人狼審問

- The Neighbour Wolves -

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(1813)上海娼館 死者看了的紅夢 : プロローグ
学生 ラッセル
范さんも、ご苦労さまです。

雑用は僕が承りますよ。

――と、その方ですか? 当館に迷い込まれたというのは。

[小部屋の中には傷を負った長髪の男がいた。]

酷い怪我だ。殊に目は……。

[彼の左目は失明を免れないだろう。]
(398)2006/09/02 00:04:44
未亡人 オードリー
[ドアがノックされ、ユァンの声が聞こえた]

あらあら……ボディガードが二人も。

[くすくすと笑う]

いいのよ。今日は帰られるお客様が多かったことですしね。
それに、たまには違うことをするのも、面白いおもいませんこと?

[血まみれの男を見ながら]

まあ、この方には面白いことではないでしょうけれど。
私はあまりここから出ることは少ないのですよ。
毎日同じ事の繰り返しですの。
いつもと違う出来事を起こしてしまったご自分を恨んで下さいませ。
(399)2006/09/02 00:07:52
踊り子 キャロル
小百合さん。
お手紙を見ていらしてくださったのね。

[と言い掛けて、差し出された祝儀袋に戸惑う。
それでも素直に、丁寧な仕草でお辞儀をして受け取り、小百合に頬笑む。]

…有り難うございます。
若輩者ですが、以後娼館を背負って行くのは、ご主人様にお世話になった私の仕事だと思って、精一杯頑張って行くつもり。

小百合さんに、こちらに来ていただくのは、…仕事中の私の姿をお見せするのはよく考えたらはじめてじゃないかしら。

[くすぐったそうな微笑みを見せて、再び座る様に促す。
女中に頼んで幾つかの菓子を運ばせた。
…それと、と思い出したように、]

今は辻切りだとか、屍が起き出して人を襲っただとか。
只でさえも、騒がしい地域なのに不穏なのよ。
小百合さんも色々な場所にお出掛けすると思うのだけど、気をつけなくちゃ駄目よ……?
(400)2006/09/02 00:08:26
お尋ね者 クインジー
[そうぞうしくなってきた館に、眉をひそめると目を背ける]

見せ物かなにかか…俺は?物好きな奴らが多いな、ここは、
はっ、
随分と俗っぽい天女さまだぜ。

[痛みをこらえながらも、自分で上着を脱ぎ捨てる。]
(401)2006/09/02 00:11:14
ごくつぶし ミッキー
うん?ユァンか……顔色が余り良くないぞ。
どこの幽鬼かと思ったよ。
女にでも振られたのか?

[悪気なく軽口を叩く。]

雑用と言っても片付けくらいかな。
体調が悪いなら、あまり無理するなよ。

[そう言うとユァンの肩をぽんと叩いた。]
(402)2006/09/02 00:14:07
墓守 ユージーン
生温い。
風が生温く纏わりつく。……吉の兆しではあるまいて。

[呟き声は風に消えた。己が後ろを振り返らば、ふいに館は異境を思わせた。
 館の屋根向こうに、聳える、脱亜の建築物の影。羅馬風の、伊太利亜風の美しい曲線を描いたデザインが黒々と光を吸い込み建っていた。]
(403)2006/09/02 00:14:23
お尋ね者 クインジー
それと

…黄(ウォン)だ。
俺の名だ。

[ぶっきらぼうに言うと、痛みに耐えるように再び口をつぐんだ]
(404)2006/09/02 00:15:02
村長の娘 シャーロット
[一階、中庭を巡る廊下に下りると、生温い風が剥き出しの腕を撫でた。
模糊と、宛てもないまま歩き続ける。]
(405)2006/09/02 00:18:38
見習い看護婦 ニーナ
[袱紗を袂に仕舞い込むと、小百合は薦められるまま椅子に腰を下ろした。]

