人狼審問

- The Neighbour Wolves -

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(1813)上海娼館 死者看了的紅夢 : 6日目 (1)
村長の娘 シャーロットは未亡人 オードリーに投票しました
鍛冶屋 ゴードンは未亡人 オードリーに投票しました
見習い看護婦 ニーナは未亡人 オードリーに投票しました
未亡人 オードリーは見習い看護婦 ニーナに投票しました
墓守 ユージーンは未亡人 オードリーに投票しました
ごくつぶし ミッキーは未亡人 オードリーに投票しました
村人は集会場に集まり誰を処刑すべきか話し合った……

村長の娘 シャーロット は、未亡人 オードリーに投票した
鍛冶屋 ゴードン は、未亡人 オードリーに投票した
見習い看護婦 ニーナ は、未亡人 オードリーに投票した
未亡人 オードリー は、見習い看護婦 ニーナに投票した
墓守 ユージーン は、未亡人 オードリーに投票した
ごくつぶし ミッキー は、未亡人 オードリーに投票した

未亡人 オードリー は、村人の手により処刑された……
未亡人 オードリーは人間だったようだ。
見習い看護婦 ニーナは、鍛冶屋 ゴードンに襲いかかった!
次の日の朝、鍛冶屋 ゴードンが無惨な姿で発見された。
現在の生存者は、村長の娘 シャーロット、見習い看護婦 ニーナ、墓守 ユージーン、ごくつぶし ミッキー、の4名。
未亡人 オードリー
[最後に聞こえた御堂の言葉]

……間違えて居た可能性、あるわねえ。
2006/09/07 23:05:10
学生 メイ
ああ、オードリー姐姐。
姐姐もこっちに来ちゃったんだね……。

[目を伏せ]

館にはあんなに人が居たのに、今は四人だけになっちゃった。
皆、死んじゃうのかな。
2006/09/07 23:07:29
村長の娘 シャーロットはメモを貼った。
2006/09/07 23:09:21
学生 メイ
……二姐。
2006/09/07 23:10:45
鍛冶屋 ゴードン
………斜陽ぞ。俺は英霊にゃなれんよなぁ。
せめて故郷の雪となって、妻子の前に降り注げれば。
……そうはいくまい。
2006/09/07 23:10:45
ごくつぶし ミッキーはメモを貼った。
2006/09/07 23:10:52
学生 メイ
おッちゃん、お疲れ様。姐姐も。
2006/09/07 23:11:34
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/07 23:12:04
村長の娘 シャーロットはメモを貼った。
2006/09/07 23:13:54
鍛冶屋 ゴードン
よォ、媚児じゃないか……。

[妙に穏やかな声色だ。]

俺の故郷の雪は…本当に綺麗だぞ。本当に、本当に綺麗なんだ。
2006/09/07 23:14:01
学生 ラッセル
/中/ お二人ともおつかれさま〜

平松さん、大好きでしたよ。敵対することになっちゃったけど。
オードリーさんもおつかれさま。

オードリーさんとももっと話したかったなあ。
2006/09/07 23:15:27
ごくつぶし ミッキーはメモを貼った。
2006/09/07 23:16:31
学生 ラッセル
/中/

結果が見れたので、ちょっと御飯とかお風呂とか。
一旦、中座してきます。
2006/09/07 23:16:43
鍛冶屋 ゴードン
/中/

うん、お疲れ様です。上海陸戦隊の軍服も、
大尉の肩章も、海軍軍刀もレプリカだけど全部持ってるんだな。
みんな手元にあるから、RP資料的には困らなかった平松です。
2006/09/07 23:17:29
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/07 23:18:07
学生 メイ
ねえ、おっちゃん。
日本ってどんなとこ?雪いっぱい降るんだ。
……綺麗なんだろうなぁ。
2006/09/07 23:18:16
踊り子 キャロル
/中/
オードリー、平松様、お疲れさま。
平松様、素敵でしたよ…。
資料をその様に所有されているとは[微笑]
2006/09/07 23:20:43
見習い看護婦 ニーナはメモを貼った。
2006/09/07 23:20:50
鍛冶屋 ゴードン
俺の生まれた所ではな…灯がともった提灯のついた
竿を掲げる祭りがあるんだ。本当に綺麗なんだぞ。

[穏やかに、本当に穏やかに言う。]

日本は幽玄で、そして綺麗な国なんだ。
俺たち軍人は、本当は死して日本の軍神になれるんだよ。
2006/09/07 23:24:31
鍛冶屋 ゴードン
/中/
なぁに、ただのマニアですよ。
2006/09/07 23:25:02
墓守 ユージーン
「狂うた者が屍鬼だと申して、本当に屍鬼じゃねえとは言い切れんだろ。」

[己が耳を澄ますと、轟とした声で誰かが咆えた。]

「それとも手前から斬り殺されてえのか?」

[扉の外では、大尉殿が血塗られた刀を振り上げ、露西亜女性へひらりと飛びかかった。肩から胸へかけての一刀。一分の隙もない身のこなしであった。
 ギジャリ。骨断ち、肉断ち、赤い飛沫があがった事だろう。だが、実際は、そうはならなかった。]

平松さん────!!!

『まただ!またあの靄が───黒いぶゆぶゆとした蟲のような靄が漂い、じっとりと赤く濡れた靄になっていく───!』

平松さん!
(0)2006/09/07 23:29:41
墓守 ユージーン
くっ───…!

『平松さんの鬼としか見えなかった顔が───』
(1)2006/09/07 23:32:54
墓守 ユージーンは、とっさに平松に手を伸ばした。
2006/09/07 23:33:17
墓守 ユージーンは、が、何かに弾かれたように───。
2006/09/07 23:34:22
未亡人 オードリー
媚児、ここにいたのね。

[優しくほほえむ]

疑ってしまったことがあったわ。
ごめんなさいね。
2006/09/07 23:39:24
墓守 ユージーン
平松さん…!

[厭な音が廊下に響いているのだろう。
 己は怖かった。扉があって良かったと思っていた。]

『ああ───…一瞬、勿論、気のせいだ。
 微かに笑ったように見えたのは、きっと私の気のせいに違いない。』

[ご主人様が見守る前で、血色の靄が去った。その後には、惨たらしく殺され喰われた大尉殿の死体があった。]

────!!!
(2)2006/09/07 23:40:06
墓守 ユージーンは、唇を噛み締め、*オードリーを見た。*
2006/09/07 23:40:44
未亡人 オードリー
/中/
お疲れ様でしたー
かなり動きを作っちゃったので良かったのか迷いました<他の方の死亡RP
2006/09/07 23:40:58
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/07 23:41:32
ごくつぶし ミッキー
[「では、共に参りましょうか。
あまり私の好みではないのですが。」
オードリーが妖艶な微笑みを浮かべたのと同時に、平松の体が靄に包まれるのを見えた。]

平松さん!

