人狼審問

ふぁ〜。
あれー？おら、うたた寝してたべかぁ〜。

ま、いいべ〜。

［そう言うと甲板でごろりと*横になった*］

[せっせと便所掃除にはげんでいる]

なーみを　ちゃぷちゃぷちゃぷちゃぷ　かっきわっけて〜♪

[調子っ外れな歌声が*ひびいた*]　

ちっ。クインジーめ負けちゃいやがって。
タマついてんの？

（銀貨を回収するキャロルを睨み付け、籠の中で腐っていると、アーヴァインが登ってきた堅く青ざめた表情で、裏切り者がいると語るその姿は、なにやら義務感に取り付かれているかのよう。）

…よう、アーヴァイン。

んぁ？裏切り者？…へぇ。そんなに。
ああ、解った解った。覚えておくよ。ありがとよ。じゃあな。

…じゃあなってんだろ！

（しつこいアーヴァインを蹴りつけると、あっ、という顔をして急速に下っていった。）

やべ、蹴っちゃった。

……おぉーい。生きてる？

裏切り者…ねえ。
どんな輩やら。

[甲板に顔を出すとアーヴが振っていて
　トップにドリスを見かけ経緯を推察するも
　眠っているかも知れないので声はかけず
　アーヴに視線を戻し呟く]

奴さんはヒューの話を聞いてなかったのかねぇ

[視界の端に哀愁漂う背中を捉える]

当のヒューは随分とお疲れのご様子で
霧も晴れたし釣りも悪くねぇか

[立てかけてあった釣竿を手に甲板の隅に胡坐をかき
　くきりと首を回し*釣り糸を垂れた*]

[釣り一式を手に船内を歩くとアーヴとすれ違う。
船員を捕まえては一大事だとまくしたてている様子に首を傾げ、
仕事をしろと言わんばかりに釣竿でアーヴの尻を思い切り叩いて甲板に出る。

快晴、順風。波は穏やか。
釣竿を手に気合を入れると、肩に乗った相棒が気持ち良さそうに*歌った*]

『いい風だ　いい風だ　大漁するぞ
略奪　強盗　くまなく奪え　欲しいものは釣り上げろ』

[ギルバートがちゃんと掃除しているのを確認しながら]

釣りしよう。
大きいの、釣れるかな。

[針を投げ込むと目を細めて集中している]

[セシリアに稽古を付けて貰おうか
それとも、ヒューにアーヴの事について相談してみようか
どうするかを考えながら、甲板を散策する。
と、釣りをしている面々の中に、意中の人を見つけた。
しかも二人とも、だ。
思わぬラッキーに上機嫌になる。
――が、それも束の間]

……どうしたと云うんだ、アーヴ。

[目の前に現れた人物に足を止められて面倒そうに、小さく息を吐いた。
あの噂なら、間接的にだが耳に入っていた。
無碍にするのも何なので、何か情報に進展が有るかどうか、少し話を聞いてみる事にした]

ふむふむ……。

[一通り話を聞き終えると、口元に手をやって考える。
……しかし、見事に話に具体性は無く、進展も特に感じられなかった。
この調子だと、クインの相棒の方が喋れるんじゃあないかとすら思えた]

はぁ……。わかった、何か対策を考えながら船長に相談しておくよ。
アーヴも気を付けておいてね。

あー……だりィ。
誰だ柵打っ壊したの。資材だって馬鹿にならねえんだぞチクショウ。

[うだりながら、船の補修をしていると]


ん…？アーヴァイン？

マグロ、釣れない。
長靴吊るのも凄いと思う、クインジー。
こんな海の真中で長靴…。

？
メイとアーヴァイン、どうしたの？

晩飯釣り人にガラクタ釣り人に。アーヴァインにお嬢か。

……俺に負けず劣らず器用だよな、クインジー。

[長靴ひっくり返すと小魚が出てきた。
ひょいとオウムがつまみ食い]

…マグロ、出てこない。
オレ、自信なくす。

[ケネスにワカメを放り投げた]

[ハンマーでワカメを絡め取り]


ワカメだってミネラル豊富だぜ。
乾しとけば保存も聞くしな。俺ァそんな好きでもねえが。ワカメ。

[柵に掛け、釘を打った。乾すらしい]

[倉庫にて。ホコリをかぶった木箱に酒樽・酒瓶・ピクルス等の樽相手に、奮闘中]

うッ！　み〜…は　アオ　い　ナぁあ　ぉおきーいな…ッ！

と…。

[歌いながら乱雑に放り込まれているそれらを、種類別に並べ替え取り出し易いよう詰みなおしている]

