人狼審問

- The Neighbour Wolves -

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(1813)上海娼館 死者看了的紅夢 : 1日目 (1)
 集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。

 人狼なんて本当にいるのだろうか。
 もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
自警団長 アーヴァイン
 あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
 この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。

 当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。
 とにかく十分に注意してくれ。
どうやらこの中には、守護者が1人、霊能者が1人、狂人が1人、占い師が1人、人狼が2人、含まれているようだ。
現在の生存者は、村長の娘 シャーロット、鍛冶屋 ゴードン、見習い看護婦 ニーナ、踊り子 キャロル、未亡人 オードリー、学生 ラッセル、学生 メイ、お尋ね者 クインジー、美術商 ヒューバート、墓守 ユージーン、ごくつぶし ミッキー、の11名。
美術商 ヒューバート
■名前 胡 宝童(Hu Baotong)

■プロフィール
 歓楽街・大世界(ダスカ)にて複数の飯店を経営する名士。一方では青幇の顔役であり、黒社会に関わる者なら知らぬ者はまず居ない。上海娼館の出資者でもあり、先代主人とも深い関わりがあったというが――。

■希望する人間関係
 娼館の従業員、特に王裴妹とは良く見知った間柄であることを望みます。個人的に媚児を気に入ってはいますが、それでも自らの属する組織より優先するというほどではありません。
 悠迅、小百合、平松大尉とはこちらからの面識は無いでしょう。
 黄力が起こした事件を耳にしているかどうかは担当PLさんにお任せします。

■死亡時
 喰らい尽くされて生首だけが何処か目立つ場所に放置されるのを希望。襲われた場所には衣服と骨、夥しい血痕だけが残されている感じで。
(0)2006/09/02 09:52:00
踊り子 キャロル
/中/

…胡 宝童、ようこそ。
そうすると、力関係的に貴方が上で私は下と言う事になるわね。面白いわ…。[微笑]

どの程度の頻度で顔を合わせる間柄のイメージなのかしら。顔役ともなるとお忙しいでしょうし、季節の区切り目程度?
それとも何かとよくいらっしゃる?

先代主人は、そうね。
朱 苑を好意で雇い入れていたり、范 主干が強い恩義を感じている様な人物で、私もとてもお世話になったのね。強かでなくては生き延びる事は出来ないわけだけど、他方面では純粋で厚い人物であって欲しいと思っているわ。そして霊力のある井戸のある土地を選び水盆を求める様な人物でもある。

先代主人との交流のイメージを摺り合わせ出来ると嬉しいかしら。


■死亡時の希望は、処刑の場合は何でも良いって事でOK?
無惨な方がお好み?
(1)2006/09/02 10:12:00
美術商 ヒューバート
/中/
とはいえ、直接的な暴力の力学だけで全て片付くものでも無いという事は理解していますとも。そうでなくては、この魔都で顔役を張れるまでには至りませんからな。
この娼館を以前に訪れたのは半月ほど前になるだろうかね。蒸し暑い晩だったことを覚えているよ。頻度としては月にニ、三度。多いといえるだろうか。

先代とは美術品の収集で趣味が合ってね。書や骨董などの競りでよく顔を合わせたものだ。彼が水盤を手に入れた経緯を、私の方から話させて貰うことがあるかも知れないな。貴女の口から語っていただけるのなら、勿論それも嬉しい事だが。

■死亡時
そうだな、生前の地位や栄華など死の前にあっては何とも空しいものだと思っているからね。
(2)2006/09/02 10:28:57
踊り子 キャロル
/中/
月に二、三度…ね。
お忙しい中、そうやっていらしていただけるのは嬉しい事だわ。
今は媚児をお気に入りの様だけど、以前に私も貴方と、一度くらいは寝所を共にした事があるかもしれない…わね。

先代が水盆を手に入れた時に、私は偶然、彼と知り合ったのだけど──当時、私はまだ肖琅くらいの少女と言っても良い年齢だったかしら──貴方の方がもしかしたら、事情に詳しいかもしれない。

秘密を心のうちだけで独り言に書く事は私はしませんわ…と先に言っておきますね。
(3)2006/09/02 10:50:46
美術商 ヒューバートはメモを貼った。
2006/09/02 11:18:03
美術商 ヒューバート
― 一階・エントランス―
[玄関に入った彼を認めたのは見知ったボオイの一人であった。はっと居ずまいを正す青年を手招きし、主人の所在を訊ねる]

――ふむ、サロンに。客人か、ならば暫くは待つとしよう。席を用意して貰えるかね?

[頷いた彼に続き、メインホールへと入っていった]
(4)2006/09/02 11:37:06
美術商 ヒューバート
― 一階・サロン―
[館内にさざめく客達と妓女らの談笑の合間を縫って進む彼を見咎める者は誰も居なかった。忙しく立ち回る給仕らも己の仕事にかかりきりなのか、新たな来客の姿に反応する様子は無い。ただ先のボオイだけが、胡のために設えた席を示して会釈した]

ああ、そこで構わない。紹興酒を貰おうか。

[キャロルの来客とは日本人女性であると見えた。軽く手をかざして挨拶し、ソファに腰掛ける。葉巻を燻らせつつ、暫しの間*時を待った*]
(5)2006/09/02 11:37:20
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/02 11:42:47
墓守 ユージーン
─ 中庭 ─

『腐れた匂いだ。このような館で一体…。』

あ、いえ、
肖琅さんに会えて、私は………朱苑さん?

そんな形相で一体どうされましたか。
(6)2006/09/02 11:56:12
美術商 ヒューバートはメモを貼った。
2006/09/02 12:08:22
踊り子 キャロルはメモを貼った。
2006/09/02 12:11:46
学生 メイ
[漸くにしてサロンに戻ろうとしたところで、席に悠迅の姿がないことに気づいた]
[ぐるりと視線を巡らせると、中庭に肖琅と悠迅、苑の姿を認める]

──あ。
そっか、姐姐が相手してくれてるんだ。
……後で姐姐に謝っておかなきゃ。

[と、ボーイが胡の登楼を告げる]

胡大人が?
大姐は?──あぁ、やっぱり来客中なんだ。
わかった、すぐ行くね。

[サロンの席を設え直すように言うと、正庁へと向かった]
(7)2006/09/02 12:25:24
学生 メイはメモを貼った。
2006/09/02 12:28:05
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/02 12:38:43
学生 ラッセル
[黒の繻子目羅紗-ドスキン-の上衣をはためかせ、肖琅と悠迅の元へと近づいていく。]

「お帰りになる処でしたのね」

[肖琅の言葉が耳に入る。二人の間柄を思い患っている場合ではない。一瞬の感情を抑える。――これは、好機と言っていいのだ。]

「朱苑さん? そんな形相で一体どうされましたか」

[悠迅が歩み寄る僕の姿に気づき、肖琅も眼差しを向ける。二人の怪訝そうな表情に、僕は己の表情の硬さに気づいた]

いえ、お見送りしようと思いまして。

[相好を崩し、微笑みかける。僅かに肖琅に視線を送り、無言のうちに促す。
彼女は僕の裏の意図を知ってか知らずか、ともかくも立ち上がった。

妓女が出口まで客を見送ることもないではない。だがそれは、余程の上客の場合であることが常だし、客に妓女が連れ出されぬよう店の者がついているのが通例だ。
悠迅が当館の慣例に馴染みがないことはこの際幸いなことだった。]
(8)2006/09/02 17:21:48
学生 ラッセル
「ブロロ…」

[エントランスに近づくと、エンジン音が耳に入る。]

『これはついている…』

[僕の友人は洋車か上手くいけば汽車-自動車-を用立てると言っていた。
折良く汽車が手配できたのだろう。
計画は大幅に変更になったが、絶好のタイミングと言える。
僕は思った以上に上首尾に事が運ぶ予感に胸を高鳴らせた]
(9)2006/09/02 17:22:12
学生 ラッセル
『違う! 胡宝童だ。――あれは、胡の車か』

[僕は舌打ちを漏らした。魔都上海の黒社会の顔役――よりによってこんな時に……]

悠迅さんはひょっとしたら、西国の生まれではありませんか?

[僕は悠迅と素知らぬ顔で談笑しながら、その姿をやり過ごす。
胡はボーイと話をしながら、ホールへと入っていった。幸いなことに気づかれた様子はない。]
(10)2006/09/02 17:22:43
学生 ラッセル
[エントランスの車止めには、汽車は既になかった。僕はひそかに失望の溜息を吐いた。杜松や沈丁花、公孫樹の木に彩られたアプローチの向こうに、正門が見える。
桃色の灯籠の灯や、ネオンサインが瞬いていた。

僕たちは、アプローチへと歩みを進めた]
(11)2006/09/02 17:23:36
学生 ラッセル
[僕が何をしようとしているのか――僕の行動がいよいよ抜き差しならない辺縁に近づくにつれ、肖琅は緊張と不安を募らせていく。悠迅に受け答えするその口調は硬かった。

しかし、闇に沈むアプローチの中で、僕は隣にいる筈の二人の表情すら見定めることができない。]

おかしいな。門まで、こんなに距離はなかった筈なんだけど…。

[正門に飾られた灯籠の桃色の灯は、行けども行けども近づくことはなく闇の中で揺れている]
(12)2006/09/02 17:42:58
学生 ラッセル
「グァン…」

[可聴域を超えた空気の波が耳を圧し、クラリと眩暈を感じる。揺れる視界の中で、暗闇の中を一頭の蝶が舞飛ぶ姿が流れて消えた。]
(13)2006/09/02 17:43:54
学生 ラッセル
くそっ そんなはずが……

[僕は蟀谷-こめかみ-を抑え、遠い灯を睨む。強張った表情で、肖琅の手を取ると早足になった。悠迅の声が何か耳に入った気がするが、省みる余裕は既にない。

だが、どれ程歩みを進めたところで、灯は決して近づくことはなかった。まるで、水面に映った月影のように]
(14)2006/09/02 17:53:18
学生 ラッセルは、「どういうことだ…」と絶望の声を漏らし、館を振り返っている。
2006/09/02 17:54:46
学生 ラッセルはメモを貼った。
2006/09/02 18:12:43
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/02 19:24:12
美術商 ヒューバートはメモを貼った。
2006/09/02 19:34:33
学生 ラッセルはメモを貼った。
2006/09/02 19:38:12
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/02 19:52:19
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/02 19:56:23
学生 ラッセルはメモを貼った。
2006/09/02 20:04:16
墓守 ユージーン
『もう少し、肖琅の顔を。は…莫迦だ。
 最後に見れただけで、好い。』

「いえ、お見送りしようと思いまして。」

…ありがとうございます。
お二人に送って頂けるとは。

[己はニィアニィアと鳴き乍、三人の後ろをとことこと続いて歩いた。毛が逆立って仕方ない。厭な気配が、プンプンと漂っているのに人間達は気づいていない。
 煙たい靄や香水の匂いが上を見たらば漂っていた。耳のいい己には、舌打ちがはっきりと聞こえたが、己よりも近くにいるご主人様も、もしかしたら聞こえたかもしれない。]

『……あれは!胡。そうか。』

「悠迅さんはひょっとしたら、西国の生まれではありませんか?」
(15)2006/09/02 20:35:00
墓守 ユージーン
『やれ、後藤さんと話している時に故郷の訛りが出たか。にしても、朱苑は随分と勉強しているものだ。』

驚きました。
訛りはなくなったと思っていたのですが、自分では分からないものだ。そうです。本州の西の方に、上海の三倍程の面積の島がありましてね。そこの出身です。

[闇に沈む中で、己の眼は爛々と輝く。ニィアと己は低くのろく鳴いたが、人間達は未だ気づいていない。
 若い男と少女は、厭に緊張感を昂らせていたが、未だ気づいていない。若い男が何事か呟いていたが、その声を掻き消すように、己は、もう一度鳴いた。]

朱苑さん、何か…おかしくありませんか。
先程から…ずっと空気が纏いつくようだ。水を掻くように。

っ…!!!

