人狼審問

おお！？
嘘を見抜くって診断方法なのかぁ…。

｡o(小さな頃、悪い点数の答案用紙捨てたとか聞かれたらどうしよ…)

そうなのか、じゃあ、明日はチーズケーキ辺りが…。

と、ご馳走様。
シュークリーム、美味しかったよ。

なんか心配そうな顔だけど、どうかしたのかな？

ヴィンセント先生が、人に言えない様な質問をしてきたらどうしようとか。
変な診察だったらとか、考えているのかな？

もし彼が言っている事が嘘なら、それも在るかも知れないな。

と…あれ？
俺が図書館から借りてきた本は…確か机の上に置いてあった筈なんだが…。

チーズケーキかぁ。
良いよ、リクエスト受け付けましょう！

何が食べたいか言ってくれる方が張り合いがあるしね。

皆、まだ来ないね。
ただの噂だろうけど、やっぱり心細いし心配だよ。

本…？
何の本を借りてきたの？

随分昔の人狼を信じていた人が残した本…って処かな？

ウィッチ・クラフトや、今では異端とされている様なちょっと禍々しい宗教の本だね。

誰かが片づけたのかな。こんな処に…。

メイも読んでみるかい？
もっともメイに読めるかどうか、かなり疑問だけどね。

古代の秘術なんかも書かれている見たいなんだが、解読出来なくてね。

…メイ古文は苦手なんだよなぁ…。
軽くしか、読めないけど…。

こんばんは。
ノート、見せてね。

みんなの読んでいる本はむずかしすぎてわからないけど、これなら読めそう。

…………。
これ、翻訳して教えてくれると、メイ喜ぶよ？

…ウェンディ、メイもそっち一緒に見たい！

何か分かったのか、メイ？

まぁ、そうだろうな。

もともと期待してなかったんだが…。

…ハーヴェイ、真面目に答えるとさ。
これ、人狼の事だけじゃなくて、魔女狩りについても記されてるよ。
正直、ちゃんと読みきるなら、一晩借りて帰らないと無理だよ。

……メ、メイおねえちゃんっ……。

どうやって人狼に立ち向かったか、かいてある……。

「うたがわしい村のひとびとを、毎晩ひとりずつ、しょけいしました」

…………。

あれ？
その本、ユージーンさんが持っていったと思ってたのに…？

ごめんね、途中までしか知らないんだけど何が書いてあるんだろう？

ある程度は、読めた。
だけど、人狼の見分け方についてや、詳しい内容については文字が古すぎて読みきれないんだよ。

ハーヴェイも家でなら、解読できるんじゃないの？
だから、翻訳してくれってお願いしたの。

（翻訳か…めんどくさいな）

あ、そうだ。確かメイ、昨日睡眠薬代わりの…じゃない、面白い本が在れば教えて欲しいって言ってたじゃないか。この本貸すから、読んでみたらどうかな？

…処刑…かぁ…。メイは、嫌だなぁ。

疑心暗鬼って、わかる？
とっても怖い事があるとするよね。漠然とした何かね。
それに不安になって、どうでもいい事で疑い合ったりしちゃうんだ。
本当は怖くない事さえも、怖く思えたりしちゃうの。

