人狼審問

もしかして…私は素体に『生かされている』ということか…
すまない…少し考えを改めさせてくれ…。

-ルーサーはふらふらと会議室に入ってくる。
と、さっきのこもった視線が突き刺さる-

ブランカ…

貴女は私に殺意を向けるのですね。
ふむ。よろしい。全力を持って私はそれに抵抗しましょう。

-ルーサーは瞳をすいと細めた-

-ブランカが懐から拳銃を取り出す。と、ルーサーはブランカに向かって一気に走りこんだ。
銃口がためらうように標的を探す中、ルーサーは直前で深く沈みこんで、無防備に空いた柔らかい横腹に思い切り肘を叩き込んだ。-

-ブランカはとっさに横に飛び衝撃を殺すものの、たまらず体制を崩す。苦痛にゆがんだ表情のまま、それでも銃口はルーサーに向けられる。-

-沈み込んだ体制から、その反動を使ってばねのようにブランカとの距離を再び一気に詰める。踏み込みとは逆足で、ためらいなく、ルーサーはブランカの顔を蹴り上げた。-

-ブランカのその白くぬけたような顔がぐにゃりとゆがんで赤く染まった。弾みでトリガが引けたのか、玉が一発、乾いた音を立ててあさっての方向に飛び出していく。-

-ブランカの腹を思い切り踏みつけ、その体の動きが鈍くなってから、ふと、ルーサーは夢から覚めたようにブランカの手の中の拳銃を見遣った。造作なく彼女の指を解くと、それを手にとって眺める。ちらとブランカの血にまみれた顔に視線をやった-

…貴女は確か、死人の記憶を探るのでしたね。
個人の記憶など、共有できるのは彼とその創造主のみです。おこがましい。恥を知りなさい。

-蔑むように足元の「それ」に言葉をかけると、ルーサーはブランカの頭めがけて銃を発砲した-

-ブランカを撃ったその次の瞬間。ルーサーはぐらりと自分の体が揺らぐのを感じる-

-倒れる。
制御しきれない-

-ブランカの死体のそばに崩れ落ちた-

……！！！！！

−ブランカの頭から床に広がる血と、その傍らに倒れている神父。『モカ』が後ずさろうとすると、視界の端に鵺の姿が見えた。−

−首を傾げながら鵺に近づき、顔を覗き込んでみるが反応はない。片方の手に彼の獲物を持ったまま――事切れていた――。−

……。

−『モカ』は鵺が事切れている事に気付かず、手を頬に当ててみる。そこでやっと――冷たく、物言わぬ塊になっている事に気付く−

……ぁ……。

−再び、後ずさった。−

−怯えている中で、瞳に光が宿った−

…鵺が「素体」の手にかかったか。
鵺、貴方はただの「頑固者の時代錯誤者」だったのか。
疑って申し訳なかった。僕の考えが間違っていたようだ。
FTFTを疑っていたのは、彼自身がノーマルだったからなのか。どう判断すればいい。
FTFTが「素体」…として、もう一度考え直した方がいいのか。
頭が痛い。

…そしてAZ、貴方が今日も生きている事に驚きを隠せない。
これは貴方を疑えと「素体」から罠をかけているのか、それとも貴方自身が「素体」だからなのか。

−自室へ戻ると、モニターに向き直った−

FTFTを「素体」として置くか肉屋を「素体」として置くかでまた考えが違ってくる。

僕が鵺を疑っていたのは、>>3:47　これは最初にFTFTが「素体」と喋る事を知っていた「素体」の発言ではと思いました。
僕としては>>3:103　FTFTの言葉には非常に納得が出来るものがあったので。

昨日まで鵺と同様疑っているBigDrive、貴方に対して疑っていたのは
>>3:100 >>3:101 >>3:102　だ。「素体」として”肉屋”を処理しない事を最初に望んでいない事。
”肉屋”を「研究員」と見なす事についても情報屋を先に処理する意味はない。
多少の情報を得る為にはね。

