異国人 マンジロー [切符が無いから聞こえない…そう言った少年の言葉に考え込んでいたが、顔を輝かせると笑って少年に答えた。] じゃあ…俺も切符を買えば良いだけだろう? 金なら…ほら持ってる。 足りない事は無いと思うが…だとしても頼めば何とか… | |
2005/05/17 05:05:01 |
異国人 マンジロー 「だからダメだって。お兄さんも分からない人だなぁ…。」 [少年はマンジローの言葉を遮ると、諭すような調子で話し始めた。] 「いい?あの切符はお金じゃ買えないんだよ。神様が『列車に乗ってもいいよ』って決めた人にだけくれる物なんだもの。残念だけど、お兄さんは貰えなかったんだ。だから列車には乗れないし、あのお姉さんともお話できないの。…分かった?」 | |
2005/05/17 05:10:12 |
異国人 マンジロー [マンジローは、少年の言葉に何かとても嫌なものを感じ取って「まさか…」と呟いた。確かめたくは無いが、確かめずにはいられずに少年に尋ねる。] …その列車は…どこに…行くんだ? 「どこって…決まってるじゃない。」 [少年は、マンジローの問いに「やれやれ」といった様子で首を左右に振ると空を指差して告げた。] 「天国だよ。」 | |
2005/05/17 05:15:04 |
異国人 マンジロー [しばらくの間、茫然として少年を見つめていたマンジローは、やがてポツリと言葉を漏らした。] …カミーラは…死んだの…か? [少年は意外そうに大きく目を見開いてマンジローを見ると、物分りの悪い子供に諭すような表情で告げた。] 「うん、そうだよ。死んじゃったからここに居るんだもの。当然だけど、お兄さんも死んじゃってるよ?もしかして…気が付いてなかった?」 | |
2005/05/17 05:27:54 |
異国人 マンジロー [不意にマンジローは全てを思い出した…。ルーサーに斬りかかった事…そのルーサーの銃が火を噴き、マンジローの身体に突き刺さった事…回転していく視界の端で呆然と立ちすくみ、やがて彼の名を呼びながら駆け寄ってきたカミーラの姿を…] そうだ…俺は…ルーサーに撃たれて…死ん…だ? | |
2005/05/17 05:34:57 |
異国人 マンジロー 「そうなの?ボクも詳しい事は知らないけど…。ちなみに、あのお姉さんは、お兄さんが来た後でしばらくしてから来たよ?切符持ってるんだから、自殺したとかじゃないみたいだけどね…って大丈夫?ボクの話、聞いてる?」 [不意に、病的な笑い声を上げたマンジローを見て、少年が心配そうに顔を覗き込む。] …ははは…そうか…いや、ちゃんと聞いてるよ… だが…俺は、あいつを守れなかった…守れなかったんだ… 情けないな…全く… | |
2005/05/17 05:48:00 |
異国人 マンジロー だが…あいつは、ちゃんと天国に行けるんだな… それだけが、唯一の救いか…良かったよ… [マンジローは崩れ落ちるように椅子に腰を降ろすと、どこか遠くを見るように黙り込んでいたが、不意に視線を少年に向けて尋ねた。] そう言えば、まだ名前を訊いていなかったな。 君は…? | |
2005/05/17 05:53:48 |
異国人 マンジロー [だが、その問いに答えようとした少年に手を振って制すると、マンジローは静かに言葉を続けた。] 君は…【あの時の俺】だ。…そうだろう? [【少年マンジロー】は、ニッコリ笑うと頷いて言った。] 「正解。」 | |
2005/05/17 05:58:57 |
異国人 マンジロー 「じゃあ、ボク達の行く場所がどこかも、もう分かるよね?」 …ああ、分かるよ…地獄だな。 「そういう事。ショックだった?」 いや…。 俺達が行ける場所なんて、他にどこにも無いだろう。 そんな事は、とっくに知ってたさ。 俺達は…罪を重ねすぎた。 | |
2005/05/17 06:08:33 |
異国人 マンジロー [マンジロー達はお互いを見合うと、力なく笑いだした…。やがて遥か遠くの方から砂塵を上げて馬車がやって来るのを見やり、悠然と座ったまま待ち受けている。] …あれが、死神の馬車ってヤツか。 乗り心地は、どうなんだろうな? 「さぁ?期待しない方が良いんじゃない?きっと最低で最悪だよ。」 なるほどね…じゃあ、俺たちと一緒だ。 「うん、間違いないね。」 | |
2005/05/17 06:15:11 |
