流れ者 ギルバート (不快だ) (風呂に……) [乾きかけた汗のせいで体に張り付いてくるような衣服が 気持ち悪い。何より血の付いている服を着ていたくない。 それでも一人で浴室に向かい、無防備に湯を浴びることを 考えるとぞっとした] 何なんだオレは……。 [もしかするとここで一番馬鹿みたいに怯えてるのは大の大人の 男の自分ではないかと、自らを鼓舞するように笑おうとするが うまく笑えない。 女達ややっと少年時代を脱したような男や、子供にしか見えない 少女らすらも自室に戻り、暗い時間を一人で過ごしたようなのに。 守らなくてはと思ったニーナだってひとしきり他の者達の 心配をし、それから毅然と指示さえ行って浴室に歩いていった] (しっかりしろ…!) | |
(216)2006/04/28 12:33:57 |
流れ者 ギルバート [でもやはり例えこの中に人狼がいるとしても 一人ではいたくない。 弱さを認める余裕はまだなく、目立たぬ隅で荷を開け 手早く着替え、汚れは濡れたタオルで拭き、最後にナイフを 靴の中に挟み込んでからズボンで覆った。護身用だ。 もう古くて錆びている。結局人を裂いたことは一度も無かったが。 皆を守るためだと言い聞かせている。 その冷たく固い感触でやっと、自分は落ち着いたと信じた。 それでもまだ足りないのか、薄い布が身を守ってくれるとでも 思い込んだ様子で毛布を纏ったまま、今は部屋の隅に蹲り ラッセルが降りてきたくらいの頃から始まっている周りの人間達の 真剣な話を聞き、考えようとしている。自分が*助かる方法をだ*] | |
(217)2006/04/28 12:34:48 |
双子 ウェンディ [浅い眠り。死体の夢とむせ返る血の臭いで目覚める。そんなことを繰り返しているうちにもう時間は昼を過ぎていた。 起き上がって、写真立てを元の位置に戻し、汗で滑るロザリオを握りなおして跪く] わたしをあなたの平和の道具としてお使いください。 憎しみのあるところに愛を、諍いのあるところに赦しを、分裂のあるところに一致を、疑惑のあるところに信仰を、誤っているところに真理を、絶望のあるところに希望を、闇に光を、悲しみのあるところに喜びをもたらすものとしてください。 慰められるよりは慰めることを、理解されるよりは理解することを、愛されるよりは愛することを、わたしが求めますように。 わたしたちは与えるから受け、赦すから赦され、自分を捨てて死に、永遠の命をいただくのですから。 [目を閉じ、平和への祈りを捧げる。例えそれが徒労であっても。信じることだけは止めたくない。そう誓った] | |
(236)2006/04/28 13:32:51 |
見習い看護婦 ニーナ [ウェンディの小さな声を聞きながら、別のことにも思いを馳せている] (ローズ…あたしは信じたい。ローズはあたしが能力者のことを話し出してすぐに告白してくれたし…狼だったらいきなり嘘は吐けない、と思うし…。 セシリアさん…。セシリアさんが占いが出来ると言い出すまでは、時間がかなり経っていて…そして誰も他には言い出す人がいなかった。 それは何を示すのかしら?様子を見ていた?ローズが告白してからの間にやって来た人は…) [ニーナは喉を押さえた] (酷く喉が渇いてる…風邪なんてひいていられないのに。少し休んだほうがいいのかも。 「考えすぎは喉風邪の元」ってお義父さんが冗談交じりに言ってたっけ…) | |
(262)2006/04/28 14:53:57 |
農夫 グレン [相槌を打つこともなく、ユージーンの話に聞き入っている。 そして、ここまでの話の内容を聞き終えるとしばし黙り込み、重い口を開ける] ―――そうか、どれも一理ある話だな。 可能性として高いのは、能力者を名乗る者の中に人狼と狂人が一人ずつ。 そうでない一般人のふりをしている中に一人。 ……もし能力というものが本当にあるのならば、嘘を付き続けてもいつかボロが出る。そういう立場に自分を置くまい。 そして、問題は―――この後、私たちはどうするかだ。 ここは人狼の檻の中だ。奴らも閉じ込められたが、私たちも閉じ込められた。我々は……餌だ。 疑わしいと思う者をどうする?奴らが思念とやらで人を殺せるのならば、隔離してもどうにもなるまい。 そうなると――― ―――殺す、しかないのか。 [そう、表情一つ変えずに言った。] | |
(269)2006/04/28 17:05:51 |
