人狼審問

[セシリアはラッセルの血液を採ると、ローズを振り払ってラッセルの自宅に向かい分離器にかけた。そしてラッセルの血液を顕微鏡で調べた。]

E-virusはなし、か…。特殊な血液でもなさそうだね。

だったら何でお父さんたちを助けてくれなかったの…？
納得いかないよ。余計悔しくなる…。

[セシリアは唇を噛みながら、込みあがる感情を必死に抑えようとしていた。]

[ラッセルの家を出たセシリアは昨日のアーヴァインの様子が気になり、村の入り口に向かった。そこに辿り着くと、守衛室の扉を開けた。]

…アーヴァイン？ねぇ、アーヴァイン…？？

[セシリアは全身血まみれで死んでいるアーヴァインの姿を見つけた。]

ごめんね…助けてあげれなくてごめんね…。

ヴィンセント先生のところに逝けたのかな。再会できて嬉しい…？
私は悲しいよ。どんどん村の人たちがウイルスにやられていく…

[セシリアはアーヴァインの傍に置いてあったノートを見つけた。そのノートはヴィンセントが生前、つけていた日記だった。そこには、E-virusを持つ【3人の保菌者】から感染させられた事が書いてあった。そして最後のページには以下のように書き記されていた。]

『恐らく、ヤツらはE-virusを村に蔓延させたいのだろう。ウイルスを感染させる事で、この村の人々を全滅させ支配するのだろう。何とかワクチンを開発しなければ…万一ワクチンが間に合わなければ…ヤツらを殺すしかウイルスを排除する方法がない。』

え…？ヴィンセントは感染させられたの…？
そしてアーヴァインはそのヴィンセントの血液に触れて感染した…。

E-virusを感染させて、全滅…？

[セシリアは自分の体が震えているのが分かった。]

皆に知らせないと…このままじゃ村が大変な事になっちゃう…。

ローズさん…

[キャロルはローズマリーのそばに座った。しかしどんな声をかけるべきか言葉が探せない。もしかしたら彼女も私と同じことに鳴っているのかもしれないのに。]

ソフィーさんもセシリアさんも、分析をするために出かけてしまったのかな。
とりあえず結果待ちですね。

すみません、ちょっとのつもりが寝すぎてしまいました。

［椅子に座り記録を読み始めた］

調べてきたよ。

【ラッセルの血液からはE-virusは見つからなかった。】

ラッセル、疑ってごめん。でも……

[セシリアは暫くの間、どう言葉を紡ぎ出せばいいのか分からなかった。]

[セシリアは自分の手に持ってるノートを思い出すと、それをテーブルの上に置いた。]

アーヴァインが…死んじゃったよ。
これはアーヴァインの近くに置いてあったヴィンセントの日記。

村が…村が大変だよ…っ！！

［ハーヴェイは手に持っていた怪しい液体の入った皿を机に置いた］

これ、誰が作ったのか一発でわかりましたが、あいにくたべたくな…もとい、食欲がありませんので皆さんで召し上がってください（にっこり）。

フッ、構わない。
というか残念だったな。俺がキャリアじゃなくて。

[セシリアに向けて憐憫の表情を見せると同時に薄笑いをした。]

お、セシリア早かったな。ラッセルは違うのか。あとはソフィーの結果か。そっちの方が気になるんだがな。いや、なんでだろうな。

落ち着いたか？

[グレンは小さな声でローズに訊ねた。]

ん〜？なんでラッセルさんは保菌者じゃないみたいな話になってるの〜？

セシリアお姉ちゃんが偽者って可能性もあるんだよね〜？

アーヴァイン？知らねんだがよ。
oO(そういや、村の前に誰か立ってたか。俺は裏からこっそり入ったからな…)
セシリア、落ち着け村がどうしたんだよ？

セシリアさん、お帰りなさい。
セシリアさんの検査の結果はラッセルさんは保菌者でも感染者でもないわけですね。

………クインジーさんは私を疑っているのですか？
なんだかとってもショックです。　こんなに健康なのに…

>>12　坊主、頭いいな。この結果から俺らがしっかり考えていけってことか。はっ、考えてるうちに頭蒸発しちまいそうだな。

[セシリアの様子にただならぬものを感じながら、彼女に冷たいお茶を渡した]

セシリアさん、そんなに慌ててどうしたのですか？
落ち着いて、お話をしてください…

お前になら殺されてやってもいいんだがな。フッ。
…お前が何も知らないうちにな。

[アルコールがラッセルの意識にレースのカーテンをかけていた。そして霞む視線の向こうには紫色の髪の女性がいた。]

>>14　疑ってるとかそういうんじゃなくてだな。ああ、死ぬなってことだ。
【クインジーはうろたえている】

ネリー。抜いた血の分だけ食いたいんだがな。
何か作ってくれないか？

[ラッセルは相変わらずウィスキーを傾けている。]

ここに…

E-virusを感染させて、村人を絶滅させるって…

困っちゃうなーみんな深刻な顔しちゃって。ソフィーさんが来るまでカステラでも食べてようよ♪　もちろん半分くらいは残して、冷やしてから食べようね。

[キャロルはふっくらカステラを運んできた。]

oO(ステラさんの料理、手をつけたほうがいいかな、あたし…)

私になら殺されてもいい…？
どういう事…？

私が何も知らないうちって…？
ラッセルはまだ何か隠してるの…？

[クインジーがうろたえている理由がわからず首をかしげてじっと見詰めた]

ええと…？　どういうことでしょう？？
変なクインジーさん。

おい、アーヴァインって感染死したのかよ。しかも保菌者によってか。つまり、村の連中を狙ってるってことかよ。ワクチンが間に合う可能性はほぼねえだろうな…となれば、殺した方が早いってわけか。
ああ、頭が痒いぜ。

抜いた血の分なら、私も食べないとですね。
ラッセルさん、少々お待ちください。

遅くなりまして申し訳ありません。

【ネリーさんはE-Virusに感染していませんでした(-)】

セシリアさんのラッセルさん分析結果も(−)でしたか。

なぜって、聞かれてもよお。俺にもわかんねえんだがよ。そう、なんとなくだ。
兎に角、生きてりゃいいんだよ。

あん、ネリーも感染はしてないのか。とりあえず、よかったじゃねえか。はははっ。
[カステラを一つ摘んだ]

ソフィーさん、お帰りなさい。
私を健康体と分析されたのですね。

ラッセルさん、お待たせしました。
スティックサラダとピザ風トーストをお持ちしました。
多めにつくりましたのでみなさんもどうぞお召し上がりください。
キャロルさんのお菓子初めてみました。今度レシピを教えてくださいね。

[夜食をテーブルの上に並べながら、セシリアの話について考え始めた]

