人狼審問

あんた、ギルバートって言ったね。

ここは小さな港があるだけで、まともに泊まるところもない島だよ。イギリスに行こうって船がこんなところに寄る訳ないだろう?

あんたの方こそ、なにか隠してるんじゃないのかい。

ぇ？
いま、何て？

え？え？
人狼？
何？

俺が何か隠してるだって？ぜーんぜん！！

隠すほどの頭もないしね。第一イギリスまでどうやって行くのかも、よく分かってない。船に乗れば着くのかと思ってたよ。ははっ

[驚いた表情で自警団長が出て行った扉を見つめている]

…人狼…って…？

[ミッキーは、あぁコレもミステリーツアーの演出なんだろうなぁと勝手に思っている。]

アハハ、じんろうって何だろうなぁ。でも何かのツアーならもっと演出があっても良さそうなものだけどなぁ・・。

[リックはウェンディに口答えしようとして…やめた]

…何だったんだ、あのオッサン。

……え？
人狼って、その、御伽噺とかに出てくる？

人狼････って、何？

メイ。知ってる？

人狼、ですか。
確かに教会では存在が確認されていますが、この地にいる、というのですか。
…説明なしで出て行かれるとこまるのですがね…アーヴァインさん、とおっしゃいましたか。

御伽噺？

ウェンディさんは、知ってるのかな？

人狼… まるでお伽話だね。

ん? そういや、昨日誰かが…

[カミーラは親指の爪を噛んだ。]

ううん？
私は知らないよ？
えっと・・・？
旅人を殺したのが人狼？で容疑者が私たちってこと？
なんで？なんで？

[マンジローは暫し逡巡したが、意を決したように立ち上がり、話の輪に向かって歩き出した。]

失礼…俺はマンジロー・イノウエ＝バックホワイト。サンフランシスコの合気会道場で師範代を務めている。

その…なんだ…この合宿は、来月の武術大会に向けた強化合宿じゃないのか？
俺はそう聞いているが…

じんろう…？
聞いたことないなあ。誰か知ってる？

人狼……？
この現代社会に、そのような魑魅魍魎のたぐいは存在しない。
するはずがない。

[そのアーヴァインの発言を、眉一つ変えず聞き終え、ため息をついた]

人狼・・・・・・か。正直、ピンと来ないなあ。

[ふっ、何言っているんだこいつ。そんな非現実的な話されても困る。
　・・・・・・だが、もしそれが本当だったら。
　ふははははははははは面白いじゃないか！！
　こんなにスリリングな祭りは中々お目にかかれないぞ！！
　たまにはあの鬱陶しい弁護士にも感謝すべきだな！
　このゲーム、最後まで楽しませてもらう事にする！！]

[ラッセルに向かって]

何日か前に、新聞で見たのだけれど、謎の惨殺死体が見つかったって事件があって…。
場所は忘れてしまったけど、犯人が見つからないって騒ぎだったようですよ。

ともあれ、メイ。
お前の料理をいただくとする。

[ミッキーは、周りの雰囲気が何だか冗談っぽくないので、段々と不安になってきた。]

ちょっと待って、じんろう・・？
旅人が死んだって？それなら、島のヤツが一番怪しいんじゃないか？
そういえば、島の人がここには居ないようだけど・・。一体、どこに居るんだ？

多分それが、さっきの人が言ってた「旅人が殺された事件」とい話だと思います。

それの犯人が「人狼」…っていう事…かしら。

うん。ヘンリエッタさんもどうぞ。
ハーヴェイさんって言ったっけ？あなたも食べる？
なんか、変なことになってきちゃったなあ･･･。
いやだな。
[メイはペンダントを握り締めた。]

[カミーラは、マンジローを一瞥した。]

あんた、このメンツが武術大会に出るように見えるってのかい?

メイ。落ち着けって。
僕たちが来たのは昨日だ。
容疑者も何もないだろ。

イノウエ･･･さんでいいのかな？
武術合宿なんですか？ここは。

[マンジローの礼儀正しさに気圧され、会釈をする。]

マンジローさん、ね。

オレはリックって言います。
さっきから、じっと座っていたからちょっと気になってたよ。

[ウェンディはラッセルに向かい話しかけた]

えーとね、簡単に言うと狼男、かな？
結構いろんな話があるんだけど、大体共通してるのが、夜になると人から狼に変身して、家畜や人を襲う……って言う感じなんだけど。

ふん……。私の口にはあわないな。
このスープは下げていいぞ。

[トビーはようやく集会所の前に辿り着く。]

