冒険家 ナサニエル …じゃあ、どうしてここに…? [聞かない方がよかったか、と言った後で気付くが抱いた疑問は自然と口から出ていて。薬の話に苦笑して「だろうね…」と返し柔らかな髪を撫ぜる。型を崩さないように、緩いカーブに指を走らせて感触を楽しみ] …何故って…。 仲が悪いままでいるのは嫌だから? [不思議そうに答えるリックにこちらまで不思議そうな表情になり。何か勘違いしているのか、それとも話題が噛みあっていないのか…只、背中から伝わる一定のリズムに安堵するように目を閉じる。] …そういう風に優しくされることって最近なかったから…。 安心するね…。 [作った笑いではなく、本心からの柔らかい笑みを見せ。ふと思い出したように時計を見るとリックの目を両手で覆った。] …リックの部屋は暗いからきっとわかんないね。 広間にいたらちょっとしたショーがまた見れたのかな…。 [配電への細工は昨日のうちに済んでいる…。 あと数分もしないうちに一度は屋敷全体の電気が止まるのであろう。報酬ゼロだし何でも屋って時に損だよね…と内心呟くと暗闇が屋敷を支配する時を待った。] | |
(2)2006/08/26 21:30:00 |
双子 リック とうさまが、行けって。 ……とうさまの言葉は、絶対だから。 [暗い部屋でもはっきりわかるほどに視線は手元へと落ち、髪を撫ぜられたところで表情はあまり明るくなることはなく。 唇の上をゆっくりと何度も走る指先に、小さく身じろいで微かに艶を帯びた声が小さく零れた] ……それは、多分違う。 …俺みたいな人形、『飽きたから捨てた』の、きっと。 だから、きっと仲直りをする必要なんて、ない。 最初から、そんな関係じゃない。 [つむぐ言葉は極自然に、当然のようなもののように響く。 一定のリズムでナサニエルの背を撫ぜながら] …そう、なんだ。よかった。 [自分でも、父のように誰かを慰めることができたんだなぁ、と思うとほんの少しだけ安心したようにつぶやく。 浮かべられた笑みに、こちらも何だか嬉しくなったのか、つられるように微かに微笑むも、視界を塞ぐ手に、少し不思議そうに首を極微かに傾げた。 微かに、ベッドサイドのランプが消える、チリ、という音が空気を振るわせ] | |
(7)2006/08/26 21:51:59 |
学生 ラッセル ――回想 停電より数十分前―― [ラッセルは、ハーヴェイの部屋でけたたましく鳴り響く電話を取り上げ、少し警戒したような声で…] …はい、此処はハーヴェイ・マゴットの部屋ですが、あなたはどちら様ですか? [余所余所しい声で、受話器越しの相手に質問を投げ掛ける。 二言、三言会話を交わした後、訪れた沈黙。その間にラッセルの顔は、見る見る内に青褪めていく。 受話器を持つ手が震え、危うく受話器落としそうになりながらも、何とかそれを堪えた後…] ――解かりました。じゃぁ、後ほど…。 [憔悴した声は、その一言だけを紡ぎ。静かに受話器を置いた後、くしゃりと前髪を掻き上げ唇を噛みしめた] | |
(8)2006/08/26 22:12:19 |
村長の娘 シャーロット [振ったナイフを上手にかわされて、チッ――と舌打ちをする。だがすぐに彼の微笑に返すように...も微笑を浮かべる。怖いほどに。] お礼…?―――ハッ。 断りもなしに股弄くり回すアンタを拒まずに少しだけ受け入れてやったんだ。…それで十分だろ? でもちょっと頭に来たからついナイフ振っちゃった。 [キャハハと笑い声を上げナイフをぺロリ。淡い桃色の舌を這わせる] この体は"エルシア"の物。誰にも触らせない。犯させない。 私がシャーロットを守るんだ…… ……今度おかしな事してみな。 あの金髪の女みたいに喉元を綺麗に裂いてあげるからさあ… [...が手に持つナイフが光る。そこには何故か。 ……まだ鮮やかな血糊がついていた。] | |
(12)2006/08/26 22:32:22 |
冒険家 ナサニエル …そっか。 [表情を見るとそこで会話を止め。髪を撫で続けながら零れる艶やかな吐息に気を良くしたように目を細め。しかし紡がれる言葉には眉を顰めて] ……あんまりそういうこと言っちゃダメだよ…? 言葉は時に刃よりも鋭く相手を刺す。 [トン、とリックの心臓の上に指を突きつけて静かに笑い] …相手はどう思ってるかわかんないだろ? 人形は笑わないしここまで優しくないよ…。 [ベッドランプが消える瞬間に手を離し、闇の中目を彷徨わせながら] …夜目もこの部屋じゃ利かせるのに時間がかかりそうだね。 [何処か楽しそうに呟いて。触れるようにリックへキスを落としていく。怖がらせないように、ゆっくりとおでこへ、瞼へ、頬へ…徐々に位置を下げながら。] | |
(18)2006/08/26 22:46:42 |
