流れ者 ギルバート ――部屋―― [机に向かい、手紙を書いている。] とりあえずは、この程度やってくれれば大丈夫だろう。 直接指示を出せないのは、煩わしくって仕方無いから今日中には戻ろう。 [仕事の指示を書き終えると、もう一通、式の日取りを決めるようにとこれも手紙に書いた。] [侯爵様の世話を焼きにいくと言って部屋をでたキャロルの嬉しそうな顔が目に浮かぶ。] まったく。 キャロルのような賢く、しっかり者で、細やかな気遣いができるご婦人は、秘書としても有能に違いないんだけどね。 この分ではいつ侯爵様のもとを離れられるかわからないな。 [部屋を出て、執事モーガンを訪ねる。] | |
(434)2005/12/17 09:48:51 |
流れ者 ギルバート キャロルが安心して僕のもとに来れるように、早いところ侯爵様に相手を見つけてくれよ。 それが無理なら、新しいメイドをあてがってくれ。 キャロルのように優秀なメイドは、そうそう見つからないとは思うけどね。 とにかく、だ。 折角式を挙げるんだから、侯爵様にも是非出席して欲しいんだ。 日取りは改めて連絡するけど・・・公務も結構忙しいのかい? ・・・ そうか、 もうちょっと真面目に働くように。これも伝えておいてくれ。 はははははははははははははははははは。 【侯爵様に、立派な態度を望むだけ、無駄だったな。まったく、侯爵様らしい・・・】 [大笑いしながら、*部屋を後にした*。] | |
(437)2005/12/17 09:52:25 |