人狼審問

昔、私の元から去った男を捜してるよ。どうやら、この村に来てるみたいなんだ…。
でも、随分長い間会ってないから、顔も分からなくてね。
もし…私を覚えてるのなら、私の前に姿を現しておくれ。

人狼は見知った人間にも成り済ませる。人狼の危機があると、特殊な能力に目覚める人間もいるらしい。

【生きている者を人か人狼か見分けられる者、死んだ人間に問いかけその正体を判別する者、人狼に対抗する守りの力をもつ者、人狼を崇拝する狂えし者、人狼ではないという血の盟約をもつ者】

僕は一日に一回、人狼と人間を区別することが出来る。この事件は僕に任せて欲しい。

　木表紙の古い本、キャロの話ではジプシーの秘術が記されているらしい。
　大半は魔女たちの使っていた秘術などだが、その一部に人狼の事、人狼を見付け出す呪い、死人が人狼かを知る呪い、人狼を追い払う呪いも記載されているらしい…が、古代の文字を読解く術が無い。

私はある人の事を考えながら水晶玉に手を掲げると、そいつが「人間か人狼か」が調べられる。調べられるのは1日1回だけ…

私と同じ事を言ってるヴィンセントは嘘をついてる。

・ヴィン先生が人狼を調べる方法を見つけたらしいこと
・ヴィン先生がコーネさんを疑ってること
・ローズさんも人狼を見つけることができるらしいこと
・ローズさんはヴィン先生を疑わしいと思ってること

私はある人の事を考えながら水晶玉に手を掲げると、そいつが「人間か人狼か」が調べられる。調べられるのは1日1回だけ…

――ヴィンセントは嘘をついてる。
今日はコーネリアスを調べるよ。ヴィンセントが正しい診察をするとは思えないからね。