のんだくれ ケネス [ピアノの音に気づけば、酒場のいつものカウンター席。 腰掛けたところで誰が気づくわけでもなく、 いつものように水割りが出てくるわけでもなく。 シンガポール・スリングを拝借して口をつけた] (――記憶のかけらに 描いた薔薇を見つめて) ローズ…… [だが脳裏には明け方のナサとヴィンスがちらっちらしている] (――美しく色褪せて眠る薔薇を 貴方の心に咲かせて) ロー…… だ、だめだ……薔薇は眠らせておいてあげてくれ。 ニーナもそっと寝かせておいてあげてくれ。 …気づいてないといいな。 [苺を思い出してケネスもほろりと泣いた] | |
2006/05/27 21:41:53 |
冒険家 ナサニエル [――ごめんね 事実を告げた事に対してか 処刑を止めれなかった事に対してか 何も出来ない無力に対してか きっと、全部だ。] | |
2006/05/27 22:27:00 |
冒険家 ナサニエル [ニーナが倒れたのは心労。 あんな所にまた連れて行くの? でも疑って殺されるなんて… 俯き唇を噛み締める] | |
2006/05/27 22:46:15 |
冒険家 ナサニエル [ヴィンスから顔を逸らしたまま瞼をおろす ――辛かったでしょう? 俺の辛さなんて 倒れたニーナや 血を吐いたセシィや 検死に呼ばれるヴィンスに比べれば 其れでも明日になればヴィンスの耳にも届くから せめて先に伝えておくくらいしか出来なくて やっぱりあんな顔をさせる事しか出来なくて] | |
2006/05/27 22:50:41 |
冒険家 ナサニエル [判っている ヴィンスは明日になればまた倒れる暇もない] | |
2006/05/27 23:09:55 |
見習い看護婦 ニーナ [ゆめを、みてた。 よくわからない、ゆめ。 くらいばしょをあるきまわる、ゆめ。 ふらふら。 ふらふら。] | |
2006/05/28 00:19:40 |
見習い看護婦 ニーナ [ひとかげがみえる。 だれだっけ。 なつかしいひと。 だれだっけ。 ………しらない。] | |
2006/05/28 00:20:18 |
見習い看護婦 ニーナ [くるりとふりかえる。 そのじんぶつにはちかづかない。 だって、ちがう。 みちゃ、だめ。] | |
2006/05/28 00:20:53 |
見習い看護婦 ニーナ [ふらふら。 ふらふら。 ひとかげがみえる。] | |
2006/05/28 00:21:35 |
見習い看護婦 ニーナ [だれだっけ。 なつかしいひと。 だれだっけ。 ………しらない。] | |
2006/05/28 00:22:07 |
見習い看護婦 ニーナ [またくるりとふりかえる。 みちゃだめ。 みたくない。 ふらふら。 ふらふら。] | |
2006/05/28 00:22:38 |
見習い看護婦 ニーナ [またひとかげがみえた。 かんがえるまえに、くるりと。 しようと、おもった。 だけど。] | |
2006/05/28 00:23:19 |
見習い看護婦 ニーナ [たおれてるひとかげ。 たおれてるひとかげ。 たおれてる。 たおれてる―――。 だれ?] | |
2006/05/28 00:24:04 |
見習い看護婦 ニーナ [ぎゅ。 そっと、あたたかいなにかがてをつつむ。 ふわり。 あったかい。 いやなものじゃない。] | |
2006/05/28 00:24:50 |
見習い看護婦 ニーナ [たおれてる、ひとかげ。 だれ? あったかいの。 だれ?] | |
2006/05/28 00:25:25 |
見習い看護婦 ニーナ [おんなじひとじゃないよね? あったかいひとと、 たおれてるひとと。 おんなじひとじゃないよね?] | |
2006/05/28 00:26:06 |
見習い看護婦 ニーナ [おなじだったら、 いやだ。 嫌だ。 ] | |
2006/05/28 00:27:00 |
医師 ヴィンセント …ニーナ君… | |
2006/05/28 00:35:37 |
文学少女 セシリア 【回想】 [河原に座り込んだ私を、女性はじっと見ていた。 不思議そうに、顔を覗き込む姿に、目を奪われる。 その瞳は、綺麗な紅色になっていた。 「人狼が、いるのね?」 ――はい。ごめん、なさい。うしろ、おいかけてきてるから……はやく。 座り込んでしまえば、息も絶え絶えに。そもそも出血もしすぎたんだろう。霞む視界の中、そう答えるのが精一杯だった。] | |
2006/05/28 01:08:21 |
冒険家 ナサニエル [街灯の光に照らされて微笑む少女は儚げでただ見つめる。 ――もう、時間の問題なんだよ 理解したくないのに理解できてしまった。 もう遅かったんだと。 ゆっくりと瞬く。 笑おう。 せめて笑っていよう。 セシィがそうしてくれるように。] | |
2006/05/28 01:15:59 |
文学少女 セシリア [女性は、笑った。――気がした。 「そう……ありがとうね」 そう言って、河原を駆け出す。……私の出てきた方へ。 女性が茂みに飛び込むと、森の木々が一層大きくざわめいた、気がした] | |
2006/05/28 01:16:46 |
見習い看護婦 ニーナ [倒れるまで。 其の言葉で自分があの時倒れていたんだと気付く。 慌てて辺りを確認すると、診察室。] ―――あ。私…! [またヴィンセントを見上げると、ぶんぶんと首を振った。] ううん、私の方こそごめんなさい! 私自身が倒れちゃうなんて。…こんな時に。…看護婦、…失格ですよね。 先生が気にする事ないですよ、私の自己管理がなってなかったんですから。 心配かけて、…ごめんなさい。 [泣きそうな声に気付く。 そんなに心配させてしまった。倒れた事を後悔する。 何で、何で。あの時倒れちゃったんだろう。 ヴィンセントを申し訳なさそうに、心配そうに、見上げたまま。] | |
(239)2006/05/28 01:18:25 |
医師 ヴィンセント 倒れて…気付きました。 ――自分の気持ちを…。 馬鹿ですね、私。 | |
2006/05/28 01:20:07 |
見習い看護婦 ニーナ [ おもう ] [ こんなときって、どんなとき? ] | |
2006/05/28 01:21:15 |
見習い看護婦 ニーナ [ しらない。 ] | |
2006/05/28 01:22:43 |
冒険家 ナサニエル [ヴィンスがつきっきりだったし其処まで心配はしてなかったけど、それでもニーナが目覚めて安心してほっと胸を撫で下ろす。 良かった 本当に良かった] | |
2006/05/28 01:33:36 |