 | 流れ者 ギルバート ― ティバイブン西区 森林地帯 ― (ナサニエル・ネリー・ギルバート) [鬱蒼とした森林地帯を進む。 身体の感覚ではかなり歩いたように思えるが、足場が悪くて歩くペースが普段と異なるため、実際にはそれほど進んでいない。このエリアは距離感覚や方向感覚を惑わせるような構造になっている。地図はあるがたいして詳しい情報は載っていない。道具屋でコンパスを入手しておいて助かったと思う。 前に来たときに聞こえた、鳥の声や小川のせせらぎの心地よい音は聞こえない。 高い木々が太陽を遮り、森全体が暗く、見通しが悪い。 ここまでは、獰猛そうな虎や巨大なトカゲや、あとは爬虫類と猿とか、鳥と羊の合いの子のような趣味の悪い生き物がいた。 ナサニエルの召喚した光の鷹が、斥候をやってくれているため、雑魚は倒して危険な敵は回避する、というやり方ができている。 まぁ、この先も同じように進めるかは分からないが。] |
(202)2005/11/25 11:41:36 |
 | 双子 リック [2年前に起きたスキーバスが川に転落するという事故、それに父とリックは巻き込まれた。 川にバスが沈んでいく中、外に出ようと必死にもがく人々。リックと父もその中の1人だった。 窓からかろうじて外に出た2人だったが、川の流れは速く、容易に岸にはたどり着けない。 そんな中、父はリックを小さな岩場に引き上げ、自身は流されていった。 「そこを動くな、母さんを頼む」と言う言葉を残して。] 俺にあんな行動が出来るだろうか… [リックにとって、自身を救い、母を思って死んでいった父は誇りであり憧れだ。 父の言葉を守り、随分と母を支えようとしてきた気もする。 それだけに、新しい父が出来ると聞いた時は衝撃だった。] |
(210)2005/11/25 13:41:27 |
 | 異国人 マンジロー ―ティバイブン南区 草原― [目覚めると、隣で休んでいたはずのラッセルの姿が見当たらない] どこへ行ったのだろう…単独行動は危険だと思うのだが…ん？ [左手の点滅に気付いてコンソールを開いた。ハーヴェイとボブの苦悶の表情を見て、ヒューバートの言葉を思い出した] 【何かのレベルがどうとか、よくわからないが、彼は確かに“死んじまったら生きて戻れる保障は無い”と言った…。 ハーヴェイさんとボブさんは無事なのだろうか…】 [そう思った次の瞬間、メッセージと共に自分の姿がコンソールに映った] なっ…！！ 次は私の番！？どういう事だ！？ ラッセルさんから聞いた“4年前の事件”と、何か関係があるのか？…にしても、何故私が…？ 【ラッセルさんもこのメッセージを見て、私と一緒にいるのは危険と思ったのか…信じていたのに…】 [マンジローは絶望感に*打ちひしがれている*] |
(212)2005/11/25 16:40:14 |
| 流れ者 ギルバート ― ティバイブン西区 森林地帯 ― (ナサニエル・ネリー・ギルバート) [ 俺はコンソールに浮かんだ映像を見ていた。 何度もリピートされた死の映像を、現実なのかそうでないのか見分けることは不可能だった。なぜなら、いま見えているまわりの光景ですら、サーバーによって処理され、脳神経に送られる電気信号なのだ。現実と作り物の区別はない。あえて言うのなら全て作り物なのだから] 【俺は4年前の事件、という奴について思いめぐらせた。聞いたことが無いわけではない。元開発者だった奴がテストプレイ中にシステムをハッキングした、というような話だったか。 どちらにしろたいした興味はなかった。MMOのプレイヤーは過去の話などどうでもいいと思っている。興味があるのはこれからのバージョンアップのことだからな。】 |
(213)2005/11/25 17:18:58 |
| 流れ者 ギルバート 【今回も同じような事件なのだろうか。よくわからない。ただ、自分たちに取れる選択肢がそうあるわけではない。 ・この世界のどこかにいるJIN-ROHとその仲間を全て倒す。 ・森林地帯の世界樹へ行って、この世界から脱出する。 の2択だ。 この世界のどこかって、どこだろうね。俺は考えた。 ハーヴェイだっけ。そいつが倒される映像は、どこか室内のようだった。わりと広い部屋で、小綺麗な場所だった。どのエリアか… 中央のあの塔、かな。ま、いかにも悪の親玉がいそうな雰囲気だからな。 そして、その仲間…。JIN-ROHはこの世界のどこかに仲間が居ると言った。どこか隠れた場所に潜んでいるのだろうか。それとも…。俺たちテストプレイヤーの中に隠れていたりなんかしてな？ 俺は嫌な想像を頭から振り払った。とりあえずは世界樹とかいうのを目指そう。そこから、脱出できればそれでいいはずだ。】 |