オードリーさん……やはりあなただったのか……屍鬼は!

[ハンはキャロルの銃を構える。オードリーを打つ覚悟は出来ていた。だが、いざ構えると手が震えてくる。
数日までは予想だにしなかった状況、それが眼前にあった。]

あなたが……あなたが姐さんを!!

[ハンはオードリーの胸に狙いを定め、引き金を引いた。
乾いた音とほとばしる鮮血。
オードリーは笑みを浮かべたまま目を閉じ、ゆっくりと倒れて行く。]
(3)2006/09/07 23:45:36
見習い看護婦 ニーナはメモを貼った。
2006/09/07 23:45:48
学生 メイ
[オードリーに微笑んで首を振って返した]

仕方ないよ。あんな状況で自分以外の誰かを信じられるかって言ったら、……そんなの無理だし。
2006/09/07 23:47:34
未亡人 オードリー
/中/完全に利用されちゃいましたねえ。
私ちゃんと事前に発言しているのに。
2006/09/07 23:48:21
ごくつぶし ミッキー
[辺りに立ち上る硝煙と共に、ハンは両膝をつく。
しばしの静寂。
しかし、この狭間に落ちた世界に変化は無い。]

……まだ、終わって……ないのか?
オードリーさんは人だったのか……?
だとしたら、俺は……俺は何て事を……。

[ハンは両腕を地につきながら、愕然した様子で目を開く。
火時計の炎が音を立てながら消えた。]
(4)2006/09/07 23:55:30
墓守 ユージーン
[鉄砲の音が聞こえ、シィンと廊下は沈黙した。火薬の匂いが鼻を刺激する。
 己はもう扉の近くではなく、物陰へと潜んでいた。]

…………。
范さん、────ありがとう。
(5)2006/09/07 23:56:15
村長の娘 シャーロットは、范の言葉に、そっと頷いた。
2006/09/07 23:56:52
墓守 ユージーンは、ごくつぶし ミッキーに首を振る。
2006/09/07 23:56:56
学生 メイ
提灯?……元宵節の燈籠祭みたいなもんかなぁ。
日本か。あたし、中国しか知らないからちょっと行ってみたかったかも。
2006/09/07 23:57:29
墓守 ユージーン
屍鬼が、まだ残っている。
肖琅さんを殺さば───此処から出られる。
(2006/09/07 23:58:34、墓守 ユージーンにより削除)
ごくつぶし ミッキーはメモを貼った。
2006/09/07 23:59:37
墓守 ユージーン
オードリーさんが屍鬼です。
出られないのは、屍鬼がまだ残っているからだ。

肖琅さんを殺さば───此処から出られます。
(6)2006/09/08 00:00:02
墓守 ユージーンは、肖琅へ歩み寄った。その手には刃物が握られている。
2006/09/08 00:01:36
お尋ね者 クインジー
/中/
今日はこういう結果か…って…
キャロルが襲われたのはイコール、ニーナ狼と思ってたのになぁ。

とりあえず、おつかれっす。
2006/09/08 00:03:16
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/08 00:04:02
ごくつぶし ミッキーはメモを貼った。
2006/09/08 00:06:33
村長の娘 シャーロット
……貴方は、此処を出て如何しようと云うの?

オードリーさんは人間だったわ。
朱苑が屍鬼だったように、貴方は嘘をついている。
けれど何の為に?
屍鬼の為ならば、もう虚言を仰る必要など無いのではないかしら……?
(7)2006/09/08 00:11:24
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/08 00:11:32
墓守 ユージーン
……まだそんな事!

肖琅さんはオードリーさんが人間であると言わなければ、
范さんと小百合さんを騙せないからでしょう。

はは……嘘ですと。肖琅さんこそ、もう嘘を謂うのは止めたらどうですか……もう、これ以上は。屍鬼だと認めて下さい。
(8)2006/09/08 00:16:41
墓守 ユージーン
『火時計が消えるごとに───…人が死ぬ。
 ああまさか。その時だけ、屍鬼は靄をつくれるのか。』
(9)2006/09/08 00:18:29
村長の娘 シャーロット
……そう。

[悠迅と向かい合ったまま、二人の遺骸を見遣る。]

……そうね。
あの詩は、貴方の為の物でもあるのかも。
いいえ。
此処で死んで了った、死んで了う総ての人の為の物なのかも……。
此の街に生まれた人なんて、此処には居ない。

皆、遠い何処かから流れ着いた人たちばかり……。
(10)2006/09/08 00:18:56
未亡人 オードリー
/中/范が今日言っていたことは昨日書きかけてやめていた事なんですよね。
多分今日は私だと思っておりましたので動き予測だけしてみました。


[オードリーは優しい目で*肖琅の方を見ている*]
2006/09/08 00:21:29
村長の娘 シャーロットは、悠迅に微笑んだ。
2006/09/08 00:22:37
村長の娘 シャーロット
さあ。
私を殺すのなんて、とても簡単な事の筈よ……。
(11)2006/09/08 00:23:49
墓守 ユージーンは、肖琅の頬笑みを、儚いと感じた。
2006/09/08 00:24:41
墓守 ユージーンは、こくりと頷く。
2006/09/08 00:25:47
墓守 ユージーンは、刃物を振りかざし────
2006/09/08 00:26:11
墓守 ユージーンは、范に腕を掴まれた。
2006/09/08 00:26:56
墓守 ユージーン
范さん、退いて下さい───!
何故邪魔をするのですか。

何だって。
まだ疑ってゐると謂うのですか!
たった今眼の前で……眼の前で平松さんが殺されたと謂うのに!
(12)2006/09/08 00:28:00
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は、凄惨な情景を、ただ静かな目で見ていた。]

誰かが、嘘を言っているの。誰かが、嘘を。
(13)2006/09/08 00:35:21
村長の娘 シャーロット
[范を見上げる。]

……私、私未だ、この戮し合いを見ていなければならないの?!

