人狼審問

- The Neighbour Wolves -

インデックス プロローグ 第1日目 第2日目 第3日目 第4日目 第5日目 第6日目 第7日目 エピローグ 
(1201)牢獄のレクイエム : 2日目 (2)
踊り子 キャロルは、逃亡者 カミーラが出て行くのをみて、眉を潜めた
2006/02/21 08:32:42
踊り子 キャロル
【昼過ぎ/厨房】

[ニーナはぐったりしているが、命に別状はないようだ。
クインジーがルーサーに、人狼でなく他の者の可能性はないのか、と問掛け、自説を披露している。キャロルはクインジーの説明が一段落したところで、おずおずと口を開いた]

対抗できるだけの十分な説は持ち併せないけれど…私も、人狼にだけにターゲットを当てるのは間違ったように思うわ。
ハーヴェイさんが言ったような伝染病の話もあるし、それに―――
(198)2006/02/21 08:56:26
踊り子 キャロルは、、顔色を伺うように全員を素早く見渡した。
2006/02/21 08:58:54
踊り子 キャロル
――信用できる人は少ないわ。皆、犯罪者ですもの。

[小声で呟くと、クインジーから目を反らした。まるで自分が史上最悪の犯罪者であるかのように、自虐的な響きだった。
ルーサーはそんなキャロルの目を見つめていた。ブルーアイはいつ、何を物語るのだろう。]
(199)2006/02/21 09:03:48
踊り子 キャロル
[ローズやカミーラすらも、信用できない状況に居た。それでもネリーの作ったこのスープは食べられるのだし、気持ちというものは本当に解らない。
島を調べるか、それとも牢獄の生存者のアリバイを調べるかのニ択だと思う、と当たり障りのない意見に終始させ、キャロルは*誰かの判断を待った*]
(200)2006/02/21 09:09:46
お尋ね者 クインジー
【医務室/朝】
ローズ、ルーサーを信じる…畢竟、人外の存在を信じるということだぞ?
確かに、あの傷跡は人ならぬものではなかった。狼…の一種であると言われれば納得行く部分も多々ある。人ならぬ者の存在を信じなければならぬのか。この目で見るまでは俺には信じられぬ。

が、可能性は充分にある。それが現実のものとして分かった時に行動を起こしても遅い。今から…銀の武器が本当に有効であるのならば探しておくのもやぶさかではない。そしてそれがこの暗い現実の光になり、望みになるのならばな。何かして無いと落ち込んでしまうからな。

[そうローズに答えると、空腹を満たせたのでギルバートとニーナの作業を手伝いに外へ出て行った。]
(201)2006/02/21 09:24:30
お尋ね者 クインジー
【昼/医務室】
[ギルバートとニーナの作業を手伝った後、ギルバートも医務室に戻った。ニーナが倒れるハプニングがあったものの…今、テーブルには13本の銀のナイフが並べられている。]

銀のナイフ…やわだな…あれほどの殺戮を繰り広げた者に対して…このナイフでは正直心もとない。
あれを実行したものが…獣のように獰猛なものなら、個対個では勝ち目が無いだろうな。

[クインジーは頼りなげにそのナイフを見ていると、1本また1本と皆がそのナイフを大事にしまうのを見た。それを皆の決意の表れと感じたクインジーもまたナイフを持ち、柄を確認した。]
(202)2006/02/21 09:34:29
お尋ね者 クインジー
[クインジーは、ためすがえすナイフを持ち刃の部分を見ていた。手で弄びながら、ルーサーに人狼という信じ難い話の信憑性がどの程度あるのか問うた。]

『ええ、私にはそう思えてなりません。…』

[クインジーはルーサーの眼をじっと見ていた。そしてそれに対して答えた。]

なるほどな…俺にも何が起きたか分からん。巨大な獣の仕業と言われれば、そう信じるだろう。あの傷跡を見ればな。
が、人狼となると…俄かにはな。
(203)2006/02/21 09:50:38
お尋ね者 クインジー
…あの惨劇の正体が真に人狼であるのならば、今襲われないのは月の関係とやらということになるのか?そして、この13人の中に人の皮を被った人狼がいる…ということか。

銀のナイフを当ててみて…それですぐに判断できればいいんだがな。

[皮肉そうに銀のナイフを左手の親指の腹に軽く押し付け引いた。親指に赤く線が入り、零れ落ちる。]

人狼の血も…赤いのかね…
(204)2006/02/21 09:51:23
見習い看護婦 ニーナは、口を少し開いてぐったりしている。
2006/02/21 09:58:25
お尋ね者 クインジーは、見習い看護婦 ニーナをちらっと見た。
2006/02/21 10:03:35
見習い看護婦 ニーナは、治療を受けたことさえ知らず、ベッドで*眠っている*
2006/02/21 10:08:27
お尋ね者 クインジー
[クインジーはニーナをじっと見ていた。1人物思いに耽った後、視線を前に戻した。するとキャロルが話し始めた。しばらくその目を見ながら話を聞いていたが、ふと視線をずらされた。]

『信用できる人は少ないわ。皆、犯罪者ですもの。』

[という小声が聞こえた。クインジーはそれについては敢えて何も触れなかった。…彼もまた他人から見ればただの犯罪者だったのだ。]
(205)2006/02/21 10:18:50
お尋ね者 クインジー
ルーサーよ、他にそのような話は無いのか?人狼に関する逸話、人狼以外の逸話。俺より多くを知っていそうだ。この際判断材料は多い方が良い。
次の…襲撃があるのかどうか。
いつなのか…それまでに手を打たねばならんのか。

ま、焦りすぎると変な方向へ走ってしまう可能性もあるがな。

[クインジーは*そう付け加えた。*]
(206)2006/02/21 10:20:55
流れ者 ギルバート
【午後/医務室】

[ ――人狼とやらの話、か。
俺はありえるとは思ってる、とだけね。

だとしたら、寝物語にきいた人狼様に会えるなんて、
夢みたいだね……とんでもねぇ悪夢だが。

ま、何にせよ確信は一つもない。俺たちのアリバイと同じくね。
人狼とやら以外の仕業だって十分ありうるだろう。
(207)2006/02/21 12:59:18
流れ者 ギルバート
でも、これは間違いないだろ。
この中には殺戮の手引きをした奴か、その張本人か、
もしくはただ嘘をついてる奴が混じってるだろうってこった。


俺たちは俺たちを信じあえない。
犯罪者云々なんて関係なしにな?