この辺りはAZ>>6:81　でも触れていますね。

>>5:64
今気付きましたが、AZを「残したい」とは？
この日の状況では誰にもAZに疑いを向け殺意を向ける事もほぼなかっただろう。
いや…ああ、殺意をただ単に向けないという事なのか？

-顔を動かして、あたりを確認する。ブランカのものではない血溜まりが、部屋の隅にあった-

本日は、キマイラが殺されたの、ですか。
これは、意外な。

この素体の殺しは何を意味するのか。
「キマイラが殺された」と考えるべきなのか、「AZが残された」と考えるのか。
それによって大きく話が違ってくると、私も考えますよ。

-ルーサーはニックの言葉>>7にちらと視線を向けた-

本日の殺しで、AZ、貴方が死ななかったことは、失礼ながら、貴女を疑う要素とならざるを得ない。

昨日、私は貴女を全面的に信じる旨の発言をしていますが、申し訳ありませんが、それはブラフでした。
ノーマン、キマイラ、私、それにニックあたりもAZは素体でない旨を明言していましたか。明言しておらずとも、皆が貴方を疑わない雰囲気はあった。
素体からしてみれば、あなたはひどく邪魔な存在であったはずです。何も判定などされていないもの同士の中に、一人、皆が素体でないと思っているものが紛れているのですからね。その分素体に疑いが向きやすくなる。

あれだけはっきりと貴女を素体でないと宣言したら、素体はあなたを殺すだろうと、そう見越しての発言だったのですが。結果は、ご覧のとおりです。

現在残っているのは、AZ、牧師、絵描き、BigDrive…誰が「素体」でもおかしくない気がしてきた。
絵描き…彼は何処か飄々としている。
最初に疑わしく振舞ってからは何時処理されてもおかしくなかった筈だ。トリックスターの存在、>>5:101　と見た方がいいのか？
AZ、彼女は「メビウス」…

−ふと、彼女がいない事に苦い笑いを浮かべ−

そう、「メビウス」がAZが「素体」なら危険だと見なしていた。
今からAZを「素体」として処理をするなら「賭け」になる。
事実、俯瞰した見方をしていた為、誰からも疑われる事はなかったが…もし彼女が「素体」なら我々は彼女に処理されるでしょうね。
案外、鵺の言葉が本当になってしまいそうだ。

牧師…彼を発言から疑う事は難しい。だが初期からやはり疑っていたのは事実だ。
そしてブランカ。処理された貴方の言葉>>87　はノイズとなる可能性があるにも関わらず、納得出来るものがある。

−うろうろと会議室を歩き回っている−

>>6:79
AZ、貴方は昨日「ブランカ」を処理した後、殺せるのが”2人”と言いましたね。
実際には、2人「素体」が生存していた場合、今日「素体」を処理出来なければ明日「素体」に制圧されてしまう。
その場合は1人だ。
貴方は「ブランカ」の情報を信じず「ミカエル」が「素体」だと判断していたのですか？
それをお尋ねしたい。

鵺が「素体」に処理されたお陰で、僕は混乱しています。考えるには頭が痛い。

−そこまで述べると両手を口の前に組み合わせ、モニターを追った−

そして「キマイラが殺された」と見る場合。

率直に言って、キマイラに一番に疑われていた絵描きさんは一番怪しいのでしょうね。残っていたらほぼ確実ともいえるように殺意を向けられていたでしょうから。
ただ、これはあまりに安直ですので、そうではないとみなさん考えるでしょう。

…しかし実際そうでしょうか。この少人数になってひとりに殺意を向けられるか否かの違いはかなり大きい。
実際ミカエルが殺されたときなどを見て、私はこの宴の新の恐ろしさに慄きましたよ。誰が殺されてもおかしくはなかったとね。
素体にミスリードを誘うためだけに、殺しをしている暇は、あるのでしょうか？

