人狼審問

結果言っていい？

おはようございます。

アーヴァインさんは、結局お戻りになりませんでしたわね。
どちらまで見回りなさってらしたのか････

ーふわふわとしたクリーム色の尻尾のようなものを持っているー

オードリーさんは人間だったよ

ついにこの中からも犠牲者が出たね。
悠長な事も言ってられないのかも知れない。

−そう言うとハーヴェイは押し黙った。−

……夜が明けたか。

―さくらんぼの甘さに緩んだ頬を引き締めた―

ハーヴェイ様、犠牲者、って…。誰が？
もしかしてアーヴァインさんが…？

コーネリアス…ローズマリーは大丈夫なのか？
私は待ったほうが良いのだろうか…

…朝か…

そういえば…自警団長が珍しく飲みに来なかったな…。

…こいつは…マズイかも知れんぞ

ローズ嬢は未だ治らずか……解った。
ヘンリエッタ、先に告げて構わん。

――ヘンリエッタの掲げた鏡が震え、突然光りだす。
オードリーの姿がみえているが突然鏡は音を立てて崩れた！
鏡はもう使い物にならない――

…オードリーは人狼でしたわ。
破邪の鏡でも押さえ切れない瘴気…これが人狼…

おまえら、行儀悪いぞ。

特にリック、下品なことはやめなさい。品性を疑われるよ。

え、え、ちょ、ちょっと！ど、どういうことなの？私が人狼！？違うわ！絶対違うわ！

！！！
リック！もー、きったないー！信じられないっ！
…顔洗ってこよう。

って、オードリーさんが人狼？姉さんはなんて言うんだろう…。

―リックを睨みながら洗面所に歩いていった―

―フレディの不安をよそに―

…。お前達…ちゃんとカウンター拭くんだぞ。

なんですと？

―――リックに投げようとしていたサクランボの柄を取り落とす―――

ヘンリエッタさん…今なんて……？

オードリーさん、人間だったよ？
こんな綺麗なクリーム色のラグラスになってるよ？？

>>5
夜が明けたのにアーヴァインさんが一度も顔を見せていないんだぜ？

朝一番で顔を見せるのは彼だって聞いた。
几帳面そうな彼が姿を表さない。

そういう事だろうね。

…まさか本当に狼がいるなんて思ってもいなかった。
だけど、この膨大な瘴気…人狼のものと言って間違いない。
私は今でも信じられませんわ…

マンジローも、30過ぎた大人が何しているんだ。
ガキくさい。
ネリーも、女の子だろ。アホな大人のすることを真似するなよ。
そして大人がアホだと、子供までそれを真似しちまうじゃないか。

三人ともさくらんぼに謝れ。

絶対違うわ！！ヘンリエッタさん。私は貴女はこの村を救いに来てくださったものだと信じようと思ってきていましたわ。

でも…貴女はこの村を破滅に追いやろうとしている…。私を狼呼ばわりなんかして…！

そして解った事があるよ。
ローウェイ夫人が本物であれ偽者であれ

彼女は「人狼を全て見つけ出した」

そうだろ？
「星」の中に最低１人人狼が混じっている。
そして、ローウェイ夫人はその力によって
オードリーさんが人狼だと言った。

ローウェイ夫人は喜んでいいはずだよ。

……わからん。

ちょっと私、アーヴァインさんを探してきますわ。
きっと自警団の詰め所の方にいらっしゃると思いますから。

彼女の使命である、人狼探索を終えたのだからね。
あとは人狼を葬り去るだけでいい。

えーさくらんぼ無駄にはしてないよー
実は美味しくいただいて、種で遊んだだけだよ。
種まで楽しんだから、さくらんぼ満足してるよー

―タオルで顔を拭きながら戻ってきた―

ハーヴェイ様、そうですわね、自警団のアーヴァインさんがここに丸一日も顔を出さないということは…そう考えるのが自然かもしれませんわ。
姉さん…いつ目を覚ますのかしら。

―リックの様子を見て、床に落ちている種を片付け始めた―

俺も探索しよう。
…それに気になることがある…

ああ！ハーヴェイ。私は笑いが止まらないよ。
残る狼は１人、それは占い師の中に潜んでいる可能性が非常に高いのだからね。

リックとは過去の因縁あっての事でね、私としては、これが彼を対等に扱う流儀なのだよ。

余計なクチバシをはさまないで貰おうか。そう言えばお前には立派な羽が生えている。
……トリと口論するのもおかしな話だ。

――ハーヴェイの言葉を聞き――

ということは、俺は、今日毒を飲むのはヘンリエッタでもいいのかもしれない、と思う。
彼女の役目はもう終わった、ということだろう？

マダム…落ち着いて下さい……。
私は信じない…信じられるものか…。

―ヴィンセントは、顔を真っ青にしながら呟いている―

ハーヴェイさん・・・葬り去るって、どういう事？
まさか・・まさかオードリーさんを！！

お前たちも…食い終わったら手伝え。
頭数は多いほどいい。

…ナサニエルのいう言葉は半分当っているな。
私の仕事は終わった。
だが、オードリーに毒を飲ませると約束してくれなければ自ら毒を飲むと言うつもりはない。

>>30
毒を飲ませる！？
あれを使うのか！？

正気か！？
ローウェイ夫人は人狼じゃないかも知れないんだぞ！

リック、行儀が悪いと言っているんだ、さくらんぼが満足するかどうかの問題ではない。
リックの行儀が悪いということは、ひいては親に恥をかかすことになるんだぞ。

人に向けて種を吹いてはいけない。わかったな？
スイカでも同様だぞ。

やるんなら人に向けてではなく庭にやれ庭に。

ハーヴェイ、薬の製作者の貴方に質問していいか？
その薬を飲めば死んだお父さまに会えるのか？

―万が一に備え、ナイフを持とうとした―

…。

(無駄な事か…奴等は夜が狩場…日の下ではまず動かん。)

