人狼審問

[ステラは東の港へ戻ってきた。]

あら……、集会所を探すつもりが……、戻ってきてしまいましたわ……。
南か西へ行けばいいのでしょうか？

うぅ……、なんだか自分が降りてきた船がついた港とは言え、気味が悪すぎますわ……。

えっとねえ･･･。
メイはラッセルと一緒に来たんだけど、なんで呼ばれたのかわからないの。ラッセルが詳しい話を覚えてると思ったんでメイは忘れちゃった。ごめんね？
[メイは舌をチロッと出してギルバートに謝った。]

[扉を開け、周囲を見回してから挨拶した]

おっと、けっこう人数があつまってるじゃないか。
僕も今回の合宿に参加させてもらう、ハーヴェイって言う。皆よろしくね。

[全員若いな・・・・・・ますます謎だ。この合宿の趣旨は何なんだ？]

ふむ… やっぱりよく分からないね。

[カミーラは、煙を吐きながら考えごとをしている。]

……やはり、わからないな。
この集まりは何なんだ？

到底、貴族階級の集まりとは見えない……。

へえーっ、お連れさんがいるんだ。
是非自己紹介しておきたいところだけど、どうやら姿が見えないようだね。

おっ、君はハーヴェイって言うのか。よろしく。
ところで合宿って何だい？

[扉を開けて入ってくると帽子を取って会釈をした]
大分お集まりのようですね、みなさん、こんばんは。
私は牧師のルーサー、と申します、以後お見知りおきを。
じゃ、ちょっと失礼して、と。
[部屋の角のほうに移動して壁にもたれかかった]

おや、続々と人が集まってきたみたいだね。でも、みんな共通点がないね…歳がそこそこ近そうな位か。

でも、あのリボンを付けた子なんて、子供に見えるけどなあ。意外と歳くってるのかな。
…おっと、聞こえちゃったかな…？

[ウェンディは、ギルバートに向かい会釈した]
私はウェンディといいます。

私は合宿旅行という事でこの島に来たんですけど……ギルバートさんは違うんですか？

[ミッキーは、集会所に次々と入ってくる人を見ていて改めて思った。やっぱり、財宝ツアーっぽいなぁ・・。]

僕は、財宝とか興味ないからなぁ、あぁでも、財宝見つければ一生遊んで暮らせるのかなぁ。

[ミッキーは、早くも財宝ツアーだと思って、色々と財宝があったら何をするか考え出した。すでにスープは完食しているので、スプーンで皿を鳴らして遊んでいる。]

や、やっと戻ってこれた。
ん？なんか集会場が賑やかだな。

[建物の中に入る]

あーーー！
メイ。やっと見つけたと思ったら。

･･･遅れたのは僕か。

[ウェンディに会釈を返す。]

おや、君はウェンディちゃんって言うのか。顔小さいね。

俺はさっきも言ったように、イギリスへ向かう途中なんだが、こんな寄港地があるなんて聞いてなかったなあ。
まあもっとも、船のチケットは父さんに取ってもらったから、あんまり詳しい航路は知らなかったんだけどね。

初めまして。
ラッセルと言います。

[急に腹の虫が鳴いた]

えーと･･･

ふん……。では私も自己紹介させてもらうか。

私は、大侯爵ジェイク・フォン・ケンプファーの長子、ヘンリエッタだ。この名を覚えておけ。


……そこの流れ者。私を子供と侮るな。
痛い目を見たくなければな。

はぁ。お腹空いた。まだ、食べ物残ってるのかな？

旨いな… このスープ…

[メイにこっそり囁いている]

僕も食べてもいいのかな？

ラッセルー！
探したよー？
ごめんね、昨日迷子になって森で寝てたんだ。
結構木の実とか豊富にあったんで料理してみたよっ！
食べてね？

メイ。
昨日はどこ行ってたんだ？

[用心深くテーブルに近づいた]

こんばんは…。
皆さん、合宿の参加者の方々ですか？
私はセシリアです。宜しくお願いします。
ここ、いいですか？

[空いている席に腰掛けて、スープとサラダを眺めた]