そう考えて、ギルバートさんの意見を見てみたのですが、彼は意見らしい意見もほとんど言っていない中、唯一、絵描きさん、貴方を疑わしいと名前を出してあげているのです。>>5:101

首を傾げざるを得なかった素体の殺しに、この共通点。薄いかもしれない。けれど、貴方はどう考えますか？

−モニターに映る”牧師”を見て−

>>10
まだ判断はつかない。

だが”牧師”様、貴方と考える事が似ているな。
ゆえに、残されたものがそう考えるのを見越して「素体」はAZを殺さずにおいたのではないだろうか？

−牧師の傍らに来ると−

…あ、の……昨日の手当てと……疲労をとる薬…です……。

ノーマンとニックは…どうなのでしょう。
私も、AZも疑いの対象としてあげていた。今も疑いは持っていないわけではないですが…、この人数で二人に疑いをかけられている場合、素体にとって死を意味するでしょう。
そう考えると私と彼女が生きていることから、可能性は、薄いのでしょうか…？

ありがとう。ニック、ではないようですね。
お嬢さん。モカ、でしたか。

-ルーサーはモカのために十字を切った-

…あの……これを…どうぞ……。

−小さな飴を渡した−

さっきのモニタの言葉>>15ですが、裏の裏、とは考えませんか？

皆がAZを疑っていないのははっきり言ってしまえば初期のまとめ役的な立ち回りだけです。
これは勇気ある素体ならば、可能であると私は考えている部分もあります。あとは彼女はまとめ役的な役割を維持し続け、最後に話をまとめる形で発言をしています。素体であれば、皆の意見が出揃ってから、意見を言えるというのは最大の強みでしょう。
実際、機能の発言など、私に追従してキマイラを素体でないと言い本日の布石を張ったとも、考えられませんか？

>>17
死……ですか…

−きょととした表情だ−

>>20
分かりません…けど……あの人…はマエストロの部下だと聞きました……「そたい」として…振舞う事が…出来る……でしょうか……。
彼女…の……意見には……納得できる…事が多かったのも…事実です………少し…考えさせて……下さい。
頭が……モカはうまく…働かないように……なってますから…。

それに言葉の綾かもしれませんが、彼女は昨日素体は二人、と明言しています。>>6:79
なぜ、二人と言い切れるのでしょう。ミカエルが素体であるとは、絶対に言い切れないでしょうか。

私はこの、素体の一見無節操とも言える殺害人の選定から、素体は残り一体なのではないかと考えています。二対であるならば、もっと安全策をとってくるはずです。
ギルバート、キマイラ、どちらも疑いをかけようと思えばかけられたはず。こんな危険な殺しはせず、もっと皆が納得する人を殺してくるのが、賢いやり方ではないでしょうか。

ただ、AZが素体であるならば、AZを含め素体二体生存もありえるかと考えています。

-モカの言葉に納得し-

ああ、あれ>>15は貴女の言葉ではないのでしたね。すみません。
…貴女はきっとそんなことを考えずともよい存在なのでしょう。忘れてください。
ニック、に私がこんなことを言っていた、とあとで教えておいていただけると助かります。

>>22
同じ…事を…指摘し…考える…んですね。
牧師…様も…確か…ミカエルが「そたい」…とも…考えて…たのでは…？今は……ちがいます？

>>22
もう少し…考え……ます。

……。

−ソファに座った−

もし、素体が一体なら、絵描きさんなのではというのが、今の私の考えです。

彼が素体であるならば、キマイラを殺すことによって彼からの殺意を防ぐことと、AZからの殺意を防ぐことができるでしょう。
AZは、昨日の発言>>6:81で「キマイラが素体であるなら絵描きも素体であるかも知れぬ」可能性を語っています。裏を返すならばキマイラが素体でないとわかった今、絵描きも素体でない、と考えると思ってもおかしくない。