そういう心理状態を維持すると、人間は壊れちゃう。
だから、メイは笑っていたいと思うんだよ。

でもさ、人狼が本当にいるとしたら…。
人狼は本当に人を食らうのかな…？
食べないと、生きていけないのかな…？
メイのチーズケーキじゃ満腹になってくれないかなぁ。

処刑…　確かにそう書いてある…

ウェンディ、へんな本持ってきちゃってごめんね。

…ハーヴェイ、メイは今日は読む本決めてるの！
美味しいお菓子の作り方、これに決まりなの！

これを一晩かけて暗記するんだから、その本はハーヴェイが読みなさい！
それで、明日メイに内容教えてよ。
変わりに美味しいチーズケーキ焼いてくるからさ。ね。

ウェン、明日図書館から、もっと違う…そうだな。ウェンみたいな、可愛いお姫様が出てくる絵本を借りてきて読んであげるから、この絵本の事は忘れような。

ハーヴェイさん、ありがとうございます。
ニーナさん、わたし、この絵本、くわしく読んでみたいです……大人の読む本よりもわかりやすいから。

昼間、おじいさんに話をきいて、人狼の存在が本当なのかうそなのかわからなくなってきました。

わからないことばかりだから、少しでも、知りたいです。

人狼なんてただの噂だよ、きっと。
大丈夫だよ、ウェンディ。
さぁ、シュークリーム食べよ？ね？

…ハーヴェイでも、人に優しくする事なんてあるんだね。あはは！

メイおねえちゃん、ありがとう……。

ぱく。

美味しいっ。

みなさま…こんばんは…

ウェンディさんは絵本を読んで涙を流して…
ヴィンセントさんが人と狼を見分ける方法を発見したらしいと…メモが…

なんだか信じられないことばかりです…

俺は何時でも…とは、言わないが大抵は優しいぞ、メイ。

ステラさん、こんばんは。
ルーサーさんはまだ来れないのかな…？

メイ、今日歩き回ってて疲れちゃったんだけど…。
ルーサーさんのお話とかも聞いておきたいなと思って。

メイさん、牧師様は修道院の方で調べたいことがあるとのことで…さきほど挨拶をしましたが…

集会場の方にはまだ来ていないみたいですね…

。o○（…シュークリーム…あぁ…修道院では清貧を旨に神へご奉仕すること…贅沢はだめ…ここは我慢です…しくしく）

そうかぁ、まだ来れないのかなぁ…。
…ステラさん？我慢は体に毒…だよ？
良ければ、シュークリーム食べてね。

あ、キャロルさんこんばんは！

メイが頼んで来る事が、メイの為にならない事ばかりだからだ。

フランス語の課題をしてくれだの、数学の宿題をしてくれだのと…。

それに最初は教えてやってただろう。
教えていると結局最後まで俺がしてしまうから、それに気付いてからは、やめたんだよ。

それにしても…
ウェンディさんが読んでいた絵本では処刑まで…
きっと何かの比喩や教訓、戒めを説いたものなのでしょうね…

噂に惑わされて…
この村ではそのようなことがないことを祈ります…
神はその行為をお許しにならないでしょうし…
恐ろしい…

ただいま。
人狼の話をオババ様に聞いてきたのだけど、やっぱりみんなが話していたのと変わりがなかったわ。

そうだ、ハーヴェイ。
貴方が持ってきた本の文字に見覚えがあったから、少し調べさせてもらったわ。
どうやらジプシーの間に伝わるまじないの方法…交霊術や占術のやり方が書いてあるみたい。

翻訳に使った辞典持ってきたから、合ってるかどうか見て頂戴。

この絵本にも、みんなが口々に言っていたのと同じ事が書いてあったよ。
特別な力を持つ人達が、村の危機を救ったんだって。
昼間、おじいさんに聞いた話とも一緒なの。

あ、あれ？そうだったっけ…？
メイ、そんなお願いしたかなぁ…。
そんな古いお話忘れちゃったよ、あはは！

ジプシー…かぁ。
それじゃ、メイも読めないなぁ…。

なるほど、ジプシーか…。
って、メイ…ラテン語やフランス語だったらよめたのかな？

あ、メイさん…
それではお言葉に甘えて…

久しぶりに甘いものを頂くと…その美味しさで幸せになります…

。o○（心の中で懺悔しつつどきどき…）

うん、ステラさん遠慮しないで〜！

…やっぱり、ハーヴェイは意地悪だよ…。
ラッセルは、あんなに優しいのにさ。

そういえば、ラッセルもまだ来ないね。

はい、辞書。
だけど、この本かなり文面が古いから翻訳するのに苦労するわよ。

まぁ、なんとか読んでみるが…期待しないでくれよ。

そういえば…
ヴィンセントさんは…
人と狼を見分ける術があるとおっしゃられているみたいですが…

ヴィンセントさんを信頼してもいいのでしょうか…
人をゆえなく疑うのは罪と思いますが…

それに１日に１人を診察…
もし、真実なら…どなたかを推薦しておくべきなのでしょうか…

あ、シスターが甘いもの食べてる。

やあ、ウェンディ。
さっき返すのを頼んだ絵本はどうだったかな。

そろそろ修道院の方に戻らないといけないので…またあとで…

。o○（あぁ…ユージーンさん…修道院の方には内緒にしてください…）

こんばんわ　皆さん

ステラ、良く解読してあるね。
新しく解読できた部分はほとんど無かったよ。時間を掛ければ何とかなると思うがね。今はここまでみたいだ。

ユージーンさん、絵本、読んじゃいました。こわかったです。
でも、勉強になりましたっ……。

お医者様の言っていたことは、本当なんでしょうか。
誰を診察するかみんなで決めないかって、おっしゃっていたけれど……。

クリームついて…

こんばんは、牧師様。

暗くなっちゃったね。皆大丈夫かなぁ…。

…推薦ねぇ。
うーん、誰が良いんだろう…？
メイには、まだ人狼がいること自体信じられないよ…。
検査なんだし、体調の悪そうな人が見てもらえば良いんじゃないかな？

ユージーンさん、こんばんは。
ステラさんまたね。

ルーサーさんもこんばんは！

牧師様入れ違いですね…

牧師様に褒めていただいて光栄です…

[ユージーンからの指摘で慌てて口周りをふきつつ、恥ずかしげに駆け去っていった。]

ちょっと不思議に思うんだけど…ジプシーって文字あったかな？

［書生ハーヴェイは、ジプシーの辞書をかなり疑わしい目で見た…］

ふーん、お医者さんが診察ねぇ。
人狼の話でさえ嘘かもしれないのに、にわかに信じがたいわ。

…下心でもあるんじゃないの？

キャロの言う様に下心が在るのなら、選ぶのは男の方が良いな。

大体、一晩ヴィンセントと女性を一緒に居させておくのはどうかと思うしね。

そういえば、ヴィンセントさん以外にも人狼が判定出来るー！
…なんて言い出す人がいたら、どうするんだろう？

皆のお話を聞いてると、人狼から守れる人もいるじゃない？
でも、守れる人は一日一人だけなんでしょ？
だとしたら、今もし人狼が分かるって人が2人も出てきたら大変になりそう。

人狼にとっては、自分が人狼である事は秘密にしたいよね？

…なんて、人狼がいる事自体も信じてないんだけどさ。
他に話すことも無いし、メイ…黙ってると眠っちゃいそうで…。

メイが言う様に体調が悪そうと言うと…ユージーンかな。
ルーサー牧師も、余り顔色は良く無さそうだし、ラッセルも目がうつろな感じだね。


え、そう言う俺も余り顔色が良くないって？

あら、私はジプシーに関することが書かれているって言っただけで、ジプシーが書いたとは言ってないわよ。
この辺の言葉って、ちょっと難しいからおかしな事言っちゃうかもしれないけど、これでも慣れない言葉で一生懸命話しているのだから勘弁して頂戴。