私だって、少し信じたくなってくるわ……。
私が死んだら、本当に何もかも終わるのではないかって……。
(14)2006/09/08 00:37:18
墓守 ユージーン
まだ………疑うのですか。
分かりました。

水盆で影を見ましょう。
(15)2006/09/08 00:38:46
墓守 ユージーン
ですが、水盆を見ずとも………肖琅さんは。

屍鬼なのです。


……。
(16)2006/09/08 00:39:58
墓守 ユージーンは、背を向け、それだけをぽつり謂うと階下へと向かった。
2006/09/08 00:40:35
見習い看護婦 ニーナ
肖琅さんも悠迅さんも、嘘を言っている様には見えない…

でも、どちらかは嘘を吐いているわ。

どちらかが… 裴妹さんの仇か、その仲間…
(17)2006/09/08 00:42:00
墓守 ユージーン
肖琅の影を見ずとも、既に分かってゐるというのに。
ああ───。
2006/09/08 00:48:40
墓守 ユージーン
水盆の表面を撫でるように、白い白い指が手がはっきりと見える。表面を撫で、とても綺麗だ───。

肖琅はお前ではなゐね、小雪───。
お前の指はこんなにも血の気がなく白ゐのだから。
2006/09/08 00:50:16
墓守 ユージーンは、水盆の淵に手を置き、一方の指で表面を撫でる。
2006/09/08 00:52:56
見習い看護婦 ニーナ
オードリーさん…

[小百合は、オードリーの屍体を見据えた。血の気の失せた白い肌。口唇に乗る氷の微笑。銃創から流れ出る血は人のものと何ら変わらず、彼女が屍鬼であるか人であるかを判ずることは出来ぬ。

矢張り、誰かを信じ、誰かを切り捨てる他はない… 小百合は懐剣を握り締めると、悠迅の後に続いて階下へと*向かった*。]
(18)2006/09/08 00:53:29
見習い看護婦 ニーナはメモを貼った。
2006/09/08 00:55:18
踊り子 キャロル
/中/
最後は、小百合さんだと思うわよ…?
2006/09/08 00:55:24
墓守 ユージーン
『最初に触った時のように、絡みつくように冷たゐ。』

このようなものなど……見たくはなゐ。
だが蝕まれようと───見なくては。

白い指から腕──胸元から───ああ、駄目だ。
矢張り、赤い靄が─────首から上を覆って、

首のところがポッカリとない。
 
(19)2006/09/08 00:59:15
墓守 ユージーンは、胸元を押さえ、血を水盆に零す。
2006/09/08 01:04:08
墓守 ユージーン
『胸元が灼けるように───熱い。』

ぐっ…ゲホッ───はっ…────。
 
(20)2006/09/08 01:07:09
見習い看護婦 ニーナ
[中庭に出て水盆に近付く。其処には悠迅が居り、今正に影見を行なっている最中であった。]
(21)2006/09/08 01:07:54
見習い看護婦 ニーナ
[悠迅の吐血を見て、小百合は水盆に駆け寄った。]

大丈夫ですか? 嗚呼、またこんなにも血が…

[小百合は巾着からハンカチーフを取り出すと、悠迅の口元に当てがった。白地に青の刺繍が施されたハンカチーフが、悠迅の血に紅く染まる。]

そう… 悠迅さんは肖琅さんを屍鬼だと仰るのね。

彼女を、屍鬼だと。

[そう繰り返すと、小百合は悠迅をテラスの椅子に誘った。]
(22)2006/09/08 01:11:58
見習い看護婦 ニーナ
水を… 持ってきますわね。

[小百合はメインホールから厨房に向かい、漆黒の闇に包まれた厨房をランタンで照らす。首尾よく硝子のコップを見付けると、水を汲んで中庭に戻った。]
(23)2006/09/08 01:16:36
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は悠迅に水を手渡した後、彼の隣に座った。]
(24)2006/09/08 01:18:25
墓守 ユージーン
すみません、小百合さん……。
ありがとうございます。

[階下の中庭では、小百合が甲斐甲斐しくご主人様の血を拭っていた。ご主人様はハンカチーフを持つと、口を押さえる。]
(25)2006/09/08 01:19:07
墓守 ユージーン
ええ、肖琅さんが屍鬼です。
───…小百合さんも、矢張りまだ、私を狂ふたものや、或いは屍鬼だと思われているのですか?

ああ、ありがとうございます。

[己はそっと窓から下を覗く。ご主人様は水を含まれると、軽く口を濯いで繁みに吐き、少しだけ飲み込んだ。]
(26)2006/09/08 01:22:53
見習い看護婦 ニーナ
悠迅さんは、屍鬼を視れば血を吐くと分かっていながら、それでも肖琅さんを視たのですね。…貴方が本当の影見なら、無茶な事を。
(27)2006/09/08 01:24:28
見習い看護婦 ニーナ
[悠迅の問いに、小百合は答える。]

いいえ… 今となっては、玉児ちゃんが本物か否かも、全く見当が付かなくなって仕舞いました。

私には、朱苑さんも、オードリーさんも、何れも屍鬼だとは思えません。容姿からも心根からも見分けられないのだとすれば、玉児ちゃんを貴方より信ずる理由もまた、ないと思うのです…
(28)2006/09/08 01:28:50
墓守 ユージーン
范さんは……こうでもしなければ、まだ疑うでしょう。

[軽く笑うと、ご主人様は華奢な脚を持った机の上へコップを置いた。]

いえ、血を吐くだなんて知っておりませんでした。
それよりも、こんな能力があっただなんて。

昔、故郷で似たような事があったのは覚えていますが……
(29)2006/09/08 01:29:23
見習い看護婦 ニーナ
残る方々のうち、誰が屍鬼であっても…

[小百合は、僅かばかり目を伏せた。]

誰が屍鬼であっても不思議ではないなら、せめて誰かが人間であると信じたい。信じて裏切られるのだとしても、それでも信じたい…
(30)2006/09/08 01:33:43
墓守 ユージーン
………。

誰も彼も分からない。
私も…───分からないから、幾人も疑ってしまった。
殺していかれたのは平松さんですが、私もまた…彼らを同じく疑ってゐたのです。

小百合さん、出来たら私を信じて頂きたい。

あの火時計を見て下さい。
恐らくあの火がもう一つ消える頃には───…何らかの結末が訪れる事でしょう。
(31)2006/09/08 01:36:48
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は、悠迅の瞳を覗き込んだ。]

誰を信じても裏切られるなら、せめて信じたい人を信じよう。そう決めたのです。
(32)2006/09/08 01:37:43
墓守 ユージーン
────…あ。
2006/09/08 01:38:28
墓守 ユージーンは、笑った。
2006/09/08 01:38:52
見習い看護婦 ニーナ
[悠迅の言葉に、小百合はこくりと頷いた。]