然程静かな土地柄ではありませんでしたけれど、ここ最近は殊に不穏ですわね。皆が道の端を歩くお陰か、道の真中を歩くのには頗る都合が宜しいのですけれど。

[小百合は、家人の目を盗むのが大変でしたわ、と肩をすくめた。]
(406)2006/09/02 00:19:08
学生 ラッセル
オードリーさん、お手を患わせてすいません。

[「面白いから」と男の世話を焼くその姿はどこか愉しそうで、心配りが行き届いていた。面倒見のいい人だな、と思い、僕はここを逃げる算段をしていたことを少し後ろめたく感じた。]

范さん、よしてくださいよ。
従業員は色恋御法度です。

[范さんの言葉に一瞬ドキリとしたが、なにげない風を装って応える]
(407)2006/09/02 00:20:46
お尋ね者 クインジー
[大男が話しかけた新客にちらりと目をやる。
相手が少年といってもいいような相手で、特に注意する必要はないと見たか、すぐに興味をなくしたように視線を戻した]

……
(408)2006/09/02 00:25:20
学生 ラッセル
『黄さん…か』

[男の様子に気を配りながら、免罪の気持ち混じりに小部屋で手当を*手伝っている*]
(409)2006/09/02 00:27:14
墓守 ユージーン
猫目、ついて来てい………、ああ、これほど遠くからでも抜けるような白い肌と揺れる髪の毛で分かる。あれは肖琅…肖琅さん。
どうしたのか、様子がおかしい。幽鬼のようだ。

[偶然にも、知る由もなく、范主干が朱苑に言った事と同じ事をご主人様は感じられていた。]
(410)2006/09/02 00:28:52
見習い看護婦 ニーナ
裴妹さんのお仕事を見るのは初めてですわね。

昼日中のカフェーに佇む姿もお綺麗ですけれど、夜はまた一段と艶やかで…

[小百合は、王裴妹の姿を見て何やら得心した様子である。それは以前から彼女が心待ちにしていた王裴妹の姿であり、それはまた彼女の望む以上の姿でもあった。]
(411)2006/09/02 00:29:57
踊り子 キャロル
[裴妹も同様に椅子に、今は脚を揃えて上品な仕草で腰掛ける。道の真中を本当に歩いて来たのだろう小百合に、]

…そうでしょうねえ。
小百合さんは、良い家のお嬢様なのでしょうに。

ああ、不穏と言えば。
友人の貴女だから打ち明けるのだけど、昨夜、奇妙なお坊様がこちらに来られたの。気が付けば中庭にいらしたのだけど。

あの世とこの世の狭間に落ちた屍鬼を追って──此処へ辿り着いたとおっしゃるの。水盆の事は話した事があるわね。影見によって暴かれるであろう屍鬼が、寧ろその水に惹かれて此処に来るかもしれないと、お坊様──阿瑪韵と名乗った裸足で縮毛の僧──は、おっしゃられて。

屍鬼の退治の為に此処に留まりたいとおっしゃったわ。そしてまた、見回りに行くとふらりとまた出て行かれてしまったのだけど。

ええ、苑と主干にだけは、時勢が時勢だから用心を厳しくしてねとは言ったものの、まだ店の者には誰も話してしない…。小百合さんはどう思う?
(412)2006/09/02 00:31:57
踊り子 キャロルは、見習い看護婦 ニーナが何やら得心した様子で、自分を見つめている事に気付く。
2006/09/02 00:32:51
踊り子 キャロルは、話に夢中になってしまったのに、恥ずかしいわ…と小さく呟き。
2006/09/02 00:33:20
未亡人 オードリー
ウォン様、ですね。
少し痛むと思いますけれど、耐えて下さいませ。

[ドレスの袖をまくり上げて紐で固定する。白く細い腕があらわになる。血がにじみ出る脇腹に気にする風もなく手を当てる]

骨には異常はないようですわね。薬を付けて包帯で止血するだけで大丈夫かと。

[白い指先を赤く染めながら、怪しげな緑色の軟膏を塗りつける]