双子 リック …俺ね。ずっと、人形でいればよかったの。 とうさまが、そう望んだから。 俺は、とうさまのものだったから。 ……だけど、もういらないからって…ここに連れてこられたの。 [紡ぐ声は真っ直ぐで、表情は感情の色もなく、躊躇いもなくじっとナサニエルを見上げた] …何故?…だって、ほんとうなのに。 あの人も、飽きたから捨てたんでしょ? ……俺はもう要らないから、あんなこと。 [心臓の上を辿る指を見ながらぽつりと、小さく呟いた。 視界を覆う手が外されたときには部屋は真っ暗で。 けれど、普段から光射さない部屋に住んでいる自分はそれほど目を鳴らす必要もなく、口付けが落とされるたびに微かに表情は変化があって] | |
(21)2006/08/26 22:59:15 |
村長の娘 シャーロット 【回想――キャロルの部屋(II)】 [部屋へと踏み入った、そのほんの僅かな隙だった。 スカートの裾からナイフを取り出すとキャロルの首めがけて綺麗に喉元を横に切り裂いた。 キャロルの白く細い首から噴出す鮮血。 体を大きく捻り仰向けに倒れ、ヒューヒューと喉を鳴らしてビクビクと体を振るわせてる彼女を。 蒼髪の少女は片足で思い切り踏みつけた。] バーカ。「私のシャーロット」に優しくするからいけないんだよ。気安く抱きしめるな。シャーロットに変な事吹き込ませるなよ。 [可笑しそうに笑っては足で何度も踏みつける] シャーロット……独りじゃないよ。 エルシアがいるんだからさあ…ね?ずっと。ずうっと! ………あーあ。服…汚い。取っかえないといけないじゃん。 [返り血浴びた服を見て不機嫌そうにすると、鼻歌を歌いながらその場を後にした] わたしにも光をください すべて失くした心が 最期まで視ていられる夢にも *つづきがあるように…* | |
(22)2006/08/26 23:02:21 |
学生 ラッセル ハーヴェイの唇に欲情する輩ね…。此処は性的思考がかなり偏った人間が集められた場所だよ?何時何処でスイッチが入るか…。解からないと思うけど? ――それに…、一説では食事をする姿でどんなセックスをするのか解かるとか言うし…。用心に越したことは無いんじゃない?僕の愛しのお嬢様… [意地の悪い笑みを浮かべながら、ラッセルはハーヴェイの肌へ刻み込まれている快楽への軌跡を舌でなぞりあげる。 胸の突起に唾液を垂らし、態と音を立てて吸い上げ、離れ際軽く噛み、刺激を与える。しなやかに仰け反る体を押さえつけながら自分の体を横にずらし、右手は鎖骨をやわらかく撫で、空いた左手でベルトを器用に外していく。下げられるファスナーに手を忍ばせると、人差し指だけで鼠頚部をゆっくりとナゾリ上げた。] | |
(29)2006/08/26 23:32:04 |
流れ者 ギルバート (何度も首を絞められて、息を止められては、また緩められて。荒縄が食い込む感覚を強烈に意識させられて。殺されそうな状況で強制的にあの女に何度もイカされたあの日から…。 俺の人生の歯車は確実に狂っている。 自白屋になったのは、あの女の屋敷で飼われそのまま壊れかけていた時に、“ネリー”と出会ったからだ。あの明るく快活で、強靭な“ネリー”が、何故自白屋なんて仕事をしていたのか、今となってはわからないが……。 俺は“ネリー”と、この仕事のおかげで救われた。 自白屋の仕事は、結局は自分がされた行為を、ビジネスとしてプロして、他人にし返す事で救済になる。理由は分からない。時々、殺されそうになり、あの強烈な感覚を味わえれれば、それはそれで安堵する事が出来る。 嗚呼、殺人淫楽症患者を含め、ここに居る連中は、多少差はあれ、俺と似た様なモンかもしれないが。) | |
(33)2006/08/27 00:00:32 |
冒険家 ナサニエル [リックの言葉を遮る様にそっと口付け。唇へ軽く、触れる程度のものだけれど随分と長い時間離さないまま。唇を離すと目を細めて笑い] …まずは飛ぶ練習からはじめよっか。 リックが怖がるのは飛び方を知らないからだね。 飛べるようになったら楽しいよ…? 自分の足でとうさまのところへ戻るか決めたらいい…。 飛び方を知って…それから考えても遅くないじゃない。 リックが思ってるよりも、明るい世界は綺麗だよ…。 …ごめん。少しだけ眠い…。 [絵本を読み聞かせるように呟いてから小さく笑うとリックを抱えたままソファーへとゆっくり横たわり。体温を包み込んだまま浅い眠りに*誘われていった。*] | |
(36)2006/08/27 00:15:55 |
双子 リック [快楽を求めない優しい口付けに、一瞬時間が止まったかのような、そんな気がした。 ナサニエルが優しく笑うのをじっと見ながら] …飛び、かた…? [ぽつんと小さく呟く、その表情は僅かに驚きに満ちて。 そんな表情のまま彼の言葉を聴いていれば不意に抱えられたまま視界には天井が広がるのに、何だか不思議な気がした。 どちらを向いたところで、この部屋は黒しか視界に入らないのだけれど] ………。 [ナサニエルの瞼がするりと落ちてしまえば、昨日眠れなかったのだろうかと微かに不安になった。 だから、その眠りを壊したくなくて腕をすり抜けることも泣く、片手だけ届く範囲で背中に伸ばしてゆっくりと一定のリズムを刻む。 それは、少年が知らない、母親が子供をあやすリズムにも似て] | |
(39)2006/08/27 00:31:49 |
