墓守 ユージーン [弱々しく見えたシャーロットの決意のようなものを感じると ...はただ黙って、「必ず犠牲者が出る前に人狼を見つける」 との彼女の声に頷くしかなかった。 そして、いっそのこと殺してくれた方がましだったと、 声を絞り出すように吐き捨てたトビーの想いが耳に届くと] トビー…ごめん。 ぼくはまだ、信じることができるかどうかも…わからない。 けど、シャーロットも君も、そんなに一生懸命になってる。 そんな人を…頭ごなしに疑う事だけはしないことにするから。 だから殺してくれた方がましだったなんて、 そんなこと…言わないで。 [悲しさの混じる労りの目をトビーに向けてから、 水を持ってきた...は椅子に座ると、考え事に*戻った*] | |
(208)2006/07/15 17:12:18 |
冒険家 ナサニエル [硬質な靴音を引き連れて、階段を下る。 思案げに双眸を伏せながら、顎に手を当てた] いけないな、色々な事を思い起こしていたら――すっかり日が暮れてしまった。 [何か面倒な事が起きていなければ良いが、と胸中でつぶやく。 最後の一段を下り、視線を前方へ向けると、広間を見張っているらしい自警団員の姿を見付けた] あー、失礼。 差し障りがなければ、何か起きたなら教えて欲しい。 [余所者故の多少の居心地の悪さを感じながら、そう呼びかける。 警戒した様子で振り返った自警団員は、それでも仔細に知っている事を教えてくれた。 「占い師だと名乗るものが、もう一人出てきた」 ラッセル、という名前に覚えはなかったが、赤い髪の、という自警団員の説明に納得した。 見覚えは、あるように思う。] ……成る程、やはり――能力を持つ者を恐れているわけか。 | |
(217)2006/07/15 19:25:03 |
冒険家 ナサニエル [自警団員に礼を述べると、覚悟を決めて広間へと踏み入った。 人々の反応は、思いのほか薄い。 僅かに安堵しながら、テーブルへと歩み寄った。 せめて顔と名前くらいは一致させた方がいい。 記名簿の表紙を眺め、先に名前くらいは覚えようと手を伸ばし――、瞬間、覚えのない紙切れが目に付いた] ……これはメモ、かな? 占い先……。 そうか、占う相手を決めなければ、時間を無駄に費やす事になる……。 [紙面を目で追いながら、独り言のように呟いた。 同時に――、この人狼への挑戦とも取れる行為が、彼らを追い詰めなければ良いが、と胸の内に言葉が閃く。 今のところ、狼達は何も仕掛けては来ていない。 だが、こうして村人たちが積極的に狼を燻し出そうとすれば――、狼達とて、反撃せずにはいられない筈だ] | |
(218)2006/07/15 19:35:00 |
冒険家 ナサニエル 「……占いをはじめることには、賛成だ。 だが私は、カミーラ嬢の占いには反対するよ。 まず第一に、トビーとハーヴェイ、霊能者候補の二人が彼女を占い先に志望している事。 もしどちらかが人狼であるのなら、仲間を占いたいなどと言い出すだろうか。 カミーラ嬢は、私と同じく余所者だ。 村の住民なら、尤も名前を書きやすい相手でもある。 迂闊に彼女を占いたいという意見が集まれば、人狼とて危ういはずだ。 第二に――上記の理由と重なるが、彼女が余所者である事。 疑われ易い立場に居るのなら、村の人間よりも彼女が能力者だと嘘をつくべきだ。 だが、彼女は能力者だと名乗りを上げてはいない。 よって、私は彼女以外の者を占い先に希望したいと思う」 | |
(220)2006/07/15 19:51:32 |
