見習い看護婦 ニーナ ── 回想・前夜 ── [女は、居間のソファに身を沈めると、先程届いたばかりと覚しき卓上の封書を手に取った。天鵞絨を思わせる紫の地色に燦びやかな金で縁取られた封筒。堅気の娘なら開くことさえ躊躇うだろうその手紙を、女は呆気なく開封し中身を取り出だした。] [取り出だしたるは欧風の便箋であった。開封とともに仄かなる麝香の匂いが辺りに漂う。女は僅かに相好を崩すと、女性の筆と覚しき書面に目を落とした。] そう… 漸く王裴妹様が大店の主人に… [小さな溜息は安堵であったか。女は手紙を読み終えた後、便箋を丁寧に畳み封筒に収めた。] 斯樣な報せを頂いたからには、明日にでも伺わねばなりますまい。 上海娼館… 御父様に知れたら大目玉ですわね。 [女はくすりと笑うと、封筒を袂に隠し入れた。] ── 回想終了 ── | |
(205)2006/08/31 14:42:39 |
学生 メイ /中/ <各キャラの名前の意味> 肖琅→イミテーション 肖→似る 琅→琳琅で美石。転じて美しく貴重な品。 裴妹→ 苑→園 媚児→媚びる子供 玉児→美しい子供(ごめんなさい) 悠迅→緩急 肖琅の名前、本名だとしたら親すげー度胸。 それとも「美しい宝石のように」っていう親の願いなんだろうか。 玉児と同じような。 | |
2006/08/31 15:59:52 |
踊り子 キャロル ─螺旋階段(一階→二階)─ [黒く重厚な木材で出来た階段の手摺に、キャロルは珊瑚色に彩られた指先を沿わせる。木材の感触はひやりとして滑らかだ。 四角形の重なりが美しい螺旋を見上げるキャロルの眼差しが厳しいのは、油断ならない相手が階上の一室で待ち構えているからで──。] …あの人が亡くなってから、最初の危険なお客様と言った所かしらね。 あの彼等を客人と呼ぶのは皮肉かもしれないけれど、慎重に対処しなくてはならないのは確か…。 これから暫くの私の振る舞いが、この館の将来の明暗を分けてしまう。 …恐ろしいこと。 [長く塗られた睫毛を伏せれば、ふと浮かぶ日本人女性の姿。] お陰で、逆に懐かしい方に、お会い出来たりもするでしょうけども。 [二階の廊下の目立たぬ位置にある小さな鏡で、髪の乱れを確認してから、キャロルは一番奥の部屋へと*向かう*。] | |
(207)2006/08/31 17:01:18 |
墓守 ユージーン 好い青年と思いまして。 そうだ、媚児さん。 よかったら案内して頂けませんか。 | |
(2006/08/31 21:45:04、墓守 ユージーンにより削除) |
見習い看護婦 ニーナ ■ 名前 御堂 小百合 (みどう さゆり) ■ プロフィール 旧家の長女として生まれる。貿易商である父と連れ立って上海に渡航。実直な父母の心痛をものともせず、日々「探検」と称しては租界やその周囲の怪しげな店に出入りしている。中国語は堪能で、日常会話に支障はない。許嫁は居らず、恋人の有無は不明。「黙っていれば大和撫子」との評が、彼女の容姿と性格を端的に物語っている。 ■ 希望する人間関係 王裴妹とは、二年余り前に租界の珈琲屋にて知り合い、その後中国人富裕層の舞踏会などで顔を合わせるうち親交を深めることとなった。この半年は王裴妹の多忙故に疎遠であったが、手紙での音信はあったようである。 ---- 日本人なので同じ日本人との親交が深いと思いますが、王裴妹を通して娼館の女性にも知己は多いかも知れません。もし良かったら絡んでやって下さい。ただ、娼館を訪ねるのは今回が初めてですので、顔見知りならば娼館の外で出会っていることになります。 | |
(238)2006/08/31 23:18:54 |
墓守 ユージーン /中/ 麦酒は死亡フラグだった!(違 | |
2006/08/31 23:23:23 |
墓守 ユージーン | |
2006/08/31 23:26:29 |