流れ者 ギルバート ──キャロルの部屋── [蝋燭の灯りで照らし出す、ギルバートの部屋とそう変化は無い室内。喉を無惨に切り裂かれたキャロルが赤い海の中に倒れている。] …ビンゴかよ。 あのお嬢さんも、やるね。 [背筋を蛇の様に這う不快な快感の恍惚とした流れを感じて、再び股間に手をやりながら、口唇の端をつり上げ笑みを浮かべる。 ──ふと、頬に違和感。血が張り付いた様な感覚。 蝋燭で自身の身体を照らしてみれば、シャーロットのナイフはギルバートの左胸のシャツを切り裂いており、傷そのものはかなり浅かったが、その血飛沫が頬にこびり付いていたのだった。 暫く、そのままキャロルの死体を見つめていた。] | |
(40)2006/08/27 00:35:24 |
流れ者 ギルバート [ナサニエルの事を聞いたのは、結局はリックの事が気になっていたからだった。チクリと胸が痛む。嫉妬が、実は至って普通の感情である事は自覚出来ずに。] 『この体は"エルシア"の物。誰にも触らせない。犯させない。 私がシャーロットを守るんだ…… ……今度おかしな事してみな。 あの金髪の女みたいに喉元を綺麗に裂いてあげるからさあ…』 [それよりも、エルシアの台詞を思い出して、またゾクリ…と沸き上がって来る感覚に密かに指先を握りしめ。 ニーナに至って普通に返事を返しながら、] キャロルの遺体を確認したいならその部屋にあるよ。 他の者が部屋に戻っているなら良いけども、この暗闇だ。殺人淫楽者は2人いるんだよね……キャロル以外も…心配だし怖いなと思って。 (…ニーナ。濡れてたよね。 嗚呼、昨日の続きがしたいな。 キャロルの死体を見て、エルシアの声を思い出したら、出したくなって来た。) [じわと、ニーナとの距離を詰める。] | |
(46)2006/08/27 01:12:10 |
学生 ラッセル [大きく仰け反るハーヴェイの姿を、何処か意地の悪い視線で眺めながら] はははっ…感じてるの?ハーヴェ。いつもと立場が逆になった感じはどう? ……たまにはこうして攻められるのも…良いとか思っている? [熱を帯び始めた性器を軽く指で弾きながら、ラッセルは恍惚な表情を浮かべハーヴェイを見下ろしている。ラッセルとは対照的に、何処か懇願するような眼差しを投げ掛けるハーヴェイ。すっかり立場が逆転してしまった事に、ラッセルは嬉しそうにケラケラと笑い…] ねぇ。折角立場が逆転したなら…あれも試してみようか?…きっと好きだよね?ハーヴェイも… [ベッドから滑り降りると、ラッセルは蝋燭の明かりを頼りに、部屋からあるものを見つけベッドまで運んできた。] | |
(56)2006/08/27 02:03:47 |
学生 ラッセル [ラッセルの手に握られていたもの。それはハーヴェイがギルバートから譲り受けていた縄とローションだった] 僕ね、攻めの経験は殆ど無いんだけど、受身ばっかり取っていると…たまに思っちゃうんだよね…。施す快感ってどういうのかなぁって。やっぱり気持ちいいの?ぞくぞくするの? ――って聞くより試してみた方がよく解かるよね?ハーヴェ? [子供が楽しい遊びを発見した時のように、無邪気な笑みを浮かべたラッセルは、ハーヴェイの衣服を次々と剥ぎ、裸にすると…] どう縛ったらいいかな…。ベッドサイドに括り付けて俺の自慰を成す術もなく見ている?それとも…辱めを受けるような格好が良い? [思案しながらラッセルは、ハーヴェイだけ裸にした状態で全身を嘗め回すように眺めている] | |
(62)2006/08/27 02:41:44 |
流れ者 ギルバート […キャロルの部屋からは噎せ返る様な血の匂い。 首筋に舌を這わせ、空いた手はニーナの下腹部…恥骨の上あたりを撫で上げ、ニーナ自身もイキやすいように。ニーナが悲鳴を上げ、背を反らせば,壁に押し付けていた手を離して、変わりに昨日、ニップルリングを付けた方のニーナの乳首を強くつまんだ。 内部がうねる様にギルバート自身を締め付け、絡み合った肌をニーナの体液が濡らして行く。] …嗚呼、ニーナ。 いく。 [目を閉じて、甘える様な声音。 けれど、陵辱を受けているとしか思えないニーナに甘える事が出来ない事に、ギルバートは気が付いて居て。イク直前の熱狂の中、その事実が心を冷えさせる。ギルバートを駆り立てる死の恐怖から、救われたいと言うのに。 何処かで聞き覚えのある微かな悲鳴が聞こえた。 律動を止める事はなく、ゆっくりと振り返れば、それはナサニエルに支えられるリックの姿。吸い寄せられる様にリックを見つめたまま、ギルバートは白濁した液をニーナの中に吐き出した。] | |
(64)2006/08/27 02:48:20 |