私は… 悠迅さんを信じます。貴方を… 信じたい、から。
(33)2006/09/08 01:39:40
墓守 ユージーン
私と貴方には、接点がありません。

それに───…肖琅さんが貴方を疑わしく、屍鬼であると謂いかねません。それでも、私を信じると謂うのですか。
(34)2006/09/08 01:41:29
学生 メイ
二姐。
そう、そうなんだね。
2006/09/08 01:41:54
墓守 ユージーン
それに…───
(35)2006/09/08 01:44:23
墓守 ユージーンは、疲れたように眼を瞑る。
2006/09/08 01:44:37
墓守 ユージーン
いえ、何でもありません。

ふぅ……生きて、此処から出たゐ。
死んでしまった人々のためにも。屍鬼を滅ぼして、生きて、出て。
(36)2006/09/08 01:47:00
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は少し寂し気に笑い、俯いた。]

繋がりがないのは… 悠迅さんばかりではありませんわ。縁のあった裴妹さんと玉児ちゃんは、既に亡くなってしまいましたもの。
(37)2006/09/08 01:50:14
墓守 ユージーン
内側が、くぅるくぅるとまわるよう。

からからと頭の中で何かが聞こゆ。
胸が熱いのは血を吐いたからだとして───頭が揺れるようなのは何故なのだろうか。
2006/09/08 01:51:23
墓守 ユージーンは、見習い看護婦 ニーナを、凝っと見る。その眼を。
2006/09/08 01:56:53
見習い看護婦 ニーナ
私も… 此処から生きて出たい…

最後の屍鬼を此の手で滅して。
裴妹さんと玉児ちゃんの仇を討って。
(38)2006/09/08 01:58:11
見習い看護婦 ニーナは、悠迅の目を見つめ返した。
2006/09/08 01:58:30
墓守 ユージーン
[ご主人様は、日本少女の手首へ下から手を添える。]

生きて出ましょう。
 
(39)2006/09/08 02:01:34
見習い看護婦 ニーナ
[小百合はにこりと微笑むと、悠迅の言葉に頷いた。]

ええ、ここから生きて出て、そして…
(40)2006/09/08 02:05:19
見習い看護婦 ニーナ
オ主ヲ喰ラウ…
(*0)2006/09/08 02:07:51
見習い看護婦 ニーナは、「一緒に、日本へ…」と囁いた。
2006/09/08 02:09:12
墓守 ユージーン
それは無理です。
生きて出ようとも、
私には上海で……やらねばならない事がある。

今やっている事を全て投げ出す事は……。

[何とも見ている己が恥ずかしくなる事に、
 少女の指に指を絡め。]
(41)2006/09/08 02:11:45
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は、頬を赤らめて俯いた。]

…では、私も上海に残りますわ。

御父様のお仕事は、未だ暫く続くでしょうし。

[小百合は悠迅の肩に頭を預け、ふう、と小さな吐息を漏らした。]

きっと… 出られますわ。きっと…
(42)2006/09/08 02:16:03
墓守 ユージーン
『それでも尚、
 私は───…繋ぎと繋ぎの危険な事をしなければなるまい。』

ありがとう、小百合さん。
出たゐですね───。

[さらりとした絹糸のような髪をもう一方の手で梳く。]
(2006/09/08 02:21:36、墓守 ユージーンにより削除)
墓守 ユージーン
『それでも尚、
 私は───…繋ぎと繋ぎの危険な事をしなければなるまい。』

ありがとう、小百合さん───。

[さらりとした絹糸のような髪をもう一方の手で梳く。]
(43)2006/09/08 02:22:18
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は悠迅の腕を両腕で強く抱き絞めると、目を細めて微笑んだ。]

ん…

[小百合の躯を包む緋色のドレス。その胸元とスカートから覗く白い肌が、火時計の焔に紅く*揺らめいていた*。]
(44)2006/09/08 02:43:41
墓守 ユージーン
ああ───そうなのか。
誘うていた、あの白い指や手や…それらは───。
それらの後ろにあるのは───。

意識が、ゆらゆらと。
2006/09/08 02:47:24
見習い看護婦 ニーナ
ハ、ハ、ハ

狂ウタ者ハ、コノ娘ヲ喰ラウ気ハ無イノダナ。
明日ニハ己レガ喰ワレヨウニ。

ハ、ハ、ハ
(*1)2006/09/08 02:49:11
墓守 ユージーン

少し、眠らせて下さい───。
(45)2006/09/08 02:51:17
墓守 ユージーンは、小百合に腕を抱きしめられたまま、*一時の眠りに落ちた。*
2006/09/08 02:51:47
ごくつぶし ミッキー
[ハンはゆっくりと立ち上がりながらつぶやく。]

俺は……オードリーさんの言葉に震えながらも確信を持って、引き金を引いていた……。
そして彼女は死に、悠迅さんには礼を言われ、肖琅からは人だと告げられた。

心のどこかで彼女が屍鬼だったなら、どれだけ楽になるだろう……そう言う思いはある。

だが……メイの死が心に瞬くんだよな……。
その瞬きは俺がそちらに逃げる事を許さない。
(46)2006/09/08 08:25:28
ごくつぶし ミッキー
メイが俺に道を指し示してくれるのか、あるいはそれこそが罠なのか……俺には真実はわからない。

あるいは、この場で一番状況が解って無いのが俺なのかもな……やれやれとんだ木偶の棒だ。

[ハンは声を殺すようにして笑う。]
(47)2006/09/08 08:32:01
ごくつぶし ミッキー
[ふと見上げると、炎時計が目に入る。
時計に灯った最後の炎、その音も無く左右に揺らめく姿がハンの目に映りこんだ。]

俺は……死んだメイと肖琅を信じる。
そして最後の屍鬼……小百合さんを討つ。

[だがハンには解っていた。
それは場の意志が2つに割れるという事。
そしておそらく……想いの力の勝る方が*勝つのだという事を。*]
(48)2006/09/08 08:50:48
見習い看護婦 ニーナ
― 回想・刻の狭間 ―

[平松がオードリーに踊りかかったその刹那、小百合は彼の首を掴んで刻の狭間に引き摺り込んだ。突然の事にしばし呆然とする平松。しかし、闇の中に小百合の姿を見出すと、再度鬼相を浮かべて怒声を発した。]

「手前か、手前だったか! ヒャハハハハハ!!」

[狂気を孕んだ哄笑が平松の躯から吐き出される。

ひとしきり哄笑した後、平松は最後の屍鬼を退治るべく、小百合に向い、裂帛の気合いでもってその軍刀を振り下ろした。]

「去ねや、この化物が!」

[平松の軍刀が小百合を襲い、その血塗られた白刃が小百合の躯を袈裟掛けに両断した… はずであった。しかし…
(*2)2006/09/08 11:33:36
見習い看護婦 ニーナ
[平松が目を剥く。