……銀のナイフを当ててみて、か。それもいい。
そうして訊ねるのか? "汝は人狼なりや?" ってな。

それで尻尾だしてくれりゃ、苦労しねぇだろうがね―― ]
(208)2006/02/21 12:59:49
牧師 ルーサー
【昼/医務室】

『巨大な獣の仕業と言われれば、そう信じるだろう。あの傷跡を見ればな。
が、人狼となると…俄かにはな。』

[ ルーサーはクインジーの言葉に一つ頷くと、ゆっくりと口を開く。]

 ……ええ。私も獣の仕業であるかもとも考えました。ですが、いかなる獣であればこのような事がなし得るのでしょう。
 トラやライオン、あるいは熊といった肉食の大型獣でさえ、あの短期間に一頭や二頭でこれほどの殺戮を行えるとは思えません。さりとて数多く居たのであれば、もっと姿を見た方がいるのではないかと思えます。それにそういった獣であれば、空腹でもなければ人を襲う事は多くないと聞き及びます。

また、ローズが扉を開けるまでここは閉ざされて居ました。獣であったなら、初めから中に居て、ローズが扉を開けた後にその後から出て行った事になります。そうであったなら、ローズは襲われていたのではないかと思います。

そして……思い出してください。
あの晩に響いた遠吠えを。

皆さんには……あれはいかなる獣の声に聞こえたでしょうか?

[ ルーサーの問いかけに、医務室には暫しの沈黙が流れた。]
(209)2006/02/21 13:05:42
流れ者 ギルバート
【夕方/医務室】

[ 外につまれた悪趣味なオブジェの前で、俺は深く溜息をついた。このオブジェもどうやら完成に近付き、あとは最後のしめを残すのみだった。

先ほどまで俺たちを包んでいた眩しい日はその身を隠しかけ、
薄い影がゆっくりと島をつつみこみ始めている。

作業に従事していた奴らは、一様に疲れた様子でその場にたたずむ。吹き荒ぶ風が冷たく骨にしみた。

どれだけそうしていただろう。神父様がゆっくりと口をひらいた。

――皆様をあつめてください
――このかたたちに祈りを……

神父様の言葉にいくつかの影が、建物の中へと吸い込まれていく。
俺は荷車に凭れ掛かり、その様子を見送った。 ]
(210)2006/02/21 14:00:31
牧師 ルーサー
【午後/医務室】

[ クインジーの問いかけ。ヒューバートも、そうだルーサー殿、生き残るために役に立つ事があれば聞かせてくれと真剣な面持ちで言う。  ルーサーは記憶を手繰りながら、ゆっくりと口を開く。]

……そうですね。人狼ではない、伝承に残る魔物……例えば、吸血鬼と言われるものなどもおりますが、あの遠吠え、そしてこの惨状。それらの符合するものは……それは、やはり人狼ではないでしょうか。
これが人ならざる者の仕業であったなら、人狼の仕業である可能性が一番高いと思われます。
確か、そう……人狼は銀の他に、トリカブトを苦手とするという話もあります。トリカブトで人狼を追い払う事が出来ると言います。
(211)2006/02/21 14:12:05
牧師 ルーサー
そう……キャロルさんが言っていましたね。退治できずに終わったというのであれば、言い伝えにならずにこのような話も滅んでいるはずだと。
そう、真に人狼がいたとて、人はそれに打ち勝つ事も出来るのです。
どんなに長くとも……明けぬ夜はありません。この地方に於いては、冬は一月もの長きに渡って空は闇に閉ざされます。しかし、それでも、光は訪れるのです。
十三本の銀のナイフ。これは、私達にとり一つの希望ではないかと思えます。十三という、イエス・キリストの処刑された日での数字である事に不吉なものを覚える方もおられるでしょう。しかし、イエスはその際に己が運命を呪ったでしょうか。
いえ……イエスが遺したのは、許しと祈りではなかったでしょうか。
(212)2006/02/21 14:13:18
牧師 ルーサー

ここで行われた惨劇……そして、いまだ確かならぬ事態。何者の仕業かも、何の目的で行われたのかも、何故私達が残されたのかも定かではありません。
決して楽観はできないでしょう。しかし……きっと、困難の中には希望もあるはずです。そう……人ならざる者の現れる時、主はそれに抗う術も与えて下さるのでしょう。
この銀のナイフのように、形あるものとして。或いは、形無きものとして皆さんの身の内に。
(213)2006/02/21 14:13:30
牧師 ルーサー
[ 暫しの沈黙が流れる。
 そして、ルーサーはギルバートらと共に、骸の搬出に戻って行った。]
(214)2006/02/21 14:15:59
牧師 ルーサー
【夕方/屋外】

[ 積み上げられた骸たち。このようなぞんざいな扱いしか出来ぬ事がルーサーにはやるせなく思えた。しかし、今はそれ以上の事もできはしなかった。]

皆様をあつめてください。
――このかたたちに祈りを……
(215)2006/02/21 14:32:51
牧師 ルーサー
[ ――夕映えの茜の色が景色を染める。
 その色は、血の赤さを包み隠してくれるかのようであった。
 やがて、骸たちの前に皆が集まると、ルーサーは言葉を紡ぎ始めた。]

――神は恵み豊かにあわれみ深く、怒るにおそく、いつくしみ深い。
罪に従ってわたしたちをあしらわず、とがに従って罰せられることはない。
父が子どもをいつくしむように、神の愛は神をおそれる者の上にある。
神はわたしたちの姿を知り、ちりにすぎないことを心に留められる。
人の日びは草のよう 野の花のように咲く。
風が通り過ぎると消え去り、その場所を訪ねても、だれも知らない。
いつくしみは、神をおそれる者の上にとこしえに注がれる。
その正義は子孫に及び、契約を守り、さとしを心に留めて行なう者に及ぶ……

[ 吹き荒ぶ風の中、居並ぶものたちはそれぞれの思いに暮れる。明日はわが身かも知れずなかった。
 夕陽に染められた景色に、朗々とルーサーの声が響き渡っていた。]
(216)2006/02/21 14:33:04
酒場の看板娘 ローズマリー
【回想/朝/医務室】

『人外の存在を信じるということだぞ?
この目で見るまでは俺には信じられぬ。

が、今から…銀の武器が本当に有効であるのならば探しておくのもやぶさかではない。』

[ローズは少しほっとした。
ルーサーの言う''人狼''を信じようとする自分が狂ってるように思ってた。そんなローズの問いに、クインジーは笑う事なく、しかもその可能性を否定しきらなかったからだ。
クインジーはそれ以上何も言う事なく、外へと出て行った。]
(217)2006/02/21 18:19:54
酒場の看板娘 ローズマリー
【回想/昼/医務室→厨房】

[医務室に、いい香りが漂ってくる。
ローズはその匂いに誘われて、医務室を出て行った。

(足が…昨日より楽になってる…)