(214)2005/11/25 17:19:51 |
 | 見習いメイド ネリー ――ティバイブン西区 森林地帯―― [ギルバートの"目印"という案に多少感心を覚えながら、鬱陶しいほど延々と視界を遮る森を歩き続ける。] 【……このままで良いのかな。私は今、「脱出」をする為に向かっているけど、このままで良い……？ 本当に？ ――良くない。良くないけど……。】 [ネリーは左腕に目をやった。ギルバートのお陰でそこの痛みは緩和されているし、滲んだ血はそれ以上溢れ出すことはなかった。脳裏にドラゴン退治の時の図が浮かんだ。みんなが負傷していた、あの時を。ぞくっと背筋に嫌な物が走った。] 【――逃げたくない……。"痛" なんて怖くない。寧ろ、そう、痛みは、私の生存の証なのだから。怖いものなんて、何一つ有りはしない。】 [傷を負ったときの痛みから、恐怖心がムクムクと成長していることを、逃げ出したい衝動が風船のようにどんどん膨らんでいることを、ネリーは認めたくなかった。] |
(215)2005/11/25 17:21:09 |
| 異国人 マンジロー ―ティバイブン南区 草原― [言い表しようのない絶望を感じながらも、これからの事を考えている] JIN-ROHのメッセージに従って森に行けば、現実世界に戻れる…？ 次に狙っているのが私なのに…素直に戻すか？ いや、無理だろう。 ならば、残る道はJIN-ROHとやらを倒し切るしかない、か。 JIN-ROHは、どこかに仲間がいると言っていた。 その仲間を探し出して倒せば、我々の勝ちだと。 私が次に狙われているのだとすれば、JIN-ROHは私の前に現れるだろう。 それを倒せば…私の勝ち…？ 映像を見る限りでは、かなり強そうな、悪魔のような生物だったが…私に、勝てるだろうか…。 …悩んでいても仕方が無い。 森に集まれと言うのならば、そこにJIN-ROHもいるだろう。 どうせ狙われているのならば、こちらから出向いてやる。 [マンジローは決意して立ち上がり、*森へと向かった*] |
(218)2005/11/25 19:12:18 |
| 双子 リック ―ディバイブン西区・森林地帯― [物思いにふけっていたリックは、左手のコンソールが点滅しているのに気づく。 再生してみると、ハーヴェイ、ボブ、そしてリックの映像が流れ始めた。] 【これは、ハーヴェイさんとボブさん？！本当の映像なんだろうか…？】 [自身の映像が最後にでているせいか、現実感が薄い。流れている全ての映像が作り物に見えてくる。 たちの悪い冗談で、その辺から2人が姿を現すのでは、と言う考えさえ頭をよぎった。] 【でも、もし本当だとしたら…2人と同じように俺も死ぬってことだろうか…】 [この世界の死、それが現実にどう言う影響をもたらすのかリックにはわからない。] …相当痛いのかな…やっぱり… …もし、この世界で死んだら、俺は父さんに会えるんだろうか… [そう考えた後、映像のハーヴェイの苦しむ表情を思い浮かべ、リックは*一瞬身震いをした。*] |
(219)2005/11/25 20:19:57 |
 | 美術商 ヒューバート −ティバイブン西区・森林地帯上空− [森の上空につくと突然コンソールが光りだした。 開くと映像が再生される。] 根本･･･。 すまないな、理想のＧＭになるって夢はもはや叶えられそうにないようだ･･･ [ヒューバートは自嘲気味に呟くと眼下の森を見渡した] ちっ、木が邪魔で何処にプレイヤーがいるか分からないな。 ･･･ん？あれは･･･ [ヒューバートは森のすぐ上を飛ぶ光る鳥のようなものを見つけた] アレは召喚獣･･･ってことはあそこに少なくとも誰かいるって事だな･･･ シルヴァーナ！ [ヒューバートは鳥が飛ぶ位置から少し離れた場所へ降り、歩いてそちらの方へ向かった] |
(222)2005/11/25 22:19:21 |
