……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。 | 美術商 ヒューバート まぁ、たしかにゲームに対する愛情を捨てなきゃ上にいけねーんなら俺も上になんか行きたくねぇなぁ･･･ 前に進んでいく中で捨てる物と守る物だけは自分自信で決めたいしなぁ。 あれだ、昔のなんかのドラマで「俺は現場を変えるために上にいく、だからお前は現場で頑張れ」って台詞があったけどよ、俺らの場合はどっちも上に行けそうにはねェなぁ･･･ [ヒューバートは苦笑しつつビーフジャーキーを口に運んだ] しっかし、こうまで休みが取れないとなぁ･･･ お前の場合は万年彼女募集中だからいいが、俺みたいに相手がいる場合は結構やばいぞ？あ〜自然消滅とか勘弁だなぁ･･･ |
(7)2005/11/23 20:18:41 |
 | 双子 リック ―ディバイブン西区・森林地帯― [リックはクロスボウを構え、池のそばの草むらの中で息を殺している。 請け負った仕事はシルバーウルフを倒し、毛皮を手に入れること。売るとそこそこの値がつくらしい。] 情報だとこの辺りに現れるってことなんだけど… [リックは、用心深く辺りを見回す。盗賊1人でやれそうな仕事は限られている、ぜひとも成功させたいところだ。] うーん、こないかなー…結構待ってるんだけど… [諦めかけたその時、10メートルほど先の草がゆらりと動き、シルバーウルフが現れた。幸いこちらが風下で、匂いで気づかれる心配はなさそうだ。] この池に水を飲みに来るって話、本当だったみたいだな。 よし、当たってくれよ… [リックは、身を隠しながらクロスボウの狙いを定める。 コントローラーのボタンを押すのではなく、実際に引き金を引くという行為、それ自体が初めてで胸が高鳴ってくる。] |
(17)2005/11/23 21:03:11 |
| 双子 リック [その時、もう一度草むらがゆれ、小さなシルバーウルフが現れた。その小ウルフは辺りをきょろきょろと見渡して、リックが狙いを定めているウルフのもとへと走りよる。] あの、2匹親子だよな… [寄り添う2匹を見て、リックはふと母のことを思い出す。新しい父親が来るまでは、母とリックの仲は、今のようにぎこちなくはなかった。 むしろ、リック自身、母の支えになろうとしてきたし、心配をかけないよう、良い子になることに努めてた気がする。] 【何考えてるんだ、俺…ウルフが逃げちゃうぜ。 これは、ゲームだ、ゲーム。楽しまなくっちゃ…】 [リックは、クロスボウの引き金に指をかける。そして思わず目をつぶった。] |
(18)2005/11/23 21:04:13 |