[無駄な時間を食ったことに後悔して、空を仰ぐ。
と、見慣れた影――先代の愛鳥であるハヤブサが頭上を旋回していた。
その様子に目を細める。と、声をかけられてセシの方を向いた]

あ、セシ。それにクインとケネスも。
こんにちは。良い釣り日和だね。

［海に釣り糸を投げ入れながらクインジーの方を見て］

イワシ釣ったらそいつ餌にしてみたらどうだい。
マグロ釣るならそっちのがいいと思うよ。

おーう。良い補修日和で何より。誰が壊しやがったコンチクショウだ。

[首をゴキゴキ鳴らしながら。何処からか取り出したライムを齧った]

……ふぅ…こんなもんかァ。ジョーデキ。
これでちったぁムダ使いも減るだろ。へへっ。

[倉庫の整理を終えると、簡単な掃除に取りかかる。鼻歌混じりで上機嫌だ]

……〜〜…♪
………あ？…おぉ？！

[詰みなおした木箱があった場所の脇に、埃をかぶったラムの小瓶を見つけた。きょろきょろと辺りを見回す。幸い倉庫には誰もいない…床のゴミを拾うフリをしてその小瓶を懐にしまいこんだ]

[クインの釣り上げたものに、目を細める]

クインのおかげで確信が持てた。
今夜はいい大物を釣りそうだね。

そう……『こんな海のど真ん中で人間の物を』釣り上げるなんてね。

[そう笑うと、頭上を指さした。旋回しているハヤブサは、仲間達に合図をしている。
それは――航行中の船を発見したものだった]

ワカメはサラダ…。
イワシあるよ、クインジー。

[クインジーのバケツにイワシを入れた]

ギルバートは大掃除でもしてるのかな。

[と、クインに声をかけるヒューに気付き、帽子を取って一礼する]

こんにちは、船長。食料採集お疲れ様です。

[そう言って、帽子をかぶりなおした]

おーん。クインジー。
しかもその空き缶、なかなか上物じゃねえのよ。
表面も錆びちゃねえし。お嬢の言うとおりかもな。

シコタマ肥えた連中の乗ってる客船とかだったりしてなあ？

[ぼさぼさ頭を掻きながら]

ヒューバート船長よ。
もうちっと船を大事に扱えって皆にちゃんと言っちゃくれねえか？

自分の家と同じように使えってえのに。

[直したばかりの柵を指で叩いて]

[獲物を確認するセシに頷いて、くすっと笑った]

そうだね、あの様子だと夕方にはドリスが視認出来るぐらいには近付けそうだ。
……船長が行くって言えば、ね。

[オウムが慌てて懐に飛び込んでくる。
何かと見上げれば、頭上にはハヤブサ。
メイの声がすると、相棒はコートの隙間からちょっとだけ顔を出した]

『こんにちわ　こんにちわ
　釣り日和？　クインワカメ日和　ガラクタ市
　いい獲物　祭りか　祭りか』

…長靴、当たり。ガラクタ市違う。
メイ、かしこい。マグロ次にする。

[バケツに放りこまれたいわしに感謝しつつも、
腰に下げた柄に触れてにぃと笑った]

[クインの相棒に申し訳無さそうに手を振ってウィンクした]

ごめんね？
怖がらせるつもりは無かったんだ。
[頭上を仰ぎ]　あの子にご褒美をあげに降りてきてもらうのは、後にするよ。
そうだ、バケツのそれ分けて貰っても良いかな？

[そう言って、セシが回したイワシを指さした]

［ケネスにひらひらと手を振りながら］

皆が船を大事に扱ったらお前がただののんだくれになっちまうからな。
多少仕事があったほうがアル中にならずに済むだろ？
俺の船員への優しい気配りだ。

［メイへと視線を移し］

行くと言わない理由がないな。
準備しとけよ、野郎ども。

[腰を挙げ、コートの端を払うと
いわしとワカメの入ったバケツをメイの前に置いた]

コイツ、懐いる、いい。
イワシ、あげる。大丈夫。

[片目を瞑り、パチン☆と指を鳴らしてヒューの言葉に頷いた]

そう来なくっちゃ！

だってさ、セシ。腕が鳴るね。
今日は稽古つけてもらおうと思ったんだけど、また今度にお願いしていいかな？

ッキショー。その気配りで、その内沈んでも知らねえぞ。

[肩を竦めて、空を仰いだ]


さーてと、そうなりゃ先ずは砲戦用意か。
船長！客船か同業者か。解かったら知らせてくんな。
脅しと停止か、本格的にヤるつもりでかじゃあ勝手が違わあ。

[愉しそうににやつけば、補修道具を片付けた]