墓守 ユージーン 『…何を、話せばいい。肖琅には小雪の面影があると謂え、別人じゃあないか。私が愛した小雪ではないのだ。』 [己は不満そうに尻尾を揺らすとミルクを舐めた。そも、大尉殿らしい男に注意を向けないのはご主人様らしくない。] アルコオルはお厭ですか? | |
(2006/08/31 23:45:40、墓守 ユージーンにより削除) |
踊り子 キャロル ─二階・一番奥の小さな個室─ [一階からは何時の間にか微かなピアノの旋律。 扉の前でキャロルを待って居たボーイから、布に包まれた小さな金属塊を渡される。頬笑んで“それ”を受け取り、スリットの内側に忍ばせてから扉の内側に滑り込む。] お待たせしてしまったわね、同志。 鼠が運び出した荷物をわざわざお届けにいらしてくださるとは。感謝痛み入りますわ…。 [薄暗い室内の寝台には、3人の男性──1人が主で後の2人は従に当たる者らしい──が、キャロルを見つめている。彼等の視線に臆する事無く、キャロルは静かに佇んでおり。そして両者の間には、床面に積まれた木箱に入った大切な“荷物”と、拘束され床に転がるもう1人の男性の姿が。 キャロルは、床面に表情の無い眼差しを流しながら、] …ご主人様の死に託つけた、愚かな裏切り者の鼠。 私が女だから目を盗めると考えたのかしら? 武器を盗んで売り捌こうなどと、ねえ。 鼠。お前は私の名を知っているでしょうに。 英名は、キャロル。けれども本当の名は王 裴妹。 …中国人の血が流れる女を、金髪だからと言って侮ってはいけない。 | |
(245)2006/08/31 23:47:05 |
鍛冶屋 ゴードン [慌てて身なりを整え、足早に後藤少佐のもとに駆け寄る。 少佐は話中ではあったが、それよりも軍人としての礼儀を 優先すべきか。少佐も自分も軍人なのだから。 不器用さは短絡な思考へと繋がるものだろう。] ご、後藤閣下!ここでお見かけいたしますとはっ! [部下に対する豪快さもなく、ただ熱く敬礼をする。 ここでは後藤少佐が上官、平松大尉が部下に当たる。] | |
(2006/09/01 00:03:30、鍛冶屋 ゴードンにより削除) |
踊り子 キャロル ─二階・一番奥の小さな個室─ [鼠をここへ連れて来た“同志”に目を細めながら頬笑んで歩み寄る。] 鼠の始末は、当然の様にこちらで後程。 この部屋は血で汚す為の部屋では無く、殿方に夢を見ていただく為の部屋ですから、始末の結果は黄浦河に浮かんだもので、ご確認いただきたく。 そして、ご迷惑をおかけしたお詫びに、そちらの荷物をそのまま引き取ってはいただけないかしら。 それで今回の事はおしまいに。 [“同志”に、優雅な仕草で礼。] 宜しければ、階下でお酒など楽しんでからお帰りになっては? それとも、こちらに運ばせましょうか…。 [予定された取引が終了すれば、“同志”達は否結構と部屋を後にする。] | |
(257)2006/09/01 00:08:55 |
墓守 ユージーン /中/ 色々駄目駄目だー。泣けてきた。 そして軍事色+娼館な村になってきますた…。 R18じゃなくなってますねw | |
2006/09/01 00:09:22 |
踊り子 キャロル /中/ そうだ、小百合様。 一日目が始まると、娼館の入口が閉じてしまって出入りが出来なくなってしまうので、適当な頃合いにこちらにいらしてくださいね。 >苑、媚児、肖琅、オードリー wikiに有った様に二階には隠し武器庫があります。 娼館の安全確保の為用心棒達が使う物にしようか。 元主人がヤクザ的な仕事をしていた故にしようか。>>245>>254>257>>261参照 そこら辺りは曖昧なのですけども、苑と内部事情に詳しい後1人2人は武器庫の存在を知っていても良いのではないかと思うの。 武器を何に使うかと言うと、処刑がはじまってから…ね。 処刑RPは、女性は男性に任せてしまっても良いでしょうし、銃なら比較的誰でも扱えそうです。後は、メインホールに飾りの古武器が壁面に展示されて居ても良いかと思っていたり。 …どうかしら。 | |
