学生 メイ /中/ やっぱりかーーーッ!! | |
2006/09/06 23:02:02 |
学生 メイ ここは……どこ? 寒い。寒いよぉ。 あたし、あたし──。 ──死んじゃった、の? | |
2006/09/06 23:06:50 |
学生 メイ /中/ RPでもいいですけれどどちらかと言うともう墓下でお茶飲みながら人々の行く末を見守りたい気分。 ……と言うか先達がほとんど居ないというのはかなり寂しい。 | |
2006/09/06 23:08:50 |
学生 メイ ──誰も、居ないのかな。 | |
2006/09/06 23:09:03 |
踊り子 キャロル /中/ お疲れさま、媚児。 死亡してから、発言出来る時間帯に地上で回想が入ったりしてたので、墓下RPをしてないの…。ごめんなさいね。 今からまったりしましょうか。 | |
2006/09/06 23:13:22 |
学生 ラッセル [そこでは、僕は蝶だった。蝶の僕が倒れているユァンという男を上から見下ろしている] 蝶がユァンになった夢を見たのか、 ユァンが蝶になった夢を見たのか―― | |
2006/09/06 23:15:07 |
学生 ラッセル /中/ ほよほよ〜ん。 やあ、メイアル。 僕は君のことが好きだったんだけどな。 対抗になって残念だったよ。 僕の役職は蝶です。 キャロルさんもおつかれさまです〜 もっと絡めればよかったですよ。 | |
2006/09/06 23:17:13 |
学生 メイ あ、大姐っ! [ぎゅーっと抱きつき] | |
2006/09/06 23:17:18 |
学生 ラッセル /中/ 対抗っていうか、逆の陣営? | |
2006/09/06 23:17:59 |
学生 メイ /中/ まあ、感想はエピで言い合うとして、今はふよふよ漂いながら地上を見守りましょうか。 | |
2006/09/06 23:18:18 |
学生 ラッセル ちぇ、ちぇ。 僕はここでははみごなんだ。 ここでも悪者になるんだ。 しくめそ。 | |
2006/09/06 23:18:58 |
学生 メイ /中/ だね。>苑 苑もお疲れ様。 | |
2006/09/06 23:20:07 |
学生 メイ [めそめそいじける苑を見て] そんなんじゃ肖琅姐姐に嫌われちゃうよ? 死んじゃって屍鬼になっちゃって添い遂げることが出来なかったなら来世で添い遂げれば良いんだよ。 (屍鬼なのにちゃんと首あるんだなぁ。死んじゃえば一緒なのかな) | |
2006/09/06 23:21:49 |
学生 ラッセル /中/ メイアル、おつかれさま。 | |
2006/09/06 23:25:47 |
学生 ラッセル /中/ そうだ。 まず、主催者のキャロルさんにお詫びを。 村が早く始まるように、楽しくなるように、と色々勝手に動いてすいません。 キャロルさんの求めていた方針とかやりたいこととは違ったら申し訳ない、とそれはずっと思ってました。 推理とRPの方針は個人的にはずっとよくわからないままでした。 よくわかった上で参加した方がよかったかもしれません。 これも、マイペースに動いて乱してしまった部分があったら申し訳ないです。 | |
2006/09/06 23:26:02 |
学生 ラッセル はっ! [メイアルの言葉に我にかえる] 嫌われちゃうのはやだなあ…… | |
2006/09/06 23:27:26 |
学生 メイ でもね。 大事な大事な大姐を殺したのは赦せないよ、苑。 ……死んじゃったんだから、もうどうすることも出来ないけど。 | |
2006/09/06 23:28:48 |
学生 ラッセル 僕は何回死んだんだろう。 ずっと蝶になったり、ユァンになったり、永遠の中を彷徨ってたりするのかな。 | |
2006/09/06 23:28:51 |
学生 メイ /中/ すいません。死んで気が抜けたのか一気に軽くなってしまっています。 墓下RPってどのラインが妥当なんだろう。 | |
2006/09/06 23:29:54 |
学生 ラッセル 赦せないか。 やっぱりメイアルは、そう言うだろうね。 僕は、皆にも僕と同じものを見て欲しかっただけなんだ。 でも、きっとそれはわかってもらえないんだろうな…… | |
