お嬢様 ヘンリエッタ There was a man, a very untidy man (1人の男が死んだのさ。とてもだらしがない男。) Whose fingers could nowhere be found to put in his tomb. (お墓に入れようとしても、どこにも指が見つからない。) He had rolled his head far underneath the bed; (頭はごろりとベッドの下に、) He had left his legs and arms lying all over the room. (手足はバラバラ部屋中に、散らかしっぱなし出しっぱなし。) | |
(126)2006/04/04 10:36:19 |
美術商 ヒューバート [ヘンリエッタが口ずさむその歌に、どこか沈鬱な表情を浮かべた。 マザーグースは無邪気に死を謳う。 微かに流れる歌に昨晩のアーヴァインの死体を思い浮かべ、ハーヴェイの様子を確認したら死体を検分しに行かなければ、と思いながら、ヒューバートは紅茶と薬湯を乗せたトレイを片手にハーヴェイの部屋に入った。 シャーロットに小さくお疲れ様です、と会釈と共に告げて紅茶を渡す。何か口にしたほうがよろしいですよ、と、微かに笑みを浮かべながら。 そしてハーヴェイの様子を診て、解熱剤を注射した。 銃の傷はどうしても発熱するのだ。] …何かありましたら、お呼びください。暫く集会所の外に居りますが、窓から呼んでいただければ気が付くと思いますので。 そしてこちらは薬湯です。 ハーヴェイさんが目を覚まされたらお飲みくださるようお伝え願います。 [紅茶と共に持ってきた薬湯をハーヴェイが眠るベッドのサイドボードに置くと、シャーロットに手短に告げた。 そうしてヒューバートはハーヴェイの部屋を静かに後にすると、いくつかの道具を適当に纏めて*集会所を出て行った。*] | |
(128)2006/04/04 11:54:24 |
修道女 ステラ [ステラは首を振って、ロザリオを握りしめた。] めでたし 聖寵充ち満てるマリア、 主御身とともにまします。 御身は女のうちにて祝せられ、 御胎内の御子イエズスも祝せられたもう。 天主の御母聖マリア、 罪人なるわれらのために、 今も臨終のときも祈り給え....Amen. [天使祝詞を1回唱える度にロザリオの小さな玉を送り、それを10回繰り返したのち、主の祈りを1回唱える。ロザリオを繰りながら、その動作を5セット、計150回繰り返した。いつものように……。 ロザリオは元々、砂漠等を行く殉教者が祈りの数を数えるために、紐を結んで作ったものが始まりだと言う。教会ではない場所では、ロザリオが手元にあるのは有り難いことだった。] | |
(133)2006/04/04 12:18:26 |
美術商 ヒューバート −外→1階・集会所− [どこか暗い光を目元に滲ませて、集会所へと戻ってきた。] 【昨晩少しばかり確認をしたが…あれはやはり…】 [荷物をテーブルの上に置くと、溜息を一つ。 無意識に胸の内ポケットから鏡を取り出して、それを覗いた。 疲れた顔。自分らしくない。 執事たるもの…と、いつもの言葉をこっそりと唱えると、きり、と顔を引き締めた。 まずはお茶でも淹れよう。ヘンリエッタにはココアを。 そんなことを考えながら厨房へと歩を進めようとした時、テーブルに置かれた黒い手帳を前に何やら難しい顔をしたニーナがいて、声を掛けた。] …どういたしました?ニーナさん。 その手帳は…確か昨日ハーヴェイさんがシャーロットさんに渡していた… | |
(145)2006/04/04 16:24:34 |
美術商 ヒューバート [手帳に目を通す。 読み進めていくうちに、思わず”まさか”という声が漏れた。] …やはり…杞憂ではなかったということか…。 [呟きながら手帳を閉じると、ニーナを見詰めた。] …先程、アーヴァインさんの死体を検分して参りました。 明らかに、人間ではないものに殺されていました。 けれどここらにいる野生の獣にしては、急所を狙いすぎている。 …私は十年程前、同じような死体を見ました。私の妻です。 私の妻は…人狼に、殺されました。アーヴァインさんの死に方は、私の妻と本当に似ております…。 [そこまで告げると、この先を言い澱むかのように、一度言葉を切った。] …この手帳に書かれていることは…恐らく真実でしょう…。 | |