ニーナのケアにより、ローズの足の痛みは緩和されつつあった。

厨房に入ると、そこにはネリーをはじめ、数人の囚人達が食事をとっていた。]

私にも…貰える…?
(218)2006/02/21 18:46:26
酒場の看板娘 ローズマリー
[そう言うと、ネリーはローズにスープをすすめた。ローズはゆっくりと口へと運ぶ…]

美味しい…

[ローズはネリーに深く感謝した。それと同時に、自分自身が本当に狂ってるように感じた。アーヴァインが殺され、酷く悲しんでいた筈なのに、今は自分が生きるために…生きて母に逢うために、必要な欲求を満たしていたのだった。

その時、ネリーがふと立ち上がる。ネリーは厨房の奥から、小さな木箱を抱えて戻ってきた。]

『………全部で13本ありますね。
念のためこれは一人一人が持っていることにしませんか?』
(219)2006/02/21 19:00:07
酒場の看板娘 ローズマリー
[ローズはネリーが並べた、13本の銀製のナイフを見つめた。囚人達が、各々1本ずつナイフを手にし始める。ローズは先程グレンに酒を飲まされ、ぐったりとしたニーナの分と自分の分…2本のナイフを受け取った。]

ニーナには、私から渡しておくわ。

[そう言うと、ローズは厨房を出て、娯楽室へと向かった。]
(220)2006/02/21 19:21:34
酒場の看板娘 ローズマリー
【夕方/娯楽室】

[厨房を出たローズは、去り際に発したキャロルの言葉を、自分自身の中で繰り返していた。

『――信用できる人は少ないわ。皆、犯罪者ですもの。』

そう…刑務所内に居る自分を含めた13人は、犯罪者であった。とはいえ、ローズは罪を犯していた時も、ここに投獄されてからも、一度も自分が''犯罪者''であるとは思っていなかった。ローズの服役態度は優秀ではあったが、それは罪を犯した事への反省ではなく、少しでも早く母に逢うためであった。]

(ここに居る皆…犯罪者……
あの…ニーナでさえ・・・…

信じられるのは…罪を犯してないルーサーさんだけ…?)

[そう思いながら、ローズは娯楽室にある本を必死に調べ始めた。]
(221)2006/02/21 19:32:20
酒場の看板娘 ローズマリー
[娯楽室にある本の中に、''魔女狩り''について書かれた本があった。ローズは無心でそれを読み続ける…]

『無実の人も…拷問にかけれられ、そして処刑された…
魔女を…悪魔を滅ぼすために……』

[ページをめくる手が、小刻みに震える…
その時、背後から男の声が聞こえた。]

『ローズ、何を読んでいるのですか…?』

[それは、ルーサーの声だった。]

キャロルに、人狼について調べて欲しいって言われたから調べてたの。人狼について書かれたものはなかったんだけど……

[ローズはルーサーに一冊の本を渡した。]
(222)2006/02/21 19:56:46
酒場の看板娘 ローズマリー
ここに、恐ろしい事が書かれてあるの。

無実の人を…処刑したって…
悪魔を滅ぼすために…よ?

しかも、それは聖職者だったみたい。

ルーサーさん……

[ローズの言葉はそこで止まった。
二人の間に、暫し沈黙の時が流れる…]

ルーサーさん…
ルーサーさんが言う人狼が、本当に居るのなら…

どうやって滅ぼしたらいいの…?
どうやったら…人狼を見つけられるの…?
(223)2006/02/21 19:59:39
酒場の看板娘 ローズマリーは、牧師 ルーサーの反応を*待った。*
2006/02/21 20:00:13
酒場の看板娘 ローズマリーは、【現時刻へ。】
2006/02/21 20:00:29
酒場の看板娘 ローズマリー
[ルーサーはローズに、「それは皆の前で話そう。」と言うと、一緒に医務室へと向かった。]

【現時刻/医務室】

[医務室には、ベッドに横たわるニーナの姿があった。]

(ニーナ……)

ルーサーさん、ニーナ…大丈夫だよね…?

[そう言うと、ローズはベッドの横に腰を下ろし、ニーナが起きるのを*待った。*]
(224)2006/02/21 20:17:49
牧師 ルーサー
【現時刻(日没後)/医務室】

[ ローズマリーから受け取った本にルーサーは目を通し、そして語り始めた。]

これは……中世の魔女狩りについて書かれた書物のようですね。
確かに……このような事もあったそうです。

……昼間、遺体を運び出した際にも刑務所内をすべて見回りましたが、しかし、私達十三人の他には誰も見つけることは出来ませんでした。
人狼が存在しているのであれば……私達の内の誰かという事になるでしょう。しかし、人狼はその本性を露にしているのでなければ人と変わる事はないと言います。
そう、人狼が居るのであれば……誰が人狼だとしても私達には解らないという事です。

その中で人狼を探そうとするならば――誰が人狼かを知ることなく探し出そうと、滅ぼそうとするのであれば……魔女狩りのように、正体定かならぬ者を手に掛ける事になるのかも知れません……

[ ……重い沈黙が流れる。
 ローズマリーは胸の前で組んだ手を震わせながら、押し黙ったルーサーをただ見詰めていた。]
(225)2006/02/21 21:01:38
お尋ね者 クインジー
【夕方/屋外】
[クインジーは、ギルバートらが作業している場所に着くと黙々と作業を手伝った。]

陰気な作業だ…。死体の片付け…無残な姿ではあるが…誰かに見守られつつ救いかもしれん。
俺は、埋葬もされず打ち捨てられた死体をいくつも見てきた。
…何もしてやれなかった…する事もできなかった部下達も多々居た。

[クインジーは、何事か口ずさみ始めた。軍歌だった。]

この場には不似合いかも知れぬが、俺は歌はこれしか知らぬ。
これで成仏してくれる事を祈る。

[クインジーは歌い終わるとその場を離れた。背後からはルーサーの祈りが朗々たる声で響いていた。]
(226)2006/02/21 21:13:24
書生 ハーヴェイ
【昼過ぎ/自室】

[ニーナの様子が落ち着くのを確認してから、銀のナイフを手に自室に戻った。]

もし虐殺者が神父の予想するように人狼であるとするならば、銀によって傷ついた傷は焼け爛れるはずだ。
もし、言い伝えによく見られる獣人病であれば、だが…。

[ナイフをもてあそびながら考えた。]

虐殺者は、はたして息絶えたのだろうか、生存しているのだろうか…。生存しているならば誰だ。
あれほどの虐殺、一人、いや一匹でやってのけたのであろうか…。
(227)2006/02/21 21:16:23
書生 ハーヴェイ
【昼過ぎ/自室〜夕刻/屋外】