『ガッテン　ガッテン　よし来た！　働け野郎共』

釣り、終わり。準備、する。
イエッサー、船長。

[言い終わるやいなやシュラウドにとびつくと、昼寝をしているドリスをたたき起こしに上がっていった]

クイン、ありがとうね。
あの子にご褒美あげてくるよ。

ああ――船長。後で相談してもらいたい事があります。
まぁ、アーヴの事なんで、優先度は低くても構わないですけど。

さて。みんな、少しの間失礼します。ドリスにも伝えてくるね。

[と、再び一礼して、バケツを掴むと、駆け上がるかのように、マストを*登っていった*]

[どたどたとやってきたが、それ以上の賑やかさだ]
なんかあったのか？って、…シゴト！？

イエッサー！
ケネス、手伝うぜっ。

よーし、ギル公。何時もの手順で弾と火薬頼まあ。

まだ何の船か解からねえからな、準備だけだ。

よークインジー。
いい腕前じゃん？

北北西の風下だ、水平線すれすれに今見えたよ。
（言われて彼方を見透かすクインジーに）
そこからじゃわからんだろ、のぼっといで？

まあ、１０海里（約１９キロメートル）だね。

キャプテン！
北北西に１０海里だ！マストは白！

お前の腕を信じて沈まないと思ってこその気配りだと気付いて欲しいところだがね。

［さて、と竿を置くと釣り上げた獲物を見て］

さて、今夜は上物の酒で一杯やれるかね？
お客さんまでの距離、しっかり見張っとけよ！

［言いながらギルバートの懐にぼす、と拳を入れ］

……お前、ちょろまかしたもんちゃんと出しておかねぇと、分け前なしな？

マストは白か！アイアイサァ！

[嬉々とした表情で、口の端を吊り上げる]


っはは、今回は大して壊れずに済みそうだ！
壊れなきゃただの飲んだくれでいられらあ！

ドリス、起きたか。
たたき起こす、できない、残念。

[ロープを掴んでトップに飛び乗ると、ドリスが指した方角を手をかざして見据え、口笛を吹いた]

ういっす！

[ケネスの指示で、騒がしく倉庫へ走り火薬類の入った木箱を持って甲板へ戻ってくる。慣れた手つきで弾丸の装填をはじめた]

客船だといいよなァ…。

ぐぁ…スンマセン、旦那………。
[懐に隠していたラムの小瓶を手渡し、ホールドアップ]

分け前だけは…頼んます。

うん、後で。
客船か。使い手、いなさそ。

[片付けるものは片付けて、船首のほうで遠くを見据える]

よぉっしゃあ！白マスト〜♪

[伝わる情報ににんまりと笑みを浮かべて、いそいそと砲撃の準備をしている]

ちっこい酒瓶より、白マスト〜♪

あと９海里！
ぎーる！たまには当ててみなよ！

へん、あたしの寝込みを襲おうなんざ、１０年はやいよ。
それよりさ、クインジー…、見えるかい？
あの白マスト、傾いてるだろ。座礁するような海にゃ見えないんだが…。

なぁに聞いてやがるギル公、白だ白！髑髏のお導きはねえってよ！

[手際良く大砲の準備をしている。
剣の腕は悪いが、こういった技量を要する作業は大の得意だった。
看板で残念そうにしている少女を見かけると]


セシリア、案外そうとも言えねえぜ。
用心棒とか居るかもしれねえ。

まあ、クインジーやナサニエル並みのはそうそう居やしねえだろうがよ。

［ギルバートから奪ったラムの瓶をポケットへと入れながら］

マストが傾いてるだぁ？
ドリス！！もうちょっとよく見ろ！！

［上へと向かって単眼鏡を投げた］

あの時見たいに初っ端から沈めんじゃねえぞギル公！
あくまで足止めだ、足止め！

『クイン寝こみ　ムッツリ　ムッツリ』

[懐でわめく相棒に軽く凹みつつ]

…傾いてる。
なんで？　ドリス傾く。

[部下たちに乗り込み用の渡し板の準備をさせながら]

何がいても、斬るだけ、だよ。

[マストの頂上まで登ると、器用にハヤブサを肩にとめて、ご褒美の餌をあげている。
エサをあげつつ、自分の目でも船を確認した。……何かがおかしい]

妙だ……船足が遅すぎる。それに何か鼻につく。
……血と煙の匂い？

[ドリスの目にも負けないぐらいに、鼻が利くことを自負しているからこそ、その違和感をいち早く嗅ぎ取った。
足下に向かって叫んだ。]

