牧童 トビー >>1306 変身したり変形したりするのマリー姉ちゃんの方だと思うの。僕もカイゼルも命捨てたりしてないもん〜 | |
(1312)2005/07/15 02:45:01 |
酒場の看板娘 ローズマリー >>1314 泣いて、いいかな?(微笑 | |
(1316)2005/07/15 02:52:42 |
酒場の看板娘 ローズマリー ■エピローグ:日だまりの唄 「なんだか、まだ現実だったとは思えないのよ。」 村の広場、隅の芝生。嘘のように晴れた空を見ながら、ローズマリーは寝転ぶナサニエルにそう呟き、柔らかな陽光を浴び目を細めた。貴族の娘と異邦人の最期を見届けてから、あったはずの能力も沈黙したままだ。時が経つにつれ、全てが悪夢の類に思えてくる。 でも、事実、ネリーはいなくなってしまった。 こうして、忘れていくのだろうか。 人間というのはなんと薄情な事だろう。そう思うと少し寒気がした。 「なんだ、マリー。辛気くさい顔して。」 正式に勘当されて気が楽になったのか、ナサニエルは呆け顔だ。 …シャーロットは大分曲者だとあたしは思ってんだけどね、と言おうとして口を噤み、誤魔化すように微笑む。ナサニエルはそれを不思議そうに眺めていた。 | |
(1351)2005/07/15 17:13:32 |
酒場の看板娘 ローズマリー 「ねえ、この村を出ない?」 自分でも耳を疑う様な言葉が出た。今まで絶対に出ようとしなかった村を出る。一体何が起きるんだろう。ナサニエルも突然の言葉にローズマリーを見つめていたが、急にしたり顔を作る。 「そうかそうか、そんなに俺と逃げたいか。駆け落ちって奴だな。」 「なっ…!自惚れるのも大概にしなよ!」 顔が熱くなるのがわかる。きっと赤面してる。でも、まあ、いいか。強ち間違いでもないのかも知れない。悲しい思い出から逃げるの?とネリーに怒られるだろうか。逃げるつもりはない。ただ、ここに留まって悲しみ続けるのは手向けにならない気がしていた。 しばらく黙り込んだ後、ナサニエルの手を取りローズマリーは微笑んだ。 | |
(1352)2005/07/15 17:14:35 |