流れ者 ギルバート [ローズマリーが云い終えると待っていたかの様に丁度暗闇が訪れた――] 何時もの時間…でやすね。 カシャン―― [暗闇に何かが割れる音が響いた。 そして数日濃い血の臭いを避けて室外へ出ていた事で、今まで嗅いだ物よりも格段に濃く血の臭いを嗅ぎ取る事になるとは思いもよらなかった。 今流れ出る血の臭いを――。 電気が快復し明かりが灯り始める。 血の臭いから目を背けるように、良く毎晩暗闇に陥って快復と言う事を繰り返しても設備は平気なままだなとふと天井を見やる。 現実に戻ろうと辺りを見渡すと、 オードリーの横にテーブルに突っ伏して血を流しているヒューバートの姿を確認した。] 旦那…。 | |
(4)2006/09/13 01:54:27 |
双子 リック [ついさっきまで、自分のすぐそばで支えてくれていた大事な存在が、ふっと離れていくのを感じる。 何も見えない暗闇の中で、けれどそのふっと微笑む寂しげな表情が確かに焼きついたままで…… 呆然と座り込んだまま、光が戻ってきたことにも気付かず、少年はじっとうつむいていた。 どれほどの時がたったことか、少年は突然奇怪な、すすり泣きと悲鳴の入り混じったような声で、ケタケタと笑い出す。 その顔は蒼白に凍りつき、引きつっている] なんだ……は、ははは、は…… 見つかるわけ、なかったんだ……こんな節穴の目で、探してたって……こんな頭で、考えてたって、いくら…… はは、は、は…… | |
(5)2006/09/13 02:00:46 |
踊り子 キャロル [一歩、もう一歩と、女が足を進めるたび、草を踏み分けた足元からさわさわと音がする。教会裏の丘を、赤い服の女が静かに歩んでいた] 繰返される悲劇。 目の前を過ぎる悪夢。 立ち向かうたび、見えない手に愚か者と一蹴される苦しみ。 視界一杯に広がるこの夜を通り抜けることは、一体何度目かしらね…? もう、数えたくもないけれど。 [それでも、逃げるわけにはいかないと、女は強い意志をもって、さらに足を進めた] そうね…この丘を一緒に散策したソフィーは、もういない。 そして、一緒に小鳥を追ったウェンディも、もう共に歩くことはない。今日、ウェンディは処刑されたのだから。 [...は耳を澄まし、辺りを見回した] | |
(10)2006/09/13 02:20:00 |
学生 ラッセル …良かったじゃない、リックだって。 もうすぐ行けるよ、大好きな大好きなウェンディの所に。 笑える話だよね。 あの子ら二人、「僕らを守って」なんて顔して殺してきたんだ。 アーヴァインも、コーネリアスさんも、メイさんも、ヒューバートさんも。…リックに至っては家族までも?はは! 必死になって誰が狼が考える皆を見て… 一緒に過ごした人がどんどん減っていく事に悲しむ人を見て… 一体どういう気持ちで皆の為になんて顔で、意見を言ってたんだろう。 死んで当然だと思わない? 処刑なんて生ぬるいし、普通ならもっと酷たらしく死んだっていい生き物でしょう。 毛布をかけてやるなんて… 優しいんだね、ローズマリーさん。 | |
(39)2006/09/13 03:36:49 |
学生 ラッセル [ギルバートの言葉も、戒めのようにボードに記入された自分の名前も、そんなもの意味は無く、自分には届かないとでも言うように笑いの形に歪めた顔を向けてやるつもりだった。 それでも足下に投げられたそれに、視線は吸い寄せられる。 そしてローズマリーの静かなはずの声が集会場に、体の奥深くに響いて届く] 羨ましい…? [あのメイが死んだ時すら、自分はこのリックのように心かき乱されたろうか? 苦しみのうちに眠るこの少年が、どうしてこうも憎しみをかき立てるか。 あるいはそれは見知った人を殺されたからではなく、死の恐怖を味合わせられたからでも、この真犯人のせいで疑いをかけられたからでもなくて――] 化け物…人を殺すろくでもない化け物のくせに… 理由なんてなくても信じ合って、庇い合って、助け合って… 一緒に生きたいと思える相手がいた…それが、そのことが… | |
(43)2006/09/13 04:07:32 |
未亡人 オードリー ナイフ・・・。 若い警官は 少しの間考え込んだが・・・ 集会所の入り口を警備している間に 毎夜聞こえてくる泣き声や叫び声を漏れ聞き多少辛い任務だと・・・心を痛めていた。 「これくらいは・・・」 署に戻ると遺体の持ち物からナイフを抜き取り そっと あの部屋に行きドアをノックした。 来訪の理由を告げ、ドアから 出された手に ヒューバート氏 からの手紙と一緒に銀色のナイフを 黙って渡し足早にその場を立ち去った。 「俺のせいじゃないしな・・・ どうせ、あの連中も スネに傷持つ連中だし まったく さっさと決着つけて 終わってくれれば いいのに」 それでも 若い警官は 自分がよい事をした善人の気分になり 軽い足取りで口笛を吹きながら署の方へ戻っていった。 | |
(46)2006/09/13 10:16:29 |