[思案の後、出会った生存者達の人物像やこれまでのいきさつをメモに書きとめた。]

(例えば、革命政府が悪意ある指導者に支配されてしまったとき、それに反発するもの達はどうなってしまうであろうか。思想に反するものは排除せよとの思考のもとに、おそらくは看守達のように抹殺されてしまうに違いないだろう。ゆえに気をつけねばならない。革命は善意を持って行うべきものだろうな…)

[と、ここで犠牲者達のことを思い出し屋外へ向かった。男達とともに、犠牲となった者たちの躯を黙々と運び出した。ルーサーが祈りを捧げた。]
(228)2006/02/21 21:24:44
書生 ハーヴェイ
(軍歌か…。やはり革命政府の国家も軍歌のようなものになるのだろうな。自らを誇り、民を鼓舞するような。フランスの国家も革命のときに歌われた1部隊の軍歌という話だ。)

[クインジーの歌声を思い出しながら、そう考えた。]
(229)2006/02/21 21:27:18
書生 ハーヴェイ
【現時刻ごろ(日没後)/自室】

[ハーヴェイは部屋で死体破棄作業のことを考えていた。]

さりげなくいくつかの死体をナイフで傷つけてはみたが…。なにも反応はなかったな。伝染はしないのかもしれないし、死体は反応しないのかもしれない…。

[そのまましばらく思慮に*耽った*。]
(230)2006/02/21 21:32:19
踊り子 キャロル
【回想/昼過ぎ】

[結局、皆半信半疑ながらも人狼に備えることとなったようだ。昼食を終えた後、数名の男性は作業に戻った。キャロルはローズとニーナをその場に残し、ネリーと炊事の片付けをした後、連れだって作業に出た。]
(231)2006/02/21 21:47:12
踊り子 キャロル
【午後/女子房】

[主の居なくなった独房から血を洗い流す――ネリーとキャロルの担当はこれだった。
水を流し、ブラシで擦る。島の川から引かれた水は、凍るように冷たい。キャロルは午前とは違う形ですぐに音をあげそうになったが、黙々と作業にいそしむネリーを見て何も言わずに作業を続けた。]

ネリー、貴女は――何故ここに?


[囚人はなんの気なしに挨拶代わりに聞いてしまう。特に一度にこんなにたくさんの囚人と準自由生活をするのは初めてだ。手を動かしながら、キャロルはネリーの身の上話を*聞いた*]
(232)2006/02/21 21:54:04
見習い看護婦 ニーナ
【宵入り/医務室】

う……私…何を…
っ、胸が…

[ニーナは天井を仰いでいた。眠っていたのだろうか。
ニーナに酒類における知識は乏しかった。屋敷に勤めさせられていた頃は触れる目にすることはあれど、飲むことはおろか嗅ぐことさえもおそれおおい行為だった。
体を捩って起きあがろうにも、まだ目眩がする。

ニーナ・・・よかった。

[そこにはニーナの顔を覗き込むローズの姿があった。]
(233)2006/02/21 22:32:21
見習い看護婦 ニーナ
『あっ、駄目よ、まだ動いちゃ。昨日は危険だったんだから。』

[ローズは心配の色を映して、ニーナをそっと再び楽な姿勢にさせる。ニーナは促されるままに再び眠りから目覚めた姿勢に戻る。
ローズはヴィンセントやキャロル、グレン達をはじめとして様々な人がニーナを気遣っていたことをとうとうと告げた。]

……心配かけてごめんなさい。

[ローズは慰めるように、ニーナに絵画を向ける。]
(234)2006/02/21 22:39:57
見習い看護婦 ニーナ
[ローズは慰めるように、ニーナに笑顔を向ける。]
(235)2006/02/21 22:43:45
酒場の看板娘 ローズマリー
【現時刻/医務室】

[ルーサーからは、人狼の見つけ方を聞く事はできなかった。そもそも、見つける方法なんてあるのだろうか。]

魔女狩りのように…正体定かならない人に手を掛ける…
ルーサーさん、正気…?

『う……私…何を…
っ、胸が…』

[ローズがルーサーと話をしていると、ニーナが苦痛の声を漏らしながら目を覚ました。]

ニーナ…よかった。
(236)2006/02/21 22:46:50
酒場の看板娘 ローズマリー
[ローズはニーナに、一本のナイフを手渡した。]

これ、ニーナの分……
(237)2006/02/21 22:49:48
見習い看護婦 ニーナ
ローズさん…ごめんなさい。

[ニーナは自分の表情が今どうなっているか、青くなっているかもしれなかったが、ローズにそっと微笑みかけた。]
(238)2006/02/21 22:49:55
見習い看護婦 ニーナ
[取り留めのない会話が少し続く。その時ローズの視線が揺れたのがしたのは気のせいだろうか。

ローズは丁寧に伝説に記されている"人狼"という未知の存在を伝えた。まるで寓話のような話を、ニーナは頭ごなしに否定することができなかった。]

…この島には人狼という未知の存在が潜んでいて、今も私達を狙っていると…では数日前に蠢いていたあの地鳴りも…?
(239)2006/02/21 22:52:36
踊り子 キャロル
【回想/昼過ぎ/女子房から男子房へ】

[ネリーはドイツ出身でスパイの容疑で入れられているとのことだった。キャロルはフランス出身なのでやや出自は近いか。けれどもドイツ人とは感覚がかなり違うこと、そしてフランス人のほうが扱い難いと認識されていることをキャロルは百も承知だった。なるべくやわらかい応対を心がける。]

そろそろ、男子房のほうも片付けが済んだかしらね?

「そうね…しかし寒いわ。」

[ネリーと共に、礼拝所を抜けて男子房へと足を運ぶ。
囚人服は既に汚れてボロボロだ。]

今晩にでも、囚人服の換えを見つけて、洗濯でもしようか…。

[壁の小さなイコンに目をやる。イコンには血の跡はない。聖域は相も変わらず清浄に保たれているようだ]
(240)2006/02/21 23:01:10
牧師 ルーサー
【現時刻(夜)/医務室】

『魔女狩りのように…正体定かならない人に手を掛ける…
 ルーサーさん、正気…?』

誰が人狼かを知ることなく探し出そうと、滅ぼそうとするのであれば、です。
何か、判別する手立てを見つけねばなりません。

[ 怪訝そうな顔を向けたローズに、ルーサーはそう付け加えた。
 その時、眠っていたニーナが声を上げる。]

おお……良かった。
ニーナさん、気分はいかがですか?
(241)2006/02/21 23:03:07
酒場の看板娘 ローズマリー
『では数日前に蠢いていたあの地鳴りも…?』