学生 ラッセル [何度か縄とハーヴェイを交互に見遣っていたが、ふと思い立ったようにラッセルは備え付けてあった机からナイフを取り出し、縄を等分に切り分けると…] 抵抗、しないでね?したらどうなるか。解かっているよね?ハーヴェ? [蝋燭の炎にちらりと視線を送りながら無言の牽制を掛け、ラッセルはハーヴェイの右手首を持ち上げ、彼の右足首へと添えさせると、二本取りをした縄でぐるぐると固定していく。その後肘と太腿を固定し、最後に足首の縄と括り付けると、何も身に着けていない下半身が露になった] 思ったより…良い光景だね、ハーヴェ…。何かぞくぞくしてきたよ。 [頬を紅潮させながら、ラッセルはうっとりと目を細目ながらハーヴェイの耳朶に唇を落としていく。 と、即座に反応する彼の姿が新たな快感を呼ぶのだろうか?ラッセルは身震いをしながら微笑むと、もう片方の足も同様に縛り上げていった] | |
(65)2006/08/27 02:55:28 |
双子 リック [ひ、と小さく喉が空気を飲み込んで悲鳴をあげる。 今までほとんど表情の変化を見せてこなかったのに、今の少年の表情を彩るのは明らかなまでの怯え。 ギルバートが一歩足を前にすすめるたびに、微かに体は恐怖にふるえ] ……や、だ…。 [ただふるえた声音で、ゆるりと首を横に振って、拒否の言葉を口にする。 それでも、視線は目の前の二人から動かせないままで。 不意に自分を抱き上げる腕に縋るようにして、強く瞳を閉じる。 ナサニエルの囁きにこんな状況だと言うのに背筋をゆるりと這い登る甘い感覚に、最早無意識のうちにこくりと小さく頷く。 ちらりと一度だけギルバートたちのほうを見やれば、その光景から顔を背けるようにその胸にしがみついたまま、抱えられて*ナサニエルの部屋へと*] | |
(70)2006/08/27 03:18:35 |
学生 ラッセル [程なくして四肢の自由を奪われる容になったハーヴェイを眺めたラッセルは、満悦した笑みを浮かべながら] あぁ。こうして見ると今まで僕に辱めを与えてきた人達の気持ちがよく解かるね…。実に魅力的な光景だよ…ハーヴェ…。 [先端から透明な液を垂れ流しながらも屈辱に耐えている、愛しい相手の痴態をとろりとした流し目で見つめていたラッセルは、感嘆の溜め息を吐く。 視線をラッセルから反らし唇を噛みしめながら、でも徐々に呼吸が荒くなっていくハーヴェイの顎を持ち上げ、荒々しくキスを施しながら、ローション越しに彼の性器をしごくと、快感が波のように押し寄せてくるのか。ラッセルの舌を吸い取るかのように自らの舌を絡めて来る。 その行為がまたラッセルを煽情し、彼の快楽を深めていく。] でもハーヴェは手より口の方が良いよね…。 溜めておくのも体に良くないと思うから吐き出そうよ…ね? | |
(71)2006/08/27 03:19:05 |
流れ者 ギルバート [精液の匂いに自分自身で、眉を顰める。 射精の快感はあったが、精神的な充足とは遠くて、寧ろ、射精した事によってさらにギルバート自身が傷ついた様だった。 それに、何よりギルバートを見つめるリックの怯えた眼差し。拒絶の言葉。取り返しのつかない状況に、胸に開いた空虚な穴が広がって行く様で。 ──ギルバートの目の前で、ナサニエルがリックを攫って行く。 床に倒れたまま、気を失っているニーナの身体を、キャロルの隣の部屋のベットに放り込む。立ち去ろうとして、ふと思い付いてまだ痙攣しているニーナの下腹部をなぞり。大きな張り型を差し込んで、股縄で固定する。 ニーナへはそれきり関心を失い、ギルバートはリックを追う為に*ナサニエルの部屋へ向かった*。] | |
(72)2006/08/27 03:25:35 |
学生 ラッセル [名残惜しそうに絡めてくる舌を振り解き、離れた唇は、間を空けずに陰嚢部へとキスを施す。丁寧に唇で撫で上げ、吸い、舌先で濡らし、また再び口に含む。一連の動作を着衣のまま施していると、ハーヴェイから不満の声が上がった。] 俺も裸になれって?でも、偶にはこういうのも良いでしょう?愛を確かめる行為じゃなくて、ただ単に性欲を吐き出す行為のようで。 [口許に意地の悪い笑みを浮かべながら、ラッセルは言葉を続ける。] そう。言って置くけど俺、こっちの方には余り興味が無いから…。不完全燃焼にさせてごめんね?ハーヴェ。 [右手だけをそっと後ろの方へ回し恥骨の辺りを優しくマッサージすると、指先にだけローションを垂らし…] でも、折角だからちょっとだけね。これやると凄い気持ちいいじゃない? [秘部にローションで濡らした指を当て、ゆっくりとマッサージしながら少しだけ挿入させる。それだけで仰け反る体に嬉しそうに口角を上げながら、ラッセルはくっと第一関節を曲げ指先をゆっくりと回し始めた。] | |
(73)2006/08/27 03:36:41 |
書生 ハーヴェイ [ラッセルに手足の自由を奪われ、ふと溜息をつき身を捩る。今はもう顔も覚えていないかつての恋人に施された縄の感触をふと思い出し、物憂げな表情で遠くを見やる。視線の先で揺らめく蝋燭の炎が、縄の感触に酔い痴れる自分の欲情をさらに煽り立てる気がした。] ああ……何を……するんだ……っ [身体を這う指と舌、滑る感触……そしてラッセルの声。今ここがラッセルの元であることをふと思い起こし、顔を上げて目の前の恋人の名を呼ぶ。] ラ……ス………?っ…… い……っ………ああ……ラス……っ…… [今ここが何処なのか、目の前の感覚が何なのか……忘れないように何度もラッセルの名を呼ぶ。開かれた脚、だらしなく恍惚を露にする性器。大蛇のタトゥーは淡い炎に揺らめき、小さくその身を捩らせる。] く……っ……!ああ…… ………もっと………欲しいよ、ラス……… [恥辱と恍惚に喘ぎながら、ハーヴェイは静かに微笑んだ。] | |