 | 冒険家 ナサニエル ―ティバイブン西区・森林地帯― [メッセージの受信音。二人が足を止めたことに気づき、ナサニエルはネフティスの視野に没入した。メッセージの内容は彼らから聞けば良い。その間に、目的地である“世界樹”の場所を探りあてようと考えていた] 【しかし、広大な森だな。そとから見ただけでは、これだけの広さがあるとは思っていなかったが……んっ、あれか！？】 [突如、天を衝くような巨きな樹が目に入る。それまでは見えなかったのが不思議なほどの巨木。枝を大きく広げ、その下にある者を守ろうとするかのような緑なす姿。しかし、奇妙なことに、あるべき生命の息吹は感じられない。自分が発見したものを二人に伝えようと、ナサニエルは視界を己のものに戻した] 【結界、だろうか……あれが見えなかったのは】 |
(223)2005/11/25 22:28:21 |
| 見習いメイド ネリー ――ティバイブン西区 森林地帯―― [辺りはいくら行っても、来た時と同様に景色が変わる事は無かった。ガムの目印の事すら忘れ、闇雲に走り続けた。] ……嫌、嫌――っ。 [ナサニエルやギルバートの声が背後から聞こえたが、それすら今のネリーには脅迫のように思えるのだった。] 【どうしよう、どうしよう、一体何処に行けば……。とりあえず、みんなと会わないと、……でも、でも！ その中に、私を殺そうとしてる人がいるんだ――】 [緩やかなカーブに差し掛かった時、ネリーは見えない敵からみえる事に精一杯で、前に人(ルーサー)が居る事など見ずに飛び込むように走った。] |
(237)2005/11/25 23:25:11 |
 | 踊り子 キャロル やだ、これなに？本気で痛がって・・ない？苦しんでない？ちょっと、ねぇ？ねぇってば？ ・・・ちょっと、何？ [キャロルは「次のターゲット」として浮かび上がったシルエットに仰天した] 何、あたし？！嘘ちょっと冗談でしょ？人違いよね？他人のそら似よね？ねぇなんか言ってよもう信じらんない！ なんであたしが殺されなきゃなんないのよ！あたし何にもしてないじゃない！殺すんなら役立たずの人とかあくどい人とか自分勝手で超わがままな人とか一杯いるでしょ！ていうか誰かあたしの代わりに死んでくれるって気の利いた事言ってくれるような人いないの？みんな臆病者のへたればっかり？サイッテー！気分最悪！ |
(242)2005/11/25 23:42:21 |
 | 牧師 ルーサー ［自分にしがみついてくるネリーを確認すると回りの３人を見渡した］ それがあなたの答えなんですね…ネリー。 正直、状況が完全には把握できていないんですが…仕方がありませんね。 いきなり女の子に飛び込んでこられて、男に囲まれる、というのはさすがに初めてですよ。 ギルバート、彼女があなたの連れ、というのであれば何故ここまでおびえてるんですか。 むしろそちらのほうが不思議ですね… ナサニエル、君の言うのは正しいと思うよ。 ただ、私はそこの男に敵視されているので、あまり他人と一緒にいないほうがいいのですよ。 そしてヒューバート…それがあなたの選択なのですね。 …ここでこのまま、というのはあまり得策に感じませんね… ［その言葉と同時にルーサーの周りに魔力が集まり始めた］ |
(278)2005/11/26 00:58:10 |
| 踊り子 キャロル なにそれ？えぇっと、あんたには見えてるって事？本当？あぁもう、どういう事なのよ。これって自分にしか見えないってわけ？アホじゃない？融通効かないにもほどがあるわよ！ゲーム作るような人ってそういう人ばっか？ＧＭに文句付けてやろうかしら。 [キャロルはふくれっ面をすると、殴りつけるような目をリックとクインジーの二人に向けた] もう、とりあえずなんかこの辺り誰もいないみたいだし何にも起きないみたいだし、あたしらだけここで突っ立っててもしょうがないじゃない？もっと頼りがいがあって恰好良い人探しにいかない？この怖いおじさん戦闘は強いかもしれないけどパーティリーダーとしては頼りないからさぁ。 |
(285)2005/11/26 01:08:39 |
 | 酒場の看板娘 ローズマリー 4年ほど前に……まだ「ＬＩＢＥＲＴＹ」がＣＣＥ社で開発されていた頃、私の友人が新ＶＲシステムのテスターに選ばれました。 彼女とは同じ頃にゲームを始めた古参メンバー仲間でして姉御肌で面倒見が良くて仲がよかったんですよ。 こっそりと聞いてたんですけど、テストがあると聞いた数日後にハッキング事件が報道されて……。 意識不明の人がいるとかで本当に心配でした……。 でも彼女は無事に戻ってきましたよ。大変だったぜなんて笑ってね。 色々話を聞き出しましたけど、精神力の差がでるようです。 「生きると信じていれば何も問題はない」と言ってましたわ。 [ローズマリーは自分に言い聞かせるように話すと、優しく微笑んだ] |