マダム……オードリー！しっかりして下さい！！

―ヴィンセントは、崩れ落ちたオードリーを慌てて抱きかかえた―

気を…失って…無理も無い……。

それに…占い師が３人居て、ローウェイ夫人が偽でオードリーさんが人間である可能性も考慮しなくちゃいけない。

「占い師に人狼だと言われた」

これだけで「葬り去る」のも早計だ。

ー頭をさすりながらー
マンジローさん、トマトは僕やってないよ
あんな子供っぽい悪戯僕がするわけないじゃないか。
僕がしたのは、うたた寝してたマンジローさんの髪を木に・・・・

>>37
お父上が強く意を残して亡くなられたのならば
アストラル界の比較的浅い層に居られるかも知れない。

「会えるかも知れない」としか言えないのです。

―種を拾う手を止めて呟いた―

ネリーは、オードリーさんを占ってほしいと言ったけれど、もし人狼なら…あの噂の流れているオードリーさんに成り代わるかな、って疑問に思う。
でも神託を受けたエッタお嬢様が偽者ってのも考えにくい…考えたくない。
どちらが…嘘を言っているの…？

ハーヴェイ…そうか。会えるかは分からないか…
ならば、この決着を見届けるまでは生きなければならないな。

………村の入り口のすぐ外に、アーヴァインさんが……
でも、もう、あんな姿じゃ……

誰か、誰かお願いします。私には……

――シャーロットはそれだけかろうじて言うとその場に倒れ意識を失った――

…アーヴァインさんが…。襲われ…たの？

アーヴァインが…襲われた？
自警団から捜索願いが出ているはず…
みんな、急ぎましょう！

―シャーロットの言葉に、顔を強張らせる―

アーヴァインさんが…アーヴァインさんがどうかされたのですか！？
シャーロットさん……っ、しっかり……。

村の入り口？
村の入り口にアーヴァインさんが居るの？

ありがとう…先生。

私…どうしたらいいのかしら…。人狼だなんて…。うう…。

シャーロットさん、しっかりして！
…そんなそんな。アーヴァインさんが襲われてしまうなんて。どうしよう…。

―ネリーは途方にくれた―

僕はオードリーさんに薬を飲ませたくない。
だって人間なんだよ？
占い師が３名で答えが揃えば人だって確定したんだよね・・・
確定しない時どうすればいいんだろう・・・

…なんて非道な。
アーヴァインがここまで残酷な殺され方をするなんて。

――ヘンリエッタはアーヴァインに黙祷をささげた――

――ぼんやりと目を開け、オードリーの姿を探す――

奥さん？奥さん？

――オードリーの姿に目を留めふらふらと歩み寄り、手を握る――

安心して、あたしには見えた。見えたの。
あんた、人狼なんかじゃない。人狼なんかじゃないよ。
とっても、心の綺麗な人だって、わかった。

…あたしの目に、ちゃんと見えた。
婆さんの言った事は、本当だった。

――泣きはらした目を更に細めて、疲れた顔で微笑む――

ーローズマリーに駆け寄ってコップを手渡したー

気が付いた？はい、お水

……ぬ。

―――マンジローはナサニエルに、シャーロットの方を無言で指し示した―――

悪い知らせがもう一つだ。

―硬い表情で酒のボトルに手を伸ばした。―

白い兵装の者達が村を包囲しつつある。
高台からはっきり見えたよ。

−村の入り口−
なるほど。ヴィンセント医師の知識を借りるまでもなく、解ることがあるな。

アーヴァインは明確な悪意を持って襲われた。
野生の動物なら…こうも…

人狼は実存だと僕は考える。
今更だけどね。

――リックに渡されたコップの水を、一気に飲み干す――

…ありがとう、リック。
良い気付けになったみたい。

――軽く頭を撫でる――

――半ばぼんやりした意識のままガタガタと震えながら――

出て左に････一面の血の海で･･･爪跡？

怖い　怖い　怖い

ヴィンセント先生････もしかしたら････もしかしたらアーヴァインさんは助かるかも･･･お願いします。

――マンジローに促されて目線を動かす――

…お。

――シャーロットに駆け寄ろうとして、目の覚めたローズマリーを目で追った――

ローズは大丈夫、か…？

ーフレディの言葉に首を傾げたー

白い兵装の者？？？
そんなのこの村には居ないよ？

―ヴィンセントは、オードリーに水の入ったコップを差し出した―
マダム…落ち着いて下さい…。
私だって貴女が人狼だなんて…信じません。
だから…今は落ち着いて下さい…。