農夫 グレン だとすれば、殺した者が生き返る道理もあるはずがなく、殺した者に思念もない。 そうなると、能力者を名乗る者を早々に殺してしまうのは悪手だと思う。 少なくとも、どちらかが嘘をついている可能性を見てからだな。自称能力者の中に奴らの眷属がいることは間違いなさそうなだけに、そっちを先に処刑していく方が確実なのかもしれんが……少しでも情報があるに越したことはあるまい。 気になるのは、ローズマリーだな。 ユージーンの話では、「グレンは昨日占い先の希望を挙げていない」と言っていたそうだが、私は昨日レベッカを占って欲しいと念を押しているはずだ。 占い師を名乗るのならば、そこを勘違いするのは少々不自然にも思えるが……まあ、君も精神的に参っていたからな。 | |
(270)2006/04/28 17:11:38 |
農夫 グレン そうなると、次は霊能者の話か。 そうだな……メイとやらが人狼だというのは確かに考えにくい。 もし彼女が人狼だったと仮定しよう。 同じ人狼が霊能者を詐称しているのに、自らもそう名乗る可能性は低い。 そうではなかったとしても、あの状況下では霊能者を名乗っているのは本物と狂人という風に思うだろう。 ならば、やはり自分が目立つ場所に出て行く道理もあるまい。 そうなると考えやすいのは、やはりウェンディとメイのどちらかが狂人であるということだろうな。 ただし、以上のことがそっくりそのままこちらの裏をかく理由になる。まだ、断定は出来ないな。 何かに固執すると、ロクなことがない。 さて、そうなると今日の占い先と殺されるべき者を選ばねばなるまい。 [「殺す」その単語を表情一つ変えずに吐き出す。目に狂気が宿っているようにも見えない。普段通りのグレンだ。] | |
(271)2006/04/28 17:21:48 |
流れ者 ギルバート 人気の無い裏通りで肩を掴まれたら… [...は思い出している。 大して治安も良くない村や街では、自分はどう振る舞うことで いざこざから逃れ、流れ者の生活を続けてきたか] 間髪入れず殴り返さなきゃならない。 そうしないと殴られるのは自分の方だ。 金だけ取られりゃマシな方で……。 (下手をすると死ぬんだ) [もう日の明るい朝、おぞましいくらい肌の色が変わって 道端で痙攣してる者を、わざわざ蹴り上げた後、 講釈を垂れた挙げ句に笑い飛ばしたちんぴら。 関わらないように目を伏せて行き交う人々。 故郷を出て間もなかった自分には忘れられない光景になった。 ろくな村じゃないと思っていたが、自分は随分平和な場所に いたんだと…それでも戻る気は無かったが] | |
(277)2006/04/28 20:40:47 |
流れ者 ギルバート …ずっと戻らなきゃ良かったかね。 [死んだ後に墓の前で頭だけ下げて、それで何になると言うのか それだけの為に帰って来て、そしてこんなことに巻き込まれた。 はっきりと目にしたのはアーヴァインの死体だけだがそれでも あの死に様を見れば、血反吐にまみれて道端で死んでいった 男の方がよほど幸せな死に方をしたのではないか] 化け物の餌に……何て最期だ。 [それも肩を掴まれてからでは遅い。 餌として選ばれる前に、倒してしまわなければ死ぬのは 間違いなく人間だ] [それでもと、...は考えている] (それでも帰って来たオレに… 悪いことだけが待っていたわけでもない) | |
(278)2006/04/28 20:41:44 |
流れ者 ギルバート [名前を聞いた途端、懐かしそうに手を握って思い出を語った レベッカ。 大した良客でも無かったのに、去った年まで覚えていてくれた。 相変わらずの騒がしさで、何より楽しく場を和ませるメイ。 埋もれていた少年時代の、笑いに満ちた日々が 確かに自分にもあった記憶を思い出させてくれた。 真っ黒な顔で一方的に、それでも十年を感じさせない気安さで 話しかけてくれたユージーン。 黙って出て行ったが、そう呼んで良いなら唯一の友達だった。 それから――顔を見た瞬間自分の名前を呼んでくれたニーナ。 十年も経つのに、多分それでもあの頃はまだ信じていた 夢だとか希望だとか、狭い世界さえ飛び出せば自分は何でも できるといった自信。そういうものを失って間違いなく 変わったところだってあったろう自分の名前を迷いなく呼んで ……相変わらず、することと言ったら人の心配ばかり。 人の痛みを自身の痛みのように泣きそうな顔で感じ取って、 それでいて慰めようと笑ってみせる] | |
(279)2006/04/28 20:42:40 |