彼が全霊を込めて放った斬撃を、小百合は表情すら変えず素手で受け止めていた。軍刀は小百合の右手に掴み取られ、その刃は小百合の指に握り潰されている。]

ココハ、儂ラノ世界ナノダ。

[小百合は厳かにそう宣言した。]
(*3)2006/09/08 11:35:06
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は、軍刀に目を遣り、呆然とする平松から其を奪った。異様に折れ曲がった刀身には、朱苑の物と覚しき血糊が赤黒く残されている。]

コノ娘ノ言葉ヲ借レバ…

[小百合は、平松に悠然と微笑んだ。]

オ主ハ、我ラガ眷属ノ仇、トイウコトニナロウカ。

[平松は漸く己の命運を理解した。小百合は静かに平松に近付き、軍刀を平松の首筋に当てがう。平松は逃げる事すら忘れ… ただ、愛用の軍刀が己れの喉に喰い込む様を、他人事の様に眺めていた。]
(*4)2006/09/08 11:35:36
踊り子 キャロル
[小百合の名を呼ぶ、媚児の背中を抱き締めている。
 王 裴妹の姿は愁いを帯びて*消えそうで*──。]
2006/09/08 11:39:53
学生 ラッセル
[立ち上がる范の姿。僕はその姿を遠くに見ていた]

范さん。
貴方はこの館の用心棒で、邪魔な人でした。

でも、僕は貴方のことが嫌いではなかった。

僕の心からの願いを…それを酌んでくれると言ったことを――反故にしなければ――


「想いの力」……
貴方は最後になにを守ろうとするんでしょう。

そこに「館」は既にないのに。
貴方に苦界へ連れ戻されることを、肖琅は願うでしょうか。

[声の響きは寂寥を帯びていた]
2006/09/08 16:39:42
学生 ラッセル
[蝶は鈍色の空の中を漂っていた。]

小百合さん。貴女も自由を求めていましたね。

悠迅さんが「貴女」をときはなってくれることを願っています。
裴妹さんと媚児さんでは、其れを成し遂げることができなかったようですが。

貴女に希望を――

[娼館から。上海から。支那から。そして、人であることからさえも。僕は、自由を求めていた。
彼女の願いは己の願いでもあったのだから。]
2006/09/08 16:40:40
学生 ラッセル

[蝶はしばしの間、小百合の姿を見守っていた。
やがて、闇の中へとその姿は*とけ込んでいった*]
2006/09/08 16:52:25
墓守 ユージーン
夢を見てゐる────。

─────────。


出身は四国の片田舎です。
はは、少年の頃は雑誌を読み耽り、上海の色とりどりの街の生活に憧れた口でした。おっと、これですか?これは、私が昔愛した女性です。

はは…口調に刺がありますか。
敵わないな。お見通しだ。

今も焦げるような熱さでジリジリと焼いています。

私は鉄板の上に置かれた卵のように、チリチリと端から焦げて中まで焦げてしまいそうだ。私は思い出を憎んでいるのです。愛した思い出を憎む事で、私は今の私の吊り合いを採っているのです。

小雪とその少女は謂いました。
私はその頃は上海に来たばかりでね。
授業の合間に珍しい町並みを楽しみに見てゐたんですよ。

そんな折、ひょっと小雪に出会いました。
2006/09/08 18:09:19
墓守 ユージーン
小雪は、凛としておりましたが心と体に病を持っておりました。
病気だったからこそ、あの子は自分の中に自分だけの世界を作り上げたのでしょうね。文才にぐいぐいと私は惹き込まれましてね。

私は幾度となく小雪の気を惹こうと、喫茶店に誘ったり贈り物をしたり、いやはや。今思い出せば、何故あんなにも夢中だったのかと首を傾げるばかりの事です。
ですが当時の私は、あまりにも小雪に惚れこんでいましてね。
彼女だけ居れば、何でも出来ると意気込んでいました。
当時の私は、院の二年生だったのですけれどね、お恥ずかしい事にもう少しで落第するくらいまで小雪を追いかけていました。

あの鼻腔を擽る汗の甘い匂い。
衣服からもそれは漂いましてね。
欲しい欲しい欲しいと幾度も夢を見ていました。
手にいれられないのなら、いっそ殺して食べてしまいたい。
私には食人願望はなかったのですが、血腥い小説の一節のように、当時は思ったものですよ。
2006/09/08 18:09:43
墓守 ユージーン
愛したい愛したい。
すべすべとした足首を撫で回して脹脛から膝、膝裏へと手を伸ばし、太ももを伝って腰の撫で回し押し倒す。
嫌がる素振りをするでもなく、小雪は受け入れるのでしょうけれども、私には分かっていました。
決して小雪の心は私には振り向かないのだと。
私よりも、小雪は優しく包容力のある男を選んだのです。
私は何故なのかと問いたかった。それまでに、私を選ばずとも傍にゐてくれると約束してくれたじゃあないか。
何度も何度も謂いました。
けれども…小雪は私を邪険に扱って、いえ、私が小雪に付き纏ったのも悪かったのでしょうね。

ですが、愛してゐたのです。
愛してゐた。

はは、すみません。ご職業でしたね。ですが、私は抱くのなら私の寂しさを紛らわす為に抱く事になるのだと思うのですよ。それで金を得る生業であると知っております。ですが、私は今は遠慮願いましょう。この金は受け取っておいて下さい。今回のお礼となります。

聞いてくれて、ありがとうございます。
過去の傷痕が少し癒されましたよ。
 
 
2006/09/08 18:13:03
墓守 ユージーン
───時折今も、霧消に笑ゐたくなつて。
──どうにも苦しく思ゐます。

                        ─────────。
2006/09/08 18:14:12
ごくつぶし ミッキーはメモを貼った。
2006/09/08 18:19:38
墓守 ユージーン
─────────
先生、面白い話をありがとうございます。
ああ、そうだ。私からも、こんな話をしましょう。

四国には旧くから、お遍路さんと呼ばれる八十八箇所の寺を巡礼する事がありましてね。八十八ヶ所を巡らる中、ある寺の井戸を覗き込んだ際、別人の顔が見えた事があるのですよ。何とも顔の傍に蜘蛛がおりまして。その蜘蛛を小石を投げて退けてみたらば、即座に顔は消えまして。

不思議な事に、それから数日して隣町で死の淵にいた人の元気になるという事がありました。機会があって、その人を知る事があったのですが、何と!その人の顔が井戸で見えた顔と一緒だったのです。

────不思議な出来事でした。
中国でも、このような話はありますか?

