村長 アーノルド ――アーノルドが張った紙にはこう書いてあった。 【30年前の事件について】 ・30年前も深い霧に覆われた事があった。 ・その霧に覆われている間、連続殺人事件が起きた。 ・一晩に二人ずつ、一人は見るも無残なバラバラ死体で、もう一人は様々な死因で発見された。 ・七日間の霧の間、合計十四人が死んだ。 【消えた村人達について】 ・私とハワード卿が示し合わせて、霧が濃くなる前に避難させた。 ・残された我々には共通点がある。全員満月の夜生まれだ。 ・つまり人狼化する可能性のあるとされる人間のみが残されたのだ。 【アーヴァインの死について】 ・この中に、我々16人の中にアーヴァインを殺した犯人がいる。 ・現状は30年前と非常に良く似ている。 ・このまま放置すると、明日もまた、誰かが殺されるであろう。 ・あの散乱死体……一般の人間の力ではあのような惨殺は不可能。人外の仕業であろう。 【人狼について】 ・デボラ婆さんの御伽噺は皆聞いた事があるだろう。アレのことだ。 ・皆の中に、その人狼がいる。私はそう信じている。 | |
(206)2005/03/29 23:19:27 |
農夫 グレン (倉庫にて) さて、明日の朝の結果はどう出るか。 しかし……なぜ毎晩1つ、なのだろう? 天啓、などという信じがたい伝達手段を除けば、充分科学的な方法と思えるのだが……それなら全員分一気にやってしまえば良い。理屈ではそう思うのだが、実行には踏み切れないな…… 皆にはどう伝えたものか。いっそのこと、赤い、雀でも持ち出すか? しかしそうすると「では何故全員分やらないのだ」という回答をひねり出さないといけないな。赤い、雀の指示だと言って納得するか? かといって俺が天啓、なんて言ったらそれだけで殺されかねん。さてどうしたものか。ローズマリーに託す……? それもまた違うような気がするな。 まあ、夜も更けた。朝を待つか。死体が出るのであれば、ユージーンがもてあそぶ前に見ておきたいが、果たして間に合うか。あいつはいつ寝てるんだか分からないくらい、いつでも徘徊しているからなあ。 | |
(338)2005/03/30 01:02:41 |
村長 アーノルド ユージーン、気味の悪い奴だな。お前が娘を妙な目で見ているのは知っている。私が生きている限り、娘には指一本触れさせん。 ……だが、お前は利用できる。ルーサーが人狼だと思っていたのだが、奴の態度は誠実そのものだ。確かに私にも二年前に記憶の空白がある。 ヒューバート、奴は只の馬鹿だ。人狼ではなかろう。 私はデボラ婆さんに投票する。石版に対する態度が不自然だと感じた。この呪われた村で、あそこまで長寿なのも不思議だ。それに、申し訳ないが、デボラ婆さんは老い先短い……呪いの実験台になっていただいても罰はあたるまい。 デボラ婆さんの名を刻むつもりだ。貴様もそうしろ、ユージーン。 | |
(363)2005/03/30 01:25:13 |