AZが素体であるならば、素体は二体いてもおかしくない。
その場合、前述のことはすべて裏となるので、お仲間が絵描きさんである可能性は低いかと、考えます。

>>24
ミカエルが素体、だと、いまだ考えている部分はあります。

今まで指摘し続けてきた彼女自身の怪しさとは別に、昨日のブランカの発言も気になりました。
彼女自身は、判定でミカエルは素体でないということがわかっているから、それを元に考え直すのはいいでしょう。当然です。
しかしそこですぐ、素体でないミカエルを殺したがっていた、という理由で私に疑いを向けるでしょうか。あまりに安易ではないですか？
実際彼女はミカエルに殺意を向けていた。ミカエルを怪しいと思っての行動のあとのこの言葉。真の情報屋としてはあまりに軽率かつ安直ではないかと思います。
よって、彼女は研究員で、ミカエルは素体、の可能性も低くないかと。


すみません。
殺された人々に、祈りをささげる時間です。少し、行ってきます。
また戻りますね。

―部屋に入るなり、だれに語りかけるでもなくつぶやき始める･･･―

私は…私は素体に生かされていた…
今までの私の考え、意見、存在意義、そして殺意…
それすらも彼らの手の上で踊らされたというのか…

今、思えばこの宴は私の思うように進みすぎている…
私に殺意を向けたギルバートが、唐突に姿を消し…
そして私が殺意を向けた侍までもが今日…

しかし…宴は終わらなかった…

私の考えは素体の考えに組するものなのか…
だから私はここまで『素体側』の人間として生かされてきたのか…
そして今日…疑いは私に向く…
当然だ…私でも自分が素体なのではないかと思うほどだ…

私は…私は…

さて、帰ってきたぜ。今日の死体は今朝確認した。
正直いって、俺の方から提出できる論点はないな。

俺が今気になっているのは、オードリーが何故素体に殺されないかということだ。彼女に疑惑を集中させるためか、彼女のこれまでの意見が的はずれなものなのか、サムライの主張に危険な物があったのか、それとも彼女自身が素体なのか・・・。
素体は６日目にギルバートを殺した。ここらへんが鍵になりそうだが、まだ解らねぇ。
単に俺たちをもてあそんで楽しんでいるのかもしれねぇぜ。heheheheh．

>>8
その解釈で合ってるぜ。研究員を泳がすべきという意見については、今も変わっていねぇ。はげ親父が判定を割ることについては想定外だったがな。

まあ、牧師もかなり怪しい。素体がオードリーを襲撃しないことと、ここに至って牧師がオードリーを攻撃していることが奇妙にリンクしている。
細かい揚げ足取り（>>22）に疑問を覚えるのは俺だけか？

素体が取る戦術としては、シンプルかつ危険すぎるので強く主張する気はないが、一応指摘しておくぜ。

くそっ、また震えが来やがった。ニコラスの薬はまだかよ。ゲロ吐いちまいそうだ。

−瞳に輝きが宿る−

>>31BigDrive、
これは僕も>>13　指摘している。
何故僕には指摘せずに牧師だけに？
BigDrive、鵺の時にも感じたが、貴方には追従傾向…人の意見の流れ、疑わしい人の流れを利用する傾向を感じるね。
>>8
>>5:64　の発言の意図を知りたいものだが。

ああ、そうだ。

−『ドール』に持たせる−

(全く。先日貴方で実験≪テスト≫が出来なかった事が残念ですよ。)

-ノーマンの言葉>>31に-

リンク、ですか。
それでは貴方は私を素体に踊らされている、と考えるのですね。
…ふむ。素直に考えすぎでしょうか。
しかし素体はここまで来て策を弄するだろうかと考えるのですが…。

−絵描きの苦悩した様子を見かけ−

絵描き、貴方は今誰を「素体」だと疑っているのか。
僕は貴方をトリックスターだと捕らえていたのだが――今の考えを聞かせてくれないか？

……ないとは思いますが、AZがこのまま姿を見せなかった場合、それ以外にも殺意を見せることをみなさんに、すすめます。
そうすれば、AZが出てこないという不意の自体でも、まだ可能性がある。考えてみて下さい。

