双子 ウェンディ ――ソフィーに漢字と意味を教えてもらいながらメモを見る―― ・・・ねぇ、ソフィーお姉ちゃん・・・ これが本当だとすると・・・なんでアーヴァインおじちゃんは殺されちゃったんだろう・・・? 送り込んだ。ということはアーヴァインさんは誰よりも人狼の危険性を知っているはず・・・。 ・・・備えてるだけでは、ダメ? 襲われてから対処して・・・人狼をちゃんと確認してからでもダメ? ・・・私達で、先手を打って・・・人狼を倒すしかないの・・? (じゃないと・・・村人かも知れない人を私達の手で処刑するに繋がる・・・ そうなってしまってはこの村は狂ってしまう・・・ 何か、襲われても防ぎきる方法があれば――!) | |
(100)2005/05/11 18:08:49 |
農夫 グレン ――帽子をかぶり直し、厨房の方に視線を向けてそっと呟く―― ローズ、俺が君を守る。 フレディにはでしゃばるなって言われそうだけどな。 俺はローズを信じる。だがハーヴェイが狼だっていう事は中々信じられない。 だから、俺にはこういう風にも思える。 ローズの鏡がどっか歪んじまってるんじゃないかと。 妙な力で、歪んだ鏡に魅入られちまってるのかも知れない。 だってそうだろ?昨日までここで笑ってた相手が狼だなんて。 もしも狼だとしても、何で仲間を売り飛ばすような真似が出来る? でも、そうだと考えると…後の人間の中に 狼が隠れているって事か。 …今日も占いを続けるのなら、やっぱり俺はクインジーを見て欲しい。 俺は正直、あいつが怖かった。 あの瞳に宿る光が、唯の用心棒のもんじゃないって思ってた。 …狼だって言うのなら納得できそうな気がした、それだけさ。 | |
(174)2005/05/12 03:53:36 |
書生 ハーヴェイ 『親愛なる友、グレンへ なぜこんな事になっちまったのかわからねえが、お前の事もローズの事も恨んじゃいねえ。ローズの事がどうあれ、ローズを守ってやれるのはお前だけだと思ってるぜ。 昔の事ばかり思い出されていけねえな。お前の小屋で飲んだ時にお前がつまみ代わりと言って出した生の大根の味やら、ローズの事をお前から聞いた時の表情やら、くだらねえ事ばかりだが、お前が友人であった事が嬉しいし、お前の友人であった事を誇りにも思ってるぜ。 何か残してやりてえと思ったが、お前みてえにちゃんと働いてねえから、ロクなものがねえ。大したものじゃねえが、コインを一枚、一緒に入れておくんで受け取ってくれ。もしお前が何かに躊躇して立ち止まることがあったら、このコインを投げて決めてくれ。裏が出たらいつもみてえにやればいい。だが、表が出たら、迷わず一歩を踏み出してくれ。 書き足りねえ気がが何を書いて良いのかわからねえんで、この辺にしとくぜ。 最後の頼みだ。つまらねえ責任は感じるなよ。 ハーヴェイ』 ――ポケットから、両面が表のコインを取り出し、手紙と共に入れ蝋で封じた―― | |
(183)2005/05/12 17:57:24 |
書生 ハーヴェイ 『キャロルへ この手紙が意味を持つとすりゃ、お前が俺の声を聞けなかったって事になるが、そんな事はどうでもいい。 光の中で踊るお前をずっと気に入ってたぜ。つまらねえものだが、俺の母親の形見で、俺が持っている唯一の装飾品だ。小さなものだから、この手紙の封を破ったときになくならねえ様に、羽根に通しておく。俺の命なんてのは、この羽根くらいの重さしかねえ。この羽根の重さくらいでも、俺の事を覚えててくれりゃ……ガラじゃねえな、止めとこう。 愛してるぜ、キャロル ハーヴェイ』 ――愛用してきた羽根ペンを置くと羽根を外し、ポケットから出した粗末な指輪を通すと、手紙と共に入れ蝋で封じた―― | |
(187)2005/05/12 19:10:09 |
墓守 ユージーン ―――手の平の上で1枚の硬貨を転がしながら――― ・・・。 ソフィーの話が真実ならば、敵は人狼だけではないという事になるな。 今この村にいる者を人狼も含めて全て観察対象として、安全な場所で我々と人狼の殺し合いを眺めている連中。 ―――呼吸が不規則になり、肩が震えている――― 俺は今まで目的もなくただ生きて来た。このままなんの変化もなく生涯を終えるのも良いと思っていた。 が、今ここで目的ができた。 絶対に生き残って、その研究所とやらの連中に・・・・。 ―――いつの間にか、握り締めた硬貨を変形させていた事に気付いた――― ・・・。 。o(最後の金が。。。) | |
(188)2005/05/12 19:27:28 |