学生 メイ [壁龕の中で意識を取り戻す。頬が濡れているのに気付いた。 眠っていないのだから目覚めも何もあったものではないが、最悪だ。 頭をぶるぶると振って悪い想像を追い払う。笑顔を作る。「メイ」をなくさないように。一緒にいた自分を失ってしまわないように] 行ってきます。 [名前は呼ばない] | |
2006/01/24 21:24:03 |
書生 ハーヴェイ ……ユージーン。 ラッセルとネリーは兎も角、自滅した貴方には関係の無い事では? 其れを言うなら、貴方を封印してしまった事をトビーは悩んでいましたし、貴方を守ろうとした事が、ネリーが封印される隙が出来た一因でも有るのですが。 [胸倉を掴まれて居ると言う事を感じさせない口調で、ハーヴェイは淡々と答えた。] | |
2006/01/24 21:25:02 |
書生 ハーヴェイ 話し合う余裕や何かしらの希望を持てる人物が、安直に禁を犯すでしょうか? 否、ですね。 我々は夫々に絶望していたのですよ、ユージーン。 | |
2006/01/24 21:25:14 |
書生 ハーヴェイ [怒りにさらなる火を着けそうな言葉を口にしながら、不意にハーヴェイはユージーンに向かって好意的な微笑みを浮かべた。] | |
2006/01/24 21:27:42 |
書生 ハーヴェイ 確かに私自身は歪んだ形で、理解されたり哀れまれたりする事を期待して居ましたし、「絶望」と言っても、それは自己陶酔の一種で有る事も理解しています。 穢れている事を厭いながら、その実そう言った自分自身を望んでいるのは他ならぬ自分と言った所でしょうか。 | |
2006/01/24 21:30:12 |
書生 ハーヴェイ ……聞きたいのならお教えしますが。 私が望んでいたのは、基本的に他人を巻き込んだ自己破滅です。 理に逆い、女神に捧げられ、循環していくべき血の騎士の生命を、有る人物を輪廻の輪から抜き出し、消滅させる事に使いたかった。もしくは、その人物を忘れられない私自身の永遠の死を。 今はどちらもどうでも良い事ですが。 [ふと……、1人の仲間の声を思い出す。] | |
2006/01/24 21:32:01 |
書生 ハーヴェイ 『あの人も実は……彼とは違う意味で私に似ていたかもしれない。恐らく違った場面で出会っていれば、もしくは、お互いの相似に気が付いて居れば……。 あの人の心に、安息や幸福と言った物があっただろうか。 少なくとも、破滅を目的とした場面で、気が付くというのは……。』 | |
2006/01/24 21:33:08 |
書生 ハーヴェイ [そこまで言い終えると、ハーヴェイは胸倉を掴んだままのユージーンの手を引き剥がした。] | |
2006/01/24 21:34:33 |
見習いメイド ネリー [ハーヴェイの、 静かな。 静かな声。 薄氷の上を歩むような危うさで。 敢て微笑みを浮かべながら。 ――苦しい。 ――どうして。] | |
2006/01/24 21:36:06 |
美術商 ヒューバート [ステラが追撃されないように黒馬で間に割って入る] シスター忘れるでない。 何故あなたは死してなお存在するのか。 揺れる心は水。 水は留まらず在り様を変えながらも水だ。 シスターはシスターだ。 その男の妄言に惑わされるな。 …雨垂れすら岩を穿つ… シスターの…想い…死してなお在る死神の想いは 何を穿てる? 思い出せ…貴女の力を!! | |
(2006/01/24 21:46:48、美術商 ヒューバートにより削除) |
墓守 ユージーン ・・・・どうでも良くなんかない。 どうでも良くなんかない・・・。 [俯いて拳を握り締めるユージーンの声は、何故か泣いているようにも聞こえた。] | |
2006/01/24 21:49:11 |
見習いメイド ネリー [深い絶望に。 切り裂かれた哀しみに。 破滅への切望に。 何故気付かなかったろう。 どうして どうして どうして―― 己を責めても詮無い事。 思い上がりだ。 分かっている。 ――でも。] | |
2006/01/24 21:50:22 |
