語り部 デボラ 【状況的に、一番疑うべきはハーヴェイじゃ。もし、何かの誤りにてアーヴァインを殺さざるを得ない状況だったならば、昨晩わしが問いかけた際に白状したじゃろう。】 [昨日必死で考えた内容を反芻する。 ハーヴェイが犯人でしらを切っているならば、また同じような事態になりかねないと思っていた。 だから、昨晩はずっと見張っているつもりでいたが、ハーヴェイの様子は今すぐに行動できるようなものではないのを見て、そのまま1階で寝た。] [朝から起きて、ハーヴェイの様子を見に行ったりしたが、差し迫った危険はないと判断した。 皆の議論に加わらずに様子を伺っていたが、現実味のあったのはアーヴァインの死体だけだった。] | |
(235)2006/04/05 00:33:26 |
語り部 デボラ [デボラは、皆の目が向いてない時を見計らって、厨房から自分でも扱える程度の小さめの鞘付きナイフを取り出し、懐に隠し持っていた。] 【犯人の正体はわからんが、アーヴァインを殺すだけの者となれば余程力の強い男。もしくは、油断を誘って…顔見知りの犯行じゃろ。】 【だが、ヒューバートの言うように尋常ならざる傷跡でもあった。それはひとつ不可解な点じゃ。】 【アーヴァインを殺すほどの者ならば、このわしなどひとひねりじゃ。犯人が分からない以上、防衛手段は持つべきじゃな。】 【犯人だからといって、どうしようというのではないが、小さな弱き者達もいる。いざとなれば、大切な者達を護るために力ずくで止めねばならんのじゃ。】 | |
(240)2006/04/05 00:44:19 |
修道女 ステラ [ニーナのコートをわざわざ捲らなくても、昨日みた遺体の惨状が目の前に浮かんあ。ステラは吐きそうになりながらも、隣りで心配そうに自分を見ているナサニエルに頷くと、死者への祈りを始めた。] 天主の聖人は来りてかれを助け、 主の天使は出でてかれを迎え、 かれの霊魂を受け取りて いと高きにまします天主の御前に献げ給わんことを。 かれの招き給えるキリストはかれを受け取り、 天使は天国にかれを導き給わんことを。 主の天使はかれの霊魂を受け取りて いと高きにまします天主の御前に献げ給え。 主よ、永遠の安息をかれに与え、 絶えざる光を彼の上に照らし給え。 主あわれみ給え。キリストあわれみ給え。 主あわれみ給え。 | |
(381)2006/04/05 15:36:12 |
美術商 ヒューバート [ステラの祈りの声に、目を閉じた。手を組むことはしなかったが、静かに黙礼する。 やがて祈りの声が止まって顔を上げた。面々がアーヴァインの死体を確認する様を、一歩引いて見守る。自分は既に朝方確認をし、検分まで済ませていた。これ以上見るものもないからだ。 その時ソフィーの問いかけが届き、いいえ、と首を横に振った。] これは刃物では無理です。 明らかに獣の爪の痕が残っていますし。 それも死後についたものではなく、生前につけられたものです。 そして…アーヴァインが憾みを買っていたかと言われると…私にははっきりしたことは申し上げられませんが、少なくともここまで無惨な状態にされるほどの恨みを買っていたとは思えません…。 | |
(386)2006/04/05 15:50:44 |