朱苑さん、肖琅さん!?
(16)2006/09/02 20:42:31
墓守 ユージーン
『娼館から出ようとしたら………』

それ以上行っては…!
(17)2006/09/02 20:45:02
墓守 ユージーンは、抑えた声で、呻くように。
2006/09/02 20:45:34
墓守 ユージーン
『足早に桃色の光に照らされた娼館の扉を潜り抜けたように私には見えた。手に手を取り合い、くぐったように。しかし、未だに朱苑も肖琅も此処にいる。』

「どういうことだ…」

朱苑……?
扉を潜り抜けたのでは…。
(18)2006/09/02 20:51:06
墓守 ユージーンは、問い、戸惑って、その心情を現すように微かに笑みを浮かべる。
2006/09/02 21:00:02
学生 ラッセル
だめか……

[僕は絶望の声を漏らす。一体どういうことだ。目の前に見えている筈の場所にたどり着くことができないとは。

暗闇の中、桃色の光だけが酷く非現実的なもののように瞬いている。]

悠迅さん。どうしましょう。何故かこの先へは……
あれ? どうしたんですか。怪訝な顔をして。

いやですね、通りすがりの洋車でもつかまえようと……慌ててしまっただけですよ。

[僕は取り繕うように笑いながら言った。肖琅を掴んでいた手を離す。]
(19)2006/09/02 21:00:55
墓守 ユージーン
一体、私には…今、朱苑さんと肖琅さんが扉をくぐりぬけたように見えた…。何故まだ、ここに?
(20)2006/09/02 21:02:31
学生 ラッセル
なんだって!?
どういうことでしょう。

では、悠迅さん、先に行ってみてもらえませんか?
(21)2006/09/02 21:04:29
墓守 ユージーン
ぞっとしない…。
何がどう、起こったか分からぬが。
……良し、行ってみよう。

猫目を頼む。

[行ってはならない。
 己の第六感は異境の最中。荒れ狂うように鳴く。なのに、間抜けなご主人様は歩いていってしまった。ニィアニィアニィア。ニィア。]
(22)2006/09/02 21:09:17
学生 ラッセル
[これが、娼館の者を縛る何らかの呪であるなら、客の彼は制約を受けることはないはず――

猫目君を託され、僕は少々当惑しながら受け取った。一度出ても戻ってくるつもりがあるらしい。それとも、先程の僕たちの様子がそれ程までに奇怪だったのだろうか]
(23)2006/09/02 21:14:12
墓守 ユージーン
『何だ。この捩じくれるような歪んでいるような気持ち悪さは……朱苑さんが謂うように?
 遠い遠い。歩いている筈なのに、闇路が続く。あの華やかな堤燈まで辿りつけぬ。』

朱苑さん、私は……留まっているでしょうか。それとも、
(24)2006/09/02 21:16:16
墓守 ユージーンは、それでも尚、掻くように進もうと
2006/09/02 21:17:58
学生 ラッセル
[猫目君はなにかの気配を感じているのか、頻りに哭いている。]

これ……は…

[桃色の灯籠に近づき、その灯を追い抜いたかに見えた悠迅の姿は、また元の場所に戻っていた。]

不可思議だ……。
(25)2006/09/02 21:21:35
墓守 ユージーンは、後ろを振り向いた。
2006/09/02 21:24:42
学生 ラッセル
[僕が幻を見ているのか、彼が幻を見ているのかわからない。ただ、誰も先に進めぬという絶望的な事実がようやく飲み込めた]

―回想―

そうですか。悠迅さんは、四国の…。
あ、ひょっとしたら松山の――

いえ、黒猫君の名前から連想したのもあるんですが――
ええ、東亜同文書院の院生の友人がいるんですが。

彼が、数学の歴史に興味を持ってましてね。
悠迅さんから、伊佐爾波神社の算額を土産に貰ったことがあると――

松山の叔父は元気にしているかなあ。

[先程までの空芝居が今になって酷く空疎に思われた。僕は、上海を離れることはおろか、この娼館すら出れずにいる……]
(26)2006/09/02 21:31:59
墓守 ユージーン
[淀んだ異界に入り込んでいるのに、人間達は平然としていた。
 油が浮くように辺りの気配が歪んで見えるのにも気づいていない。己は恐怖のあまり、若い男の腕を引っかき、館の方へ逃げ去った。]

朱苑さんが謂われる通りだ。
辿りつけない。

あっ猫目!
(27)2006/09/02 21:32:13
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/02 21:35:17
学生 ラッセルは、「つっ! 猫目君!」と慌てて後を追った。
2006/09/02 21:36:07
見習い看護婦 ニーナはメモを貼った。
2006/09/02 21:39:21
学生 ラッセルはメモを貼った。
2006/09/02 21:40:22
墓守 ユージーン
[己は逃げる逃げる逃げる。ご主人様の声が聞こえるが、尚逃げる。己は、風のように中庭の繁みに飛び込んだ。何処も彼処も、歪んでいる。*人も全て歪んでいる。*]

─ 回想 ─

然り。朱苑さんはお詳しい。
松山までは行きませんが………そう謂えば、猫目は松山縁の名だった。はは、偶然と謂えば偶然。
 彼に、算額を送ったのは随分と前の事なのに、覚えてくれていたのだな。なるほど。彼と友人でしたか。彼と仲が良いのなら、朱苑さんが日本の文学や訛りに詳しいのも頷ける話。
扇に描かれた幾何学の美しい模様に惹かれて贈ったのです。

どうですか。今度遊びに来られる機会に────…
(28)2006/09/02 22:04:47
踊り子 キャロル
─一階・サロン─

[小百合から差し出された華やかな琥珀色の簪。王 裴妹は瞬きをする。]

まあ…奇麗。
小百合さんだから、こんなに華やかで素敵な品を見つけて来れるのねえ。
先代も目利きだったけれど、女性向けの装飾品なんかを見る目はイマイチで…、水盆兎も角、一歩間違えばガラクタと変わらない呪具だとか、後は家具や陶器が多かったかしらねえ。

[胡 宝童は装飾品を見る目もあった…と思い出しつつ、簪を受け取り、壁に掛けられた鏡の方へ近寄って行く。高い位置に一部を結い上げ、ゆるいウェーブの髪をおろした華やかな王 裴妹の金色の髪。柔らかな笑みを浮かべる小百合を無邪気な様子で振り返りながら、簪を髪に挿してみせた。]

有り難う、小百合さん。

[振り返る王 裴妹に、女中がやってきて胡 宝童の到着を告げる。
その女中の顔が、何故か王 裴妹には水面の波紋の様にぶれてみえるのだ。]
(29)2006/09/02 22:44:37
踊り子 キャロル
[最初は職務にあるまじき事に酔ってしまったのではないかと思った。]

『…なあに。
耳鳴りがするわ。

遠くから響く低い鐘の様な音、祭りの時の銅鑼ともまた違う…振動。
…うめき声にも良く似た。
水盆の水を取り替えた事が原因…ではないわよね?

なあに……これは?』

[生温い空気が捩れている。捩れている。
王 裴妹には、目の前の景色がそのように見える。
不安になり、*友人の名前を呼び*────。]

…さ、小百合さん。
(30)2006/09/02 22:45:29
見習い看護婦 ニーナ
[鏡に向かう王裴妹の姿を眺めながら、小百合は頭蓋の奥に発する低い耳鳴りが徐々にその音量を増していくことに気付いた。]

何事、かしら…

[耳鳴りと共に、目に映る風景もまた虹色の縁取りを持つ硝子細工の様に朦となり、周囲はより一層暗く遠く感じられることとなった。]
(31)2006/09/02 22:57:08
学生 メイ
[──キィィ]
[耳の奥で響く耳鳴りに正庁へと向けた足を止めた]

──?

[見慣れた廊下が奇妙に歪んで見える]

何これ!?

[叫ぶ己が声すらもどこか遠くに響き]

変だ、変だ、変だ、変だ。

[耳鳴りは止まない]

────、、、

[耐え切れぬ、と目を瞑ったと同時。耳鳴りは嘘のように引いた]
(32)2006/09/02 22:57:27
見習い看護婦 ニーナ
[目の焦点が合わなくなったが如く幾重にも重なる風景の中に、王裴妹の姿だけは元のまま居り、小百合は王裴妹が自分の名を呼ぶのを、その音韻ではなく口の動きによって、伺い知った。耳鳴りは最早轟音となって小百合の聴覚を支配し、自らの発した言葉すら、己の耳に屆くことはなかった。]
(33)2006/09/02 23:01:33
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/02 23:02:51
学生 メイ
──何、今の。

[改めて周囲を見回すが廊下は別段普段と変わらぬように見える]
[首をかしげつつも正庁へと足を踏み入れた]
(34)2006/09/02 23:03:51
学生 ラッセル
[黒猫は捷く、娼館の影にとけ込むように姿を消してしまった。
二人と共に館内へと戻った僕だったが、落胆と共に強い疲労感が押し寄せてきた。肖琅が長椅子に腰を降ろすのを見届けると、僕も回廊の飾柱に身を預ける。石柱の表面の金色の龍は藻井へと伸びている。

中庭の水盤を見るともなしに眺める。

――詳しいわけではないですよ。ああ、そうか。悠迅さんがそう思っても不思議ではないですね。彼から聞いた、というわけではないんです。ええ。僕の素性についてはいずれお話できれば―

その時は匂わせる程度に留めておいた。ここから出た時のために。
「今度遊びに」と言ってくれた彼の言葉には、きっと一点の曇りもなかったろう。]
(35)2006/09/02 23:04:19
学生 メイはメモを貼った。
2006/09/02 23:10:43
踊り子 キャロルはメモを貼った。
2006/09/02 23:10:48
学生 メイはメモを貼った。
2006/09/02 23:11:34
見習い看護婦 ニーナはメモを貼った。
2006/09/02 23:14:15
お尋ね者 クインジー
ー従業員用の区画・小部屋ー

[腹と頭に包帯を巻かれた男が、苦しげにうめいたかと思うとさっと目を覚ました。
汗と血で濡れた体を起こそうとしたが、激痛に思わず身を折った。]

なん…だ、この感じは…
気分が悪い…最高にヤバい感じがするぜ…
(36)2006/09/02 23:29:09
踊り子 キャロル
[──中庭の隅でゆらりと一つの影が立ち上がる。
阿瑪韵──縮毛を得体の知れぬ生暖かい風に靡かせ、裸足で中庭の中央へと歩き始める。

娼館を出た時よりも擦り切れた衣の一部が千切れて舞う。
──血の匂い。かすかな呻き声は、それは屍鬼と呼ばれるの物の声では無く、僧が苦痛を堪える音だ。

僧はずるずると足を引き摺っている。
僧が歩いた後に、ぽたりぽたりと血が落ちる。
僧は水盆を目指して歩いている。]


「……霊脈に連なる井戸と…影見の水盆が据えられたこの土地も…、屍鬼の蠢く…異界に落ちたか……?

