自警団長 アーヴァイン
ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
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牧師 ルーサー むか〜し、むかし、この村に、気立ての良い美しい娘がおったそうな。 娘は皆に慕われ、健やかに過ごしておった。しかし、ある日娘は病に倒れてしまったのぢゃ。 病は重く、村の医者もさじを投げ、娘の余命は幾許もなしと言い、村の皆は嘆き悲しんだのぢゃ。 しかし、その時にな、旅の行商人が村を訪れたのぢゃ。 村人たちは行商人に娘の事を話し、何か良い薬はないかと訪ねたのぢゃ。 すると行商人は、それならばと袋から何かを取り出したのぢゃ。 それは、白くて、まあるい…… 餅じゃった! 行商人が言うには、その餅は、徳の高い牧師さんが聖別したありがたい餅でのう、それを食べればどんな病もたちどころに治るだろう、と言ったのぢゃ。 そして、村人たちは、早速その餅を娘に与えたのぢゃ。 すると…… 青白かった娘の顔にはみるみる血の気が戻り…… ぱあっと、娘は目を覚ましたのぢゃ! 村人たちはのう、そりゃあ喜んで、行商人に感謝したものぢゃった。 ぢゃがのう…… 行商人は…… 狼だったのぢゃ!!! 行商人は皆の前で、見る見る人狼に姿を変え…… 娘を抱えあげると、どこか遠くへ攫っていたのぢゃ…… ……何年かしてのう、狼は再び村を訪れたのぢゃ。 村の者達は、狼に娘はどうしたのかと問うたのぢゃ。 狼はのう、娘と一緒に暮らしておったと言ったのぢゃ。始めは娘も怯えておったが、狼がひたすら娘を想ううちに娘も心を開き、仲睦まじく暮らしておったのだそうぢゃ。 ぢゃが狼は……ある日……娘を喰い殺してしまったと言うのぢゃ…… 狼はのう、泣きながら語ったんぢゃよ。 娘をどれ程愛していたか。娘と暮らした日々がどれ程幸せなものぢゃったか。 ……なのに、自分でも訳の判らぬままに、娘を喰い殺してしまったのぢゃと。 村の者たちは、始めは嘆き、悲しみ、そして怒りに震えておった。 ぢゃが、狼の余りの悲しみようを見て、狼を殺しても娘は帰らんし、 娘もそれを望みはしないだろうと言い、狼に小屋を与え、村に住まわせることにしたのぢゃよ。 狼は良く働き、皆の手助けをしてのう…… 娘の生まれ育った村の者達に尽くすことが、娘へのせめてもの罪滅ぼしぢゃと 言ってのう。施しも受けずに働いたのぢゃ。 そして、毎日教会で祈りを捧げておった。 ……やがて、とある寒い朝。 ろくに食べも休みもせず働き続けた狼は教会で冷たくなっておったのぢゃ。 村の者たちは狼の死を悼み、娘と同じ所に葬ってやったのぢゃよ。 と、まあ、この村にはそういう言い伝えがあったのぢゃ。 これがのう、この村に伝わる快気祈願の祭りの由来なんぢゃよ。 この祭りは狼と娘を供養する為の祭りでもあったのぢゃな。 ほれ、今年も流行り病で何人か伏せっておったぢゃろう。 気立てが良くて美しい……かどうかはごにょごにょ……な娘と、他3名。 めんどくさいので省略ぢゃ(酷 まあ、あやつらも元気になったことだしのう、今日からはお祭りぢゃよ! さあ、ぼんも準備のお手伝いをするんぢゃよ。餅と甘酒を用意するんぢゃ。まずは、杵と臼と盃を出そうかのう。 …………しかし 。oO(この祭りをすると、狼が来るという言い伝えもあるんぢゃよなあ…… | |
(1)2005/11/04 00:23:02 |
村長の妻 エレノア 今年のお祭りは、グレンさんのご厚意で餅米がたくさんありますからね。 いつもよりずっと盛大なのよ。 [>>13メイが入り口ののれんをくぐった姿を見かけ。] 男衆は、いったいなにをしてるんだい?女の子に荷物持ちなんてさせちゃって。まったく… | |
(16)2005/11/04 00:44:53 |
村長の妻 エレノア おやすみなさい、キャロル。 あなたの踊り、とても楽しみ…。 [>>20に共感して] 酷いわねえ…。 うちの旦那といい、この村の男衆の不甲斐ないのは、いまに始まったことじゃないけれど。 かまわないから、お餅と一緒についてしまいなさい☆ | |
(28)2005/11/04 00:52:03 |