冒険家 ナサニエル 「気になっているのは、ラッセルが名乗りを上げるのが遅すぎる事だ。 名前と顔が完全に一致しているわけではないし、勘違いかも知れないが、昨日、シャーロット嬢達が名乗りをあげている時に、彼は広間に足を踏み入れたはずだ。 詳しい事情まで聞いていなかったのかもしれないし、それ自体で彼が偽者だと断ずるつもりはない。 とはいえ、やはり気には掛かる。 彼が偽者であるとして、引っかかるのは何故彼が名乗りを上げたかだ。 上述したとおり、彼は一度広間に姿を見せている。 もし彼が狼で、その事で疑いがかかるのを避けたと思うならば、彼以外の仲間が名乗るべきだと、私は思っている。 ここから推測するに、彼が狼であるのなら『名乗らざるを得ない状況』だったのではないだろうか。 実際、自警団員の弁では彼が姿を消した後にも、何人かが広間に出入りしたらしいが、誰一人として占い師だとは口にしなかったというしね」 | |
(221)2006/07/15 20:02:50 |
冒険家 ナサニエル 「つまり、仲間が名乗らなかった事で、必然的に自分が名乗るしかないと言う状況に追い込まれたのではと推測するわけだ。 その場合、彼が姿を消した後に広間に出入りした者が怪しい、という事になる。 私は――その中では、モーガン殿が気になるかな。 かつて、私が体験した人狼事件では、村人達に紛れた狼は、話術の巧みな、信頼できる者だった。 こうしてしっかりメモを残す事を考えるに、恐らくは誠実な、信頼に足る方なんだろうと思う。 ……これはラッセルが狼でない限りはそもそも成立しない仮設だが、今のところこじつけでもしないと『際立って怪しい』と思える相手がいないからね。 今の所尤も考え易い、この仮定から私はモーガン殿の占いを推すよ」 | |
(222)2006/07/15 20:14:58 |
逃亡者 カミーラ [無造作に鞄を肩から引っ掛けて階段から降りて来る。以前に比べれば広間にそれなりに人の姿が多く見えた。そもそも此処には何人集められている?僅かに眉を寄せた後、無言で記名帳を捲る。綴られているのは11の名] ……この中に人狼が。 [ぽそり呟いて、広間の人々を一瞥した。何処に。何処に――あの悪意に満ちた人狼とやらが潜んでいるか。テーブルに幾つかのメモが残っているのに気づく。片眉を上げて、ざっと読み流した。こんな時、学の無い自身が厭にもなるが、人々の主張はそれなりに把握した] 霊能者とやらが二人かと思えば…… 今度は占い師も二人ってか。 ――嘘吐き量産。 | |
(224)2006/07/15 20:33:41 |
逃亡者 カミーラ [一番上に綴られているメモを一視する。見るからに男性が綴った文字。“余所者”の文字。ゆるり移した視線の先には帽子を被った男。「あいつか」……小さく呟いた後、窓の外を眺む男に一つ毒づく] 誰が、カミーラ“嬢”だっつーの、虫唾走るような書き方すんじゃねぇよ。 [と先ずは気に障ったらしい部分を投げ掛けたが、今はそんな所でうだうだ口論している場合でないのはわかっている。] ……お前も同じ余所者、か。余所者同士か。 俺が居なかった間に何か進展はあったのか? [...は、メモに記されていない幾つかの言葉の遣り取りを、ナサニエルと名乗る男から聞き出した] | |
(225)2006/07/15 20:40:20 |
逃亡者 カミーラ ……ってお前も大して知らねぇのか、なんだよ。 [彼も最近広間に降り立ったばかりだと聞いて、舌打ちし。がしがしと頭を掻きながら改めて綴られているメモを眺めた。求められているもの、特に主な論点とされているのは、占って欲しい先、に関しての話のようだ] 占い……占いとか…… そんなわけわかんねぇ力で人狼なんか見つかるかよ…… [愚痴るように言うも、今は其れが、人々が握り締める銃以外の、人狼に対する武器であると人々は認識しているのか。半信半疑ながら、残されたメモを材料に、占い先を考え始める。会話もしたことのないような人間を疑えというのか] 力で敵わない間は擬態、か。 ……誰だ。誰だ。 [考える。考える。] | |
(226)2006/07/15 20:47:31 |