否、此処はあの世とこの世の狭間。
……彼処に見えるは、生者の姿か。将又全ては屍鬼の姿か。」

[阿瑪韵は鉄錫を杖替わりに、手入れの行き届いた中庭の土に突き立て、低く読経する様な声で、誰に共なく語る。
何故にか、娼館内に居た者達──あの世とこの世の狭間に落ち込んでしまった全ての者達の耳に──、耳鳴りを断ち切るような僧の声が響いた。

刻限は既に夜へ。──四角に切り取られた中庭の空を見上げれば、塗り潰された漆黒に暗赤色の月が見える。]
(37)2006/09/02 23:34:44
墓守 ユージーン
猫目────

    猫目────

一体どこへ行ってしまったのだろう。
すっかり怯えて逃げてしまった。

この…気味が悪い気配はどうした事だ。
温い夏の空気はあるが、砂のように膚の裏をざらつかす。
されど、ゆぅるりと穏やかに流れている。

……人々はさざめき合うが、私達に気づいていないかのようだ。


『……この魔都では素性がはっきりしない人間は万と居る。
 私も幾らも口を閉ざさなくてはならぬ事あり。民族同士が手を取り合い、善く生きれるように、虚虚実実なる駆け引きをしてゐる。
 されど、「楽しみにしています」と笑って言った言の葉は偽りでない。』

                          ────猫目
(38)2006/09/02 23:35:02
お尋ね者 クインジー
[一体どれくらいの間意識を完全に失っていたのかと考えたが、暗い小部屋の中では何も伺い知れなかった。
ふと体にまとわりつく包帯で、さっきまでそばにあった甘やかな香りが今は近くにいないことに気がついた。]

まさか、本当にここが地獄だというんじゃないだろうな…?

[痛みをこらえてベッドから立ち上がると、血にそまった上着を肩にひっかける。
そこまでの動作を苦労してこなしたが、やがてふと思い立つ。]

こんなにすぐ立ち上がれるくらいの軽い傷だったか…?

[すでに館に迷いこんだ時に奇妙な感覚には気が付いていた。
まさか、重体の傷が治りきるくらいの間眠っていたということはないだろう。
それにしては流れ出た血が未だ固まりきっていない。
彼は自身の血がこびりついた手をじっと見つめる。闇の中でしばらく佇んでいた。]
(39)2006/09/02 23:47:05
学生 ラッセル
僕は――

[酷い眩暈がするのか、客や女給たちの姿が朧に見える。軽く頭を振ると、柱から重い体をもたげ、再び黒猫の姿を探す]

猫目君。どこにいるんだ?
(40)2006/09/02 23:48:34
墓守 ユージーン
[己はギニィアと鳴いて、近くに来たご主人様の腕の中に飛び込み、染み入る温もりを噛み締めると、異様ないでたちの僧を凝っと見た。腐臭がする。]

………!
い、一体、どこから…いや、どうされましたか?

酷い傷だ。命に関わる。   !!!
(41)2006/09/02 23:49:50
墓守 ユージーンは、シャリンと高らかに鳴らされた鉄錫の音と、低い声に気圧された。
2006/09/02 23:51:30
お尋ね者 クインジーはメモを貼った。
2006/09/02 23:52:29
学生 メイ
[耳朶に暗く──誰かの、声]

……何、今度は──声?

異界──彼の世と、此の世の──間?
──そんな。

[真逆、と。中庭を──外を──見る]
[そこには、見知らぬ僧が一人]
[ぶつぶつと何かを呟いているように見える]

……でられない?

[ばたばたと音を立ててエントランスへと走った]
(42)2006/09/02 23:55:46
学生 メイ
[走る。門の向こうには光が溢れている]
[いつもどおりの賑やかな大路だ]

──。

[走る。大扉を抜け、アプローチを抜け、大路へ]
[走る。走る。走る──こんなに遠かったろうか?]

──っ!?

[気が付くと、通り抜けた筈の大扉の前に──立っていた]

──……うそ。

[そのまま、呆然と立ち竦む]
(43)2006/09/02 23:58:40
学生 ラッセル
[中庭の物陰を注意深く探しながら巡っていると、目の前の灌木の影から件の黒猫が走り去っていった。猫は悠迅の懐の中へ飛び込む]

ああ、よかった。

…でも、また逃げられちゃった。

[コロンの匂いが強すぎたのだろうか、とカッタウェイをくんくん嗅いでみる]
(44)2006/09/02 23:58:48
踊り子 キャロル
─一階・サロン─

[王 裴妹は耳元を押さえて、目の前にいる小百合を見つめる。小百合もまた自分と同じ状況にあるのだと言う事が、その様子から見て取れる。

只、小百合よりも近くに居たはずの女中の姿が奇妙だ。
女中は何事も無かったかの様に、王 裴妹に話し掛けてくるのだが、王 裴妹にはその声が聞こえない。驚いて女中の手を取ろうとして、王 裴妹は虚空を掴む様な感触にぞっとして目を見開き、悲鳴を上げる。

──実体が無い。


その時、何処からとも無く阿瑪韵の声と鉄錫の響く音が。





────────────此処はあの世とこの世の狭間。]
(45)2006/09/02 23:59:52
墓守 ユージーンは、学生 ラッセルをちらりと見た。
2006/09/03 00:01:38
墓守 ユージーンは、学生 ラッセルに話の続きを促した。
2006/09/03 00:01:58
学生 ラッセルは、振鈴のように響く僧の鉄錫の音に、意識を釘付けにされる。
2006/09/03 00:07:54
学生 ラッセルは、墓守 ユージーンに話の続きを促した。
2006/09/03 00:09:47
学生 ラッセルは、悠迅さん、喉が潤いました。ありがとう。キャロルさんにも誰か
2006/09/03 00:10:06
学生 メイは、踊り子 キャロルに話の続きを促した。
2006/09/03 00:11:30
お尋ね者 クインジー
[奇妙に空間に響く錫杖の音に、はっと顔をあげた。
どこからともなく聞こえる壮年の男の声。
しかしその内容は全く理解の範疇外だった。]

……くっ

[だが、負った傷を中心に周囲の空気がねじれるかのような感覚を覚えて、彼は片手で口元を覆い膝をついた。
激しい耳鳴りが頭を揺らす。]

…くそっ、やめろ、よせ、その音を…っ
(46)2006/09/03 00:12:58
学生 ラッセル
[ホールから駆け出すメイアルの姿がちらと見えた。僕は気づかないフリをした。]

『逃げられればいい。僕もそうしたかったのだから』
(47)2006/09/03 00:15:49
踊り子 キャロル
─一階・中庭─

[悠迅に声を掛けられても、阿瑪韵が振り返る。
白目の四隅が見える程に確と見開かれた双眸。
其れ以上近付くのでは無いとでも言う様に、鉄錫を悠迅に突きつける。]

「狭間に迷いし者達よ、汝らの中から屍鬼を見つけ出し、滅さん事を。」

[悠迅に背を向ける。
血と共に粘液質の闇をちらちらと足下に零しながら、水盆を目指し。影見の力を借りて、僧は何を胆振出さんとするのか。]
(48)2006/09/03 00:15:55
未亡人 オードリー
-1F 廊下-
少しさぼり過ぎちゃったかしらねえ……。

[ウォンの手当を終え、サロンへ向かって歩く。どこからか腐ったような匂いが微かに漂ってくる]

……?なあに?この匂い?変な食材でも出しちゃったのかしらね?

[厨房の方を見ようとして、周りが妙にゆがんでいることに気がつく。途端に きぃん と耳鳴りがし、頭が鈍く痛み出す]

っ……!

[くらりと身体が傾く。とっさに壁に寄りかかる]

そんなに飲んでないはずなのに……どうしちゃったのかしら?

[額から汗が噴き出すのを感じる。世界がゆがんだような感覚に捕らわれる]

大丈夫……すぐに酔いなんて醒めるわ……。

[身体を壁に預けたまま、揺れる感覚に耐えた]
(49)2006/09/03 00:16:01
学生 ラッセルは、オードリーに黄の見張りを頼まれていたことをすっかり忘れている
2006/09/03 00:16:57
見習い看護婦 ニーナは、踊り子 キャロルに話の続きを促した。
2006/09/03 00:19:28
未亡人 オードリー
[遠くで しゃらん と金属のような音が聞こえる
続いて何か男のような声が聞こえる。]

……異界……? 屍鬼……?

[少しずつ汗がひいていく。歪んだ世界が戻っていく
ゆっくりと目を開ける]

この声、どこから聞こえているのかしら?

[壁に手をついたまま、サロンへ向かってゆっくりと歩き出した]
(50)2006/09/03 00:22:30
墓守 ユージーンは、鼻先に鉄錫を突きつけられ、ごくりと唾を嚥下し
2006/09/03 00:28:03
見習い看護婦 ニーナ
─ 一階・サロン ─

[立ち上がった小百合の目の前で、王裴妹の手が女中の体を擦り抜けた。小百合は口元に両の手を当て、目を見開く。それがどういった理由に依るかは知らずとも、嬉しからざる事態であることは明白であった。]

裴妹さん…… ! !

[小百合は、王裴妹に手を差し延べた。そしてその手が王裴妹に屆いたその刹那、鉄錫の音が彼女の脳裏に木霊した。]
(51)2006/09/03 00:28:54
墓守 ユージーン
─ 一階・中庭 ─

なっ…待って!待って下さい。
一体、………何を、何をしようと。

屍鬼…これは屍鬼の仕業だと謂われるのですか!
(52)2006/09/03 00:31:32
お尋ね者 クインジー
はぁ…はぁ…はぁ…

[少し容態が落ち付いたのを感じ、半ば這うようにして扉に辿り着く。
扉の外に見張りらしきものはなく、彼は易々と部屋を脱出した。]

とにかく…外へ。
裏切り者の趙をぶちのめして…そして…それから…

[従業員がパタパタと小走りにやってくるのが見えた。
とっさの事で、彼は倒れそうになりながらもなんとか体勢を保つのが精一杯だった。
騒がれても困ると、ズボンに忍ばせてある獲物に手を伸ばす。]

…!?
(53)2006/09/03 00:32:59
学生 メイ
[呆然としていたのは僅か一瞬のこと]

──っ。

[弾かれたように館内に振り返り、誰かを探す]
[サロンに求めていた姿を認めた]
[慌てて駆け出し、サロンに飛び込み]

──大姐!!ここ、なんか変!!