このカステラおいしいよ！キャロルお姉ちゃん料理上手なんだね〜。

ふむふむ、それでネリーお姉ちゃんもウィルスでなかったんだね、でもやっぱりそれが嘘かもしれないんだよね？

だからさ明日はセシリアお姉ちゃんはネリーお姉ちゃんを、ソフィーさんだったかな？はラッセルさんをそれでその次の日からは同じ人を調べて欲しいなぁ〜。

そのほうが分かりやすいと思うんだけどどうかな〜？

[テーブルの上に置いてあった、ノートを読んでいる]

アーヴァインさんが感染死ですか…残念です。ご冥福を…
そしてヴィンセントさんという方は、3人の保菌者に感染させられたと…？
つまりは、【この宿にいる方々の中に3人の保菌者がいる】、と考えられる…？

[ソフィーは悲しそうに顔を伏せた。しばらく後、悲しみを吹っ切るかのように顔を上げ、ぎこちなく微笑んだ]
キャロルさんのカステラができあがったのですね。ネリーさんのお夜食も。いただきます。

ご苦労様。

[ラッセルはピザを１つつまむと食べ始めた。]

ちょ、ちょっと待って。アーヴァインさんが感染した…これは誰かが意図的に企んだ事なの？　じゃ、あたしたち、その人を捕まえないといけないじゃない。じゃあ誰がこんなこと…

[言いながらキャロルはゆっくりとネリーが作ってくれたものを口に運んだ。]

アーヴァインさんが…　このところ姿をみなかったですが、以前はよく研究所にお見かけしました。
ヴィンセント先生は３人の保菌者からE-virusを感染させられた…？
黄熱病の予防接種はヴィンセント先生が中心になって行ったと伺っていましたが…どういうことなんでしょう。
ワクチン…　ワクチンは間に合わない…　とすると…

[それ以上言葉を続けることができず、喉の奥に飲み込んだ]

ネリーさん、あたし作れるのはお菓子ばっかりだけど、それでいいならどんどん教えちゃうよー。そのかわりネリーさんもあたしにいろいろ教えちゃってよね♪

さて…と。憐れなる門番、アーヴァインでも埋葬してやるか。

―――屍の一部がサンプルにもなるからな。

ステラ、これもらっていくぞ。アーヴァインの墓に供えてやるつもりだ。

[ラッセルは立ち上がるとステラの作った物を持って宿から出て行った。]

>>29　ん、それだと2日間でみりゃ結局2人で同じ奴を調べたのとかわんねえってわけか。だったらよ、明日は坊主の言うとおりで、次の日は別々でその次の日は前の日に調べた奴の逆にしてやりゃいいんじゃねえかと思ったんだがよ。どうだ？
[夜食を摘みながら、うとうとしている]

なんとなく…　そう、ですか。
私もなんとなくクインジーさんが健康でいてくれるといいなって………
そう、思います。

…そうか。
セシリアから見てラッセルも、ソフィーから見てネリーも保菌者ではなかったか。
ネリーは本当に良かった。ソフィーが本物の分析官かはわからねえけど･･･。ネリーが保菌者でないって結果がほっとしたぜ。

。oO（私もアーヴァインを埋葬してあげたい。でもラッセルと2人になるのは…）

わ、私も行くよ…っ！

[セシリアはラッセルの後を追うように宿から出て行った。]

>>29
調べられるのはかまわないけど、保菌者はウイルスで健康な人を殺したいんだよね…？
だとすると、健康体である人を確定させたら襲われちゃわない…？
私、もっと………さんと一緒にいたいから…　ええと…　その…

別の人も含めて保菌者っぽい人を分析して欲しいです。

[キャロルはひとり椅子に座って考え込んだ。]

oO(あたしの父さんとジェイミーはどこへ行ったんだろう…ああ、あたしはどうすれば…父さんが何をしていてもあたしは父さんを責めたりしない。ただあたしは…ひとりになりたくない…)

ラッセルは歩いていた。

そのうちに誰かが後ろからついてくるのに気付いた。

振り向きもせずにそれが誰だか分かったが、

一言も声をかけずにアーヴァインの元へ向かった。

>>29
ああ、そうですわね。
１日に分析官二人が一度に同じ人を調べた時、対象が別の血を持つ感染者だとどちらの採血で死んだのかわかりませんけど、クロスで採血すればどちらの採血で死んだのかわかりますわねぇ。
あたくしはそれでもいいと思います。

>>29
トビー君とクインジーさん、でしたか？
対象を交換しながら、2日かけて2人分析する、ということですね。皆さんとしてはその方が安心できるでしょうし、私はそれでかまいませんよ。

[グレンはカステラを食べながらメモを見ている。]

ヴィンセントは３人の保菌者によってウイルスに感染させられた。
アーヴァインはそのヴィンセントからウイルスに感染し死んだ。
３人の保菌者は他の12人を皆殺しにしようとしている。

んで……、治療薬がないから保菌者は殺せ、か

ネリーの料理食ってりゃ健康になると思うぜ。
今日はもう寝るぜ。
[昨日と同じく長椅子に横になった]
お前らも余り*無理するんじゃねえぞ。*

これか…。

ラッセルはアーヴァインの屍に近付くと手袋をして、無造作に肝臓を切り取った。そして血管に穴を開けある程度の血液をバケツに採集すると村の入り口の傍の小高い丘へアーヴァインを引きずっていった。

.。oO(なかなか、爆破しがいのある丘だな…

などと不謹慎な事を思いつつ、穴を掘り始めた。

そこで黙ってついてくるセシリアに初めて声を掛けた。

そんなところで突っ立ってないで、アーヴァインの手でも組んでやりな。

ま、ちょっとみすぼらしい格好にさせちまったがな。

保菌者は殺せ……
あたくし聖職者としては素直に賛同できませんわね。
汝殺すなかれ、ですわ……

［ステラは沈痛な面持ちで俯いた］

o○（他の人を含めて分析して欲しいと思ってるのは私だけなのかな…）

ギルバートさんにも心配されていたみたいですね。
ご心配をおかけしてしまってすみません。
ギルバートさんのご飯の食べっぷり大好きですよ。夜食も召し上がってくださいね。

[ギルバートに夜食を取り分けて渡すと嬉しそうに微笑んだ]

何でそんな酷い事するの…？アーヴァインがかわいそうじゃん。

生きてる間に沢山の血を流したのに、死んだ後も更に血塗れにするの…？ラッセル、貴方は人を研究材料としか見てない。人に対する感情がなさすぎるよ。

これ以上、アーヴァインに触れないでっ！

[セシリアはラッセルを突き飛ばすと、泣きながらアーヴァインの体を拭いた。そして彼の身体の上に土をかけた。]