(267)2006/09/01 00:33:50 |
見習い看護婦 ニーナ /中/ >>248 朱苑さん 母がお客ですか… いいですね。爛れ具合が楽しそうです。ただ、私がそのことをあらかじめ知っていると、最初から反目してしまうのでちょっと辛いかも知れません。 そうですね、私は朱苑さんが娼館に勤めているとは知らず、ただパブやダンスホールで朱苑さんの顔を知っているがそれ以上の関係ではない。朱苑さんの方も同様だったが、娼館に訪ねた時に名乗った私の姓と顔付きから、私の母が自分の客だと知った…というのはどうでしょうか。朱苑さんからそのことをどう私に伝えるかはお任せ…ということで。 | |
(269)2006/09/01 00:39:48 |
墓守 ユージーン 忘れてゐたと謂うのに。 忘れてしまおうとしてゐたのに。 何故未だも、こうも胸を灼くのだ。 | |
2006/09/01 01:06:14 |
墓守 ユージーン 小雪、小雪。 お前の肌に触れた感触。甲を触ったそれを覚えてゐる。 | |
2006/09/01 01:07:58 |
見習い看護婦 ニーナ /中/ >>281 媚児さん 年齢が異なりますし、私自身がストリートに居たわけではありませんから、なにか工夫が必要ですわね。私の自宅の近所にいらしたなら、私が両親の目を盗んで媚児さんにお風呂を貸したり、一緒に部屋で遊んだりしていたことにして、私と媚児さんは姉妹っぽい間柄だった、ということで如何でしょうか。 そういえば、媚児さんが娼館で働いていることを私は知っていた方がいいでしょうか。 それとも娼館に行って初めて知った方がいい? | |
(284)2006/09/01 01:11:42 |
踊り子 キャロル ─一階・メインホール─ [階段を降りて、メインホールへと滑り込む。 最初にすれ違ったオードリーにふと思い出して、耳を寄せる。] そう言えば、貴女が教えてくれた毛染液。 以前に使っていた物よりも、具合が良いみたいだわ。 刺激臭がキツくない所為か、髪も痛みにくい様…。 [それは密やかな女同士の囁きで。 イギリス人と中国人の混血であるキャロルは、比較的青に近い色素の薄い瞳、白い肌、西洋人にかなり近い美貌を持っていたが、髪までが完全なブロンドであるはずはなく──東洋の遺伝子──中国人としての血は色濃いのだ──。店では王 裴妹ではなくキャロルを名乗る様に,華やかさと、商品としての価値を優先して染めている。] …あら、平松様がいらっしゃったのね。 何時もとご様子が違う様に思えるのだけども。 | |
(286)2006/09/01 01:16:22 |
学生 メイ /中/ >>284 小百合姐姐 「探検」の最中に知り合う機会あるかな、と思ったんですが、近くで生活してたってのもいいですね。 娼館にいるかどうかはお任せします。キャロルと音信があったなら知っていたかもしれないですし、逆に「居なくなったと思った子がこんなところに」というのでも。 あ、二姐って呼ばせてもらっていいですか? | |
(288)2006/09/01 01:21:18 |
見習い看護婦 ニーナ /中/ >>288 媚児さん 二姐、了解しました。今のところ、ふといなくなった子と再会の方向で考えてます。 >>289 悠迅さん 事前に関係の深い人が増え過ぎると>>290で指摘されたように後々のストーリー展開に無理が出てきそうです。ただ、租界など限定された地域では店にせよ盛り場にせよ数が限られているので、ある程度目立つ存在ならお互いに知己であることは不自然でないと思います。絡みは悠迅さんにお任せします。 >>290 王裴妹さん ということで、固定した人間関係というよりは、後の展開の種を増やしておきますね。使えなければ使わない、くらいでいいのではないでしょうか。 考えてみれば、普段より人数がかなり少ないんですよね… 思い切り失念していました。 | |
