自警団長 アーヴァイン
ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
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流れ者 ギルバート [営業前の準備は相変わらず忙しく、静かな時間の流れと共に 村を行き交う人々の笑い声なども静かに店に届く。 それは変わらない日常であり、愛すべき平和でもあり。 そんな穏やかな喧騒に目を細めながら、片腕には買出しの 紙袋を抱えたまま店の扉を押し開けた。 店では同僚がすでに開店前の掃除を終えてカトラリーや備品の補充を始めている。 お疲れ様です、と小さく声をかければ自分は慣れた様子で買出ししてきた食材の下準備を始めた。 開店してしばらくもすれば、今日も忙しくなるだろう。 ふと、レモンを片手に窓の外へと視線を上げれば見慣れない 服装の姿が遠く遠くに見えた。 変わった服装だとは思ったけれど、今はそれどころでは なかったからすぐに視線を落としてレモンスライスを用意する。 今日はどんな営業になるだろうと少し楽しそうな表情で *作業にとりかかった*] | |
(1)2006/05/17 20:36:54 |
踊り子 キャロル [村はずれの静かな小川にて、しゃらんと音が鳴る 踊るは1人の女。 両手、両足にはそれぞれ3本の金色のブレスレットが光り、彼女が動くたびに、しゃらんと音を立てる。まるでその音までもが舞いの一部であるかのごとく、巧みにリズムを取って音が鳴り響く。 長く伸ばされた金糸のような髪の毛はそっと風にたなびき、流れ落ち、すらりとのびた手足が風を切る。 アクアマリンの瞳は何も映し出しておらず、そっと目蓋を閉じ、身体が思うがままに身を任せる。 心をどこかに置き忘れてきたかのように、舞う彼女は機械仕掛けの人形のようで…… ただ、流れ落ちる一滴の汗だけが、彼女を人間だと証明していた。 時が流れるのも忘れ、彼女はひたすら舞い続けた] | |
(3)2006/05/17 21:05:58 |
踊り子 キャロル [突然の拍手に我に返り、きょとんとして相手を見つめる] ……え? あ……ありがとうございます。 [丁寧に頭を下げ、ふと話し方の特徴に耳を疑う] ござる……??? [何かに思い至り、薄暗闇の中、相手に徐に駆け寄り、じぃっと見つめ、声をあげる] あぁ〜っ!!!! マンジローさん?マンジローさんですよね?絶対マンジローさんですよね??? 私です、キャロルです。ほら、あの…2〜3年前くらいに…巡業中に会った……あの時は髪短かったから分からないかな…… ええと、ええと、ほら、この金のブレスレットとか……あ、そんなの覚えてないか…… ん〜と、ん〜と…… [懐かしさと嬉しさから、思い出してもらおうと一方的にまくし立てるように話しかける] | |
(5)2006/05/17 21:35:24 |
踊り子 キャロル [思い出してくれたのが嬉しくて、表情を綻ばせる。 先ほどまで無心で踊っていた人形のような生気のない顔とは違い、人懐っこい笑顔でにこぉっとマンジローに微笑む] 返礼ですか〜あのような拙い舞いに大層なものをいただきまして、本当にありがとうございます。 大切にしますね。 [マンジローの歌を呟くように繰り返して心の中に刻みつけ、再度丁寧に頭を下げ、微笑みながら話す] 本当、奇遇ですねぇ……元気でしたか? あ、巡業ではないんですよ? この村は私の故郷の村なんです。私の家、この近くにあるんですよね。今度遊びに来てくださいな。 あぁ…いろいろ話したいことや聞きたいことはありますけど、私一旦家に戻らないと…… あ、そうだ!これからもしお暇でしたら、少しの間で結構ですので、私の家でお茶でもいかがですか? [慌てたように一方的に言い募り、マンジローを見つめ、家がある方向を指差す] あの、あの……ここから、一本道なんですよね。右手に見える家です。気が向いたら来て下さい。 [それだけ言うと、頭を下げ、しゃらんしゃらんと音を立てながら走って*その場を後にした*] | |