殺すだなんて…物騒だよゥ。
なんでこんなことになっちまったンだ…

[ローズマリーはグレンに頷くと、湯を沸かし、大きめのポットに紅茶を入れて運んできた]

みんなも飲んだら…あ、あたしは沸かして葉っぱ入れただけだから…大丈夫だと、思う。

んで、分析をどうするか…ね。
なるほど

採血されただけで死ぬ奴…
血が止まらなかったりするんか？まぁ、良いや
って、採血で死ぬならどっちが調べても死ぬじゃねーか！
なんかコツでもあるのかね？…これもどーでも良いか
とにかく、そいつを殺した方が本物の分析官ってことだな

めんどくせーから、セシリアもソフィーも同じ奴分析してパパッと結果を知りたいところではあるが
バラバラに分析する利点も理解できる。うーん

この村にいる生存者は現在15名。この中に3人保菌者が、そしてE-Virusとは別のウィルスの感染者が１名…。

保菌者は健康な者にE-Virusを感染させ、村を全滅させることが目的。そしてワクチンは完成しなかった。…となると感染していることがわかった方は………。

村のためには、なるべく早く保菌者を見つけ出し、排除せねばなりません…正直気は進みませんが、仕方のないことなのでしょうか…

［ソフィーは悲しそうに遠くを見つめている…]

酷い？ワクチンを作れといったのは、セシリア、お前だぜ？
やる気を掻き集めて、行動してみればこれか。
ふふっ。まぁいい。

人間死ねば屍だ。何も言わず何も考えず、後はただ土に還るのみ。それが他の人間の役に立つかもしれないのならアーヴァインも本望だろうよ。

―――死人は最早何も喋らんのだよ。。。

[ラッセルは、セシリアがアーヴァインを埋める様をずっと見守っていた。]

。oO（さすがに、薄々は感じてたのか）

ありがとうローズ
[グレンはにっこりと微笑んで紅茶を…飲む前にふーふーしてる。]

ネリー、ありがとう。
こんな状況、早く開放されたいな、お互い。
[ギルバートはネリーに礼を言うと再び食事を始めた。]

[グレンはステラとローズの言葉を聞き]

んじゃ、うちの納屋にでも閉じ込めるか？
保菌者が仲間を助けに来るかもしんねーから、結構怖いな
うーん、そんときゃ部屋借りても良いか？ローズ

閉じ込める、ですか……
完全な隔離施設でもあればよかったのですけどね……
気密性の高い、ウィルスを外部に漏らさないような隔離施設。
……そんな都合のいいものありませんわよね。

はいはい、そこの美人二人、怒った顔もチャーミングだが笑ったほうがもっと美人だぜ？
[ギルバートは軽い冗談で場を和ませようとして失敗した。気まずい空気が流れている。]
…えーとそのなんだ。
気落ちしてねーのはえらいけど、喧嘩はやめとけ、な？

ラッセルなんかE-virusに感染して死んじゃえばいいんだ。その時、同じ事してあげるよ。今、貴方がアーヴァインにした事と同じ事をね。それでそんな私を罵る人に言ってあげる。

―――死人は最早何も喋らないんだよ、ってね。

[セシリアは手荒く涙を拭うと、ラッセルに言葉を捨てて宿に向かって走り出した。一秒でも早く、彼の元から*去りたかった。*]

［ハーヴェイはこれまでの経緯を読み終えた］

それで、ソフィーさんがネリーさんを、セシリアさんがラッセルさんを検査して二人とも感染していなかったっていう結論なんですね。そして3人の保菌者…可愛そうですけど、その保菌者を発見できたのなら殺した方がいいんじゃないかと思います…。

[ローズマリーはグレンの言葉に少し笑った]

閉じ込めて、それで済むならそれがいいンだろうけど…
軍部が絡んだウィルスってンだから、そんな甘くは行かないかもしれないよゥ…

やっぱり、この世から消すしかないのかねェ

[ステラとローズをほほえましく見ながら紅茶を一口含んだ。]
……んー、流石に紅茶なら大丈夫だな（小声）

美味しいよ、ローズ

気密性の高い施設ねぇ
ワイン倉なんかは良さそうだが…ワインがダメになりそうだな

グレンさん。私も、たとえ保菌者といえど殺したくありません。
しかし保菌者の方々は健康な方にE-Virusを感染させ、殺そうとしているのです。…いわば、正当防衛に当たるのではないでしょうか…

[そうとでも考えなければやっていけないわ、とソフィーはつぶやいた]

フフフ。セシリア、その言葉はお前のために言ったのだがな。
死人が喋ると辛い思いをするのはお前なのだから…。

[ラッセルは走り去りゆく― 既に声の届かない位置にいる ―紫髪の少女の背の方へ向かって話し掛けた。そしてサンプルをラボに持ち帰るために*丘を下った。*]

生きてる限り危険なことに違いねーか、悲しいことだねぇ

。oO（生かしておいても、軍部に実験動物扱いされるだろーしな）

[眠さでぼんやりしながらもギルバートの言葉に頷いた]

そうですね。早く解放されて家に帰りたい。
立派なお屋敷で働くのも新鮮だけど…今回のこともあって少々疲れました。
この騒ぎが収まったら、しばらくのんびりとしたいです。

ギルバートさんは、派遣されてきたからここに留まるのかな…

［ステラはやりきれない、とばかりに首を振って］

あたくしアーヴァインさんのお弔いをしてまいりますわね。
せめてお見送りくらいはきちんとするのが生者の務めでしょうし……

［ステラは教会を出るとアーヴァインの埋葬されている丘へ向かった］

殺したくないという方にお聞きしますが、では殺さないで閉じ込めるとします。これは殺すのと変わらないのではないでしょうか？生きている分残酷ともいえます。
そして更に、閉じ込めた後どうするのですか？そこから逃げ出してしまったら、他の村までたどり着いてしまったらそれこそ目も当てられません。
だから殺すべきだと思います。我々の為にも、彼ら自身の為にもね。

In paradisum deducant te Angeli,
in tuo adventu
suscipiant te martyres,
et perducant te
in civitatem sanctam Jerusalem.
Chorus Angelorum te suscipiat,
et cum Lazaro quondam paupere,
aeternam habeas requiem.