(299)2006/09/01 01:53:39 |
踊り子 キャロル /中/ >>299 そうね…。 人数が少ないと村進行中でもそれなりに交流は出来るのではないかと思う。伏線は状況に合わせて使ったり使わなかったり程度が気楽で良いかもしれないわね。 (個人的に、小百合様のお母上が苑のお客と言うのは面白そうに感じるのだけど。) >平松様 常連のお客様でいらっしゃるなら、ある程度お店の者とは(お客様と店側と言う立場で)交流がありそうですね。 よろしくお願い致しますわ。 | |
(301)2006/09/01 02:05:42 |
見習い看護婦 ニーナ ── 御堂・自宅から娼館までの道程 ── [日暮れの少し前、小百合は家を出た。] [発砲事件など血生臭い事件が新聞を賑わせている昨今、彼女と言えど暗い道は通れぬ。紫の袱紗を胸に携え、明るい大通りを楚楚と歩みつつ、彼女は娼館への道を急いだ。] [彼女の姿は、殊に見事なものであった。鮮かな藍の絽縮緬は袂の先に向かい白く色を変え、藍の部分には孔雀の羽が唐草の如くあしらわれている。帯は臙脂色の無地に若草色の帯揚げと白無地の帯締め。襟元には山吹色の半襟が覗いている。断髪は後に纏められ、白い花飾りが耳の後を彩る様は正に百合の花の如しであった。] [ドレスにハイヒールがモダンの象徴と息巻くモガすら足を止めてその艶姿を眺めやらずにおかぬ。大和撫子の艶姿とは、元より斯樣なものであろう。] | |
(310)2006/09/01 02:23:22 |
踊り子 キャロル /中/ >>270 小百合様 呼称なのですけど、姉妹の様な関係で私の方が年上だとしても、こちら側からはある程度丁寧にで呼ばせていただけると嬉しく。 店の内部の者は呼び捨て。 お客様は敬称。(悠迅を呼び捨てにしてしまった様な気がする。以後は様を付けますね。) 小百合様はどちらでもないので、小百合さんかしらね。 | |
(311)2006/09/01 02:24:45 |
踊り子 キャロル 日本は、大きな国を…作ろうとしている様に見えますわ。 理想の建国の為には、平松様の様な方のお力が必要なのだと…。 [客の話に相づちを打つ時のキャロルに政治思想等は無い。 今度は、酒のつまみに運ばれた小龍蝦の炒め物を小皿に取り分けながら、ふと正面にある中庭へと視線を彷徨わせる。 太陽が落ち暗くなり始めた中庭では、火時計の炎が、白にもオレンジにもなり切らない光を薄闇の中にその姿を揺らめかせていた。そして、その横には静謐な水面を揺らす事の無い大きな水盆──。] 『ご主人様が、あれを探し求めていらした時に、私ははじめてご主人様とお会いしたのだったわ…。』 [今は亡き主人の事を思い出すキャロルの頬に微かな陰影。 曰く付きの水盆の近くに悠迅が佇んでいる*姿が見える*。] | |
(315)2006/09/01 02:37:19 |
見習い看護婦 ニーナ /中/ >>314 王裴妹さん この当時は男女間の交際が厳しく制限されていた分、女学生の中には同性愛的な思慕の情を年上の女性に抱く者も多かったようです。 が、流石に訳が分からなくなりそうなので止めておきます (くすくす | |
(316)2006/09/01 02:40:59 |
見習い看護婦 ニーナ [小百合は、娼館の門前にて立ち止まった。時折前を通りかかることはあれ、立ち入るのはこれが初めてのことである。建物からは男の野卑な笑い声や女の嬌声がさざ波の様に現れては消え、その合間に某かの音楽が漏れ聞こえてくる。一歩足を踏み入れれば、そこは異界であろう。行けど戻れぬ闇やも知れぬ。しかし…] 楽しそうですこと… [しかし、彼女は恐れようとせぬ。家人に行き先を告げれば家を出ることすら叶わぬ異界なれど、いや畏らくはそれ故に、彼女はこの猥雑に寧ろおかしみを感じていた。] [小百合は、行き交う男達の好奇の視線を素知らぬ顔で受け流しつつ、娼館の門を*くぐった*。] | |