2006/09/06 23:30:51 |
墓守 ユージーン 誘うかのように白い手が見える。 ゆらりゆらりと招く手が────。 | |
2006/09/06 23:31:54 |
学生 ラッセル /中/ なにしろ、墓下RPがあんまりログで残ってないから雰囲気がわからないねえ。 | |
2006/09/06 23:31:58 |
墓守 ユージーン 白い手が、オードリーの顔となり───。 | |
2006/09/06 23:33:45 |
学生 ラッセル みんな、永遠になるんだ。 蝶になるんだ。 それは、きっと楽しいことだと思ってさ。 [蝶になった僕は、邪気のない声で唄うように言った] | |
2006/09/06 23:35:05 |
学生 メイ ……同じもの? 人を、それも一緒に働いてた人を殺しておいて、同じものを見てほしかった──? ……屍鬼の考えることなんてわかんない。 同じものなんて見られないよ。 | |
2006/09/06 23:35:52 |
学生 ラッセル /中/ 屍鬼ユァンは無邪気な極悪人なので屍鬼RPがきつい説(笑) | |
2006/09/06 23:36:01 |
踊り子 キャロル [周囲は、ただ夕暮れの如き薄赤い闇に包まれた果て無き荒野である。 現世でも無く、狭間でもなく、さりとて黄泉でもなく。 ──白い蝶が音も無く舞っているばかり。] | |
2006/09/06 23:38:11 |
学生 ラッセル /中/ 相方も黒かったので、赤ログは超どす黒いよ! 表の雰囲気とはたぶん違うので、表のノリと地続きで読むと引く人いるかも。 あやまっとこう すいません! そして、裏はR18です。主にグロ方面で! | |
2006/09/06 23:39:34 |
踊り子 キャロル /中/ > 裏はR18です。主にグロ方面で! …嬉しいわ。 | |
2006/09/06 23:41:24 |
学生 メイ /中/ >裏はR18そしてグロ ヒューバート、ヒューバート呼んで!!!! | |
2006/09/06 23:42:55 |
学生 メイ /中/ って、あ。紅録か。。。 | |
2006/09/06 23:43:32 |
学生 ラッセル そうかな。わからないかな。 メイアルだって、お店で働いてて、時々すごく苦しそうだったよ? [屍鬼ユァンは邪気なく言った] | |
2006/09/06 23:44:02 |
学生 ラッセル ――ちがう ――僕はそれでも―― ――現実と闘っていこうと思ってたんだ… [人の中で形を結んだ「心」はそれを否定する。だが、「蝶」となった僕はふわふわと多くのことを現実的に考えられないのかもしれなかった] | |
2006/09/06 23:44:29 |
学生 メイ 苦しいって言ってもご飯が食べられないわけじゃないもん。 ちょっと我慢して頑張ってたらご飯食べられるんだ。 冷たい石の上で死んじゃうより全然いいよ。 | |
2006/09/06 23:45:48 |
踊り子 キャロル /中/ >苑 議論とRPのバランスは、現状…当初の予定から行くと、普通に議論しすぎなのね。RPしか出来ない村だけど、勝敗がある。投票、占い、襲撃、守護はプレイヤ視点で行うけれど、更新後にその行動に対して不自然が無い様にRPする。と言う表現の方がわかりやすかったかなあと…。 後、村の設定バランスが不味くて、割に村側不利になったのではないかと言うのが気になってるかしら。 | |
2006/09/06 23:46:31 |
学生 ラッセル /中/ キャロルさん、すいません。 そう言って戴けると、救われます。 むしろ、表がもっと殺伐ドロドロになると思ってた罠w 表が推理主体にならなければ、どんどんおかしくなっていくRPしたかったのですよ。 | |
2006/09/06 23:47:10 |
学生 メイ [不意に下界を見遣って] ──あれ?あたしが、死んでる。 おかしいな。さっき死んだはずなのに。 あたしさっき死んだよね。 なんでもう一回死んでるんだろ。 [不思議そうに首を傾げている] | |
2006/09/06 23:48:12 |
学生 ラッセル /中/ 11人村は、結構村有利じゃないでしょうかね? 僕は、普通に推理する村だと、10人村でも結構狼側しんどいと。勝率三割くらいだし。 | |