［墓のある丘からはステラの歌う少し悲しげな鎮魂歌が*しばらく聞こえていた*］

閉じ込めておくような機密性の高い場所ですか。
研究所にはそのような施設があったかもしれませんが、今となっては…

人体実験の結果、E-virusに感染したのだとすると、残酷なようですが死を与えるのが………逆にその人を救うことになるのかもしれないですね。
自分が生き延びるための方便かもしれないですが…

o○（でも、もしあの人が保菌者だった場合、私にそんなことができるのかな…）

あ、そーだ！
なぁ、ローズ。俺を泊めてくれ
保菌者が殺そう殺そうとうろついてるかも知れないんだろ？
家に一人で居るの、怖ぇからよ。ダメ？

食後に風呂に入るとついつい長風呂になってしまうな…。
おもわずのぼせるところであった。

シスター、アーヴァインによろしく。
あたしも後で行くからサ…

[ローズマリーはステラを見送ったあと、グレンの言葉に目を丸くした]

あ、空き部屋はまだあるから…一向に構いやしないけど…
何さ…いきなりでびっくりしたよゥ。

？
何でビックリすんだよ。
ローズだって保菌者怖ぇーだろ？

そか、アーヴァインとの最後の別れもした方が良いな。

ふむっ、門番殿が亡くなったのか…。
昨日まではやはり病気について疑わしく思っておったが本当だったのか。
これはゆゆしき事態だ…。

ネリー、俺も今回こんな貧乏くじを引かされたんだ。この騒ぎが終わったらどこか旅行にでもいくさ。
…良かったら一緒にいかねーか？
お互い生き残れたらだけどよ。
しかし保菌者か…。なんだって俺らにウイルスを感染させようとすんのかね？わからねー。

[ローズマリーはおろおろしている]

そ、そりゃあたしだって怖いサ…
怖いけど…むー

あ、あたし、もう休むよゥ。明日も忙しいしサ！

空き部屋、整えてあるから好きに使っておくれよね。じゃ！

[ラッセルは採取したサンプルをひとまず地下の冷暗所へ運び入れた。]

血か。…E-virus。
ふんっ、くだらん。

[ラッセルは血まみれになった手袋を脱ぎ捨てると、身体を洗い流した。そしてまた宿へ向かった。]

そうか、アーヴァインさんが亡くなったんですね…。村に来たばかりの時色々お世話になりました…。僕も最後の挨拶位はしないとな。他に行く人いたら一緒に行きませんか。

［ハーヴェイは酒場を出てアーヴァインの所に向かった］

？？
[グレンはローズがオロオロしてる理由が分かっていない]

おぅ、さんきゅ　部屋借りるぜ

ローズマリーさん、おやすみなさい。

私もそろそろ休ませていただきます…ふぁ…
[ソフィーはふらふらと*自室に消えた*]

ふむ…二人の自称分析官がそれぞれ別の人間を調べたのか…
どちらが本当の分析官か…

保菌者はこの村に長くおるものだろうな…そうじゃなければ外に病が広まっていることになる…

寝るか…

ソフィーもおやすみ。

俺も今日は寝るかな、アーヴァインとの別れは明日にしよう
[グレンは自分に当てられた部屋へと*入っていった*]

[ラッセルは宿へ向かおうかと思ったが、何となく人がいなそうな気がしたのでラボへ戻って*研究することにした。*]

［ハーヴェイはステラの横に立ち小声で祈りの言葉を唱えた］

塵は塵に、灰は灰に。そして土に帰れ。アーヴァインさん、どうか安らかに…。

俺も寝よう。そろそろ睡魔が･･･。
ネリー、今日も飯サンキュな。
[ギルバートはネリーにウインクして見せると寝室へ*向かった*]

ギルバートさんと一緒に…　旅に………？
それだったら私の故郷にいらっしゃいませんか？
って、それだと旅にならないのかな。ふふっ

生きてこの村をでる…　できますよね、きっと。
眠くて頭がうまく働かないです。先にやすませて頂きますね。
みなさん、おやすみなさいませ。

[ギルバートのウインクに動揺しながら、自室に入り*扉を閉じた*]

……昨日は…ううん、このごろずっと眠くて…
みんながいられる間に、起きていられないよ…

[紙束を見ながら]

ええと、セシリアお姉ちゃんと…ソフィーさんが、
ばい菌のことを調べられるひと(分析官)だったんだね…

あたしは【ばい菌のことはわからない（分析官じゃない）】よ。

[ヘンリエッタは紙束にそう書き加えた]

[ヘンリエッタは軍…という部分を読んで少しだけ表情を曇らせた]

でも…分析官のひとは…一人だけなんだよね？
じゃあ、どっちが本物なんだろう…
今のあたしには、よくわかんないよ。

それで、セシリアお姉ちゃんがラッセルお兄ちゃんを調べて、
ソフィーさんが、ネリーお姉ちゃんを調べたんだよね。
ばい菌はお兄ちゃんにも、お姉ちゃんにもいなかった…

今わかっているのはそれだけなんだね…

[更に紙束を読みながら]

ヴィンセント先生の、日記(>>1>>2)があったんだ…
…ええと、ばい菌がからだの中に入っている人は、3人…
…どうして、どうしてみんなにばい菌をうつしたりするの？

[読み進めていくうちに、紙束を持つ腕が細かく震え始める]

シスターがいってたこと…本当なの…？
…実験って………
あたしたちは、実験のためにここにいるの？
……あたらしいばい菌を…みつけるために…？
ばい菌の強さを、調節するために…？

…そんなの、そんなのひどいよ！！
あたしたちは…モルモットじゃないっ！！

[ヘンリエッタは紙束を握り締めながら大粒の涙を流した]

[涙を拭いながら]

まだ…知らない人、いるんだね……
明日も…またあえないと困っちゃうから、
あたしのこと…書いておかなくっちゃ……

[まだ逢っていない人へと向けて、ヘンリエッタは自己紹介を書き加えた]

[更に紙束を読みながら]

…今日の検査は、昨日と逆の人でいいと思うよ。
どっちかの検査官の人がうそをついてるとしたら、
両方の人に調べてもらわないと、わからないし…

でも、今日、逆の人にすれば、
どっちがうそをついてるのかわかる人が
2人になるんだよね。
これって、とってもいいことだよね？

でも、あたしが心配なのは…
調べたときにばい菌がいない、ってわかっちゃったら…
【3人の保菌者】の人たちからばい菌をうつされちゃうよね…

[ヘンリエッタはアーヴァインが大量に吐血して死んだという部分に差し掛かった]

…うそ…アーヴァインおじちゃんが……
おじちゃん…死んじゃった…って……

[一度止まった涙が堰を切るように溢れ出した]

おじちゃんが……あたしを、みつけて……
村に、いれてくれて……

……最初は、こわい人だって思ったけど……
すぐ、に、シスター…よんで、くれて…

…どう、して…どうして、おじちゃんが……

[ヘンリエッタはテーブルに伏せると、ぼろぼろと涙をこぼして泣きじゃくった]

[セシリアは宿に辿り着くと、喉を潤し紙の束に目を通した。]