分からない…
でも、看守達は言ってた。

ニーナも聞いた事ない…?
無実の罪を着せられ、無念にも死んでいった人がいる、と…

ルーサーさんの話によると、人が魔物――人狼――へと変化する…
もし…もしも、昔…ここで死んでいった人の怨が、人を人狼へと変化させているのなら…?
(242)2006/02/21 23:03:27
踊り子 キャロルは、見習いメイド ネリーと共に、男子房の連中と*合流した*【昼、回想中】
2006/02/21 23:04:55
お尋ね者 クインジー
【夜/礼拝所】
[クインジーは月明かりのみが差し込む礼拝所で、席に座り考えていた。]

夜か…また夜が来るのだな。
人狼とやらが真に存在するのならば…今日またくるのやもしれぬ。
(243)2006/02/21 23:09:07
見習い看護婦 ニーナ
牧師様…ご迷惑をおかけしてすみません。何ぶん初めての胸焼けで…でも意識がなくなった頃よりはずっとよいと思います。

[ニーナは恭しくルーサーに感謝の意を伝えた。ルーサーは静かに目を細めた。]

ではローズさんも?…あの声は私の空耳じゃなかったんですね…
私の故郷では人が魔物へと変貌する話はないのですが…バルト海の向こう、ドイツの説話にはそのようなものがあったと、少しだけですが耳にしたことがあります。
それ…それがこの地に根付いている…のでしょうか?
(244)2006/02/21 23:09:43
牧師 ルーサーは、見習い看護婦 ニーナに「それは良かった。無理はなさらぬように」と*微笑んだ。*
2006/02/21 23:13:43
書生 ハーヴェイ
【現時刻より少し前/自室】

いつの間にかうとうとしていたようだ…。

[寒さで目を覚ました。不気味な海鳴りが聞こえる。]

一人でいるのは辛い気がするな…。

[ハーヴェイは礼拝堂に向かった。]
(245)2006/02/21 23:13:49
書生 ハーヴェイは、礼拝堂に入った。クインジーがいる。
2006/02/21 23:14:43
酒場の看板娘 ローズマリーは、見習い看護婦 ニーナに「それは…分からない。」と一言呟いた。
2006/02/21 23:16:26
お尋ね者 クインジーは、人の気配に気づいた。
2006/02/21 23:17:23
書生 ハーヴェイ
【礼拝堂】

おっと、驚かせてしまったようですまない。
(246)2006/02/21 23:18:03
お尋ね者 クインジー
[クインジーが後ろを振り返ると、そこにはハーヴェイがいた。]

…ん。
どうした?
あまり礼拝所に来るようなタイプには見えなかったが。

[クインジーはハーヴェイに向かってそう話しかけ、近くの席に座るように促した。]
(247)2006/02/21 23:21:55
書生 ハーヴェイ
[クインジーの近くに腰掛け、話を続けた。]

なんだろうな、神にでもすがりたいというのはこういう気持ちなのだろうか。独房にいると危険な気がしてな。
ここはなんだか安全な気がするよ。
(248)2006/02/21 23:25:09
見習い看護婦 ニーナ
そう…ですか…

[ニーナはローズの言葉を受け、この島に降り注いでいる災厄の元が、あの紅い月が昇った日の前後に起こったものであることを思いつつあったが、確証はなく信じ切れずにいた。]
(249)2006/02/21 23:26:10
お尋ね者 クインジー
[ハーヴェイの様子を見ながら「おや?」と思った。]

…失礼な言い方だが、ぬしが神にすがりたくなる気分になるとは思わなかった。
良い意味で危険など顧みぬタイプに見えたからな。

ここはなんだか安全な気がする…か。
俺が危険な存在かもしれぬのにか?
(250)2006/02/21 23:29:32
書生 ハーヴェイ
ふむ…?俺が危険を顧みないと…。周りが見えなくなることはあるが、危険は顧みているつもりだ。

神か…、人は神の元に平等というが、はたしてそうだろうか、と考えたことはある。答えはもちろん不平等、だろうな。だからこそ平等を謳う思想が生まれ、いま帝国をひっくり返そうとしている。

人は神の元に不平等であってもいいだろう、人を平等にするのは人であればよいからな。ただ、誰しも心の拠り所は必要だろう。それこそが宗教の役目だと俺は考える。今の俺には恐怖から逃れるための心の拠り所が必要なんだと思う。

ここは刑務所の中でもっとも神という存在に近い神聖な場所だろう。だからこそ安全という気がしたのだ。

クインジー、君が元軍人とはいえ、神の目の前で殺戮を犯すとは思えないな。
(251)2006/02/21 23:38:48
踊り子 キャロル
【現時刻/礼拝堂】

[作業場のロッカーから取り急ぎさまざまなサイズの囚人服を持ってキャロルが現れた。]

少し独房で休んでたわ。
皆今日はここに居るのね。
(252)2006/02/21 23:42:22
お尋ね者 クインジー
心の拠り所か。なるほどな。

クインジーがクインジーであれば、この場…神の前だろうがどこであろうが意味のない殺傷などはせん。戦争による殺人に意味があるのかと問われれば黙るがな。

この地で神の加護は…期待できそうにない。
そのうちここも血で染まる…そんな気がしてならない。
(253)2006/02/21 23:49:03
農夫 グレン
【夕方/医務室】
[ ニーナの様子はだいぶ安らかになっていた。席を立ち、死体掃除に加わる。既に殆ど清掃は済んでいる廊下を通って玄関へと抜ける耳に、背後からニーナの声が聞こえた。]

『う…私…何を…』

すまねえ…くそ、合わせる顔がねえ。
(254)2006/02/21 23:49:44
お尋ね者 クインジーは、踊り子 キャロルの存在を確認した。
2006/02/21 23:50:04
踊り子 キャロルは、お尋ね者 クインジーとハーヴェイの会話に耳を傾け、彼らの一つ後ろの椅子に座った。
2006/02/21 23:51:10
書生 ハーヴェイは、踊り子 キャロルに気がついた。
2006/02/21 23:51:46
酒場の看板娘 ローズマリー
[医務室の薬品棚に、朱い何かが映る…
ローズはゆっくりと、窓の方に視線を向けた。]

ニーナ、見て…っ!

月が…また朱い…
(255)2006/02/21 23:52:40
踊り子 キャロル
[キャロルはクインジーとハーヴェイの視線を浴び、ばつが悪そうに肩をすくめた。]

会話を…邪魔してしまったかしら?