2006/09/06 23:50:28 |
踊り子 キャロル [抱きついて来た媚児をゆっくりと抱き返す。] …媚児も、辛かったのね。 こんな所へ連れてくる事に、巻き込む事になってしまってごめんなさい。私は貴女に何もしてあげられなかったわ。 | |
2006/09/06 23:50:34 |
学生 メイ ううん。大姐は、あたしを店に置いてくれたから。 放り出したりしないでくれたから。 ……大姐に一杯助けてもらったのに、あたし何も返せなかった。 大姐、今まで──ありがとう。 | |
2006/09/06 23:52:59 |
学生 ラッセル そうだよ。メイアルはさっき「永遠」になったんだ。 うふふ。 重い現実から解き放たれた、今の方が楽じゃない? [蝶になったユァンは気楽そうにメイアルに話しかける] | |
2006/09/06 23:53:29 |
踊り子 キャロル さっき死んだはずなのに、また死んでいる? そうね…。私は、気が付いたら此処に居た。 赤黒く荒れ果てた…荒野に堕ちて、酷い痛みがあって。 けれど、痛みが無くなって…。 確かに死んでいるはずなのに、どうした事なのでしょう。 [──白い蝶がヒラリヒラリと。] 苑の声が聞こえたわ。 | |
2006/09/06 23:54:15 |
学生 ラッセル /中/ すいません、一旦離席します〜 ではまた! | |
2006/09/06 23:54:47 |
学生 ラッセル /中/ あっ すいません。折角振ってくださったのに。 (ちょと用事ですいません。離席します | |
2006/09/06 23:56:11 |
踊り子 キャロル [何時もお店でそうしていた様に、媚児の髪を撫でる。 媚児の傍を舞う蝶──苑を見つめて、呆として不思議そうに首を傾け。] …苑が、屍鬼だったのね。 もう、苑は…永遠に元に戻る事は無いのかしら。 だとしたら、それはそれで。とてもとても胸が痛む事。 | |
2006/09/06 23:57:48 |
学生 メイ 道の上で死んじゃう子を見ながらね、死んだらどこに行くんだろうって思ってた。 ここのどこかに居るのかなぁ、陳も張も明蘭も。 [言って見回すが、視界にはただ紅い荒野が広がるばかり] | |
2006/09/06 23:57:49 |
踊り子 キャロル 此処に黄力の姿もあるのだろうか。 堕ちたばかりの時に、──彼の声と阿瑪韵──僧の声を聞いた様な気がする。 | |
2006/09/06 23:59:48 |
学生 メイ [ひらひら舞う蝶に手を伸ばして] 犯した罪を償って、罪の数だけ空の星を清める水を撒いたら、天帝さまが次の生を与えてくれるんだって、媽媽が言ってた。 | |
2006/09/07 00:02:54 |
踊り子 キャロル [上空を見上げれば、狭間と対を成す様な紅い月が薄らと見える。此処はあちらの裏側なのだろうか──。] | |
2006/09/07 00:13:52 |
見習い看護婦 ニーナ [オードリーの視線に、朱苑は寂し気な笑顔で応えた。] 「みんな、僕を疑っているんだな。」 [朱苑は今一度肖琅に今生の別れを告げ、二胡を彼女に託した。彼はしばし肖琅の顔を見つめていたが、やがて身を飜すと中庭の中央に歩を進め、立ち止まって辺りを見回した。] 「僕は屍鬼なんかじゃない。僕を殺したところで、この悪夢は終わらないんだ。」 [朱苑は肩を落とすと、皮肉な笑いを浮かべた。] 「だけど、それを知っているのは―― 肖琅だけなんだ。」 [朱苑は顔を上げると、その居ずまいを正した。若さに似合わぬ落ち着いた振舞い。長衫と袴子に身を包んだ彼は、自らの死を受け入れた様であった。] | |
(17)2006/09/07 00:14:31 |
学生 メイ [裴妹に寄り添ったまま、目元をやたらと擦り] なんか、すごく……眠い。 死んでも眠くなるんだね。なんか、変なの。 [言うと、すぅとその姿が影になり*消えた*] | |
2006/09/07 00:18:33 |
学生 メイ /中/ 死者状態の媚児は意識体のようなので目が覚めればまた実体化します。 おやすみなさい。 | |
2006/09/07 00:19:25 |