…アーヴァインさんの様子を見てきます。
―外へ診療鞄を持って飛び出していった―

シャーロットお嬢さん。
無理だ。

今見ていいのは冷徹な現実だよ。

フレディ、今白い兵装と言ったな？
少し見てくる。
済まない、シャーロットを頼む。

――ヘンリエッタは高台へ走っていった――

――ローズマリーの手を強く握り返す――
ありがとう…。ありがとうローズさん。

あれは…帝国軍！
国軍本体のお出ましだと！！！

――ナサニエルの声に気付き――

…ナット？いつからいたの？
あたしは大丈夫…。それよりもロッテを。

リック、ならば村を出てみるといい。
即座に捕まり…首を刎ね飛ばされる。

これでわかっただろう。俺達は逃げられないのさ。

―村の入り口―

これは……酷い。
こんな酷い死体は見た事が無い……。
明らかに…圧倒的な暴力…それを行使した者はそれを楽しんでいる……。

あの旗…見間違えるわけが無い。
我が国家の誇る国旗だ。

―シャーロットの真に迫った言葉を聞いて身震いした―
わかったから、もうこれ以上話さないで…。人狼、恐ろしい…ネリー達は倒すことができるのかな？

姉さんはオードリーさんが人狼じゃないと出たのね。姉さんが嘘を言ってるとはネリーには見えないんだけど、フレディさんの話もあるから自信もって言えないの…。

ヘンリエッタさん……？
それに…あれは……。

―ヘンリエッタに説明を受けて硬直する―

――オードリーの手を握ったまま微笑み――

オードリーの奥さん、ちゃんと、見えたよ。
大丈夫。頑張ろう…。

――まだ朦朧とした様子で視線を動かし――

…それにしたって、アーヴ…。
本当に…？まだ、信じられない…。

帝国軍？？
何で軍隊がこの村を包囲するの？
逃げられないって、人狼からって事ではなく、軍からって事？？

なるほど。
僕たちは自分達の手で人狼を始末しないといけない…と。

どうしたものか。

ん？　確かヴィンセント医師と旦那は…アストラル体と意思を通じ合わせられる…

…いや…しかし…
そうすればナサニエルさんの言った事も…忌々しくはあるが名案ではある…か。

ルーサー牧師…人狼をこの村へ放ってローウェイ家をとこの村を国に売ったのか！
私は…最初からだまされていたと言う事か。

俺たちが助かる方法は只一つ。
狼を始末してこの地の瘴気を消す事だ。

万が一俺達が皆殺しになり、狼が充分な力をつけた時は…町は軍の総攻撃で跡形もなく吹っ飛ぶだろう。俺の町の様にな。

もっともそれで狼の死亡が確認できた試しもないらしいがな…。

アーヴが…死…？
…軍？

一体、なにがどうなって…。

(“死神”フレディか…言い得て妙とはこの事だな…)

人狼を完全に殲滅するしか…ないんですね…。軍は…私たちををたすけに来たのではない。

…フレディの言うとおりだろう。
私たちには人狼を一人残らず倒すしか選択肢は無い。
もし、私たちが人狼に皆殺しにされるときは軍が一斉にこの村へと攻め入ると言うと所だな。

悠長に構えていても軍は突入してくるでしょうね。

―力なく首を振りながら―
アーヴァインさんは……残念です。
帝国軍まで……人狼を殺す為に、それ以外の人を巻き込んでも構わないという事なのでしょうね……。

わからん。
私はお嬢様にお仕えするためにここに来た。伯のため、皆のためにもなると思った。……だが、わからん。

そこのトリ、殴って悪かったな。

国に売られる？
総攻撃？？
なんだか僕の理解を超える世界だよ・・・
人狼を滅ぼさないと、軍に村ごと消されるって事？

……申し訳ありませんが…今日は疲れました。
自分の部屋に戻らせて頂きます。
おやすみなさい皆さん。

.oＯ(こんな風になって…明日診療所は……）

一つの村と数匹の化け物。天秤にかけてもそれぐらいの犠牲なら…　と言う事だろうさ。

使者として私が出ようか？旗を使って合図を送ってみる。
引いてくれればよいが。

わからんときは寝るに限る。
眠い考え、休むに似たり、といいますし。

外の連中、あれはしばらく放っておいて大丈夫。その気なら村ごと焼き尽くしていますよ。
奴らも恐れている。我々の中の、狼をね。

私も…屋敷のほうに戻ろうかしら…。

おやすみなさい。みなさん…。

――ローウェイ伯の荘園としっての無礼か？
将軍よ、兵を引け…神官家に剣を向けると言う意味理解できているだろうね――

とにかく、人狼を見つけて倒さなければならない。それまでは村から出られないってことよね？うん、理解した。
ハーヴェイ様、オードリーさんに薬を使って、ヴィン先生とフレディさんに判断してもらうの？なら、あの、エッタお嬢様とオードリーさんお二方に今日飲んでいただければ…。