多分これは、ジプシーに関する研究書だと思うわ。

したごころ……は、こまりますねっ。

わたしは、お医者様がご自分で決めたらいいかなっ？とも思います。

……美人さんが選ばれそうですが……。

返すの忘れててね。
ありがとう、ウェンディ。

おいおい。僕の顔色が悪いって？冗談はよしてくれ。
医者にかかると金がかかるんだ。勘弁してくれよ。

そういうハーヴェイこそ、翻訳ばかりで日に当たってないんじゃないか？肌が白すぎるよ。

あぁ、そう言う事か…。

もしかしたら、ジプシーが今まで隠してきた秘密に迫れる大発見かと思って期待したんだが、それはそれで発見できることが在りそうだな。

有り難く借り受けるよ、キャロ。

まぁ、ウチの教区を纏めている郡司祭とローマには資料の写しを送って欲しいと手紙は書いておいたがね。
届くのは早くて一週間、半月は見て置いた方が良いだろうな。

はは、ハーヴェイさん
昨晩から教会、修道院と書庫にもぐっていたからね。

明日は少しは陽にあたるとするか。

お話を聞いていましたが、ヴィンセント先生にお任せしてみるのもいいんじゃないかと思います。

私たちが推挙することで、先生が選ぶ際に役立つこともあると思いますから、意見を出すのは良いと思いますけれどね。

うーん、メイも誰を診断するかはヴィンセントさんに任せて良いと思うなぁ。
というか、誰が不健康そうか医者が見たほうが分かるでしょ？

どうして、その人を検査したいと思ったのかも気になるしね。

…もしも、変な理由なら後で皆でとっちめよー！

半月？

まあ、徒労に終わると思いますよ。
人狼なんていないんですからね。

こんな話をして徒労に終わった時どうするんですか。
たいした手間と時間の浪費ですよ。

なるほどね、こちらこそ変な期待させてゴメンナサイねハーヴェイ。

でも私も少しだけ調べてみたけど、結構面白いことが書かれているみたい。
ジプシーのことはオババ様が詳しいから、何か分かったら聞いてみるわ。

でも、ユージーンさん、もしも具合が悪くなったら、ちゃんとお医者様にかからないといけませんよ？
村の仲間のことですもの、先生もきっと融通してくれますよ。

シャーロットに一応賛成だ。
呼び出すのはヴィンセントに任せればいい。

誰を呼び出すか迷っていて、相談したのだろうしね。

んー、メイも人狼がいるなんてすぐには信じられないよ。

でもさ？
全員検査して、全員人間だって判明すれば、皆安心して良い夢みれるじゃない？

別に、検査されて困るような事もないのなら、検査受ける事を嫌がる必要はないかなーってメイは思うんだけどね。

ふう、みんな、こんばんは。

ううーん、ダメ、もう限界…。
メイは、もう眠いよ…。

明日には全部噂でした〜なんて、アーヴァインさんが帰ってくることを期待してるよ。
って事で、今日は寝るよ。また、明日ねー！

とは言え、誰を推薦したものか。

最近、閉じこもっていて体も弱いハーヴェイかな。

…って、丁度ヴィンセントさんが来たんだね。
それじゃ、うーん、よし。
コーヒーいれてくる！後少しだけ起きてられるように頑張るよ！

……ふむふむ。みんな、人狼について半信半疑で、特に誰かを診察して欲しいというわけではなさそうだね。

ふふ、徒労に終わったら、ウチの教会の書庫に資料が増えるというものさ。

おや、ビィンセントさん、こんばんわ

僕はそんなに具合悪そうに見えるのかい？

ヴィンセント先生こんばんわ。
今丁度、先生の診察についてお話していたところですよ。
ノートのほうにもまとめてあるので、目を通してから先生のご意見を伺いたいです。

どうでしょう、お話されている感じでは、具合が悪そうには見えませんけれど、体調不良はいつなるかわかりませんからね。
日頃から気をつけるのと一緒に、もしものことも考えたほうがいいと思いますよ。

ぼ、僕は体調不良なんかじゃないし、

日頃から墓守をしているから大丈夫だ！

…さよなら！

[ホットコーヒーをいくつかのカップに注ぎテーブルに戻る]

ニーナの紅茶も、少し冷めちゃったけどあるよ。
メイは、眠気覚ましにコーヒー飲むけどね。
他にも、飲みたい人がいたら冷めないうちにどうぞ。

[自分のカップに大量のミルクを注ぎ、両手でそっと口に運ぶ]

それで、ヴィンセントさん、見分けるってどうやって？

そうね、人狼の話はともかく、健康診断を兼ねてお医者さんに調べてもらうというのは良いかもしれないわ。

とは言っても、一日一人しか調べられないんでしょ…今ここにいるのがアーヴァインも含めて16人だから…半月もかかるじゃないのよ！？

こんばんは、牧師さん。

僕が今日診察したいのは……そうですね、僕の技術を真っ向から否定した詩人さんを診てみたいと思っています……存在感も薄いですしね。

ただ、詩人さんは、今日は放っておいても良い様な気もします。何か秘め事があるから押し黙っているのかもしれません。明日、また事情を聞きたいですね。返答次第では人狼とみなして処刑……おっと、恐ろしい話しですが……仕方がありません。

見分け方？　はは。

メイ、君は人狼かい？

あっ、ユージーンさん……。
私何か失礼なことを言ってしまったのかしら……。

はぃ？
違うよー？

メイ、手のひらをこのハンカチで拭いてくれないか。
これで、このハンカチについた汗を調べれば君が嘘をついたかどうか分るんだ。

こうやって、人狼か否かを調べるんだよ。

ヴィンセント先生がいらしたか…こんばんは。

診察希望だけどね、正直今はないよ。
人狼が伝染病がもたらした伝説だと言うなら、カミーラがその菌を持ってる可能性もあるけどね。それは関係ないだろ？

先生が思うに人を一人選ぶのが良いんじゃないかな？
もし出来れば、誰を診察するかは言って欲しいと思うけどね。

ほい。汗ね？
変な事に使わないでよ？

なんてね。
[受け取ったハンカチを少し強く握り締め、ヴィンセントに手渡した]