ふむふむ、ヘンリエッタちゃんか。よろしくね。

痛い目って何だろうなあ。俺はそういう趣味はないんだけどね。
ははっ、冗談だよ！

そうなんですか、ギルバートさん。う〜ん、正直に言って、この島ってあんまり寄港するようなところには見えないですよね。

……あっ、ちょっと失礼しますね。

[ウェンディは、ハーヴェイが集会場に入ってくるのを見ると、そちらに駆け寄った」

おい、合宿ってなんの話だい? あたしはそんなこと聞いてないよ。

いや、僕も森で迷子になってたからな。
人の事いえないか。

メイが作ったのか？ありがたく頂くよ。

[空いてるテーブルに座り、スープを盛り付けている]

そうだなあ、俺も合宿なんて話は聞いてない。君達はその合宿とやらのメンバーなのかい？

メイとかいったか。
お前が、この料理を作ったのか？
誰の指示で？

合宿・・？
ここに居る人は、ミステリーツアーとか財宝ツアーで居るんじゃないのかい？

[ミッキーは、双子を見ると違うような気がして、若干不安になってきた。]

[天井を通して響いているざわめきを聞いて、シャーロットは目を醒ました。堅いベットをギシリと軋ませて、時計を手に取れば、もう夜…。]

…随分、眠ってしまったみたいね。
やっぱりまだ傷口も治りきってないし、微熱が残っていたのかしら、こんなに辺りが暗くなってしまっているのでは診療所訪問は無理かもしれないわ…。

[シャーロットは、左手首の痛みに眉をしかめると、最後の鎮痛剤を無理矢理飲み込んだ。]

あ、あの、ハーヴェイさん。私ウェンディって言います。

その……昼間はありがとうございました。

[ウェンディはハーヴェイに向かって深々とお辞儀をした。ちょっと顔が赤い]

[頭を振り、壁にかけられた簡素な鏡の中の顔をみる。]

……酷い顔。
でも、焦る必要は、もう…なくなってしまったはず。
ゆっくり、ゆっくり進めばいいんだわ。

人の居る方へ…行こう。

[メイを見て笑う。]

ん。美味い。おねーさん、料理の素質あるよ。

朝、テーブルの上に林檎しか無かった時は何かの悪い冗談かと思ったけど、やっとココに来てまともなものが食べれた。

僕は、合宿としか聞いてないんだけど。

メイ。何か聞いてるかい？

ヘンリエッタさんだね。よろしくね。
誰の指示って？メイが自分でやっただけだよ？
やっちゃ駄目だった？

ううん？ラッセルこそ何か聞いてるんじゃないの？
メイはラッセルが聞いてると思って寝てたよ？
[メイはラッセルにきょとんとして聞き返した。]

『自分でやっただけ』か……。
ただのお人好しか、それとも裏があるのか知らんが。
この得体の知れない合宿の主催者側の者ならば、早めに明かしてほしいものだな。

合宿って、何かをやるためのものだろ？
何をやるのか分からないってのは変だなあ。

君達何か隠してない？どうも胸騒ぎがするんだ。

うん。
同世代の合宿とだけは聞いた。
後は、まぁ、その･･･なんだ。
[頭をぽりぽりとかいている]

さて、私も座らせてもらおうかな。
先ほどから聞いているとずいぶん人によって話が食い違いますね。
そもそもここに人を集めた主催者、というのは誰なんでしょうね。
どなたかご存知ですか？
私はこの地で新たな神の信徒を獲得せよ、と教会から命じられてやってきたわけですが。

お兄ちゃん、もうちょっとちゃんとお礼をいえないの？

ごめんなさい、メイさん。お兄ちゃんったらいつもこんな調子なんです。

[トビーは、島の中央あたりで不安げに立ち尽くしている。]

……知らない人がたくさん居るのは怖いけど、でも、有名な教授や音楽学生がたくさん集まる合宿だって……思う存分ヴァイオリンが弾けるって聞いて来たのに。いつもみたいに皆に馬鹿にされずにヴァイオリンが弾けるって思って来たのに。

それなのに、あの船に乗ってて、この島で降りたのは僕一人。こんな何もなさそうな島。ほんとに合ってるのかなぁ。僕がどこかで聞き間違えた……？　いや、そんなことないよな。
でも、ずっと歩いてるけど誰も居ない。もう暗くなって随分経つのに。

集会所……そうだ。集会所に行けって言われてたんだ。集会所……集会所に行かなきゃ。

[ヴァイオリンケースを肩にかけ直し、西へ向かって歩き出す。徐々に、集会所の明かりがぼんやりと見えてくる。]