―ヘンリエッタとオードリーの視線を感じて口をつぐんだ―

―ヘンリエッタを見つめるも…―

…やらぬよりマシだとは思うが…難しいかも知れん。

>>89
残念ながらそうも行かないようです、ローウェイ夫人。
僕たちは「人狼」を放置するわけには行かないのだから。

あ！オードリーさん・・・
これ、もってて
ークリーム色の小さなふわふわとしたものを手渡したー

――ヘンリエッタはうなだれて酒場へと入っていった。
説得は失敗したようだ――

>>93
さすが僕の世話をするだけの事はある、と言いたいけど…。
済まないな。それを言う勇気が無かった。

ありがとうネリー。まるで僕の心のうちを知ってるようだな、君は。

(ルーサーとやらの策謀か…？帝国軍も一枚岩ではなかったようだな…)

私は結果を報告して寝よう。

結果はかんばしくないものだった。
人狼の死体を２つ差し出さなければ引き上げないと決意は固い。
なお、このまま状況の進展が無い場合も総攻撃をかける…だそうだ。

心の内だなんて…。ネリーは思ったことをそのまま口に出しただけですわ。同時に、というのは無理なんですの？どちらが先か選ばねばならない…？

エッタお嬢様、報告感謝致します。先ほどは無礼な発言をしてしまったことお許しくださいませ。

――ようやく落ち着いて――
帝国軍が･･･そうですか。
父に話を聞いてみますが、エッタちゃんが話してそれでは、同じ答になるでしょうね、きっと。

僕もいろんな事ありすぎて、頭が熱いよ
先に寝るね

ネリのチェリーパイ楽しみにしてるからー

やはりな…予想していたとは言え残念だ。
…暫らく１人で考えることにしよう。じゃあな。

―二階の自室に向かい静かにドアを閉めた―

――トビーが、集会所に入ってきた。少しくたびれているようだ――
今日は随分おそくなっちゃった、みんなこんばんわ！
野犬の群れがこの街の近くに集まってて、羊さんをちょっと遠くに移そうとしたの。
でも、ちょっと行ったとこで兵隊さんに鉢合わせしちゃって・・・
やたらとみんな血の気多いし怖かった。。

今夜はハーヴェイ様より先に休むわけにはいかないと頑張ってみたのですが…。
そろそろ限界のようですわ。
まだ…先は長そうですので、無理はなさいませんよう。

あら、トビー君こんばんは。こんな遅くまでお疲れ様…。さくらんぼまだ残ってるから食べてね？

あ、ネリー姉ちゃんありがと！さくらんぼだいすきだよっ。

――トビー、ローズマリーに向き直って――
･･･なんだか僕の居ない間に大変なことになってたみたいだね。
何も考えずに甘えちゃって、ごめん。。
僕、ちょっと考え足り無かった。よりによって姉ちゃんが力をもつ人だったなんて･･･

ああ。僕に気を使う事はないよネリー
どうしたらいいのか考えてる。

オードリーさんとローウェイ夫人。
どちらもバクチでしかない。

ハーヴェイさん、薬はいくつございますの？
一度に二人、三人、いえ、私たち皆が飲む選択はありませんか？
何か扱いが難しくてそうできないのならしょうがないのですけれど･･･

僕たちには時間がない。
ここで「星」が偽者か本物か
その正体がなんであるかを知る為には
ローウェイ夫人…なのかも知れない。
しかし…そんな人の命を足し引きするような事が許されるのか？

ましてやまだ、あんなに幼い子を。

>>109
まあ、ほんの少しでも効果はあるんだ。
でもなるべく無駄な…は少ない方がいいと思う。

それにいっぺんに飲んだら、彼らが人間だった場合どうするんだい。

まあ…1人。それでもダメならまた1人。
というのが一番正しいのかも知れない。

損害を最小限に抑えるなら、ね。

―トビーの前にさくらんぼの入った皿を静かに置いた―
>>108
そう…ですか、お力になれず申し訳ありません。ではお先に失礼させていただきますわ。

姉さん、酒場の片付けは済ませておいたから早めに休んでね？いろいろあって大変だったでしょ…。明日も手伝いに顔出すからねっ！

それでは、お休みなさいませ。

――トビーの言葉に、安堵の微笑みを浮かべる――

やーね。大丈夫よ、トビー。
もう、大丈夫。本当よ？
あたし、怖かったけど、なんにも変わってない。
いつもどおりよ。だから心配しないで？

…でも、なんだか凄く身体がだるいや。
少し休んでくるよ。…それじゃ、また。

――天井をじっと見つつ思想にふけっている――

はっ。

みんなおつかれさま！

みんなおやすみ。

――さくらんぼをつまみながらトビーは考え事をしてる――

さあて、僕も失礼させてもらうよ。
その前に一つ。

僕は「星」である人たちに誰が一番怪しいか聞いた。
その時、死者と意思を通じ合わせる２人が揃って、ローウェイ夫人が、と言っているんだ。

ヴィンセント医師は明確に答えている。
旦那は少し及び腰とも取れるね。

さらに言うなら、ヴィンセント医師と旦那。
彼らは、お互いを「もの狂い」だと言っているんだ。

非常に興味深いと思わないかい？

――ハーヴェイの言葉に――
俺も気になったな。

あと、星だけでなく、俺らも星で怪しいと思う人を言いたいし聞きたいんが、それはまずいんだろうか？

ナサ兄ぃの言ってることは間違ってないと思うよ。
やっぱりみんな何を考えてるのかわからなかったら選びようがないもんね。

占いにしても、、おくすりにしても･･･

目が覚めたらコーネリアス、いいか悪いかだけでもお願いしたい。
個々の意見を見て次の占い先の候補も見れたらいいかとも思うし。

では俺は寝るとする。

ぼくもねるね！おやすみなさい！

―手近にあった椅子を借りると荷物をどさりと置く―
ふぅ、昨日地下室の片付けに手間取ってしまったせいで忙しいったら。あれだけやってまだまだ終わりそうにないってのはどーゆーことなのかしら。アノ収集癖なんとかしてほしーわっ！