ドリスー！
ひょっとしたら、救助信号が出ているかもしれないよ！

距離頼……？？？
[装填の終わった砲台で発砲の角度調整を真剣に始めたが、メイの声が耳に入ってその方向を見上げた]

[叫び声が聞こえれば]

あんだってえ！救難信号だあ！？

……なぁんだよー、ツバつきかぁ？！

[救難信号、と聞くとさもつまらなそうに言い放つ。発砲は待つ事にしてしばらく手を止めて*様子を見ている*]

アイアイ、キャプテン

（単眼鏡をうけ取ると、船に向けて覗きこむ。）

あったく。

[残念そうに、頬杖を付いている*]

いや、傾いてるんじゃない。
揺れて…火の手が。

なんだありゃ？おいおい…冗談だろ？！

[ドリスが単眼鏡を覗き込んでいる中、神経を嗅覚に集中させる。
火の手が上げている煙の匂いに混じって、確かに火薬の匂いを嗅ぎ分けられた。
すたっと身軽にドリスの隣に降りてくる]

冗談どころか……。
パーティーの真っ最中。逢魔が刻ってやつだね。

――火薬の。砲撃の匂いがした。

野郎…白い蛸。いや、烏賊なのか？
マストに絡んで、船と喧嘩してやがる

報告撤回！
船は海軍！戦闘中！相手してる大烏賊は、

[釣竿をしならせにゅるりと絡む大蛸に首を傾げ
　ひゅうと竿を振り甲板に蛸を叩きつける]

マグロにゃ程遠いねぇ
お前さんの知り合いが海軍に喧嘩売ってるのかい？

[ふいと水平線の向こうに視線を投げる]

海軍？
………大王イカ？

[どうするの？とヒューバートに振り返った]

あー……

［ぽりぽりと頭を掻きながら］

クラーケンってやつか？
相手が海軍じゃあなぁ……
助けたところで恩にも着せられないねぇ……
はて、どうするかね。野郎共。

放置に一票。

[そう言うとまた釣り竿を手に取った]

[甲板を這い回る大蛸を掴み上げ]

クラーケンも海軍も旨くないなぁ
海軍の船にある酒なんざぁ
この船の酒より粗悪品ばっかだしねぇ

ありゃ、手前の砲火で燃えてるな…
いきなり絡まれて、ゼロ距離でドカンとしちまったんだろ。
（メイに頷くと下に叫んだ。）

おーい！
あと6海里だよ！…どうする？

［釣り上げた獲物の入ったバケツを持つと投げ槍に］

撤退ー！！
俺も放置に一票だ。
あんな旨みのねぇもん相手にする必要ないだろ。

はー。
飯作るか。

［傍らのローズとキャロルに手伝ってくれ、といいながら中へと入っていった］

[空を仰ぐ。思えば昨晩に自分の引いたストレートも
悪運が拾ったフラッシュくずれのものだった。
狙い通りの役が引けなかったのが、残念だったのを思い出した。
全体的に運が微妙な方に向いているんだろうか。そう考えながら、頭上をゆったりと羽ばたくハヤブサを目で追った。
風下に流れていくそれを見ながら、キャロルにイヤリングあげなきゃなと考えていた。
本当は、ローズも自分に勝っていれば、一個ずつ二人に分けて、取り合いを観戦するのを楽しませてもらおうと思ったのに]

撤退了解っと。
あ……相談しそびれちゃったな。まぁ、後でいいや。

[腕に絡みつく蛸を引き剥がし]

お前さんは大人しく食われてくんな
あぁあぁ、墨を吐くんじゃねぇよ
まぁクラーケンに比べりゃ可愛いもんかぁ

[釣竿を戻し中へと消えるヒューたちの姿を見送り]

今日の夕飯はヒューが作るのかい？
ついでにこいつも頼むかねぇ

お前さん姐さんたちに嫌われねぇと良いけどなぁ

[へらりと哂い厨房に大蛸を届けに行った]

アイアイ。撤退ー。
…こっちｶﾞ海賊船だってもう見えてるだろうに、狼煙で「救援求む」だとさ。
（失笑をこぼしつつ）

切羽詰まってまあ。

[甲板に戻り樽の上に腰をおろし]

天下の海軍様が海賊に救援を求めるたぁねぇ
気の毒なこった

[汚れたバングルを腰布で*磨き始めた*]

[再び竿を上げると釣れたものを見て]

………イカ。
早く、この海域を離れたほうがいいかも。

[再び針を投げ入れた]

[狼煙を眺めながらドリスと顔を見合わせ肩を竦める。
トップの縁に腰掛け、退屈そうに体を揺すった]

