酒場の看板娘 ローズマリー …そっか。じゃあ明日で良いかぁ。 ちょっと聞きたいところがあったんすけどね。 [ちくり、と何か胸に刺さるような感触がするものの、連日の出来事の所為だと思うことにした。 ――後でそれを後悔する事になるとは、想いにも寄らなかったのだろうけども。] あっはは…。 皆そんな簡単に割り切れるものじゃないっす。 お酒に逃げたり、満天の星空を眺めて吼える輩もいるだろうし。 …きっと、皆、本心じゃ割り切れてないと思うんすよ。 特に、男の人は不器用っすから…。 慰めてあげるのがあたしとキャロの役目って感じねぇ。 [笑いながらメイにそう告げるとクインジーの元へ走り去るのを見送った。] | |
(55)2006/07/11 01:48:12 |
美術商 ヒューバート [顔を覆う前に、ナイフを取り出し、髪の一房を切る。 それを皮袋に入れながら] ……墓に入れるもんがいるだろ。 [言訳のように呟いて、静かに黙祷した。 それからゆっくりと、部屋へと集まってきている船員たちを振り返る。 静謐な光を湛えた目が、1人1人の顔をじっと見つめ] ……さて。 殺ったのはどいつだ? こんな回りくどいことしてないで、今すぐ名乗り出て、俺へ決闘を申し込め。 勝ったらお前が船長だ。 ……それとも、こんな卑怯な真似しなきゃ俺を出し抜けねぇ玉無し野郎が裏切り者か? ――……笑わせんじゃねぇぞ? [口元だけの笑みを浮かべると、銃をぶら下げたまま、船員たちを押しのけて、甲板へと出ていった。] | |
(75)2006/07/11 09:48:40 |
酒場の看板娘 ローズマリー …泣けるうちに、泣いておいた方がいいっすよ。 いい女の条件のそのいーち。 格好悪いところを見ても見ぬ振りをする〜〜。 [あどけなく笑いながらナサニエルの肩を抱いて、宥めるようにぽんぽんした。 其れに気が付いたのかどうだったか。 ヒューがくるりとこちら側に振り返ると、Vサインをして見せた。 其れより何か呟いた気はするも上手くは聞き取れなかった。] ああん、ちょっとお邪魔だったっすか? 全く。ナサみたく気にせず泣いてくれれば良いのにい。 [ぐいぐいとナサニエルをヒューが居る方向へ無理やり押すと、 二人の頭を抱えて、自分の肩に押し付ける。 手で背中を撫ぜるようにしてやると、苦笑いしながらもぽつりと。] まったく、ヒューもナサも可愛いっすね。 その可愛さはある意味、親子っだなあって感じたっす。 | |
(101)2006/07/11 18:46:22 |
酒場の看板娘 ローズマリー [唖然とする二人を余所にそう言い終えて悪戯な笑みを浮かべながら、 がっしとナサニエルの服の裾を掴んでその場から後退した。勿論ヒューに手を振って。] ……はいは〜い♪ ナサもヒューもお付き合いどーもどーもっす〜。 あたしはちょっと…………キャロルの部屋を綺麗にしてくるっすよ。 あっはは…流石にあのままにして置けないっすから。 形見分けとかルールっすけど、暫くはそのまま綺麗にしておきたいなって。 [血痕とかあるからとは言わず船室への入り口付近まで来ると、 掴んでいたナサの服の裾を離した。] さってと、ナサぁ。 肩貸してあげたんだから、近いうちお酒くらい付き合ってもらうっすよ。 [んっふっふ〜♪と含み笑いを一つ。 その場に二人を残すとキャロルの部屋に向かうべく、船室への道を*歩んでいった*] | |
(103)2006/07/11 19:10:25 |
酒場の看板娘 ローズマリー [ドアノブをゆっくりとまわして開くと、あの瞬間から時が止まったままだった。 赤い絵の具を散らしたように所々に血しぶきが染み付くベットに手を掛けると、 手に握られた布でそっと拭き取った。 当然ながら血は渇き黒く変色しきった後であり、拭った部分を見ると苦笑いした。 中々どうしてか手ごわい。] …あっはは、これは…。 直ぐには終わらないっすよ、手が掛かるっす。本当…。 何日かにかけて丁寧にやらないと、きっと怒るっすね…。 っ…。 [一人になってしまったのが仇になってしまったのか。 ぼろぼろと子供の様に泣き出してしまった。 涙が頬を伝う。 血痕の上に落ちる術を、止める事なく、暫くそのままでいた。] | |
(140)2006/07/11 22:55:39 |