書生 ハーヴェイ [2階から、悲鳴が聞こえた――。] [...は、無言で、凄い早さで2階へ向かった。 そして悲鳴が聞こえる部屋――、ここだ。ドアを開ける。 中には、シャーロットが死体を抱いたまま、泣き崩れていた。 そして、その死体の正体は、あのナサニエルだった。] ………これは、天罰。 シャーロットという、疫病神に良い顔をした、罰――。 見事な死に様だわ……!! ナサニエル…!!! あははははっ…!!! なんてザマなの…!? あははは!! [涙は、出なかった。いや、涙なんて物は、今の彼女には 既に無かったのかも知れない。それどころか、 天罰を与えられたナサニエルを見つめ、高笑いをした。] | |
(15)2006/07/18 23:23:00 |
墓守 ユージーン [しかしカミーラの死もナサニエルの死もシャーロットの慟哭も 心を突き動かしはしない。――その筈だ。 ...はただ、ぼんやりとした声で呟く] あのレベッカとかいう人も、…カミーラも とても人狼だったとは思えない。 もう二人も…ぼくたちは無駄に殺してしまったんだろう。 本来…ぼくら自身が助かるために、 利用すべき殺しを、無駄に。 そして人狼によってトビーが死に… 今日もまた…ナサニエルが死んだんだ。 本当にこのまま…滅びていくのかもしれないね。 [死に行き、しかしむしろそれを救いと感じているかのような どこか安らかなカミーラの死に顔を見ながら呟く。 何のために生きているのか、生きることは幸福なのか もうわからない。全てがどうでもいい。 誰でも何でもするがいい。勝手に殺し合うなら殺し合え。 それでも半ば自動的に、言葉は続く] | |
(20)2006/07/18 23:37:27 |
墓守 ユージーン 「ヒューバートが人狼」、か…。 もし彼を殺してしまって、 彼が人間だったらもう…取り返しはつかない。 トビーが狂った奴だったと…甘い夢を見ることができない。 昨日レベッカが人狼だったのではと言ってしまったようには そんなふうに甘い夢なんか持つべきじゃ…ないんだろう。 つまり二匹の人狼も…狂った奴も生きてる、と思えば… 今日人間を殺してしまって、明日人狼二匹と狂った奴が 生き残った上での5人になったら…ぼくらの死は確実。 全体的な視点で安全を考えるなら、ハーヴェイ…。 つまり彼…いや、彼女の死とトビーの死をあわせて 化け物側一匹が確実に死んだことで明日滅びが決定する事を 防ぐという意味でなら…殺すべきはハーヴェイなんだろう。 でももう…次のことも考えておかないと。 | |
(24)2006/07/19 00:11:45 |
墓守 ユージーン ぼくもやはり…そのぼくらに対する貢献からも ラッセルよりシャーロットの方を信じてる。 となると、残る3人を殺せるだろうその内訳… ハーヴェイと、ラッセルと… 明日人狼判定がなされるだろうステラ… 彼らを殺しさえすれば助かる…のかな。 無論…ぼくの立場からの話。 加えて、シャーロットが本物であったらの話。 そう思っているけどね。 [本当に助かりたいと思っているのかもわからない 能面のような顔で言い終わると、機械のようにメモにも著し あとはもう何物にも心を揺らしたりされないように、 自分に心など無いと強く強く感じようとする。 …その成功により、階上から聞こえるヒューバートの怒声にも 身を震わすこともなく、何者だと問いつめるための疑問すら 今は生まれることが*なかった*] | |
(25)2006/07/19 00:13:23 |
書生 ハーヴェイ [鍵が掛かっている、周りには人形が散らばっている小部屋。 その中に、ハーヴェイは、ただ1人、大人しく座っていた。] 今日の占いは…… ユージーンが良かった…。 この前の私の推理は、完璧だった…。 なのに…。 そして…、処刑したいのは、ヒューバート…。 ラッセルが占い師だという可能性は、限りなく低いけど、 もしもの為に、安全対策として…、こうするしかないわ…。 [そう、誰も居ないこの部屋で、呟いた。 だがそれは、全く無意味な呟きだった。彼女は、殺される。 何を言っても、どの行動に出ても、やはり、処刑される。 彼女はそれを承知していたが、それでも希望は、捨てなかった。] | |