踊り子 キャロル /中/ おやすみなさい。>媚児 | |
2006/09/07 00:21:08 |
踊り子 キャロル [腕の中の媚児が霧散する様に消える。 嗚呼…と息を付いて、裴妹は静かに*涙を流した*。] | |
2006/09/07 00:36:29 |
お尋ね者 クインジー /中/ …全く更新時間に間に合わなかった なるほど、今日はこういう結果か。 悠迅の投票から伺うに矢張り狂人だろうから、能力者に手をつけるよりかは残り灰の選別…だが、自由投票だからどう転ぶかは最後までわからんな。 | |
2006/09/07 01:35:20 |
お尋ね者 クインジー [新来客たちがくりひろげる情景が、どこか映画の屏幕や何かの向こう側の出来事に見え] …… [魂はゆらりと再びかき消えた] | |
2006/09/07 01:49:02 |
墓守 ユージーン /中/ 最後に一度だけ愚痴ります。もう論戦いいよ。 最初から信じたくないならそう謂えばいいでしょうに。 私を殺しにかかれば好いのに。ここ、論戦村ですか。 ハンのキャラは熟考キャラですか。もしそうなら、冷徹ですね。 | |
2006/09/07 12:45:28 |
見習い看護婦 ニーナ [小百合は無造作に媚児の肩を掴み、刻の狭間に引き摺り込んだ。小百合の爪が媚児の肩に喰い込み、指の隙間から鮮血が迸る。媚児は悲鳴を上げて背後を見、そこに小百合の姿を見出して目を見開いた。] 「二姐、そんな…」 [小百合に正対し立ち竦む媚児。口の端に酷薄な笑みを浮かべる小百合。媚児は助けを求めて辺りを見回すが、粘液質の闇の中には二人以外誰も居らぬ。媚児は後じさろうとするが、水盆に阻まれて其すらも儘ならぬ。小百合は媚児の両腕を掴み、媚児の躯を水盆の上に組み伏せた。 硝子の如く硬く透明な水盆の水。 媚児の両腕を左腕一本で押え込み、小百合は覆い被さる様にして媚児の顔を覗き込んだ。恐怖にうち震え、歯の根の合わぬ媚児。小百合は右手で媚児の胸元を掴み、果物の皮を剥くが如くに旗袍を引き剥した。控え目な乳房、其に似合わぬレースの肌着、少年の如く弛みのない腹… 露わとなった媚児の躯を、小百合は値踏みするかの様に眺め遣った。] | |
(*1)2006/09/07 15:08:38 |
墓守 ユージーン [己がニィアと鳴くと、 頬を涙で濡らし口元を血で汚しているご主人様は儚く笑んだ。 厨房にあった刃物を手に握る。] 私は本当に莫迦だ。 もっと早くに覚悟が出来ていれば。 斯様な事にならなかったのだろう。 私は今日にも死ぬやもしれぬ。 屍鬼ではなく、同じ人間の手に拠って。 猫目。 お前頼まれて呉れないか。 何々、大層な事ではない。 お前は何時もの塒に帰ればよいだけだ。 [すり寄った己を抱えあげると、ご主人様は小さな2cm四方の薄い紙を折り畳み茶色い紙に包んで厳重に封をすると己の口へと呑み込ませようとした。 己は苦しくて仕方がなかったので骨ばった指を思い切り噛んだり、爪を突き立てて抵抗したのだが、あまりにもぐいぐい押し込むものなので己はとうとう呑み込んでしまった。 毛玉を吐き出す要領でゲーゲーしてみたが、己の腹に収まったものは吐き出されそうにもなかった。ご主人様はそんな己を見て、してやったりと普段より儚い顔で笑っている。 人間というものは普段より酷いものだと思っていたが、こうなってはご主人様も同類なのかと己は哀しく感じたのであった。] | |
(36)2006/09/07 17:27:10 |
ごくつぶし ミッキー [ハンは過去の事を思い起こし考え込む。] オードリーさんと小百合さん、この2人は対象的だ。 オードリーさんはユァンと平松さんが影見をされた時、ユァンよって、影見に名をあげられている。 だが、この日は影見が交互になる事が濃く考えられる日、仲間である事ぼかすには都合の良いように思える。 そして翌日もユァンは強く疑われる中、オードリーさんを推している。 メイの目からオードリーさんをそらすためなのか、あるいはそう思わせて人に疑いをかけようとしているユァンの策なのか……この辺は判断が難しいところだ。 逆に小百合さんはユァンからあまり触れられてこなかったような気はする。そして、疑惑先と言うか誰が屍鬼なのかと言うことへの言及がオードリーさんより薄い気はした。 この辺は、屍鬼だからなのかとも考えはしたが、そういった態度を取る事は疑惑を招く要因にもなるはず。 屍鬼なら、もう少し人らしい行動を繕うのではという思いもある。 | |