(75)2006/08/27 10:27:13 |
書生 ハーヴェイ 欲しい。ラス……んんっ…… もっと、激しく……攻めて……くれっ…… [『性欲を満たすみたいに』……その言葉に煽られ、堰を切ったかのようにハーヴェイはラッセルの愛撫を求める。ほどなくして、熱く膨らんだ場所にラッセルの舌の感触が走る。] あああっ!!やめ……! [無意味な懇願が思わず自分の口の端から零れるのを聞き、自嘲の笑みを浮かべた。『気持ち良い?』と聞かれれば、頬を赤らめて素直にコクンとただ頷く。熱く敏感な場所を往復する生温く濡れた感触に、張り詰めた緊張の糸が解け、恍惚で頭の中がぼうっとしてゆく心地を覚える。] ああ……いく、よ……ラス…… [ほどなくしてラッセルの舌に蕩かされ、背筋にゾクゾクという感覚が走る。白濁した液体を相手の口内に吐き出すと、ふっと微笑み目を閉じた。] ラス……ありがとう……でも、お前も気持ち良くならないとな? [縄を解かれ、悪戯っぽく微笑む。跡の残る両腕をラッセルの身体に回し、何度もくちづけを与えながら、ラッセルの身体を*自分の下に組み敷いた*] | |
(76)2006/08/27 10:59:41 |
学生 ラッセル [先程の挑発的だった視線から一変、どこか怯えたような表情になったラッセルを見て居た警官は、込み上げてくる可笑しさを堪えながら、新たな言葉を囁き、失念するラッセルの唇へ軽くキスをすると、下卑た笑い声を上げながらその場から立ち去った。 その姿をじっと見つめていたラッセルだったが、彼の後ろ姿が見えなくなると、へたりと床に座り込み] 何で今頃!――折角ハーヴェを…心から愛せる人を見つけられたと言うのに……。 あぁ、神様…これは自らの意志で貴方を冒涜する道を選んだ俺への天罰ですか?それとも…貴方の暇つぶしに付き合わされただけなのですか…? どちらにせよ、俺は貴方を恨みます。こんな仕打ちを施す貴方のご趣味に…。 [ラッセルは暫らく紙袋を抱えていたが、やがて力なく立ち上がると自室へ向かい紙袋を隠し、ハーヴェイの部屋に戻り、何事も無かったかのように服を脱ぎ捨てベッドへと潜り込み、ハーヴェイの肌の*温もりを貪った*] | |
(79)2006/08/27 13:55:54 |
見習い看護婦 ニーナ う・・・・ [初め自分がどこにいるのか分からなかった。 感触からベッドに寝ているらしい。 だがそれよりもこの下腹部の圧迫感はなんなのだろうか] え、何これ・・・なんでこんなものが!? [自分の秘部を貫いている太いモノに触れ思わず悲鳴をあげる。 それとともに昨日自分を犯したギルバートのことを思い出し慌てて周囲を見るがギルバートの姿はなかった。 ホッとする反面いつ戻ってくるか分からないギルバートから逃げようと体を起こそうとするが張り型に貫かれているため力が入らず倒れてしまう。 慌てて外そうとするが結び目は固く結ばれていて強姦後の萎えた指では解くことができず縄自体もウェストできっちり絞められていてずらすこともできない] 外れない・・・とにかく逃げないと・・・ [萎えた体でなんとか立ち上がる。 立ち上がった瞬間股縄が張り型を胎内に突き入れてくるがなんとか耐え、ゆっくりと歩きだす。張り型の隙間からギルの精液が太股を伝って滴り落ちるのを感じそのような姿で歩く自分の惨めな姿に涙を零しながら府屋を出ていった] | |
(80)2006/08/27 13:58:01 |
冒険家 ナサニエル [零れる涙は舌で優しく掬い。あやす様についばむキスを嬌声を奏でる唇に落としながら手を伸ばし、サイドランプの照明を落とす。] ごめんね。 苛めたい訳じゃなかったんだ。 [耳元で謝罪の言葉を呟くがその声は相手の嬌声に煽られて熱の籠もったもので。ゆるゆると扱きあげながら片方の手を更に奥へと伸ばして窄まりの入り口を撫で上げ] ………リック。 最後までやっちゃっていいの…? 拒まないと止めないよ…? [熱に呑み込まれそうになるこの状況になっても脳裏を掠める姿があって。苛々とするけれど目の前の相手に欲を只ぶつけたい訳でもなく。手は止めないまま伺うように問う。] | |
(87)2006/08/27 17:26:56 |
書生 ハーヴェイ [服を着て、静かに溜息をつく。――何故、昔の記憶を思い出したのか。今こうして、目の前に愛しい者がいるのに。――或いは、全ての記憶を整理するためか――] ……ラス。もしお前が居なくなったら、きっと私は気が狂ってしまう。 何故だろう。この部屋の中は、誰にも触れられぬ温もりで溢れている。……それが無くなったら、私は……。 マンジローは心を閉ざしたまま、外に出られなくなってしまった。だが……私はどうなるか、分からないよ。……心を閉ざすことも、かなわぬかもしれない…… [ハーヴェイは、ベッドからそっと立ち上がった。] マンジローが心配だ……少しレイジローの話を聞いてくるよ。……マンジローが「外」に出られるようになるか、経過を聞きたいものでね。 | |