[その直前、集会所から出て来きたらしい早足の男とすれ違った。男は一瞬トビーを見たが、興味を持てなかったのか直ぐに視線を前方に移し、無言で集会所から遠ざかって行った。]

なんだろう……厳しい顔つきの人。

何だかよく分からないけど、殺人事件が起こったようだね。海賊でもいるのかな。ここのメンバーには女の子が多いから、俺達も気をつけないといけないな。

さてと、俺も料理食べよっと。

[と、椅子に腰を下ろす。]

[ステラはかなり長い距離を歩き、ようやく一つの建物を目にする。]

あれが、集会所……かしら？

[ドアの前へ恐る恐る足を動かし、ステラは胸にさっと指で十字架を描くと、意を決したようにそっとドアをあけた。]

失礼……いたします。

[セシリアに向かって]

話はちらっと聞いていたけど。
･･･人狼ねぇ。

ミッキー？
そういえば南のほうに建物が一杯あったんだけど、人の気配はなかったよ？
この島の人ってどこに行っちゃったんだろ？

なにやら、数刻前とは明らかに空気が変わったようだな。
人狼？　まともな知識階級の者ならば、そのような存在を認めるわけがない。これだから、下賤の者どもには呆れる。
たまには書物でも読むことだな。

狼男ねぇ･･･。

うーん。にわかには信じられない話だなぁ。

あれ…。さっきのオッサン戻ってきたのかな？

[ドアの音に振り向くと、不安げな修道女の姿が目に映った]

違うや。…牧師の連れかなぁ。

料理は多めに用意してあるようですね、私もいただきましょうか。
それじゃちょっと失礼して、と。
お隣、失礼しますね。えーと、セシリアさん、でしたか？
[セシリアの横に席を用意して食事を始めた]

こんばんは……。

[ウェンディは小さく呟いている]

……私たちみたいに合宿旅行って聞いてる人がいれば、マンジローさんみたいに、武術合宿って聞いてる人もいる。

昼間のあの人たちみたいな人も居れば、イギリスに向かう途中の人や牧師様も居る。

……そして、人狼。

なんだろう？何か嫌な予感がする……。

…うむ…確かに見えない…が。

ああ、マンジローで構わない。
俺は、父からそう聞いて参加したんだが…違うのか？
どういう事だ…？？？

[トビーは男を目で見送り、直ぐに、集会所のドアと、集会所の窓から漏れる明かりを見つめて、ため息をつく。自分から遠ざかっていく男よりも、今自分の前に存在する問題の方がずっと大きい。見知らぬ人間ばかりの集会所に自分から入らなくてはならないと言う問題。]

この集会所にはもう人が居るみたいだ……知らない人ばかりなんだよなぁ。

……怖いよ。でも、ここまで来たんだ。今日は、夜も遅いし、ここに泊まるしか方法がない。だから、頑張って中に入らなきゃ。
挨拶をして、にっこり笑って、自分のために用意された部屋に入る。それだけだ。難しい事なんてない。

[トビーは意を決してドアを開ける。]

うーん、さっきのヘルメットの人も何だか変な人だったなぁ。
[ミッキーは、メイに話しかけられたので少し惜しそうにスープから目を離した。]

南の方に建物か、ちょっと後で行ってみようかなぁ。
なんか、ここって不気味な島だなぁ・・。

スープとサラダはまだあるのでどうぞっ。
･･･って雰囲気でもないね。メイもなんか怖いよ。
[メイはラッセルの手を握ろうとしている。]

ふむふむ、人狼とは怪物なのか。はははっ、面白そうじゃないか。このギルバート様が成敗してくれる！！

[と言って、剣を振る真似をする。
肘がスープ皿に当たってスープがこぼれた。]

び、美人…。綺麗な人だな…

あの、こ、こんばんは。

……僕はトビーと言います。
部屋、部屋はどこ……？

[一瞬ぼーっとしていたステラはまわりを見渡した。]

これは、いったいどういう集まりなのでしょうか……？

[ステラは困惑顔で、入り口付近に立ちすくんだ。]

こんばんは。
急に人が増えてきたねっ。
メイは名前覚えるのも苦手だよっ。
えーっと･･･ウェンディちゃんにヘンリエッタさんにミッキーにマンジローさんにリック君に････うー。
[メイは名前を覚えきれなくて混乱している。]

[メイの仕草に気付き手を取ろうとしたが、スープをこぼした音にビックリして引っ込める]