(7)2006/05/17 21:55:02 |
酒場の看板娘 ローズマリー [BARの休憩室の一角。 ふと気がつくと長椅子へと凭れている事に気がつく。 額に手を当てながらぱちぱちと長い睫毛を瞬かせば、ぼやけた視界が色づくように確かな物へと変わる。 時計を見やると溜息を一つ。それを合図に長椅子からすっと立ち上がり、傍らにある姿見へと足を運ぶ。 レースをあしらったブラウスの裾を摘まみ、皺になってないかを確認する。 姿見へくすりと微笑むと、首元の鈍く光る柘榴色をした雫形のブローチを確かめるようになぞる。 揃いの群青色のベストから膝までのスリットが一つ入ったロングスカートを払うと、腕周りや、背中へと視線を向けた。 一通り身だしなみのチェックを終えると緩やかなウェーブ掛かった長い常葉色の髪を片手で後ろへ流すと同時にくるりと踵を返し、 休憩室の出入り口へとカツカツとハイヒールブーツを鳴らしながら軽やかに歩みながら、まだCLOSED...と掲げられている開店前の店内へと姿を現わした] | |
(11)2006/05/17 23:15:43 |
見習いメイド ネリー ど、どうすっかなァ、こんなか、いっつもいっぺェ人がいるからなァ…。 扉開けたときに、一斉にこっち見られる感じが、おっそろしくて、仕方ねェ。 | |
2006/05/17 23:28:40 |
見習いメイド ネリー だども、開かんことには、どうしようもねェもんな、やるっきゃアねぇわな… | |
2006/05/17 23:29:49 |
見習いメイド ネリー [ネリーは、ドアノブに手をそーっと伸ばした。その瞬間、なにか話が盛り上がったのかなんなのか知らないが、店の中から、どっと笑い声が聞えてくる。] ゥひぃ! …。 …。 [ネリーは20センチ逃げた。] | |
2006/05/17 23:31:20 |
酒場の看板娘 ローズマリー >>12 [時計を見やり外へと視線を向けると、女中服の少女が目に止まった。 足早く扉の前まで来ると、そっと扉を開く] あら…ネリーじゃない。 ふふ、まだお店も開いてないから遠慮無く入ってきてくれても良かったのよ? [もじもじとしているネリーの様子にくすくすと唇に手を当てて笑いながらそう言った] | |
(13)2006/05/17 23:32:37 |
見習いメイド ネリー [ローズマリーから褒められて、ネリーはへへへと照れながら笑った。そして、リボンはくれるとの言葉に、目をぱちぱちと瞬くと、] …!そ、そんな、いけねぇです、わりいです。 …い、いいんですか…? [すまなそうに一度ローズマリーを見ると、彼女はにっこりと微笑んだ。ネリーはまた彼女に満面の笑みを向け、お礼を告げた。] ありがとうございます! あ、そうですねっ。じゃあ…行ってきます、ありがとうございましたっ! いンや、ミッキーさんは、アタシなんて居ねぇでも、ぜえんぜん、平気なんですよ。 [と、はははと笑うと、そんじゃと一つお辞儀をして、跳ねるようにミッキーの家へと走って行った。] | |
(20)2006/05/18 00:28:42 |
のんだくれ ケネス [足場も無いほどに無造作に積まれた本、 壁のいたる所に貼られたメモ、 薄暗く煙草の匂いが染み付いた自室。その一角、 書類の散乱したデスクの上でタイプライターがテンポ良くリズムの刻む] 『ヴォイス・オブ・リバーサイド』 「みゃー」という間の抜けた声に固唾を呑んで見守っていた家族が顔を見合わせた。 5月9日未明、村の小高い丘の先、羊小屋の片隅で小さな産声があがる。 ツルリと滑るように転がり出た生命は、母犬によって膜を破られ外気に触れる。 へその緒を噛みきられると、おぼつかないながらも、短い四肢でしっかりと母親の元に寄る姿は新しい生命の持つ力強さを感じさせた。 また1匹…2匹…と滑り出る小さな塊が生命へと変化する様に、ただただ家族は息を呑むばかりだ。 