見習い看護婦 ニーナ [気づくと畳の上だった。心配そうな表情でランサーが束紗を見下ろしている。 なぜこんな状態なのか考え、倒れる寸前のことを思いだした。] ああ、そっか。ちょっと不覚。 【今までにないくらい大きな魔力同士のぶつかり合いなんだ。気を抜いてたから余計にきちゃった。】 ランサー……今も多分、どこかでサーヴァント同士が戦ってる。多分そんなに遠くない。それに…。 [片方の魔力には覚えがある。あれだけ近くで見たのだ。そしてもう片方は覚えはなかったが、セイバーやアーチャー、バーサーカーよりも強大なもの。] 戦ってるのは、アサシンとキャスターだと思う。ライダーも見たことないけど、よほど強い英霊でもない限りこんなに強大な魔力を有するわけないもの。 | |
(263)2006/04/02 03:58:28 |
見習い看護婦 ニーナ [意識を集中し、魔術回路に魔力を通す。外からの干渉を遮断するべく通されたそれは、結界の役割を成す。 出て行こうとしたところで、先ほどまで感じていた魔力の渦はなくなった。 それはおそらく戦闘が終わったことをつげている。どちらが勝ったのかまでは確認できなかったが、どうでもいいことのように思われた。] どちらが残ったのか…それとも決着は付かなかったのか。 わかんないけど。どっちが残ってもどちらとも残っててもランサーの敵になることは間違いないのよね。 [ぽつりと漏らす言葉。 サーヴァントが傷つくことはその性質上仕方がないのだと割り切れる。 だからこそ今は、マスター双方の無事を祈った。] 【でも。サーヴァントがなんであるのか、わかってるけど。傷ついたり、消えてしまったりするのも仕方ないのかもしれないけど。 ……ランサーを連れて行かないで。】 | |
(282)2006/04/02 05:40:22 |