んーと、それじゃ今日はメイを診断するって事かな？
どうせなら、どこか体調悪くないかも見て欲しかったけど。

汗で、そこまで分かる？

メイ、ありがとう。

このハンカチの汗を調べるのに、丸一日かかってしまうのが難点だ。試薬の量が追いつかないしね。毎日一回分を調合するのでやっとなんだ。

今日、メイを検査するかどうかは、まだ決めてないよ。他に検診すべき人がいたら、その人を優先するからね。

……あと、僕がこのハンカチを変なことに使うわけ無いじゃないか。もうちょっと僕のことを信じて欲しいな。

あはは！
冗談だよ、ヴィンセントさん。

まだ、誰を検査するか決めてないんだ？
メイを検査してくれても全然良いよー。
ただ、どうせなら体調不良も調べて欲しかったなぁ。

とりあえず検査するのに必要なものは、メイはもう出したって事だね？
それじゃ、そろそろメイもお家かえって寝ても良いかな？

[あくびをかみ殺しながら、辺りを見回した]

そのメイの汗を含んだハンカチを、訓練された犬に嗅がせ…その匂いを持つ者を…襲わせる。

今回の殺人の手口と考えても矛盾は無いな。

はいはい。メイはもう寝ていいよ。おやすみ。

あぁ、おやすみ、メイ。
夜道は危険かな、怖いなら送ってあげても良いが…。

…やだ、ハーヴェイ…怖い事いわないでよ…。

[少し強張った顔で、ハーヴェイを見つめた]

…変な事言うから、一人で帰るの怖くなっちゃったじゃん…。
責任とってメイをお家まで送ってよね、ハーヴェイ。

.oO(これが錬金術から派生したという科学とかいう物か。魔女すら発見できる教会のやり方が確実で効率的なのだが。どの程度信頼性があるのか、調べておく必要はありそうだな)

…しょうがないな。

さ、ハーヴェイ家まで送って下さいな。
そんなに嫌そうな顔しないでよ、もー。
こんなに可愛いレディを送れるなんて、光栄でしょ？

[悪戯をするような微笑を浮かべハーヴェイを見つめる]

またね、皆、おやすみなさい。
明日はチーズケーキ焼いてくるから、お楽しみに！

[中の皆におやすみと手を振り、集会場を後にした]

可愛いレディって処に、疑問を感じるが…まぁ、そう言う事にしておくか、お姫様。

メイを送った後、戻ってくるかも知れないが、そのまま帰るかも知れない。
取り合えず、言って置くよ、おやすみ。

【ノートを見返しつつ】
診察･･･ね。
後からやってきたよそ者ってのはあたしのことかい？ユージーン。あんたのその遠まわしな嫌味も変わってないね。
あたしには人狼を見つけ出せるような能力はない。のちのちよそ者だからと疑われるのも避けたい。
【決めあぐねてるならあたしを調べたらいいさ。】

私としては、やはり、誰を調べたのかということと、その結果を教えていただけるのであれば、誰を調べるかは先生にお任せすれば良いかと思いますね。
私にとっては、みなさん良く知る方たちばかり。
先生が全員を調べ終わるのにおよそ半月、私も含めてみなさん良好な結果となって、杞憂だったということになれば申し分ないのですが……。

あら、リックこんばんわ。
そんな眠そうな顔をして、一体どうしたの？

うーん・・・僕、寝すぎちゃったみたいだね。
ごめんなさい。
シャーロットさん、こんばんわ。どうしたんですか？
あれから、何かわかりましたか？

新しく判ったことといえば、ヴィンセント先生が人狼と人間を見分ける方法を見つけたといっていたことくらいかしら？

詳しくは、ノートを見るといいわ。
先生の残したメモも参考になるんじゃないかしら。

さて、私は明日も早くからお手伝いがあるから、もうそろそろ寝させてもらうわね。
リックも眠いなら無理してはダメよ？

あ、ありがとうございます。シャーロットさん。

ん･･･？
そこにいるのはリックかい？どうした？

ヴィンセント先生は狼を見つけられるんだって？
うー･･ん、本当だったらもし人狼が現われても心強いよね。
でも、まだ狼も現れていないのに出てくるなんて、気が早すぎるんじゃないかなあ。本当に力を持ってたら、狼に真っ先におそわれちゃうよ！

あ･･･カミーラさん！僕みんな帰っちゃったから、ノートを読んでたんです。僕とウェンディはこの騒ぎがおさまるまで家に帰れないし、昼間にたくさん寝たから目が冴えてきちゃって････
ウェンディは寝てしまったので起こさないでくださいね。

そういえば、カミーラさんは人狼の存在を最初から信じてましたね。どうしてこの村に人狼が来たことがわかるんですか？
それに、みんなが読んでた難しい本、僕にはよく読めないけど、全部同じことが書いてあるなんて、気味が悪いです。

いかんな、椅子でうとうとっとしてしまった様だ。
今日は少しハードだったみたいだな。

カミーラさん、よそ者という負い目からだろうが、そう言う事は言わない方が良い。主は努力する者には慈悲の手をさしのべてくれるのだよ。全ては神の御心のままに。

さて、私も休ませて貰うとしよう。
おやすみ　シャーロット、リック、カミーラ
主の御加護があります様に　アーメン

･･･ごめんなさい。
ローズマリーさんのノートを読んで恐くなったんだ。
「人狼を崇拝する狂えし者」って、人間なのに人狼の仲間がいるってことなの？そんなの見つけられっこないよ。