母犬が子犬を見捨てやしないか、ヘソの緒は絡まっていないか、長すぎやしないかという家族の心配をよそに、5匹もの子犬が取り合うように母犬の乳房に群がりひしめいた。 我先にと四肢を懸命に動かせばまだ短い尻尾がぴょこぴょこと揺れる。 その姿に、初めての出産を無事終えたのだと、ようやく家族から安堵の笑みが零れた。 一方父親のクロは見慣れない子犬の姿にすっかり怯え、 羊小屋の周りをうろうろとするばかり。 「どの父親も出産の時には役にたたないものだな」という家長の苦い呟きに、笑いがあがる。 夜通しの出産に家族一同疲労の色が伺えたが、愛らしい姿に誰しもが満ち足りた表情を浮かべていたのだった。 -お知らせ- 家人の希望により、3匹を里子に出すことになりました。 希望者は丘陵の羊飼いトビーまでお申し出下さい。 なお、健やかな愛情を育むため、里子に出すまで1ヶ月〜2ヶ月程度お待ち頂く事になります。ご理解の上ご希望いただけるようお願い致します。 | |
(22)2006/05/18 00:40:18 |
のんだくれ ケネス [カシャリと小気味いい音を残してタイプライターのヘッドが止まる。 小さく息を吐くと椅子に深く背をもたせ煙草を咥えた。 マッチに火をともせばゆるりと紫煙を吐き出し、打ち出された原稿にもう一度目を通す。 『ヴォイス・オブ・リバーサイド』 村のはずれに流れる小川からタイトルをとったそれは、週1刊行の村の壁新聞だ。小さな村では、新聞の一面を飾るような華やかな出来事も、大きな事件もめったに起こらない。 彼がここに住み着いて5年、起こる事と言えば日常の他愛もない出来事ばかり。 それでいい。 大きな事件などないに越したことはない 不幸な記事など書く必要がなければそれが望ましいのだと、 煙草のフィルターを噛みながら苦笑する。 ほんとうに―― そう、願う。 もう一度小さく息を吐く] | |
(23)2006/05/18 00:42:33 |
のんだくれ ケネス ――ほんとうに? 呟きにならない声にゆるりと首を振る。 だから、都会に戻らずにここにいるのだと。 人狼など噂にすぎないのだと… | |
2006/05/18 00:45:04 |
ごくつぶし ミッキー さらに、チョコレートケーキにマロンケーキだなんて…。 あ、当然全部いただいちゃうよ? ウフフ。ウフフ…。 幸せ絶頂! ウフフ…。 夢の体脂肪率80%…!!(グッ | |
2006/05/18 00:59:26 |
酒場の看板娘 ローズマリー …だけど、ギルバート目当てのお客様も…中には居るのよね。ふふっ。 [くすくすと笑うとカウンターのギルバートを見やった] | |
2006/05/18 01:25:41 |
ごくつぶし ミッキー やってみたものの… は、は、は、恥ずかしかああああああ!!!(真っ赤 わし、もう生きていけーん!! 穴があったら入りたかあああ!! 殺してー!いっそ殺してーーー!! | |
2006/05/18 01:29:55 |
文学少女 セシリア [見上げれば今宵は満月。 月明かりは夜道に小柄な影を落とす。 少女は静かに月に歌う。 暗がりのなか、歩きながら……。] ずっと前から見てた 眩しい程の夜月 あんな風に誰かを 照らし出せたならば 私は十六夜月 ためらいの欠け月 憧れを持ちながら―― | |
(2006/05/18 01:36:33、文学少女 セシリアにより削除) |
文学少女 セシリア ――消えゆく定めの物語 | |
2006/05/18 01:36:44 |
文学少女 セシリア [正直なところ、人狼の噂が怖かった。今は少しでも人の居る場所に落ち着きたかった。 その単語には、嫌な思い出しか無かったから。] | |
2006/05/18 02:20:17 |