ぎ、ギルバートさんも落ち着いて。

ありがたく頂こう。
…実を言うと、先程から空腹で堪らなかったんだが。

稽古を欠席したので、師範殿の許可無く食事を取るのは気が引けてな…。

[スープを一口飲んで頷く]

うん…美味い。

[ギルバートを横目に呟く。]

…ん。日中ウェンディに絡んでた奴らと違って、まぁ悪い奴じゃなさそうだな。

こんばんわ。
僕はラッセルと言います。

トビー君は、食事はいいのかな？

はじめまして、シャーロットと申します。
昨日お見かけした方もいらっしゃるみたいですが、皆さんも船でいらっしゃった方々ですか？

[シャーロットは、自警団長と廊下ですれ違ったが、まだニュースは聞いていない。ただ、ホールのあちこちから聞こえる人狼という単語に、少し身を震わせた。]

え、あ、はい。どうぞ。

[セシリアは椅子を少しずらして、ルーサーのスペースを広くした]

結局のところ、誰も状況を把握できている人がいない、ということですか。
これは厄介ですねぇ。どうしたものでしょうか。

あちちっ！

ラッセル、メイごめん。火傷しなかったかい？
あーあ、もったいないな。こんなにこぼしちゃった。

牧師のお連れさんも、どうぞこちらの方に。

何の集まりかは僕も判っていませんが。

[カミーラはシャーロットを見付けると、彼女に声をかけた。]

ああ、あんただったね、昨日「人狼」って言葉を口にしたのは。あんた、なにか知ってるのかい? 「人狼」ってやつのことをさ。

[ウェンディは、入ってきた人たちに会釈をした]

こんばんは、私はウェンディです。よろしくね。

ああ、さっきちらっと見た綺麗なお嬢さんだ…

今の大失態を見られてなければいいけどな。
さて、声を掛けたものか…

あの旅人が殺された事件か？
なんかおかしな死に方してたらしいな。
なるほど、人狼ねぇ。警察も犯人みつけられねぇから適当な犯人作り上げてんじゃねえの？ まったく、役にたたねえよな、この国の警察はよ。
あのアーヴァインって野郎も、どうなんだろうねえ。

あら…。これは朝食の時のままの、パンと果物なのね。
昨日のお話だと村の方がお食事を用意してくださると言う事だったのだけど…、もしかして、こちらに村の方は誰もいらっしゃっていないのですか？　自営団の方は、お忙しそうでしたが。

トビー、よろしくね。
ルーサーさんも、良かったらスープどうぞ。
ってギルバートさん？
大丈夫？
スープの替えはあるけど、服は汚れてない？大丈夫？

あっ、今布巾を持ってくるのでちょっと待っててくださいね。

[ウェンディはスープがこぼれるのを見ると、厨房へ駆けていった]

[シャーロットと視線を合わせないようにしながら、]

俺はギルバートです。改めてよろしく！！

あ、このお食事は、そこのショートカットの…ええっとメイさんとおっしゃるのね。ありがとうございます。
私も席につかせていただきますね。

おっと、ステラ、気がついたらいなくなっていたので心配していたのですよ。
こちらに座ってあなたも食事をいただいたらいかがですか？
あたたかい食事が用意されていますよ。

は、はじめまして、ラッセルさん。こんばんは。

……食事、食事ですか？
そういえば、昼から何も食べてないや……えと……頂きます。

メイさん、ありがたくいただきます。
あなたに神の祝福を。

しかし困りましたね、これだけの人数が集まっている、というのにこれからどうしたらいいかわからない、というのは。
生活スタイルが明らかに違う集団ですからね…。

[ステラはルーサーに何度も頭を下げた]

すみません、勝手にいなくなったりして……。
わたくし、つい道に迷ってしまって……。
凄く心細かったんですの……、あぁ、良かったですわ。

シャーロットさん,はじめまして。
トビーもよろしくね。
メイだよっ！
スープはまだあるよっ？

[クインジーは牧師や修道女の姿をみとめて、改めて驚いた]
なあ、あんたらって何でここに来てんの？
どうも、無茶やってきたって感じにはみえねえなあ。

……人狼。ここへ来てもまだその噂なのですか。
自営団長さんも、おっしゃってました…ね。

私は…、

[シャーロットは、口を開きかけて何をどう言葉に表してよいものか、躊躇いを感じて、また口をつぐんだ。]

あああ、俺なら大丈夫大丈夫。
替えの服は持っているので、心配には及ばないよ。

でも床は拭くよ。とほほ。。

スープとサラダ以外に料理はないのか？
こんな辺鄙な島に招いておいて、随分なもてなしもあったものだ。

メイさん、ウェンディさん、こ、こんばんは。
皆さん、明日からよろしくお願いします。

[トビーはうつむきながら小声でそう言うと、テーブルの隅に腰掛けて食事を始めた。]