(317)2006/09/01 03:27:51 |
ごくつぶし ミッキー ― 回想 ― 世の中には暇な方が良い職種と言う物がある。例えば軍人や官憲、例えば葬儀屋。 自身もまたそう言った職であることを自覚している范主干(ハン・ジュガン)は、職務を果たすべき時が近づいてる事を感じ取り、小さく溜息をついた。 先ほどから注視しているホール中央付近の2人組、飲みながら語らう内に口調がきつくなり、怒声に近くなっている。 どうやら国がいかにあるべきかという思想の違いらしい。酒の勢いか女性が傍にいるためなのか、やんわりとしたボーイの注意も耳に入らず、声を荒げている様子だ。 「こんな場所に来たら右も左もやるこた同じだと思うんだが、何を争っているのかね……」 范は誰にも聞こえぬようにそうつぶやくと、足早に2人の元へ近づく。 片方の男が瓶を片手に激昂して立ち上がったのは、その直後だった。 すかさずその腕を掴み、お決まりの言葉を出す。 「お客様……他のお客様のご迷惑になりますので……」 「どうでしょう、よろしければ夜風などに当たられると言うのは…少し落ち着きますよ。」 顔は笑顔のまま、ややドスのきいた声でそう言うと2人の怒気が萎縮して行くのを感じる。 捕まれたまま全く動かせない腕に恐れをなしたのか、それとも190センチを越える范の体格を見て驚いたのだろうか。 まあどちらでも良い、とにかく今日は穏便に事を治められそうだ。 范は席を立つ2人を見ると、満足気な様子を気取られぬよう頭をさげた。 | |
(320)2006/09/01 10:09:59 |
ごくつぶし ミッキー ■1、名前:范主干(ハン・ジュガン) ■2、プロフィール:主に上海で育ち、職も定まらず上海内を転々としていた頃、遠い親戚筋の先代に働き口を世話される。 始めは店のボーイとして働いていたが、その巨漢故か今ひとつなじめずに用心棒へと変わっていった。 先代に恩義を感じており、何度か先代のために携帯している銃の引き金を引いた事もある。 ■3、希望する人間関係:問題なければ以下のような感じにしようと思っています。 ・キャロル:姐さん(もしくはお嬢さん)と呼んで慕う。基本敬語。 ・オードリー:アジア人で無い女性にある種憧れを抱いてるため、敬語で接する。 ・お客様:無論敬語。事態が進行すると崩れるかもしれません。 ・店の人々:特に言葉を飾らない感じで接する。 ■4、自キャラ死亡時の希望。もしくは、許容出来る死体の損傷度。 なりがなりですので、特に希望は無いです。 | |
(321)2006/09/01 10:13:19 |
墓守 ユージーン /中/ まぁ関係を作れるか否かって考えた際に、私より媚児さんの方が作り易いですな。娼館を中心に関係が作られているので、外部はやや難しい。客向きのキャラでもないですからな。。。思想を入れたのは間違いだったかな…。 | |
2006/09/01 11:35:45 |
墓守 ユージーン /中/ プレッシャーが!助けて!!! | |
2006/09/01 12:31:16 |
学生 ラッセル [サロンの一隅にある、楡の木の透かし衝立で区切られた一際豪奢な席に御堂小百合と名乗る女性を案内する。 男達の喧噪も女達の嬌声もここでは遠い。 キャロルがやってくるまで、僅かな時間があった。] 御堂さん。 失礼を承知で言うのですが、このような場所に一人でやって来るのはおやめになった方がいい。ここは、堅気の、しかも妙齢の婦人が足を踏み入れるべき場所ではありません。 当館主人と会われるにしても、しかるべき機会と場所をお選びになるべきでしょう。 [僕の語調は、客を相手に発するものとしては、いつになく厳しいものだったかもしれない。だが、僕はそれが必要なことのように思われた] | |
(326)2006/09/01 16:32:05 |