双子 リック [いつからずっと集会所の壁を見つめていたのか、少年自身も気がついていない。 ずっとずっと眠っていた気もするし、今もまだ眠ったままなのかもしれない。とっくに、死んでいるのかもしれない…… 照明に照らされた集会所の光景も、薄曇った現実感のない世界に映る。 寒かった。手を伸ばしても、もがいても、もう何もつかめない。つかみ返してはくれない。 自分の心を埋めてくれていた、大事なぬくもりはもうそこにない。全ての気力も体温も、一緒に持っていかれてしまったのだろう。 目を背けていた。気がつかない振りをしていた。触れるのが怖くて、そしてそれ以上に、失うのが怖かったから。 そして、はじめて振り向いた時――もうそこは、空っぽだった] | |
(48)2006/09/13 12:15:14 |
双子 リック 最初の日…… オードリーさんが止めて、他の人が勝手に名乗り始めないようにして、それでローズマリーさんは適当なタイミングを見計らって、そろそろその力のことが話題になり始めた頃、他の誰より早く名乗りを上げた…… 二人は名乗り出る時間の意見で衝突しあってるように見せてたけど、本当は最初っから協力し合ってたんだ。ちがう? キャロルさんは僕の言葉を聞いたとき、あっさり自分はちがうって認めた。 そりゃそうだよね。もう目の前で、ローズマリーさんが名乗り出たって知ってるんだから…… 急いでうっかり名乗ってしまわなかったのは……安心してのんびりお話して様子を見ていられたのは、オードリーさんが駄目って言うのを聞いたからでしょう? | |
(56)2006/09/13 18:00:11 |
流れ者 ギルバート −墓地− [呼び集められた者の墓を探し其処へ御札を置いていく] リックを信じるならオードリーさんとローズマリーの姉さんが人狼か。 護る力を持つ者は誰だったんでやしょうな?わざわざ誰も殺さなかった理由も解りやせんね。 [ソフィーの墓の前で墓石に話しかける] ローズマリーの姉さん信じるならァ…リックが最後の一匹。 投票数が同票だとどうするんでやしょうかね? あの悪趣味な連中の事だ…ロシアンルーレット、何て事も有り得るんでしょうな。 [見つけた所から御札を置いてきたがヒューバートとコーネリアスの墓が見付けられなかった] 所詮は余所者…でやしたね。 [残った二枚の御札を偈箱に押し込み集会場へ向かう] | |
(64)2006/09/13 20:35:56 |
流れ者 ギルバート −集会場− [リックに眼をやり] 1つだけ聞いておきてェ。 御前ェ様は自分の家族ゥ手に掛けたんで? [云い捨てて投票箱へ向かいホワイトボードを見やる] 奴が考えた結果だけは云いやしょう。 護る力を持った者、誰でやしょうね?奴は違う。ウェンディも違うと云って居た。違うと云い出す機会無く死んでいった者、メイさん、コーネリアスさん。くらいでやしょうな。処刑された者は恐らく自分が処刑されそうになれば名乗り出たでやしょう。此の二人が奴には人ォ護る力持ってた様にゃ見えねェ。 奴はね、ウェンディが護る力を持っていて御前ェ様をずっと護っていたんじゃねェかとそう考えた時もあった。 結果ァ違った訳でやすがね。彼処で名乗り出ねェのは違ったからでやしょう。 其れが奴の答えだ。 [云い終わると投票箱へリックと書いた投票用紙を入れる。] | |
(66)2006/09/13 20:38:18 |
双子 リック 護る人、誰だったのかな…… 何か言いたそうにも見えたけど、結局なんにも言わないで言っちゃったあの子…… ひょっとしたら、ボクを守っててくれたのかも、知れないね…… 何もいえないまま死んじゃったシャル先生。 ひょっとしたらこっそり影から、誰かを護ろうとしてくれてたのかもしれないし…… もしかしたら司書さんは、護る人が死んだってこと狼に知られたくなくて、黙ってたかもしれないよ。 それにあの夜ソフィーさんは、結果がどうなるか、ぎりぎりにも見えたしね…… わかんないよ、もう…… ねえ、お坊さん。死んだ人の声って、聞けないの……? ボク、あの子に会いたい。謝りたい…… | |
(69)2006/09/13 21:03:32 |
未亡人 オードリー >ラッセル ・・・卑下する事ないわ・・・結局貴方は一番いつも冷静煮物が見えているのかも。 >>60は確かに一番 安全策だと思うわ。 そして それをマエダさん ラッセル君が選んでも構わないと思う。 [ポツリと] むしろ 今日は此処にはいないかもしれないと 思っていたんだもの・・・ [そっと 首にかかる チョーカーに 触れる] | |
(77)2006/09/13 23:21:26 |
双子 リック ねえ、オードリーさんは…… 人を守るための力を持った人だって、言ったはずじゃないの……? それなのに、こんなことをもっと続けるほうがいいって言うの?>>77 もっと人が死んだほうがいいって……? 変だよ、そんなの…… [もう誰に聞かせようとする意志もないように、ただ自分の中から漏れた疑問を吐いた] | |
(82)2006/09/14 01:01:33 |
未亡人 オードリー >>82 リック [片眉を吊り上げて] もともと あたしなんて 手を汚さずに 綺麗なだけで生きてきた いいひとなんかじゃないわよ これだけの人間が死んでしまったんですもの 嘆いてみせて 責任逃れなんて しないわよ ラッセル君とマエダさんは わたしが人狼と思えば 投票すればそれでいいんじゃないの? | |
(88)2006/09/14 01:29:12 |