私とソフィーが調べた人をクロスするのか。私と違って皆は自分の目で結果を見れるわけじゃないからやっぱり不安だよね。確実にウイルスを持ってないって情報が欲しい気持ちも分かる。
でも、ソフィーが狂者なら私の結果を元にラッセルが確実に健康体なのを知ってるから、罪を擦りつける事もできる。ソフィーが保菌者なら、私とソフィーがどんな分析の仕方をしても同じだろうけど。

そういえば狂者って誰が保菌者か知ってるのかな。

……眠っちまってたのか。

私はどちらかというと、ネリーに賛成。保菌者は確実に健康体である人を感染させたいと思う。確実に健康体でなければ、お互いがお互いを疑ってヴィンセントが書き残したように…殺す事もあるんだよね。だって分析できるのは1日に1人。今日みたいにウイルスを持ってる人を調べられなかったら、保菌者であろう人を殺すわけだよね。ウイルスをこの村から排除するために…。保菌者だと思っても違うかもしれない。そんな殺し合いを続け、そして保菌者はウイルスを広め、感染死させていく。その先にあるものは絶滅。あまり確実な健康体を作る方法もいいとは言い切れないな。

どっちがいいんだろう。もう少しよく考えてみる。

なあセシリア……

……随分迷っていたんだが、言っておかねえといけない事があるんだ。

俺は感染した……キャリアだ……

え…？ どうして…？
何でそんな事分かるの…？

冗談でしょ…？いやだよ、そんな冗談…。

冗談でこんな事が言えるもんか……

[ケネスは苦虫をかみつぶしたような顔を見せた]

このウィルスに感染した者同士は、お互いがわかるんだ。
言うことを決めたのは俺の独断だ。何をされるかわかったもんじゃないから他のキャリアが誰とは言わねえ。

俺も他のキャリアもなんで自分たちが感染したのかわかってねえんだ。研究所が焼けたのも俺たちの誰かがやったわけじゃねえ。全部誰かが仕組んだことだ。

……俺はセシリアに憎まれながら死んでいくのだけは耐えられなかった……だから……

そんなの信じない。きっと嘘に決まってる。

そうだ。私が調べてあげるよ。
そうすれば、ちゃんと結果が分かるよ。

ケネスが感染してるわけないよ。
だってお父さんやアーヴァインみたいに、出血もしてないじゃん。

……さよならだ。

俺の掘り出した金で、どこかで幸せに暮らしてくれ。

やだ…っ。そんな事言わないでっ！
私は信じない…。絶対信じないから…っ！！

[セシリアはケネスを強く抱きしめ直した。]

……判定が出ても嘘付くつもりなんだろう？

[ケネスはセシリアの髪をそっと撫でた]

[セシリアはケネスに自分の心の中を見透かされてるようだった。]

ねぇ、ケネス。
…して？キス…して欲しい…。

感染するかもしれないぞ……

[ケネスはセシリアのメガネをそっと外し、前髪をかき上げて額にそっとキスをした]

[セシリアは自分の髪を梳いたケネスの腕を優しく掴むと、まっすぐ彼の瞳をみつめた。]

そこじゃない…。

[そう一言呟くと、セシリアはケネスの唇にそっと口づけした。]

！……

[ケネスは目に涙を浮かべて、セシリアを強く抱きしめた]

……俺は治療法が見つかるためなら何だって協力するつもりだ。

生きている感染者は格好の研究材料だろう。
みんなにそう伝えてくれ。
俺は家に戻る。

[セシリアは宿を出て行くケネスの背を呆然と見詰めていた。眼鏡を外しているからか、或いは他の何かがそうさせているのか。ケネスの背は、霧で覆われてるようにはっきりとは見えなかった。

セシリアはこの事はまだメモに書くのをやめ自室に戻ると、ベッドに横になり布団の中で一晩中*泣き続けた。*]

『ケネスへ。

私の口からケネスが保菌者だとは言えないよ。
だって私はケネスの血液を調べてないもん。
それに私は…そんな事、信じてないから。

ケネスが皆に知らせた方がいいと思うなら、
自分の口で皆に話して欲しい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セシリアより。』

oO（保菌者は抗体を持っている為に発症しない。今まで発症した人は、皆出血症状があった。ケネスはまだ一度も出血してない。ケネスが保菌者なら出血しなくて当たり前なのか。見ただけではケネスが保菌者かどうか分からない。でも、ヴィンセントは保菌者に感染させられたって言ってた。ケネスがそんな事するわけない。でももし本当にケネスが保菌者なら…？）

[セシリアはある人物の顔を思い浮かべ、その人が居る場所へと急いだ。]

【ラッセルの自宅】

ラッセル、起きて！お願いがあるの。
早く…早く薬を作って欲しい…。

保菌者を治す薬を作るには何が必要…？
集めてくるから…だから教えてっ！

この村に、薬を作れるのは…ラッセルしかいないの。

【宿の１階】
[キャロルは眠りから目が覚め、宿に姿を現した。今は誰もいないようだ。]

やっほーっ。キャロルちゃんだよーっ！

[誰もいない宿だからこそ、少し大声を上げてみたくなったらしい。]

oO(やっぱり誰かに尋ねてみるべきなのかな…あたしの父さん、父・ジョン・マクブライド。の言葉を。　この村で研究を続けている人が聞くと、もしかすれば心あたりがあるかもしれない。　でも…でもあたしはそれ以上のコトを知らないのよね。ああもうそこがネックで…)

おはようございます…。

キャロルさん、私もカステラいただいていいですか。

[ソフィーは議事録を読み出した]

[宿の扉を開け、大きな荷物を持って入って来た]

おはようございます。
少し早起きをして、アーヴァインさんのお墓参りと買出しに行ってきました。
緊急事態ですから無理をいって着替えになりそうな服と食料を仕入れてきました。
ぴったりとはいかないかもしれませんが、よかったらお使いくださいね。

ふたりともこんにちはー。カステラはどんどん食べてねー♪

もう…なんだか大変なことになっちゃったよね。あたしはどうすればいいか…

でも、着替えになりそうな服はとっても嬉しいな。使わせてもらおうかな。

そ、そうだ、そうよ。

[キャロルは不意に考えがうかんだらしい]

感染方法はかなり限定されてるよね？ラッセルくんやセシリアちゃんの言葉を聞けば。　だから、みんなでみんなを見張るのはどう？　それで助けを待つの。キャリアがいるといってもごく一部。そして感染させるにはなんらかの行動をしてくると思う。自分の血のついたナイフを振りかざす、とかね。　だから不穏な動きをさせないように、みんなで一緒にいる、というのはどうかな？

[ほどなくして、湯気を立てた出来立ての料理とともに戻ってきた]