流れ者 ギルバート (神様…祈るのはもしかするとこれが初めてだが、 こんなふうに思ってもいいか。あいつらと、それから…) [...はここに来てからのそう長くは無い時間のことも思い出す] [畑を耕すしか興味が無いという顔をして、物腰の全てが事務的な ようでいて、夢の中に聞いたことの無い美しい音楽を届けてくれた農夫。 美しさと相反するようなはっきりとした物言いで、むしろそれが 自身の魅力を高めている、魔法のように料理を作る集会場の花。 おずおずと、しかし紳士に対する礼儀正しさで話しかけて その後鈴のような声で笑った金の髪をした未来の…いや現淑女。 疲れた人間に手ずからお茶を差し出す大人らしさがあるかと 思えば、人の秘密をあっさり洩らしもする子供ぽさを残す少年。 顔を覗き込んだだけで可愛らしい悲鳴をあげ、それでいて 混乱する馬鹿な男の頬を張る強さも垣間見せる不思議な少女。 眠り続け、降りれば怒り、しかしカードに目を輝かせ、好きな人が いると頬を染めた。昨日は酷く傷付いて、今日は資料を携えて驚くべき情報をもたらした子供] | |
(280)2006/04/28 20:44:02 |
酒場の看板娘 ローズマリー [ぼんやりとした思考を割り入るように、耳朶をグレンの声が叩く。 倉庫に向かう後ろ姿を目で追って] レベッカ占いを希望してたのね…… しっかり思い返したつもりなんだけど……記憶が抜けてたみたいだわ。 ごめんなさい。 それにしても……殺されるもの……って…… [集会場にいる面々を思い返す。 ……付き合いの長い者、短い者いるが、はいそうですかと手を下す気にはなれない] ……殺さなきゃ、殺される? [殺される――ざわりと、頭の奥で昔の記憶が蠢く。 カードの束を両手で掴みながら硬く目を閉じる。 呟いた言葉は口の中で消えた] …………私は死にたくない……サンドラ…… | |
(282)2006/04/28 21:20:43 |
墓守 ユージーン [静かに、地に響くような声で、己の考えをつぶやく。つぶやいたものをそのまま文字にしていく。大きくないメモ用紙はビッシリと彼の文字で埋められていく。] 『占い師だと狂人が宣言したとする。なら狼視点で2名、安全策をとるなら狼も占い師を宣言するだろうし、安全策をとらないなら霊能者を宣言するだろう。』 『しかし一人目の霊能者を狼が宣言するなら、…そう、そのときは3人目の霊能者が狼である可能性が生まれる。霊能者を乗っ取って生き残る。それは一つの手段だ。だからレベッカが何者かは俺にとって重要な問題だった。』 『レベッカは人間だった。ならば3番目で狼が出てくる可能性はほとんどない。だからメイは狼ではあり得ない。』 『そしてメイが狂人であるなら、狼2騙りの可能性を見た時点で騙らなくなるのが順当だ。次善としてあるならば、占い師を騙る。だから霊能者の3人目を狂人が騙る可能性はほとんどゼロだろう。』 『メイが人狼でも狂人でもないなら、ウェンディがいずれかに違いない。これに間違いはないと、俺は信ずる。』 | |
(287)2006/04/28 21:38:15 |
墓守 ユージーン 『セシリアが占い師2人、霊能者3人の時に、錯誤をただすより前に霊能者占いに反対したことが引っかかる。これは、おかしい。彼女の視点ではこれが事実であれば能力者の中にすべての敵がいる。』 『犠牲を少なくするなら霊能者の中で偽を探し出すべきだ。メイが真である可能性を計算すれば、二人に一人。どちらかが狂人でどちらかが人狼、それが当時の事実だった。』 『セシリアが狼であったら反対する理由はあるだろうか。ほとんど無いような気がする。霊能者に狼がいると知っているなら2匹はすでに表に出ている。5人出た時点でほぼ終わる。逃げ場がない。そんな正体のばれ方をしようとは思わないだろう。ならば、セシリアは真の占い師や狂人であっても人狼ではないと考えられる。』 | |
(290)2006/04/28 21:51:17 |
墓守 ユージーン 今日の人間確定の経緯をこの二つに当てはめるならば…。 ローズ人狼からの人間発表ならその時点で人間確定。 セシリア狂人が後からの人間発表なら合わせただけ。 どちらにせよたいした問題じゃなくなる。 どちらも真贋を区別つかなくする意味があり、結果として俺たちに二人とも処刑するようにし向けようとしていることになる。ここからの真偽は量れない。 しかし反面、真偽を判明させないと言うことは占われる村人が今後も増えていくことになる。狂人から見たら、人狼に占い師を襲わせるためなら割るのが一番だ。…ならばやはり… ………・・・ [彼は大きく首を振った。信じたくない推理につながりかねない。すべてが論理的につながっているわけではない。これが事実なわけではない。ただ、…そうである可能性が…高く感じてしまう。バーボンを瓶のまま一口あおり、また*考えに沈み込んだ*] | |
(296)2006/04/28 22:17:32 |