あたしは――難しいことは解らないけれど、
暫くはここは清浄を保たれる、そんな気がするわ。
少なくとも、人狼の仕業であるならば、ね。
元は人間の文化を持っている者の仕業なのでしょう?
(256)2006/02/21 23:54:08
酒場の看板娘 ローズマリー
(朱い月…
あの晩もそうだった…

あの…惨劇が起きた晩……
あの…遠吠えが聞こえた晩も……)

[ローズはニーナの手をぎゅっと握った。]
(257)2006/02/21 23:56:13
書生 ハーヴェイ
キャロルと言ったね、気にしなくていいさ。

人狼の仕業であるならば…、確かに元は人間だが獣になったときに理性が保たれるのかは……わからないね。
(258)2006/02/21 23:56:45
踊り子 キャロルは、書生 ハーヴェイの言葉に眉根を寄せた。
2006/02/21 23:57:53
踊り子 キャロル
性善説を期待しちゃ――いけないのかしらね、矢張り。

それはそうと、貴方、ボリシェビキの思想をお持ちなの?

[ハーヴェイに向かって声を潜めて言ってから気づいた、もう彼らを監視する看守は居ないのだ。]
(259)2006/02/21 23:59:23
見習い看護婦 ニーナ
[ローズが突如平静を乱したことにニーナははっと半身を起こし、窓のある方角へ目を向けた。夜空が蒼くなかった。ほんの少し赤みを帯びているように感じられる。]

あの時…私が反省室に連れ込まれるすぐ前の月の色…これって…どういう意味…?
(260)2006/02/22 00:00:01
書生 ハーヴェイ
ただ、仮に人狼としておこう、昨日の殺戮を行ったものが、言い伝えによく言われる人狼であるならば、銀を嫌い、銀によって受けた傷は焼けただれるという。

[そう言いながら銀のナイフを取り出した。]

銀は聖なる金属と考えられていたようだ。この神聖な場所でこの聖なる武器を持っていれば、きっと襲われるということはないだろう、そう思いたいね…。

[そう言いながら銀のナイフをしまった。]
(261)2006/02/22 00:00:56
踊り子 キャロルは、書生 ハーヴェイの言葉に頷いた。
2006/02/22 00:02:05
踊り子 キャロルは、お尋ね者 クインジーに向かって語りかける。
2006/02/22 00:02:28
お尋ね者 クインジー
ん。
気にする必要なぞない。

理性が残っているのならばな。人の皮を被って人として行動している時間帯は何を考えているんだろうな。

[クインジーはキャロルにそう答えた。]
(262)2006/02/22 00:02:33
美術商 ヒューバート
誰かが言っていたな。赤い月の晩は何処かで誰かが悪巧みしているんだと…。

それがなくても、あの月を見ていると妙に気分になるよ。
(263)2006/02/22 00:03:28
書生 ハーヴェイ
「それはそうと、貴方、ボリシェビキの思想をお持ちなの?」

[キャロルの問いかけに苦笑いしながら答えた。]

たしかに感銘は受けたがね。今はガチガチの信奉者というわけじゃないさ。
ただ、理想的な思想だと思う。今帝国全土に広まっているのがその証左だろう。今に革命が起きるさ。
その革命というものを、そして革命によって生まれる国家を描きたい、というのが文学家としての俺の目標なんだ。
(264)2006/02/22 00:03:48
酒場の看板娘 ローズマリー
看守や多くの囚人達が殺された晩…
月が、少しだけ朱かったの。

今夜の月は…あの晩よりも朱みが増してる…

何かの力が…増してるの…?
今夜もまた…何かが起きるの…?

ねぇ、ニーナ。
どうしたらいいんだろう…。

[ローズはニーナの手を握る力を強めながら、小さくそう呟いた。]
(265)2006/02/22 00:04:15
踊り子 キャロル
クインジーがクインジーで在るならば…って、貴方が貴方でなくなる時が来ないことを祈るわ。

[そう返答しながらキャロルは考えていた、彼が彼でなくなるというのは――人間的に非常に切羽詰った状態になること?それとも――狼になること?]

もし、人狼の話が本当ならば、ローズが調べてくれているわ。
ルーサーさんやヴィンセントさんも識っているかもしれないわね――人狼の見分け方。
(266)2006/02/22 00:04:48
美術商 ヒューバートは、音も立てず礼拝堂に入り来ると…そう呟いた。
2006/02/22 00:05:03
見習い看護婦 ニーナ
ローズ…外、空はどうなってるかしら…
空の色、雲の色、オーロラも朱いののかしら…

[手を握るローズの手からは冷や汗を感じられた。ニーナは窓まで寄る体力に自信がなかったのでローズに確かめてもらいたかった。]
(267)2006/02/22 00:05:39
お尋ね者 クインジー
フフ。
キャロル、俺は俺だ。
それ以上でも、それ以下でもない。


人狼とやらに人狼の意識ってのはあるのか…それすら分からないからな。
(268)2006/02/22 00:09:19
農夫 グレン
【夜/シャワー室】
[ 死体運びを終え、ルーサーの祈りに立ち会うと、キャロルが囚人服を山ほど持ち出していた。
礼を言ってひとつ借りると、ひでえありさまの服を脱ぎ捨てる。
冷たい水流を浴びて体中を擦り、こびりついた血や汚れを洗い流す。
目を閉じて水流の中にいると、排水溝に流れ去る汚水の音や、配管を走り回る鼠の足音がいやに目立つ。]
(269)2006/02/22 00:10:40
酒場の看板娘 ローズマリー
『ローズ…外、空はどうなってるかしら…
空の色、雲の色、オーロラも朱いののかしら…』

[ローズはゆっくりと立ち上がると、窓際へと寄った。
窓から見える空は、月の朱い光に染められていた。それはまるで…刑務所内に流れた血のように感じられた。

ローズはニーナに傍に戻ると、窓から見えた事を伝えた。]
(270)2006/02/22 00:11:52
お尋ね者 クインジー
調べている連中が何か掴んでくれると良いのだがな。

俺は、そういうのは苦手…というか任せられるのなら任せたい。

[クインジーは苦笑した。]
(271)2006/02/22 00:12:23
農夫 グレン
【夜/礼拝所】
[ 扉を開けると、皆一斉にこちらを見た。…どの顔も色濃い不安があらわれている。]

よお…今夜の月、見たか?
この中に人狼が居るって話を信じるなら、そいつはまた暴れ出すぜ。
(272)2006/02/22 00:12:36
見習い看護婦 ニーナ
ローズ…私達、どうすればいいのでしょう…

[ニーナは乏しい知識を集めても、何もすることができなかった。無意識に再びローズの手を握る。]
(273)2006/02/22 00:14:17
書生 ハーヴェイ
「人狼とやらに人狼の意識ってのはあるのか…それすら分からないからな。」

[クインジーの言葉にしばし考え込む。]