お待たせいたしました。
トーストと豆のスープ、それにスクランブルエッグ＆カリカリベーコンです。
紅茶はアールグレイなのでミルクを入れないのがお勧めです。

まだおやすみの方が多いようですね。

食事、召し上がっていてくださいね。
私、先にシャワーを浴びて着替えてきます。

[衣類の中から今着ているのと似たような地味なワンピースを探しだすと、*シャワールームに消えた*]

うわー、ネリーちゃんったらとってもお料理がうまいのね、あたしかなわないな…

[といいつつキャロルはうきうき顔でベーカリーやアールグレイなどをたしなみはじめた。]

[ラッセルは眠りの中にいた。誰かの声で少しずつ瞼を開けた。]

―――セシリアか？

[まだ意識が覚めやらぬうちに次々と言葉が耳から入ってくる。]

―――キャリアを治す薬？何を言ってるんだ？

[意識がはっきりしてくると、起き上がりセシリアに問うた。]

セシリア、何を言ってるんだ？意味が分からない。
何だか錯乱してるようだが…落ち着いて話せ。

[そこでラッセルは少しセシリアを落ち着かせてとりあえず話の内容の確認をした。]

キャリアを治す？感染者のためのワクチンを作るのではなくか？
キャリアを治す事は、感染者のためのワクチンを作るより遙かに難しい事だ。

それは必要があることなのか？しかも早急に？

[ラッセルはセシリアの瞳をじっと見つめ、セシリアの返事を待った。]

[シャワールームから戻るとキャロルに声をかけ、あいたスツールに腰掛けて遅い食事を取り始めた。ふと思い出したように胸元から少し大きめのロケットを取り出し、左手で握り締めた]

着替えただけでだいぶ気持ちが落ち着いて来たみたい。
今日はそんなに暑くなくてよかった…　
頑張って研究所にいってみようかな。

[食事を終え、片づけをすませると研究所に向かった]

[焼け跡となった研究所へ近づくとまだ焦げ臭い匂いが鼻を突いた。結局、研究所にいたもので火災の後、顔をあわせたのはラッセルとギルバートだけであることに今更ながら気がついた]

ヴィンセント先生…　他のみなさんも…
例え実験のための施設であったのだとしても、先生達が悪い人たちにはみえなかった…

[その場で静かに涙を流しながら黙祷を捧げると、何かを求めるように自分の部屋があった辺りに近づいた。暫く研究所の瓦礫を避け、辺りを探った]

！！　あった………　よかった…
神様、ありがとうございます………

　
[金属製の小ぶりの鞄は表面が焼け焦げてはいるが壊れてはいないようだった。この鞄は貧しい両親が彼女に贈ったもので、鞄自体が宝物のようなものであった。着替えたばかりの服が汚れるのも厭わず*胸に抱きしめた*]

[クインジーは早めに目を覚ました]
宿には誰もいねえのか。通りで静かなわけだ。
[クインジーはトーストやスープを食べ初めた]

[一通り食べ終えると、その場から立ち上がった]
せっかくだ、散歩でも行くか。
[空き瓶に飲み水を詰め、ワイン用コルクで無理やり蓋をするがコルクが破損した]
んげ、力入れすぎたかもう一回だ。
[今度は上手く蓋することができたようだ]
鍵…いらねえよな。
[クインジーは水瓶を携え散歩に行った]

そういや、この村のどこに何があるかわかんねえんだよな。教会とかラッセルの家、畑とかあんだっけか。後は研究所…跡地だがな。
[クインジーは歩いていると所々に窪んだ穴のようなものを複数見かけ通りかかっていた]
何だこれ、爆発したみてえにえぐられてぶっ飛んでるじゃないかよ。落とし穴でも造る気だったのか。誰も落ちねえっつう、はははっ。
[クインジーは更に進んだ]

結局、逃げても奴らからは逃げられねえのか。それとも俺に逃げるなとでも？はっ、規模が違いすぎるぜ。それに一度負けたんだよ…今更何をしろと。ああ、くそっ。
こんなこと考えてもしょうがねえ。
[クインジーはぶつぶつ言いながら歩いていた]

[ソフィーは議事録を読みながら眠ってしまっていたようだ]
あ…いけない、眠っちゃった…。
お、おはようございます（恥、って、誰もいないわ…（よかった…）

食事が用意してある…ネリーさんかしら？　冷めちゃってる…ごめんなさいね。

[スープとトーストを食べ、自室に戻った]

[ソフィーは自室のベッドに腰掛け、物思いにふけっている]

…私が軍から拝命したのは、「E-Virus研究のため、分析官として彼の地での勤務を命ずる」、という一文が書かれた紙切れ1枚のみ。自分なりに調べてみたけれど、わかったのはE-Virusは致死率がほぼ100%であると言うことと、軍がそのワクチンを早急に作ろうとしていることだけ。

てっきり私はE-Virus根絶のための研究をするのだ、と思ってこの地に来た…。ところが実態は生物兵器の研究？人体実験？…そんなことがわかっていたのなら、どんなことがあってもこの任務を受けはしなかったのに！
軍がこんな研究をしなかったら、今日の事態は起こらなかったでしょうに…

軍籍にある者として、この事態を収束させる責任が私にはあると思うの。…私にできるのは血液を分析することだけだけれど。保菌者を見つける手助けにでもなれればいいな…。

[クインジーは歩いていると焦げた柱のようなものを見た]
ありゃ、例の研究所か？軍めこんな所でこんなもん建てやがって…
[クインジーは研究所跡へ向かった]
うへっ、焦げくせ。煙もまだ少し上がってるな。ウイルスは空気中で死ぬらしいから問題ねえだろ。こんな状態じゃ来るんじゃなかったな。
[まだ地面が熱っぽいことがボロく薄くなった靴から伝わってくる]

嫌な地面だな。
[地面に割りと新しい足跡があったのに気づき追ってみることにした]
結構奥まで行ってるな。
[瓦礫が積み重なってる所の影に人影があった]
ネリーじゃねえか?こんな所で何してんだ、腹でも痛いのか？
[駆け寄ると、鞄を抱きしめて泣いていた]
お前…
[何をしていいか解らず慌てて、ネリーの服についた土を払った]

「それは必要があることなのか？しかも早急に？」

[ラッセルの問いに、セシリアは黙り込んだ。そしてゆっくりと口を開く…]

早急に必要…になるかもしれないの。
お願い、ラッセル。

今まで散々罵ってきたけど…ラッセルしかいないんだよ。

[この時、セシリアの心はある変化を遂げていた。ケネスが告白した時の彼の瞳は嘘を言ってるような瞳でなく、彼が見せた涙もまた、彼の心の叫びだと感じていた。助けてくれ、と――。
しかし、セシリアはまだ、それを完全に受け入れられないでいた。己の目で彼の血液からE-virusを*見つけない限り――。*]