異国人 マンジロー [マンジローは、最後にカミーラの姿をその目に焼き付けようと駅舎の方を振り返ったが、ちょうど吹き付けて来た砂埃に隠されるように駅舎の姿は視界から消えていった。一瞬、カミーラ達がこちらを見たような気がしたが「気のせいだな…」と首を振ると呟いた。] カミーラ…さよならだ…元気でな… [徐々に近づいてくる蹄の音を頭の奥で聞きながら、どこか穏やかな顔で、マンジロー達は砂塵の向こう側を見つめつづけていた…。] | |
2005/05/17 06:27:10 |
ごくつぶし ミッキー う・・・あ・・・あぁ・・・アア・・・。 [ミッキーはいつも通りに・・・いや、いつも通りでは無いのは意識が目覚めた時、ミッキーは白黒の世界に立っていた。・・・いつも通りに、洞窟の中で目が覚める。彼は何が起こったか分からず、外に出て森のほうへ歩いていった。彼は、ゆっくりと歩き、最早思考すら出来なくなっていた。] ウ・・・ア・・・アァァァァアア・・・。 [・・・暫く歩いて崖まで来ると、昨日逃したウサギ。森の中をずっと探したがトドメを刺せなかったウサギが、ミッキーの目の前を通った。ミッキーは生前の記憶のせいか・・・ウサギを追って、走り出した。] | |
2005/05/17 14:08:46 |
ごくつぶし ミッキー キ・・・ヒヒ・・・ハハ・・・ [そして暫く追いかけると、ウサギは唐突に止まり、ミッキーのほうを睨むように見た。] ゲ・・ヒヒヒヒ・・・ヒヒ・・・ [ミッキーは段々と狂気を帯びて来た眼を向け、ウサギにジリジリと近寄っていった。必ず逃さないように、いつのまにかに持っている狂気を帯びてしまった刀を構えて・・・。] ・・・っ!? [ウサギは、ミッキーの体の中央をすり抜け・・・森のほうへ、去っていった。] う・・・あぁぁ・・・アアァアアアアァァァァアアアアアアアアアアアァァァアアぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ [ミッキーは昨日の事を全て思い出し・・・呻き、叫び、徘徊した。・・・この島が無くなる、その時まで。] | |
2005/05/17 14:10:34 |
修道女 ステラ [暗闇の中、燃え盛る炎に包まれ、少女は逃げまとっていた。 少女が走ってきた道には原型をとどめていない家だったものがたくさん崩れ落ちて居た。 生き延びたごくわずかな人が逃げようと道をよろよろしているだけで、走っているのは少女だけだった。 やがて、少女は一人の軍服をきた男性を見つける。 「すいません、助けてください!! パパが……! ママが……。」 男は黙ったまま、少女を振り返り、右手を少しあげて銃口を少女に向けた。 「…………あたしを、殺すの?」 大きな爆発音と、銃声が聞こえる。 ステラはそれを現実と夢の狭間で聞いた。 朦朧とする意識を強引に存在する空間へ引き寄せ、体を起こす。] | |
(3)2005/05/17 16:27:08 |
逃亡者 カミーラ [カミーラは、ベッドの中で目を覚ました。窓から射し込む日の光が、柔らかく床を照らしている。彼女は目をこすりながら体を起こした。そこは小さなログハウスの中で、ベッドと木製の椅子以外、調度品はなにも見当たらなかった。] ここは…? [カミーラは、そこがどこなのか、なぜ自分がそこにいるのか皆目見当がつかなかったが、別に不安は感じなかった。心地よい木綿のシャツにシーツ。彼女は軽く体を伸ばして深呼吸すると、目を閉じて樹木の香りに身を任せた。] | |
2005/05/17 18:27:59 |
逃亡者 カミーラ [いきなり小屋の扉が開け放たれると、外から小柄な少女が走り込んできた。黒い髪に褐色の肌、顔にはこぼれるような笑顔。少女はベッドに跳び乗ると、カミーラに勢いよく抱きついた。] わっ! ちょ、ちょっと! [少女はカミーラを抱きしめて頬擦りすると、身を離して彼女の顔を覗き込んだ。少し上気した少女の顔。見覚えのあるが、誰だったか思い出せない…] | |
2005/05/17 18:28:13 |
逃亡者 カミーラ [少女は、ぴょんとベッドから跳び降りた。そしてカミーラの方に向き直り、にこにこしながら言葉を続ける。] 「迎えにきたの。お姉ちゃんを。」 迎えに? …あたしはどこにいくんだ? 「いいところだよ。今までいたところより、ずっといいところ。」 今までいたところ… [カミーラは、指で軽くこめかみを叩いた。] あたし、今までどこにいたんだろう… 「…酷いところだよ。でも、そんなことどうだっていいの。もう二度と戻らなくていいんだから。」 [少女は嬉しそうに言うと、カミーラに手を差し出した。] | |
2005/05/17 18:28:25 |