(90)2006/08/27 18:17:09 |
書生 ハーヴェイ ―2階・マンジローの部屋の前― [ふいに握られた手の感触を思い出し、ぐっと自分の手を握る。恋う人を失ったマンジローの思いは如何ほどだったのか――それを思うと、自分が何を言えるのか分からなかったが、それでも何もしないよりはマシだと言い聞かせ、マンジローの部屋の前へと到着する。] ……レイジロー。起きているか? マンジローの様子について聞きたいのだが、あれからマンジローはどうしている? [何度もノックをし、レイジローの名を呼ぶ。――だが、返事は無い。] ……レイジロー?いるか?ああ、いや……もしかしたらマンジローかもしれないな。……マンジロー? [レイジローとマンジローの名を交互に呼びながら、何度も繰り返しノックする。] ……居ない?いや、寝ているのかもな。開けてもいいか? [マンジローの部屋の扉を、そっと開ける。] | |
(96)2006/08/27 20:11:39 |
書生 ハーヴェイ ―2階・マンジローの部屋― [ラッセルと共に、マンジローの部屋へと入る。薄暗い部屋のベッドの上には、白衣を着たレイジローが静かに横たわっている。] レイジロー……か。マンジローの意識はまだ戻っていないようだな…。 お前、白衣を着たままベッドで寝るのか?いくら検死をするからって、そのままの姿で寝てしまうのはさすがに…… [ベッドにそっと近付く。声を掛けても、レイジローは先ほどから起きる気配も……いや、動いて、呼吸をする気配すらも無い。] ……レイジロー?お前、起きたらどうだ?そろそろまた、検死の仕事がある頃だろう……? [身体を揺さぶってやると、ハーヴェイが動かす方向に、だらりだらりと身体が揺れる――抵抗する気配がまるで無い。] え……?おい、レイジロー!……まさ、か……? [近付いて、レイジローの口許に手をかざすが――呼吸が無い。手首にそっと触れると、脈も温もりも無い。] 死んで…いるのか……?おい、レイジロー!レイジロー!……起きられるなら返事をしろッ! [ハーヴェイは、ベッドに横たわっている男の身体を激しく揺さぶっている。] | |
(97)2006/08/27 20:32:31 |
学生 ラッセル ――二階 マンジローの部屋―― [開かれたドア越しに見えた薄暗い部屋に、躊躇いながら入っていく。恋人を失っても尚、必要とされる存在ゆえにこの世に留まらなければならない彼の心境を想像して、ラッセルは自分の両肩を一瞬だけ力いっぱい抱いた。] [足を踏み入れると、白衣姿のマンジロー――いや、ハーヴェイの口から聞かされた事実から行ってきっとレイジローなのだろう――が、ベッドで静かに横たわっている。 仕事を急かすハーヴェイの冷たい言葉に、僅かに眉を顰めながら黙って事の成り行きを見ていたラッセルの目の前で、白衣に包まれたそれは、だらりと力なく床へと落ちた。] | |
(99)2006/08/27 20:38:52 |
流れ者 ギルバート ──回想・廊下── [まだ灯りの戻らない廊下をフラフラと歩いていた。 神経は尖り、直ぐにでもナサニエルを追ってリックを取り戻したい衝動は強かったが。──胸の痛みと、身体の脱力感が、ギルバートの足を遅くしていた。] (…リックはあの男が好きなのか? それとも、リックを捨てたと言うヒューバートを愛しているんだろうか。 ナサニエルに、泣きながらしがみつくんだろうか。 何故、あいつを抱き締めた…。 …俺では駄目か。) [赤い蝋燭で煙草に火をつけて廊下にしゃがみ込む。 リックの事を考えている瞬間、死の恐怖や荒んだ性衝動とは別の場所に自分が居ることにも、気が付いて居ない。 炎の向こうに見える卑猥な形をした蝋燭が馬鹿馬鹿しくて、ギルバートは蝋燭を消した。] | |
(102)2006/08/27 21:31:14 |
学生 ラッセル [ラッセルは、ハーヴェイの真実を告げる言葉に…] 息がって…まだ助かるかもしれないじゃないか!何で手遅れだなんて… [そう言いながらマンジローに近寄ったラッセルだったが、ハーヴェイが言う通りもう既に手遅れだという事実に気付き…] また…犠牲者?ネリーに続いてマンジローまでも…? ねぇハーヴェ…俺達、後どれ位こんな不安と絶望感に襲われなきゃいけないんだろうね…。 [俯きながら自嘲的に呟くラッセルを、ハーヴェイはただ見つめていたが、やがて何かを吹っ切るように、警察への通報を示唆する。その言葉にラッセルは黙って頷き] そうだね。まだ犠牲者が居るかもしれないんだよね… (俺とハーヴェさえ無事なら…誰がどうなろうと関係ないんだけどね…) [ふと残酷な、でも紛れも無い真実をそっと呟きながら、ラッセルは部屋を出るハーヴェイの後ろを追って行った] | |
(103)2006/08/27 21:32:58 |