うーん……
一つ疑問なのですけど、セシリアさんどうしてわざわざラッセルさんをお調べになったのかしら？
あれだけ憎く思ってるんなら調べずとも今日保菌者の疑いをかけて駆除対象として名前を挙げればよかったですのに。
なんか憎むフリして先手打ったような気がしないでもありませんわ。
言いがかりであることは重々承知ですけどね。

ようシスター。他の奴はいねえみてえだな。

あら、ケネスさんこんばんは。
今日はまだ誰も見えてませんわね。

集まるのを待つのも手間だな。手っ取り早く話そうシスター。

俺は感染した。

やっほー♪キャロルちゃんだよー。といっても、早くキャリアを見つけないと先へは進まないんだよね、さ、どっしよっか…

[キャロルは宿のチェアーへ腰掛けた。]

探す手間は要らない。ここに一人いる。

……それは、本当ですの……？

え…ちょっと待ってよ、ケネスさん…嘘や冗談じゃない、よね…？

……ちょっとおまちになってくださいまし。
ケネスさん発症してらっしゃいませんよね？
何故感染してるとわかるのです？

この村には俺の他にあと２人キャリアがいる。
３人とも自分では気がつかないうちにそうなっていた。

研究所に火を付けた奴も３人の中にはいねえ。
裏で糸を引いている奴がいる。

好きこのんでこんな嘘をつくバカはいねえよ。

こ、心当たりはあるの？　何故感染したかとわかる。

[キャロルは足が自然に硬直していくのがわかった。]

感染した者同士は離れていてもお互いが考えていることがわかるんだ。
最初は頭がおかしくなったのかと思ったさ。

だが、俺は教会の司教より正気だ。
随分悩んだがな、話すことにした。

……何故お話する気になりましたの？
あなた……今日殺されてしまうかもしれませんのよ？

……言っただろう、俺ら３人は好きこのんでそうなった訳じゃねえ。
研究所に火を付けたのも俺らのせいにされて、すっかり悪者扱いだ。

治療法を見つけるためならなんでも協力する。

それと、裏でなにか企んでいる奴を見つけ出したい。

……一応、お尋ねいたしますけど、他の２人のお名前をおっしゃる気は？

シスターに２人の命の保証はできるか？

[ラッセルは、冷めた目でセシリアを見ていた。]

正直キャリアに構っている暇は無い。が、その涙に免じて少し面白い話をしてやろう。

本来パスツール研究所はフランスの一般機関で軍組織とは全く関連が無い。が、ヴィンセントはドイツ陸軍総司令部作戦局に所属していた。今でも籍があるのかどうか知らんが、頻繁に連絡を取っていたところを見るとあるんだろうな。そこでヴィンセントが行っていたのは言うまでも無く生物化学兵器の研究だ。美しくもない外道な研究だな。

何の経緯があって、奴がパスツール研究に来たのかは知らん。この場所が良かったのかもしれん。ヨーロッパとは離れているからな。

ここで奴は研究に没頭した。E-virusのな。奴はE-virusの開発を進め、この地に巧妙に流行らせた。そして同時にワクチンを開発する必要もあったのだろう。本来の目的は伏せて、この地に蔓延する疫病の根絶という名分の下に研究者を呼んだ。今となってみるとそれが俺だった訳だ。

話を戻そう。奴はE-virusの研究に没頭した。最初は本国から送られてくる重犯罪人を中心に投与していたようだ。しかしそれだけでは足らず、この付近の無辜の住民にまで手を出し始めた。それこそ人を人と思わずな…。
そして奴はこの経過において一つの実験に成功する。感染してもすぐには死なず他者に感染させて殺す兵器。そう、キャリアだ。キャリアをスパイとして潜り込ませる。後は言わずもがな…だな？尤も奴はもっと蔓延しやすく、殺傷効果の高いものを望んでいたようだが。

以上が奴の部屋の機密書類の中にあったよ。

―――バサバサッ。

[ラッセルは、セシリアの足元に紙束を投げた。]

奴はキャリアを意図的に作り上げていたんだ。だから奴が死んだ今、これ以上キャリアが増える事は無いだろう。だが今後も感染する危険性はある。キャリア以外での発症例もいくつかあったようだ。この土地に根付いてしまったのかも知れんな…奴の執念で。

あたくしにはできませんわね……
こればかりはあたくし一人が頑張ってもみなさんの意見次第では……

［ステラは顔を曇らせた］

す、少なくとも、何故あなたがこうなったか心当たりはあるの？　あるものにさわってしまったとか、少しおかしいものを食べてしまったとか…

それに……
他の２人があなた同様協力的とは限りませんもの……
あなたとは違って他のみんなを感染させようとしてるかもしれない。
他の人に危害を加えない、という保証もございませんでしょ？

さあな。心当たりがあるのはローズの料理くらいだな。

ヴィンセント先生が意図的にキャリアを作った…。そのキャリアは復讐する為にヴィンセント先生を感染させて殺したって事…？

キャリアに構ってる暇はないって…
こんなにお願いしても治療薬、作ってくれないの…？

そう言うことだシスター。

や…やだ、ちょっと待ってよ…また誰かが死んでしまうの…？　もうあたしそんなの見たくないよ…

[キャロルはそのまま腰がくだけてしりもちをついてしまった。]

復讐か、もしかしたらそうかもしれん。俺にそのキャリア達の感情までは分からんがね。

[そこで一呼吸置いて、ラッセルは溜息と共に話し始めた。]

そしてもう一つ。セシリア、お前の両親は二人とも研究所で雑用をしていたな。そしてE-virusに殺されたんだが…二人とも感染して死亡した訳ではない。

…お前の親父はヴィンセントによってキャリアにされた。

それもお前の母親が望んだ事だけどな。そしてお前の母親はキャリアとなった父親に感染させられて死んだ。理由は…想像するに難くは無いな。

[最後にラッセルの手元に一枚だけ残った紙を呆然としているセシリアの元へ置いた。]

そして俺は、ヴィンセントからは感染者の血液だと言われて渡された―お前の親父の血液だった訳だが―血液から唯一の成功したワクチンを手に入れたと言う訳だ。成功したのはキャリアの血液だったから…だろうな。俺もさっき知ったよ。

キャリアを治せるかどうかは知らんし、あんまり興味も無い。ただ完全なるワクチンの生成にはキャリアの血液が必要だろうな。

俺はワクチンを作るために、キャリアの血液を必要としている。

他に道があるかもしれない、だがこれが一番の近道だろう。

oO(もしかすると、もう時間は少ないのかもしれない…
誰か、セシリアちゃんかラッセルくんかに、あたしの父について尋ねたいといけないわ…もう躊躇なんかしてられない。)