(41)2006/09/07 18:59:23 |
学生 ラッセル 「皆にも僕と同じものを見て欲しかった」 [それは一部の真実ではあったかもしれないが、僕の渇望したものはまた別だった。 ただ一つの願いのために。 それは他者にとってはあまりにも傲慢で、決して受け入れられることも赦されることもないものだろう。 裴妹と媚児を形作る輪郭が抱き合い、温かな感情が混じり合っているようだった。 僕はこの館の存在を憎み、そこからの解放を願っていた。そこで温かさや安心を感じることを恐れ、遠ざけたいと感じたことさえあった。 だから、これは、求めた結果だ。 それでも、孤愁が過ぎゆく――] | |
2006/09/07 19:45:07 |
学生 ラッセル 未練がましいな。 その感情は断ち切ったと思っていたのに…… | |
2006/09/07 19:45:54 |
学生 ラッセル [裴妹がふと、僕の姿に気がつく。] 「…苑が、屍鬼だったのね。 もう、苑は…永遠に元に戻る事は無いのかしら。 だとしたら、それはそれで。とてもとても胸が痛む事。」 [僕も、殺された時の痛みの記憶は模糊として残っていない。魂の存在へと位相が変わる時、その狭間の記憶は欠落するものなのかもしれなかった。 裴妹も、僕が彼女を喰らったことは覚えていないのだろう。 そして、媚児もまた、自分自身がどのような最期を遂げたかは覚えていないに違いない。] | |
2006/09/07 19:46:23 |
学生 ラッセル 僕が―― やはり屍鬼と呼ばれるモノだったんでしょうか。 僕は、蝶のように何にもとらわれず、ふわふわと…ただそこを漂っていたいと思った時もありました。 僕は、人のように人の間で生きていきたいと思った時もありました。 人として、求めて求めて、それでも決して得ることがなかった渇き―― その衝動に突き動かされていた時、僕は屍鬼と呼ばれるものになっていたんでしょうか。 遠い昔に屍鬼になった僕が、人として生きようとしていたのか。 人として生きようとしていた僕が、いつのまにか屍鬼になっていたのか。 それさえも、今は瞭然としません。 | |
2006/09/07 19:46:55 |
学生 ラッセル 僕は、「人」になれなくてもいいんです。 「人」と「屍鬼」はそれほど違うものでしょうか。 「人」の心の中にも「屍鬼」が。 「屍鬼」の心の中にも「人」が。 僕は、「人」が屍鬼より遥かに多くの同胞を…それも喰らうためではなく、「理」のために犠牲にしてきた場面を何度も見てきました。 僕の郷里もまた――。 | |
2006/09/07 19:48:05 |
学生 ラッセル 媚児、ありがとう。 でも、僕の願いはただ、一つなんだ。 あの人がここから出られるように。 そして僕の願いがあの人を「永遠」にするように――って それさえ叶うなら、僕は永劫の苦しみの中にあっても…。 | |
2006/09/07 19:48:35 |
学生 ラッセル [眼下には、かつて僕だった朱苑の血にまみれた体を抱く、肖琅の姿があった。] 「如何して、あんなにも必死に生きようとしたの……?」 「私の為……?」 「……御免……なさい。」 [嗚咽を漏らす彼女に、熱い思いが迸る] | |
2006/09/07 20:00:26 |
学生 ラッセル 違う! 謝らないでくれ、肖琅。 僕は、貴女がいたから生きてこれたんだ。 辛くて、苦しくても、それでも貴女がいたから―― 貴女のお陰で…僕は…… [僕も彼女の姿に噎び哭いていた] | |
2006/09/07 20:00:53 |
学生 ラッセル ―― 日本人になろうとしてなれなかった支那人。 霊視になろうとしてなれなかった屍鬼。 人並みの幸福を求めて、得られなかった僕が望んだ「永遠」は―― それは、きっと歪なのだろう。 でも、それは、確かに僕の中の真実だ。 ―― | |
2006/09/07 20:08:21 |
学生 ラッセル [蝶は虚空を舞う。二階の回廊――悠迅の部屋の前に、彼はいた] 悠迅さん…… 貴方に出会えてよかった。 どうか、生きて此処を…。 そして、家族を大切にしてください。 | |