[半ば悲鳴に近い声]
[耳の奥では、未だ声が続いている]
(54)2006/09/03 00:33:01
お尋ね者 クインジー
[従業員は彼との距離が縮まっても歩く早さを緩める様子はなく、正面衝突も辞さないスピードで接近して来た。]

なんだ、くそっ。

[ナイフを取り出し、身構えた瞬間。
信じられないことに、正面からやってきた従業員は彼の体をするりとすり抜けたのだった。]

……っ
(55)2006/09/03 00:37:07
ごくつぶし ミッキー
[ここで何かが異変が起こっている。しかし、それが何かはわからない。
今までどんなトラブルが起きる度、どんな類のものかを分析し、即対応してきたハンにとって、それは初めての事態だった。]

あの世とこの世の狭間?何の話だ?!

[聞こえてきた声に向かい、思わず怒鳴る。]

くそ、姐さんやオードリーさんは無事なのか?
とにかく探さねえと……

[ハンは他の人影を求め足を速める。]
(56)2006/09/03 00:37:42
お尋ね者 クインジー
[言葉よりも、今目の前で彼自身が体験したことにより、彼は漸く事態を理解する。]

…最高に…ヤバいんじゃないのか…これは…

[自分の体の痛みをどこか遠くの物に感じながら、廊下に突っ立っていた。]
(57)2006/09/03 00:48:23
踊り子 キャロル
─一階・中庭─

「如何にも。屍鬼が迷い込んだ“狭間”へ、生者が数名同様に引き込まれた。」

[阿瑪韵が水盆の前に辿り着く。シャリンと高らかに鳴らされた鉄錫の音。悠迅が呼び止める声、遠くで響く媚児の悲鳴。

──水面がさざ波の様に揺れる。
──阿瑪韵が覗き込む、其処に何が映っているのか。]



「嗚呼──。哀れ、知らぬままにおぞましき屍鬼と成り果てた者が二名、…既に死したる事を知ってか知らずか……、赤黒き悪夢の中を彷徨っているであろう。既に両者の屍鬼は悪夢の中で出会って居るかもしれぬ。

そして、屍鬼の狂気に魅入られ──血腥きを望む者が一名。

…この水盆の影を覗き真実を見得る者────影見が一名。
霊脈より死者の真実のみを見抜き得る────霊視が一名。
異界との交わりの刻を知り、屍鬼の影を封じ得る者が一名。
(58)2006/09/03 00:53:14
踊り子 キャロル
[僧の声が、全員の耳の内に直接働きかける様、再び響き渡った。
そしてそのまま、阿瑪韵は、ドサリと大きな荷物が崩れる様な音を立てて、水盆の前に倒れた。僧の目は虚空を見据え見開かれたまま、血の気を失い気を失った様だ。

何時の間にか、不快な耳鳴りと空間が捻れるあの酩酊感は収まっていた。そして常と変わらぬざわめきと楽の音が“狭”に落ちた娼館に戻って来る。それは、戻ったと言うべきか、偽りの現実世界が*見えているだけなのか*。]
(59)2006/09/03 00:55:13
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は、王裴妹の白い手を握り締めた。奇妙な振れは変わらぬが、王裴妹は違いなくそこに居る。耳鳴りは鉄錫の音に圧されて軽微となり、老人の嗄(しわが)れ声が彼女の頭に響き渡った。小百合は王裴妹の手を握りつつ、老人の言葉を反芻した。]

屍鬼… 狭間に迷いしもの…

[巷を賑わす流言が、小百合の脳裏に蘇える。屍鬼、死人にして屍肉を貪り喰う悍(おぞま)しき輩。そのようなものが真にこの世に。小百合は王裴妹の手に目を遣った。]
(60)2006/09/03 00:55:20
踊り子 キャロルはメモを貼った。
2006/09/03 00:59:19
墓守 ユージーン
『屍鬼…既に死して黄泉の門を潜り、しかして還りし死人なりや。血を啜り柔らかな腸を貪り、餓え彷徨うもの………ただの流言だと思っていたが。…そも、目の前の僧は生きているのか。黄泉帰りか。』

………! お坊様!!
(61)2006/09/03 01:03:08
踊り子 キャロルは、見習い看護婦 ニーナに握られた手は確かに実感を持っている。女中の時とは違う…。
2006/09/03 01:04:25
学生 ラッセル
屍鬼……
あの話が真逆…現実……?

[煙館の…幻惑の中に逃避する人々の繰り言ではなかったのか。いや、そう思いたかっただけなのか――

存在感が希薄に、夢の中の群衆のように不明瞭な輪郭の人々の中の、明瞭な人影を僕は探す。

僧を含めると、全部で十二人。

この中に二体の屍が…居る]
(62)2006/09/03 01:05:47
学生 ラッセル
申し訳ありません。お客様方。
この異変が終わるまで、当館は通常通りの営業はできません。
どうするか、一度話しあいましょう。

ひとまず――

[僕はそう言うと、僧の元へ歩みより、抱き起こす。治療が必要だろう。二階へと運び上げることにした。]
(63)2006/09/03 01:10:10
墓守 ユージーン
一体…一体、これは……

『まだ生きている。早く手当てをせねば。』
(64)2006/09/03 01:11:52
お尋ね者 クインジー
[落ち付くために、壁に背をあずけて立つ]

屍鬼…屍鬼か…
くくく…死に損ないの落ちる場所には相応しい…か
でき過ぎた話だ…くくく…
(65)2006/09/03 01:12:32
墓守 ユージーン
『このような事があったのに………人々は騒ぎ立てもしてない。
 ぞくりとする。』
(66)2006/09/03 01:12:58
墓守 ユージーンは、学生 ラッセルに*手を貸した。*
2006/09/03 01:13:27
学生 ラッセル
[僧を抱き起こした時、ふわりと耳元をなにかがかすめる。頭上を見上げると、紅い月の元、蝶が幻のように舞っていた。]
(67)2006/09/03 01:14:08
お尋ね者 クインジーは、出口を求めて移動
2006/09/03 01:14:10
美術商 ヒューバート
― 一階・サロン―
[サロンに焚きしめられた香の薫り。年代物の紹興酒を味わいつつ、胡は寛いだ一時を過ごしていた。杯を干し、葉巻に再び火を点そうとした時――思いがけず、視界がぶれた。
さざ波のような“ゆらぎ”を感じ、視線のみで四囲を探る]

店の者も……客人にも気付いた様子はない、か。
さりとて、この程度で酔いの回る筈も無し。
(68)2006/09/03 01:14:50
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/03 01:15:14
美術商 ヒューバート
[毒を盛られた、等という可能性を胡は考えなかった。この館との繋がりからではなく、青幇の幹部という己の立場、彼を取り巻く者達の行動を分析し計算した上での結論であった。今、彼を毒殺して利を得る者など誰もいなかった]

『では……まさか、もう遅かったというのか……?』

[内心の危惧を追い打つように、脳裏に阿瑪韵の語り声が響いた。胡は葉巻を手にしたまま、殷々と続くその声を反芻した]
(69)2006/09/03 01:17:05
学生 ラッセル
悠迅さん… お客様にそんな…

[言いかけた言葉を逡巡の後呑み込む。これからはここに「居る」者が力をあわせなければならないのだろう。

だが、時として訪れるであろう、その逆の運命にも思い至らずにはいられなかった]
(70)2006/09/03 01:18:19
踊り子 キャロル
[小百合の手を握りしめたまま、周囲を素早く見渡す。
異変に対して、主人として対応しなくてはならない。
それに、今、耳に直接響いて来る声は阿瑪韵の物に違いない。]

屍鬼が……この中に。
それに、狂気? 影見? 霊……。

[──目を凝らせばサロンから中庭の様子が見える。
闇に慣れれば、メインホールと火時計の灯りに照らされ、苑がすでに阿瑪韵を運び出さんとして行く様子が見えた。]
(71)2006/09/03 01:21:03
学生 ラッセルは、悠迅と共に二階へ阿瑪韵を担ぎ、小部屋で治療を施した。
2006/09/03 01:21:32
ごくつぶし ミッキー
屍鬼……話には聞いた事あるが……。

[ハンは呆然としつつ、聞こえてくる言葉を口に出して再確認する。]

血腥きを望む者、影見、霊視、屍鬼の影を封じ得る者……

とにかく、ここに仇なす者がいると言う事か。
(72)2006/09/03 01:21:55
ごくつぶし ミッキー
―1F・サロン―

[様々な事を考えながら、飛び込んだ部屋にキャロルと小百合の姿を見出し、ハンはほっとした表情を浮かべる。]

姐さん、それにお客人、ご無事でしたか……良かった。

[ハンはキャロルに駆け寄ると、油断無く辺りに視線を走らせながら*傍らに立った。*]
(73)2006/09/03 01:29:03
踊り子 キャロル
…小百合さん。
私と小百合さんの様に、こうやって実体を持ってこの場所で、触れ得る人間がどれだけ居て、誰なのか──。
小百合さんの様に、お客様が巻き込まれてしまっていないか。
確かめなくちゃいけないわ。

…例のお坊様と、苑…それに今日いらしたばかりの悠迅さんの姿が見えたけども。ほら、今、常と変わらず、私達にも気付かない女中の様に、彼等とも触れ得ないのかもしれない。

お坊様の声は、屍鬼二名を含む、十二名の者が私達と同じ場所に居ると告げていた。

小百合さん。小百合さん。
私が屍鬼じゃないかと怖いかもしれないけれど、一緒に来ていただける?
(74)2006/09/03 01:31:50
美術商 ヒューバートはメモを貼った。
2006/09/03 01:37:50
学生 メイ
──一階 サロン──

["声"が止むと同時、周囲に音が戻ってくる]
[だがそれは、どこか遠く虚ろな響きを持っていて]

──。

[裴妹のそばに座る女性がその手を握っているのが見えた]
["声"を思い返す]

屍鬼?

[噂ではなかったのか。そもそも話半分、と彼女は碌に聞いてさえ居なかった]
(75)2006/09/03 01:37:58
学生 メイ
[けれど、其れが実在するというのなら]
[──館から出ることは出来ない]

──殺される?

["屍鬼を滅せ"と、"声"は言った]
[屠られる前に──]

──。

[それは余りに現実とはかけ離れていて]
[彼女は呆然とその場に*立ち尽くしていた*]
(76)2006/09/03 01:39:09
学生 ラッセル
[阿瑪韵から染みついた血の臭いと、そして今日一日の疲労や汗を洗い流すため、熱いシャワーを浴びる。シャツを着替え、部屋を出た。
空いてる部屋を確認すると、人数分の鍵を取って階下へと向かう。
客全員に鍵を配っていった。その手が、一人の女性の前で止まる。]
(77)2006/09/03 01:40:34
未亡人 オードリー
-1F サロン-

[ゆっくりと歩いているうちに頭痛が治まってくる
ふらつきながら歩いていくと、メイドが近寄ってくるのが見えた]

ああ、ちょっとあなた、お水を……

[伸ばした手の先をメイドがすり抜けていくのが見えた]

!?
(78)2006/09/03 01:40:39
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は王裴妹の言葉に頷いた。]

裴妹さんが屍鬼のはずありませんもの。怖いだなんて。

[ほっそりとした白い指を王裴妹のそれに絡めつつ。]
(79)2006/09/03 01:41:09
学生 ラッセル
小百合さん!?

