酒場の看板娘 ローズマリー 嘘……? [ぽつりと零す。けれど表情は、変わらない。女は徐に傍に置いた鞄を取って、散らばって幾つもに分かれた、アーヴァインの死体に歩み寄った] ねぇ、嘘でしょ。これ、何かの冗談でしょ? アーヴァイン。 あなたが、ソフィーを殺したんでしょ? そうなんでしょ、そうよね? ねぇ、転がってないでなんとか言いなさいよ? [つ、と手を伸ばし、頭だけになった男に触れれば、ゴロン、首筋の動脈からどくどくと血液を溢れさせながら、転がる。余りにも滑稽で、哂った] ……あは。 あははははは、殺したんじゃないの?そうでしょ?殺したから罰が下ったんじゃない?あぁ、そうなんだ、あはは、これで事件は全部解決、かみさまがアーヴァインを殺してくれたのよ、あは、あははは!!! | |
(22)2006/06/28 01:17:05 |
村長の娘 シャーロット ローズマリーさん…。 [少女はローズマリーのを抱き止めたまま、繋ぎ止めようとする] 行かないで…「そっち」に行っちゃ駄目。 そっちには、良くない物が有る…。 もう…一人で危険な所に行かないで下さい…。 [そう言って、ローズマリーが銃を握っていた手に自らの手を添える] これは、私の我が侭かも知れません。 でも、ローズマリーさん一人に辛い思いはさせたくないんです。 だから…今度からは、私も一緒に連れて行って下さい。 一人じゃなくて、二人で。 私でソフィーさんの代わりになれるとは思えないけれど…。 それでも私、ローズマリーさんの役に立ちたいんです! だから…そんな事、しないで…下さい…。 そんな事をしても、誰も喜ばない…。 | |
(37)2006/06/28 01:29:22 |
のんだくれ ケネス [ハーヴェイの「黙れ劣等」の罵声に、貼り付いたような笑みを浮かべて] ……ほう、だったらさぞかしアンタは上等な人間様なんだなぁ? ……テメェみてぇな趣味の悪いのが上等だっつーならよ、俺はそんなのクソ食らえだね! [抱き合って涙するシャーロットとローズマリーを顎で指して] 俺にゃ、ああいう方がよっぽど上等に見えるけどよ。 大抵の悪いことはしてきた俺は上等じゃあねぇさ。 でもよ、アンタも然程変わりゃしねえぜ? ―――俺が見てきた最低の類のゲス連中とよ。 ま、本当なら今すぐにでもぶっ殺してやりてぇがよ。 嬢ちゃんがたに免じて、テメェがバケモンだってわかってからぶっ殺してやることにするよ。 [そう嘲笑って、椅子に腰掛けた] | |
(61)2006/06/28 01:53:35 |
酒場の看板娘 ローズマリー シャーロットって本当に良い子ね……? なんて言うのかしら…… 妹、みたい。 [そう言って、シャーロットの手の温もりを感じながらも銃を握る] ―――この銃は、私が実家を出る時に、お母さんが「万が一」の時の為に使いなさいと……そう言って渡してくれたの。元は、お祖母ちゃんのものなんだけど、ね。 その万が一がシャーロットの命に関わるようなことなら 私は引き金を、引く。 守るから。 [大切そうに銃を手に包みながら、いつも不思議に思っていた、銃に刻まれている紋章を見つめた。女はその紋章が、とある公爵一族の物であることを、知らない――そしてポケットに無造作に仕舞っている十字架のネックレスの紋章と同じだということにも――気付いてはいなかった。] | |
(77)2006/06/28 02:17:08 |
酒場の看板娘 ローズマリー ――……? あ、そっか…… [自身が紡いだ言葉が引っかかり、漸く気付いたように瞬く] 仲間だから自分が占い先から外しても意味は無い、わよね。 そう、つまり占い師と嘘を吐いているのが、仲間が居る殺人鬼ならば、本物の占い師も自分の占う先と合わせる動きをしなければ意味がない……? [そういうことになるかしら。と小首を傾げて考え] 寧ろ、こんな目立つことを……二人とも我を通して、自分が占いたい人を占った、それって大胆過ぎて、仲間を庇う者のようには思えない―― 嘘を吐いているのは、殺人鬼じゃなくて、人間? でも、何故人間がそんな嘘を吐く必要が…… | |
(153)2006/06/28 22:45:01 |
のんだくれ ケネス [テーブルについたままムスっと飲んだくれていたが、重い口を開く。] ―――なるほどねぇ、ネエちゃんが俺の無実を証明してくれりゃよ、どっちかがテキトーなこと言ってるにせよ、俺の無実は間違いねぇってことか。 ははっ、解りやすくていいじゃねぇか! [そして、ネリーを一瞥して、酒瓶に視線を戻しながらボソボソと呟く] だがよぉ……どう見てもよぉ、この村にゃ俺たち以外の生き残りはいねぇ。 っつーことはよ、こん中にバケモンだかキチガイだか人殺しだかわかんねぇがよ、そういうのがいるってことじゃねぇのか? いや、こんだけ廃屋がありゃぁ、どっかに潜んでるかもしれねぇさ。だがよ、あのアーヴァインとかいう野郎についてはよ……逃げも隠れも出来ねぇんじゃねぇのか、殺したヤツはよぉ? ―――俺は、殺すぜ。俺に牙を剥くヤツも、疑わしいヤツもよ。 | |
(160)2006/06/28 23:00:04 |
酒場の看板娘 ローズマリー [ラッセルの声が聞こえて、一寸困ったように視線を向け] あの、ラッセル。口を挟むようで悪いのだけど…… もし仲間同士でつるんでいるから欺瞞の占いをして、その人が人間だって言っても、意味が無いんじゃないかしら?今私が言ったように、本物の占い師が自分と同じ者を占うくらいに動かないと―― レベッカも、セシリアも、互いに説得の猶予が無かったようには思える。けど、嘘吐きの占い師なら占いそのもの嘘なのだから、相手に合わせた結果を告げるんじゃないかって思うの。その、相手とは別の真実だと主張しても。 ……でも実際は違った。嘘を吐いている占い師は我を通すことで、結果、同じ人を占わなかった、これって……仲間を庇うような行動とは、余り思えなくて―― | |
(167)2006/06/28 23:07:15 |
のんだくれ ケネス [馴れ馴れしく肩を抱いてきたノーマンをちらりと見ると、自分に対して怒鳴りつけるレベッカの方をぼんやりと眺めて] なぁ、旦那よぉ。 お前さんは俺のカカァに会ったこたぁねぇんだよな? ―――ちょうどあんな感じの気ぃ強ぇ女でよ。 やれテメェの稼ぎが悪いだの、 やれアンタがそんなんだからペーターも勉強できないだの、 やれ舞台への未練たらたらで女々しいだの、 言いたい放題言ってくれてよぉ? ―――本当にいい女だったんだぜぇ? [遠くを見つめて、穏やかに笑う。] だからよ、俺ぁアイツんとこ行けるなら別に構わねぇのさ。 なぁに、アイツも俺も脛にゃ傷だらけだ。 揃って地獄行きに決まってるさ、ヒャッハッハッハ! | |
(198)2006/06/28 23:53:42 |