墓守 ユージーン ―そう言えば主がすっかり忘れ去られたアーヴァインの私室― [放たれた力は、狙いを違わず、蒼き髪の青年へ。 背後の愛しき人を庇ったが故か彼は避けもせず。 けれど、打ち消す事も、叶わずに。 そして、昨日と同様に。ぽん、と小さく弾けるような音。 其れと同時、周囲に金の光が舞ったのが見えた者は、コーネリアス以外には居なかったろう。 後には、小さな編みぐるみが二つ。 視えぬ何かに持ち去られるかのように、ふわと飛んで行く。 部屋の隅の魔方陣が、ぽう、と淡く輝くのは、誰の目にも明らかだった。 然し誰かが止めようとする間も無く、二つの編みぐるみは光に包まれて―― 片方は持っていく事が出来はしなかったのか。 床の上には、ぽとりと、白銀の髪の編みぐるみだけが残されて。 放たれた魔力も直ぐに弱まり、元の古ぼけた魔方陣へと戻っていった] | |
(0)2006/09/20 00:39:09 |
墓守 ユージーン [ローズの言葉>>8に、嗚呼、そうか。と、頷いて] …あれはあくまで、コーネリアスが取った写しに過ぎない。 本物は、此の城の何処かに在るらしい。 アーヴァイン殿に尋ねてみたけれど、あの… [混沌としか言い様の無い部屋を思い出し、一瞬、くらりとしながら] …最上階の部屋には、元から無かったらしいから。 何処かに、隠し部屋か何かが、在るのだと思う。 原本を見つけ出せれば、或いは… [其れ以上の言葉は紡がず、否、紡げないかのように、止まって] | |
(10)2006/09/20 01:20:37 |
酒場の看板娘 ローズマリー [>>10ユージーンの言葉に、目を輝かせる] 原本!そうか!前に妖精さんを封印した人の日記なんだもの、きっと封印の方法も書いてあるよねっ! それが判れば、妖精さんに、みんなを元に戻してくれるように交渉できるかも! | |
(12)2006/09/20 01:24:29 |
修道女 ステラ [扉の閉まる音>>5に、知らず逸らせていた視線を戻せば、白い髪の編みぐるみ持つハーヴの姿。 枯れることなく涙を流すネリーはニーナに任せ、そっと彼の人に近寄って。その手の編みぐるみに、小指のみ真白に染まった、桜色の爪先でそっと触れる] ……これは…! やはり……妖精の力を、持っ…… [触れると同時に、桜色だったはずの薬指の爪は金色へと変わり。 一瞬だけ紅色に染まった瞳は、言葉半ばに真白へと変わり睫毛の下へ消え――ゆるりとその場に崩れ落ち] | |
(13)2006/09/20 01:24:57 |
酒場の看板娘 ローズマリー [>>14遠い目をするユージーンの内心にも気付かぬ様子ではしゃいでいる] すごいや、ユージーン! 早く、みんなに言って、日記を探さなくちゃ! [興奮のあまりか、ぴょんと飛び跳ねたと思うと人の姿になって、ユージーンの首に抱きついた] | |
(17)2006/09/20 01:32:50 |
墓守 ユージーン [突如 抱きつかれれば>>17、きょと、と幾度か瞬いて。 他者にそうされるのは、矢張り、慣れたものではないらしく。 暫し、沈黙。其れから漸く、口を開く] そうだね。 …然し、今日は… もう、休んだ方がいい。 [コーネリアスとナサニエルが編みぐるみにされた事を識れば、其の笑顔も消えるだろうか、と思いながら] | |
(20)2006/09/20 01:43:39 |
酒場の看板娘 ローズマリー 平気には見えないよ? [>>27ニーナの傍に跪いて、そっと頭を撫でる。そして、コーネリアスとナサニエルが編みぐるみになったという話を聞くと、大きく目を見開いた] コーネとナサが?!だって…どうして?! [コーネリアスのことは、正直、予感していた。けれどナサニエルは…と思い出すのはネリーのこと] ミタ…きっと泣いてるね… [僅かに目を伏せ…けれど、すぐにその視線を上げた] でも、でもね!妖精さんを封印する方法が判るかもしれないんだ!日記を探したらね! [かつての城主の日記に封印の方法が書いてあるかもしれない、と、懸命に説明する] | |
(30)2006/09/20 02:16:03 |