自分が何者なのか、考えたことはあるか…?
もし人狼とやらに意識があるならば、今必死に自分が何者なのか悩んでいるかもしれないな。
(274)2006/02/22 00:14:43
お尋ね者 クインジーは、農夫 グレンが入ってくるのを見た。
2006/02/22 00:14:50
書生 ハーヴェイは、農夫 グレンに気がついた。
2006/02/22 00:14:56
書生 ハーヴェイ
月…?月がどうしたんだ?
(275)2006/02/22 00:15:28
見習いメイド ネリー
【回想】
[ニーナの騒ぎのあと、私はキャロルと共に清掃作業に従事していた。
腕力のない私には相応の仕事ではあったが、血の痕を洗い流すという作業は殊更惨劇を思い返す。、
現状に対する疑問を感じ頭の中に様々な思いが湧き上がっては消えていった]

看守を初め多くのものが殺された状況…
アーヴァインさんが殺されたこと…

牧師様が言うように謎の獣がいて人を襲っているなんていうことあるのかな。
後は…ハーヴェイさんが言っていた伝染病、か……
伝承とかあんまり詳しくないけど… 人が狂ってあんなことをする病気があるってこと?
でも…… なんのために?

目的がここから逃げるためだとするなら看守だけ…殺せばいいはずだよね…
なんで囚人達まで殺す必要があったんだろう。
…わからない。

ねえ、キャロルさんはどう思いますか?

[一緒に手を動かすキャロルに取り留めのない自分の疑問をぶつけた]
(276)2006/02/22 00:15:44
美術商 ヒューバート
革命か…。

時にハーヴェイ君、君は革命を起こす事が目的なのかね?そしてそれを書き留める事が?

私に言わせて貰えば、理想の世界を夢見る者のする手段ではない気がするね。革命を起こそうとする首謀者なんて言うのは、下層階級に居るだけで結局は上位階級に居る者と同じ貪欲な人間だな。
そう言う人間で無ければ、革命は願っても、起こそうとする行動力は生まれない。
そしてそう言う連中が富と権力を握り…私の様な者がそれを掠め取ると…。
(277)2006/02/22 00:17:23
見習いメイド ネリー
[キャロルは情報を欲しているようだった。
思えば私たちは共に生活をしながらお互いのことは殆ど何もしらない。
私は彼女に請われるまま自らのことについて語りだした。

どのくらい時間を費やしただろうか。
清掃も一段落して私たちは皆と再合流をすることにした]
(278)2006/02/22 00:18:15
お尋ね者 クインジー
[クインジーはグレンの言葉を聞き、礼拝堂の天窓から外を見た。]

朱い…な。

[クインジーは、一つ息をつくと手を組んだ。]
(279)2006/02/22 00:18:46
医師 ヴィンセントは、紅い月を見上げて不吉なものを感じていた【回想開始/医務室】
2006/02/22 00:18:50
美術商 ヒューバート
人狼か…。

アーヴァイン殿を、あそこまで噛み砕く獣相手に、食卓用のナイフ一本とは…心許ない事この上ないな。
(280)2006/02/22 00:19:45
医師 ヴィンセント
【回想/朝→昼/医務室→屋外→厨房→医務室】

[ヴィンセントは医務室へと帰り、
ルーサーと幾ばくかの会話交わして彼を見送った後、
糸の切れたようにベッドへと倒れこんで泥のように眠った。

翌朝、彼はいつもよりも早い時間に起き、棚の中を見回した]

…メスが幾本かなくなっている…しかしそれよりも問題なのは…
メタノール(メチルアルコール)の瓶が1本足りなくなっているということだ。
アルコールランプ用の燃料だが…
(281)2006/02/22 00:19:46
医師 ヴィンセントは、誰が持っていったのかその時点では知る由もなかった。
2006/02/22 00:19:56
酒場の看板娘 ローズマリーは、見習い看護婦 ニーナの前で、銀製のナイフを握った。
2006/02/22 00:19:57
農夫 グレン
【夜/礼拝所】
[ 月という言葉をハーヴェイが問い質す。
窓のひとつに近づき、掛けがねを外して大きく開くと、天を仰ぐ。夜の潮風が礼拝所に吹き込んで、ひときわ冷やす。]

『月…月がどうしたんだ?』

これを…見てみな。朱い満月だ。
あの殺しがあった晩と、まるでかわらねえよ。
(282)2006/02/22 00:20:10
書生 ハーヴェイは、お尋ね者 クインジーの視線の方へ目を向けた。月が…赤い…。
2006/02/22 00:20:53
医師 ヴィンセント
間違って飲んでしまえば大変なことになる。
メタノールは毒性が強い…失明や中毒死に至ることもある…
持っていった者にその知識があれば良いのだが。

[ヴィンセントは不安に駆られながらも棚の中を調べ終え、湯を沸かし始めた。
沸いた湯の中にメスや処置器具を放り込む。
要るかどうかは解らないが、念のためにそれらを消毒しておこうと思ったからだ。

そうこうしている間に次第に人の気配が多くなり、
医務室には幾人かの生き残った者たちが訪れ、思い思いの会話を繰り返す。

その中にはローズマリーの姿もあった]
(283)2006/02/22 00:21:14
美術商 ヒューバート
そう言えば、マドモアゼル。

[と、キャロルの方に向き直り]

人狼を木津付ける為に銀のナイフを探したわけだが…普通のナイフで人狼を傷つけたとき…その傷はどうなるのかね?
(284)2006/02/22 00:22:06
医師 ヴィンセント
おや、ローズさん。
…足が痛むのですか?

[ルーサーに言われて自分を訪ねてきたとのことであり、
ヴィンセントは彼女を椅子に座らせて右足の末端部を診た。
血行の悪くなっていたその部分は赤みを帯びている。
更に湯を沸かし、温度調節をして洗面器に移し、
その中に足を浸けさせると彼女は痛みに顔をしかめた]

こうして組織を温め、融解させている途中は少々痛みを伴いますが…
できればこうして患部を温めてください。

[患部が温まったことを確認してヴィンセントはローズマリーの足の水滴を拭う。
そして進行を抑える軟膏を塗ったガーゼを当て、包帯を巻いた]
(285)2006/02/22 00:22:17
書生 ハーヴェイ
「あの殺しがあった晩と、まるでかわらねえよ。」

あの晩も、月が朱かったのか…。
(286)2006/02/22 00:22:39
医師 ヴィンセントは、施設内から遺体を運び出す作業に加わった。
2006/02/22 00:22:43
医師 ヴィンセント
…この軟膏と包帯で、ニーナ君のところで処置をしてもらうと良いでしょう。
痒いと思いますが、なるべく患部を掻かないように。
凍傷は受傷後にも症状が進行する場合があります。
時々私に診せていただけると良いのですが。