逃亡者 カミーラ [カミーラが手を取ると、少女は彼女の腕を強く引いた。] 「さ、お姉ちゃん、こっちにきて。」 まだ眠いんだけど… ま、いいか。 [カミーラはベッドから降り立ち、導かれるままに小屋の扉のところまで歩く。開け放たれた扉から外を見渡すと、そこには一面の花畑があり、色とりどりの蝶が、色とりどりの花の間を舞い飛んでいる。] 「きれいでしょ?」 [少女が、カミーラの顔を見上げながら、ちょっと自慢気に言った。カミーラは微笑んで少女の頭を撫でる。初めて見る風景。だけどどこか懐かしい。優しい太陽と髪を揺らす春風の心地よさに、カミーラはうっとりと目を閉じた。] | |
2005/05/17 18:28:47 |
逃亡者 カミーラ [カミーラが再び目を開けると、周囲の風景が一変していた。そこは小さな駅舎で、二人はいつの間にかおそろいの白いワンピースに身を包み、駅のプラットホームの待合室に並んで座っている。膝の上の麦藁帽子。長椅子に置いてある小さなカバン。駅の周りはやはり一面の花畑で、春風は花の香りに彩られていた。] 駅… だよね…? 「うん、そうだよ。もうすぐ汽車が来るから、もうちょっと待ってね。」 [汽車、と聞いて、カミーラはまた最初の疑問を思い出した。] その汽車は、いったいどこに行くの? あたし達は… 「…お姉ちゃん、分からない? 私達はね…] [少女は空を指差しながら言った。」 「『天国』に行くんだよ。」 | |
2005/05/17 18:28:59 |
逃亡者 カミーラ 天国…? [カミーラは、目を瞬いた。少女はまた得意気な表情になる。] 「そうだよ、『天国』。お姉ちゃんは天国行きの切符が貰えたの。けっこう危なかったんだよ。私、どきどきしちゃった。」 天国って… あたし、死んだの? 「…あ、まだ気付いてなかったんだ。」 [少女はくすくすと笑った。そうか、あたし、死んだのか… そう悟ったカミーラの頬を、また春風が撫でる。カミーラは、その風の中に血の臭いを感じた気がした。] | |
2005/05/17 18:29:15 |
逃亡者 カミーラ [カミーラの心の中に、なにか黒いものが湧き上がってくる。] あ、あたし… あたし…! [カミーラの脳裏に、絶命する直前の記憶がフラッシュバックした。人狼に喉を噛まれ、薄れゆく意識の中で自分の内臓が貪られる様をどこか他人事のように見ていた自分。これで、また彼に会える。今度こそ二人で… 彼と一緒に、二人で…!] …彼? [カミーラは呟いた。] …マンジローは? マンジローはどこ?! [カミーラは叫ぶと、弾かれるように立ち上がった。彼女が後ろを振り返ると、彼女の声に圧されるように目の前の花畑の一部が消え、そこに荒野と、少年と、そしてマンジローの姿が現れる。マンジローは椅子に座り、あらぬ方向を見てうなだれていた。] | |
2005/05/17 18:29:33 |
逃亡者 カミーラ …マンジロー、マンジローったら!! 聞こえたら返事してよ!! [カミーラはマンジローの名を何度も叫ぶが、こちらに気付く様子はない。カミーラは彼の方に駆け出そうとした…が、少女に腕を掴まれてそれ以上進めなくなった。] なにするの? 離して! マンジローを呼びに行かないと… [カミーラは少女を引き剥がそうとするが、少女のものとは思えぬ強い力で握られた手はびくともしない。少女は、同情の目で彼女を見た。] 「彼は『天国』には行けないわ。」 [少女は静かにそう言い、カミーラは言葉を失った。どうして、どうして彼は…?] 「彼は罪を重ね過ぎたの。罪は人の魂を重くして、天に登れなくしてしまう。だから彼は…罪を償わなきゃならないの。」 | |
2005/05/17 18:29:54 |
逃亡者 カミーラ 彼はどこにいくの? あたし達が天国なら、彼は… 「地獄だよ。」 [少女はこともなげに言うと、静かに微笑む。カミーラは青ざめると、マンジローの名をまた何度も叫んだ。しかし、マンジローは動かない。カミーラはプラットホームに膝をついた。] …そんなのおかしいよ。そんなの変だよ。あたしが… [カミーラの瞳に涙が溢れた。] 一緒にいようって約束したんだ。一緒に、ずっと一緒にって。それなのに… 「一度切符を貰った人は、もう天国に行くしかないの。貰えなかった人は地獄。そう決まってるの。残念だけど、お姉ちゃんが彼と一緒にいる方法は…ないの。」 [少女はそう言うと、泣きじゃくるカミーラの頭を抱きしめた。マンジローの姿はいつの間にか消え、再び花畑が広がっていく。] | |
2005/05/17 18:30:39 |