(147)2006/04/04 16:42:52 |
美術商 ヒューバート …そうですね。 [助けを求める。それが可能なのだろうか。あの土砂崩れは…明らかに、一晩や二晩でどうにかできそうなものではなかった。 けれどそれをニーナに告げるのは躊躇われ、曖昧に頷いた。] それにノーマンさんも心配です。 例えば…これはあくまで可能性の話ですが… ハーヴェイさんが人狼で、アーヴァインさんを殺した現場をノーマンさんに見られてしまい、ノーマンさんがハーヴェイさんを撃った…ということも考えられます。 何はともあれノーマンさんからお話を伺いたいのですが…。 ヤツらは大抵数人の群れで動くのです。この村に本当に人狼がいるのならば、それが一体だけとは限らない。 一晩中外をフラつくなど、襲ってくれと言っているようなものです。 | |
(149)2006/04/04 17:04:39 |
美術商 ヒューバート ええ、まずはハーヴェイさんから、そしてノーマンさんを見つけ次第、ノーマンさんからお話を伺うべきでしょう。 村への連絡は…我々男性陣でなんとか復旧を試みてみましょう。 何の努力もしなければ、私たちは全員… [人狼の餌になる。 そう言い掛けて、女性に言う言葉ではないと、言葉を止めた。] …とりあえず、お茶でも淹れましょう。 我々全員、少し落ち着いたほうがいい。 その為には温かいものでも飲むのが一番です。 [そういえば他の女性陣に比べてニーナはかなり冷静だな、と思った。 芯が強い女性なのか。…或いは。 浮かんだ考えを消し去るように、緩く首を横に振った。 こうして疑心暗鬼になってもロクなことがない。 僅かに嘆息すると、足を厨房へと向けた。 紅茶を人数分、そしてヘンリエッタ用にココアを淹れると集会所へと戻り、その場にいる面々に*紅茶を配った*] | |
(164)2006/04/04 18:28:54 |
学生 メイ [厨房で食材を調理しながら、メイは深く思案する] 【ハーヴェイさんの傷は銃創・・・つまり、銃を持っているだれかが外にいる・・・? ・・・いや、撃ったのはアーヴァインさんの可能性もあるって・・・でも、アーヴァインさんが撃ったのだとしたらその場に銃が落ちている・・・それにまわりは気がつかなかった・・・? それとも・・・やっぱり、銃を持ち去った誰かがいる・・・?】 [調理の最中に身震いを覚え、狂った手元は押さえの側のひとさし指を軽く切りつけてしまった] ・・・痛ッ!!・・・・・・はぁ・・・ [メイは外を眺めた。暗い外は昨夜のような雨こそ降っていなかったが、虫の声も聞こえず、ただ暗い闇がぽっかりと口をあけているようだった・・・・] | |
(184)2006/04/04 23:01:50 |
美術商 ヒューバート [何もなくなったトレイをテーブルの上に置くと、ラッセルのほうを見やる。] お気遣い有難う御座います。 ネリーには言い聞かせておきましょう。 [届くかどうかは解りませんが、と、ラッセルに聞こえるかどうかくらいの声で、小さく呟いた。 そしてその後に続いた彼の言葉に、す、と居住まいを正す。] …。被害者は、アーヴァインさん。これだけは明白です。 彼は人狼と思われるものに、殺されています。 加害者は…現時点ではあまり不明確なことも申せません。 ハーヴェイさんは被害者なのか。それとも加害者なのか。 ノーマンさんは。 …現時点では、まだ何とも。 そして…誰も知らない第三者が紛れ込んでいる、という可能性は、ないとは言えません。 [ちらり、と視線をソフィーのほうへやった。事実彼女のことは誰も知らなかった。ソフィーのことはともかくとして、彼女以外にもそういった輩が紛れ込んでいる可能性は、決してゼロではなかった。] | |
(194)2006/04/04 23:13:38 |