酒場の看板娘 ローズマリー [扉の開く音に気付くとそちらへと振り返る。 一番最初に目に入ったのは、細身で長身の男性。 軽やかに靴音を鳴らしスリットの裾を軽く持つとすっと会釈をする] お久しぶりですわ。…ヒューバート卿。 今宵はお会い出来まして、大変嬉しく思います…。 [そう言い終え、裾を放すと何時もの口調へと戻した] 数ヶ月ぶりね。ヒューバート。 …何時の間に戻ってらしたの?言ってくれれば、それなりの持て成しはしたのに? [続いて入ってくるセシリアにいらっしゃいと挨拶をする。 ヒューバートと同じくテーブル席に座るように促すと、くすりと笑顔を向けた] セシリアも今晩は。 何か食べたい物があるなら、言って頂戴ね。 [カウンター近くのメニューへと目配せした] | |
(82)2006/05/18 02:51:08 |
文学少女 セシリア [ローズの心配したという声に、ちょっとだけ不安を感じ、身を硬くしていた。 ――左手が疼く。 こみ上げてきそうな恐怖を、微笑みに隠して テーブルの下で、自分の左腕を右手でぎゅっと握った。] (きっと……きっと、ただの噂だよね?) | |
2006/05/18 03:35:45 |
文学少女 セシリア [かつての記憶が蘇る。 5年前の――あの、悪夢が。] ……っ。 | |
2006/05/18 03:37:50 |
文学少女 セシリア [一瞬、目の前の景色が歪んだ気がした。 意識が遠くに持っていかれそうな感覚……。 嫌な汗が背筋を伝う感触に、微かに震えたが、談笑してる二人の様子に 段々と視界はクリアーになっていく。大丈夫、わたしはここにいる……。] | |
2006/05/18 03:39:27 |
文学少女 セシリア [夜道の中歌っていた、詩の続きに思いを馳せる。] 深い深い夜が星達を 冷たく包み込む真夜中に 光の風が残す軌跡を 淡い闇の中に閉じ込めた | |
2006/05/18 03:42:28 |
文学少女 セシリア [と、食事を取りながら談笑しているヒューバートの会話が耳に入る。 変わってなくて安心した。また、そのような事を言っていた。] ……わたし、ちゃんと0.1cm伸びたもん……。 [僅かであるが、それは大きな差。140台と150台を分ける絶対的な壁であり、ここ一年間悩まされ続けてきた差だった。] | |
2006/05/18 03:48:42 |
文学少女 セシリア わたしもっ。私も飲みたいっ。 [大きな声では言えないので、心の中でそうケネスに呼びかけていた] | |
2006/05/18 03:49:58 |
文学少女 セシリア ……! [入ってきた村人の様子に目を丸くする。 小説の中から出てきたのだろうか、一瞬そんな考えが頭を過ぎった。 その出で立ちは、伝聞でしか知らないものだったから。 異国人……東洋の珍客に、内心興味津々ながらも、そっと様子を見守るのだった。] | |
2006/05/18 03:54:32 |
医師 ヴィンセント [朝はいつものようにばたばたしながら病院へと向かった。 昨日は帰宅するとベッドに吸い込まれるように眠りに落ちてしまっていた。 シャワーを浴びて、少しのシリアルを頬張り家を飛び出した。患者への体調管理等を言う割りに自分の事にはとことん無頓着。] さぁて、今日も一日頑張りましょう。 [誰に言うまでもなく言葉を発する] | |
2006/05/18 09:41:46 |
流れ者 ギルバート [店を閉めて帰宅したのは、早暁。 それから少し眠っただけで目が覚めてしまったので早いうちにと仕込みをするために店へと向かえば戸口に差し込まれている手紙に気がついて軽く黙読。 その内容を心得たとばかりに手紙を回収すれば扉を開けてセシリアお気に入りの【あれ】を用意するべく厨房に立ち。 ふと、昨日店に顔を見せなかった男のことが気になってをとめた。 それから手元に視線を落とす。 この材料分なら二人分以上の用意はできるだろう。 そう気がついて、少しゆったり気味だった動きが少しスピードを上げた。 ややして、そこに用意されたのは2つのランチボックス。 セシリアのための分はまだ完成させず、厨房の大冷にすぐに調理すればぱっと出せるだけの用意をして、ランチボックスの入った紙袋を片手に一度店を出た。 その足は、村の老人たちの憩いの場でもある、小さな医院へと向かっていた] | |