農夫 グレン [ユージーンのメモを読みながら] ―――なるほどな、実に理路整然とした考えだ。 私も概ね君の意見には同意している。 ただし、君が呈した疑問があったな? 「能力者に5人名乗り出たら、残りの人間は全員無罪が確定だ。何故そこに気付かない?」と。 いや、全くもってその通りだ。 ただし、メイが狂人であった場合を考えよう。その場合、彼女の視点からは人狼が二人とも能力者を詐称していることになる。 では、狂人が果たしてその状況を良しとできるか? 能力者を詐称などしたら、この通り真っ先に疑いの対象になる。ならば、人狼が二人とも名乗り出るのは具合が悪い。 ならば考えられる作戦として、自分も名乗り出て誰かが「レベッカがそうしたように」降りるのを期待するか、 「最初から一般人が何らかの意図を持って名乗り出ている」可能性を両方考え、自分も名乗り出ることも考えには入れるのではないかと思う。 | |
(300)2006/04/28 22:40:02 |
農夫 グレン それゆえ、私もレベッカの正体を知るために占いに彼女を挙げた。 確かに彼女は真っ当な人間であることが証明されたが、まだ可能性として捨て切れなくてな。 それに、私自身の感情としてウェンディを疑いたくない故に、この可能性を保持しているのも認めよう。 だが、あり得るかもしれぬ可能性をあっさり切り捨てる豪胆さを私は持ち合わせていなくてな。 個人的には、メイが人狼の可能性は限りなく低いと見ている。 占い師に関してはもう少し考える所があるな。どちらも同様に疑わしいというのが正直な所だ。 ローズマリーの弁明については了解した。 あとは……やはり、殺さねばならないんだろうな、疑わしい者を。 [自分の手を見つめ、何事か考え込んでいる] | |
(301)2006/04/28 22:46:09 |
墓守 ユージーン グレン、その考えの先にあるのは[メイが狂人なら占い師に出るはずだ」だろう。違うか。 誰かが降りるにせよ、降りられて困るのは何か。それは誰がどう見ても占い師だ。狂人の立場であればその確定だけは防がねばならない。 そこで「霊能者に出た」という事実を持って、俺はメイが真の霊能者であることに疑いを抱いていない。 他に有り得るものとして、君が考えから抜いたメイが人狼というものがある。 人狼が2匹とも出ていない状態で4名の能力者がでていたならば、人狼は出てきてもおかしくない。しかしこれも、霊能者を宣言すべき理由は薄い。薄すぎる。だからこちらも否定される。そしてレベッカ人間確定で、レベッカ・メイ人狼という可能性も消えたと判断している。 これらの理由により、俺はメイが霊能者であることには疑いを抱く気がない。 | |
(302)2006/04/28 22:48:27 |
雑貨屋 レベッカ [テーブルに頬をくっつけた侭、ぽつぽつと呟きを零す] 私は……占い師って嘘吐いてるの、狂ってる人だと思ってたな……人狼は、二匹。人狼は相談したい、かな、とか、様子を見たいかしら、って…… 狂人、一人。狂ってんなら、破滅誘う……つまり、人狼と同じベクトル。協力するのかしら、ね。 でもねぇ……最初に占い師って名乗ったの、ローズなのよね……しかも、アーヴァインさんが来てから、かなり時間が経った頃、で……。 占い師だって嘘吐きたい狂人ってのは、先手打ちたそうかな、って―― よ、するに、人狼も狂人も様子見てた、と思える…… 占い師に関しては、名乗った時期、全然参考にならないし――でも、霊能者、は…… [何か鍵があった気がする。すい、と目を細め。ふっとグレンとユージーンの会話に顔を上げると] ……私にも見せて。 | |
(303)2006/04/28 22:50:07 |
学生 メイ [本人は深刻だが、周りからは真剣味に欠けて見えそうないかにも「悩んでいます」という表情で、唸りながら階段から降りてきた] う〜〜ん、な、何か駄目っぽい。 [おもむろに呟いては、自分の残したメモを一瞥して溜め息を付く] 凄くうっかりしていたけれど、このメモってあくまでメイの視点であって、他の皆は昨日の時点では能力者真贋がわからないからレベッカさんを怪しいと思っても仕方ないのよね……。 人狼は自分が占われるのは嫌だろうし、自分が占われるのを避けるために、占い先に上げ易いレベッカさんを占い候補に上げた、というのは考えられるけれど……。 うーん、それだけじゃやっぱり薄いんだよなぁ。 う〜、駄目だ、しっかりしなきゃ自分! とりあえず、色々*考え直してくる*ね……! | |
(307)2006/04/28 22:57:37 |