貴女……まだ…ここに居たんですか。

[僕は、彼女の前で呆然と呟いた。]
(80)2006/09/03 01:41:54
踊り子 キャロル
[小百合の手を取ったまま移動しようとして、范 主干が来てくれた事に気付く。]

…私と小百合さんは無事よ。
でも、閉じ込められてしまった…のね?

[こうして口をきく事が出来る范 主干は、女中とは違うのだろうか?…と、キャロルはおそるおそる近寄り、主干の力強い腕の存在を確かめる様に、そっと触れて見た。]
(81)2006/09/03 01:42:27
学生 メイはメモを貼った。
2006/09/03 01:44:27
学生 ラッセルは、「キャロルさん、范さん、おつかれさまです」と二人にも声を。
2006/09/03 01:44:58
お尋ね者 クインジー
[体を引きずり歩きながら、そういえば…と、手当をしてくれた女のことをなぜか思い出した。
あの女も「こちら側」に落ちてしまったのか、それとも…]

[先程からの景色と、入り込んだ時の臭いとでなんとなくこの場所のあたりはついていた。
娼館──
あの女も様子からすると、娼妓の一人だろう。]

…はぁ…はぁ…はぁ…
(82)2006/09/03 01:46:08
お尋ね者 クインジーはメモを貼った。
2006/09/03 01:47:43
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は、朱苑の言葉に不思議そうな顔をした。]

長居したつもりはありませんでしたけれど…
(83)2006/09/03 01:50:06
学生 ラッセル
す、すぐ帰った方がいい、というつもりでああ言ったんですよ。

[僕は、追い返すには語調が弱かったのだろうかと少々悔いた。]

なんていうことだ……
貴女まで、この騒動に巻き込まれるとは。
(84)2006/09/03 01:53:41
学生 ラッセル
キャロルさん、あのお坊さんの治療や雑事はこなしておきました。
ここに「居る」店の者は混乱しているかもしれません。
よろしくお願いします。
(85)2006/09/03 01:56:49
お尋ね者 クインジー
[漸く見覚えのある場所を見つける。入り込んだ時にいた中庭が見える場所だ。
僧形の男が介抱され、寝かせられている。先程の出来事の一因が僧にあることは一目瞭然だった。
彼はつかみかからん勢いで寝ている僧に詰め寄った]

おまえ…おまえか、さっきのアレは!?
ああ!?
屍鬼だなんだとほざきやがって…場合によっちゃあ、ただじゃすまさねぇ…っ
(86)2006/09/03 02:01:10
お尋ね者 クインジーは、阿瑪韵を睨み付け、腰におさめてある*獲物をさぐった*
2006/09/03 02:02:30
お尋ね者 クインジーはメモを貼った。
2006/09/03 02:03:20
踊り子 キャロル
[范 主干に触れた手をそっと離し、苑に向き直る。
やや青ざめた貌で、それでも頷いて。]

…ええ。ありがとう、苑。
お坊様はご無事なのね。

[頷けば、同じサロンの中にオードリーが慌てる姿が。
媚児の戸惑う姿が。

そして、中庭から聞き慣れない怒声が聞こえる。
あれは一体誰の声だろうと*首を捻り*。]
(87)2006/09/03 02:04:39
踊り子 キャロルはメモを貼った。
2006/09/03 02:07:15
村長の娘 シャーロットはメモを貼った。
2006/09/03 02:07:26
学生 ラッセル
[小百合は、慌てふためいて逃げ出そうと言うのでもなく、落ち着いているように見えた。目の前の怪事にしかほどの恐怖感を感じていないのだろうか。

それは、未だ現実感がないためなのだろうか。]

―ねえ

[耳元で……]

―遊んでよ


―いつものように…

[昼下がりの囁きが不意に甦る]


『貴女の母と同じだ…』

[危険のその際を愉しむ――その姿に小百合がふと重なった]
(88)2006/09/03 02:08:49
学生 ラッセル
これから此処がどうなるか―誰にも予想できない。

貴女も…気をつけてください。

[僕はそう言うと、小百合の元を去った]
(89)2006/09/03 02:12:42
学生 ラッセルはメモを貼った。
2006/09/03 02:15:58
見習い看護婦 ニーナは、学生 ラッセルの言葉に「お気遣いありがとうございます」と微笑んだ。
2006/09/03 02:18:02
鍛冶屋 ゴードン
[酔いがまわったのだろうと思った。
疲れすぎていたんだ。そうだ、悪い夢なんだ。
軍人という生き物はどうも頭が堅くて具合が悪い。
その観点から見ると、平松は非常に軍人らしい軍人だ。
酔いは、もうすぐ覚めるだろう。そして、彼は知るだろう。
その夢だと思いたいものは覚めないことを。]
(90)2006/09/03 02:20:13
未亡人 オードリー
……今のは……

[呆然と自分の腕を見つめる。メイドはそのまま去っていった]

【確かに……触れたはず……】

[ふと前を見るとフェイメイが立っているのが見える]

キャロルさん!

[動揺しているとはいえ、店が開いている間は英名で呼びかける事だけは忘れなかった
キャロルの元へ早足で近寄る。急いでいても走ることはない。つねに優雅であるべきだ]
(91)2006/09/03 02:26:34
美術商 ヒューバート
[しばし呆然としていた胡の意識を引き戻したのは、サロンに駆け込んできた用心棒の巨躯であった。だがその足音にも店員らが気づく様子は無い]

『彼らには見えていないのか……彼らは“十二名”から外れた者という訳か』

[否、現世からという意味であれば外されたのは胡自身の方であったろう。彼はソファを立つと、范の辿りついた円卓へと近寄った]
(92)2006/09/03 02:35:15
見習い看護婦 ニーナは、踊り子 キャロルの傍で、只々事の成行きを*眺めていた*。
2006/09/03 02:38:29
鍛冶屋 ゴードン
[平松の耳にもしっかり届いたはずだ。屍鬼の話が。
そして、鼻で感じもしたはずだ。只ならぬ予感を。
こんなとき、豪胆な軍人ほど、いや平松はそんな軍人ではない。
本性が露になっていくような感覚を覚える。]

畜生!!なんだってんだこりゃよ!!

[思わず腰に下げた軍刀を抜き、戦慄く手で構える。
如何にも軍人らしい姿だが、どこか決定的な無様さを感じさせる。]
(93)2006/09/03 02:40:41
学生 ラッセルは、いつの間にか、回廊に吊られた揺椅で眠りに*落ちている*。
2006/09/03 02:41:00
美術商 ヒューバートは、軍刀を抜いた平松の様子に足を止め、振り返った。
2006/09/03 02:45:15
美術商 ヒューバート
― 一階・サロン―
[鋭い視線で彼の様子を検分、帝国軍人―それも士官ないし将校だろうと見当をつける。困り顔に苦笑を浮かべ、よく通る声で話しかけた]

お客人、まことに失礼ながらその刀をお納め頂けますかな。此処は界隈にも名を知られた妓館にて、刃傷沙汰はお控え願いたく存ずる次第。何れかの将校様とお見受けしますが、まずはお静まり願えますまいか?
(94)2006/09/03 02:49:56
鍛冶屋 ゴードン
[猛る平松に、男が諭す。当然だ。平松はやり過ぎだ。
だが、状況が状況だけに―日中関係の緊張気味の
状況を鑑みれば、精神の疲弊したいち軍人の行為も
少しは正当化されるであろうか。]

何をしたり顔でほざくか!ついにチャンコロども
俺らに刃向けやがったか!やるならやってぜるぞ。

[平松は変だ。この周囲の状況、どう考えても
日中が戦争状態に突入する前触れには見えるまい。
だが、戦場という現実の極限を眼前に生きる
軍人には、屍鬼たる御伽噺は信じたくはないものだ。
しかし、軍刀が確かに隣にいた女を斬ったはずが、
手応えのない様子を実感するに、平松の表情が青ざめていく。]
(95)2006/09/03 03:00:32
鍛冶屋 ゴードンは、肩を落として軍刀をおさめる。
2006/09/03 03:00:50
美術商 ヒューバート
[制止に激昂したかのように、眼前の軍人が刀を振るう。止める暇も無いその動作はしかし、空を切るようにメイドの躯を透りぬけていった]

今のこの状況にも、騒ぎ立てる者は居りませんな……。
先ほど聞こえた声、あれが真実や否やは私も存じません。しかし、信じ難い事とはいえ、今私どもが何某かの怪異に遭遇していることは事実でしょう。
まずはこの場の状況を確かめるのが先決か、と。
(96)2006/09/03 03:22:56
未亡人 オードリー
キャロルさん、いったい何が起こったの?
さっきの声は……?

[大声が聞こえてくる。とっさにそちらを振り返る]

な……っ!

[平松が若い娼婦を斬りつけるのが見えた]

平松様!なんてことを!

[女の身体を刀がすり抜ける。女は誰かを捜すようにキョロキョロと周りを見ている]

……無事……みたいですわね……。

[ほっと息をつく]
(97)2006/09/03 03:25:54
美術商 ヒューバート
嗚呼、失礼。名乗りもしておりませんでしたな。

[ともすれば軽侮と取られかねぬ、軽い会釈。柔和な表情の奥で黒瞳が平松を見つめた]

私は大世界(ダスカ)にて碧瑞飯店を営む、胡 宝童と申す者。こちらの主人とは馴染み故、先ほどより罷り越していたのですが……このような事態に遭うとは、なんともはや。
宜しければ解決の為、将校様のお力をお借りできますまいか?
(98)2006/09/03 03:28:26
美術商 ヒューバートは、未亡人 オードリーの悲鳴に視線を向け、(心配ない)と目配せした。
2006/09/03 03:29:21
鍛冶屋 ゴードン
[青ざめた顔に、生気が次第に戻り始める。
頭の堅い軍人気質の平松。彼に比して諭す男は、
どちらかというと頭の切れる参謀系と感じた。
刃には、頭という動力がないとうまく機能しないもので。]

………ふむ、そうだな。どうやら俺らが見える者、見えない者。
まずはその区別をはっきりさせないといけないな。
その”十二名”とやらを把握しないことには、
どうにもこうにも話が進まないというわけか。

[先ほどの興奮ぶりとは打って変わり、至って冷静な分析。
”十二名”にどれだけきな臭いことに慣れた者がいるだろう。
下手をすれば、平松ただ一人がそれかもしれない。
冷静になれば、そんな最悪の事態すら想定される。]

俺は平松という者だ。上海陸戦隊の者で、階級は大尉。
(99)2006/09/03 03:29:29
美術商 ヒューバート
平松大尉様、ですな。どうぞ宜しくお願い致します。

『左様……先の“十二名”。己と平松、彼の行動に反応したオードリー。先ほど聞こえた悲鳴は媚児のものだった。彼の僧を含めるならば、他には――』

[心当たりはあった。何れ疑いようもなく、館の主―ひいては水盆の所有者たる裴妹もその一人であろう、と。そして先ほどより彼女と会話していた来客。彼女もまた巻き込まれたのではないか、と胡は思案した]
(100)2006/09/03 03:43:07
未亡人 オードリー
[二人の側に近寄る]

胡様がいらっしゃってたのですね。裏におりましてご挨拶が遅れました。申し訳ございません。

[優雅にお辞儀をする。普段の声に戻っていた。]

先ほどから周りの者と関わることができないようなのですが、いったい何が起こったというのでしょう……?