っとと、誰にも聞かれて無いわよね。

―さりげなく周りを見回した―

―フレディから昨夜寝てしまった後の話を聞きつつ、テーブルの上にあった紙を拾い上げる―

怪しい、人…。ネリーも少し思うことあるけど、自信はない。言うか言わないかは詩人さんが判断するまで待つね。
今日見てもらう人も決めないとならない、かぁ。悩む…。

―朝食の後片付けが終わり、客もまばらになってきたのを見て―
うん、あとはネリーがいなくても大丈夫そうですねっ。それではハーヴェイ様のところへ行くわ。またお昼ごろ来まーす！

アーヴァインが死んだ…か。
始まったのだな、奴等の殺戮が…

ナサニエル…と言ったな。
貴方の問(>>120)、皆に聞き回ってくれて構わない。
総力を挙げて人狼を駆逐するなら、皆の知恵が居る。
独りで考え込み、塞ぎきって仕舞うのは愚行。
…皆の意見を、参考にさせてくれ。

…ヘンリエッタはオード嬢を"人狼"だと告げた。
だが、一つ疑問が残る……何故貴方は、あの様な刻…
私が対象に指定した際に…力を宣告したのだ？
もしこのまま私が貴方を選ばず、仮に明後日まで隠れ
そして死した刻…どうするつもりだったのだろうか？
そのまま偽物をのさばらせ、貴方の存在は無に消ゆるのみ。
…その辺りの考えを、訊かせて貰いたい。

こーんにーちはー！お手伝いにやってきましたわ。えへへ、実は新しく料理の本が手に入ったので試してみたいなぁ…と。
マンジローさんの故郷のお料理らしいんです。今日のランチのメニューにさせてもらってもいいですか？
厨房借りますねっ！

―親子丼・大根の味噌汁・きゅうりと茄子の浅漬けを酒場の客に渡して回っている―
異国では鶏とタマゴを親子に見立てて、２つを使ったご飯ものの料理を「親子丼」と呼ぶのですわ。なかなか面白い文化ですよねっ。

えっと、詩人さんから許可出たのですね。いざ言ってもいいと言われると迷いますわ。
しばらく自分の中で整理します…。

ネリーも、申し訳ないですがエッタお嬢様は偽者だと感じますわ。星を名乗るものが２人も出ていたのに、占われることになるまで名乗らなかったのは不自然です。
占われてはいけない立場…人狼か、そう見せかけた教団の者と考えますわ。

お嬢様の視点では占い対象になりえる皆様に狼はいないはずですし、薬を飲んでいただきたく思います。オードリーさんについては明日からの結果を見て考えればいいのではないでしょうか。

次の方、どうぞ。


……次の方は？そう…いらっしゃらないのですね…。
今日のところはもう私一人でも大丈夫だと思います。
お家に帰って下さいな。ええ…心配しないでニーナさん。

私にはオードリーさんが人狼だなんて思えない。
ただ…感情的にそう思いたいだけなのかもしれないけれど…。

ヘンリエッタさんは何者なのでしょう。
占い師？偽者？
偽者だとしたら人狼だと…昨日私はそう思った。
でも…人狼だとしたら、今日どうしてオードリーさんを人狼だなんて…？

一人で悩んでも答えなんて出ませんね。
また皆さんにお会いしないと……。
ただ…その前に患者さん達のカルテを一斉に整理しましょう。
時間がかかっても…。

やれやれ…ここに着てから本当に不運続きだ。
シャーロット、話を聞かせてもらうぞ。

コーネリアス、私は力を明かす機会が遅れたのだ。
コーネリアスが出ろと断言しているならば私はすぐに出ていた。
だが、コーネリアスはあいまいな表現にとどめていたので私はどうしたらよいのか分からなかった。
そのとき、自警団の方から話があって離れていたら偽者が２人名乗りを上げましたわ。

ずいぶん面白い料理ね。これが今の東洋の流行なのかしら。
ハーヴェイさんのご趣味かな。最先端の本よね、それ。
ネリーさん、差し支えなければ、後で読ませてもらえないかしら？

悪いけど、出た時期は最も信じることが出来ない場所だと思われるのも仕方ない。
私が占い希望にあげたオードリーさんが人狼だったという結果のおまけつきだしね。

占われるまで名乗りを上げなかったのは不自然と言うが、名乗りを上げられなかったんですよ。
どうしようもない事情でね。
それを疑いにかけるならば疑ってください。私としても反論できません…