2006/09/07 20:27:15 |
学生 ラッセル 僕は、日本人の貴方が羨ましかった。 争いのない、自由な日本へ行きたかった。 卑しい僕は、時折羨望も感じていました。 でも、死を間近に感じた時―― 蝶が朱苑の夢を見て――朱苑が蝶の夢を見るように。 僕は日本人の貴方でもあるのではないかって。 僕は確かに、貴方と心通う時がありましたから。 貴方には僕が得ることのなかった人としての幸福を得て欲しいと。力つきた僕の分まで生きて欲しいと。 そう、思ったんです。 | |
2006/09/07 20:27:28 |
学生 ラッセル 人だった僕の思いは…貴方の生還を願っていました。 真実の僕の願いは… 『肖琅が貴方を喰らうところを…。貴方の絶望と歓喜を見たいと思っているのだろうか……』 貴方自身は生還と……美しい彼女によってもたらされる「永遠」のどちらを――望んでいるのでしょうね。 | |
2006/09/07 20:32:38 |
学生 ラッセル [蝶は鈍色の闇を漂う。想い人の姿を*求めて*] | |
2006/09/07 20:35:00 |
村長の娘 シャーロット 浴槽の縁に追い詰められて。 猶、彼女は其の腕から逃れようともがく。 「……如何か……堪、忍……して」 その言葉も、仕草も、相手にとっては扇情的なだけだと、彼女は未だ学んでいない。 顔を浴槽に押し付けられて、熱い掌が躰中を這い回るのを感じる。 そして、無数の冷たい掌が。 冷水に打たれた様に、彼女の全身が仰け反る。 吸い込んだ何かの呼吸は、冷たく澱んで、屍臭がする。 「……ひぃっ」 必死に顔を背けた先には、見憶えのある顔が浮かんで居る。 暗い絶望の表情を浮かべた儘の、死者の顔で。 『……母様』 反り返って痙攣する足指を、死者の唇が含む。 | |
2006/09/07 20:53:23 |
墓守 ユージーン /中/ 少し謂いすぎました。 | |
2006/09/07 21:27:24 |
墓守 ユージーン 平松さん… 人は修羅にも仏にもなれます。 | |
(2006/09/07 21:30:28、墓守 ユージーンにより削除) |
学生 メイ [微かに届く歌声に意識が目覚める] ────。 [足元には白い霧。地上から哀しみと狂気が立ち上り] もうすぐ。また誰かが死ぬんだね。 おかしいな。死んで欲しくないって思ってるはずなのに、なんか。 ────二姐。 | |
2006/09/07 21:55:13 |
学生 メイ 黄さんの気配がする。……あたしが眠っている間に黄さんが来てたのかな。 ……黄さんに謝らなきゃいけないんだよね、あたし。 死ななくて良い人のはずだったのに、あたしが余計なことを言ったから、黄さんが。 ……黄さんきっと、今でも怒ってるよね。 [虚空に舞う白い蝶。傍らには裴妹] ──一人になるのも、死んじゃうのも怖かったけど。 ここなら、一人になることはないんだよね。 ……もう、怖い思いしなくていいんだよね。 なんか──。 [複雑な表情を浮かべて地上を見守っている] | |
2006/09/07 21:59:21 |
学生 ラッセル 阿部仲麻呂か…。 肖琅。僕は貴女と日本へ渡りたかった。 でも、今は―― 貴女と遠いあの日に還りたい―― [愛しい人の姿に、呟きが漏れた] | |
2006/09/07 22:14:31 |
学生 ラッセル 肖琅――。 哀しいことを云わないでくれ。 僕は貴女と――共に生きたかった… それは僕のもう一つの真実だ。 | |
2006/09/07 22:16:39 |
学生 ラッセル [ゆらり……視界が揺れる。僕は、遠い過去を彷徨う。それが過去のことだったか、それともどこか別の世界の事だったのか、明瞭ならざる意識の中で――] | |
2006/09/07 22:18:59 |
学生 ラッセル ―――― 母様… …かあさま…… [噎せ返るような血の匂いに意識は摩耗していた。ただ、果てのない渇きを埋めるかのように、肉塊にむしゃぶりつき血潮を啜る。 生者の消えたその丘に、誰も居ない筈のその場所に視線を感じ、振り返ると―― ――白い蝶が舞っていた] ―― | |
2006/09/07 22:19:23 |