流れ者 ギルバート (あいつらと、それから…そんな楽しい時間をくれた彼らの… 彼らのためにもと、思っていいか。 きっと結局は、自分が生きる為だけに違いない…。 いつどんなふうに、そんな人達を疑うかもしれないけど。 自分と彼らの為にオレは人狼を探すのだと、そんなふうにも 思っていたい。せめて今は) [それから...はナサニエルの事を考える。 目の前で殺された母のために、やつらの息の根を 止めると言った悲しい目の男] (でもオレは疑ってる。あいつこそ、人狼ではないかと言うように。 そして頼むんだ。奴を殺そうと) 殺す――いや! 四肢を拘束し(もちろん牙を生やしかねない口もだ)、 飲み物も食べ物も与えない上で個室に閉じ込める。 それで…それで十分じゃないか? 奴らが分身を作れるとしても……衰弱すれば 不可能になるのでは無いか? | |
(312)2006/04/28 23:01:59 |
流れ者 ギルバート 昨日自分を霊能者だと思い込んで、大変に目立ったレベッカを あっさり占って欲しいと希望した人間をオレは疑う。 人狼はきっと自分の正体を明かされることを恐ろしく嫌う。 でなければ、わざわざ人間の中に潜む必要なんか無いんだ。 だからできるだけ正体がばれるような…調べられることなんか されたくないだろう。 なら、占い希望をどうする。 自分がそうされないようにするんだ。それから仲間が。 …その為には? 何でもいい、とにかく理由をつけて…目立つ奴がいればより良い。 そういう理由でいかにも怪しんでいると周りを納得させて、 またはその流れに乗って…そいつを占わせ、 自分らが占われることを回避するんじゃないか…。 オレはそう思ってる。 昨日…そんな目立つレベッカを占い希望にしたのは誰だ。 レベッカ自身の言によれば… ナサニエル、セシリアさん、グレンさん、…ユージーン。 この中ならオレはナサニエルを最も疑う。 | |
(314)2006/04/28 23:02:42 |
流れ者 ギルバート 「オレがここから居なくなって欲しいのはナサニエルだ」 [そして乱れた字でそうメモにペンを走らせ、誰もが見られるよう テーブルに…それでいて目立たない位置に置いた] [こんな事を言う資格が自分にはあるだろうかと、...は いたたまれなくなってソファに沈む] (どうしてその四人のうちナサニエルを選んだかと問われたら… 理由なんかありはしない。 ただ一番、言葉も交わしたことがないからだ。 オレにとって「ただの知らない奴」だからだ) [誰かに何か言われることから逃げるように、...は顔を 手で覆っている。 能力があると自称する者達の真贋については 既に他の者の口から語られた通りのことを...もまた思っていたが それをメモに残すだけの気力は今はまだ無かった] | |
(316)2006/04/28 23:04:30 |
農夫 グレン [周囲の皆の反論を受けて] それもそうだな、「レベッカが名乗り出を撤回した」という結果に惑わされてちゃんと物事が見えていなかったようだ。 「嘘をつくのならば占い師を名乗るはずだ」 ……なるほど、それはその通りだ。 どうやら私もヤキが回っているらしい。 ―――個人的な感情に流されて思考が乱れるなど、らしくない。 [視線を落とし、真実を求める推理の最中、ふっと脳裏をよぎる―――少女の笑顔。 それを振り払うように頭を振って、食卓の椅子についた] しかし、ユージーンよ……君は随分と頭が切れるんだな。正直、驚いた。 ―――能力者を騙らぬ者の中にも人狼は恐らくいる。 能力者の内訳を考えている間に、そいつは仲間との繋がりを断ち切るだろう。 ……君が、そうでないことを祈っている。 | |
(318)2006/04/28 23:06:38 |
学生 メイ [ホールの隅で思案している最中、耳に入ってくる声。 『安全策』聞いた途端に、ざわりと背筋に悪寒が走った。 反射的に顔を跳ね上げ、何か叫びかけて―― けれど、声は出ない。 『もしもの時は、役目を果たしてくるのよ』と、そう告げた母の言葉が脳裏を過ぎる。 息を飲み、顔を俯けて――やや置いてから、口を開いた] ……ね、ねぇ。 『安全策』って、閉じ込めるだけだよね? こ、殺したり、は……しないよね? それなら、それならメイはその『安全策』が嫌だとは、言わないよ。 だ、だって、守護者って……詳しい事はわからないけれど、もしかしたら皆を守ってくれる人かもしれないじゃない。 無差別にいる人達を……その、どうにかしてしまったら、その守護者って人を、自分達で消してしまうかもしれない、もん。 | |
(330)2006/04/28 23:18:56 |
農夫 グレン [ヘンリエッタの発言を黙殺して、ニーナの言葉に事務的に答える] 大切な人は、もういない。 私の故郷は、もう言うまでもないだろう。気付いている者も多いからな。 私は、故郷アイルランドを捨てた。 そしてちょうど5年前か……この村に辿り着いた。 ラッセル、君ならば少し前にアイルランドで何があったか知っているだろう? ―――ジャガイモ飢饉だ。 同郷の人間の大半は、飢え死ぬか移民するかしか無かった。 私は、後者を選んだ。しかし、飢え切った内陸の人間が、船の出るダブリンまでどうやって行けるというんだ? だが、私はここまで来た。 それは――― [そう言いかけて、遠い目をする。] | |