見習い看護婦 ニーナ 大丈夫…少し安めば、すぐ元に戻るから。 [ローズになんでもない、と見上げて。 ネリーが泣いてるね、には本当にその通りなので何も言えずに目を伏せて。 説明された内容には、少し目を開いて瞬いた。] 妖精を封印する…方法。 ああ、それがあれば…そう、ですね。 [テーブルに置かれたヘンリエッタの編みぐるみを見ながら。 だけどそういえばコーネリアスが言っていた、もう一人、が気にかかって。 …一体誰のことなのか。 だけど不安は押さえ込み。ローズを見上げて、それならばと。] だったらきっと…皆すぐに戻ってきますね。…それは、よかった。 ネリーにも、教えてあげないといけませんね。 [表情はそのままに。ローズに力ない笑みを浮かべた。] | |
(33)2006/09/20 02:34:11 |
酒場の看板娘 ローズマリー [>>33ニーナの力ない笑みに、それでも、こくりと強く頷く] うん!きっと大丈夫。 きっとみんな、すぐに元に戻れるから! ボク明日から、日記を探すね。ニーナも隠し部屋とか見つけたら教えてね! [そして、立ち上がると、にこりと笑った] それじゃ、今日はボク、もう寝るから。ニーナも眠らなきゃダメだよ?おやすみなさい! | |
(34)2006/09/20 02:40:46 |
見習い看護婦 ニーナ [日が当たらない場所で眠っていたはずなのに、何処かほの温かく。 揺り起こされたようで目を覚ましたが、まだ体を動かすにはどこか気だるく、瞼は再びおろされかけ…ああ、そういえば部屋を、日記を探さないとと、昨晩のローズマリーの言葉が頭をよぎり、意識が浮上する。] ……しっかり、しなきゃ。まだ、私は動けるんだから… [壊れたわけでもない、内の精気はまだ大分―むしろ昨日より増えたような感覚に、少しだけ戸惑いながら―残っている。] それで動かないのは…懶惰だ。 やる事は分かってる、なら、止まるまで、動かないと… [止まる事が本性だから、ならせめて、動けるなら成せる事をと、ゆっくりと身を起こす。 同時にぱさ、とかけられていた薄布が落ちて。誰かかけてくれたんだと、気遣いに感謝してたたみ置いて、広間を出た。 腕にはいつの間にかお守りのように想うようになった、黒いコートを大事そうに抱いて。 歩きながら、胸に手を当てると…ふと、その奥に何か霞がかったような物を感じ。 その身の深い内で、ぎしっ、と音が聞こえた気がしたが、今は*考える事もなく。*] | |
(54)2006/09/20 16:21:48 |
書生 ハーヴェイ ─2階・自室─ [まどろみの淵から立ち返り、ゆっくりと身体を起こす。 まだ、気だるさのようなものは残るものの、いつまでも寝ていられない、という思いから、それは振り払って周囲を見回す] ……。 [一度目を覚ました時には傍らにあった姿はなく、ほんの一瞬疑問を覚えるものの。 目を覚まして自分の部屋に戻ったか、広間に行ったかしたのだろう…と一先ず結論付ける] さて、と…。 [呟きながら窓辺に寄れば、ほんの一瞬、金色に煌めく光球が舞うのが目に入る。 そこから感じるのは、ずっと感じ、その動きを追っていた力] …一体、どんな形の決着を望んでいるのか。 [光球が視界から消えると、今、その力を集中的に受けているであろう者の姿をふと思い浮かべつつ、呟いて。 今は、自分の状態を調整しなくては、と部屋を出て広間へ] | |
(55)2006/09/20 17:30:49 |
修道女 ステラ [ネリーの呟き>>61に、ただ静かに側にあることしかできぬものの、それでも少しは慰めとなったことに安堵し。 せめて彼の人のあみぐるみが残されておれば、抱きしめる事が出来たのにの、と思いつつも口には出せず] そうじゃな……では、広間にでも行くかえ? 誰なりとおるであろうし……何か進展があるやも知れぬゆえの [寄せられた身体をそっと支え、少しでも気分が変わるよう―― ナサの気配が強く残るこの部屋から連れ出そうと――促した] | |
(62)2006/09/20 19:51:32 |
酒場の看板娘 ローズマリー [>>66ステラとネリーの姿を見つけて、とてとて駆け寄る] おはよう!こんばんは!…ミタは大丈夫? [すり、と、ネリーに身体を擦り寄せ、ステラの問いに、ぱっと目を輝かせる] あのね!日記を探せば妖精さんを封印する方法が判るかもしれないんだ!だから、これから探そうと思って! [昨夜ユージーンから聞いた話を繰り返す] | |