逃亡者 カミーラ ……ぁ? [ナサニエルが綴ったメモに一寸怪訝そうな顔をして。「まず第一に、トビーとハーヴェイ、霊能者候補の二人が彼女を占い先に志望している事」の一文を指先でなぞった後、他のメモをくまなく探した。確かにハーヴェイが自分を占いたいという趣のメモは見つけたが。「どういう意味だ?」と呟いた後、ペンを取って、やや拙い文字で記していく] 《占い先の前に、一つ聞いておきたい。ハーヴェイとトビーの、自称霊能者とやらが揃って俺を名指ししたらしいが、どっちが先だ?見たとこハーヴェイが先のような印象ではあるが。で。霊能者で二番目に俺を挙げた奴に訊きたい。同じ霊能者名乗ってる奴は、自分視点では明確に嘘吐きなんだろ?その嘘吐きの相手が俺を挙げているにも関わらず、占いたい奴を同じにしたのなんでだ?なんかおかしくねぇかと...》 [がりがり。綴った] | |
(227)2006/07/15 21:20:56 |
書生 ハーヴェイ [...は、自分が一番気に入らない人物、トビーを見つめた。 最も、他に嫌いな村人は山ほどいるのだが。 トビーは、紙に書いたものを、必死に修正している様子だ。 彼の独り言に耳をすませてみると、どうやらトビーは 一時、自分と同じ、カミーラを占い先にしたようだった。] 馬鹿みたい……。 その態度、まるで僕が書いた占い先のメモを 見ていなかったといわんばかりですね……。 僕は、ちゃんと堂々と、テーブルに置きました。 そしていつもより、大きな文字で、書きました。 なのに…… どうやってそれを見逃すのですか……? 僕は、トビーが理解できない。 [...は、トビーを、上から下まで睨みつけた。] | |
(245)2006/07/15 22:32:11 |
村長の娘 シャーロット 「私は、ラッセルを―― ドクン、とまた胸が指される感触がする。 ”――疑うのか” (いいえ、あくまで推察よ。ここで迷ってはいけない) ……今の所、ラッセルさんが…狼…の可能性が… 高いかもしれないと考えています… あそこでラッセルが名乗り上げざるを得なかった状況… 皆さんの私達能力者が名乗りを上げた状況の前後の反応を見てモーガンさんを調べたいと思いました。 もしかしたらラッセルと…繋がりがあるかもしれない。 でもそれはステラさんにも可能性はあります… もし…もし…今晩の占いでモーガンさんが人間なら、 次はステラさんを見たいと思います… ………状況にもよりますが… | |
(247)2006/07/15 22:38:30 |
書生 ハーヴェイ [...は、トビーを視界から外すと、今度は シャーロットに目をつけた。まるで亡霊のようだ、 と、ハーヴェイは思った。いつも居るのだか居ないのだか、 そんな存在。たまに2階で寝ていたり、1階で寝ていたり、 こいつ、死んでいるんじゃないのか、と何回も思った。] ………。 ……………。 [...は、シャーロットへの怒りが、高まったように見えた。 ――なんて綺麗。亡霊のようだと思ったその肌は、 純粋な白で、まるで雪のようだ。そして彼女の青い髪。 見事な色をしていて、その髪に吸い込まれそうだ。 こいつも、こいつもステラと同じ…… なんでこんなに。 ハーヴェイは、下唇を、ギリ、と、一瞬だけ、噛んだ。] | |
(250)2006/07/15 22:41:07 |
逃亡者 カミーラ [アーヴァインは、ラッセルに冷たい言葉を返した後、続けた。 「随分と疑心暗鬼の嵐だな」 「占い師が二人?霊能者が二人?」 「人狼も狂人も狡賢いものだな……」 アーヴァインはテーブルに置かれたメモを読んで軽く顎をさすり、トビーを、ハーヴェイを、ラッセルを、シャーロットを見る。 「君達の誰かが本物で、誰かが嘘吐きということか?」 全員が全員、村の人間だということ。それが当然のような、或いは意外なような顔をして。 「まぁ明日辺りから自警団でも一人ずつ尋問くらいはしてやろう」 そう呟いて、アーヴァインはソファーに座り込む。そしてまた、人々の会話に耳を傾けている] | |
(251)2006/07/15 22:41:32 |