先代様が愛用されていた薬師が作ったそうですが、切り傷などにはよく効きますのよ。
かなりしみますけれど。

[ウォンがうめき声を上げるが、無視して手早く包帯を巻き、目の方を確認し始める。頬を両手で挟み、唇の側で甘く囁くように話しかける]

もう少しだけ、辛抱なさって下さいませ。

[目の方はかなり酷いようだった。薬が効くかはわからない。だがほおって置くわけにもいかない。
少し考え、目には触れずに周りにのみ薬を塗り込んで包帯を巻いた]
(413)2006/09/02 00:37:07
村長の娘 シャーロット
[中庭の方へ、ふらふらと歩いてゆく。
人影にぶつかりそうになって、周章てて顔を上げた。]
(414)2006/09/02 00:39:16
墓守 ユージーン
『声をかけるべきか。…ここは、私は…。』

肖琅さん、どうかされましたか?

[帰るのではなかったのかと、己は優柔不断なご主人様について行きつ、その足へ尻尾を振るった。]
(415)2006/09/02 00:44:57
見習い看護婦 ニーナ
お坊様ですか…

屍鬼なる者が巷に跳梁跋扈しているとは聞き及んでおりますけれど、愚にもつかぬ戯事と思い気にも止めておりませんでした。けれど、仏門に帰依された方がそう仰るなら… それが何かは分かりませんが、屍鬼なるものがどこかに居るとの流言も幾許かの真実味を帯びてきますわね。

件の水盆… 呪具らしき扱いとは思っておりましたけれど、まさか真に屍鬼とやらに関りがあるのでしょうか…
(416)2006/09/02 00:46:42
未亡人 オードリー
[包帯を巻き終え、血に濡れた手を水盆で洗う]

ユァンさん、ウォン様にテーブルの上の痛み止めとお水をお願いしますわ。

[水が赤く染まっていく。窓の外に捨て、水挿しから新しい水をそそぎこむ]

目の方は私にはどうにもなりませんから、後ほどお医者様に見ていただいた方がよろしいかと思いますわ。
脇腹の方は大丈夫。数日で傷もふさがるかと。
(417)2006/09/02 00:47:31
村長の娘 シャーロット
あ……。

[悠迅を見上げて、如何にか声を出す。]

……御免なさい。
お客様……。

[咄嗟に名前が思い出せない。]
(418)2006/09/02 00:48:19
未亡人 オードリー
/中/こちらの部屋のは普通に手を洗うもので、呪具ではありません。ウォーターボウルみたいな扱いで。
(419)2006/09/02 00:49:34
お尋ね者 クインジー
[大胆な治療に、息をつくまもなく耐えている]

…っ
ふ…痛み避けにアヘンの一つもないのか…

…うっ

[目に触られ、うめく]
(420)2006/09/02 00:49:52
墓守 ユージーン
物煩いのご様子ですが…。
まるで幽鬼のような有様ではありませんか。
さ、此方に。

[中庭の繁みの近くにあった椅子へと少女を誘われ、ご主人様自身は立たれたまま途方にくれるように見つめておられた。]
(421)2006/09/02 00:52:12
見習い看護婦 ニーナ
[小百合は王裴妹の瞳をみつめ、静かに言葉を紡いだ。]

そのお坊様がどの様な方か存じませんが、何か… 屍鬼なり街の物騒な噂なりにお詳しい方であるならば、一度お店の殿方と共にお話をお聞きになっては如何でしょうか。
(422)2006/09/02 00:52:20
村長の娘 シャーロット
[促されるまま、椅子に近づき、崩れ落ちるように腰を下ろした。
暫く放心したように黙っていたが、不意に顔を上げて言った。]

幽鬼……?
私……。そんなに酷い顔をしています?