(68)2006/09/20 20:22:57 |
酒場の看板娘 ローズマリー [>>69ネリーに抱きつかれると、小さく「ルルル…」と歌う。微かに薔薇の芳香] うん、アーヴにはさっき聞いてみたんだけど、良く知らないんだって。 でも探してくれてる…と思うな。 [ちょっと自信がないらしい] | |
(70)2006/09/20 20:41:14 |
酒場の看板娘 ローズマリー [広間を出ようとして、>>73ネリーの言葉に足を止める] 妖精側にいる人?コーネのこと? でもコーネはもう、編みぐるみにされちゃったから、妖精側とは言えないと思うな。 [...は、昨夜のコーネリアスの話を聞いていないため、もう一人妖精側の者がいるとは思っていない] | |
(75)2006/09/20 20:58:56 |
修道女 ステラ [大人しく二人の会話を聞いていたが、ローズ>>72に問いかけられ] わらわは…何も聞いてはおらぬが。 昨夜、コーネ殿と直接話しておられたゆえ、なにかしら心当たりがあって動いておられるやも知れぬ、のぅ。 [自信なげに*小首を傾げ*] | |
(76)2006/09/20 21:00:54 |
墓守 ユージーン [無からハリセンを生み出すとか、半透明なアの人を殴るとか、其れは、実は妖精の力(の無駄遣い)なのだが、彼自身そんな事には気付いていない。 べちゃっ、と地に落ちたアーヴァインをじと目で睨み付け] …アーヴァイン殿。 何時から其処にいらっしゃったんですか。 [そう尋ねてみれば、ついさっき、との事で。妖精により人払いの結界が張られていた筈なのだが…、流石は名のある吸血鬼、という事だろうか。 然し、彼は妖精と幾度か会話を交わしている筈で。ふと、疑問を口に出す] 貴殿は、大体の事情が察せていると思うのですが… 何ゆえ、手をお出しになられないのでしょうか。 [絵ー? だってー、と、編みぐるみ形態でくねくねとするソレ。妙に器用だ。そして精神的ダメージは恐ろしいものがある。 ふよふよと彼の耳元に近づき、他に誰もいないのに、ぽそぽそと耳打ち] | |
(87)2006/09/20 21:24:02 |
酒場の看板娘 ローズマリー [名を呼ばれると>>92ハーヴェイの前に座って、尻尾をぱたぱた] 日記を探してたの!妖精さんを封印する方法が書いてあるかもしれないから! 今こっちに、妖精さんみたいな光が飛んできたから、追いかけてきたんだけど、ハーヴは見なかった? | |
(93)2006/09/20 21:45:14 |
書生 ハーヴェイ いや…見てはいないが。 [ローズの問い>>93には、首を横に振り。 それから、日記を探している、という言葉にす、と金の瞳を細め] 日記…この城の、元の主の物か? なるほど…確かに、それになら、対処法が書いてあるかも知れん。 [言いつつ、行き止まりの壁を振り返り] …わざわざ結界で閉ざしているのは…それか? | |
(94)2006/09/20 21:49:45 |
書生 ハーヴェイ [>>96ローズに一つ頷いて] ああ…ここには、不自然な力場が形成されている。 最初にここに来た時に見つけてな。 …今になって、何か関係があるんじゃないかと思って見に来たんだが…。 …力を一時的にそぎ落とせば、開けるかも知れんな。 | |
(97)2006/09/20 21:59:44 |
書生 ハーヴェイ [すごいね、という言葉>>99には、何となく苦笑して] …力があっても、有効に使えなきゃ意味がない。 気づいていても、何もできんかった訳だしな。 [呟くような声と瞳は、微かな自嘲の陰りを帯び。 だが、すぐにそれは打ち消され、金の瞳には静かな光が宿った] …少々、強引な手をとるか。下がっていろ。 [言いつつ、天へと手を翳せば、金色の閃光と共に一振りの剣が現れる] | |
(102)2006/09/20 22:09:27 |
書生 ハーヴェイ [>>103ローズが下がるのを確かめると、す、と剣を構え、力を刀身に集中する。 口の中で短く呪言を紡ぎ、剣を振るう。 金色の光がふわりと弾けて飛び、同じ色彩の軌跡を空間に描く。 それに一歩遅れるように、かしゃん…という澄んだ音が響き。 それに更に遅れるように…目の前の壁が揺らいで消え失せた] …階段…地下室か。 [壁が消えた向こうに現れたものを見つつ、ぽつりと] | |
