人狼審問

ラッセル……。
気持ちは有難いけど、私はまだそんな気分にはなれないの。父のこともあるし、それに……。

おっと、あんたも旅のもんか。
お互い余所者同士、短い間だがよろしく頼むぜ。

ええ、クインさん旅の者同士、こちらこそよろしくお願いします。
それにしてもこの集まりには一体何の意味があるのでしょうねぇ？

ああ、あなたがかの有名な「エル…の英雄」と呼ばれる史跡探検家のヤ…ナサニエル殿ですか。お目にかかれて光栄です。あなたの御眼鏡にかなうような歴史的なものはないかもしれませんが、私どもは貴殿の来村を心よりお喜びしますよ。

……なるほど、史跡探検家、ね。それであんな処をうろついていた訳か。
でも、あの町外れにあるのは史跡じゃなくて単なる古い霊廟だよ。中にあるのは古い骨だけさ。

おっと、まだ名乗っていなかったね。僕はユージーン、あの霊廟のある墓地の墓守をやってる。
よろしく、ナサニエルとクイン。

さあな。村長には何か心当たりがあるみてえだが、あの顔つきからするとろくでもない話なのは確実みてえだ。
（こいつ見た目と裏腹になかなか用心深いな……）

ただいまぁ。
いっぱいタンポポ摘んでこれたのー

もう一方がクインさんですか。道中の不幸に見舞われたというわけですね。わかりました。この村に滞在して怪我を癒されるのがよろしいでしょう。

……なんでもないわ。
いいから私なんてやめておきなさい。
あなた可愛いんだから、きっと学校でもモテてるんでしょう。
年上がいいならキャロルやカミーラ、レベッカもいるじゃない。ね？
あ、おかえりなさい、エッタ。

ああ、よろしくな。ユージーン。
もっともお前さんにやっかいになるような事態は遠慮願いたいがな（苦笑）。

おっと、気に障ったら謝るぜ。別にアンタの仕事を見下してる訳じゃねえんだ。

おや、お帰りエッタ。

村長さん、一体誰のことをいっているのか僕にはわかりませんが、この村の歴史はなかなか興味を引かれたもので・・・こちらこそよろしくお願いします。

ところで、私見ですが英雄というものは当人よりもむしろ周りの優れた人材によって得られた成果が捻じ曲がって伝わることが多いそうですよ。僕はその英雄さんに同情しますよ。勝手に崇め奉られてご愁傷様、とね。

何？ローズ、言って。
僕にできることなら、助けるよ！
君のためにならなんだってする！
僕を頼って欲しい。
…僕は年下で、まだ学生で、地位もお金もないけど、この腕で君を守ることはできる。

はい、ユージーンさんとローズマリーおねえちゃんに
ひとつづつあける！！

冒険家のおにいちゃんにも。

ソフィーおねーちゃんはいないのかな……

ああ、しばらくやっかいになるぜ、村長。
（やれやれナサニエルとは随分待遇が違うみてえだな……まぁ実際お尋ねものなんだから仕方ねえ）

エッタちゃんありがとう。胸ポケットに大切に飾っておくよ。

はっはっは。

ナサニエル殿、申し訳ない。私のはやとちりでしたかな。貴殿がそのように仰られるのであれば、そのように承っておくこととしましょう。

こんな夜中にまた一人ガキが……
いよいよもってきな臭くなってきやがったな。

ありがとうエッタ、有難く頂いておくよ。
……ローズ、悪いんだけど空き瓶があったら一つ分けて貰えないかな？
エッタのくれたタンポポを飾っておきたいんだけど。

エッタ、ガキじゃないもん！！

青春だねぇ。若者は「若い」ってだけでまぶしいもんだ。
酒場の女にゃ恋するもんじゃねぇんだが……気付くのはもっと先の事だわなｗ

しかしこんな夜更けに子供たちが続々と……子供の前で酒は飲みにくいな。
オレンジジュースでも飲んでおくか。
（理由をつけて酒を回避）

ラッセル……。
ごめんなさい、これは私の気持ちの問題だから。
いつか……話せる時が来たら話すわ。それでいいかしら？

まぁ……ありがとう、エッタ。
いいわよ、ユージーン。はい、これでいいかしら。

ヘンリエッタや、元気なのはいいんだがな。泥だらけのままでは、お客様たちに失礼だろう。お風呂に入って、洋服を着替えてきなさい。

はーい、村長さん。
エッタお風呂に入ってくるね

ケネス。
今回ばかりはあなたが正しいわね。
ご褒美にカシスオレンジを作ったからどうぞ飲んでちょうだい、遠慮なく。

｡o０（ケネスよ、ラッセルの恋はあたたかく見守っていてやることにしよう。若い彼にとっては何事も人生のいい肥やしになるだろうからな…）

ガキだと言われて怒るのはガキの証拠だぜ？
レディを自称するには１０年早えよ。
良いからガキはガキらしく遊んで笑ってろ。
それがお前らの仕事なんだからな。

ちょっと出張に行ってたんだけど、いつの間にか酒樽が空いてるなー、誰のせいかなー。

わかったよ…ローズ。

って、もういねえし！？
まったくこれだからガキってのは……

それに引き換え、坊主はガキらしくきちんと遊んでるみてえで偉いぜ。