書生 ハーヴェイ [ハーヴェイは警察にマンジローの死を淡々と報告し、対する相手も淡々とその事実を受け入れる。死を悼む暇も無いまま、あっけなく彼の遺体は建物から運び去られていった。] ……せめて、マンジローの魂が安らかならんことを。そして…ネリーとあの世で結ばれんことを。「あの世」というものの存在をどれだけ信じられるかは分からないが、それでも……。 [窓の外を向き、そっと目を伏せる。] ネリーは、処刑されて死んだという話なのに……我々が生んだ犠牲であるのに、随分とひどい話をしているものだな、私は……。 (私は、私とラスの保身しか、もはや考えられていないというのに……) | |
(104)2006/08/27 21:39:53 |
流れ者 ギルバート [リックの顔が脳裏から離れないと言うのに、真正面から拒絶を言い渡されるかもしれない、と言う思考が足を鈍らせる。] …そう言えば、キャロルをエルシアが殺した事は。 ハーヴェイとラッセルにも伝えるべきだな。 シャーロットが、何時変化して誰を襲うとも知れない。 ハーヴェイの部屋はここだっけか。 [手探りで部屋のナンバープレートを探り、マッチの明かりでニーナに説明したのと同様の内容をメモにまとめ、署名を入れてとある部屋のドアに貼付ける。あかりが不十分だった為に、ハーヴェイの隣の部屋のドアにメモを貼ってしまった事に、ギルバートは気が付かなかった。] | |
(105)2006/08/27 21:41:17 |
学生 ラッセル [ハーヴェイと二人で、黙ってマンジローの遺体が運ばれて行くのを、ラッセルはただぼんやりと眺めながら] 死とは何て味気ないのだろう…。ハーヴェの遺体も…こんな無造作に運ばれて行くの? もしそうなら…ハーヴェの遺体は警察なんかに渡さない。渡して溜まるか…。 [独り言のように呟き、唇を噛みしめる。もう何度も歯形を付けた薄い皮膚は、紅を塗ったように赤くなっている。 諸々の処理を終えたハーヴェイは、窓際の壁に寄り添い外を眺めていた。その肩に寄り添うように、ラッセルは額を付け] ハーヴェ…たとえ死が二人を分かち合ったとしても…。俺はハーヴェの側に居るから…。 | |
(106)2006/08/27 21:48:41 |
書生 ハーヴェイ 神……か。そのようなものがあるなら、我々をこのような境遇に置きはしないだろうな……。 その昔、些細な罪でアダムとイヴをエデンの園から追い出した狭量な神とやらに、私は祈るつもりはない。 [溜息をつき、ラッセルを抱き締めて囁く。] かつて私は、神に祈りを捧げていた。しかし私の身には、何ひとつ祝福は降り注がなかった。過剰な愛情と暴力……そして、それによってもたらされる苦痛にまみれた日々。神に祈りを捧げるのを止め、手近に在る人間に手を伸ばすことで、ようやく「幸せ」であると実感できた……。そんな人生を、送ってきたのだよ。 だから私が祈るのは、私を包む愛しい温もりだけ。お前の命さえ守れれば、私はもはや何があっても構わない。……最悪の場合は、ここに居る全員を殺してでも…2人でここを抜けだそう。……恐ろしい話をしている気もするが、何もしないでただ殺されるよりは……ずっと、マシだ。 | |
(110)2006/08/27 22:21:57 |
書生 ハーヴェイ [ラッセルにくちづけを施され、静かにそれを受け入れる。何度交わしたかも知れぬそれは、いつもとは違う心地がする。――その意味は、ラッセルの舌先と己の歩んできた道程が教えてくれる。] ……私もだ、ラス。たとえ罪にまみれても、2人でここを出て……幸せに暮らせるよう……。たとえ手を汚そうが、その道程がどんなに血濡れていようが、私はそれを、罪とは思わぬ…… [唇を離し、己の額とラッセルの額をそっと合わせた。硝子窓には、誓い合う2人の姿。そして……] ……不躾な視線があるようだな、ラス。ほら、警官殿がこちらをねちっこい視線で覗き見ているだろう…… [ハーヴェイはラッセルから身を離し、呟いた。] ……停電、直しにいくか。ヒューズが飛んだ程度なら、素人にも直せるだろう。 | |
(115)2006/08/27 22:56:17 |
村長の娘 シャーロット 『……エルシア。貴女…キャロルさんを、殺したの。』 …何?そうだよ。 ……だってシャーロットに優しい顔して近づくからさ。 邪魔だから殺したの。悪い? 『違う。近づいたのは私…それに、キャロルさんは女の人よ……あの人とは違う……それなのに』 ……うるさい。 [遮る様に湿った性器をさらに強く掻き回す] ………はぁ…!……んっ… …男も女もシャーロットに近づく奴は皆殺す。 そう、アンタにもうあんな思いをさせないように。 シャーロット、知ってる?ここには殺人淫楽症がいるんだってさ。ひどいね。せっかく逃げ出したのに、また同じ奴らに会うなんて。 シャーロット…シャーロットにはエルシアガいるだけで十分。 だってエルシアハ他の誰よりもアナタヲアナタダケヲアイシテイルノダカラ…! | |
(121)2006/08/27 23:16:09 |