(105)2006/09/20 22:22:23 |
修道女 ステラ [心当たりがない上、ネリーを一人にする訳にもいかず、不安を覚えつつも大人しく待っていたが。 かしゃん…という澄んだ音>>105に、はっ、と腰を半ば浮かして] 今の……なにか、あったのかえ!? [心はやるよにネリーの方を見た] | |
(108)2006/09/20 22:32:58 |
見習い看護婦 ニーナ そうですか、聞いて…。 [答えに、複雑そうに俯く自分は、一体何を思っているのか。 目の前の人に何を望んでいるのか。ただ、不安は募ってゆくばかりで。それがひどく、苦しい。 ネリーの名を聞けば、昨日のあのおさげの少女を思い出して。視線はやはり、十字架へとむけられて。] …ええ、とても泣いていました。 大切な人を失うのは、とても、悲しい。 [目を伏せて、思い出すのは自分が生まれてすぐに死んでしまった創造主の事で。] …ユージーンにも、居たんですか?大切な人が。 [以前に聞いた、そんな話を思い出し。顔を上げて、そっと尋ねた。 その視線はまだ、合わない。] | |
(111)2006/09/20 22:41:27 |
墓守 ユージーン ―或る魔術師の手記― [古びた紙に書かれていたのは、何とか読める程度の掠れた文字。 妖精の持つ強大なる力を封ずるには、幾つかの手順が必要と。 城の各場所に、四つの魔法陣を描いたという。 先ず一つは頂点の北、城主の部屋の片隅に。 二つは中間の東西、或る部屋の壁の低きと高きとに。 そして最後の一つは地下の南、即ち、此の部屋の中央に。 四つの魔法陣に魔力を籠めれば、彼の者の動きを捕らえ。 月夜の晩、日の変わる刻に呪を紡げば、封印は完全と成る。 上に在る程解き易く、下に在る程解き難い。 此処の一つさえ在れば、領域内からは出られはしない。 然し全ての封印が解かれたならば、悪しき妖精は世に放たれるだろうと。 後の数枚には、其々の魔方陣の在る位置と、其の図柄、 其れから呪文の内容とが記されていた] | |
(116)2006/09/20 22:57:14 |
書生 ハーヴェイ [一通り、魔術師の手記>>116を読み、一つ嘆息] …と、いう事は。 あの部屋の改装の時にでも、その一番弱い結界がほころんだ、と…。 あのお気楽城主…。 [何となく頭痛。ついでに何やら、黒いものが湧き上がるような、そんな気分] | |
(118)2006/09/20 23:06:26 |
見習い看護婦 ニーナ [解らないと呟く人に、少しだけ近づいて。] …助けたいと思うほど、今も悔いるほど、その人の事が大切だったんだと思います。 少なくとも、何も思わない人の事を、そうは思わない。 私は、助けたかった、私を創る為に死んでしまったとぉさまを。 体に寄られて、死んでゆくとぉさまを。 でもまだ創られたばかりで、動けなかった私は、ただ見ている事しか出来なくて。 ずっと後悔しています。今も、これからもきっと、ずっと。 [ぽつぽつと、自分も途切れ途切れに呟いて。] でも後悔ばかりして、何も動かなかったら、これから出会う大切な人たちすら、助けられなくなる。出来る事を、私はやりたい。 | |
(125)2006/09/20 23:19:20 |
修道女 ステラ [しかし、ネリーの声>>123に、ふと足を止め] ……そちらに参っても大丈夫かえ? わらわだけでなく、ネリー殿もおるのじゃ。 [不安定なネリーに見せてはならぬものがあってはならじと、まずは中に居る二人に確認を] | |
(126)2006/09/20 23:21:18 |
書生 ハーヴェイ ローズの話? [一瞬戸惑うものの、すぐに日記の事か、と思い至り] ああ、それはさっき聞いた。 妖精を封じる方法もわかった。 [それから、続く問い>>126に] ああ…大丈夫だ。ここは、まともな書斎だから。 [まともな、に力が入ったのは、ある意味仕方ないのかも] | |
(127)2006/09/20 23:25:35 |
