吟遊詩人 コーネリアス 必然か偶然か。難しい話ですね。 招待された方々を一通り眺め見ました。とても様々な方々がいらっしゃる。まるで無作為に集められたかのようです。身分も性格も共通性を感じませんね。 けれども、全く何の意図もなく招待するとは思えないのです。少なくとも「招いた」のですから。であれば、この無作為も意図ではないか――と、わたしは考えます。 侯爵は既に多くの女性達を虜にしてらっしゃる。それでなお「一人」の女性を求められたのであれば……普段接する事のないような女性も含めて、種々雑多に女性を集められたのかもしれませんね。 まだ会わぬ中に一つの希望を託して。 | |
(54)2005/12/13 13:12:06 |
文学少女 セシリア キャロル様 昨夜はお楽しみのところを、お邪魔をしたうえにご心配までおかけして、本当に申し訳ありませんでした。 本来なら、直接お礼とお詫びに伺わなければならないところですが、おやすみとのこと。お手紙にて失礼させていただきます。 嗚呼、キャロル様のような方がお姉さまだったらよかったのに。侯爵様はここでも罪深きお方ですわね。 料理長にお願いして、「黒い森のさくらんぼケーキ」を作っていただきました。生クリームには砂糖は入っていませんので、サワークリームと下地のビスケットのバランスが絶妙で美味しいのです。はしたないとは思いつつ、少し味見をしてしまいました。えへ。 かしこ せしりあ | |
(73)2005/12/13 16:11:05 |
牧師 ルーサー [ルーサーはいつものように窓際で本を読んでいた。部屋の入り口には午後から入っている侍従が控えている。 ルーサーは自分の漏らしたため息に気付いて、本から顔を上げた。 そこを見計らったように侍従が寄ってきて投票用紙を差し出す] ああ、今日の分ですね。 今朝はどなたが鏡の間に? [ルーサーの問いかけにおずおずと侍従が答える。ルーサーはそれを聞いてふと首をかしげた] ローズは知っていますが……グレン、ですか。名前をまだ聞いていない方もいましたからね。見当はつきますが。 ローズがいなくなったということは、ラッセルにとってはとても寂しいことでしょう。心情お察しいたしますよ。 | |
(82)2005/12/13 20:10:25 |
文学少女 セシリア んー。どうしてわたしってこうおバカなんでしょう。はぁ。 集中しすぎて、そのうち息するのも忘れそうね。 ありがとう。もう大丈夫よ。今日は何を着ようかしら。うふっ。 この時間だけは、ウキウキするわ。伯爵家には錬金術の装置ばっかりで、こんなにたくさんのドレスなんてなかったんですもの。 今日はこの深草色のドレスはどうかしら?え?たまには暖色系の? んー。そうね。あなたに任せるわ。 あぅ、もう少しコルセット緩めてよ。くるしージタバタo(><o)(o><)oジタバタ [『橙色は親しみやすさを感じさせます。』そういわれて、普段は着ないようなドレスに袖を通す] シルバーのシンプルなチェーンに大き目のダイヤを一粒のせたネックレス。 [マニキュアを塗るために指の手入れをしてもらう間に、侍女が嬉々としてメイクを施していく] | |
(86)2005/12/13 20:41:29 |
牧師 ルーサー [ルーサーは自室に戻ると、侍従に温かな紅茶を入れてもらい、借りてきた本をテーブルの上に置く。読み始めようとして、侍従の方を見た] 体についた傷は、時が経てばいつか癒えるでしょう。 心についた傷は時間だけでは中々治りません。……いや、治ることはないのでしょう。治ったように見えても、いつか又悪化する。 私は、傷など治らずともいいと思っています。いつか又痛む傷なら、痛み続けたままでよいとね。 そうすれば、同じ過ちを繰り返すことはないとはいいきれませんが避けようと努力はするはずです。 [「傷が痛み続けたら、いやになるのではありませんか?」 侍従の問いに、ルーサーは笑って答える] だから、痛んでも気付かないほど、心が楽しいと、幸せだと思うことを探せばよいのです。 さすがに、すぐに新しい想い人を作れるほど器用ではありませんがね。 | |
(173)2005/12/13 23:59:58 |
牧師 ルーサー 今日はもう下がって宜しいですよ。 ああ、投票もしなければなりませんでしたね。 [ルーサーは少し迷って紙に一人の名前を書くと、侍従に渡した] これを、渡して今日の貴方の仕事は終わりです。 お茶のおかわりは自分で入れますよ。 そうだ、今日は他の皆さんに変わりはありませんでしたか? [侍従が知っている限りのことを話すと、ルーサーは二度頷いて、丁度いい熱さになった紅茶を口に運んだ。そして窓の外を見る。昼間の暖かさでは溶けなかったのか、その白い絨毯は変わらずだった] おやすみなさい、いい夢を。 私もこれを読み終えたら眠ることにいたしますよ。 [背幅が数センチはある文学書の第一章をめくりながら、ルーサーは今からの夜を思った] | |
(188)2005/12/14 00:31:57 |