酒場の看板娘 ローズマリー [それはほんの刹那の出来事だったのだろう。そう、レベッカはすぐ傍に立っている、立っている、けれど心臓をもがれた彼女は、すぐに力というものを失って、ドサリ、床に崩れ、落ちた] ――……な、んで? なんで、なんで、なんでレベッカ…… 嘘よ、嘘、こんなの悪夢に決まってる。 ねぇレベッカ、起きる時は一緒に起きてね。 レベッカ、今は眠ってるんでしょう。 すごくすごく悪い夢を見て、魘されているんでしょう。 うん、私も同じ。そう、凄く酷い悪夢よ。 でももうすぐ朝が来る、そしたら―― [淡々と告げながら、崩れ落ちたレベッカの傍に座り込み、その頬に触れた。あぁ、見ている、見ている、何も見えないその瞳で、レベッカが自分を見ている] | |
(10)2006/06/29 01:15:39 |
酒場の看板娘 ローズマリー [目覚めのキスをしても目を覚まさない、レベッカは、もう、永遠に目を覚ますことなどないのだから。ころり、落ちている心臓に手を伸ばす、もう音の鳴らない、その心臓を――ぎゅ、と、握った] 何で……なんでレベッカなのよぅ!! レベッカは死んじゃだめなんだから!! オーウェルズの酒場で一緒にお酒飲むんだから。 それから、それから、私、まだレベッカに聞いてないことが沢山あったの。レベッカ、どうして貴女は存在してるだけで私の心を奪っていくのって、そう、聞きたかった、云いたかった、いつの間にか好きになって、あぁこれ運命なのかもしれないって、そう思ってた、レベッカのこと大好きなの、ねぇレベッカ―― 厭だ、厭、いやぁああああっ!!!!!!!! | |
(21)2006/06/29 01:28:58 |
酒場の看板娘 ローズマリー [涙で視界が曇り、自らに何かを差し出す人物が誰なのか暫し認識出来なかった。掛けられた言葉さえ、今まで聞いたことの無い、どこか優しいものだったから。指先で涙を拭うと、無精髭の男が見えた。「有り難う」、そう告げて笑もうとしても、笑顔など作れなくて。酒が注がれたグラスを受け取り] そうね、うん、レベッカとは一緒に飲む約束してたもの。此処は酒場じゃないけど、ね。……有り難う。 [グラスを傾け、レベッカの口元へ運ぶ。けれど彼女は口を開いてはくれなかった。だから自らの口に酒を含んで、口移しで飲ませた。彼女は嚥下もしてくれなかったけれど。] ……世界は、――世界は。 ……。 こんなに、こんなに色の無い世界だなんて、気付かなかった。 大切な人を失った世界にはどんな花が咲くんだろうって思ってた、でもその世界にはもう、 ――花は咲かないことが、わかった。 [零すように告げて、グラスに残った酒を一気に飲み干す。アルコールで感情など麻痺させてしまいたいのに。悲しみに支配された心は、たかがアルコールだけでは誤魔化せなかった。女はかろうじて音だけを消して、涙を流し続ける] | |
(31)2006/06/29 01:48:19 |
踊り子 キャロル [相手は拳銃、此方は唯の硝子の破片。差は歴然だった。だがそれでも、目の前の男をただ見つめて、言葉を紡ぐ] そうかい。それならあたしが教えてやるさ。 そう、身を―― [身をもって。言いかけたところで鐘が鳴る、あの忌まわしい鐘の音が。相手の注意が一瞬逸れたのを見て、男に向かって駆け出した] 「愚かなものだ!」 [しかし、逸れたのは一瞬。男は再度銃を構え、此方に向けて撃つ。照準がややずれていたものの、銃弾は自分の左腕を貫いていた] …っ! [思わず、声にならない悲鳴を上げる。それでも、そのまま男に向かって突っ込んだ。] あたしの足をなめるんじゃないさ! [縺れ合って床に転がる。転がって止まったところで、上になっていたのは――男。再び銃を構えようとした彼の脛を、空いていた右足で思い切り蹴飛ばした。相手が怯んだところで、硝子の欠片を喉元めがけて突き出した。彼も二発目を撃とうと拳銃を構え―] | |
(35)2006/06/29 01:56:47 |