逃亡者 カミーラ 「お姉ちゃん…」 [少女はカミーラの頭を優しく撫でると、静かに語りかけた。] 「あのね、贖罪がすんだら… 彼の魂は軽くなるの。それにどれくらいの時間がかかるかは分からない。永遠みたいに長いかも知れない。けど… だけど、それは永遠じゃないの。だから…」 [カミーラは、驚いて少女の顔を見上げた。] それって… つまり… [少女はこくりと頷くと、満面の笑みを浮かべた。カミーラはしばらく呆然としていたが、少女の真意を汲み取ると、立ち上がって少女を思い切り抱きしめた。そして、『ありがとう』と囁くと、少女の頬にキスをした。] | |
2005/05/17 18:31:02 |
逃亡者 カミーラ [やがて、駅に汽車が到着した。音もなくプラットホームに現れた汽車。少女はカミーラの手を取ると、軽い足取りで客車のタラップを上りはじめた。ふと、カミーラは足を止め、少女が振り向く。カミーラは、じっと少女の眼を見つめ、ようやく少女が誰だか思い出した。] あんた… あたし、だね? [両親が死ぬより前の自分。この世に不幸があるなんて知らなかった頃の自分。その自分が自分の目の前にいる。満面の笑みを浮かべながら。] 「うん… 思い出した?」 [少女はクスっと笑うと、手を離して先に客室に乗り込む。カミーラはタラップに上ると、手すりを掴んで後ろを振り返った。そこにはもうマンジローの姿はなく、代わりに花畑が広がっている。カミーラは、マンジローがいた場所をじっと見つめた。] 待ってるよ、ずっと… [カミーラはにっこり微笑むと、少女の後を追って客車に乗り込んだ。程なく汽車は出発し、花畑の白い霧の中に音もなく消えていった。] | |
2005/05/17 18:32:06 |
ごくつぶし ミッキー [燃えさかる森の中、向こうから赤毛の少年が走ってきた。・・・思わず手を伸ばしたミッキーは、やはりすり抜け・・・赤毛の少年はそのまま走っていった。] ウ・・・ア・・アァァ・・・・ | |
2005/05/17 20:54:58 |
村長の娘 シャーロット [シャーロットは、ラッセルが右手に鉄パイプ、左手にミッキーの手に渡ったあの日本刀を持っていることを認めた。] ……ラッセルさんは、それで私を殺すの? | |
(2005/05/17 22:41:19、村長の娘 シャーロットにより削除) |
学生 メイ [メイは目を覚ますと真っ暗な場所に一人佇んでいた。] ここは・・・どこ? | |
2005/05/17 23:08:03 |
学生 メイ [そこは寒いようで熱く、寂しい場所だった。] ・・・ラッセル? | |
2005/05/17 23:17:48 |
学生 メイ [メイはようやく自分がなぜここに居るのか理解した] そうか・・・メイは・・・死んだんだ。 誰も・・・居ない。居るわけないか。人を食い殺さずに居られない人狼は・・・メイだったんだもの。 | |
2005/05/17 23:19:17 |
学生 メイ [メイはその場に座り込んだ。] これから・・・メイはずっとここに居ないといけないのかな? ラッセルに・・・逢いたい。逢いたいよ・・・・。 [メイは涙をポロポロとこぼしながらつぶやいている。] | |
2005/05/17 23:22:48 |
学生 ラッセル ルーサーは一体、何を言ってるんだ!? | |
2005/05/18 00:50:24 |
牧師 ルーサー 後3発、ですか… 自動拳銃は使ってみましたが、粗雑過ぎて問題外でしたからねぇ… | |
2005/05/18 02:11:35 |
牧師 ルーサー なにもなせず、何も残せず、ですか… 私にふさわしい死に方かもしれませんね… [そんな事を思いながら意識は消えて行った] | |
2005/05/18 03:14:45 |
学生 ラッセル メイ……すまない…… | |
2005/05/18 03:32:34 |
学生 メイ ・・・・・・! ラッセルが・・・・死んだ。 メイはここから動けないけど・・・ラッセルが死んだのだけはわかるよ・・・。 ラッセルを食べたいメイとラッセルを殺したくないメイがいた。 | |
2005/05/18 03:59:04 |
学生 メイ ラッセル、ちゃんと天国に行けたかな・・・? メイはずっと・・・ずっとここにいなきゃいけない気がするよ。 ヘンリエッタさんは・・・ラッセルを苦しませないで殺してくれたんだろうか・・・? | |
2005/05/18 04:16:37 |
学生 メイ [メイは目を閉じてじっとしている。] メイはこれからどうなるのかな・・・。 いつかラッセルに会える日が来るのかな・・・。 ・・・会えても、ラッセルは許してくれないよね・・・。 でも、メイはラッセルに会いたい・・・。 | |
2005/05/18 04:28:46 |