あ、牧師さま、おやすみなさい。
僕もそろそろ寝るね。
カミーラさん、変なこと言ってごめんなさい。
昼間言ってたもんね･･･何か････あったんだよね。
元気出してね。じゃあ、おやすみなさい。

ああ･･･。それかい。
信じていた、というより、襲われそうになったのさ。
そのとき･･･あたしの大事な人は人狼に殺されたよ。

　どうにか皆で協力して撃退できたんだが･･･。何匹かは逃げられちまってね。手分けして追いかけてきたんだが、この村に逃げ込んだらしい。隣の村でも何人か襲われたらしいよ？
この村に人狼が紛れ込んだとしたら･･･
本物は襲われて成りすましてるんだろうさ。
リック、あんたも、たとえ知り合いでも何か妙な事に気づいたら教えてくれないか？

･･･驚いた。
まだルーサーは牧師を続けていたんだね。
後々なぜ人狼の話を知っていた、って詰問されるのが目に見えてるのさ。無駄な疑惑はかけるのもかけられるのも好きじゃない。

ノートを見ると･･･ほかにも、メイ、ラッセルは今学生で、キャロルって流しの踊り子が来てるのか･･･。

おっと、僕もついぼんやりしてしまった。

……さて、今日は誰を診察しようか。一応、メイを診察しようと準備だけはしていたが、詩人さんの姿が見えないのが気に掛かる。

メイは、ああ見えてしっかりしている。今日の診察で人間なのか人狼なのかハッキリさせれば、きっと頼りになるはずだ。ただ、頼りになる人ほど人狼の餌食になりやすいのではないか、とも思う。メイの診察は後回しにしたいな。

決めた。今日は詩人さんを診察するよ。僕を否定しているから、人間なのか人狼なのか、ハッキリさせたい。それに、もし人間であると判定がでても、人狼の餌食にはなりにくいと思う。だから詩人さんを診察するよ。

じゃあね。リックとウェンディ。
詰め所は･･･まだ灯りがついてるね。
アーヴァインは相変わらずまじめだね。
･･･ふふ。こういうのは変わってない。懐かしいよまったく。

ヴィンセント、あんたは診断で人間かどうか判断できるって？
本当なら･･･頼りにしてるよ。

･･･。あたしはコーネリアスとかいう詩人を診察するのは気が乗らないね。
ヴィンセント、あんたは人狼の退治の仕方を知っているかい？
･･･そうさ。このノートにも書いてあるけど、怪しい人間を一人づつ処刑していくのさ。
悪いが･･･あの詩人はあんたが判断する前に吊り上げて、死者として能力を持つものによって判断してもらったほうがいいと感じている。

……と、決めたんだけど、僕の考えに共感してくれる人が少ないと困るんだよなあ。僕の考えは一般的ではないかもしれない。でも、僕は元気な人は出来るだけ長生きして欲しいと思っているんだ。元気な人はできるだけ人狼の餌食になってほしくないんだよ。だから、今日は元気の無い人詩人さんを診察することにした。

カミーラの言う事は、良く分るんだ。でも、もし詩人さんが人間だったら？　明日、人狼は詩人さんを格好のスケープゴートにすると思う。みんなの議論も詩人さんを処刑しよう、で硬直すると思う。それがマイナスだと思ったんだよ。

詩人さんは人狼だ、という結果が出たなら、それはそれで話は早いんだけどね。

メイ･･･？【ノートを見返しつつ】
ふうん。メイは今学生をやってるのか。
ラッセルやハーヴェイとは相変わらずのようだね。
しかし･･･ずいぶんと穏やかな意見じゃないか？メイは本当にあたしの知ってたメイのままなのか･･･?
ヴィンセントは頼りになるって言ってるが･･･あたしは少し違和感を感じるね。説明が上手くできないが･･･。

ありもしないものを見つけようと試みるのは、愚者の仕業。

医師ヴィンセント。
汝の望むとおりにすれば良い。
人狼などという存在を、我は認めない。

カミーラに僕の考えが理解してもらえるといいんだけど……。

さて、夜も遅くなったけど、今から詩人さんのところへ往診に行くとしよう。そして、そのまま診療所にもどるよ。診察の結果は、朝か、遅くても昼頃には伝えられると思う。

では、おやすみなさい。

ああ〜、私眠ってしまっていたみたいです。
ノートに何か書いてあるかなぁ。

っと、詩人さん、そこに居たのですね。

あなた、人狼でしょう？

次代を担う子供らよ。
世界は虚偽に満ちている。
記された文書が正義とは限らない。

隣人を疑うこと。
それ自体が罪だ。

医師ヴィンセント。

我と汝の目に映る世界は異なるようだ。
科学とやらの神を、我は信じない。

･･･こういう人間は目の前で人狼による被害者が出ても殺人だとか言い出すんだよ。あんな惨たらしい殺し方、人間にできるわけがないのに。
自分の目で見ても信じられない。そんな人間は説得もできない。現実を受け止められないのはあたしの一番嫌いな人種さ。

カミーラさん、なんだか辛そうな顔しています。

惨たらしい殺し方って…
今回の騒動について何か知っているようだったら教えて貰えないですか？

我は、空想の世界に遊ばない。
ありもしないものを恐れはしない。
この手に触れるものが真実。

闇雲に恐怖を撒き散らす者よ。
汝こそが人狼の友だ。

みなさんお久しぶりです……。

って、何かあったんですか？

ニーナ。
ノートに書いたままさ。
あたしは大事な人を人狼に殺された。追い詰めたものの逃げられたので追ってきたんだ。
おそらく･･･。この村に連中が逃げ込んだと思っている。

