お尋ね者 クインジー − 教会 − [掃除を終え、礼拝堂の外にでた。空を見上げる。] 静かだ。 [毎日教会のために奉仕し、代わりに食事と、申し訳程度の報酬を得ることだ。変わらない毎日。しかし、クインジーはその生活に不満をもつことはなかった。] | |
2006/04/27 10:01:01 |
牧師 ルーサー ―学校― [ルーサーは子供達に読み書きを教えている。 孤児院の子供たちも、普通の子供たちも一緒の教室にいるようだ。 2、3人授業を受けたがらない生徒がいたため、「魔女が来て石にされるぞ」と試しに言ってみると、これがなかなか効果がある事がわかった。 クインジーから聞いた話で思いついたものだが、この伝承は、子供への脅し文句として定着していることを実感する。] 魔女もたまには役に立つものだ…… いや、これは不謹慎かな。 [ルーサーは少し笑った後、授業を続けることにした。] | |
2006/04/27 12:00:48 |
冒険家 ナサニエル アーヴァインか……何のためというなら、何のために惨殺する必要があったんだ。あんな行動に理由なんてあるのかな。とても、まともには思えないよ。 ……? グレンは小用を足しにでも行ったのかな? | |
(2006/04/27 23:41:56、冒険家 ナサニエルにより削除) |
美術商 ヒューバート [鉈が頭へと振り下ろされる直前、その殺気に気付き咄嗟に左へと飛ぶ。 かろうじて頭への致命傷は避けられたが、その鉈の鈍く光る刃はヒューバートの利き腕である右腕に上腕部を鋭く切り裂いた。 服はおろか皮と肉まで裂かれ、その傷口からは鮮血が噴出し、肉の裂け目からは白いものが微かに見える。] ぐっ……。 【……ちっ、こんなに近づかれるまで気付けないとはな。 5年も温い生活を送ってたツケか……。】 一体どういうつもりだ、グレン……。 いや、聞く必要も無いか。 クインジーの次は俺ってわけか? 【右腕は使い物にならないか……】 [右腕から血を流し続けながら、左腕で短刀を抜き逆手に構える。] | |
(26)2006/04/28 00:07:22 |
美術商 ヒューバート どうだかな! 自分の凝り固まった主観のみで動き、己を正当化する馬鹿な殺人鬼の方がよっぽど性質が悪いね! [右脇腹への斬撃の軌道を、左腕に持った短刀で逸らそうとする。 しかし、失血の為か力が入らず、完全には逸らせなかった。 鉈の切っ先がヒューバートの脇腹を切り裂く。] ……っ!!! 【完璧に己の油断が命取りとなったか…… ちっ、どうやら俺はあの生温い生活もソコソコ気に入ってたみたいだな。】 [心の中でそう呟きながら、短刀をグレンの体の中心へと投げる。 この怪我では生き延びるのは不可能、ソレは頭で理解している。 故に、致命傷は絶対に与えられないが、確実にダメージは与えられる方法をとる。 そう、自宅まで逃げるスキさえ作れられればいい。 グレンに出来た隙をつき、ヒューバートは自宅へと走り出した。 地面に赤い痕を残しながら。] | |
(42)2006/04/28 00:36:23 |
美術商 ヒューバート それ……とは失礼だな。 これを見てグレンは"美しい"と思わないのか? [己の最高の芸術品である物を"ソレ"と言われた事に、口調を強くする。] この世の女性に完璧な物はない。 少なくとも、俺の求める理想の女性の"カタチ"は無かった。 ……まぁ、一部分だけ理想の部品を持っている女性はいたがな。 そこで、始末屋……人殺しから物の調達、何から何まで請け負っていた俺は考えた。 "ならば、理想の部分だけを集めて繋ぎ合わせればいい。" その日から俺は、仕事の報酬を"理想とする人体の部品"として仕事を始めた。 この芸術品の完成を夢見てな。 無論、無理矢理襲って奪った事など一度も無いさ。 だが……他の奴から見れば俺の行為は異質だったみたいだな。 魔女とされ、追われながらこの村に身を隠した……。 | |
(61)2006/04/28 01:19:08 |
書生 ハーヴェイ ――自宅―― [ハーヴェイは僅かに微笑したかのようだった] 今、ここにあるものか……言い得て妙、だな。 私こそがこの儀式の首謀者、なのだから。 | |
2006/04/28 02:03:59 |
書生 ハーヴェイ ラッセル、だがこの力はこの世ならざるものだ。 少なくとも、人々はまだそう思っている。これは――そう、嘗て人が知り楽園を追われた原因。 善と悪とを知ったが故の力、だ。 | |
2006/04/28 02:05:20 |
冒険家 ナサニエル ……グレン? [ナサニエルは意表を突かれて驚いた。まさか、此処でグレンが自らの秘密を話し出すとは思わなかったのだ。] 妻と子……俺が得ている物、得ようとしているもの……。 それが君の、怒りの源泉か……。 | |
(2006/04/28 02:35:06、冒険家 ナサニエルにより削除) |
修道女 ステラ [息苦しさの中でステラはもがいていた。微かに聞こえてくる様にまで回復した聴覚。レベッカの悲鳴と愛の言葉。] 『美しい愛ねぇ。歪んでる私達には手に入れられない物。』 【歪んでいるだなんて……、そんな事……】 『ギルバートに嫉妬していたんでしょう? だからあたしはステラの代わりに、絶望を見せてあげようと思ったのよ。』 【わ、私はそんな事……】 『シャーロットにも嫉妬しているんでしょう? 絶望も知らない様な、幸せな彼女が。』 [溢れかえる否定の言葉。自分を騙す事すら叶わない様なチープな言葉。] ……っ!! [ステラは目を開いた。だがそこで見る現実も、血の匂いに咽帰っていて、夢の中で逃げ場に選んだ望んだ優しい現実は無かった。] | |
(142)2006/04/28 03:11:25 |
流れ者 ギルバート ・・・・・・ [シャーロットもまた焦燥しきっている。それが見て取れた。彼女にはきっと罪は無いだろう。そうでなければヴィンセントの行動に、そしてこの結末にこれ程同様するはずが無い] 分かった。すまなかった。 [先程のやり取り。ならばもしかしたらシャーロットはヴィンセントと親しいのかもしれない。だとしたらこれ以上シャーロットを傷つける事は心が痛む] シャーロット、一日も早くもとの生活を取り戻して見せるさ。だから、君は何も心配しなくて良い。 [元の生活?取り戻せるものか。ここから始まるのは既に復讐でしかない。その惨劇をシャーロットに見せたくないだけだ。ただ魔女を、ヴィンセントを追いかける。もしかしたらその先には何も無いかもしれない。だが追いかけている間だけは全てを忘れられる] ・・・・・・ ナサニエル、さんか。 これは、あの医者が。 [ナサニエルを見たその目は、獣に近いものがあった] | |
(156)2006/04/28 03:54:26 |