(335)2006/04/28 23:24:22 |
農夫 グレン [一瞬の逡巡の後、重い口を開く。] ―――喰ったからだ。 父さんの、母さんの、そして妹の死肉を喰ったからだ。 俺の住んでいた村は半ば陸の孤島だった。 皆、村を捨てようとして餓死するか、村を捨てきれずに餓死するかしか出来なかった。 俺の家族も、どんどんと衰弱していった。最初に母さんが死に、次に妹が、そして父さんが死んだ。 父さんは言ったよ、「どんなことをしても生き延びろ。生きることが神様に与えられた何よりの試練だ」って。 その言葉に従って、俺は―――家族の屍骸を燻製にして、ダブリンへ着くまでの保存食にした。 そうして、この村にやってきた。 わかるか、俺が生きてることがすでに殺人以上の罪で、それに対する罰なんだ。 ―――今更、罪を重ねることなど怖くない。 地獄とは、俺の故郷だ。飢えて、食べ物を取り合って、祈りながら死んでいく、そういう地獄だ。 | |
(338)2006/04/28 23:31:44 |
見習い看護婦 ニーナ [グレンの事務的な口調とは裏腹のかすかな苦痛を表情に見た気がした] グレン…ごめんなさい…それは経験した人にしかわからないと、思うけど…! でもあなたも含めて皆、怖くて辛そうな顔をしているもの…! そこまでウェンディを憎んでいるの…? あの子の血が見たい?違うでしょ?そうじゃないと思いたい、わ…。 ウェンディをもし犠牲にするなら…眠るように綺麗に逝って欲しい…。 [ニーナはポケットから薬の小瓶を取り出してテーブルに置いた] 筋肉を弛緩させる薬よ…大量に飲めば心臓も止まる…心臓も筋肉だから。 お願い、もうこれ以上血は見たくないの。苦しませたくもないの…誰もよ。 | |
(339)2006/04/28 23:32:21 |
文学少女 セシリア ふたつめを考える。 私とローズマリーの間はかなり開いていたのでしょう? どちらかがただの人であるのなら、その間人狼は何をしていたのかしら。 ずっとずっと、狂人が出てきてくれるのを待っていたの? いきなり霊能者を自称したレベッカ。 それにすぐ反応したウェン… 二つの、占い師と霊能者というグループを見た時、狂人であるならどちらに人狼が入っているか…そう考えるなら、占い師の方が可能性は高く感じるでしょうね。 それは賭けだわ。 間違っていたら…人狼の手助けをするつもりが、逆に足を引っ張る事になるもの。 でも、有り得ないと言い切れる話ではないと思うの。 [息をついて、何か思ったのか席を立つ。 再び台所に戻って、水をコップに入れて。 どうやら相当弱いらしかった] | |
(340)2006/04/28 23:32:53 |
農夫 グレン [段々といつもの事務的な口調から熱を帯びたものになっていく] ウェンディは、俺の妹に似ていたんだ。 ちょうど死んだ時、あれくらいの背格好だったよ。 いつも俺のフィドルに合わせて歌ってな。 でも、最期はがりがりになって、毒草の根っ子を食って死んじまったよ。 「なんで、なんで、おなかすいた、おなかすいた」って、ずっと繰り返してよ。 人の肉ってのはな、凄え淋しい味がするんだぜ? 舌の上でパサついてよ、何か大切なモノを胃袋を満たす為に消費してる気分さ。 ―――だから、こうやって俺が生きてるのが罪なんだよ。それでも死ねねぇのが罰さ。 汚れ仕事なんざ、誰かがやらなきゃねぇんだ。きっと、これが運命だったんだよ。 [そう自嘲するように呟く。表情は相変わらず凍りついたままで。] | |
(342)2006/04/28 23:37:53 |
雑貨屋 レベッカ [セシリアの傍に歩み寄ると、彼女が手にしたグラスを強引に奪った] 未成年は飲まないの。 年寄りは身体に悪いからやめときなさい。 [どっちかなんでしょ。と軽くセシリアの頭を小突いて] ――メイが狂人って推理は、確かに納得は出来るわね。 でも、態度がね。偽者っぽくないのよ。 狂人は人間を占わせたい筈。そしてメイが狂人として、メイが名乗る前の「四人」の中に人狼でも能力者でもない人間が居ると推理したならば、メイは私のことを人間だと思ったはず。 ならばメイが狂人なら私を占いに推した……そう考える方が自然。でもそうじゃなかった。そこが、益々本物っぽいのよ。 | |
(343)2006/04/28 23:40:07 |