シャーロットさんは、何かご存知なのですか？

[クインジーのほうに顔を向ける]
答えは簡単ですよ。神の教えを広めるため、ですね。
ステラは私の手伝いを申し出てくれたのですよ。
ありがたいことです。
行き先がどこであろうとも私のやるべきことは変わりが無い、そういうことです。

[マンジローはスープを飲み終えると、手を合わせ「ご馳走様でした」と呟いた。]

…何の手違いかは知らんが、乗る船を間違えたのかもしれないな。
明日になったら船で送ってもらえないか交渉してみよう。

[マンジローは壁にぶら下げられていた懐中電灯を手に取るとドアへと向かった。]

[ウェンディは持ってきた布巾をギルバートに差し出した]

ギルバートさん、床は私が拭きますから、テーブルの上をお願いしますね。

[クインジーに話しかけられ、びくっとするが、すぐに笑顔になって会釈をする。]

初めてお目にかかりますわね。
わたくしはステラと、申します。
無茶……？　何のことでしょうか？

にゃー･･･。
シスター？えーっと･･･ステラさんって言うんだ？
キノコのスープ・、まだあるよ？
[メイは困ったように微笑んでステラに話し掛けた。]
なんか、困ったことになっちゃったなあ。

[ミッキーは、スープを飲みながら独り言を言っている。]

でも、やっぱりこん中に、人狼が居るとか、思えないなぁ。変な人、ばっかりだけど。

よーし、拭くぞ。
前よりもピカピカにしてやる！

それにしても、この建物の管理人は誰…？
さっきのおっさんかな？

[シャーロットは、ハーヴェイをちらりとみると、用心深く話しはじめた。]

……皆さんは、こちらにいらしたばかりの方達ですよね。
例え…もしも、万が一この島に人狼がいたとしても、事件とは関係がないはずだと思うのですが。

私は少しわけあって、こちらの島にいらっしゃる診療所の先生を訪ねてまいりましけど、もし、騒ぎに巻き込まれてしまうようなら、船で引き上げた方がいいと思います…。

…つまり…皆さん、何か騙されてここに来た…という事なのでしょうか？
私は父に合宿だと言われて来たのですが。

ウェンディ…オレも手伝う。ちょっとはゆっくりしろよ、もう。

[ぷい、としかめっ面をしながらウェンディから布巾を取った。]

ルーサー牧師様のお力になんて、なれるかどうかわかりませんけれど……、出来る限り頑張りますわ。

[メイに話しかけられて、目を大きく見開く。]

え……あ、はい……、ステラと申します。
スープ……わたくしも頂いていいのかしら？
なんだか、喉が渇いていて……、とてもありがたいわ。
あ……、お名前、伺っても……よろしいかしら？

あ、ごめんね。
メイって言うんだよ！
よろしくね？

[クインジーは、片手で髪をかきまわしながら]
ああ、俺はクインジーってんだ。
無茶って……ぶっちゃけ「犯罪」ってやつだけど、これって更生施設じゃないの？
ああ、そうか。お前らあっち側の人間なんだな。そうか、そうか。なるほどなるほど。これから毎日説教聞かせようってわけだ。ははぁ。なるほどねぇ。

[クインジーは踵を返し、考え込んでいる]
なんだ？ ちょっとわけわからなくなってきた……。

[カミーラは、セシリアの言葉にぴくりと反応した。]

騙された…? あ、あたしは… 懸賞に当たったとかで、旅券が送られてきたんだよ。旅なんてしたことなかったからさ…

[カミーラは、バツが悪そうに横を向いた。]

[トビーはシャーロットやセシリアの話を理解できていない。]

……この島に、「じんろう」が居る？　事件？　騒ぎ？
騙され……？

……あの、僕は音楽の合宿に参加しに来たのですが……一体、何の話ですか？

人狼事件の噂というのは、多分みなさんニュースでも聞かれるかと。……ここみたいな離島で、閉ざされた環境で…、もし疑心暗鬼だけでも事件に巻き込まれてしまったら、どんなことになるか。

[シャーロットは、なにかを思い出したかのように、左手首をそっと押さえた。]