村長の娘 シャーロット [暫時、少女は考える。何故か自分の記憶に残る色の思い出を] 「夢」……私に色の記憶が有るのは…それが有るから…。 ローズマリーさんにも…私の世界…分けてあげます。 だから、絶望…しないで…。 [ゆっくりと立ち上がると、怯えを消し去った声で歌い始める。 大切な人に、向けて] ――Ho so gna to che sta via gi noc chi―― 《我が前に見えし君》 ――Co meun san to che pre gail Si gnor,―― 《主の恵み祈りて》 ――Mi guar da vi nel fon do de gl'oc chi,―― 《優しくも我を見し》 ――Sfa vil la vail tuo sguar do d'a mor.―― 《君が目は澄みたり》 | |
(45)2006/06/29 15:24:05 |
酒場の看板娘 ローズマリー [俯いた女の耳へ、涼やかな歌声が流れてくる。鈴のように、透き通った少女の声が鳴る。赤く、充血した瞳、少女の姿を捉えた――世界の色はどんな色だったのだろう。唯、目に映るのは悲しい程に穏やかな蒼穹] シャー、ロット…… [ぽつりと彼女の名を呼んで、自らを探すように、傍らに座り込んだ少女に、弱く、笑んだ] 淀んでしまっても。 奪われ続けながらも。 死への誘いに振り向かないで。 貴女が澄んだ蒼穹の空ならば 私は白鴉になって、飛び立つことが、出来るのだろうか。 ――小さき者と嘲笑う残酷な闇の使途、 翼を広げて、迎え、打つ。 [訥々と告げては、一寸、朽ちた天井を仰ぎ、静かに息を吐く] 復讐の焔を消さない為、大切な人を守る為、 決して劒を手放さないで。 | |
(58)2006/06/29 22:14:18 |
酒場の看板娘 ローズマリー 正常……正常ね…… [ボブの言葉。復唱して俯いた後、僅かに肩を震わせる。やがて堪え切れないように――笑った] 異常なのは貴方よ。 殺さないと殺される、リックの言葉の通りじゃない。 何を今更。 殺したくない?甘えたこと言ってるんじゃないわよ。 ネリーが視たんでしょ、ハーヴェイは人間だった。霊能者はネリーだものね、じゃあネリーの言葉を信じるわよ、ネリーが殺人鬼の死を見届けない限り終わらない、終焉は来ない。殺人鬼はまだ居るんでしょう、それもアーヴァインの言葉の通りなら複数、何人も!そう、レベッカを殺した殺人鬼が此処に居るのに!! ――男の癖に。武器も取らずに甘えないでよ。それともなぁに、殺意なんか仕舞って、貴方なりの「正常」を演じて、人を殺してるのかしら?レベッカを殺したのかしら? [溢れる言葉、其の侭に男に放った後、口の端を歪ませる] ……ねぇ、ボブ? | |
(65)2006/06/29 22:46:56 |
酒場の看板娘 ローズマリー [リックに、無表情の侭、ゆるゆると首を振る] 傍に居たから。殺せる余裕なんてなかったから。 そんなもの理由になんてならないのよ……。 思い出してよ、ソフィーが死んだ時、此処から随分離れた場所でソフィーを殺せたのはアーヴァインかノーマンくらいのものだった、でもアーヴァインだって、一瞬の間に殺された。レベッカもよ、そう、目撃なんて出来ないくらい、刹那の殺人――此処に居る“敵”は、そういう妙な力があるんじゃないの? ……ともすれば、女だから、子供だから、そんなものさえ理由にはならないんじゃない? [ねぇ。と誰にともなく同意を求めるように言いつつ、リックと、ウェンディを一視した] | |
(76)2006/06/29 23:01:05 |
村長の娘 シャーロット [誰かが言っていただろうか―「気狂いの人間」―それが気に掛かり、占い師を名乗り出たレベッカが襲われた事を考える] レベッカさん…。 やっぱり、人殺しが自分達を見付けられる事を恐れて、本物だと思った方を…。 でも、セシリアさんが言った「気狂いの人間」が居るのだとして、その人が嘘を吐いていたのなら…まだ、希望は有るんですよね…。 だって、気狂いの人って、人殺しさんが誰だか…分かってるんでしょうか…? 誰だか分からなくて嘘を吐いてるんだとしたら…人殺しさん達にも、どっちが本物か判らない…ですよね。 だったら、運良く人殺しさんが占い師さんを襲ってないって事も…有りますよね…。 人殺しさんが、間違えてその気狂いさんを襲っていた場合…ですけど…。 それに…運悪く本当の占い師さんが襲われてたって事も…。 [やはり自信が無い考えは必然的に声が小さくなり、下を向いてしまう] | |