墓守 ユージーン [周囲の反応を、冷淡を通り過ぎた、冷酷な目で見ている。そしてしばらく目を閉じ、代わりに口を開いた。] ウェンディが偽物でないのなら、そう、その可能性も俺としては十分吟味したつもりだ。俺が生きているのなら、メイとは心中しても良いつもりで、ウェンディから…手をかけたいと言った。 グレンが汚れ役を引き受けると言うが、埋葬するのは俺だ。むしろ俺が引き受けよう。それが、せめてこのことを言いだした俺の責任だろう。 メイを生かすかどうか。狼である可能性がほぼ無いのであれば放置するべきと考えている。その後、何日かの内に狼が吊れるのであれば…、メイを手にかけることも考えよう。 | |
(346)2006/04/28 23:43:41 |
農夫 グレン ああ、別に俺はウェンディを殺したいわけじゃない。 むしろ殺したくないんだよ。 どっちみち、ウェンディはキチガイの可能性が高いんだ。ならば、能力者を名乗る連中はほっといて、一般人ヅラしてる奴から殺すなり占うなりしていって、真贋を決める情報を増やせばいいんだ。 ただ、誰を殺すにしても、俺が殺せば済む。 そういう話だ。俺は女子供でも野郎でも誰だって殺せる。そういうことだ。 ははっ……ほら、「人を喰う」だなんてどっかで見たことある話だろ?疑う理由には十分なるだろうさ。 しかも5年前に何かあったらしいな?その頃には俺も食うに困ってたなぁ? ―――汚れるのも傷つくのも怖くねぇ。 それが、俺が生きる理由だ。独りで生きるのがかなわないのなら、せめて、な。 [自嘲するような笑顔を浮かべながら、皆に問いかける。頬に何かが伝うのにも気付かずに。] | |
(348)2006/04/28 23:45:03 |
流れ者 ギルバート [誰かに何か言われることから逃げるように、...は顔を手で覆って、しばらく皆の言ったことを思い出すように反芻していたが グレンの私が手を下すという発言で我に返り、現状の声を耳に 入れることを始めた] [昨日とは別人のようなヘンリエッタの反応に驚きながらも まずはニーナからの質問に答える] …オレはまず、占い師の自由で良いと言い、それから レベッカが占われるような流れになったようにも感じたので セシリアのオレを視るとの声に、それで構わない、 レベッカが調べられるくらいだったらオレを視てほしいと言った。 あんな勘違いは彼女らしいもので、わざわざ調べなくたって、 レベッカには既に「自分を霊能者だと勘違いしていた」なんて 判断材料になりそうな出来事があった。 せいぜいそれを元に人狼かどうか考えればいいという思いで。 | |
(351)2006/04/28 23:51:49 |
文学少女 セシリア …それでも、あなたは死ぬ事を選ばなかった。 何のため? あなたが死ねば、家族の死は無意味になるからでしょう? …それが罪かどうか、私には判断出来ない。 判断するのは居るかどうかも分かりはしない神なのでしょう。 あなたがそれで納得するなら、それでもいい。 本当に、心から納得しているのなら…それでもいいわ。 [冷たさを帯びながら言い放ち。 酒を飲もうとしてレベッカに取られてしまい、更に言い返すことも出来なかったので、拗ねるように水を一気に体内へと流し込んだ] そう…そうね。 でも、自分が手をいれずともそうなると見越した可能性もあるわ。 …いっておくけれど、私はメイを狂人だと言い切っている訳ではない。 ただ、余りに皆が信じているから…一石投じてみたの。 それで反論がきて、納得出来るのならそれでいい。 反論しきれないのなら、やはりその可能性は見るべきだわ。 | |
(357)2006/04/28 23:57:40 |
農夫 グレン [涙を流しながら、ニーナの入れてくれた茶に手をつけずにテーブルに置く。 そして、幽鬼のようにふらふらとヘンリエッタに近づき] ああ、俺も推理の上では一番ウェンディが疑わしいと思ってるさ。ただ、俺はあの少女を殺したくない。完全に個人的な理由で、だ。 笑えばいいさ、この期に及んで俺はまだ感情なんかにしがみついてる。 ああ、どうだっていいんだ。なんならお前を殺したっていい。この中で人狼じゃない保障があるのはレベッカだけなんだ。それは忘れるな。 いつか、一般人ヅラした誰かさんを殺らなきゃない日が来るんだ。 まあ、殺すなら殺せばいいさ。ならば、余計に俺はあの子を他の奴には殺させない。……絶、対……n [そこまで言いかけて、言葉が詰まる。胸を焦がすのは、現状への憤りなのか、過去への後悔か……自分にもわからない。] | |
(360)2006/04/28 23:59:41 |