学生 ラッセル 僕が最初に人を喰らった… 記憶なのだろうか―― | |
2006/09/07 22:19:40 |
学生 ラッセル ―――― ねえ… 遊んでよ…… いつものように―― ―― | |
2006/09/07 22:20:20 |
学生 ラッセル [甘ったるい囁きが耳朶に絡みつく。闇の中に浮かび上がる屏幕-スクリーン-を大きな歯車が回転していた。] 今、ここで、ですか? 冗談でしょう? ――御堂さん。 [僕は聊か唖然として呟く。 その中年女性は僕の返事を待たず、袴子の中へとその白い指先を忍び込ませてきた。 昼下がりの劇場は客の数も疎らとはいえ、公衆の場で、というのは落ち着かない。] だって―― 貴方がそんな格好してるなんて、珍しいし… 面白いじゃない。こういうところでするのも。 | |
2006/09/07 22:20:46 |
学生 ラッセル [僕は、やれやれ、と溜息をついた。] 見つかって、どうなっても知りませんよ。 | |
2006/09/07 22:21:16 |
学生 ラッセル [彼女の「遊び」が次第に日常の枠を踏み越えていくことに、僕は危険を感じ取っていた。 ここ、魔都上海でなら、貞淑な妻としての仮面を脱ぎ捨てることができるようになったのだと、彼女はそう言っていた。 内地のようにしがらみに縛られることがないのだと。 しかし、僕にとっては彼女の「遊び」が命取りになりかねない。僕は素性を偽っており、またその立場は薄氷の上にあるように心許ないものなのだ。] 『そろそろ…潮時……か』 [彼女からは既に、充分な資金と、情報と、人脈を得ている。僕は心を決めた] | |
2006/09/07 22:21:40 |
学生 ラッセル わかりました。 でも、少し場所を変えましょう―― [微笑みと共に彼女の腕をとり、そっと暗闇の中から抜け出した] ―――― | |
2006/09/07 22:22:21 |
墓守 ユージーン 私の内側をチリチリと焦がす貴方は死すべきだ。 | |
2006/09/07 22:24:28 |
学生 ラッセル 小百合さん、貴女のお母さんがどうなったか、知らないでしょう。 だから、云ったんだ。 危険―― 飼い慣らせると思っていても、いつそれが想像もつかないかたちで襲いかかってくるかわからない。 平松さん。 日本軍もそうさ。 自分たちの力を過信して、この国を飼い慣らせると思っているんだろう。 | |
2006/09/07 22:29:26 |
学生 ラッセル だが、あなた達日本人は知らない。 この国に、どれ程深い闇が横たわっているかを―― | |
2006/09/07 22:30:20 |
学生 ラッセル 僕はその澱んだ闇の中で、血と肉と絶望を糧に大きくなりました。 小百合さん。僕の贈り物……。 屹度、届くといいですね。 [白い蝶は一瞬その姿を元の屍へと変えていた。やがて、揺らめくように、元の姿へと戻った] | |
2006/09/07 22:37:32 |
学生 メイ [中空に漂い、悲哀と狂気と殺戮に満ち溢れた地上を眺める] | |
2006/09/07 22:38:14 |
学生 メイ ──おっちゃん、怖いんだね。 怖くて仕方ないんだね。 | |
2006/09/07 22:51:06 |
学生 メイ /中/ 平松さんが田舎に帰ったらきっとこう呼ばれるに違いない。 「剛どん」 | |
2006/09/07 22:55:27 |
学生 ラッセル [僕は、静かな声で言った] ねえ、媚児。 ここにいる人たちが、元の現実に戻れることと―― 僕たちのように、「永遠」になることと、 どっちが倖せだろうね。 | |
2006/09/07 22:57:35 |
学生 メイ 元の世界に戻ってもらうのが一番だと……思いたいよ。 ここは一人じゃないし怖くないし嫌なことなんてないけど、それでも……。 もう、何かを楽しいと思うことも出来ないんだもん。 | |
2006/09/07 22:59:39 |
学生 ラッセル [人が人を。愛する人や親しい者同志が殺し合う現実。それは、僕が幼い頃、見てきたこの国の闇だった。] 僕は、皆に同じものを見て欲しかったんだ…… [その聲は闇の中へと吸い込まれていった。] | |
2006/09/07 22:59:56 |