(85)2006/06/29 23:11:08 |
酒場の看板娘 ローズマリー [ノーマンの冷静な問いに、一寸黙って考える] ……レベッカが殺された今、セシリアは確かに状況的に怪しいわね。でも、殺人鬼が自ら、そんな怪しい状況に立ち入るかしらって、そんな風にも思える。 じゃあ、……占い師と名乗った何れかが、人間なのに嘘を吐いている者、なら。 何故人間がそんなことをするのかはわからないけれど可能性としてなくはない。唯、その場合、殺人鬼から見て――レベッカとセシリア、どっちが本物なのか、判断する基準はあったのかしら? ……あったとしたら。 [ぽつり。呟いて、レベッカが視る筈だった男を――ケネスを見遣る。しかしすぐに視線を逸らして思索を続ける] でも可能性として、それがそこまで高いかどうかはわからない。 | |
(91)2006/06/29 23:18:28 |
旅芸人 ボブ [震える手で酔っ払いを指差す] ほら・・・あああ・・・あの姉ちゃんが、 勘がいいとかいうヤツだって確信持って殺されちまったのなら、 あの酔っ払いは相当怪しいじゃねぇか! もし仮に、そういうのがいたとして、 セシリアがその・・・嘘ついたとしようかい!? その状況なら、確信持って姉ちゃん殺せるのは ・・・・・・ほら、あの酔っ払いに関して嘘でもついたってことだろ? [チンピラも指差して] あの酔っ払いとアンタ・・・・・・仲良かったよな? そう考えると、アンタも相当怪しいぞ! そうだよな・・・私みたいな偏見持たれやすい黒人に! 濡れ衣着せて生き残ろうって腹か? この野郎、とんだタヌキだな! | |
(92)2006/06/29 23:18:42 |
踊り子 キャロル シャーロット……。 [シャーロットの言葉に考え込んだ] 殺人鬼に味方する人間……そんな奴がいるものかね。 もしいるとしたら、そいつは気が違ってるとしか思えないけどさ。 そして、そんな奴があたしたちの中にいるってなら、それはレベッカとセシリアのどっちかなのかもしれないさね。 だけど殺人鬼からみたら、まっとうな占い師と気が違った奴は区別がつかないんじゃないかね? 仮にレベッカが気が違っていたとしても、殺人鬼がそれを理解してたとは思えないさ。 セシリアとレベッカの両方が殺人鬼じゃなかったとして、とりあえずどちらか襲っておいて、残ったほうに疑いを向ける気だったのかもしれないさね…。 | |
(101)2006/06/29 23:26:05 |
旅芸人 ボブ ぐっ・・・・・・。 [一瞬言い返せない。チンピラの気迫に押される。 だが、頭にセシリアの顔が浮かぶ。 勘がいい・・・そんなもんボブには信じる気になれない。 だが、周りの皆は信じているようだ。 頭の中で仮定に仮定を重ねたフィクションを上演する。 ここで言い負かされれば・・・セシリアは・・・] へっ・・・・・・そんな威勢のいいセリフ吐けるヤツが、 藁にも縋る思いでオカルトなんか信じたヤツが、 仲間庇う理由が、情、ってなぁ・・・笑かすなよ。 私だって、信じてないものに妥協に妥協を重ねて、 仮定だらけのフィクションの土俵で話してるんだぜ? もっと状況を見てみたらどうだい? | |
(110)2006/06/29 23:37:13 |
のんだくれ ケネス [ボブとノーマンの言い争いに、大げさに溜め息をついて割って入る] あーーーーあ、っと! ったくなんでぇなんでぇ! 黙って聞いてりゃくっだらねぇことガーガーわめきやがってよぉ? 酒がまずくなってしょうがねぇや、畜生! 第一よぉ、俺ぁ占いがどーだとか本性がどーだとか、そういうこたぁよくわかんねぇさ。 だから、あのメガネの嬢ちゃんが俺のことを「人間です♪」だなんて言ってもよ、見たまんま言ってるだけじゃねぇかとしか思えんよ。 だからよぉ、俺にしてみりゃ嬢ちゃんとネェちゃん天秤にかける意味がねぇんだよ? くっだらねぇ!何が悲しくてテメェの女房に似たイイ女殺して喜ばなきゃねぇんだよ!! [激昂して、テーブルをぶっ叩く] | |