(110)2006/05/18 09:53:22 |
医師 ヴィンセント [しかしなかなか集中できないでいた…嫌な噂のせいだろう] …人狼。 まさか…この村に…。 [あの街で噂を聞いたどころか、実際に人狼に襲われた人の話を聞いた事もあったからだ。] | |
2006/05/18 10:04:26 |
医師 ヴィンセント 本当に、ニーナ君の言うようにただの噂話…御伽噺だといいですね…。 [一抹の不安を抱えながら、再び本に目を落とす] | |
2006/05/18 10:06:09 |
流れ者 ギルバート 早よナサ兄こないかなぁ…(何) | |
2006/05/18 11:29:50 |
流れ者 ギルバート あれですよ。 今回のモデルは間違うことなく某アルフォンツですよ。 兄さん大好き!兄さん超好き! 兄さん兄さん兄さん兄さーーーーーーーーーーん!! そんな感じ(謎) | |
2006/05/18 11:34:50 |
流れ者 ギルバート …ヘッタは落ちてるのかな? | |
2006/05/18 11:35:45 |
のんだくれ ケネス 村に人狼の噂が立ち始めた事を綴った手紙の返事にはこうあった 『そういえば結構大きな事件でそんな噂が立った事もあったな。 ほら、お前が辞める直前にあったベイク議員猟奇殺人事件』 記憶をたどり、積まれていた本の中から新聞年鑑を引っ張り出す。 ――5年前の日付。 議員が高級旅館で他殺体として発見された。 同伴していた女性は行方不明。 『遺体の状況からお前の手紙にあるように人狼なんて噂も出たが… 複数犯説、猟奇殺人者説、政治的暗殺説、噂なんて山ほどだ。 表向き犯人は捕まったが、あれは政略がらみのスケープゴートだろうな。 犯人不在では収まりがつかなかった』 ――日付を追う。 犯人逮捕。殺人犯は右翼団体に所属。 ――そのすぐ下に小さな見出し。 同伴女性とおぼしき身元不明の遺体が街の外れで発見された。 | |
2006/05/18 17:05:55 |
のんだくれ ケネス 『真相は今だ闇の中だ』 往々にして真相とはそんなものだろう 記事は事実を伝える。事実と真実は違う。 真相なんてものはそのわずかな行間の中に埋もれていくものだ。 『それでも矢張り、人狼なんてゴシップ程度の噂だった』 小さく頷く。 そうだろう。噂にすぎないのだと―― | |
2006/05/18 17:06:44 |
のんだくれ ケネス 小さく頭を振る。 それでも。噂にすぎないとしても―― そして手紙はこんな一文で締められていた。 | |
2006/05/18 17:07:00 |
酒場の看板娘 ローズマリー [この季節特有の心地よい風がすり抜けるように流れていく。 身を委ねれば常葉色の髪がふわりと舞った。 そっと手を髪に添え、揺れる木々を見つめながら先ほどレベッカと話していた事をふと思い出す。 ―――アーヴァインがローズの事、探していたわよ。 昨日の客の会話を思い出しながらパズルのピースを繋ぐように当てはめていく。 人狼の事、そして普段から余り私の事を良く思ってないアーヴァインの事だ。 疑うならば真っ先に私を疑うだろう。 そんな事をぼんやりと考えていると不意に声を掛けられる。 声の主へと顔を向ければ、何事も無かったように微笑んだ] ええ。丁度今終わった所なの。 ケネスは――壁新聞を? [掲示板へと視線を向けた後、ケネスへと視線を移した] | |
(157)2006/05/18 17:29:49 |
酒場の看板娘 ローズマリー >>158 [ケネスからそう聞くと暫し壁新聞を眺めていた。 見入っていたのか再度話し掛けられれば再び、視線をそちらに向けた] …私、ケネスの書く記事って好きよ。 何時も楽しみにしているもの。 [可愛いワンちゃんが見たいわ。 等と言いつつ、酒場まで行かないかという返事に、頷くと] ええ、構わないわよ。 私も荷物を置いて行きたいし…じゃあ、遅くならないうちに行きましょう? | |