―厨房から顔を出した―
あっ、ご、ごめんなさいっ。洗い場が忙しくって。エッタお嬢様、シャーロットさんこんにちは。もしお腹が空いていたら食べていってくださいね。

シャーロットさん、大体読み終わりましたからこの本お貸ししますわ。食材が手に入りにくいのが難ですけど、シャーロットさんなら問題なさそうね。

―軽く手を拭くとシャーロットに本を手渡した―

あとはもし、明日まで潜伏しようとして犠牲になったらどうするかか。
表に出るよりは犠牲になる確率は少ないのではないかと私は思っていました…
もし、表に出て欲しいならコーネリアスさんがそういえばよいことでしょうし。

この返答はネリーにも返そう。
占われるのが決まるまで名乗らなかった理由は事情により名乗れなかったんです。
あと能力者がかってに名乗りを上げていたのでね…どうするべきかと思っていたら私が最後で占われるときだった。

ん？随分ピリピリしてない？

――ヘンリエッタに買ってきたクッキーをひょいと渡し――

お茶、淹れるわ。
ネリー！荷物が大変なのよー！手伝ってー！

私の主張はオードリーが先に薬を飲むで変わらない。
だが、私の仕事は終わっている。私が薬を飲むのも選択肢のひとつでしょう。
私が何者かはフレディさんとヴィンセントさんが見てくれますからね。

ただし、フレディかヴィンセントのどちらかが偽者でどちらかが私に人狼と宣告した場合人狼のオードリーさんを手にかけられますか？

――ネリーが目を丸くしているのに気付き――

え？なに？なんか付いてる？

エッタお嬢様、事情はわかりましたわ。星の者が表に出ることで命の危険を感じる気持ちは納得できますもの。…考え直す必要があるかもしれません。

―慌ててローズマリーの手伝いに向かう―

ううん、なんでもないのよ、姉さん。ただ…元気になってよかったなって。もー、どれだけ買い込んでくるのよっ。片付けはネリーがするから、姉さんは皆さんにお茶を〜！

オードリーさんに先に薬を飲ませ判定を見ることでも私の真贋をつけることは出来る。
それを私に先にやらせると言うことはヘンリエッタは偽者と断定しても良いのではないかと宣告するのと同じですわ。

――ネリーの様子に笑い――

だって、もう怖がってても仕方ないだろ？
あんだけ泣いたら、もう清々しいよ。
もう泣かない。あの小さい貴婦人だって頑張ってんだ。

…怖くないとは言わないけどね。

――そう言うと紅茶を用意し、皆に振る舞った――

ね。お嬢さん。そんなに肩肘張ってると肩凝らない？
それとも、怖いからなの？

…んー。
確か、偽物と断定するわけではなく、貴方の仕事は終わったからっていう言い方を、ナットはしてたかしら？

――まだよくわからない、と言った様子でクッキーをつまむ――

――紅茶を静かに飲みながら――
エッタちゃん、お話ありがとう。
せっかく美味しい紅茶が入っているのだから、頂きながらゆっくり考えましょう。

私たちの目的は、人狼を見つけだし･････滅ぼす事なのだから。

そうだな…私にまだ力を行使機会を与えてくれるなら私は占い師を占いたい。
占い師を占うのは私だけで構わない。
能力者を名乗らなかった者に関して私から見た感じではオードリーさん以外はほぼ人間といっても良いからですわ。

ローズマリー、ナサニエルは私の仕事は終わったといっていたな。
そのとおりですわ。私のする仕事はほぼ終わっています。
やることを無理やり探してもあとは星の者を占うのみ。

―片付けを終えて、ローズマリーの隣に座る―

ネリーも紅茶とクッキーもらうね。うん、美味しい〜。このクッキーどこで買ったの？後から教えてねっ。
薬を使うのは１日に１人だから…星を名乗るものを全員飲ませても人狼は生き残ってしまうかもしれないのね。難しいです…。

――ヘンリエッタに頷き――

ん。じゃあ星の中だったら、お嬢さんは誰を占いたいの？
って、質問ばっかりね。ふう。

――ネリーに、そのクッキーは内緒よ、とウィンク――

そっか。…なんにしたって、薬は使わなきゃいけないんだもんね…。

少し自警団まで出かけてくるよ。
ローズマリーさん、クッキーおいしかったわ。

むー、姉さんは時々意地悪するんだから。いいもんっ、きっとあの新しくできたお店に違いないわ。今度行ってみようっと。

…あ、ネリーはそろそろお使いに向かわないと。また夜に参りますっ。

――ローズマリーの方をみて――
エッタちゃんの昨日の話から考えたら、リック君なのかしらね。

それにしても、ローズマリーさんもネリーさんも、紅茶を淹れるのがお上手だわ。何かコツがあるのかしら。

メロンが置いてあったんだが、誰か忘れたんか？

と、お嬢さん方のティータイムを邪魔したかな。

――シャーロットの言葉にきょとんとし――

あたしは適当なのよね。この性格だし。
淹れ方はネリーの方がよく知ってるよ。聞いてみるといいよ。

――微笑み、ナサニエルに気付く――

あーっ！やっと戻ってきた！

なんだ戻ってきたって。ここが俺んちみたいな。
まいい、俺にも冷たい茶を淹れてくれないか？

で、コーネリアスからは許可が出たみたいだな。

――少し苦笑いしながら――
兄さんには帰るところがいくつもありますのね。
お父様も、口には出しませんけれど兄さんに帰ってきて欲しいようですわよ。

とりわけ……こんなときですから。

ローズマリーありがと。
――ローズマリーから茶を受け取ってシャーロットの言葉に――
あのオッサンは人を追い出しておいて何をいまさら。
俺は帰る気はねぇよ。こんな所ばかり似ていて腹が立つな。