……困りましたね。ＹＥＳ／ＮＯで答えられる質問に対して、ＹＥＳ／ＮＯで答えない。嘘をついているのかどうか、その回答では分りかねます。

脈と汗は採取させていただきましたが……。目も閉じたままだから、瞳孔の収縮も観察できません……。

これは、今夜詩人さんに付っきりで、繰り返し診察する必要がありそうです。詩人さんの診察がキチンとできるまで、詩人さんのそばから離れません。疲れているので、余計な事はもう喋りませんが、診察するスキを伺っているので放っておいてください。

では、診察を始めます……。

ん……と。
とりあえず、お土産をいくつか買ってきましたので、よかったらみなさんで食べて下さい。

ヴィンセント、あんたの勘はメイを診断したいと思ったんじゃないかい？コーネリアスを診断してはいけないとまで言わないが、診断した結果状況が好転するようにもみえないんだけれど。

カミーラさん…
この村に人狼が逃げ込んでるっていうんですか？
人狼って絵本の中の存在じゃないってことですか？
だってみんなこの村の人ですよね？

ああ…なんだかわからないです。
絵本には処刑なんて恐ろしいことも書いてあるし、一体この村はどうなってしまったんでしょう…

なんだか変な噂が流れているようですけど……。
人狼って、おとぎ話の中だけの話じゃないですか？
本当にそんなものがいるんでしょうか？

それに、村にはアーヴァインさんっていう立派な自警団の方もいます。
もし本当に人狼がいたとしても、きっとやっつけてくれますよ。

いや、カミーラ、僕が詩人さんを診察すると決めてから、詩人さんが話し始めたように見えた。さっきの問答にしても、嘘をつきたくないから、わざと回答を逸らしたようにも見える。詩人さんを診察するという選択に、少し自信が持てたよ。

ちなみに、メイは人狼には見えない。頼りになる娘だとは思っているけどね。僕の勘では、今は詩人さんが一番怪しいよ。

少なくとも･･･
人狼は実在してる。そうじゃなきゃ･･･ヒューがあんな惨たらしい殺され方をするもんか･･･！

ひとつ聞くけど、カミーラは誰を診察して欲しいんだ？

あああ、ニーナさん、落ち着いて下さい。
大丈夫ですよ、大丈夫。
みんなただの噂話ですよ。

一体どうしちゃったんですか、みなさん？
まだ何の事件も起こってないのにピリピリしているような気がしますよ。

すっかり遅くなってしまったな。
え、何をしてたかって…。メイを送ってちょっとそこで話してから、帰ってきただけ…だが…。

さて、本の読解を始めようかな。

わがままが通るなら･･･診断はあたしだ。
現状ですらあたしの言っていることを信じてくれる人はすくなさそうだしね。診断は人狼を見つけるというより、人であるべき、というものを確認するほうに使ってほしい。
会話もそれほど多くないし、自分から言い出す、という点以外は怪しまれて然るべき位置だと自分で思っているからね。
自分以外なら･･･あたしもメイを希望したかったんだ。人間だと思うというより、ノートを見る限り発言しまくっていたようなのに全然目立ってないからあたしの中で引っかかってね。

ヒューさんっていうのが大切なかたの名前…なんですね…

ラッセルさん…　ありがとうございます。
混乱してしまったみたいで恥ずかしいです。

眠気覚ましに珈琲でも淹れてきますね。

ヴィンセントさん、研究熱心なのは分かりますけど、まだ人狼がいるなんて決まったわけでもないです。
なのにどうしてそんな診察とか申し出たんです？

僕にはなんだかみなさんが、ありもしない噂話に振り回されているだけようにしか見えないのですけど……？
そもそも誰がこんな話を始めたんですか？

ラッセルか･･･結構いい男になったじゃないか。見違えたよ。
メイとは相変わらずのようだね？

誰と言ったら…アーヴェインじゃないのか？

そう言えば、彼の姿が見えないね。

ラッセル･･･この村で言い出したのはアーヴァインだよ。
ありもしない噂を言うような男かい？

ハーヴェイ兄さん、お久しぶりです。
相変わらず難しい本が好きなんですね。

ニーナさん、心配ないですよ。
ちょっとみんな噂に振り回されてるだけです。
何も起きやしません。

カミーラが詩人さんを診察させたくない、というのは理解した。

カミーラは、詩人さんが話さないことを理由に明日処刑すれば良いと言っていたね。なら、詩人さんが明日、突然元気に喋り出したら？　詩人さんは処刑を免れるだろうね。

それを見越したうえでの、詩人さん処刑主張と今日の診察回避主張だとしたら……カミーラも疑わしく思えるよ。

ちょっと妄想が過ぎるかもしれないけどね。僕も眠くてヘンな事を言っているのかもしれない……。

……と、考えていたら、カミーラ、詩人さんを診察すると宣言した後で、「自分を診察しろ」なんて主張されても困るよ。このタイミングで「自分を診察しろ」は言って欲しくなかった。僕はカミーラが誰を疑っているのか、それだけが聞きたかったんだ……。

別に難しい本が好きな訳ではないよ。
自分の知らない事が書かれている本でなければ読む意味はないだろう？

カミーラさん、お久しぶりです。
情報の最初はアーヴァインさんなんですね……。

うーん、なるほど。
アーヴァインさんは無骨だけど、いろんなところで活躍された方だし、嘘をつくような人じゃないですね。
もし人狼なんてものが存在するのなら、気をつけた方がいいんでしょうけど……。