お尋ね者 クインジー 中庭 ─ ─ [美しく整えられた庭園が、従業員たちが灯しはじめた明かりにぼうっとうかびあがる。 派手な夏の花が咲乱れ、濃い緑の影がさらさらとそよぎ、 大きな水鏡は時々さざめく風に、水面を涼しげに揺らす。 計算されつくした幻想世界。 集う人々の関心はしかし、宵闇の庭園よりも主に館の内側へと向かっており、少しの異変に気が付く者はいなかった。 館の塀の外に近付く、複数の足音と怒号。それに慌てふためく様子の人々の悲鳴。 …不意に、そしてかすかにただよう血の臭い。 やがて、近所迷惑な集団たちがたてる物音がやっと遠ざかった時。 唐突に雑音をざわめかせた茂みの向こうから現れたのは、若い長髪の男だった。 脇腹のあたりに片手を押しあて、息もたえだえに転げ出る。 腹にあてた指のすきまと片目からは、おびただしいどす黒い血が流れている。] 「…ちくしょう…趙の野郎…裏切り者め…っ」 | |
(328)2006/09/01 22:00:46 |
お尋ね者 クインジー ■名前 黄力(ウォン リク) ■プロフィール 幼い頃に親を亡くし、ストリートチルドレンとなる。 腕っぷしと義侠心とで頭角をあらわし、青幇に入る。 現在はアヘンの輸送をまかされている一人。 ■希望する人間関係(あれば) 街をぶらつくことが多いので、外によく出かける人となら姿を見かけたことが有る…といった程度の見知りはあるかもしれません。導入が導入なので、最初はつっかかる感じの言動が多いかもしれませんが、ご容赦ください。 倒れた後の措置は、絡んでくださる方か裴妹さんにまかせます。 拘束するなり手当てするなり、煮るなり焼くなり好きにしてください。(笑) ■自キャラ死亡時の希望。もしくは、許容出来る死体の損傷度。 死んだ後のことは、特に希望はありません。 | |
(334)2006/09/01 22:20:00 |
お尋ね者 クインジー [走馬灯のように人生の風景がフラッシュバックする。 両親の顔はすでにおぼろげであったが…なんとなく安心できた気持ちだけは思い出せる。 やがて来る別離と苦労の連続。] それでも、楽しいことはあったんだ… | |
2006/09/01 22:45:15 |
お尋ね者 クインジー [脇腹と左目が焼け付くように痛んでいたのだが、だんだんとその感覚さえも失われていくかのようだった。 命が血とともに流れていくように] | |
2006/09/01 22:47:25 |
お尋ね者 クインジー [白磁の肌に彫りの深い整った顔立ち… 異国の美女に天女の姿を重ねた] …本気でもう…ヤバイかな… | |
2006/09/01 23:01:27 |
墓守 ユージーン あの白い肌を見るのは、……毒だ。 ひたひたと染みゐて狂わす毒。 | |
2006/09/01 23:15:13 |
踊り子 キャロル [──時刻は夜へと移りはじめた所だ。 前の主人が居た頃から、夜に中庭の水盆の水を取り替える習慣があった。ちょうど、中庭の水盆の裏…樹木に隠れ、従業員用の出口がある手前に“井戸”がある。今頃は女中が井戸の水をくみ上げている頃だろうか。] 『井戸は黄泉に通じるもの。 あの世へ繋がる水脈…。 先代は、この場所の“水”を求めて、あの井戸があると言う理由で、この土地を選んだ。 ──あの水盆を置く為に。 何時か、影を見るべき日が来ると、ご主人様は考えていたのだろうか?』 [目の前の軍人が上海事変について触れていた。 英国について、キャロルが思う所は…どちらかと言うと憎しみに似ていて。キャロルは、自分の母親を捨てた英国人の男──父親の名も知らない。] 男の人は、力…ですわねえ。 [微かに中庭から血の匂い。 何か異変が起きたのではないか、阿瑪韵が戻って来たのではないか、屍鬼とやらの姿でもしや主人が戻って来たのではないか。胸騒ぎをおぼえた。] | |
(374)2006/09/01 23:20:48 |