――助けを求める様にローズマリーの方を少し見て――
本当に、意地っ張りなところはお父様そっくりなんだから。


それよりも、力を持った方々について、何か仰りたい事がございましたのよね？

ああ。言っちまえばヘンリエッタをどうするか、なんだけどな。
ヴィンセントとマスター、二人が見えるって言ってるんだから、見てもらうのもおもしれーんじゃないか、
とおもしれーじゃヘンリエッタに失礼か。

なんとなくなんだけどな、先にオードリーに毒を飲ませても人間だったという結果しか出ないと思う。
偽者がどう出てくるかわからんが、偽者の役目は、人狼さまの変わりに毒を飲むことだろ？
だが、人狼とは統率がとれない、博打を打つしかねぇ。

ここでヘンリエッタの判定にあわせて狼だったと、言ったら、自滅しちまわないか？

ああ、俺はヘンリエッタが信者という前提で話を進めている。

ヘンリエッタが信者だと思う理由はだな、占われることになってからの名乗りだし、そして今日の狼判定。
時間的な問題もあったんだろうが、ほぼ決定というところで名乗る姿は、占われてはまずい人狼の振りを、今日オードリーさんに狼判定は、狼に信者のアピール、ひいては本物を狼からは浮き彫りにさせ、消してくれというメッセージ。
さらに役目を終えたということで毒を飲むことで、限りある毒を無駄に使わせることもできる。

リックとローズマリーについちゃ、どっちがなんだかはわからん。

心情的にはローズマリーが本物だけどな。
あのクソガキにそんな能力があるとは思えない。

――ナサニエルの話を頷きながら聞く――

そういう考え方もあるのねえ。
あたしは、「占われてはまずい人狼」なのかと単純に思ってたよ。
まあ、あのちっこいお嬢さんが狼って言ってもピンときやしないんだけどさ。

――シャーロットに目配せして――

…ねえ、ナット。
やっぱりたまには家に帰ってみたら？
お髭のお父様、「お小遣い」くれるかもよ？

ヴィンセントとマスターについても、まだなにもしていないし正直わからん。

と、時間だ。
――茶をぐいっと飲み干して――
出かけてくる。御清聴感謝しますよ、お嬢さん方。

「小遣い」？

グーでか？いらねぇよ。

あん、もう。すぐ居なくなるんだから。

グーのお小遣いにはグーでお返ししてくりゃいいじゃない。
気を付けてね。美味しい「お小遣い」に躓くんじゃないよ！

それに、うっかり帰って閉じ込められでもしたら、寂しいのはお前だろ、ローズマリー。


じゃメロンは分けて食えよ（誰のか知らんが）

――ひらひら手を振りながら出て行った――

――小さな溜息を一つつく――

…ごめんね、ロッテ。
なんで家の事になるとあんな頑固なんだか。
まったくもう。

さて、あたしも仕込みしなきゃ。

――ナサニエルの言葉に顔を真っ赤に染めて――

ばっ…！何言ってんのよ！
自惚れるなー！

――出て行った扉に台ふきんを投げつける――

やあみんな。
僕の家の周りに村人が来て、去っていく。

まるで落ち着いていられないからここで考えさせてくれないかな。

思考に没頭していて、気付かない事もあるかも知れないけど、それは許して欲しい。

ん？
ローウェイ夫人が「占い師を占いたい」だって？
彼女が本物であればそれは有効かもしれない。

でも、偽者であるならどうかな。

彼女に「人狼だ」と言われた者は信用が落ちるからね。ローウェイ夫人が人間ならどこかに去って欲しいんだが。

ようやく終わった…アーヴァインを慕う者は多かったんだな。

――ヘンリエッタは酒場の者から話を一通り聞いた――

まずはローズマリーへの回答だな。
星から占う場合は私としてはリックを占いたい。
正直、どちらが人狼かと問われると困るのだが…リックのほうがやや集団で動いている印象を受ける。
だが、私が占う先はコーネリアスが決めてくれて構わない。
でも、私から見た場合は能力者を占うのが人狼を見つける一番近い道なのですよ。

あと、ハーヴェイは私に去って欲しいのか？
どこに去れというのかな？

ナサニエルは私を信者だと思っているのか…後悔する事になるぞ。
早く名乗る事も出来たが昨日の状況ではあの時期以外に私が名乗り出れる場所は無かったんですよ。
コーネリアスさんが出てきてくれと宣言していればすぐに出ましたが、能力者は各自勝手に出たに過ぎない。

表に出た時期で疑われてもそれは事実ですから反論できないです。

勝手に表へ出た能力者を信じるのか？
最後まで合図を待っていて、最悪のタイミングで仕方なく表に出た能力者の言葉は聞く必要無いと思っているのか？

平等に判断してくれと言っても聞いてくれるか分からないが私には、信じて欲しいとしかいえないのです。

――ヘンリエッタは自室へ戻り、本を読んでいる――

こんにちはー！少し時間があったから立ち寄ってみたんです。
ハーヴェイ様は…黙考中、かな？静かにしてようっと…。
えっと、チェリーパイを作ってきたので出来立てを召し上がっていただきたいな、と。…あー！メロンがあるじゃないですかっ、メロンメロン…美味しそう。