人狼が居ないってのは同意見だが、野犬か殺人鬼がいるのは確かみたいだよ。

現に旅人が一人、獣に襲われたらしい。

ハーヴェイ兄さんの読んでる本は、僕にもまだまだ難しい本ですよ。
勉強家だって本当に感心してます。

アーヴァインさんで思い出したんですが、村の入り口の一本道のところの崖が、最近の雨で崩れやすくなってるそうです。
みんなに気をつけてくれと伝えておいてくれって言われてました。

みなさん、遅くまでお疲れさまです。
珈琲とラッセルさんのお土産のお菓子を持ってきました。
もうおやすみになる方はお好みでブランデーを入れてくださいね。

……なんにせよ、僕は一度宣言したからには、詩人さんを診断するよ。今診断先を変えるのは余計な混乱を招きそうだからね。

では、すまないけど、もう詩人さんの診断に集中するために黙ることにするよ。返事は診断が済んでからだ。さてと……。

僕はただの強盗か何かだと思いたいんですけどねぇ。

まあ、ヴィンセント先生が誰かを診察したいんだったら、それでいいんじゃないですか？
僕も診察してもらっても構いませんし。
毎日少しずつ全員を診断してもらえれば、先生も納得されると思いますよ。

ニーナさん、ありがたくいただきます。
僕もしばらくここでゆっくりしていますので。

へぇ……こんなノートやメモなんかがあるんですね。
ゆっくり読み返してみますよ。

急にしゃべろうがそうじゃなかろうが、序盤に益をなさない印象を与えた人物を許せるほどあたしは心が広くないね。
そいつを診断するのはかまわない。
だが･･･人間と出て処刑できなくなった場合誰を処刑することになるのか、で逆に悩みそうだね。
そこらを考えつつあたしも休むよ。

15日後かな…誰も嘘を付く者が居ない事が判明するんじゃないかな。

殺人鬼がいるにしても、ここに来る者の中には居ないと思っているよ。

（処刑って、物騒な響きですよね……。ヴィン先生には人狼なんてものが現れたわけでもないのにどうやってそんな診察方法を思いついたか聞いてみたいんだけど……またにしよう）

頑迷という名の信奉者に、我の言葉は届かないようだ。
人狼という名の亡霊に、汝らは踊らされているに過ぎない。

現実を直視せよ。

人狼はいないほうがいいのは･･･あたしだって同感だけど･･･。
目の当たりにするとわかるよ。
あいつらはまさしく人の皮を被った獣。あたしの生まれ育ったこの村に逃げ込んだのは因縁を感じるけど、この村で終わらせたい･･･ね。

（先生は信頼できる人だと思うけれど、昨日から殆どお話できていない…。
　研究が忙しいだけだと思うけれど、少し気にかかるな…）

カミーラさんは、人狼の被害に遭ったことがあるんですね。
あんまりこういう噂は信じたくなかったんですけど、アーヴァインさんも嘘をつくような人にも見えませんから、やっぱりいるんでしょうか……。

でも、大丈夫です。
アーヴァインさんが既に他の村や街に応援を頼んだそうですから。

応援ってのも、なんか頼りない話だな。
それに、さっきラッセルが言った村のへの道が崩れそうだって話だし。

あの嫌な赤い月が出るのと、もう一雨来るのとどっちがマシなんだか…。

集会所に来る途中ですけど、少しだけ小雨がぱらついてました。
崖を一応見てきましたが、確かにちょっと危険です。
少しの雨なら大丈夫とは思いたいんですけど……。

なんだか嫌な月ですね。
薄曇の雲も赤く染まって、なんだか気味が悪い……。
あれを見ていると、人狼がいるかもしれないなんて思えてしまう軟弱な自分がちょっと嫌ですね。

まぁ、それは仕方がないんじゃないかな。
自然の前には、人なんて無力なものだからね。

俺だって嵐や地震には、逃げまどう以外術はないさ。

何か音がすると思ったら、雨が強くなってきたようですね。
気持ち悪い月は隠れたけれど、道が心配ですね。

私、少し仮眠してきます。

とりあえずノートは読みましたけど……。
まだ人狼がいると決まったわけでもないですから、ヴィンセントさんが好きな人を診察すればいいと思いますよ。
他に人狼を探したり区別したりする方法があるなら、また考え方が変わってくるかもしれませんけど。

（ヴィン先生はコーネリアスさんが怪しいって言ってたけど、根拠は何なんたろう？
確かに僕もあまり面識がある人じゃんいけど……うーん……）

おやすみ、ニーナ。

俺はもう少しこの本を読んでいるよ。
っと…ランプの油が切れそうだ…油は何処にあったかな。

ったく何だい、アイツはどこにいるんだよ。
この村に来てるんだろ？とっとと私の前に姿を出せばいいじゃないか…。いい加減…私から逃げるのは止めてくれ…。私を一人にするな…。

[ローズはフラフラしながらイスに座った。]

…ん？ノートか…そういえば昼間に何か書いたような気がする…ちと読んでみるか。

ローズマリーさん、お久しぶりです。
覚えてますか？　ラッセルです。
小さい頃はお世話になりました。

あれから増えた事は…ヴィンセントが人狼を見分ける事ができるという事、その為の診察は1日に1人だという事か…。それから今日はコーネリアスを調べるんだな…。

そういえば、アイツが言ってたよ。人狼は多くの嘘をつくと…そして自分に能力があるように振舞う事もあると…無実の人間を人狼のように仕立てあげ、「しょけい」していくという事を…