彼女が出てきて会話を交わしてくれることが、もちろん一番なのですが。

…失礼…取り乱した…

お嬢さん、それは私が知りたいよ…
私をトリックスターと言うならばそれは過大評価だ…
私は、自分の思うままに自分を表現してきただけだよ…

私が一番引っかかっているのはギルバートが始末された夜だ。

あの日、私は素体が狙うのは姿を見ていないがレディーか君かと思っていたのだよ。
君たち二人の意見というのは、素体にとって脅威だと…
しかし実際には私に殺意を向けた彼が消された…。

追従といわれるかもしれないが私が一番怪しんでいるのはレディーだ。
彼女が消されずに残っている理由がわからない…

そして私の考えでは…
この中には素体が二人潜んでいると考えるべきだろう。
つまり今日、一人を始末しない限りわれわれに明日はない。

仮に一人だったとするならば、確実に明日がある。

あえて追い詰められた状態と考えるほうが、より慎重に慣れると思うのだが…

-絵描きの言葉>>31に-

…貴方が素体でないなら明確にした方がいい。
この期に及んで考えを提示しないなら、私は貴方を信じることはできない…。

素体は二人、ノーマルは３人。
素体の殺意はノーマルを一人引き込むことによって『完成』となる…。

われわれが意見の食い違いを見せると、そこに素体はつけこんでくるだろうと…。

すまない、あたりまえのことしか言えてないな…

…少し祈らせてくれないか…牧師…

―牧師の前に金貨を置くと、跪き…祈る…―

->>40に-

皆で、合意を取って殺意をまとめていくことが、素体の対策になると私も考えます。
素体が二体ならなおさらです。
素体でない人の意見が一人でも割れていると、口で何を言っても素体がその意見に合わせて、殺意をむける先をこっそり変えているとも言い切れませんから。

>>33
おっと、ニコラスも揚げ足取りをしていたか。発言を見逃していて悪かった。

疑わしい人の流れを利用・・・そうか？少なくとも、今日牧師が怪しいとの発言をしたのは俺が最初だと記憶しているが。

>>5:64の発言の意図を知りたいか？そのままだが。あの状況でともかく議論を進めているオードリーを残したい・・・つまり、自分は殺意を向けたくないという意味だが。ニコラス、お前自分で突っ込んでたよな？

私は覚悟を決めたよ…
私が信じるのは、過去に私から贈り物をした二人だ…。

そして、今冷たい土の中にいる我が『同士』達よ…

許してくれとはいわない…最後まで見届けてくれ…。

─目を覚ますと、ソファの上に不自然な姿勢で寝ていたのが分かった。昨夜意識を失う前に、かろうじてソファに倒れ込んだのを思い出した。強張った体をほぐすようにゆっくりと伸ばし、身を起こす。─
（もう、動くので精一杯か･･･）

（「ＡＺ」としたことが初歩的な計算ミスを･･･
素体が残り2体であれば、今日で宴が終わることも有り得る。
差し手を間違える訳にはいかないのに。）

>>31
まあ、俺もそう思う。ただし、オードリーがもし素体だったとしたら、彼女との関係を希薄なものだと印象付けることを目的とした演技かもしれねぇ。これは残りの素体が２人だった場合だがな。