(26)2006/07/19 05:29:24 |
書生 ハーヴェイ 『ママ、体が女の子の人は、男の子なの?』 『何馬鹿な事を言ってるのよ。さっさと寝なさい…』 [――全てはここからが、始まりだった。] [私が、幼稚園に通っていた時は、まだ良かった。 女の子と男の子なんて、関係なく、平等に遊んでいた。 しかし時が経つと、その光景はもう二度と見られなかった。 意味が、――意味が分からなかった。本当に不思議だった。 何故男の子は鬼ごっこをして、女の子はいけないのか。 何故女の子はお人形遊びをして、男の子はいけないのか。 ハーヴェイは、その沈黙の掟が、不思議でたまらなかった。] なんでよ……。 私だって……。 お人形遊び…… したかった………!!! | |
(27)2006/07/19 05:37:36 |
書生 ハーヴェイ 『ハーヴェイは男だから、人狼にも立ち向かえるな!』 [そう、私の父は言った。そして父は、20年前の、 恐ろしい人狼事件の資料を私に、読ませてくれた。 とても、とても興味深い文章だった。――だが。 何故、男だから、この危険な人狼に戦わなければいけない。 女の子だったら、何もしなくてもいいのか?そんなの、ずるい。 私は、父の言ってる事が全く理解できないまま、成長した。] 意味不明――。 パパも、ここに居る人達も!!! 訳がわからないんだよ!!! この頭の悪い下級人共が!!! [...は、その父の言葉を、今でも理解しようとしなかった。 何故ならそれは、矛盾していたからだ。ハーヴェイは女性、 それにも関わらず、この戦いに、誰よりも早く、乗った。] | |
(28)2006/07/19 05:46:13 |
書生 ハーヴェイ [...は、ドアの所から、シャーロットの声が聞こえた。] ……貴方を占い師と100%決め付けるわけにはいかない。 だから、安全策としてヒューバートを処刑しようとした…。 でも、私達にはもうそこまで余裕が無いって、気づいたの。 ……気づかせたのは、どうやら貴方だったけどね……。 だから何…?!! さっさと出て行きなさいよ……!!! 貴方が私の間違いを直したって、私を救ったつもり……?? 私、死ぬのよ!?! あはは、笑いなさいよ、この売女がっ!!! 見事貴方のその、不思議な不思議な忌々しい力で 私を殺す事ができたのね!! おめでとうございますわ! でもね、ナサニエルだって、トビーだって、お前のせいだ!! 満足していただけたかしら……!?! 自分だけ今は地位が高いからって、自惚れてるのか!?! 糞……糞!!! 糞!! 糞!!! …さっさと消え失せろ!!! [...は、悲鳴を鳴り響かせて、シャーロットに激怒した。] | |
(60)2006/07/19 22:29:35 |
書生 ハーヴェイ [...は、踊りながらも、口を開いて呟いた。] 私の、夢だった。 バレエのレッスンを習うのが、夢だった。 それで、あの広いステージでみんなに見てほしかった。 そしてあの白いドレスを着て――いっぱい踊りたかった。 霊能力だって、そう……。 私は、私の限界、…いえ、限界を超えて、戦った。 ちゃんと人狼を探し出したかった…… 私の能力で…。 でも、もういいの。 私――、もう、疲れた……。 [疲れた――。そう言ったが、それでも踊りを止めない。 彼女は、次々とバレエの技を披露する。誰もいない場所で。 精神的に、もう疲労は限界にまで達していた。 しかし、それでもハーヴェイは、自分の踊りを止めない。] | |
(65)2006/07/19 22:51:12 |