そちらのかわった衣装をお召しの…ええっとマンジローさんの言うように、村の方に交渉して引き上げてしまうのが良いかと思いますわ。

皆…この島に来た理由が違う…？

・・・なんか、ここに居る人たちの大半は、船に乗ってやってきた理由が違うんだなぁ・・。
ぼ、僕は、何で来たんだろう・・。パパに、騙された・・？

[マンジローは足元に注意を払いながら、港を目指していたが、ふと、港の方角で空が赤く染まっているのを目にとめた。]

…なんだ…あれは？

あ、お兄ちゃん、ありがとう。

……あの、シャーロットさん。
そんな風に言われると、余計に気になるんですけど……。

[シャロの言葉を静かに聞いている]

僕はそうは思わないな、シャロ。
この中にもし本当に人狼とかいうのが存在したとして、君は責任を取れるのかい？

ラッセルと言います。
そこにいるメイと一緒に合宿に参加という事で船に乗ったのですが。

詳しい話は、寝てたもので････。

ふう、どうだ。この光沢。まるで新品に戻ったみたいだな。

[満足した表情で、布巾をテーブルに置く。]

ん？俺はこの島が目的地じゃないんだけどな。他の人達は、目的はともあれこの島を目指して来たのか…

俺としては、できれば早いとこ船を出してもらいたいんだが、誰に頼めばよいのやら。。

うん。メイはラッセルと合宿だっていうので来たはず･･･。理由とかは覚えてないよっ。
･･･ってなんか赤いよ？
え？え？
アレは港のほうだよね？何かあったの？

[ミッキーは、そういえば名を名乗ってない事を思い出した。]

あ、ぼ、僕の名は、ミッキーだ。
・・人狼なんて、居るわけないじゃないかっ。

[ミッキーは、スープを飲み終えると、またスプーンで遊び始めた。段々、自分の置かれた状況が普通の状況ではないかもしれないと不安になっている。]

……皆さん、ここいらっしゃった目的が種々。
奇妙ですわね…。
この島に、私が目的としているヴィンセント先生という方は本当にいらっしゃるのでしょうか……。

[シャーロットは、ハーヴェイの方へ首を傾けた。]

責任？

ん？
どうしたんだ？メイ。

あれは……火事か？

あれは…？

[沖合いに停泊している船は炎上し、船体は黒い影にしか見えない。港に係留されているボートも全て燃え盛る炎に包まれている]

なんだ…これは…火事…？
いや…そんな可愛いものじゃ…

[ウェンディは、メイの言葉を聴いて窓に駆け寄った]

……本当だ、港の方が赤く染まってる。

おっ、赤い…

綺麗だなあ…。いや、違うぞ。何か一大事っぽいぞ！
様子を見に行ってみないと。

…なんだよ…あれ…

[セシリアは窓辺に走り寄った]

港の方に…火がっ！

ここは音楽の合宿場じゃない……？

……やっぱり間違えたんだ。僕がきっと降りる島を間違えたんだ。どうしよう。絶対ママに怒られる。ごめんなさいママ。どうしよう。

燃えてる… あっちは港の方じゃないか…?

[呆然と立ち尽くすマンジローの耳に、嫌らしく軋む音が届いた。幼い頃に何度も聞いた、嫌な音だ。]

……まずい！爆発する！？

あ、なんかやばそ。
何をさせようってのかね。政府の野郎どもは。

ん？あっちか。あれは火なのか…

あれは船のあった方角！まさか、まさか…

ギルバートさん。僕も行くよ。

[トビーはようやく皆の視線の先に気づく。]

何かが燃えている……？　
お祭りか、何かかな。随分明るいけど。

……火事？

[クインジーの言葉に首をかしげていたステラは、皆に習い窓の外を見て異変に気が付いた。]

赤い、ですわね……。
牧師さま、あれは何なんでしょうか？
そもそも、みなさまなんだか少し様子がおかしいようなきがするんですが、何かありましたの？

[言い終わるとほぼ同時に、眉間に皺をよせ、左手をこめかみにあてた]

痛……

お兄ちゃんっ、私たちも見にいこう！

全員で動くのは不味いですね、ここで待つことにしますか。
なにやらきなくさい感じがしてきましたよ…。

[やがて、耳を劈く轟音を上げて沖の船が爆発した…燃料庫に引火したようだ。バラバラと破片や火の粉が、耳を押さえてうずくまるマンジローの背中に降りかかる。]

…つっ！

ん？　火事か？
あの方向は・・・・・・船みたいだなあ。

[まあ、別にいいがな。あんなもの。
　むしろ私のゲームの邪魔が入らないみたいだから喜ばしい事だ]

[集会場で、冷静にスープを啜っている]

クインジー、マッチを貸してくれるかい?