俺の目の黒いうちは手出しさせねえよ。

もし手を出した奴がいたら俺が名前を一言言えばいいだけさ。２人とも裏の木にロープでぶら下がる気にはならんだろう。

お父さんがキャリア…？そんなの嘘だ。だってキャリアは発症しないんだよね。それならお父さんが発症した理由が分からない。お父さんもお母さんも…2人共同じ症状だった。

何でそんな嘘つくの…？私を困らせて楽しい…？

Pater noster, qui es in caelis, sanctificetur nomen tuum, adveniat
regnum tuum, fiat voluntas tua sicut in caelo et in terra. Panem
nostrum quotidianum da nobis hodie; et dimitte nobis debita
nostra, sicut et nos dimittimus debitoribus nostris, et ne nos
inducas in tentationem, sed libera nos a malo. Amen.

……あたくし一人で決めるには事が重すぎますわね……
［ステラは苦笑した］

さぁな、信じたくないのなら信じなくてもいい。
俺とてそのヴィンセントの遺された記録から見ただけだ。
ヴィンセントが嘘を書いた記録をご丁寧に隠していたっていうのもまた面白い。



―――お前が知りたいというから、俺は教えたんだぜ。

[ラッセルは、セシリアの耳元でこう囁いた。]

私はワクチンより、キャリアを治す治療薬が欲しい。
治療薬を作ってくれないなら……

[セシリアは少しの間を置くと、ラッセルに向かって叫んだ。]

ケネスの血はあげないから…っ！！

oO(あたしは…これから…どうすれば…父さん、ジェイミー…主よ。)

[キャロルはステラの手を取るとゆっくりと立ち上がった。]

ケネスの血はあげない？ん…どういうことだ？

[ラッセルは一瞬のうちに事情を理解した。]

そうか、そういう事か！ほーぅ、奴がキャリアなのか。
では奴から3000cc程、血液をもらうとするかな。

―――治療薬なぞどうでもいい。俺にとっては大義名分を持ってケネスを消せるというのがとてもすばらしい。

[ラッセルはにやりと笑うと小さく呟き、セシリアの腕を掴み一緒に宿へ向かった。]

２人の合意は取り付けた。
俺たち３人はむやみやたらな事はしねえ。
安心してくれ。

。oO（ケネスを消す…？そんな事、絶対させない。）

[宿に入ってきたセシリアの表情は険しく、誰も近くに寄せ付けない雰囲気を漂わせていた。]

ステラ、その質問(>>142)…可笑しくない？
昨日の時点で、保菌者は駆除しないといけないなんて話あったっけ？そんな情報、誰も知らなかったと思うよ。今日、ヴィンセント先生の日記が見つかって初めて「ワクチンが間に合わないのであれば、保菌者は殺さないといけない」って知ったんだよね。だから、私は一番憎んでて怪しいと思ったラッセルを調べたんだよ。
ステラの質問は、【保菌者を駆除する必要がある】と分かった今だから言える結果論だと思うけど。

oO(でも…保菌者は３人程度いるのは間違いないのよね。もし…もし彼らがチームワークを組むのなら、どんなことをするのだろう。　ここにいる皆を感染させようとするような、心までもむしばまれている人達なら…まさか！？)

ん〜？なんかまた大変な事になってるね〜。

クネスさんがきゃりあで？仲間が後二人いてそれでクネスさんが意見まとめてこの村に悪い事はしないってなったのかな？

>>180
あら、そうでしたかしら？
まぁ言いがかりにすぎない、といいましたし。
そうであるなら疑った非礼をお詫びしますわ。

でもさでもさ、僕思うんだよね、本当に僕達に病気うつ好きないならさ、三人で村から出ていってくれればいいんだと思うんだよね、なのにそれしてくれないってことは僕達に移したいんじゃないの？

それにさ、クネスさんって本当にきゃりあなの？
普通自分から言い出さないよね？

あたしは…ケネスさんが本当に保菌者かどうかはわからない。まだ全部が全部、信用してるわけではないわ。　だって…ケネスさん、まだ発症してないもの。これは研究結果と食い違うはずよね。

[グレンはあてがわれた部屋から出てきた。]

寝床が変わると寝付きにくいもんだな
なんか、一日中頭いてぇ

[グレンはそう言うと、湯冷ましを飲みつつメモを読んだ。]

おいおい、発症していないから保菌者(Carrier)っていうんだろ……

ケネスさん、ケネスさん自身が保菌してしまったと感じたのは…いつくらいなの？

たしか、ちょうどキャロルが来たあたりかな。

……まぁともかく、ケネスさんがキャリアだと嘘をついても利益はありませんから本当のことでしょうね。
あたくしはケネスさんのことを信じてもいいと思いますの。
ただ……一人でも他に感染した方が出たときは……
あたくしの一存ではどうにもできませんわよ。

このウィルスにはとびきり強烈な自覚症状があるんだ。

感染した者同士の考えていることがわかるってな……

ただ一つ懸念があって、ケネスさんがキャリアのフリをしている狂者じゃないかということ。
もしも感染してしまった人が出たときに、ケネスさんが何の罪もない村人の名前をあげたら大変なことになりますわね……

やっぱ、エッタが分析官な訳ねーか
セシリアかソフィーの【どちらかが分析官である】と

は？
ケネスが保菌者だ？マジか
しかも自分でそれを明かしただと？なに考えてんだ？
保菌者は殺す。って意見まで出てたんだぞ！？

まさかキャロル……

しすたー？嘘ついてて利益がない？
あるじゃん、例えばクネスさんがきゃりあじゃなくてこのウィルスを広めたい人だった場合さ、変わりに殺されちゃう事によってウィルスを持ってる人の代わりにはなるよね？
それは十分嘘をつく理由になうと思うんだけど、どうだろ？

[グレンは若干混乱しながらメモを読み進め…]

って、ケネス！

[グレンは目の前のケネスの存在に気付いた。]

それと、これだけは言っておく。
セシリアもソフィーも感染していない。

あたしはケネスさんの言葉は…ちょっとまだすべてを飲み込めてない。だって、ケネスさんは狂者か受検者かもしれないもの。

俺がキャリアかどうかは検査ですぐわかるはずだ。

……喋りすぎて喉が痛くなった。
あとでラッセルとギルバートの二人と話をしたいんだ。しばらく休ませてもらうよ。

ケネスさんを検査するのは反対ですわね。
検査で陰性だとしても狂者の可能性がありますし、陽性ならなおのこと一回無駄ですわ。