[声が聞こえている相手は少なくともこの二人のようだと素早く判断する。他には誰がいるのだろうか……?]
(101)2006/09/03 03:48:55
美術商 ヒューバート
オードリー、久しいな。

[応え、彼女に答えを返す。己が此処へ来た理由と重ねて]

何が――と言われれば、先の声が一つの説明にはなるだろう。
我らは現世と常世との狭間に落ち込んだのだ、と。
屍鬼に成り果てたという二名を退治せねばならぬ、と。
(102)2006/09/03 03:54:51
美術商 ヒューバート
以前より、上海近辺で胡乱な噂を撒く異相の僧が居るという話は私の耳にも届いていてね。実際、その僧が現れた界隈で幾度も怪異が起こっていたという。

昨日、店の者がこの虹口でそれらしき姿を見た――と聞き、此処の水盤の謂くにもしや関連でもと思ったのだよ。
……どうやら、取り越し苦労には済まなかったようだな。真実を見せる水盤、か。
(103)2006/09/03 03:58:46
美術商 ヒューバートは、溜息を吐いた。「だが、私が求める真実など見えもすまいが…」
2006/09/03 03:59:49
鍛冶屋 ゴードン
[冷静に胡と名乗る男や、オードリーの話に耳を傾けていたが、
ふと彼の中に邪で薄汚い考えが過ぎった。]

話によると、その屍鬼ってのは人の肉を喰らうらしいじゃないか。
それは俺たち日本人にも、そこの姉さんの国にもない風習
だろう?
肉を喰うだなんてのは、中国人の文化じゃないのか。
満州族の国家においては、人肉を漢方薬に使ったという話も聞く。
大方その屍鬼ってのは、チャンコロのヤツなんじゃないのか?
(104)2006/09/03 04:08:43
未亡人 オードリー
水盤……。

[庭の水盤が曰く付きの物だと言うことは承知している。だが露西亜人の彼女はおとぎ話のようなものだとしか考えていなかった]

あれは……こちらのおとぎ話のような物かと思っておりましたが……。
屍鬼……とかいうものがわかるとは聞いたことがございますが、普段は景色がうつっているだけですから。

[中庭のほうを見つめる。水盤は先ほどと同じくサロンの明かりを写して*揺らめいていた*]
(105)2006/09/03 04:12:47
美術商 ヒューバート
[平松からの嘲罵を交えた指摘。それはある程度までは事実だ。どこそこの屋台では包子に両脚羊(人肉)を使っている、などという噂には事欠かない。それがこの都市が魔都たるの一部なのだから]

ええ、その話は如何にも左様ですな。しかし――屍鬼とは、死者が生者に取って代わる物だと謂われて居ります故。
もしかするならば、当人が自覚せぬ間に何時しか乗り変わられているのやも。それこそ、今話している私や、貴方様でさえも――。
(106)2006/09/03 04:23:17
美術商 ヒューバートは、脅かすような笑みを薄く浮かべ、平松をじっと*見つめた*。
2006/09/03 04:24:54
美術商 ヒューバートはメモを貼った。
2006/09/03 04:34:12
鍛冶屋 ゴードン
[胡の脅かすような視線に、一瞬戦慄を覚える。
いや、自分自身にも屍鬼の嫌疑がかけられている
事実に戦慄したのだ。思わず*目を逸らす*]
(107)2006/09/03 04:55:55
墓守 ユージーン
─ 二階・あてがわれた個室 ─

『朱苑に勧められて休息する部屋を与えられたが、先程の血腥い匂いが消えてくれない。』

猫目、少し辛抱してくれ。

[己はベッドの中に潜り込む。ご主人様が衝立の向こうへ消え、暫ししてシャワーの音が聞こえてきた。]

『同衾する事がなく好かったものだ。』

[シャワーを浴びながら溜息をついている事など、己には分からない。ベッドのシーツに爪を突き立てている。
 一頻りして水音は鳴り終わり、ご主人様は西洋の瀟洒(さっぱり)したシャツを羽織って出て来られた。心臓の近くにちらちろと黒い刺青の曲線の端が見えた。ベッドに腰をかけ、濡れ髪を掻きあげるように両手を目元に押し当てる。]

…………。屍鬼。中国各地の伝説に、近しい奇聞は数多く在る。しかし、ここ上海において流言に過ぎない。その多くが、取るに足らない下らないものだ。酒の肴になる事はあっても、心から信じるものなど魔都に呑まれる外国人が主であろう。罔両(もうりょう)、…僵屍(キョンシー)に至っては、大戯院で「午夜僵屍」が流されている。

であるのに、それらの性質を持つと謂う屍鬼がいると。
(108)2006/09/03 06:42:35
墓守 ユージーン
は、しかし先刻の僧が嘘をついているように到底思えぬ。屍鬼…魅入られた者、影見、霊視、最後に謂っていたものは、さりとて影縫いとでも謂うのだろうか。

………こんな事は専門外だ。
占い師に頼りたくなる。

[己に笑いかける顔は精彩に欠けており、毛が逆立ったままの己は、撫でられてやっと落ち着きを取り戻したのだった。]

………何という事だ。外にはどす黒い血の色をした月が冴え冴えとてらてらと表情(かお)を刻々と変えて浮かんでいる。
本当に…狭間へと落ち込んでゐってしまったか。

異界に。



…誰か、あの大声は。
(109)2006/09/03 06:50:02
墓守 ユージーンは、きっちりと身支度を整えた。
2006/09/03 06:50:32
墓守 ユージーン
やれ、もう少し動き易い服を着たいものだ。

[軽口をいい己を撫でていた手を止めると、気ままに動けるよう扉を開けて、ご主人様は、先刻奇妙な僧を運び込んだ部屋へと向かって去っていかれた。
 己はぽつねんと異様な月を見上げ、ニィアと鳴くと後を追った。]

『私達以外…肖琅、朱苑、媚児の声は聞こえたが、他に落ち込んだ人間を詳しく知らない。この声は、初めて聞く。』

!!! …───何をやっているんだ!
それに、その血は。

[己が追いつき、扉の中を覗き込むと、がたいのいい血腥い男の、刃物を引き抜いた腕を、ご主人様が危険がないよう外側から掴んでいる*ところだった。*]
(110)2006/09/03 07:30:11
学生 メイ
[誰かの喚き声]
[激昂した様子で軍刀を抜く平松とそれに相対する胡の姿]

[平松がそばの女中に向かって刀を振り下ろし──]

(──危ない!!)

[女中の体から血飛沫が、と見た刹那──軍刀は空しく女中の体をすり抜けた]

(──外した?)

(──違う)

(人の体を透り抜けた)

[きびきびといつも通りの様子を見せる女中やその他の姿]
[慌てた様子を見せるのは限られた人物だということに気づき]
(111)2006/09/03 12:04:48
学生 メイ
『──彼の世と此の世の狭』

[その意味を漸くにして理解した]
(112)2006/09/03 12:05:14
学生 メイ
[すぅ、と。急激に意識が醒めていくのを感じた]
[路上でただ生きるために生きていた頃の日常]

(屠られる前に──)

[水盆が正庁の光を受けて]

[*ちら、とその目に光を添えた*]
(113)2006/09/03 12:07:40
ごくつぶし ミッキー
[ハンはキャロルの傍らに立ち、阿瑪韵の言葉を反芻しながらつぶやく。]

姐さん……俺は単純に店の外から来た者が屍鬼で、ここをこんな風にされたと考えておりましたが、店の者、俺や働く人達や姐さんすらも屍鬼である可能性があるんでしょうか……。

[キャロルの事を口にする時、ややハンの顔が歪む。
店の者を疑惑を向ける、それはハンにとって抵抗のある事だった。]

だが、やらなければならないのか。

[ハンは無意識の内に腰の銃へと手をやり、その存在を確かめた。]
(114)2006/09/03 13:12:48
ごくつぶし ミッキー
どうやら、屍鬼が襲ってくる気配も無いようですし、俺は少々館の中を調べて参ります。
姐さんもお気をつけて。

[ハンはキャロルと小百合に一礼すると、館の調査へと*向かった。*]
(115)2006/09/03 13:26:02
ごくつぶし ミッキー
だめか……

[ひと通り館の出口となる場所を回ったハンは、外に出れなくなっている事を知り、再びキャロルの元へと戻ってきた。
途中、音も無く歩を進める女性やボーイを目にとめたが、3人目から試しに触れて見るのをやめた。
近づけば、音の有無でこちら側にいるのか、あちら側にいるのかが解るようになったようだ。]

まるで幽霊屋敷の様相でしたよ。
全く、うちのイメージが損なわれますな。

[キャロルに屋敷の様子を報告しながら、力無く笑う。]
(116)2006/09/03 19:31:29
ごくつぶし ミッキー
とにかく阿瑪韵さんに会って、今後どうすべきか聞くべきでしょうな。
あと、先ほどの声の通り、屍鬼がわかると言う影見や霊視という者がいるならば、出てきていただいて力を貸していただくのが良いかと思います。

俺が影見や霊視の力を持っていれば、今名乗りをあげて屍鬼とやらを叩き出してやるんですが、無念ながら己の内にそのような力は感じません。
(117)2006/09/03 19:44:22
ごくつぶし ミッキー
俺の腕っぷしだけではどうにもならない事態のようです。
やれやれ、これならチンピラ連中が20人くらい押し寄せてくる方が、よほど楽ですよ。

[ハンはそうつぶやくと、再びキャロルの*傍らへ立った。*]
(118)2006/09/03 19:49:39
ごくつぶし ミッキーはメモを貼った。
2006/09/03 19:51:55
ごくつぶし ミッキーは、学生 ラッセルに話の続きを促した。
2006/09/03 19:53:30
学生 ラッセルは、僅かに冷気に身を震わせ、揺椅で眠りに落ちていたことに気づいた
2006/09/03 20:26:50
学生 ラッセル
[僅かな間、館内は混乱の中にあったようだ。]

皆に一度集まってもらって全員の顔や名前、素性がある程度周知されないと、話のしようがないな。

[僕自身は部屋の鍵を配る際に全員を確認していたが、他の者の顔を知らない人もいる。僕はもう一度館内を巡り、范さんと共に人を集めてまわった。]
(119)2006/09/03 20:40:16
学生 ラッセル
黄さん! あなた一体何を!

