酒場の看板娘 ローズマリー ――厨房でパン生地をこねている―― 考え事するときは、これが一番よね。 今、わかっている事は、 10名がここに集められている事。 自警団に人狼の疑いをかけれている事。 村からは出れない事。 占いが出来るものが2名。 教団とかの者もいるらしいわね・・・ あとは、なにがわかってるかしら?そうだ、おばぁさんに言われたことで、人狼が二匹、真実を見れるものは私だけって事。 にぃさんにも、言われたけど私だけが真実を見れるって事、これはだれも信じてくれないわよね・・・ だって、私だって鏡が本物って信じられないもの 誰のこと思って覗いても、自分の顔がうつるだけだわ。やっぱり、おばぁさんが言ったこと嘘なのかしら・・・・ だめだめ、しっかりしないと、もし鏡が本当に真実を見せてくれるなら、私はみんなに伝えないといけないわ。 | |
(221)2005/05/09 09:10:20 |
墓守 ユージーン ―――ユージーンは報告を終えて酒場に帰ってきた。疲れ果てた様子で椅子に腰掛けて――― 報告する。 荒らされた墓は4つだ。 そのうちの3つは人間の仕業だろう。 スコップで墓を掘り返し、遺体には手を着けずに金品だけ持ち去っていた。 しかし、異常なのは残りの1つの墓だ。 スコップで掘り返した跡ではなく、巨大な獣が爪で堀り返したような跡だった。 俺は人狼の仕業ではないかと思っている。 なぜなら、そこは過去に人狼を埋めた場所だったからだ。 そして、そこに埋まっていたはずの人狼の死骸がなくなっていた。 現場を詳しく調べたら何かが分かるかも知れない。 今、団長が墓場のその箇所を見に行っている。 | |
(323)2005/05/09 23:13:25 |