はっ、はっ、はっ、、

まさか俺達が乗って来た船が燃えてるんじゃ…
違っていてくれ、お願いだ。

まさか…、本当に………。

[ステラの肩を軽く抱く]
しばらく様子を見ましょう、よくわからない状態で動き回ると返って危険です。
何人かの人が様子を見に行きました、ここで彼らの返ってくるのを待ちましょう

恐いよぅ・・。一体、何が起こってるんだ・・。ママ・・。

お、おい！ウェンディ！

ウェンディー！
危ないから、戻れってば！！

[クインジーは、カミーラに向かって苦笑した]
あっちが火事かも知れねぇって時に火かよ。
不謹慎なやつだな。
俺が言えるセリフじゃねえけどよ。ほらよ。
[マッチをカミーラに向けて放る]

[遠くで響く轟音が聞こえた]

はぁはぁ。
ギルバートさん。あまり良い予感がしないのですが。

はぁはぁ。

[ルーサーに震える肩を抱かれ、よくわからずに目にうっすらと涙を浮かべる]

わたくし……もう、何が、何だか……。

ラッセル！爆発音が聞こえるよ！？
港の船が燃えて爆発してる･･･？
どうして？

[流れ者 ギルバートの目には、遠いながらも既に崩れ落ちた船体が映っていた。
立ち止まり、放心している…]

ああ…

[火の粉が舞う港に着いたようだ]
[一瞬、呆然とするが、ハッと気がつく]

マンジローさーん！！
どこですかーーー！

[マンジローは、やがてゆっくりと立ち上がると、呆然と沖合いを見つめた…。真っ二つに割れた船体が、舳先を天に向けゆっくりと沈んでいく様子が見て取れる…。]

…嘘だろ…おい…。

[カミーラはマッチを受け取ると、咥えた煙草に火を点けた。]

マッチを使わなかったら、火事の火が消えるって訳でもないだろ?
あんたらしくもないセリフだね。まったく。

[カミーラはクインジーにマッチを返すと、軽く煙を吐いた。]

……また、なのね。

[シャーロットは何かを確かめるように、唇をきつく噛み締めた。]

[メイは港にたどり着くと船は全部燃えている]
そんな･･･。どうして？

今の爆発音……やっぱり！？

……船が爆発したのか？

事故か？
事故でないなら、誰が、何の目的で爆破したんだ……？

メイ。僕にも分らないよ。
でもまずは、マンジローさんを探そう。

[ミッキーは、シャーロットの呟きに過剰に反応した。]
ま、まただと！
ア、アンタ何か知っているのか！ア、アンタがあれをやったのか！？

[港の様相が見えてきたところで、走る速度を緩める]

…嘘…なんでこんな事に…？
誰が…？

[ギルバートに追いついて、隣に並んで立ち尽くす]

[メイは先に来ていたマンジローを見つけた]
マンジローさん！大丈夫？！
そこ、危ないかもしれないのでこっちにきてー！？

わからないのは私も同じですよ、みんな不安なのです。
泣くのは後でもできます、今は気を強く持ちましょう、これで涙を拭いてください。
[ステラにそっとハンカチを差し出す]

シャーロットさん、でしたか。
「また」とはどういう意味です？何かご存知なら皆が戻った後に話していただきたいものですね…。

なに、これ……どういうことなの？

[ウェンディは、燃えている船を見つめ、呆然としている]

[港に駆け下りてきた人影に気が付いた。何か叫んでいるようだが、よく聞き取れない。]

…くそっ…まだ耳鳴りがする。

喚くんじゃないよ、このチキン野郎が。

で? あんたはなにを知ってるんだい?

[カミーラはシャーロットに詰め寄った。]

[ウェンディに引きずられるように港に到着すると、目の前の光景に面食らった]

…あれ…オレたちが乗ってた船だよな…。

また、だと？
何を知ってやがる。そこの青い髪の女！

[メイはマンジローに駆け寄るとマンジローを引っ張った]
早く！ここにいると危ないよ！

すまない…まだ耳がよく聞こえないんだ…
とにかく、ここは危険だ…離れた方がいい…

はっ、そう言えばマンジローはどこへ。。まさか彼が船を爆破したのでは…！？

お嬢さん、一人は危ないです。俺に着いて来て下さい。

[と言って、再び港に向かい駆け始めた。]