鍛冶屋 ゴードン [力―そう、今までの歴史は男が様々な形で力を誇示してきた。 虚張声勢に限って力とかいう野蛮なものを振りかざしたがるものである。 それは平松にとっても例外ではなかった。 むしろ、今の不安定さでは力であるとか女であるとか、 まるで白昼夢のようにそれに漂うしかないのである。] そうそう!だから俺たち軍人は頑張らなきゃいけないんだ。 ガッハッハ、俺はやっぱり軍の要は海だと思うね。 昔にロスケをやっつけた戦争だって、 ありゃ東郷元帥の力あってのもんだった。 陸軍の連中に聞かれれば、殺されちまうかもしれないが、 乃木大将の戦略は本当にひどいもんだったね。 [日露戦争におけるニ〇三高地の話をしているのだ。 それにしても、「ロスケ」とは無神経なものだ。] | |
(378)2006/09/01 23:32:01 |
踊り子 キャロル [女中が2人、キャロルの元へ駆け込んで来る。 1人は、客人──御堂 小百合が王 裴妹を尋ねて来た事。 1人は、侵入者──黄 力を、主干が捕まえ保護した事。] 侵入者は、手負いの中国人なのね。 主干が当たってくれているなら、問題は無いでしょう。 だって、主干ですもの。 [主干の事をすっかり信頼していると言った様子で女中へ頬笑み、] ああ、貴方は水盆の水を交換する作業に戻ってくれて構わないわ。先代からの習わしになっている仕事ですからね、きちんとするのよ。私は、小百合さんの方へ…。ああ、随分お待たせしてしまったのではない? 平松様、申し訳ないのですけど…。 [平松に中座する失礼を詫びつつ、キャロルは小百合が待つサロンの方へと。] | |
(379)2006/09/01 23:32:06 |
墓守 ユージーン /中/ 物凄く切ない(´・ω・`) | |
2006/09/01 23:33:52 |
お尋ね者 クインジー [不思議とさきほどからだいぶ気分がよくなっていることに気が付く。 ほんとうにたいした傷ではなかったのか。 いや、確かに冷たい刃先が自分の奥深くにめり込むのを見た。 一体どういうことなのか。 幻想的なこの中庭と何か関係があるのだろうか…] | |
2006/09/01 23:40:51 |
踊り子 キャロル [平松の横にはキャロルに変わって、髪を中国風に結い上げた日本人女性が付く。饒舌が一瞬止まってしまった事に、戸惑うあたりまだ余り仕事には慣れていないのかもしれない。肖琅ほど華はなく、媚児の様な愛くるしさは無いものの、若く上品な女だ。 ──様々な女が、様々な事情で娼館に辿り着いていると言える。] 『中庭には、お坊様の姿はまだ見られない──。 死者が魂魄の一部を損なった状態で、黄泉より戻る等。 おぞましき屍が身体だけで、戻って来る等。 …あってはならない事。』 [視界に入ったサロンのソファに座る小百合は、場に似合わぬ不思議な静謐さを讃えており、久しぶりの対面に王裴妹は心が少し弾んだ。小百合は裴妹からの手紙を見て、尋ねてくれたのであろう。] | |
(387)2006/09/01 23:42:08 |
踊り子 キャロル 小百合さん。 お手紙を見ていらしてくださったのね。 [と言い掛けて、差し出された祝儀袋に戸惑う。 それでも素直に、丁寧な仕草でお辞儀をして受け取り、小百合に頬笑む。] …有り難うございます。 若輩者ですが、以後娼館を背負って行くのは、ご主人様にお世話になった私の仕事だと思って、精一杯頑張って行くつもり。 小百合さんに、こちらに来ていただくのは、…仕事中の私の姿をお見せするのはよく考えたらはじめてじゃないかしら。 [くすぐったそうな微笑みを見せて、再び座る様に促す。 女中に頼んで幾つかの菓子を運ばせた。 …それと、と思い出したように、] 今は辻切りだとか、屍が起き出して人を襲っただとか。 只でさえも、騒がしい地域なのに不穏なのよ。 小百合さんも色々な場所にお出掛けすると思うのだけど、気をつけなくちゃ駄目よ……? | |
(400)2006/09/02 00:08:26 |