イカ…うまそう。
撤退、残念。船長撤退、オレ、従う。
客船違う、メイ、ドリス、残念だった。

［さばいたヤリイカを手に持ちながら外を覗いて］

……あんな烏賊よりこっちの烏賊食わせてやるから我慢しろ。
あんな烏賊なんか大味で食えたもんじゃない。

……救難信号出してんなら沈めてやりゃあよかったなぁ。
助かる見込みがないならとどめさしてやるのも親切だったか。

［笑いながら厨房に引っ込む。ほどなくいい匂いが漂い始める。］

あ、マストが倒れた。

すげえな。烏賊。

まぁ、仕方ないよね。助けた褒美に縛られても嬉しくないし。

[と、風向きが変わって遠く、別の食事の匂いがした気がした。
しかし自分の嗅覚を以ってしても、不確かな物だったので気にしない事にした]

おーいギル、その詰めちまった火薬、捨てるか使うかだろう？

やっちまいなよ！

[厨房から顔を覗かせるヒューバートの声にばっと顔を上げる。
いつの間にか懐から出た相棒はドリスのアフロに埋もれてご機嫌だ]

『すげぇな烏賊　すげぇな烏賊
　マストで我慢しろ　烏賊食うぞ
　飯だ　烏賊も飯だ　とどめさしたら飯だほら』

…飯。ワカメ、持ってく。

>>269
まったくだ！
あの烏賊、紛らわしい色しやがってな。

そろそろ夕飯かね。…どれ、降りるか。
ちょうどいい。しばらく交代してくんな。

（クインジーをなかば強引に残して、縄梯子を下る）

その褒美、うれしくない。
ご馳走、うれしい。船長、手料理。

[厨房から流れるいい匂いに、へらりと笑う。
[ワカメを届けようとトップを降りかければ、僅かに訝しげな表情をしたメイに首をかしげた]

よークインジー。

飯、包んで貰ったぜ？
烏賊焼き、烏賊の塩辛、烏賊素麺。それと…蛸と海藻のサラダだ。

ひさびさに豪勢なこった。

［ごろごろと樽を寄せて簡易テーブルにすると、ドリスが持っていったものの他に］

【タラのブイヤベース風】
【鯛の塩釜焼き】
【イワシのトマト煮】
【タチウオのタタキ】

［キャロルとローズに皿を運ばせるとギルから徴収したラムの瓶を開け］

……飯はやっぱ作るより食うほうがいいな。
今日だけだぞ、畜生。

烏賊素麺も烏賊焼きもあるから好きなだけ食え。

[樽机の近くに別の樽を転がして椅子代わりに]

結構釣れたね。
今度はお刺身、作ろうかな。

よー、キャプテン！
好きなだけ食ってるよ！

料理中のやつ、できてるじゃない！
食いに降りるから残しといてよー？

ずるずる…むぐ。さっきアーヴァインが捲し立ててた話、覚えてる？

裏切り者が、まして複数居るなんて、さ。

[ひょいと樽から飛び降り樽を寄せるのを手伝い]

お疲れさん
確かに食べる方が良いねぇ
そんじゃ船長の手料理をありがたく頂くとすっかぁ

[へらりと哂って烏賊焼きを一つ取る]

おお、豪勢。
船長作る、飯、豪勢。
また、ポーカーする、負ける、いい。オレ、悪い子？

[ひょいと烏賊焼き摘んで一口でほおばった。
満足げに唸ると、ドリスの頭をわしゃわしゃと撫ぜた]

[ドリスと入れ違いにマストから下りる]

んー、いい匂い♪
船長も料理上手だよね。

[並べられていく、ご馳走の匂いにうっとりと、そう言って
――目をぱちくりとさせた。さっきの匂いは、こんなに上等なものではなかった]

……船長、念のためにアルコールは少し控えめにした方がいいかも。
もうちょっと様子見すれば、はっきり判るとは思うんだけど、さっき料理の匂いがした気がしたんだ。
それも、海賊特有の料理の、ね。まぁ気のせいだといいんだけどね。

とりあえず、いただきます♪

やっぱり、他にも船、いる？

[メイの言葉に料理を食べながら口にする]

あぁ？知らねぇよ。
さっさと来ないと全部食っちまうからなー！

［ドリスに向かって怒鳴りつつ。クインジーの言葉に阿呆抜かせ、と毒づきながら。
メイの言葉にそちらへと視線を向け］

……お前がそう言うんなら、８割間違いないだろうなぁ。
匂いが流れてくるってこたぁ……結構距離が近いか？

アーヴ、うるさい。仕事サボる。口動く。
…裏切り者、たくさんいるか？
たくさんいる、困る。餌にする、仕事増える。

いや、まだ確信できてないんだ。
僕の鼻でもそれぐらい微妙な匂いだった。
ただ……ヒューが作る料理ほど美味しそうな匂いはしなかったんだよね。

そんな感じの匂いを嗅ぎ取った気がしたんだ。

[そう言いながら、話の合間に料理を食べている]

