新米記者 ソフィー あ、そうなのぅ?てっきり牛乳イヤーーー!!って言ってたように聞こえたから、嫌いなのかと思ってたぁ。 でも、いっぱい食べて、大きくなってね? [ふわりと微笑んでトビーを見つめ、ラッセルの言葉には] 一体どういう人って?気になるなら、試してみる? 相手を知るのにセックスって一番手っ取り早い手段だしねぇ。 それと、この格好は元彼の趣味よ。殆どコスプレね。 だって、セットになって包装されていたのよ? 【愛欲に溺れる女教師セット】だって。オプションに眼鏡とパンプスまで付いていたわ。本当に笑っちゃうわよね〜。 [にっこり笑って見せて] 心の準備って何よぅ?って事は満更でも無いって事? …って嘘よぅ。 ん〜…好きな男ねぇ…。わたし、そう言うセクシャルな部分で相手を捉えないからなぁ?好きになったら男でも女でもOKな人だしぃ? [ローズマリーには、意味深な発言を繰り返し答えていた] | |
(421)2006/09/19 23:37:25 |
村長の娘 シャーロット ――大銀杏の並木の影が飛ぶように後方へと流れていく。木々の向こうには高層ビルの灯りやネオンサインが煌めいていた。 宝石を鏤めたような眩い光の中から、闇へと。 私を乗せたタクシーは運河にかかる橋を渡り、都会の喧噪から離れようとしていた。―― ええ、そう。 色々迷ったけど、決めたの。 ……正気かって? [私は携帯電話から聞こえる相手の言葉に、微かに微笑む。] どうかな。 [自分でもあまり自信が持てない。そもそも、“正気”ならこんな世界に生まれ落ちて、生きていこうと思うのだろうか? けれど、そんな議論が必要な時でもない。私は比較的現実的な言葉を選んだ。] でも、考えてもみてよ。 私のやってる――役者だって、似たようなものでしょう? ほんのちょっとのチャンスを巧く掴めた人だけが、光のある場所に立てる。 だから、決めたの。 楽しみにしてて。きっとテレビで放送されるから。 “The Rolling-Over Show――” [携帯電話を切ると、私はカナル式のイヤホンを耳に差し込みmp3プレイヤーの円形ボタンに触れる。液晶が車内で仄かな光を放った。 タクシーが私をその場所へと運ぶ、僅かな時間、個人的な音楽の世界に没入した。] | |
(436)2006/09/20 00:16:59 |