村長の娘 シャーロット 『……ちがうわエルシア。それでは貴女も殺人淫楽症の人達と同じ。わからないの。』 ………シャーロット? 『わからないの。私は貴女。貴女は私。 一緒になれても……結局私達は独りなの。』 ……やめて、やめてやめてやめて! 何でそんな事言うの!ひどいな…シャーロット。 助けを求めたのはアンタなのに… だからエルシアは来たのに!! [指の動きを早め――最後の快感に行き着く。 体を大きく反り、頭まで上り詰める快感によって絶頂を迎える] ――はぁ、……あ……はあ…… 大好きだよ…シャーロット…… 誰にも渡すもんか…エルシアが守るんだ…… 近づく奴はみんなみんな殺してやる…! | |
(127)2006/08/27 23:27:13 |
学生 ラッセル ――二階 自室―― [ラッセルは先に居間へ行ったハーヴェイを見送った後、自室へ戻った。と、同時に鳴り響く電話の音。ラッセルは恐る恐る受話器を取り、一言だけ漏らす。その声は、恐怖に震えか細い。対照的に電話の向こうの声は、自信に満ち溢れているのかとても高圧的に部屋に響いた。] はい。えぇ…見ました。だからと言って俺はっ…いえ、何でも有りません…では後ほど… [受話器越しからの要望に、一度は否定するが押し切られ。力なく相手の要望を承諾したラッセルは、悲しみを湛えた瞳で、忌々しい紙袋を見遣り…] ねぇ、ハーヴェ…。今、俺が隠し持っている秘密を打ち明けたら…助けてくれる?それとも…軽蔑するだろうか? でも、出来れば何もかも受け入れて欲しいよ…ハーヴェ… [込み上げてくる苦しさに泣きそうになるのを堪えると、縋る様な思いを抱え、ラッセルは部屋を出て一回のホールへと向かった] | |
(142)2006/08/28 00:15:16 |
村長の娘 シャーロット ――ギルバートの部屋に置かれた手紙。 "貞操帯を外してくれた代金に値するかはわかりませんが、 この懐中時計を渡します。私の家…Ecliss家の紋章が施された純金の物です。 何らかのお役に立てれば…とは言ってもお金に換えることしか出来ないでしょうが。 そしてエルシアが貴方に刃を向けた事、お詫び致します。 でも、これだけはわかって欲しい。 この中にいると言われている殺人淫楽症患者も、そうでない者も皆……寂しい独りの人間だという事を。 ……私が言っても説得力はないでしょうが。 他の皆さんにも宜しければ伝えて下さい。 ご迷惑をお掛けしてごめんなさいと。 そして、ありがとうと。 ――Charlotte Ecliss" | |
(143)2006/08/28 00:15:47 |
流れ者 ギルバート [ナサニエルを至近距離で見つめたままで、] …綺麗事ばかりを言うね、ナサニエル。 この異様な環境の中で、とても冷静だ。 生憎と、俺にとっては自分を抑える事が出来る様な環境じゃあないな、ココは。ナサニエルがネリーを殺した様に、エルシア…シャーロットがキャロルを殺したよ。そして、俺も殺されそうになった。 [切り裂かれたシャツの胸を笑顔のまま、軽く叩いて示す。目元には悲しく苦しげな光。] 嗚呼、でもリックを傷つけたい訳ではない。 ナサニエル、一緒に広間に来てくれるか? リックも出来れば呼びたいが、俺に会いたく無いからそれはどうしようもない。あんたが部屋の中に、声を掛けてくれると助かるが。 | |
(151)2006/08/28 00:54:59 |
書生 ハーヴェイ [ギルバートの声に、ピクリと肩を動かす。足下で跪くラッセルを撫でてやり、キスを施しながら、現状を頭の中で整理する。] エルシア……シャーロットの、もう1つの人格、か。やはり彼女もマンジローと同じ症状の持ち主だったか……。しかし何故、彼女の別人格……しかもそんな危険な人格が目覚めたというのだ……?目覚めぬよう、配慮していたつもりだったのだが…… ……ほら、ラス。これをあげるよ。手を使わないで食べてごらん? [掌の上にオレンジを乗せて、ラッセルに食べさせる。] ……この事件をきっかけに、目覚めたとでも……?「シャーロット」は若干妄想癖を持っていたが、普段の生活を送る分にはさほど問題無さそうに見えたが……いや、多少はあるか。まあ、いい。そんなことより……きっかけになったことに、誰か心当たりはないか? | |
(188)2006/08/28 02:31:16 |
学生 ラッセル ――二階 自室―― [二人きりで居る時でも、仕事優先で考えてしまうハーヴェイに、ラッセルは僅かな物寂しさを感じながら、ハーヴェイの部屋ではなく自室へと足を運んだ。] 駄目だな…俺って…ハーヴェは仕事の為にここに来たというのに。今はその仕事すら憎く思える…。 [自嘲気味に呟くと、ラッセルはシャワールームに篭り、込み上げてくる涙と汗を丁寧に流し、意を決したように浴室から出ると、警察から手渡された紙袋に手を掛けた] ごめんね、ハーヴェ…。俺…貴方に黙っていた事が有ったんだ。それを片付けてくるから…今は仕事に没頭してて? [ぽつりと独り言を呟くと、紙袋から中身を取り出し、それらをベッドサイドに丁寧に*並べた。*] | |
(194)2006/08/28 02:48:10 |