[むぐむぐ烏賊を齧り噛み切るのを諦め一口で頬張り飲み込む]

ふぅ

クインの言う通りヒューが料理すると豪勢で良いねぇ
しかしこりゃ賭けの支払いだったのかい
姐さんたちにはヒューも敵わねぇってか

[昼間見た哀愁漂う背中を思い出し
　今日だけと言うヒューの表情を見てへらりと哂った]

ははっ…そーだな、鮫の餌にしちまおう。
クラーケンも食うかもしれないぜ？

むぐ。…ゲソうまいな。

[真鍮製の粗雑なマグカップにラムを注ぎかけ手を止める]

海軍様の次はご同業者さんかい
さっきの一件で血気盛んな奴等は燻ってるだろうし丁度良いかもねぇ

[酒瓶を置いてブイヤベースに手を伸ばす]

クインジーの口はうごかねえなあ…
アーヴァインとは大違いだ。

ま、のみなよ。
台所にあったラムだ。

（飯の空いた器に、どくどくと酒を注ぐ）

（ぐびぐび煽って、クインジーにまわす。）

っぷはー！
キャプテンもいいとこあるよな、きょーれつな酒なんて久しぶりだぜ！

あっはっはっは！

ふぅん……
まぁ気をつけるに越したこたぁねぇか。
日が沈んじまってから奇襲されても事だしな。

［ラムの瓶の蓋を閉めるとユージーンへと肩を竦め］

どうせ作るんなら美味いもん、どうせ口説くんなら美人、と決めててね。
カードだから運だろ、運。
別にあの２人に負けたわけじゃないさ。
ま、負けてもいいけどな、美人になら。

[砲台でしばらく番をしていたが、料理の匂いにつられて皆の集まる所へ]

えぇー船影アリっすか？…なきゃ、ぶっ放そうと思ってたンすけど…。

[くい、と親指で砲台を示した]

いらねえよ。
あんたみたいな男のほうが信用できる。

アーヴァインは…ありゃダメだ。
いつも余計なこといって、こないだの港でも頬に紅葉つくって帰ったらしいぜ？

ギル、おつかれさま。今のところ船影は無いよ。
ひょっとしたらってところだね。

[メイに敬礼めいた手の挙げ方をして応える]
いーえ。
船影ナシ、りょーかいっ！

さっきの憂さ晴らしも兼ねてぶっ放してきやす。
[嬉しそうにいそいそと、砲台へ向かった]

言っても聞いちゃくれねぇだろうけどよ
人の安眠邪魔するなんざぁ無粋だねぇ
まぁ、来たら来た時の事さぁね

[蛸と海草のサラダを食べ終え]

運も実力のうちってぇね
ともあれこんな美味い飯にありつけたんだ
美人な姐さんたちには感謝しねぇとなぁ

……一応、僕も勝ったんだけどなー。

[ヒューとユージーンのやり取りに、少しむくれてみたりした]

[ドォン-と腹に響く音。装填した分を消費し火薬類を片付けに倉庫へ]

[ギルの行動に気付き食事の手を止め
　面倒そうに両耳を塞ぐ]

あぁあぁ、やっちまった

それ、見た。港の女、海賊より強い
[くつくつと笑い酒を煽ぐ]

[耳を塞ぐ寸前に聴こえたメイの言葉に]

おっと、そいつぁすまねぇ
ヒューとやり合うなんざぁ姐さんたちくらいかと思ってよ
メイもお疲れさん

ヒューはとことん女に弱いのかねぇ
なんとも「らしい」話だぁね

[耳を塞ぎへらりと哂う]

見たか、ありゃ…傑作だよな。

（ははは、と笑い声を挙げていると。どぉーん。轟音が響きわたる）

うわおっ！

らしいってどういうこった、そりゃあ。

［ユージーンの頭を拳で小突き。溜息を吐くと］

ま、自覚はしてるがね。

他に船、いたら気付かれてるね。

[料理をもぐもぐ。特に轟音が効いた様子は無い]

男が美人に弱いなぁ仕方ねぇよ

[小突かれれば悪びれた様子もなくへらりと哂い]