                        ─────────
2006/09/08 18:34:44
墓守 ユージーンは、薄っすらと眼を開き、喉の渇きを覚えた。
2006/09/08 18:35:46
見習い看護婦 ニーナはメモを貼った。
2006/09/08 18:47:26
見習い看護婦 ニーナは、墓守 ユージーンに話の続きを促した。
2006/09/08 18:48:01
墓守 ユージーン
『昔の夢を見た───。
 初めて先生の部屋に行った時の夢だ。
 あの場で話した事が…───初めての影見だったのだろう。』

─────…っ。  っ。

小百合さん、ありがとうございます。
染みますが、───助かります。
(49)2006/09/08 19:01:20
踊り子 キャロル
[消えかけていた裴妹の姿が実体を取り戻す。
 既に人では無い苑を静かに見つめて、]

──苑…哀れなこと。
苦界で有ろうと生きている事が大事よ。
既にずっと屍鬼となってしまった貴方には、其れがもう分からないのね。

死者は、魂魄共に黄泉へ。
そしてもう二度と戻る事が無い様に。
2006/09/08 20:30:59
踊り子 キャロル
──主干。

今度こそ、小百合さんを殺してあげて。
そして肖琅と、血に惑わされ狂うている悠迅さんを助けてあげて。

私の変わりに──。
2006/09/08 20:32:10
踊り子 キャロル
[苑である蝶を正面から見つめる。
 裴妹は身に付けていた小さな銃を手に取り、白い蝶に向かって何発も発砲する。銃声が静かな薄赤く霞んだ世界に響き、霧が揺れ、白い蝶はバラバラに砕け散る。

 けれども、また姿を取り戻しユラリユラリと薄闇を舞う。何も変わらない。そして苑は姿を消した。]
2006/09/08 20:36:47
踊り子 キャロル
          [*哀れに思うが故に嘆息*。]
2006/09/08 20:37:48
学生 ラッセル
[裴妹の銃弾が蝶を撃ち抜く。僕は、一瞬意識が遠のく。また別の位相へと移りゆく――]
2006/09/08 20:53:29
学生 ラッセル
――

あいたさ見たさに
こわさを忘れ
暗い夜道をただ一人

あいに来たのに
なぜ出てあわぬ
僕の呼ぶ声わすれたか

あなたの呼ぶ声
わすれはせぬが
出るに出られぬ籠の鳥
2006/09/08 20:54:05
学生 ラッセル
[応接室の電蓄からは日本の歌謡曲が流れていた。

その将校――正確には海軍士官と言うのだろうか。彼は、僕の気持ちを知ってか知らずか、訪ねた時はいつもこの曲をかけた。]

「わかった。もしもの時は、私が個人的に便宜を図ろう。それで…しばらくここを離れるとしたら、どうするつもりなんだ?」

一旦長崎へ渡って――内地へ戻ろうかと思います。
彼女は、満洲に何件か飲食店と宿を持っているので…そのうち満洲に住むことになるかもしれませんが。

[士官は、微かに頷いた。彼は、僕が先程渡した小冊子に目を落とす。]
2006/09/08 20:54:31
学生 ラッセル
「君が居なくなると、少々不便になる。名残惜しいな。

それにしても、君には随分世話になった。
改めて礼を言うよ。」

日本人として、お国のために役立てるのは光栄なことですから。

[士官は、にやりと微笑むと、冊子を閉じ、僕に返した。常磐色の表地には『大日本帝國外國旅券』の文字と十六弁一重表菊紋。]
2006/09/08 20:55:26
学生 ラッセル
「君は、確かに“日本人”だ。」

[僅かな沈黙が僕たちの間に横たわっていた。僕は旅券を内ポケットに納め、立ち上がる。]

長崎についたら、手紙を書きます。

[僕と彼は、握手をして別れた。]
2006/09/08 20:55:51
学生 ラッセル
[僕の旅券は“失踪”した東亜同文書院の学生のものから創られた精巧な贋造品だった。
しかし、肖琅のために用立てた旅券は僕がかつて世話になっていた日本人女性に一度養子縁組をされた上でのものであり、正規のものだ。そして、その女性――男娼を幾人も抱えるサロンを娼館の主人と共同経営していた彼女は――娼館の主人と同時期に失踪している。

彼女が満洲に持っていた不動産は、長い時間をかけたいくつもの書類のやりとりによって、沙耶子こと肖琅へと譲渡されていた。]
2006/09/08 20:56:27
学生 ラッセル
[僕と彼女の旅券は、事が露見した時のため手元には置いていない。予定通り、娼館から出られた時か、機会を見計らって僕の信頼する友人から然るべき手段で渡されることになっていた。

例え、僕がここで息絶えたとしても、彼女が此処を出ることができるならば――その先には新しい未来が待っているはずだ。

彼女が、“何者”として此処から出ることになるのかはわからないが――]
2006/09/08 20:56:52
学生 ラッセル
[一瞬のことか、長い時を経てきたのか――。
しかし、再び位相の変化を意識した時、戻ってきたその場所から見える地上の様相は、さして変化がないようだった。

裴妹の眼差しは哀しげだった]

「苦界であろうと――」

[彼女の言葉に、目を伏せる。]
2006/09/08 21:31:21
学生 ラッセル
裴妹さん。僕も――そうでありたいと思い続けてきました。

現実を受け入れて、その中で生きて行く…。

でも、受け入れるだけでは決して得られることのない願いがあった時、人はどうすればいいのでしょう。

貴女もまた、勝ち取ってきた。
諦めるのでなく、渇望を手にした。
2006/09/08 21:31:45
学生 ラッセル
ただ、その手段には人としての領域があるのでしょう。
僕には、いつの間にかその境目が見えなくなっていた。

その境が…人と屍鬼の境――
2006/09/08 21:32:09
学生 ラッセル
ここで生きた人は、皆その「境」を踏み越えた。
だから生きて戻る者も…「屍鬼」なのだと――

[それが僕の“呪”だった。]
2006/09/08 21:32:27
学生 ラッセル
/中/

平松さん、すごいコレクションですね(笑)
階級のことに詳しかったので、この時代の日本軍のことをよくご存じなのだとは思ってましたけど。
2006/09/08 21:35:11
学生 ラッセル
/中/

時に、影封じは結局誰だったんでしょうね。
僕の本命は裴妹さんかなあ。
黄さんもひょっとしたらと思ってたんですけど。次点でオードリーさん。
2006/09/08 21:35:31
学生 ラッセル
そうですね……