吟遊詩人 コーネリアス [コーネリアスは薄れる意識の中”赤い夢”を見ていた。 ”領主”には”妻”がいた。 いわゆる政略結婚であったが、”領主”は”妻”を愛していた。 しかし”妻”はその気持ちに応えてはくれなかった。 ”領主”は”妻”のためにどんなこともやった。 ”妻”のために豪華な装飾品を買い与えた。 ”妻”のために様々な施設を設けた。 ”妻”のために法までも捻じ曲げた・・・。 それでも”妻”は”領主”を愛しはしなかった。 ”領主”は悩んだ・・・どうして愛を手に入れられないのだろう? 美しかった黒髪は、いつしか銀髪に変わってしまった。 悩んで悩んで悩みぬいた末・・・”領主”は ”妻”を浮気相手共々殺してしまった。 そして、”領主”の中で獣の血が覚醒した。 ・・・そんな”赤い夢”を・・・。] | |
(216)2006/01/24 21:50:38 |
書生 ハーヴェイ [ユージーンに向かって、] 此れ以上は言えませんね……。 しかし、貴方のストレートさも嫌いでは有りません。 私を殺したいなら、殺せばいい。 | |
2006/01/24 21:52:40 |
墓守 ユージーン [───痛い。 傷めた拳から血が流れて。 滴った。] | |
2006/01/24 21:53:26 |
墓守 ユージーン 殺す…? 死にたいヤツの自殺に手を貸すほど、ボクはお人好しじゃない。 死にたければ死ねばいい。独りで。 誰も巻き込まずに。 | |
2006/01/24 21:56:29 |
見習いメイド ネリー [ユージーンの拳から、流れる血に気付いた。] …っ! [二人の側に駆け寄る。] | |
2006/01/24 21:57:20 |
学生 ラッセル けっ………同感だ。 死ぬなら一人で勝手に死ねってんだ。 [吐き捨てた。 ユージーンの手から滴る血を眺めながら。 自身の消滅。己も望んだそれが、如何に魅力的に誘うかを知っている。] | |
2006/01/24 21:58:13 |
墓守 ユージーン ボクは生きたいんだ…。 [ハーヴェイに背を向け、水晶柱へと歩き出した。] | |
2006/01/24 21:58:50 |
墓守 ユージーン ボクは生きる。 | |
2006/01/24 22:00:02 |
墓守 ユージーン [滴る血の色には…僅かに。 いのちのいろが。] | |
2006/01/24 22:00:57 |
書生 ハーヴェイ [何故ネリーやユージーンが泣いている様に見えるのか。 ……ハーヴェイには分からない。 ただ、生きる……と言うユージーンの言葉が何処かに刺さった。] | |
2006/01/24 22:01:35 |
学生 メイ それともラッセルも、私のことを疑ってるの? 関係ないや。 もう。 だって。 | |
2006/01/24 22:08:10 |
文学少女 セシリア 揺れる。 心が。 全てが。 揺らぐ。 | |
2006/01/24 22:09:23 |
学生 ラッセル 「死にたい」「消えたい」「終わりたい」っつった気持ちは分からんでも無いがね…。 [ぽつり、と呟き。 滴るユージーンの血を眺めている。 碧い光が反射して、きらきらと見えた。] | |
2006/01/24 22:09:54 |
書生 ハーヴェイ [墓所が寺院と繋がった場所で有る所為だろうか。 ……時折、彼等の声が聞こえる。] ……ラッセル。 メイはもうすぐ此処に来ますよ。 | |
2006/01/24 22:11:16 |
墓守 ユージーン 出るよ。ボクは。 ここから。 約束したからね。 [水晶柱を見上げ] | |
2006/01/24 22:13:13 |
学生 ラッセル ……………何だと? [ゆっくりと、ハーヴェイを振り返り] | |
2006/01/24 22:13:18 |
墓守 ユージーン お前たちがメイをここに落とすと言うなら…… メイも連れて帰るだけだ。 | |
2006/01/24 22:13:58 |
書生 ハーヴェイ まだ、声が聞こえるのですよ。 彼等の声が……。 恐らく私の声は届かない。 ただ、聞こえるだけ。 | |
2006/01/24 22:16:31 |
美術商 ヒューバート !!! [弾かれた黒鳥とセシリアの間に割って入り、剣で受け止める] くうっ!! | |
(2006/01/24 22:16:57、美術商 ヒューバートにより削除) |
書生 ハーヴェイ 生きるとは。 ……此処を出て、寺院に居る者達を助ける事だったのですね。 成る程……。 | |
2006/01/24 22:17:24 |