─軋みを上げる身体を、意志の力で何とか制御する。─

まだだ･･･まだ私は素体を見つけていない･･･
必ず素体を仕留めたと確信できるまでは私は死ねない･･･
ＶＴＲをチェックせねば･･･。

─壁際に控えていたドールに命じ、昨夜のVTRを再生させた。─

はっきりと意思を確認しようか…

私はレディー、あなたに刃を向ける…

─「それ」を見た瞬間、「彼女」は我知らず哄笑を上げていた。
画面の中ではルーサー牧師がブランカを惨殺する場面が流れている。

神！神だと！！
それがお前の素顔か、慈悲を説く裏で創造主の恩寵から外れたものを無残にも殺害するのが！

─「彼女」の瞳は獰猛な輝きを帯びて、ギラギラと光っていた。危険な獣の笑み。─

ルーサー･･････！！！

今私は言ったとおり、素体が二体いるならAZ、貴女が素体である可能性は高いと考えます。
一体なら、申し訳ないが貴女ではないかもしれない。だが、その場合はまだ明日がある。
本日はAZに、殺意を、むけようと考えています。

ただ、あまり時間はありませんが、AZの意見を待ちます。

（私は何を思い違いしていたのだ･･･）

（彼の意図が「セブンデイズ計画」の阻止にあると信じていた。
彼の為にこのゲームに勝つこと。素体を狩り出し、彼らを敗北させること。
それが私に与えられた使命だと思っていた。）

（彼が私に言った言葉。
「お前の好きにして構わん」･･･
そして、私がこの「宴」で何をすべきか、彼に尋ねた時も。
「お前が必要だと思ったことをしろ」･･･）

そうだ。彼の為にと言いつつ、私は命を惜しんでいなかったか？
彼のために戦うことで私は、何かを忘れていた。
彼が私に命じたこと。彼が私に望むこと。
それは。

私は私自身のために戦う。
私の意志で素体たちと戦う。
貴方に会う前の私となって。

─もはやためらいはなかった。
「彼女」は、よろめきながらも立ち上がると、ドール達を招き寄せた。─

─･･･やがて、シャワールームから出てきた「彼女」は、クローゼットから黒いハイネックのシャツとスパッツの上下を身に付けた。その上からざっくりとしたセーターを被り、ウェストに太いベルトを巻くと、ニットのワンピースのように見えないこともなかった。
「彼女」は部屋を出る前に、一度だけ今は誰も居ない部屋を見回した。
そして、明かりを消すとそのまま「彼女」の戦場へと向かった。─

今も貴方はどこかで私を見ているのでしょう？

我が主よ。
私の最後の戦いをご照覧あれ。

遅くなってすみません。
どうやら私を待っていたようですね？

ノーマンさん、貴方は何を考えるのです？
意見が、見えてきません。貴方を信じていいのですか？
素体でないなら、もっと言葉を交わして頂きたい…。

私が今生きているのはどうやらこの時のためだったようですね･･･身代わりにするために。
違いますか？ルーサー。

-AZの言葉>>61に-

貴方は私を素体と見ると言うことですか？
残念ながら、貴女の選択は間違いです。

貴女が素体でないなら、共同戦線を是非張りたい所でしたが、今の私には貴女は信じ切ることはできない。
……そうでなくても、ここに来て決定的な意見の相違があってしまいましたがね。

貴方の台詞は全て今日の為に用意されていたように聞こえますよ。
最も疑われにくい人物を最後まで残しておくことで、逆に疑いをかける･･･
ですが、最初からそう計画していたかどうか。
多分情報屋も赤と青の両候補もあっさりと殺せてしまった･･･その辺りからではないですか？

−瞳に光が宿った−

……。
モカ…には分かりません……が、AZ……罠なら……嫌…でも………

−酷く戸惑っている−

どうしたら……

そしてAZ、貴女は素体は二体いるとお考えのようですね。
もし、私を疑っていて、他には誰をお考えですか。
是非教えて頂きたいですね。明日があるなら、貴女の言葉は大きな情報になると考えます。

>>62
わたしこそ貴方のその選択は間違いだと指摘できます･･･貴方がノーマルであれば。

明日があれば･･･？　私が死ねば明日はゲームセットの可能性が高い･･･。
何度も言っていますが、貴方とスカーレット･･･ヘンリエッタが疑わしいのですよ。

残念だ･･･私にはもう時間がない･･･。