書生 ハーヴェイ [夜道。電灯の少ない道を、足早に歩く。 バイト先であるバー「Morning Glory」の主人・フレディに言いつけられて街まで買い物に行き、頼まれていたものを酒場に届けてきたところだ。] すっかり遅くなっちゃったなぁ。 でも、いきなり呼び出しなんて…何のことだろう。 [少し足を止めて、欠けた月を見上げる。 ふと後ろから声をかけられて振り返る。…とそこには、いつもの自警団の制服にヘルメットを被ったアーヴァインの姿が見えた。 軽く手をあげて挨拶する。 アーヴァインも集会場に向かうところだ…というので、隣に並んで歩幅を合わせて歩き出す。] 今日は、何のことでの呼び出しなんですか? ……ああ、あの旅人が襲われた事件のこと…? ふぅん…… [分からない程度に、目を伏せる。その表情に色は無く。 詳しいことは集会場で話すから…と言われれば、それ以上追求することも無く。 しばし沈黙したまま歩いていると、すぐに集会場に着いた。] 俺は、人狼なんて噂だと思いますよ。単なる…御伽噺です。 [抑揚の無い声でそう呟くと、集会場の扉に手をかける。] 遅くなってごめん。おまたせ。 [アーヴァインと共に、集会場の中へと] | |
(204)2006/07/30 00:17:45 |