[メロンに目を輝かせている。言うまでもないが静かなわけがない。]

――ネリーに軽く会釈して――
チェリーパイ…なんだか懐かしいわ。
美味しそうね。さっそく頂いて良いかしら？

―チェリーパイを切り分けながら呟いた―

出てきた時期で疑うのは間違ってるのかもしれないですが…、何も知らない私たちには、言葉以外にも、出てきた時期と占い結果も重要な判断材料なんです…。
でもお嬢様は信者でないのかもしれません。信者は人狼の為なら喜んで命を捧げると聞きました。

あっ、シャーロットさん、もちろん喜んで！

―切り分けたチェリーパイをシャーロットの前に置いた―

――自室にて――
ふう…本当に…。あの人が死んだときも…毒殺なんて噂が立って…今回は人狼呼ばわり…なのね。

ヘンリエッタさん。貴女はきっと…人狼なのね。昨日の占い対象になってからの占い宣言。そして私に対して人狼だなんて。

…もう…外には絶対出ないって思ってたけど…あの嘘つきをもし村の他の人が信用するようなことがあったら…この村は本当に終わってしまうわ。

――立ち上がって酒場に向かった。――

――空になったカップを眺めながら――

……みんな、風邪薬でも飲ませる様に、薬を飲ませる話をするのね。

……仕方がない事だとは解ってるけど……
……私たちは疑いだけで人を殺めようとしているのね。

――空のカップをテーブルに置いて――
紅茶、淹れ直さないとね。

こんばんは。私がいないあいだにどんな話があったのか…教えていただけますか？

…オードリーか、死ぬ準備は出来たか？

――ヘンリエッタは笑い、ローウェイの紋章が描かれた銀のレイピアを抜き、それをオードリーへ向けた――

―酒場に入ってきた２人にお辞儀―

こんにちは…お嬢様にオードリーさん。お口に合うかわかりませんが、チェリーパイ召し上がってくださいな。

―少し落ち着かなそうに目線が宙をさまよっている―

貴女の夫は死んだそうですが、毒殺ではなく貴女自身の牙で食い殺したのではないのかな？

…馬鹿なことをいってるんじゃないわ。死ぬのはあなたに決まってるじゃないの。この小娘！

何が『最悪のタイミングで発表したからって偽って決めつけないでくれ』よ。占われるのがイヤだったのが見え見えじゃないの。

私は結果を見たときは驚いた…だけど、オードリーさんの夫は原因不明の死を遂げていますわ。
オードリーさんが人狼であるという事実をこの夫死亡事件にあてはめて考えたら飢えをしのぐために夫である人間を食い殺したとしても不思議ではない。

人狼とはそういう種族だ。

――ヘンリエッタのレイピアに驚いて――

エッタちゃん、落ち着いて

まず剣を収めて。
お願いだから……

私たちにはどちらが私たちの敵かわからないから。
だから、お願い。

ふん。話題を摩り替えようとしてんじゃないわよ！

なにがローウェイ家よ！えらそうに『人狼がでた』『私は人狼に少し詳しい』とか言っておきながら自分が人狼じゃ世話ないわね。

少なくとも貴女と違って私は占いを回避しなかったわ。それが全てよ。

――シャーロットの方を向いて――

こんな細身の剣では狼は殺せないだろう…今日のところは引くよ。
一度は結果を疑ったけど、今はオードリーが人狼だったという結果は間違いないと信じることが出来る。

しばらく一人にさせて欲しい。

ヘンリエッタ…何をしている。
剣は女性が振るう物ではない…降ろせ。

…険悪になり場を掻き立てる事も無いだろう。
其の力が真の物なら、ヘンリエッタの気持ちは分からぬでもないが…
今は、その刻ではない事を知れ。

回避しなかったか…星を名乗る必要が無かった？
名乗れなかったんだろう。
下手に星を名乗ってもう一人の狼とのつながりを発見されるのを恐れたのでは無いか？

まぁ貴女としてはあのまま占われて本物の星に狼だといわれるよりは星に名乗り出て他の人に狼疑惑を押し付けたほうがいいと判断したんでしょうけどね。

私は単なる村人ですからね。嘘をついてまで占いを回避するなんてことは考えもしなかったわ。

コーネリアス、来ていたのか…判断は君に委ねられている。
そして、これがこの村で調査に当っていた私としての最後の報告だろうな。

占い師ヘンリエッタではなく、調査班のヘンリエッタとしての最後の連絡事項だ。

人狼は人狼自身を襲撃する事は出来ない。
つまり、共食いは絶対に起こらないということだ。
これから先、もしまだ村人が襲われる事があるならば
人狼の手で殺された存在は間違いなく人間である。
そう断言しても良い。

皆さん。私の希望はもう絶対に変わりませんから申し上げておきますわ。

――ヘンリエッタを指差し――
今日毒を飲ませるのはこのローウェイ家の小娘ですわ！

――ヘンリエッタはネリーにのど飴をもらった事を感謝した――

本日調査班の解散が決定した。これからは私たち被疑者と言われるものの手で人狼を見つけ出さなければならない。以上ですわ。