[蒼白い顔に、ふと微笑が浮かんだ。]
(423)2006/09/02 00:57:32
お尋ね者 クインジー
[治療中の痛みに耐えた汗が頬をつたう]

はぁ…

[やっと治療に一段落したことに、思わずほっと力が抜け、彼はとうとう*意識を手放した*]
(424)2006/09/02 00:58:10
墓守 ユージーン
ええ…。
顔色がよろしくありません。
何があったかは分かりませんが、とても心労される出来事があったようだ。

そこの方、何か飲み物をもらえますか。
───ありがとう。
さ、どうぞ。
(425)2006/09/02 01:02:13
踊り子 キャロル
お坊様は、西本願寺の方ではなかったのよ。
それがまた…気掛りで。

屍鬼には実は操り手が居て…それは軍が黒幕だとか、屍鬼を操り租界を占領しようとしている新興集団があるだとか──。流石に、それは流言に過ぎないのではないかと思うわ。得体の知れぬ、人死が増えたのは事実として。

[今日、キャロルとして1人の中国人を海に沈める判断を下した事をふと思い出し、でも…それにしても多すぎるのだものと、嘆息しつつ。]

影見は見る者が見れば、真実の姿を映し出すと先代は申しておりましたわね。水盆の元の持ち主は旧家の納屋から錆びかけた盆を運び出す時に、其の様に。ご主人様も同様におっしゃられていた。

けれど。
今までは、そのようなこの世ならざる何かを見た者は無かった。

[貴女には、不安を簡単に打ち明けてしまえるものなのね。いけないと、微笑。楽しいお話をしましょう、と首を傾ける。

──その頃の中庭。
先刻、黄力が倒れたと思しき血の跡の傍に、また一つ誰にも知られずにひっそりと蹲る影が有る。阿瑪韵、それがその僧の名だ────。中庭には新しく微かな血の匂い、それは何処か腐臭を帯びた。]
(426)2006/09/02 01:03:46
村長の娘 シャーロット
[手渡されたグラスに、機械的に口をつける。
酒精が喉を転がり落ちると、漸く顔に血の色が戻った。

はっと吾に帰って。]

……まあ。
失礼しました。

悠迅先生……でしたわね。
(427)2006/09/02 01:07:02
踊り子 キャロル
…そうね。
お坊様が戻って来られたら、店の者と一緒にお話を。

[小百合の眼差しを見つめ返して、*その言葉に頷く*。]
(428)2006/09/02 01:08:14
墓守 ユージーン
はは、先生と謂われる程ではありませんが。

頬に血の気が戻りましたね。
一体何がありましたか?

先刻はこのようではなかった。…まさか、

『後藤さんか…?』
(429)2006/09/02 01:12:14
未亡人 オードリー
眠ってしまわれたようですわね。
シーツを変えてからの方が良かったのですけれど。

[白いシーツに赤黒いシミが広がっている]

お客様ではないですし、こんな大怪我をして転がり込んで来られた方ですからなにか事件に関わって折られるかもしれませんし……
念のため、交代で見張るようにしてくださいませ。
私はそろそろサロンに戻らなければ。

[ジュガンとユァンに声をかけ、袖の紐を外すと*サロンへと戻っていった*]
(430)2006/09/02 01:14:40
見習い看護婦 ニーナ
その様な流言はいつの世もあるものでしょうが… そうですわね、屍鬼のお話よりはお茶の香りを楽しみたいものですわ。

[小百合は鈴の音の様にコロコロと笑った後、ふと王裴妹の髪に目を遣って、あっと小さな声を上げた。]

すっかり忘れていましたわ。これは御祝儀ではありませんが…

[小百合は右の袂から市松文様の小さな紙袋を取り出だし、袋の中身を右の掌に載せた。それは琥珀色の簪(かんざし)であった。]

随分前に、古物商の軒先で見付けた洋髪用の簪ですわ。鼈甲に真珠鈴蘭文様の彫りで… 裴妹さんの御髪に合いそうだと思い買ったものの、なかなかお渡しする機会もなく手元に置いたままになっていたもの。お気に召すか分かりませんけれど…

[小百合は王裴妹に簪を手渡すと、目を細め、その整った顔に柔らかな笑みを*浮かべた*。]
(431)2006/09/02 01:15:44
村長の娘 シャーロット
……いいえ。何でも……。

[口元に手を当てて、言葉を濁した。]

……何でもありませんわ。
ご心配をお掛けしてしまったのね。
本当に失礼を致しました。

あのう……。
先生は、どちらに行かれる処だったのかしら?
それとも、この庭を御覧になっていらしたの?