ん？
メイ、それにマンジローさん。
無事ですか？

………。
船は、燃やされてしまったのだと思います。
理由は、島から私たちをふくむ人間を誰も逃がさないためです。

ラッセル！
マンジローさん、耳が聞こえにくくなっちゃってるみたい。
一緒に避難するのを手伝って！
ここ、危ないよ！

…ウェンディ、先に集会所に戻ろう。
皆にこの事伝えて、マンジローさんを休ませる準備しなきゃ。

[ミッキーは、水をかけられた時に腰を抜かしてしまい、後ろに向かって這っている。その格好のままシャーロットに指を差しながら叫んだ。]

・・ク、クソっ。フザけるな！島から逃がさない為だと！？ぼ、僕たちをどうするつもりだ！

…つまりそれは… 誰かがあたしらを皆殺しにするってことかい…?

誰が、何のために……。

リック君。
うん。お願いするよ。

[マンジローをおぶった]

す、すいません牧師様……。
[ステラはハンカチを受け取り、涙をふいてから何回も頭を下げる。]

そうですよね、わたくしがこんなんでは……いけませんよね……。

[ステラは他のみんなの様子を伺うように、集会所をそっと見渡した。]

・・・・・・こりゃ参った。どうやらその人狼はかなり本格的に正しいみたいだな。
じゃなきゃこんな事までしないだろう。

何人いるのかは知らないけど、その人狼を見つけ出すまで帰れ無そうだね。まあ、もしかしたら見つけて倒したとしても帰れないかもしれないけど。

おい、どうして船が爆発したんだ！？
マンジローがやったのか？

どうなってんだよ！！

[早口にまくしたてる。]

……私もミッキーさんと同じ立場ですわ。
私たちは、全員人狼かもしれないと疑われているのだと思います。

ふむ、そこから先は皆が戻ってきてからにしてもらいましょうか、シャーロットさん。

と、いうことにしておきませんか？
クインジーさん、カミーラさん、そしてミッキーさん、でしたか。
この人に逃げ場はないですし、私も逃がす気はありませんしね。
[シャーロットの背後にまわる]

……うん、そうだね、お兄ちゃん。

残ったみんなにもこの事を伝えないと……。

……皆殺し？
……逃がさない、ため？

一体どういう意味ですかっ。
僕は、僕は何もしてないっ。

[トビーは、激しく戸惑いシャーロットを見つめている]

シャーロットは、何故そんなことを知っている？
そこのデブと同じ立場と言ったが、お前は明らかに私たちより多くの情報を握っているように見えるが？

みなさんは、無事ですね？
まずは集会場に戻りましょう。

マンジローさんがやったのかどうかは、聞いてみない事にはなんとも言えないです。

人狼って、マジな話だったのかよ。
[クインジーは続けて何かを言おうとするも、言葉が出ずに口をパクパクさせている]

当たり前のことだけど…来た道同じ距離走らなきゃならないのは…結構キツイな。ウェンディ、頑張れ。

[ようやく、集会所の灯りが近づいてきた。]

ギルバートさんっ！

他の人達がマンジローさんを運んでいくのが見えるわっ！
私たちも戻りましょうっ。

う、すまない。つい取り乱してしまったようだ…

船の様子は後でマンジローに聞くか。
お嬢さん、一緒に集会所に戻りましょう。

･･･クソ、一体なんでこんな、こんな変な島に僕が・・。人狼だって？フザけるな・・っ。逃げる所があるならとっくに逃げてる・・！

[ミッキーは、倒れた状態から立ち上がると、椅子に座りなおした。下を向きながら独り言でブツブツと呟いている・・。]

メイ。大丈夫かい？

ハァ･･･ハァ･･･！

港で…船が、燃やされてた！
あと…マンジローさんが…近くにいたみたい。今、ラッセルさんたちが運んでくるから、休ませる場所準備させて！！

うん。でもマンジローさん気を失っちゃったよ。
早く集会所に戻って寝かせないと。
怪我を治療できる人は居ないのかな？
メイは応急処置しかできないよ？

[ギルバートに]
あの…セシリアと呼んでください。
急いで戻りましょう。

期待を外れさせてくんねーのな。そこの坊ちゃんは。
これで完全に閉じ込められたってわけか。
あーあ。煙草もっと買っときゃよかったわ。

はぁ……はぁ……。

マンジローさん、もしかしたら、怪我してるかもしれない。
シャーロットさん、この島に来たのはお医者様を訪ねてだよね？
その人呼んだ方がいいかも。

セシリアだね。よろしく。
大変な事になってしまったようね。

人狼がどうとかは知らないけど、船を調達しない事には、俺達は帰れない。
しばらくはこの島で共に暮らさなければならないようだな。

うん。まずはそれが先だね。
リック君が伝えてくれてるだろうから、すぐに寝かせてあげられると思う。

応急処置でも、ないよりマシさ。

船が燃やされた、ですか。
ここから脱出できない、と？
とりあえず怪我人を寝かせる準備をしましょうか。
ベッドはこの奥にあるでしょう、ステラも手伝ってください。

わたくし……、もう、なんだか、眩暈と頭痛がして……。
何が何だかもうわかりませんし……、少しだけ休ませてください……。

[あまりの状況に混乱したステラは、ふらふらと立ち上がり寝室がある方へと歩き出した。]