[阿瑪韵を運び込んだ小部屋では、黄と悠迅が緊迫と共に対峙していた。黄は刃物を持っている。范と僕が間に入り、ともかくも部屋を出てもらうことになった。
そこでなにがあったか、事の決着は皆の確認の後で行われることだろう。

倒れたままの阿瑪韵を除く十一名が中庭に一同に会し、現状が確認された。
誰も外に出ることができない、という事実はとりわけ皆に大きな絶望感を与えた。]
(120)2006/09/03 20:42:28
学生 ラッセル
[散会し、各々が思い思いの場所に散っていく。

僕は、キャロルと話す機会があるだろうかと、その姿を目で追っていた。キャロルにはいつも小百合や范がついていた。

いずれ機会はあるだろう。もう、なんの意味もないものかもしれないが――

僕は肖琅が視界に入る位置に佇んでいる。]
(121)2006/09/03 20:43:09
学生 ラッセルはメモを貼った。
2006/09/03 20:50:00
学生 ラッセルは、「范さん、喉がうるおいました。ありがとう」
2006/09/03 21:16:04
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/03 21:29:39
村長の娘 シャーロット
[茫然と、中庭に立ち尽くす。]

あの世とこの世の狭間……。
私たちも、もう死んでしまったの?
出られない……。
ここから出られない……。
(122)2006/09/03 21:37:08
学生 ラッセル
/中/ >悠迅さん
申し訳ないです。わかりました。

黄さんの応答がずっとないものですし、場面転換が必要な場面もあると考えてしまいました。
私もできれば会話のやりとりだけで話を進めたいですが、その場合他の人と接している場面がどこかに存在する限り勝手に時間を進めたり流れを転換させることはできません。

仰る通り、会話のやりとりというRPの醍醐味を味わいたい方もいらっしゃるでしょう。一方で、僕は全員がなかなか時間が重ならないことや、ゲームとしての進行も気にかかってました。

ですが、それは本来的に僕が気を遣うべきことではなかったとも思います。
これからは、気をつけるようにします。
(123)2006/09/03 21:40:42
村長の娘 シャーロットはメモを貼った。
2006/09/03 21:41:13
学生 メイ
[苑に促され、中庭に移る。そこで思わぬ顔を見つけた]

……二姐?

[老板に拾われる前、路上に生きた時に知り合った日本人の少女]
[真逆こんな場所で、しかもこんな時に遇うとは]

(話しかけてみようか)

[そう思いはしたが彼女は裴妹にぴたりと寄り添っており、結局切欠を掴めないままにその場は解散となった]
(124)2006/09/03 21:41:25
踊り子 キャロル
/中/

【取り急ぎ、お知らせ】

>苑
舞台を円滑に進めようと言う意図は分かるのですが、村建ての意図や進行と一致しないので、>>119>>120>>121については申し訳ないけど無かった事にさせて下さい。

【他の皆様は>>118から場面を続けて下さい。】

>>119>>120>>121をナシにする理由等は後述しますが、
苑は、1人でログを進めすぎない事、その場にPLが居ない人を勝手に動かし進行する事が【他人の行動や感情を勝手に決定する描写】という禁止事項に当たっている事に、気をつけて下さい。
(125)2006/09/03 21:42:08
学生 メイ
/中/
……>>124は見なかった方向でお願いします。
(126)2006/09/03 21:44:30
村長の娘 シャーロット
/中/

>>125
了解しました。
>>122は、その描写の削除と関係なく、その時系列での私の行動として、キャンセルなしにしておきます。
(127)2006/09/03 21:45:38
お尋ね者 クインジー
…ちぃっ

[本調子であれば、書生のような頼りなさそうな男に制されたからといってどうということではなかったが、体の痛みが邪魔をして隙を作ってしまった。
その間に例の子供が騒ぎを聞き付けてあの大男を呼んだらしい。
形勢不利。
状況を悟った彼は、そっぽを向きながらもうながされるままこの不可思議な空間に落ちた者たちの集う場所へと連れて行かれた。]
(128)2006/09/03 21:47:35
鍛冶屋 ゴードン
/中/

媚児も中庭に移動しているし、俺自身も
皆の参加時間の関係で、”十二名”を探すだけで
時間だけが過ぎていくのは村の出来として駄作になるのでは?と
危惧している。せめて「范と一緒に」という描写じゃなくとも、
「苑が一人で」というのなら、言われて中庭に移動するのは、
俺の自由にしてもいいのではないかと思うのだが。
RPを突き詰めるあまりにグダグダになるのは、
この企画に携わった者としても本位ではないのだ。
どうだい、村建人?
(129)2006/09/03 21:48:15
お尋ね者 クインジー
/中/

遅れてしまい、申し訳ありません。
直前メッセージも見逃してしまいました。

では裴妹さんの指示通りに改めて進めることにします。
(130)2006/09/03 21:50:12
学生 ラッセル
>>125

/中/ 申し訳ないです。一部、誤解してました。
【他人の行動や感情を――】という部分については、僕なりには理解してるつもりでしたが、場面を切ったり勝手に進行されたくないというのは重々理解しています。

例えば、悠迅さんを見送る場面描写は、悠迅さんの「帰るところだ」という言葉から、行動の方向性をあまり逸脱しない範囲で描写したつもりでした。また、ああした場面描写も「登場人物の行動如何に無関係に出られない」という出口が固定していたため、少々消化的に行ってしまったところがあります。

もちろん、参加者の選択によって重大な変化の生じるような場面でそうするつもりは毛頭なかったこともご理解ください。

いずれにしましても、僕の勝手な行動を不快に思われた方に謝罪します。
以後はなるべく気をつけます。
(131)2006/09/03 21:56:22
お尋ね者 クインジー
[背後から腕をつかまれ、振り向いた。
いたのはどう見ても荒事には向かない男。]

なんだ、おまえは?
邪魔立てするなら、てめぇもただじゃすませな…

[ふと、男が自分の体に触れているという事実に思い当たった]

……どういう…ことだ?
(132)2006/09/03 21:58:40
学生 メイはメモを貼った。
2006/09/03 22:00:33
踊り子 キャロル
/中/
媚児、肖琅、ごめんなさいね…。
すでに書いてしまっているのに。

>>129
平松さんがもし中庭に行きたいなら、個人的に苑に言われて動いたと言う事で、平松さんが移動していただく分には問題ありません。媚児、肖琅も同様に…。
ただし、「倒れたままの阿瑪韵を除く十一名が中庭に一同に会し」の部分以降は無しでお願いします。一同に会したかどうかはわかりませんから。

全員の名前が確認出来ない件については、対処しますのでお待ち下さい。
(133)2006/09/03 22:02:31
踊り子 キャロル
/中/

>>125 後述部分
集合したと言う事にしても、実際には集合してないので、そのPCPLなりの発言は出来ません。行動を規定する描写に関して神経質なのは、役職によってPCのキャラが変わり、またそのPCの行動が勝敗に繋がるからです。

後、コアタイムに会話がなく、各自回想になるのはこまりますので。

占い霊能COや占い先希望、処刑希望に関しては誰とも出会わない場所で1人きりで発言しても結構です。(范の非COの様な形ですね)

PLに情報が伝われば、PCは結果を知らなくてもよい。
PCが知らない人物を占い対象にしたり、処刑、襲撃、護衛対象にすることも可能です。

処刑襲撃がはじまってからは、全員の氏名と共にメインホールにその結果を張り出す形になります。CO状況と判定はあった方がわかりやすいので、同様に張り出される形を取る事にします。と先にお伝えしておきます。
(134)2006/09/03 22:07:04
鍛冶屋 ゴードンは、中庭へ移動してきた。
2006/09/03 22:08:51
踊り子 キャロル
/中/

【お知らせ】

CO非COについては、范の様にメモに貼って下さい。
明日以降、判定結果を発表する場合は判定結果もメモに。
(135)2006/09/03 22:09:40
学生 ラッセル
/中/
えっ PCが知らない人(会ってない人)も吊占襲護対象にしていいんですか?
(136)2006/09/03 22:11:19
墓守 ユージーンはメモを貼った。
2006/09/03 22:11:22
学生 ラッセルは、/中/すいません、RPや推理や進行方針をよく理解してなかったぽい
2006/09/03 22:13:11
墓守 ユージーンは、/中/>朱さん ついでに飴にお礼は要りませんので。中発言終了
2006/09/03 22:15:03
学生 ラッセルは、/中/ 悠迅さん、メモ内容了解です。重ね重ね申し訳ない。
2006/09/03 22:15:54
村長の娘 シャーロット
/中/

プレイヤーは、PCが知らないはずの情報を元に推理したり行動できる。
ただし、それだけを根拠に表で発言してはならない、ということではないかと思います。
(137)2006/09/03 22:16:15
鍛冶屋 ゴードン
[中庭に足を踏み入れる。神経質に軍刀をカチャカチャ鳴らしながら。
そこに、人の姿も見えるが、平松が見えるのか、
平松が触れることのできる人間なのかは定かではない。]

ついてねぇ…俺は、屍鬼だとかいう得体の知れないモン相手に
戦うために軍人になったんじゃねえぞ。
影見だ?霊視だ?そんなもんできてりゃ軍人なんてやってねぇよ…。

[平松本人すら不快に思うほどの音を、彼の腰にさげた
軍刀は放っている。尤も他人がどう思うかはわからないが。]
(138)2006/09/03 22:16:15
学生 メイ
[改めてサロンを見回す]
[先ほどまでの己と同じ様に戸惑う表情、驚く表情、中には冷静に振舞う人物も見える]
[そして、輪郭の無い人の群]

[中庭に据えられた水盆が正庁の光を受けて煌いている]

──屍鬼に影見に霊視に影封じ、ね。

["声"が語った其れは幼い頃に連れられて見た活劇其の侭だ]

この水盆、老板も大姐も大切にしてたけど、そんな凄いものだったなんてね。
屍鬼の姿が見えるなら怖いものなんて無いじゃない。

[努めて軽い口調で感嘆し、中庭に据えられた水盆に近寄った]
(139)2006/09/03 22:16:19
学生 メイ
(──でも)
             [そろりと周囲を見回して]

(──この十二人の中に屍鬼がいるんだとしたら)

             [良く知っている人物が屍鬼であったなら]

……やだな。考えたくない。
(140)2006/09/03 22:17:22
鍛冶屋 ゴードンはメモを貼った。
2006/09/03 22:17:54
墓守 ユージーン
─ 二階・阿瑪韵の部屋 ─

声が聞こえたから此方へ来てみたが

貴方も、こちらへ落ち込んだ人のようだ。
ふぅ………一体、怪我人に何をしようとしているのですか。
(141)2006/09/03 22:20:07
鍛冶屋 ゴードンはメモを貼った。
2006/09/03 22:20:21
学生 メイ
[己の中に浮かんだ考えを恐れるように水盆から遠ざかろうとした時]

──?

[水盆に、"何か"が視えた]

え、なに、これ……。

[水盆を──水鏡を──観る]

誰、これ。
──お坊さん?

[水盆には見たことの無い蓬髪の僧が、映っていた]
(142)2006/09/03 22:22:32
学生 メイはメモを貼った。
2006/09/03 22:23:20
踊り子 キャロル
/中/
分かりにくいのかな…。ごめんなさいね>苑も。

焦ってる人も居るので少しだけ言うと、今PCが村人視点でRPでするベき事は、全員の名前を確認する事じゃなくて。
COor非CO。(名前を知らない相手も居るので工夫が必要ですけど)どんな人物を疑うか、占い希望をRPにのせて出す事。

処刑RPはドラマが盛り上がるのでやる予定ですが、死体発見に関しては省略してもかまいません。(大切な相手なら見つけてあげて欲しいですけどね。)また、襲撃RPもある方が重RP村として望ましいけど、時間の都合で省略や回想扱いになる事もあるでしょう。
(143)2006/09/03 22:24:41
お尋ね者 クインジー
てめぇも聞いたろう。あれは…この坊主の声だな?
落ち込んだ…だと?てめぇはどこまで理解してる?
影見だ?霊視だ?
ああ、昔々に近所の婆のおとぎ話で聞いたよ。
んなことが信じられるか?