見習い看護婦 ニーナ [顔を上げて、ユージーンの方を真っ直ぐに見て。] ユージーン、私は妖精の事も、封印の事も、何も知らない。 …コーネリアスに言われた事以外、何も知らないんです。 …貴方は、何か知りませんか? 貴方に聞くべき事ではないのかもしれない。全然、違う人に尋ねなければいけない事なのかもしれない。だけど、何か知っているなら、教えてください。私は皆を元に戻したい。 貴方が知らないのであれば、そう言ってもらえれば、きっと他の人が知ってるだろうから、他の人に尋ねます。 ………だけど私の問いが、ただ貴方を苦しめるだけなのなら、どうか何も言わないで。 [顔を伏せて、最後にそう呟いた。] | |
(128)2006/09/20 23:27:32 |
書生 ハーヴェイ [さすがに4人入るには狭かったな、と今更のように思いつつ。ネリーの問い>>131に頷いて、先ほど見つけた魔術師の手記を見せ] この方法で、妖精を封じられるらしい…。 幸い、ここに4人居る。急げば、これ以上被害が出る前に、押さえ込めるはずだ。 | |
(132)2006/09/20 23:39:43 |
修道女 ステラ [これ以上の被害>>132という言葉に、はっ、とハーヴの顔を見上げ。不安げな、揺れる瞳で…躊躇いつつも問いを口に] 確かに…ここに、四人おる…四人しかおらぬ。 じゃが、ローズ殿の話によれば…我らの中に、誰か……妖精の力持つものがあと一人いる、と……。 我らが散らばった後、その者が力を注がねば…封印できぬのではないかえ? [……この中に、いるかもしれぬ、と。疑わざるを得ない心に唇を噛んで俯き] | |
(137)2006/09/20 23:47:27 |
見習い看護婦 ニーナ そう…知らない、じゃなくて、言葉を持たないんですね。 それとも、言葉を失ってしまっているのでしょうか。 [そして続く言葉に、ああと、漠然と理解して。 ふるふると、謝らないでと首を振り。 抱いていたコートを、強く握った。] いいえ、いいえ。言わないで、もう、いいんです。 皆を救いたい、それは嘘偽りの無い私の気持ちです。 だけど、さっきも言ったけれど、ユージーンが苦しむのなら、私はもう何も、聞きません。 皆の中に、貴方がいるんです。 貴方を妖精に持っていかれたくなかった。編みぐるみにされたくなかった。 だけど、だから…どうにか、したくて… [どうすればいいのと、ただ俯いて呟くだけで。 ぱた、と涙がこぼれた。] | |
(139)2006/09/20 23:51:52 |
酒場の看板娘 ローズマリー [>>145ハーヴェイをじっと見て] だったら、なおのことボクが行かなきゃ。 ハーヴに何かあったらステラが泣くよ? それに、アーヴの部屋は、みんなあんまり好きじゃないみたいだし。 [ルル…と笑うように啼いて、そのまま、階段を駆け上がっていく] | |
(149)2006/09/21 00:06:39 |
修道女 ステラ [ハーヴの言葉>>145に、小さく頷き、部屋が狭きことに紛れ、その腕にほんの少しだけ頭を預けて] そうであったか……。 じゃが、そなたのおかげで此処が見つかったのじゃ…ゆえに卑下するでないぞえ。 [そう囁いて。すっ、と離れ、西へと向かい歩き出す] | |
(151)2006/09/21 00:11:43 |
見習い看護婦 ニーナ いや、です。気にします。 放っておくなんて、できません。 [ふるふると首を振って、撫でられる感触に濡れたままの顔をあげれば、なびく風に吹かれ、露になった左の目を見て、微かに息を呑む。] ユージーン、その目… [ハーヴェイと同じ色なのに、違うその色は。 昨日、コーネリアスの間近で見た、あの色彩と同じ色。 そして告げられた言葉には、未だ見えない事が。] ユージーン、これからどうなるんですか? 貴方が妖精と同じようにになったら、それは [言いかけて、はっと、白亜の城を見る。そういえば、封印―― 今城にいるだろう人たちは、妖精を封印をしようとしているのだろうか。だとしたら、この人は。] だめ、嫌、止めないと… [それは、利己的な感情で。だけど心からの感情で。立ち上がろうと、城へ向かおうと。] | |
(156)2006/09/21 00:20:28 |
酒場の看板娘 ローズマリー [>>157歌いながら、微笑んで金の光に手を差し伸べる。まるで、光りを抱きしめようとするかのように] | |
(160)2006/09/21 00:24:52 |