[ぎこちなく何時ものように他愛のない話に紛らわせようと、何とか言葉を捜した。]
(432)2006/09/02 01:20:07
墓守 ユージーン
『私と謂う男は……。失言を。』

ははは、悠迅で好いですよ。
いえ、このような処は人の虚虚実実の駆け引きを見るのは楽しくもありましょうが、私に合わぬと思いまして。帰ろうかと思っておりました。尤も、館の外も虚虚実実なる魔都にかわりはしませんが。

庭は堪能させて頂きました。
夜来香の花に包まれた水鏡。
綺麗に計算され刈り込まれた木々の数々。
そして…

『謂っても仕方ない。肖琅が居るだけで、心浮かれ立つ桃源郷になる事など。』

ああ…

『……屈折した私の心を映そうと謂うのか。何処からか、*黄浦江の匂ゐがする。*』
(433)2006/09/02 01:34:08
村長の娘 シャーロット
/中/

悠迅さん。
pt0……ですね。
お付き合いいただいてありがとうございました。
おつかれさま。
(434)2006/09/02 01:38:48
村長の娘 シャーロット
まあ、お帰りになる処でしたのね。
お邪魔して了いました。

[悠迅に合わせて、庭に視線を*めぐらせた。*]
(435)2006/09/02 01:41:58
学生 ラッセル
痛み止めなら、ありますよ。

[僕は、黄と名乗るその男に阿片チンキを投与する。治療が終わった頃には男は意識を失っていた。立ち去るオードリーの姿を見送り、僕は洗面器や医療器具を片づけに一時部屋を出る。]
(436)2006/09/02 01:48:14
学生 ラッセル
! ――あれは

[二階廊下から、中庭に蹲る僧形男の姿が見えた。

―ドクン

心臓が高鳴る。
風が一瞬腐臭を運び――]
(437)2006/09/02 01:48:43
学生 ラッセル
だめだ。

だめだ、駄目だ、ダメだ。

やはり、今日でなければ――

[第六感が頻りに警鐘を鳴らしている。数日前から感じていた不安。だからこそ、計画を急いでいたのではなかったか。

仮令、肖琅に今は恨まれようとも――

僕は早足で階下へ向かう。すれ違うメイドとぶつかり、シーツが床に転がる。僕は詫びを言う暇もなく、ただ、肖琅の姿を求めた。]
(438)2006/09/02 01:50:04
学生 ラッセル
『―悠迅さん?』

[中庭の端に、二人きりで談笑する肖琅と悠迅の姿があった]

肖琅小姐…

[僕は一瞬の躊躇を振り切るように、決然と二人の方へ*歩み出した*]
(439)2006/09/02 01:52:52
美術商 ヒューバートが参加しました。
美術商 ヒューバート
[夜も更け、幾つかの屋台は早仕舞いをしようかという刻限。一台の車が静かに門前で止まった。運転手が黒塗りの扉を開き、車内から黒髪の男性が現れた。彫りの深い容貌に洋装を纏い、看板を見上げる黒瞳は如何なる感情も交えずただ静かだった]

彼の僧が此処に現れるとはな……水盤の在り処を知ったが故か、或いは水盤が彼の僧を呼んだのか――

[背後で主の命を待つ運転手を手ぶりで下がらせ、男は娼館の扉を押し開いた。背後でエンジンの掛かる音が聞こえ、やがて走り去っていった]
(440)2006/09/02 09:44:06
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