何を…って決まっているだろう、この坊主からいろいろと聞き出して、元に戻させるんだよ。
(144)2006/09/03 22:24:45
学生 メイは、魅入られたように水盆を見つめている。
2006/09/03 22:24:50
お尋ね者 クインジーはメモを貼った。
2006/09/03 22:26:13
鍛冶屋 ゴードン
[神経質にガチャガチャ軍刀を鳴らしていると、
水盆に魅入られているかのような媚児を認める。]

お……おい、おまえさんも…か?
俺の姿見えるか?……どうした?

[水盆を見つめた媚児の姿に、どこか不思議なものを感じ、
相手の返事も待たずに矢継ぎ早に質問をぶつける。]
(145)2006/09/03 22:28:43
学生 メイ
[呼びかけられる声に、振り返る]

あ、……平松の、おっちゃん。
──水盆に、、、

[言い差して、止める]
(146)2006/09/03 22:32:08
墓守 ユージーン
急に中庭に現れて、目の前で話されていたから間違いない。
どこまでだって…私だとて、この男が喋った事しか知らない。

貴方は…その場に居なかったというのに聞こえていたのか!

……だが、ああ、私は悠迅。
館のものに送られて、この館を出ようとしたら気持ちの悪ゐ事に扉を潜っても出られなくなっていた。その男が来る前の話だ。

そのうちに男は中庭で、屍鬼や影身、霊視の話をし始めたのだ。

血を随分と失ってゐる。
今は安静にしなくてはならない。
(147)2006/09/03 22:32:24
学生 メイは、もう一度、呆然と水盆を見遣った。
2006/09/03 22:33:49
墓守 ユージーン
…血塗れでどうしたのだ。

『まさか……この男が屍鬼…。いや、いや待て。僧の事を信じると。しかし……この中では信じるしかなかろう。』
(148)2006/09/03 22:34:38
踊り子 キャロル
─一階・サロン─

[范 主干の言葉に頷く。]

そうね…。
よく見知った者が、何時の間にか屍鬼になっていたと言う事態が起きてしまうのだわ。怖いわね…。お坊様の話をもっと聞いてみたい…私もそう思う。

[主干の「無念ながら己の内にそのような力は感じません。」と言う言葉に、残念そうに息を付いて]

私もなの。
私が水鏡を見ても何も映るとは思えないし、霊の声が聞こえるなんて事もなさそうなのですもの。苦労して生きて来た所為かしら、現実的なのね…。

小百合さんはどうかしら?

私は、どうしよう。
苑が二階に運んでくれたと言うお坊様の所へ行ってくるわ。
(149)2006/09/03 22:35:54
学生 ラッセル
平松さん、とんだ騒ぎになってしまいました。

[僕は、平松大尉に部屋の鍵を渡す折に話しかける。]

軍で、なにか手がかりになりそうな話とか出回っていませんか?

[水盆をのぞき込むメイアルの姿が隣にあった]

あれ、メイアル。どうしたの?
(150)2006/09/03 22:36:17
学生 メイ
──かげみ……。

[ぽつりと呟いた声は、風に掻き消えるほど小さく]
(151)2006/09/03 22:36:21
村長の娘 シャーロット
[媚児は、水鏡にまるで魅入られたようにその横に立ち尽くしている。

最前聞いてしまった言葉が、水盆の面に立つ細波の様に、何度も意識の中に繰り返された。]

……そんな物が、そんな鏡があるから……。
止めて……。
止めて、媚児。
そんな物を見ても、何も善い事なんてないわ。
……私みたいに。
(152)2006/09/03 22:37:52
村長の娘 シャーロットはメモを貼った。
2006/09/03 22:40:17
学生 ラッセル
!! 肖琅―さん!?

―― 一体……

[僕は、肖琅の言葉に振り返る]

どういうことですか!?
(153)2006/09/03 22:40:50
お尋ね者 クインジー
[はた、と今気が付いたかのように]
ああ?
うむ…そういえば声がしたとき、この坊主はどこにいたんだ?
…まぁいいや。

[ちっと舌打ちをしつつも、気がそがれたかのように腕を振払う]

いい加減放せ。
……黄だ。
怪我のことは白人女に聞け。
まぁ、俺たちのように「ここ」にいるかどうかはわからんが。
(154)2006/09/03 22:41:29
鍛冶屋 ゴードン
[媚児の様子に呆然と見入ってしまう。
そのために、朱苑への返事も遅れてしまう。]

………あ…あぁ、そうだな。
俺は最近のほら、アレだもんでそんな御伽噺のような話には…。

[媚児がいるためにはっきりと日中関係の緊張とは言わない。]

だが、屍鬼というのは人の肉を喰らうそうじゃないか。
それは中国文化じゃないかと考えているんだが。
つまり、その屍鬼というのは中国人じゃないかと。

[今度は媚児がいても憚らずに言う。]
(155)2006/09/03 22:41:41
学生 メイは、肖琅の言葉に驚いた表情で振り返った。
2006/09/03 22:41:44
鍛冶屋 ゴードンは、御伽噺のような展開に目を丸くしている。
2006/09/03 22:42:28
学生 ラッセル
!!? メイアルも――?

力を持った者が何人もいるのか!?
(156)2006/09/03 22:43:06
踊り子 キャロルはメモを貼った。
2006/09/03 22:43:35
学生 メイ
姐姐も視えるのっ!?
水盆に、お坊さんがっ!?
(157)2006/09/03 22:43:55
村長の娘 シャーロット
[ふらりと上体が揺れた。
傾いだ身体は、そのまま倒れていく。]
(158)2006/09/03 22:44:31
お尋ね者 クインジー
それより外に出られないだと?
この気味の悪い館から出られない?
てめぇも俺を騙してるんじゃないだろうな?あ?

[再び空気が緊張する]
(159)2006/09/03 22:45:05
お尋ね者 クインジーは、さすがに目眩を感じて体が揺れた。
2006/09/03 22:47:11
学生 ラッセル
平松さん、よしてくださいよ。

[僕は、人肉食が支那の文化だからと言う彼の言葉に苦笑しながら応える]

日本だって、天明の飢饉の折には人食いが横行したそうですよ。杉田玄白の『後見草』にもあるそうです。それに、戊辰戦争の折にもそんなことがあったと言うじゃないですか。

どこの国でも、多かれ少なかれそうしたことはありますよ。

確かに、支那人は足の生えたものは机以外は食べる…と言いますけどね。
(160)2006/09/03 22:47:38
学生 メイは、倒れる肖琅に、咄嗟の反応も出来ない。
2006/09/03 22:48:10
学生 ラッセル
いけない!

[僕は急ぎ、傾ぐ肖琅の体を支えた]

肖琅さん! 大丈夫ですか!?
(161)2006/09/03 22:48:42
踊り子 キャロル
─二階・小部屋─

「…中庭へ行かねばならん。」

[黄 力と悠迅の傍で、唐突に阿瑪韵が起き上がる。
重傷を負っているとは思えない力で、鉄錫を床に突き立て立ち上がり、また娼館内にいる全員に響く不思議な声で浪々と語りはじめた。]


「…皆よ。
影見も、霊視も…正しき者は、拙僧を除いては一人きり。
狂人が、或いは屍鬼自身が…偽りを申す事もあろう。

正しき力で持って屍鬼を滅ぼさねば、我々はここから出る事が叶わぬ。滅ぼさねばならんのだ。
さもなくば、我々自身が鬼の手に因って殺される。

共に黄泉路へ…とな。」
(162)2006/09/03 22:51:05
墓守 ユージーン
ああ、悪い。

中庭だ。
───…水鏡の前、水盆を覗き込んでこの男は低く地を這うような声で謂っていたのだ。

『水盆、この男にかかりきりで触れても居なかった。』

屍鬼、その気にあてられたもの、

水盆の影を覗き真実を見得る者────影見。
霊脈より死者の真実のみを見抜き得る────霊視。
異界との交わりの刻を知り、屍鬼の影を封じ得る者。

………と。


嘘なら、どんなに善い事か。
…………階下へ行き、一度確かめてみると好い。
(163)2006/09/03 22:51:15
踊り子 キャロルは、阿瑪韵は、ふらつく黄力に目もくれず、扉を目指して歩く。
2006/09/03 22:51:50
村長の娘 シャーロット
嫌ぁ……。

[殆ど聞き取れない位細い声で囁く。
それきり、意識を失った。]
(164)2006/09/03 22:53:05
墓守 ユージーン
お坊様…!
…………

下へ行くのに手を貸しましょう。
(165)2006/09/03 22:53:42
学生 メイ
[倒れる肖琅の体越しに、正庁とサロンが見える]
[そこに居る、見慣れた人々の顔に]

──この中に、屍鬼が?

[居るとするのならば]

ここの人じゃ、無いよね?

[だとするならば]

──。
(166)2006/09/03 22:54:52
墓守 ユージーンは、阿瑪韵へ肩を貸しながら、中庭へ向かおうとした。
2006/09/03 22:54:53
学生 メイは、平松を振り返った。
2006/09/03 22:55:00
鍛冶屋 ゴードン
[倒れた肖琅に一瞬たじろぐも、手を貸そうとはしない。
そう、彼女も支那人だからだ。]

考えてみれば、私服を着て民に混じり、
敵兵の隙を突くのもヤツらの常套手段だったな。
俺らは、その便衣兵にひどく苦しめられたんだ。
人肉食、便衣兵戦術……ほら、みんな支那人のやることじゃねぇか!

[冷徹に、倒れた肖琅を見下ろして言い放つ。
この日中関係の緊張の中に直接触れる帝国海軍の者としては、
支那人に対する不信感も不思議ではないといえばそうかもしれない。]
(167)2006/09/03 22:55:49
お尋ね者 クインジー
[突然起き上がった僧に、ぎょっと驚いた]

な、ど、どこへ行く!?
おおい、こら、聞いてんのか、坊主!!
中庭だと?待ちやがれ!

[僧、阿瑪韵の体をつかもうとした瞬間、何かに弾かれたかのように腕が跳ね上がった]

…っ!!
…おい、おまえ、そいつ止めろ!

[何が何やらわからず、とりあえず悠迅にそう怒鳴る。]
(168)2006/09/03 22:57:15
学生 メイ
(──嫌いな人じゃないけれど)

[平松のあからさまに中国人を──自分たちを蔑んだ言動に、眉を顰めた]
(169)2006/09/03 22:57:36
お尋ね者 クインジー
って、手ぇ貸してんじゃねぇよ!
…くそっ!

[足をひきずりながら、後を追いかける]
(170)2006/09/03 22:58:18
学生 メイはメモを貼った。
2006/09/03 22:58:48
学生 ラッセル
平松さん…

[眼差しはその軍刀を一度だけ不安げに捉えた]

『肖琅小姐…』

[僕は、意識を失っている彼女の手をそっと握った]
(171)2006/09/03 23:00:05
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