(294)2005/11/26 01:29:41 |
| 牧師 ルーサー ［腕の中にいるネリーの様子を見て少し渋い顔になる］ 【様子が変わりましたね、このままじゃ跳べませんか…】 ナサニエル、君の意見が正しいっていうのは、全員で行動しよう、という君の提案が正しいという事ですよ。 ですがそれが出来る状況ではないのです。 私とあなた、それ以外に一人、というのなら可能でしょうが、ヒューバートがそれを許してはくれないでしょう。 私が彼の友人を殺した、というのも彼の思い違いですし、私は私なりに出来ることをしているだけですよ。 。 私が一人だったのはヒューバートに途中で降ろされたからですしね。 気がつけば回りに誰もいなかった、ただそれだけのことですよ…。 |
(297)2005/11/26 01:35:52 |
| 見習いメイド ネリー ――ティバイブン西区 森林地帯―― [闇雲に走った後、ネリーは木々の根元にへなへなと座りこんだ。] 一体、何が、起きてる……んですかねぇ？ [引きつった顔にぎこちなく笑みを作った。体育座りをするかのように足を手元に引き寄せ、"ネリー"の喋り方で問いかける。] 【――確か、ＧＭは、映像で見たあのもう一人のＧＭを殺した犯人がルーサーさんだと言っていたけど。でも、だけど、ルーサーさんがもし"JIN-ROH"なら、次の狙いは私なんだから……もう殺してておかしくない。じゃあ何故？ 何か、勘違いを……してるの？】 [ネリーは小さくかぶりを振った。] |
(335)2005/11/26 03:13:04 |
| 流れ者 ギルバート ただ。 俺は君を裏切ることはしない。 それは、君が俺を信用しているいないに関係なく。 俺が君を信用してもかまわない人物だ、と感じているからだ。 誰かのことを「信じられる」「信じられない」っていうのは、なんか違うと思うんだよ。 大事なのは、自分が誰かを信じるか、信じないかだ。 何か証拠や裏付けがある訳じゃない。 ただの勘、人はそう言うかもしれない。 でも、証拠や裏付けがあって信じる、というのはそれは本当に信じているのとは違うと思う。 それは人を信じているのではなく、その証拠や裏付けを信じているんだ。 信じるっていうのは、そういうもんじゃなくてさ。 相手そのものを信じるってことのはずだから。 そして、そうやって人を信じる、自分の心を信じるということだ。 |
(353)2005/11/26 05:45:10 |
| 双子 リック [その時リックの耳に、強烈に風を切る音と大きな羽音が飛び込んできた。そして真上から大きな風が吹いてくる。 リックは思わず耳を抑えて、空を見上げる。 彼が見たのは、木々の間をまっすぐこちらに向かって降りてくる、ブルードラゴンの姿だった。] 狙ってきたのか、俺を？！ [木の枝を折りながら舞い降りるブルードラゴン。雨の様に舞い散る木の葉の中、リックの足はすくむ。 クインジーとキャロルの元に戻る事、それを考えたリックだったが、気がつくと2人とは逆方向に走り始めていた。] 何してんだ、俺は！… [どうして、そんな行動をしたのかわからない。だが父の姿が脳裏を横切ったのは確かだった。] |
(357)2005/11/26 10:54:46 |
 | お尋ね者 クインジー ―ディバイブン西区・森林地帯― [キャロル、リックと一旦散開し、他のプレイヤーを探している。だが先ほどから左手のコンソールをいじりながら、送りつけられてきた衝撃的な映像を何度も見直している] ･･････ やはりそうだ。 これは前回のようなＮＰＣのアークデーモンじゃない。 [アークデーモンが次のアクションに移る際、右手が若干癖のある動きをする。だがプログラムとは違い不規則] 考えられるのは二つ。 まず、このアークデーモン自体をＰＬが操っているか、それとも画像を加工されているか。 実際、最後に移る映像は見た人間のものになっているようだしな。 [もう一度最初から見直す。ＣＧではあるが、ハーヴェイとボブの悶絶する姿は生々しい。それがリアルな”死”に近いことを示している。見ていて息苦しいが、それでも映像を凝視する] ･･････ このリアクションはリアルだ。ということは、攻撃方法が加工されたとは思いづらい。もしくは多少グラフィックが弄られている程度なのだろうか。 |