(113)2006/06/29 23:38:42 |
酒場の看板娘 ローズマリー [キャロルやシャーロットの言葉、人々の言葉を聞きながら考え込む。この何処かに欺瞞が混じっている可能性は?――考え込む] 占い師という嘘を吐いているのが、殺人鬼でない場合。 セシリアがケネスを選び、人間だと言った。 殺人鬼であるケネスは、レベッカに視られるのを恐れ レベッカを殺した――? [言葉にしてから、首を横に振る] ……考え難い。 セシリアが殺人鬼というのも考え難い。自らそんな怪しい立ち位置に行くように思えないし……。 それよりも、ケネスとセシリアに疑いを掛けた、その方がずっと考えやすいんじゃないかって……。 じゃあ、殺すべきなのは、このお話とは関係ない所で、喃々としている人物――? | |
(119)2006/06/29 23:44:53 |
のんだくれ ケネス [ボブを挑発した勢いで、そのまままくしたてる] あーーー畜生、ケッタクソ悪ぃな! ったくよぉ、ネェちゃんがぶっ殺された時点で誰かこんなことほざきやがるとは思ったんだよ! 嬢ちゃんとネェちゃんのどっちかがただのキチガイだったとしてもよぉ、俺の潔白が証明された所でどっちがバケモンかなんざわかりゃしねぇじゃねぇか! アタリメェだ、どっちも殺っちゃいねぇんだからよ! それともアレか?俺をぶっ殺した後に「これじゃわかんないから念のためメガネのお嬢ちゃんを殺そう! これで間違いだったとしても、魔法使いのボクを許してね♪」とか、お得意の営業スマイルでほざくつもりじゃねぇだろうなぁ? 「惚れた女ほどいじめたい」……テメェで情けねぇ性癖晒して満足か、魔法使いさんよ? さっきまで誰も殺したくねぇとか言ってたヤツが、随分と嬉しそうじゃねぇか、んん? [嘲る様に、嗤う] | |
(121)2006/06/29 23:46:58 |
のんだくれ ケネス [ボブの剣幕に不快感を露にして] あぁん!?さっきから聞いてりゃ飄々とほざいてるのはテメェだろうがこの野郎! 二言目には「誰も殺したくない」とかほざきながらよ、やってるこたぁ責任逃れじゃねぇか!! 自分は殺されたくない、けれど手も汚したくない、気に食わないヤツはさっさと死んで欲しい…… そういう態度がてめぇの大事な女を殺す物言いと変わりゃしねぇってのと何が違うんだコラ!! 何が悲しくて、目の前で女が死ぬ目に何度も会わなきゃいけねぇんだ、テメェみてぇにスポットライトの真下で笑ってりゃ銭の入る人間にゃ、そんなこともわかりゃしねぇのか!!! [声を枯らして怒鳴る。唇の端からは、血が滲んでいる] | |
(133)2006/06/29 23:58:33 |
のんだくれ ケネス [激昂して立ち上がりかけるが、ボブの反論を聞いて心底疲れきったように、座りなおす] ―――ああ、こりゃぁ感情論さ。 誰が嘘ついてるかもわからねぇんだ、俺みてぇに学のねぇヤツにゃ、そこの赤毛のボーヤはどうやら無実っぽいってことくらいしかピンとこねぇ。 あとは「かもしれない」「かもしれない」ばかりさ。 だがよぉ、テメェの言ってることも、単なる確率論じゃねぇか? ……ならよ、俺ぁ自分の感情で動くぜ、そりゃぁ。 そこを土足で踏み荒らされちゃよ、そりゃぁムカつくさなぁ? 何、どうせ此処にゃ死に場所探しに来たようなもんだ。 バケモンと刺し違えて死ぬのも悪かネェなぁ? ま、悪し様に言われてぶっ殺されるのが気にくわねぇってだけだがよぉ。 ―――好きに言えばいいさ。 [イスの背もたれに、ダラリと寄りかかる] | |
(148)2006/06/30 00:12:42 |