学生 ラッセル [確りとした、意思の芯に支えられたユージーンの声。] ………一緒にな…。………ってちょっと待て冗談じゃない。 お前ら、メイに、あんだけ、あんなモノを「見せ」ておいて、そしてそれをアイツに味わさすってのか! お前の仲間はそんな事を言ってやがるのか 邪魔だからか?アイツが! | |
2006/01/24 22:18:21 |
学生 ラッセル 何が寺院に居る奴らを助けるだ。 今更。あれだけ、傷つけておいて! | |
2006/01/24 22:19:54 |
見習いメイド ネリー …! やめて。 やめさせてください…! [ハーヴェイに懇願するように叫ぶ。] | |
2006/01/24 22:20:00 |
書生 ハーヴェイ 「見える」事は、メイの血の騎士としての能力でしょう。 誰かに強制的に「見せ」られている訳でもなく、彼女自身に由来する能力。能力も彼女が彼女で有るが故の一部分ですよ……。 ……邪魔なのは確かですね。 私がメイを封印しようとしたのも、ナサニエルを守りたかったからですし。 | |
2006/01/24 22:25:36 |
墓守 ユージーン ハーヴェイ。 ボクにはお前の気持ちは分からないし、 分かりたいとも思わない。 お前が絶望を糧に存在(あ)ると言うなら。 ボクはただ、こう叫ぶだけだ。 「それでも、生きたい」と。 | |
2006/01/24 22:27:07 |
書生 ハーヴェイ [叫ぶネリーに向かって、] ……無理ですね。 もし、私が彼等を止める事を望んだとしても、今、此処に居ては何も出来ない。 私の声が届くのならば……私は……。 | |
2006/01/24 22:27:42 |
書生 ハーヴェイ 『ナサニエル。 何時も、人を殺し欺くとも、受け入れる時も、 常に穏やかに頬笑んでいる君の名を呼ぶだろう……。』 | |
2006/01/24 22:29:56 |
牧師 ルーサー [自らに攻撃を加えた者が、他の誰でもないコーネリアスだと気付いて、一瞬呆然とするが] !?コーネリアスさん!? ……ほう、そうですか……なるほど、確かに貴方はそういう御方だ。自らより高みに在る者……主に嫉妬為されましたか?! ははっ……これは面白いことを仰る。 領民の痛みが貴方の痛みでしたら、貴方ほどに痛みのお好きな方はいらっしゃいますまい? 主への嫉妬は七つの大罪の一、世迷い言を仰らないで下さい、暴君殿。 ……さて、目の前にトリムルティの一柱が居るというのに滅ぼせないこの悲しさ。此処は危険ですから、お下がりになられては? [そういうと、笑顔でセシリアに一礼してアリーナ上へと飛び退った] | |
(249)2006/01/24 22:30:45 |
墓守 ユージーン 苦痛に満ちていても。 誰にも省みられなくても。 誰も信じられず、誰にも信じてもらえなくても。 独りきりでも。 | |
2006/01/24 22:31:32 |
見習いメイド ネリー [ハーヴェイの言葉にゆるゆる首を振り、 己の右腕を左手できつくきつく握り締め] …そんな… | |
2006/01/24 22:31:32 |
学生 ラッセル はぁ………。 なるようにしかならん、か。 なるべくしてなったんだろうな。 [天を仰ぎ] | |
2006/01/24 22:33:41 |
学生 メイ ……私、今日、殺されるんだ。 [メイはゆっくり瞳を閉じる] ううん。でも、 [いつもの光を湛えた目。いつもの笑顔のメイ。] ただで殺されてやんない。きっと。きっと。 私は私のために戦う。 それでいいよね…? | |
2006/01/24 22:33:47 |
墓守 ユージーン ネリーさん・・・。 もうそいつの言葉は、聴くな。 | |
2006/01/24 22:34:03 |
学生 ラッセル …僕は、独りで生きるのは嫌だがね。 [天蓋を見上げ、そこにある訳でも無いはるか血の寺院を仰いだ。] | |
2006/01/24 22:34:37 |
墓守 ユージーン ──お前は生きるべきものでないと、世界中がボクを弾劾しようと! ボクは生きる!! | |
2006/01/24 22:37:58 |
墓守 ユージーン だからもう、絶望の言葉は聴くな・・・。 | |
2006/01/24 22:38:29 |
