踊り子 キャロル 【夜/女子房5号室】キャロルは独房で、医務室で見つけた薬の小瓶を手に物思いにふけっていた。 もはや彼女はローズが人間であることに疑いを抱いていない。ならば、自分以外の――ルーサー、クインジー、ギルバート、ネリー、ヴィンセント――ここに狼が居るはずであった。 25%じゃない。何故、決め打つことができないんだろう?キャロルの頭の中には、目をそらすルーサーの姿が強烈に焼きついていた。 そのとき、牢獄の中央のほうから男性の叫び声がした。] …? ギルバート? [キャロルは不穏な気持ちを胸に、牢獄を飛び出した。窓の外を見る。今日もいまいましいほどに月が紅い。] | |
(3)2006/02/27 18:53:01 |
酒場の看板娘 ローズマリー [ローズにとって、医務室は特別な――ニーナとの思い出が詰まっている――場所だった。 その場所が、今は朱い血で穢されていた。] クインジー…? 嘘…冗談でしょ……? [長い間交換されてないシーツではあったが、白さを保ち続けていたそれの上に、ローズが信じきれる唯一の人の変わりはてた姿があった。 その男――クインジー――の腕は胴から引き離され、右側頭部から顎にかけて、大きな爪痕が残されていた。まるで、左頬にある傷と左右対称にするかのように……。喉は掻っ切られ、医務室の天井からは、彼が噴いた朱い血が、ぽたぽたと彼の上に降っていたのだった。] | |
(25)2006/02/28 00:41:01 |
酒場の看板娘 ローズマリー 【朝/医務室】 [変わり果てた医務室に、いつしか明るい陽の光が差し込んでいた。 変わり果てた場所―――いや、ただ一つ変わっていないものがあった。それは、グレンが生けた''あの華''だった。] ……クインジー。 [ローズは何かを決意したような瞳でクインジーを見つめると、懐から銀のナイフを奪った。] クインジー、貴方はこう言ったわ。 ―――これは、戦争だ、と。 もう、信じられる人は居ない。 信じたい…信じよう…信じる事ができるかもしれない…… そう思ったギルやキャロルでさえ、疑ってしまう。 [ローズはナイフを握り締めたまま、医務室から*出て行った。*] | |
(33)2006/02/28 08:10:30 |
流れ者 ギルバート >>35 【回想/夜/医務室の外】 そうか。予感、ね…… [ 小さな笑いをかみ殺しながら、 落ち着かなさげなキャロルの目を見詰める。 キャロルの目を覗きこんだまま、 俺は諭すように彼女に語りかけた。] キャロル。 そうだな、俺もキャロルが殺ったとは思わないよ。 ……でも、それが何だって言うんだ? なあ、乗らないっていうんなら、もっとハッキリ断れよ? | |
(39)2006/03/01 22:58:14 |
見習いメイド ネリー 【回想/医務室】 [既にルーサーの身体から力が失われていることを感じ、のろのろと立ち上がると倉庫からシーツを運び彼の身体を包んだ。 大量にルーサーの身体から失われた血を見るうちに気分が悪くなり礼拝堂を後にした。 何よりも───人狼ではないと思いながらルーサーの命を奪ったギルバートの顔を見るのが耐えられなかったのだ] 『いやぁぁぁああああああ!!』 この声は… ローズ? [叫びに不吉な予感を感じながら足早に医務室へと向かった。 少し前にたどりついていたらしいキャロルと──室の中に血塗れのローズとクインジーの姿があった。 窓の外には不吉な赤い光を放ち、月が輝いていた] | |
(51)2006/03/01 23:39:53 |
踊り子 キャロル ギル…貴方、逃げてる。 ニーナのために人を殺すのなんて、都合のいい理由つけてるんじゃないわよ。 貴方は貴方で、十分本能に従って生きている。 ――罪人だからニーナのそばに逝く資格がない?笑わせないで。 罪人だろうが何だろうが死んじゃえば同じなのよ。ルーサーさんはそれを説いていた。 ルーサーさんがひとつの罪も犯していないと――誰が証明できるの? あたし達だって、巧く逃げおおせれば常人の生活ができた。紙一重なのよ。 貴方の汚い本能は、生き延びたいと願ってるんじゃないの? なのに、貴方は――きっと臆病で、そして優しい人だから。だからニーナのために、なんて理由をつけた。 けれど本当に生き延びたいのは――きっと、貴方自身でしょう? | |
(56)2006/03/01 23:51:59 |
見習いメイド ネリー 【回想】>>74 疑いを持っている、というよりも正直にいうと先生のことがわからない。 先生はギルバートさんに対して憎しみを抱いているというけれど、 憎しみは何を生み出すというの? どうして、人狼だと思う人を探さないの? 人狼がいなくなれば、この殺戮は終わるのではないの…? | |
(80)2006/03/02 00:25:41 |