酒場の看板娘 ローズマリー [ボブの叫びに失笑した。ケネスとノーマンをちらりと見遣り] 貴方たちが、この男がウザったくて仕方ない理由、漸くわかったわ。否、私も前々から気に食わなかったけどね。 黒人だから迫害される、それこそ自意識過剰じゃない。 オーウェルズの酒場では黒人も白人も皆一緒に楽しくお酒飲んでるわよ、差別なんか存在しないわよ、皆、皆、笑顔だった。 そうやって白人を憎む貴方こそが醜い。 被害者の顔して、殺してるんでしょ、あぁ、もしかして皆が白人だから憎くて殺してるのかしら、レベッカもソフィーも綺麗な白い肌だもの――ねぇ。 ――差別なんて。差別なんて。 [繰り返した後、ふっと目の色を変え、嗤う] ……黒人なんて死ねばいい。 | |
(153)2006/06/30 00:15:38 |
旅芸人 ボブ [酔っ払いに、真剣な眼差しを向けて] そうか・・・まあ、アンタの気持ちもわからんでもないな。 そう、私の言うことはただの確率論で・・・ だがな、別にデタラメに言ってたわけじゃないんだ。 情とか、そういうのヌキにして・・・ 今だけは真剣に私の言うことに答えてくれないかい? アイツと・・・アイツ・・・ [チンピラと、緑色の髪の女を指差す] アンタの相棒と・・・うまく言えねえが懇意の女。 確かに情が入るのは認めるが・・・今だけは、 「そんなはずねぇ!」で私の質問に答えてくれ。 私にはね・・・彼らが人に疑いかけてまわるような 動きをしているように思えるんだ・・・どう思うね? [悪意の眼差しではない、真剣に男と男の語らい― そういう目つきで酔っ払いを見つめる] | |
(155)2006/06/30 00:18:02 |
のんだくれ ケネス [ダラリと背もたれによしかかったまま、力なく呟く] そうさなぁ……アンタらの言う所の「論理的」な物言いをするならよ。 俺は自分の潔白なんざ誰よりよく解ってる。 だが、レベッカのネェちゃんとセシリアの嬢ちゃん、どっちかがキチガイだかバケモンだかなんざわかりゃしねぇ……そんなトコにしかならねぇな。 そこのメイド服の奇矯な嬢ちゃんが死体がどうこうってのが解るとか言ってる以上よぉ、俺がナニモノかってとこに嘘ついた所でどうなるもんかねぇ?って気はするけどな。 ……ま、そんときゃ女房のとこに行くだけだ。 チンピラの小競り合いに巻き込まれた死んだ女房子供がいる俺が、バケモンと人間様の小競り合いに巻き込まれて死ぬってのも中々面白ぇ脚本じゃネェか? ―――ハハッ…… [そう、力なく笑った] | |
(165)2006/06/30 00:28:13 |
酒場の看板娘 ローズマリー [キャロルの問いに、ゆるり彼女を見て] 確率論――私だってそっちで考えてるのよ。偶然殺人鬼のケネスを、狂った人間が人間だと言った。だからレベッカを殺して暈した?……有り得ないとは言わない、でも確率として低いように思えるの。 レベッカが殺されたからその考えに行き着くんでしょう。でも殺人鬼は単に、占い師が邪魔なだけなんじゃない? ……あぁ、それと、セシリア。 貴女が本物かどうかなんて知らない。第一レベッカが嘘吐きなんて思いたくない――でも一応。 占えるんなら、私は……そうね、リックを占って欲しい。子供の姿で騙してる可能性、それもまともな子供――ウェンディよりも。まぁ誰を占うかを決めるのはセシリアに任せるけどね。 | |
(167)2006/06/30 00:32:19 |
踊り子 キャロル [ローズに向かい頷いた] そう、たぶんレベッカが殺されたから、そんな風に思うんだろうね。 ケネスが無実で、レベッカとセシリア、両方が「殺人鬼ではない人間」だったら、どっちが本物かは殺人鬼にもわからないだろうさ。 そして殺人鬼にしたって、どうせ殺すなら気の違った味方より、本物の占い師を狙いたい…だろうと思うからね。 単に邪魔だったから、とりあえず片方を殺して残りに濡れ衣を着せる、そうかもしれないさね。 セシリアの占い…ね…。 [と、セシリアの言葉が耳に入る] そうだね。あたしも結局人殺しだよ…。殺したことには違いないさ。 どうしてもあたしが気になるなら、あたしを占ってみても構わないけどね。 あたしが見てもらいたいのは…そこの男かな。疑惑を振りまいてるとは思わないけど、どうも敵の多そうな性格だからね。 [ノーマンを見やった] | |
(185)2006/06/30 00:51:00 |