そこがヒューの良いとこさぁね

ぅわ…。

なんだべ？
すごい音がしたんだべ〜。

［のそりと起き上がった］

雷と間違えてくれててもいいよ。居たとした、ら……ね……って。あれ？

ちょっとごめん。

[きょろきょろと辺りを見回す。少し離れるねと言って、マストを登って行った。
頂上に辿りつくと、羽を休めているハヤブサに促して、指差す方向――風下に飛んでもらった]

いまぶっぱなしたのはだれだよー！
ギルかー！？

（衝撃に揺れる籠の中から顔を出して、下に吠えた）

もしもの時はギルに散々働いて貰わねぇとなぁ

[慌てるギルを眺めてへらりと哂い]

いつものギルのやんちゃさぁ
グレンも船長が腕によりをかけて作ってくれた飯でも食えや

ご飯だべか？

［ユージーンの声に気付いてまだ眠い目を擦りながら］

そうだな、食うべ。食うべ〜。

[ハヤブサが戻って来た。縦に一回転して肩に静かに止まる。
その合図にぎょっとした*顔をする。*]

……海賊船……接近中！！

くそ、なにいってるのかわからねー！
とりあえず犯人はギルに決めた！覚えとけよー！

んー？
ドリスには聞こえてねぇんじゃねっか？

目覚ましがてら、おらがドリスを呼んで来るべさ。

［のそのそと縄梯子をのぼりドリスのいる方へ］

[グレンに頷きかけメイの声に舌打ちする]

おいでなすったかい
あぁあぁ、面倒臭ぇなぁ

さぁて、どうするんだい？

[ヒューに視線を投げ首を傾げた]

［縄梯子を登りながらメイの声が聞こえ、上にいるドリスに向かって］

ぉ〜い。ドリス〜。

海賊船来てるみてぇなんだけど
何か見えねぇべかぁ〜？

［メイの声に小さく舌打ちすると立ち上がり］

酒宴はお客さんもてなしてからだ。
おら、酔っ払ってねぇでさっさと準備しろ！！
盛大にパーティと行こうじゃないか！！

ぅん？
（振り回していた短刀を納めて）

なんだ、グレンじゃないか。
ん？なんだって？

そーかそーか。俺たちゃ海賊だもんな。
まだ残ってるよ。ほらよ。

（グレンの手に、いろいろ混じりあったちゃんぽん酒を掴ませた。）

［縄梯子を上に上に登っていると、船長の声が響く］

ぱーてーだべかぁ。
さてと、にぎやかになりそうだべな。

[ヒューの声に大儀そうに立ち上がり]

やれやれ
仕方ねぇ、準備すっかぁ

[メイの示した方へ視線を投げへらりと哂った]

ははは。そうだろ？
ケッサクだよな。
ぜんぜん聞こえねえけど。

（酔いが廻ったのかけらけら笑う。）

［見張り台にひょこりと顔を出すと、酒を渡される］

お。酒だべぇ〜。ありがと〜。

ご飯あるらしいべ。
後で、食いに行くべぇ〜。

って、そうじゃないべさ〜。
なんか、海賊船きてねぇか？
下の方で、メイが言ってたべ〜。

なんだぁ〜？
ドリス酔ってるべか？

ああ、そうだな。
立派な海賊だよ。メイは。

しっかしさあ。ここのとこさっぱり収穫がないとおもわねえ？
いや烏賊じゃなくってさ。もっとこう…さあ。

[バケツ片手にひょいひょいマストをのぼる
　狭い足場に立つ場所もなくグレンにバケツを手渡す]

酔い覚ましだ
ドリス、酔っ払うにゃちぃと早いみてぇだ

[へらりと哂い音も立てず甲板へ飛び降りた]

収穫だべかぁ〜？
まぁ、海域とか潮の関係とかもあるかもしれねぇべ。

そのうち、どば〜っと、獲れる時があるべさー。

［へらーっとのん気に笑った。］

［ユージーンから手渡されたバケツをきょとんと見る］

酔い覚ましだべか？

ドリス、海水飲むんだべか…？
しょっぺくて目は覚ますかもしれないべなぁ。
そっかそっか。そーゆー事か。

ドリス、バケツに大量に酒が来たべ。
飲め飲め〜〜。

［と、バケツに入った海水をドリスに飲ませようと］

なんだ？このバケツ。
肴…いや、魚かい？

（一見なにもいないバケツをのぞき込む。）

気にするんじゃねぇべ〜。
酒だべ。
ユージーンがくれたんだべ。

飲めばわかるっけさ〜。

ぶ、わぶ。ちょ…。
まじ勘弁。ごくごく

（土左衛門 ドリスは、マストのてっぺんに逃げていった！）

ん…おい、おいおい！

なんだよ、あんな近くに──

あー。逃げたべ。
ドリスが逃げたべぇ〜。

［マストに登っていくドリスに向かって叫ぶ］

なんか見えねぇべかぁ〜？

んー？
ちかくだべかぁ〜？

（西風を横から受けて、ぐんぐんと衝突コースをたどる小振りの帆船。
その黒く染め上げられたマストにはくっきり、交差した大腿骨（右側は肉付き）が、嘲笑う髑髏の直ぐ下に、子供でも一目で解る自己主張をしていた。
距離の程は、もう１海里もない。）