[クインジーはルーサーの差し出したものを見て、再び驚いた]
あんた、いいもん持ってんなあ。高そうなライターだ。
くれるのか？ それならありがたくいただくぜ。

[流れ者 ギルバートは、セシリアを連れて集会所に戻って来た。
既に落ち着いたようで、弱弱しいながらも微笑みを見せている。]

……最悪の事態で無い事を希望しますが、正直目の前が真っ暗になる心地がしますね。こうなっては実際に人狼が居るにせよ、デマにせよ、ここから脱出するのは困難でしょう。

まだ、私にはこれが最悪の事態であるのかどうか、確認が出来ません。ので、パニックになることを考えると軽々とお話することは出来ませんわ。……明日になれば、わかるかもしれません。
まだ、人狼がいる…と決まったわけでは。

[シャーロットは、首を傾けた。]

…差し当たっては、村の方と連絡を取る必要があると思います。

もし、私が訪ねようと思っていた先生が実在する人物なら、村のどこかに診療所があるはずのですので、そこまで行って先生を呼んでくるべきでしょうね…。

[修道女、か。面白そうだ]

[ステラがふらふらと歩いているのを見て、近づいていく]

おっと、大丈夫ですか？もし良ければ手をお貸ししますよ？

おっと、ライターは私が使いますから。
使ったら返してくださいね。
私も吸うのである程度余裕があるのでお分けしますよ、とね。
煙草が切れた時はほんとにつらいですからね（苦笑
とりあえず２箱ぐらいお渡ししておきますよ。これで足りますか？クインジーさん。

誰か,冷たい水を！
マンジローさんをうつぶせにして寝かせるよ！
背中を火傷してるよ！
あと、包帯を持ってない？
薬は昼間ご飯と一緒に薬草も少し採ってあるから使うけど、包帯がないと！
でも、この薬草、お医者さんの持ってる薬よりも効き目が薄いはずなんだよ。ちゃんと治療しないと、火傷の範囲が広いし危ないかも･･･。

おねーさん、えっと、メイさんか。ラッセルさん、こっちのベッドへ！

[マンジローを支える二人を、寝室へと誘導した]

・・・船が爆発した時、船の近くに居たのはその変な男じゃないか！もしかしたら、その男が燃やしたかもしれないんだぞ・・！クソッ・・。

アイツが爆発させたのか？クソッ・・・あの青髪の女だって何が人狼だ・・。そんなの居るわけ無いじゃないか・・っ。クソ、クソ、クソ・・・。

[ミッキーは、椅子にうずくまりながらブツブツと独り言を呟いている･･･。]

ごめんなさい……、牧師さま、こんな大事な時に……。うぅ……。
[声をかけてくれたハーヴェイに微笑む。]
あ……、ありがとうございますわ。
でも平気ですわ……。
[平気ですわ、と言い終わるとほぼ同時に、ステラはハーヴェイに倒れこんだ。]

…ここ…は？俺は一体…

…痛っ！

どうやら船が爆発したようだ、、って、みんなもう聞いてそうな顔つきだな。

さあて、どうしたもんか。まあ明日の朝に、村の人に船を調達する方法を聞いてみるしかないな。

リック。ありがとう。

マンジローさん！？
とにかく今は、休んで下さい。

[クインジーは、ルーサーに感謝の視線を向けた]
おめぇ……、いやあんた、いい奴じゃねえか？
あ、そりゃそうだよな。聖職者なんだもんな。ははは。
煙草、ありがたくうけとっとくよ。いつか返してやっからな。
[クインジーは、ライターをルーサーの掌に確実に置いた]

[倒れ掛かって来たステラを抱きとめる]

おっと、はは、参ったな。
こんな素敵な女性にもたれ掛けられると照れます。

本当に辛そうですね。お部屋までお連れしましょう。

[そう言ってしっかりちお抱きとめながら部屋まで連れて行く]