僕は、どっちでもいいんです。

肖琅が生きる希望を見いだしてくれるなら――彼女にはずっと生きて欲しいと思う。
悠迅さんも、そうです。

范さんには私怨がありますから…晴れがましい気持ちではないかもしれませんが。
肖琅を自由にしてさえくれれば……。

[屍鬼だった僕の心は蝶になり、人としての心と入り交じりながら変化する。“肉体”を喪うことは拘泥するものがなくなっていくということなのだろう。次第に達観した気持ちになっていくのかもしれなかった。]

ただ、行く末を見守りましょう。
2006/09/08 21:43:23
学生 ラッセル
[静かに人々の言葉に耳を*傾けている*]
2006/09/08 21:46:22
村長の娘 シャーロット
[范の言葉に、思わず眼を閉じる。
絞り出すような声で囁いた。]

媚児は……死んだのね。
……其うで無ければ善いと、思っていた……。
(50)2006/09/08 21:48:00
村長の娘 シャーロット
[蹣跚めく足取りで階段を降りる。
中庭は無人だった。

壁の血文字は乾いて、汚れた茶色に変色していた。
そこに並ぶ名前に続く、無残な言葉の列なり……。]

嗚呼……。

矢張り、影見の能力は貴方を殺しただけだった……。
……だから、見てはいけないと……言ったのに。

其れなのに、私だけ未だ生きている……。
自分が死ぬ事なんて考えもしなかっただろう貴方ではなくて……。

[背後で、火時計に残った最後の火が瞬いた。]
(51)2006/09/08 22:02:36
墓守 ユージーン
范さん!!!
肖琅さんは屍鬼だ!

[ご主人様は己がいる二階の部屋とやや離れた方向を見て、
 叫んだ。]

これでもまだ疑うって謂うのですか!!!
オードリーさんが最後に話していた言葉を思い出してくれ。

人間なら、肖琅さんに屍鬼の可能性が少し残されているなど謂わない筈だ。───それに気づいて欲しい。
(52)2006/09/08 22:03:46
ごくつぶし ミッキー
[ハンは中庭で火時計の炎を見つめていた。
火時計の炎は時間が来るとひときわ強く燃え上がり、はじけるように消える。
既にその前兆は出ているようだ。]

ああ、メイは死んだよ。赤い靄に包まれて……

[肖琅の言葉に答えた後、少し間をおいて、ハンは言葉を続ける。]

肖琅…俺は小百合さんを討つつもりだ……
今すぐってわけじゃない、少し言葉も交わしたいしな。
……お前はこれからどうするんだ?
(53)2006/09/08 22:05:45
墓守 ユージーン
小百合さん、もし貴方が私を裏切っても───…構わない。
一度でも、一度でも信じてくれたのなら…。
私はそれだけで満足だ。

それに、私は既に半分、あちらに行きつつあるのだろう。
この血は。この喀血は。
(54)2006/09/08 22:06:38
村長の娘 シャーロット
[范の言葉に頷いた。]

ええ……。
そうするのが、正しいのでしょうね……。

貴方には、死んで善い理由など無い筈だもの……。
……大姐の為にも。
私は其れを見届けなければいけないのね。
此処を逍遥っている幽霊たちと一緒に。
(55)2006/09/08 22:13:06
ごくつぶし ミッキー
悠迅さん……フフ、最後まで悩ませてくれますね。
俺はあなたを信頼できないが、不思議と憎む気持は無い。
オードリーさんの言動は確かに妙だとは思いました。
そして同時に小百合さんもね。

彼女はメイに信頼を置いていたはず、ところが昨日翻ってオードリーでは無く能力者を処刑すべきとした。
「わから無い」を連呼してきた彼女が、何故、どう言う理由で唐突にそうなったのか俺にはわかりませんでした。
(56)2006/09/08 22:16:08
村長の娘 シャーロット
私には何かを願う力なんてない……。もう。
でも若し、『貴方たち』に、私に姿を見せるだけの力が在るのなら……。

……范に力を貸してあげて。

[まるで其処に他の誰かが居るかの様に、其う言った。]
(57)2006/09/08 22:17:16
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は、悠迅の顔を見てくすりと笑った。]

裏切るだなどと… 今更悠迅さん以外の誰を信じると言うのでしょう。玉児ちゃんを信じれば、私は、私達は救われるとでも?

悠迅さんと私がしなければならないことは、范主干さんに力添えを願うこと… それだけだと思いますわ。
(58)2006/09/08 22:17:39
村長の娘 シャーロットはメモを貼った。
2006/09/08 22:18:22
墓守 ユージーン
小百合さんを討つと謂うのですか。
まるで鬼だ。人間を殺すものは、鬼なのだろう。

この後に及んで……狂いましたか。

[ざぁと中庭の木々が騒然と不気味に揺れていた。]
(59)2006/09/08 22:20:18
墓守 ユージーン
それでも、私は貴方が人間だと確り知っている。
討つべきは、肖琅さんなのですよ。

小百合さんは……理を表に出さずにおられるからだと思います。
(60)2006/09/08 22:22:19
ごくつぶし ミッキー
そして、ついに小百合さんという信じる者が現れた時のあなたの態度……
絶望的だった状況が覆った時、あなたは、その喜びより先に彼女が屍鬼に見られる事を懸念した。
……俺にはそれも不思議に思えました。

これは、俺の妄想なのかもしれませんが、あなたの体は病に侵されてませんか?
能力ゆえにで無く、病ゆえに……
いや…答えようの無い質問かもしれませんな……
(61)2006/09/08 22:23:44
墓守 ユージーン
小百合さん、そうですね。
范さん、よく聞いて欲しい。

肖琅さんを討つ事こそが、
范さんが恋焦がれた裴妹さんの仇を討つ、唯一の方法だ。

私はかつて、肖琅さんに小雪の影を見ていたが

───もう、迷わない。屍鬼を討つ。
(62)2006/09/08 22:26:19
墓守 ユージーンは、范の言葉に首を左右に振る。
2006/09/08 22:26:32
見習い看護婦 ニーナ
范主干さん… 私が悠迅さんを信ずるに至ったのは、范主干さんの事を人間だと思えたからかも知れません。

私にとって見れば、屍鬼と考え得るのは悠迅さんを除けば貴方か肖琅さんの何れか。そうして、范主干さんと肖琅さんを比べるならば、范主干さんの方がずっと人間らしい振舞いに思えたからなのです。

私は人間です。何如に疑われようと、私は人間なのです。

私を殺さば… 貴方の命もまた屍鬼の物となるでしょう。私は貴方を人間だと思う。だからこそ… 肖琅さんを人ならぬ者と思うのです。
(63)2006/09/08 22:27:08
墓守 ユージーン
病ではないでしょう。
ですが─── 私の身体は芳しくない。