[ローズマリーは静かに会釈をした。
軟膏と包帯を持って立ち去る彼女を見送り、
ヴィンセントは遺体の収容作業に向かった]
(287)2006/02/22 00:22:44
医師 ヴィンセント
[遺体はこの施設の至るところに散らばっていた。
房から房へ、幾人かの手で次々と回収されていく、
元は人間だった者たちの…残骸。

外へと運び出された遺体は、どれもこれも無残に引き裂かれている。
紅かったであろうその傷口は既に茶色く変色し始めていた。
このまま放っておけばじきに腐敗が始まるだろう。

その前に全ての遺体を少なくとも外へと運び出しておかねば…
ヴィンセントはそう思い作業を続けた]
(288)2006/02/22 00:23:50
美術商 ヒューバートは、倉庫にあった没収されていたパレットナイフで自らの指を…。
2006/02/22 00:24:08
医師 ヴィンセント
[ルーサーの捧げる祈りを聞いて我に返る。
監獄の中へ戻ると、美味そうな食物の匂いが漂っていた。
今までの冷めた食事ではなく、温かく栄養のある食物の匂い。
彼もそれに抗えるはずはなく、厨房に向かい、食物を受け取った。

久しぶりに手にする、具のある温かいスープ、そして柔らかいパン。
ヴィンセントは小さな声で感謝の祈りを捧げた。
そして、それを作ったという緑髪の女性──ネリーと名乗った─
─に感謝の言葉を述べ、それらを持って医務室へと向かった]
(289)2006/02/22 00:24:37
書生 ハーヴェイ
[ハーヴェイは月を見上げながらヒューバートに答えた。]

そう、権力は腐敗する。もちろん革命政府においても腐敗するだろう。そのときいったいどのような状況になるのか、そこも俺が考えているところなのだ。
資本家という存在は、切っても切り離せない状況になるだろう。今の世は金が物を言う。
帝国も先の戦の戦費を稼ぐために、ロンドンの株を買い漁ったというからな…。
(290)2006/02/22 00:24:51
見習いメイド ネリー
【礼拝堂/現時刻】
[私はまだあまり言葉を交わしていない者と少し話がしてみたいと感じていた。
誰かのことを知りたいと思ったのはずいぶん久しぶりのことだがそのきっかけがこの血生臭い事件であるとは皮肉なものだ。
私はキャロルと別れ礼拝堂を訪れた。
ハーヴェイとクインジーの姿を見つけ、軽く会釈をしふたりの傍に近寄った]

お邪魔でなければ私もお話に加えて頂けませんか。
ハーヴェイさんは伝承とかに詳しそうだったし、お話を伺いたくて───
(291)2006/02/22 00:25:01
酒場の看板娘 ローズマリー
私は…死ぬわけにはいかない。
ここから、生きて戻らないといけない。

自分の身は…自分で護るわ。

[母と離れて一年余り…
母の事を忘れた事はなかった。母との再会を夢見て、辛い規則も護ってきた。
ローズは、見えぬ存在の恐怖に怯えながらも、生き残るために、自分自身を奮い立たせた。]
(292)2006/02/22 00:25:05
農夫 グレンは、手元の銀のナイフをじっと見つめた。
2006/02/22 00:25:06
美術商 ヒューバート
こんな風に、銀でない物で傷つき、血が流れる事は、人としての証明に成りえるのかな?
(293)2006/02/22 00:25:34
書生 ハーヴェイは、見習いメイド ネリーに目を向け、軽く会釈をした。
2006/02/22 00:25:42
医師 ヴィンセント
【回想/昼過ぎ/医務室】

[久しぶりの食事を摂り、室内の整理を続けながら
ヴィンセントは昨日ルーサーから聞いた人狼の話を思い出していた。

細部はところどころ違うが、
己の父母が話していた昔話の中に出てくる化け物と酷似していた。

そこへルーサーが血相を変えて飛び込んできた。
聞けばニーナがメチルアルコールを誤飲したというのだ。
ヴィンセントは慌てて救急箱を掴んで厨房へ向かった]
(294)2006/02/22 00:25:57
美術商 ヒューバートは、皆に指から流れる血を見せる様に手を掲げ疑問そうに首をかしげた
2006/02/22 00:26:11
見習い看護婦 ニーナ
ローズさん…私、どうしたらいいのでしょう…

[朱い月がニーナとローズの右半身を照らす。胸騒ぎに動悸が高まるのを感じずにはいられなかった。]
(295)2006/02/22 00:26:14
医師 ヴィンセント
[厨房の中では、キャロルの腕の中にぐったりとしたニーナの姿があった。
とりあえず水を飲ませ、採血をする…
反応を見られる薬品があるかどうかは解らないが、
できる限りの処置をしておきたかった]

誰か、ニーナを医務室に運んでください。
できるだけ静かに、安静を保って……

[グレンと数人が彼女の身体をそっと持ち上げる。
医務室のベッドに彼女を横たえ、
彼は改めて脈を測り、小さなメモに容態を書きとめた]
(296)2006/02/22 00:26:41
書生 ハーヴェイ
ヒューバート、資本家の血も赤いのだな。
(297)2006/02/22 00:26:50
お尋ね者 クインジーは、見習いメイド ネリーに軽く会釈をした。
2006/02/22 00:27:19
美術商 ヒューバート
私は資本家ではないよ。

自分で言うのも何だが、資本家に取り付く蚊だな。
(298)2006/02/22 00:27:58
見習いメイド ネリー
(暫くはここは清浄を保たれる、そんな気がするわ。)
(少なくとも、人狼の仕業であるならば、ね。)

[キャロルの言葉に不思議そうに首を傾けた]

暫く…? 
キャロルさんはまだ誰かが殺されるって考えてるんですか?
何のために? 
キャロルさんはなぜそう思うんですか?
(299)2006/02/22 00:28:16
医師 ヴィンセントは、見習い看護婦 ニーナの容態を見るため、作業には参加できないとルーサーに告げた。
2006/02/22 00:28:39
見習いメイド ネリーは、皆の難しい会話に戸惑いながら疑問を口にした。
2006/02/22 00:29:24
酒場の看板娘 ローズマリー
ニーナも…

これで自分の身を護るのよ。

[そう言うと、ローズはニーナの手に銀製のナイフを握らせた。
ローズの表情は、言葉とはうらはらに、恐怖と不安で満ち溢れていた。]
(300)2006/02/22 00:29:27
インデックス プロローグ 第1日目 第2日目 第3日目 第4日目 第5日目 第6日目 第7日目 エピローグ 
Tool
Statistical Summary
発言数
32
30
20
37
21
28
30
31
2
9
19
28
14