雑貨屋 レベッカ [ヘンリエッタの言葉に、困ったような表情で] そうね、私の意見ね……。 私も客観的にしか見えていないことを前置きしてね。 [続けようとしてふと、一寸口を噤む。――もう一つ自身に前置きしなければ。“個人的な感情は含めるな”と] 占い師の真贋は、判らない。 セシリアの場合私を占いたい……じゃなかったわね、怪しい存在、と云ってたかしら。それに対してローズは、私への占いに消極的だったこと。 人狼と狂人は、私が人間であることを判っていたはず。私を占わせることで、占いを無駄にさせる為に推すか。或いは私の占いに反対するという心証を与えることで何らかのメリットを得るか。判断し兼ねる。 又、ローズは「ごく普通に有り得そう」な推理をしているのに対し、セシリアはメイちゃんが狂人の可能性というある種「盲点」を突いた推理をしている。セシリアのこの考え方が――人狼、或いは狂人、つまり仲間を庇うものなのか、それとも可能性を提示しているのか、これも判断出来ない。 | |
(378)2006/04/29 00:17:01 |
農夫 グレン [フィドルを探している間に曲は進む。 眠りの森の美女のパヴァーヌ・おやゆび小僧・パゴダの女王レドロネットと、グレン自身も故郷で聞いたこのあるマザーグースの物語にちなんだ曲が展開される。 そして、彼の辿り着く頃にはすでに4曲目に差し掛かっていた。 彼は無論、この曲名など知らない。 だが、ウェンディのピアノの旋律に即興で対話を重ねるこの曲は―――] ―――。 [「美しい王女にひとめ会うことができたので、 もう死んでもかまわない」 「いいえ 死んではいけません 「生きて、私の夫になっておくれ、可愛い獣よ」 そう、語り合う―――] ―――。 [―――第4曲、『美女と野獣の対話』。] | |
(388)2006/04/29 00:32:37 |
流れ者 ギルバート [そして美しい合奏曲で自分の気持ちも穏やかになったら、 昨日傷付けたヘンリエッタに謝るべきだろうとも思っている。 しかし……人が変わったように言葉を紡ぐヘンリエッタに 声をかけるのが怖いという気持ちすら生まれてしまっている] (それとも……彼女は強くなったのだと褒め称えて、 羨ましがるべきなのか) [ウェンディを見上げてミッチェルという名前の少女の夢を見る、 そのまま夢を見続けられる方が幸せなのかもしれない男を見て 思う。多分グレンにウェンディは殺せない。 だからと言って、レベッカやローズマリー、ユージーンの ようには「オレが殺す」と言えるだけの勇気も持てない。 ニーナに首を振って止めたいと思いながら、結局 自分が被るとも言えない。 誰も死んで欲しくはなく、誰も殺したくはない。 じゃあどうするのか。嫌だ嫌だとだだをこねるのはただの子供だ。 でも子供のような心でも、今のこの気持ちは真剣で真実のもの] | |
(391)2006/04/29 00:34:27 |
文学少女 セシリア 信用は出来ないと、私そう言ったわ。 [レベッカの話に、付け加える] 私はね、出来ればあなたよりギルバートを見たかったの。 でもね…ある意味ではどちらでも良かった。 あのくらいの時間でないと、見るのは酷く…そう、酷く身体に負担がかかるの。 だからあの瞬間を逃したくなかったし、正直軽くあせって居たわ。 周りも私とローズマリーの占いは合わせた方がいいというし、私もそう思った。 例えば私だけがこの人は人間だと訴えた所で、確実に信じられる保障など無かったから。 ローズマリーがあなたを占う事に乗り気でなかったというけれど、それは真実の一部。 彼女は誰を占う事に対しても乗り気であったとは言いがたい。 だから私は…余計に焦燥感をかき立てられた。 [言いながらユージーンに渡されたメモを手にして、それに目を通し] | |
(392)2006/04/29 00:34:28 |
文学少女 セシリア [ふん…と、少し考えながら。 メモを指差しながら、淡々と口にする] 二段目。 何もレベッカが人狼である必要はないんじゃないの? たまたま彼女がそうしただけであり、すべて偶然という可能性は何故ないのかしら… 三段目に繋がる理由が分からない。 もう少し説明をすべきだと思うけれど。 四段目。 そんなクレイジーな考えが順当だとは思わない。 人狼2人が2人とも能力者を騙るなんて、自殺思考でもあるのかしら? よほど信頼されでもしない限り、誰かは人狼なのだからと殺されるのが落ち。 人数比から言っても、他のただ人達に紛れたほうが安全。 そして、さっきも言ったけどメイが狂人だったとして、彼女視点で人狼が混じってそうなのはどっちかしら? ハイリスクハイリターン、けれど勝算は中々のものじゃないかしら。 賭ける価値はある。 | |
(398)2006/04/29 00:48:00 |