見習いメイド ネリー [客人に手を出した使用人の所為だろうかと逡巡すると、 朽ちたドアノブを回すと部屋の中へと進入する。 鍵はさび付いていたためか、その役目は既に果たされてなかったけれど。 荒廃した部屋の、部屋の赤い絨毯に美しく横たわるのは―――ブロンド髪の女性。 胸には妖しく咲き誇る黒い薔薇。 まるで彼女から生まれ出たようにも見て取れて。 すぐさま駆け寄り失礼の無いようにひざまつけば手を取るも、 昨日見たしなやかな腕は白磁と例えて良いほど白く、そして冷たかった。 それに慄けば、傍らに置かれた二つの手首が示すは、 意味を持つかの固く握られたそれらが持つ、白薔薇と赤薔薇。 これほどまでに異様な光景に憤りすら憶えそうになるも同時に、 何処か美しいと思うような背徳感も感じて。] | |
(13)2006/09/19 22:02:46 |
酒場の看板娘 ローズマリー ええそれで構いませんよ。 ジルベール様もナサニエル様もお気をつけて、お休みなさいませ。 [微笑みかけて1人でキャロルとラッセルのいる二階へと向かいその死体を調べ……] 二人共に闇の者ではありませんか…。 そう、うまく話がいくとは思ってもおりませんが。 [ため息をついてその場を後にしてオードリー待つ部屋へ行き鍵を開けて中で眠るオードリーの無事を確認しほっと一息] ご無事で何よりです。 [ベッドで眠るオードリーの髪を掬うように撫でながら、 瞳に移るのは恋焦がれてやまないその姿と艶かしい肢体。 かすかに香るオードリーからの香りを感じ取り心が浮き立つのを感じて] オードリー様……。 | |
(73)2006/09/20 02:32:20 |