て、敵襲ー！

おいグレン、さっきのバケツ鳴らせ！

敵が来たんだべな。
わかったべ。

［グレンは、ガンガンとバケツを鳴らそうとしたが、中にまだ海水が入っていたので、たいして音もならず、むしろ自分に海水がかかる］

うわ、ぷ。ぺ。しょっぺぇ。

［思わず海水を見張り台から捨て、空になったバケツを叩いて鳴らす］

――ガァン。ガァン！

[いつの間にか部屋から双刀を取って戻り]

おいでなすったねぇ

[獲物を握った両手は下ろしたまま
　眼前に迫る船を眺めくきくきと首を回す]

今頃になって慌ててんじゃねェ！！

［バケツの音に怒鳴りながら自分もフルーレを抜き］

ケネス！！ギルバート！！
お客さんのどてっ腹にご挨拶してやれ！！

後の奴らは突っ込む準備しろ！！！

[部下たちに渡し板の用意などをさせて準備完了]

もう撃つには遅いかな。
ボーディング、さて？

アイアイサァ！ど真ん中に命中させたらァ！

[揺れる波に合わせ照準を合わせる。点火すれば、吸い込まれるように敵方の大砲を吹き飛ばした]

いょーし、ケネス！ぶっぱなせー！

（こんどはしっかり、耳に指を突っ込むと）

食後の運動にしては、僕にはハード過ぎるよ。
全く……。武器を取ってくる！

[マストを落下するかのごとく降りて行き、甲板に着地する。
船室に入る間際に、ヒューが目に止まる。そっと駆け寄って、耳打をして――]

（ヒュー。アーヴの話は覚えているよね。
裏切り者の話の件についてだけど、杞憂を断つ意味でも、後で船長権限を発動させて欲しいと思ったんだ。
先代が僕と貴方にだけ教えてくれた。この船の力を使う為の号令を、ね。
覚えているでしょ？　いざという状況に備えて、仲間の中には危機に対応した技能を備えた者が潜んでいる事は。
考えすぎかなとは思う。だけど……。
最終的にはヒューの意思に任せる。ただ僕は、この船の人が犠牲になるのは嫌なんだ）

さて、すぐ戻ります。状況把握をお願いします！

[船室へと駆け込んだ]

イィヤッハア！派手に行ったぜ！

どうする船長！マストの一本でもぶち倒すか！？

[ヒューの声を合図にケネスとギルが応え大砲が火を噴く
　口火を切られ相手側も射撃を始めすぐ傍で水柱があがる
　おこる波に煽られ船が揺れる
　一気に騒がしくなる船上から近付いて来る船を睨み続け]

さぁて始まったねぇ

[へらりと哂う]

［メイの耳打ちにあぁ、と小さく頷いて。
ケネスを振り返ると大声で］

景気いい花火じゃねぇの！！
もう一発くらいぶちかましてやれ！！

ケネスのがぶちあたったら板渡すぞ！！

おー。
ケネスやれやれ〜。

おいケネス、横っ腹ねらえ横っ腹！
あいつらのちんけな砲座もこっち狙ってるぜ！

俺たちの太くて黒い光り物をたたっこんでやりな！

[武器を調達して甲板に駆け上がる]

みんな、気をつけて。
よし……行くよ！！

ィイヤッハァ！合ッ点だ！

[もう一度、今度はマストを狙う。３，２，１…爆音が鳴り響き、命中した後に再度爆音が鳴り響いた。
マストは、相手方の船員を何人も巻き込み倒れた]


ハッハ！後ァ任せたぜ！こっちは支援に回らあ！

近いね。
爆風、食らわないように。
接舷まであと３分。

ハッハ、心配すんなやドリス！
ギルバートのが横っ腹におったてやがった！

[からから笑いながら、煙を立てる相手方の船を見やった]

[ヒューの檄が飛ぶ]

あいあいさぁ

[甲板は活気と興奮でごった返す
　慌しく板を渡す準備をする者たち
　武器を手に突撃に備える者たち
　ちらと視線を投げればアーヴがおろおろしていた]

お前さんはせめて邪魔になんねぇようになぁ