美術商 ヒューバート [ソファに座り込んだまま、暫くぼんやりと過ごした。 全く、自分らしくない。けれど切れてしまった線は、なかなか元通りにはならなかった。] 【…手鏡が光ったのは…そもそも本当なのか?もしかしたら私は、妻が…心だけでもここに返ってきたと、そう信じたいだけなのでは…。】 [思ってから、フッと小さく自嘲気味な笑みを零した。] 【そうしたら…私は認めてしまうことになるのか?私が人狼だと…。馬鹿な…。私が人狼ならば、この十年、苦しみなどしなかった…。妻の鏡が人狼だと告げたナサニエルが、自分こそが真の見分ける力を持った者だという…。明らかに人狼の苦し紛れな言い訳ではないか…。】 | |
(451)2006/04/09 00:54:55 |