(358)2005/11/26 10:55:15 |
| 踊り子 キャロル 確か・・・こっちの方じゃなかったかしら？あぁもうどうしてこう森って迷うように迷うように出来てるのかしら。腹立つわねぇ。どうせ人口の森なんだから道つくるとかもっとわかりやすくするとかしてくれりゃいいじゃない。 っていったぁい！髪の毛ひっかかった！こんな所までリアルにしなくてもいいでしょ、何考えてるのよ！髪の毛痛んじゃうじゃないの！枝毛になったらどうしてくれるのよ！もうサイッテー！ あ、何かいる・・・あれかしら？ [キャロルは巨大な影を見つけて近寄った。その巨躯は先日の大変だった戦闘を記憶を呼び起こすに十分だ。いや、その圧倒的な威圧力はあの化け物を凌駕するように思える] ・・・サイッテー・・・。 [眼前に現れたブルードラゴンの姿に、キャロルはしかめっ面をしながら怯えた] |
(364)2005/11/26 11:25:44 |
| お尋ね者 クインジー [近くまで来ると、その巨大な青い竜と、それに襲われ恐怖の表情を浮かべているリックの姿が見える] くっ、少年がターゲットになったのか！！ 早く逃げろ！！ [青い竜の側面、射程距離内ギリギリで位置取りをし、魔弾をまさぐる。前回はダブルブリッドで止めを刺せたが、あれは既に大量のダメージを受けていたからだ。今回は足止めを考えないといけない。ならば単発の効果発動狙いしかない。雷弾を掴もうとしたその時、一発の魔弾が地面に落ちた] ちっ･･････ ！？ [その落ちた魔弾には”闇散”と書かれていた。ルーサーが魔法を込めてくれた弾丸だ] 散･･････ 散弾･･････ [動きが一瞬止まる] |
(365)2005/11/26 11:26:20 |
| 双子 リック [竜が大きく口を開け、ちぎれ飛ぶロープ。 落ちていく感覚は、リックに2度目の死を意識させる。 1度目の意識は父の死と共にあった。] …そうだ…思い出した… 俺は母さんに言わなければならない事があるんだ。 [死への意識のせいか、今まで押し込めていた思いが蓋を開く。 思えば初めて家出をした時から、その言葉を出そうとする気持ちはあった気がする。 だがそれを言ってしまったら、今を認めてしまう事になる。 父の存在が薄くなってしまう。 そんな想いから、あえて無視してずっと言うのを避けていた。 風を切り、木々の間へと落下しながらリックはその事を悔いる。 ここでそれを言っても伝わらない事はわかっている。 だがリックは、言えなかったその言葉をつづっていた。] |
(379)2005/11/26 12:31:09 |
| 牧師 ルーサー ― エスタース中央区 黎明の塔 メインコントロール ― ［こめかみから流れる血もそのままに戻ってきた］ やはり未実装の魔法は制御が完璧ではないですね… 調整を急ぐことにしましょう。 ［そういうと席につき、潜伏させてある二つのＡＩ端末からアップロードされてきている情報を確認した］ なるほど…ラッセルがマンジローを…ですか。 思い切ったことをしましたね。ラッセルは要監視対象にしましょう。 そして様子見に飛ばした機竜の手でリックが…か。 一度クインジーとキャロルの様子を生で見たいですね。 あとはまだあまり動いていない人達へのテコ入れ、と言った所ですか。 さて、明日の目標はどうしましょうか…他人を信じたい、そう思っている人が他者から裏切られたときの感情のデータを集めてみましょうか… |
(392)2005/11/26 20:17:54 |
| 見習いメイド ネリー ― ティバイブン西区 森林地帯 ― [ぼんやりと空を見つめた。その視界に写る空は、深緑の葉のフレームに囲まれていた。青く澄んだ空が変わらずそこにはあって、グレーの雲が漂っている。ギルバートの言葉を聞いても暫く、両膝の上に顎を乗せて空を見上げていた。] 【……"大事なのは、自分が誰かを信じるか、信じないか――"。信じる事が出来る、出来ないかではなく、自分が誰を信じるか……？】 [飛行艇に乗る前や、この世界へ着てからの事を静かに思い返した。暫く感慨や思いに耽っていたが、立ち上がり、裏側に回った。ギルバートの目の前にしゃがみこんだ。円らな瞳がギルバートを真っ直ぐに捕える。] ……これから、一体何処に……、行くんですかぁ？ |
(393)2005/11/26 21:05:12 |