見習いメイド ネリー [ユージーンを振り返り] …ですが!! …… …… [苦しげにうつむき、1度だけハーヴェイを見やった] | |
2006/01/24 22:39:16 |
学生 メイ [セシリアに駆け寄る] 逃げてね。 巻き込まれないように。また腕取れたりするかもしれないけど。大体勝てないかもしれないけど、信じてもらえるようがんばるから。 トビーと一緒に逃げててね。 つらいならつらいって、逃げていいんだよ。 [にっこり笑う。いつものメイの目で。] [ナサニエルに] 下、降りよう。 ここだと動きづらくて仕方ないよ。 | |
(2006/01/24 22:42:05、学生 メイにより削除) |
書生 ハーヴェイ [ユージーンに向かって、] ユージーン、私は今は絶望していませんよ…。 何故なら、今迄ナサニエルが、決して触れさせようとしなかった「発作」に始めて関わり、以前よりも彼を知る事が出来たから。 彼が全てを穏やかに受容する……その理由の一部でも理解する事が出来たから。 ……此れも計画に加わった理由の1つです。 | |
2006/01/24 22:42:03 |
墓守 ユージーン ・・・・・・「生きて」いないものの言葉は聴けない。 | |
2006/01/24 22:43:13 |
書生 ハーヴェイ [ユージーンの言葉を眩しそうに、] 貴方は愛されて育ったのでしょうね……。 其の様に、私の目には映ります。 [ネリーに向かって頬笑む。] ……貴方も、彼と一緒に行った方がいい。 | |
2006/01/24 22:44:15 |
学生 ラッセル [ハーヴェイはネリーに、彼と一緒に行った方が良いと言う。] ………じゃあ、お前は? | |
2006/01/24 22:45:42 |
見習いメイド ネリー ハーヴェイ様… [微笑む姿が、酷く苦しくて。 遠い日を、思い出す。] …でも、でも貴方は…貴方は …私の、友人です…… 大切な… [俯いて。――また声が掠れた。] | |
2006/01/24 22:49:03 |
墓守 ユージーン ・・・・・・・。 ネリーさん。 | |
2006/01/24 22:49:42 |
文学少女 セシリア … …。 愚かだと、笑ってくれ。 … …。 ……私は… ――ナサニエルを、信じたい… | |
2006/01/24 22:50:06 |
墓守 ユージーン [背を向けたまま] ネリーさんは今でも・・・ソイツを。 ハーヴェイを信じていますか? 護りたいと・・・思いますか? | |
2006/01/24 22:50:50 |
吟遊詩人 コーネリアス [コーネリアスの眼から溢れ出す”赤い罪”は さらに赤さを増し、留まるところを知らないようだ] だから・・・私も・・・貴様も・・・同じ・・・同類なんだよ。 自己満足の”欠乏”を満たすために・・・ 我が”血肉”を傷つけた・・・・・・・・・。 我が眼から流れ出ているものは私のものではない。 私が自己満足のために奪ってしまったものが・・・ 私に”痛み”を与えながら・・・流れ出ているのだ。 ”間違い”は正さねばならぬ・・・その”間違い”とは 私・・・貴様・・・我らは修正されねばならぬのだ! [コーネリアスの体を”投石機”が包み、 アリーナめがけて銀幕の”弾丸”が打ち出された] | |
(267)2006/01/24 22:55:37 |
墓守 ユージーン [その声はあくまで優しい。] | |
2006/01/24 22:55:46 |
見習いメイド ネリー ……愚かだと、 ……分かっています… …私を封じたのは――彼。 私の我が儘です。 …分かっています… それでも… [ぎゅっと瞳を閉じて] | |
2006/01/24 22:56:26 |
文学少女 セシリア ……ルーサー… こういう時に、人はすがるのだろうか… 神に…。 | |
2006/01/24 22:57:34 |
書生 ハーヴェイ ……ラッセル。 私が何処へ行くべきかですか? [困惑して視線を移した先の中央柱が、今のハーヴェイにはちょうどナサニエルと最初に出会った……そして、今回の計画を最初に打ち明けられた……あの木立に見えている。] | |
2006/01/24 22:57:41 |
書生 ハーヴェイ [再び、視線を三人の方へ向け、只、一言を……。] 有り難う……ネリー。 | |
2006/01/24 22:58:36 |