影を見すぎた所為でしょう。
屍鬼の世界を。
(64)2006/09/08 22:28:28
見習い看護婦 ニーナは、「小雪って… 誰?」と訝しんだが、黙っていた。
2006/09/08 22:28:32
墓守 ユージーン
/中/

ごめんなさいw 全然出せなかったから…。
2006/09/08 22:29:41
学生 メイ
[凝とただ、中空に漂っている]
2006/09/08 22:29:48
墓守 ユージーン
昔の想い人です。
かつて愛した女性。

既に、私の元より離れていきました。
(65)2006/09/08 22:31:40
墓守 ユージーンは、訝しげな小百合にそう告げると、真摯な眼で范を見つめる。
2006/09/08 22:32:13
墓守 ユージーン
范さん、頼む。
頼むから肖琅さんの前から退いて、私に力を貸して欲しい。

お願いだ!
(66)2006/09/08 22:34:17
ごくつぶし ミッキー
だがね、悠迅さん……私にも恐れがあります。
小百合さんは人で俺の判断が全て間違っているというね……。

[ハンは懐から自分の銃を取り出すと、それを地面に置いた。]

……これは先代から頂いた私の銃です。
あなたが影見で、小百合さんが人だというならそれを使って、小百合さんを守ってください。
良ければ…ですけどね。細工はしていません。

ここは先代にとってゆかりの多い地……あなたが正しいならこの銃はあなたの力となるかもしれません。

私は……姐さんの銃を使います。
(67)2006/09/08 22:36:05
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は、范主干の目を見た。]

私を… 殺すのですか?

人間の… 私を…

[小百合は、目を伏せて呟いた。]

人が人を殺すだなんて。きっとそれが、屍鬼の願う処だと言うのに…
(68)2006/09/08 22:39:50
墓守 ユージーン
銃を……ですって?

『手ほどきを受けた事はある。
 しかし───引き金を彼より、范より早く、上手く引ける事が出来るのだろうか。正しい結果へと導かせるために。そして────。』

分かりました。
范さんの銃を使い、私は小百合さんを護り、肖琅さんを討とう。
願わくば、彼の地に眠る人々が───力を貸してくれん事を。貴方の眼を覚まし、屍鬼を滅せる事を。
(69)2006/09/08 22:42:57
ごくつぶし ミッキー
小百合さん、あなたは昨日俺もオードリーさんも処刑する選択を避けた……私はともかくオードリーさんを信じれたのは何故なんでしょう……

フフ、先代からも言われたが私はどうにも頑固でしてね……人が人を殺そうとしてるのなら、俺にとっても悲しむべき事です。
(70)2006/09/08 22:46:00
墓守 ユージーン
[中庭に対峙する二人の人間の影。
 ご主人様は日本の少女を背に、静かに立つ女性へ向けて銃を向ける。]

范さん……もう一度謂う。
小百合さんは人間だ。それは、私が確りと分かっている事だ。
(71)2006/09/08 22:47:03
墓守 ユージーン

貴方はきっと───後悔する。
(72)2006/09/08 22:47:26
ごくつぶし ミッキー
悠迅さん……それでいい……
あの柱の炎がひときわ高く燃え上がる時、俺は小百合さんを討つ。

俺が間違ってると言うなら、それを使って正して下さい。

[そう言った後、ハンは肖琅を見つめ、小さく「信じ切れなくてすまない…」とつぶやいた。]
(73)2006/09/08 22:50:42
村長の娘 シャーロット
[悠迅の言葉に、声を挙げて笑った。]

もうとっくに、私たちは後悔して居るわ。
一体何人死なずに済んだかも知れない人を殺して了ったと思って居るの……?
(74)2006/09/08 22:51:37
見習い看護婦 ニーナ
私は… オードリーさんが屍鬼であるか否か判じることが出来ませんでした… けれど、オードリーさんの死に際の言葉に、悠迅さんの真摯な言葉に、私は誰を信ずるか決めたのです。

范主干さん…

私には、人が人を殺すなどと言う悲劇を、裴妹さんが望むとは決して思えません。どうか私を、悠迅さんを信じて下さい。
(75)2006/09/08 22:52:22
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は懐剣を抜き、悠迅の傍らに立った。私に生きる望みがあるとすれば… それは肖琅さんを討ち果たした時のみ。小百合はそう信じ、肖琅の顔を睨みつけた。]
(76)2006/09/08 22:54:50
墓守 ユージーン
私達は共に鬼になるのですよ。
今、ここで───。

喩え、生きて出ようともね。
あのどす黒い赤い月を見なさい。

私達を嘲笑ってゐる──────。

異界に落ちて、裏切り合い、疑い合い、己が手を汚していく私達を、嘲笑って見てゐる───。
(77)2006/09/08 22:55:33
墓守 ユージーン

正しましょう、范さん。
貴方の行動を。貴方の過ちを。
 
(78)2006/09/08 22:57:01
学生 ラッセル

――僕は、再び夢を見る
2006/09/08 22:57:30
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は、悠迅を見て寂し気に微笑んだ。]

もし… 貴方が屍鬼なら、せめて苦しまぬ様に殺して。

もし貴方が狂う者なら、私が屍鬼の手にかかる前に殺して。

そしてもし、貴方が真の影見なら…
(79)2006/09/08 22:57:56
村長の娘 シャーロット
[悠迅の言葉に、ふと空を見上げる。]

鬼に……就れるならどんなに楽でしょう……。
私が鬼ならば、こんなに苦しみはしない筈なのに……。
(80)2006/09/08 22:58:41
見習い看護婦 ニーナ

私を、攫って。
(81)2006/09/08 22:58:43
ごくつぶし ミッキー
鬼……そうかもしれませんね。

[ハンは一瞬目を閉じ、そして銃を構えた。]
(82)2006/09/08 22:58:48
学生 メイ
全ては神のみぞ知る、か──。
2006/09/08 22:59:01
学生 ラッセル
――――

緑や鐘楼は薄靄にけぶり、遠く仄見えている。
現世から切り離されたような幽玄の静けさの中で、
鏡のような水面を小舟は滑る。

花菖蒲や蓮の花が艶やかに開き、
河骨や蕗の葉が水面に影を落としていた。

――
2006/09/08 22:59:19
学生 ラッセル
――

不知周之夢為胡蝶与、胡蝶之夢為周与。

――
2006/09/08 22:59:33
見習い看護婦 ニーナ

裴妹さん………! !
(83)2006/09/08 22:59:44
学生 ラッセル
――――

声は幻のように、響いて、消えた。
小舟の上で、少女は眠る。

ふわりと――

白い蝶が舞い降りた。
2006/09/08 22:59:58
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