（ローズさんのアイツって、やっぱり想い人なんだろうなぁ……。
口に出して聞いちゃ失礼みたいだからやめとこう）

おお、ラッセル…久しぶりだな。随分デカくなってびっくりしたよ。

そういえばメイとはどうなんだい？アンタは小さい頃から恥ずかしがりやだったからねぇ…。男なら、決める時はバシッと決めるんだよ。

ん？何だい？何か聞きたそうな顔してるな。

今日はかなり酔っ払ってるからね。言いたくない事でも言っちまいそうだよ。

あ……いや……メイとはまだそんな仲じゃないですし……ははは。

でも、ローズマリーさんも相変わらずで何よりです。
カミーラさんもこの村に戻られてましたね。
でも、せっかくの祭りの前に、なんで人狼なんて騒ぎなんかが起きるんだろう……。
アーヴァインさんには悪いですけど、誰かの嫌がらせか何かだと思いたいですね。

（想い人のことはマズいから……と）

んーと、しいて一つ聞いてみたいとすれば、ローズマリーさんは人狼がこの村にいると思いますか？

カミーラとは昼間に会ったよ。あいつの話を…私は信じたいと思う。あいつは愛してた人を…ヒューを人狼に殺されたと言ってた。

私は初めてカミーラの涙を見たよ。あいつは冗談で泣くようなヤツじゃない。人狼騒ぎなんて、私は信じてなかった。でも…私は信じる…。そして…あいつと一緒にヒューを殺った人狼と戦おうと決めたんだ。

正直に言うと、僕には信じられない。
でも、アーヴァィンさんは具体的に「人狼が三匹潜んでいる」って言ってます。
カミーラさんも言っていたように、アーヴァインさんは嘘を言うような人じゃない。

そのノートを読んでいて、僕も少しだけですが不安になってきました。
もしそうなら、なんだか村が大変なことになるんじゃないかって嫌な予感がしてきてるんですよ。

あった、あった、まったく、明るい内に油くらい満たしておいてくれれば良いものを…。

マリー、こんな夜更けに…どうかしたのかい？

ハーヴェイ兄さん、気がきかなくてすみません。

夜明けまであとわずかですが、一日が始まるのが気が遠くなりそうなくらい長く感じます。

（やっぱり少し不安になってるな。……ううう、ラッセル、しっかりしろ！）

ラッセル、あんたはしっかりメイを守ってやりな。あの子は明るく振舞ってるが、実は怖くて仕方ないんじゃないのかい？

人狼は…きっと居るはずさ。今も人間のふりをしてどこかに潜んでるに違いないよ。

相談…俺で力になれる事なら何でも言ってくれ。

いや、ラッセルに言ったんじゃなかったんだが…ここの集会場の管理者は誰だったかな？

そうですね、疑心暗鬼になってました。
人狼はひょっとしたらいるのかもしれないけど、まだ村を襲うと決まったわけじゃないです。
もしいたとして、村が襲われるようなことになったら、僕も人狼と戦わないといけないですね。
僕がしっかりしてないと、メイや他の人たちにいらない心配をかけてしまうことになりますから。

分かりました、ローズマリーさん、ありがとうごさいます。

人狼が居ると思ってるなら、酔った上に女一人で夜道は歩かない方が良いと思うな。

帰る時は俺かラッセルが送るよ。

ええ、僕もまだしばらくは大丈夫です。

マリー、これは？

凄く奇麗な…いや不思議な光と言った方が良いかな…とても神秘的な水晶だね。

さっきまで店で酒を飲んでたんだが、いつのまにか寝ちまってね。その時、変な夢をみた…

私がある人の事を思いながら水晶玉に手を掲げると、そこには人間か人狼の姿をしたモノが映っていた。

目が覚めたとき、私の目の前に夢に出てきた水晶玉が置いてあった。どうやら私は…生きてるモノが「人間か人狼か」が分かる能力を授かったらしい。

でも…可笑しいんだ。ヴィンセントも私と同じ能力を持ってると言ってる。つまり…

――ヴィンセントは嘘をついてる

もし人狼がいれば、その水晶球で探し出すことができるんですね。

ちょっと待ってくれ…確かそんな水晶球が…。

（？？？　もし人狼がいるなら、二人で探せば早いってことにはならないのかな？）

ヴィンセントは一体…何者なんだい？

カミーラの言う人狼…？それとも…
　　　　　　　　　人狼に仕える裏切り者…？

あぁ…あった、これかな？

［ハーヴェイは、本の中程のページを開き、マリーとラッセルに見える様に本を差し出した。そこには色こそ分からないものの、マリーの持つ物とほぼ同じ大きさの水晶球が描かれていた…］

へえ……確かに本に書いてある水晶球に似てますね。
これはローズマリーさんが昔から持っていたんですか？

人狼に仕える裏切り者か…そんな奴が居るとして、其奴は何故、人狼になど組するんだろうな。

命乞いでもしようというのか…それとも自殺志願者？もしそうなら村を巻き込んで欲しくないね。

いや、今日始めてみたよ。私のモノではない。ただ…

私には分かるんだ。1日1回だけ、人間か人狼かを調べられるという事を…

処でマリー、君は今日…この水晶球で、誰を占おうと思って居るんだい？

ヴィンセント先生は、詩人のコーネリアスを診察するとか言っていたけどね。

私は今日…誰を調べればいい…？

明らかに嘘をついてるヴィンセントをどう判断すればいいんだい？

（人狼なんかに仕えてる人？
うーん……怪物に仕えて何がいいことあるんだろうか？　
そんな頭がおかしい人なんているんだろうか？）