(162)2006/05/18 18:08:16 |
文学少女 セシリア そして……さようなら、先生。 | |
2006/05/18 18:28:16 |
文学少女 セシリア [やっぱり、独りは怖いし、恐いし、心細かった] どうして、こうなったんだろう……。 [左手は、段々と違和感をあらわにしてきて] こわいよ……。お兄ちゃん、お姉ちゃん、みんな……。 [それを押さえ込むように、両手で鍵を強く握っていた] | |
2006/05/18 18:36:33 |
文学少女 セシリア はふぅ……頭がフットーしそうだよおっっ。 | |
2006/05/18 19:39:22 |
文学少女 セシリア [集会所に呼ばれた事は、言い出せなかった。 店の人や、お兄ちゃんやお姉さんが、どんな表情をしても きっと、わたしは泣きそうになっちゃうから……。] | |
2006/05/18 19:53:51 |
文学少女 セシリア でも、私が呼ばれて良かったのかも、ね。 今度は、違うから。私があいつらを追い詰めるんだ。 刺し違えてでも、私は……。 [と、カウンターで談笑してるギルの姿が目に入る。] わ、私は……。 | |
2006/05/18 19:55:51 |
文学少女 セシリア わた、し……は……。 [気付いたら目が熱くなってて] まもるんだ……まもるんだか、ら……。 [視界が歪んだ。ギルの笑顔が温かくてまぶしい] う…………。 [思わず目をそらせば、向こうではローズが お客さんに微笑みかけて、注文をとっていた] ぁ……。 [目を逸らせられる場所なんて、ここにはどこにもなかった。 とても、温かかった。とても、あたたかくて……] | |
2006/05/18 20:01:25 |
文学少女 セシリア どうして……っ。どうして……! [ここは、本当にいい場所だから……。 孤独にも劣らぬ、辛い温もりが胸を苛み、わたしは泣いた] | |
2006/05/18 20:02:43 |
医師 ヴィンセント [こぽこぽとコーヒーを淹れ直しながら、目の前にあるカレンダーにふと目をやりある事に気付く] …毎日忙しくて気付きませんでしたが、村に帰ってきて2年も経っていたのですね。 私は、叔父の後をしっかりと継げているのでしょうか…。ただ、ひたすらに仕事をしているだけのようにしか自分では思えませんね。 [口元を僅かに緩めると、こくっ、と温かいコーヒーを一口飲み] ……そういえば、「あいつ」はどこに行っているんでしょうね…全く。 もう、最後に会ってからどの位経ったのでしょうか。私が街での仕事の合間に帰省した時…そう、2年少し前くらいが最後でしたからね…。 ふらりと帰って来るとは思いますが、私が約束を果たして、この村で医者をしているなんて知ったら驚くでしょうね。 | |
(189)2006/05/18 20:32:14 |
冒険家 ナサニエル [見慣れた景色にひと時、足を止め。 肩にかけた荷物を背負いなおせば、カチャカチャと何やら物音がして。 ―――2年一寸。 夢中になっているうちに随分と時が経って居た。 ぐるりと周囲を見渡し、やっぱり此処が好きだなと、少しだけそんな事を考える。 込み上げてくる感情を堪えきれず満面に笑みを浮かべれば、その顔は子供のようにくしゃりと歪む。 肌に馴染む懐かしい風の匂い。 胸いっぱいに吸って空を仰ぎ、僅かに目を細めゆっくりと息を吐く。 さらさらと蒼い髪が風に煽られ頬を撫でる。] みんな元気にしてるかな。 [懐かしい顔が脳裏を過ぎり安心して、少しのんびりしたら次は何処へ冒険に行こうかなんて、またふらりと何処かへ行きたくなってくる。] 参ったねどうも。 [正面に向き直って、再度、へなりと口元を緩める。 遠くいくらか明かりの灯る故郷の村へ向かって、再度、歩き始めた。] | |
(190)2006/05/18 20:40:38 |