雑貨屋 レベッカ [刑事は困惑した表情で、<奥さんのだんなさんの赤ちゃんであるリョウコちゃん>が昨日仮面の人物に攫われて以来行方不明であること、夫が「あいつ以外いない」と確信して通報したことをレベッカに告げた。] あなた……どうしてそんなにわたしを犯人にしたいの?! [夫は暴れて棚の上の雑貨――レベッカの夢の結晶を床に落としていく。] やめて……お願い、やめてください……!! 【いなくなったのが自分だったなら、きっとこのひとはここまで取り乱したりしなかったんだろうな……。面倒なものがなくなったと喜んだかもしれない。 わたしは、このひとにとって、一体なんだったんだろう……】 | |
(27)2006/05/11 16:49:40 |
村長 アーノルド [激しく悩んでいる。ここはこの赤子を返却しに行ったほうがいいのだろうか。それともこのままこの子を自分の娘として育てるというのも考えたがそれはそれでまずい気がした。人外に引き渡して育てろ、と言い切るのもありだが確実に不安だ。常に仮面をつけ続ける娘が一人誕生するだけだろう。だとするとここでとれる選択肢はなんだろうか。 ○警察に匿名で届ける。 ○ハーヴェイに引き渡す。 ○あえてレベッカさんに引き渡す。 ○エイリアン討伐と関係なく私的に防衛隊出動、レベッカさんの夫討伐。子供は不倫相手に。 ○むしろ不倫相手討伐。子供はレベッカさんに。 ○長官のかねてからの夢である”足長おじさん計画”発動。 読者参加型のゲーム文庫を読んでいる気分だ。だが激しく深刻な事態だが] | |
(30)2006/05/11 17:03:25 |
文学少女 セシリア ―秘密基地・ブリーフィングルーム― [静かに部屋へと入る。自分の席に座り、いつものようにモニターを付けヘッドホンを装着し、いつものように本を取り出した。タイトルは「正しい毒薬の作り方 前編」 最近は学校が終了し次第、秘密基地に出勤するようになっている。それは秘密基地の空間が無駄に快適すぎる設備を備えていることと親密な関係が有りまくり。ふざけた連中が発する多少の雑音こそするものの、読書に集中してしまえば気にはならないし、消しゴムの切れ端ほどの配慮で仲間のふりをしておけば彼らは自分に害をなさない。 薬のやり過ぎでイカレたキャッチャーが放る大暴投のような不運に出会うよりも、予想できる範囲内の不運をやり過ごすことだけ考えればいいこの基地はある意味平穏だった。モニターをちらりと見、クスリと笑む] 『それに、ここにはおもしろい玩具がたくさんあります。ただで手放すのは、少々惜しくなってきましたからね』 | |
(63)2006/05/11 20:01:26 |
異国人 マンジロー ―樹那ニューマンション・十字郎の部屋の玄関― [どこをどう辿って今日の撮影から帰ったのか、十字郎自身の記憶も既に空白だった。だが、こうして生還できたことは幸運だったのかもしれない。] [十字郎は厳しい撮影スケジュールに突如体調を崩し、朦朧とする頭で明日以降の予定を考えていた。師匠の…] [既に師匠の名前も出てこない。困った。そして、頭には何故かミッ●ィーの被り物をしていた。かの有名な兎のキャラクターだ。顔の部分だけが刳り抜かれていた。それに合わせるように原色バリバリの黄色いTシャツ、赤いスカートを身に付けていた。] [玄関を開けると、十字郎はそのまま倒れて*気を失った*] | |
(66)2006/05/11 20:27:12 |
村長 アーノルド −かたや基地・ロッカー− 『・・・・・・ 久しぶりだな、あれを呼び出すのは』 [説明せねばなるまい。 長官、つまり畑山刹那こそ実は過去に”忘れられし勇者”と呼ばれ、まさに歴史の裏でミラーワールドからの侵略者からこの世界を守りながらもその記録を完全に隠蔽された戦士である。 当時15歳だった畑山刹那は正に空から降ってきたエーテルドライブを動力としたロボット”ギルゲイン”の正当なパイロットとなり、そのモービルと共に現れた少女”カティナ”や謎の中年男性”アラン”と共に高層ビル程のロボットたちを相手に戦い抜いた。 これについてはまた別の機会に語らねばならないが、つまりその彼がとうとう20年の歳月を経て戦場に戻るのだ] | |
(142)2006/05/12 00:22:57 |
村長 アーノルド −高校校庭− [ミニクーパーを止める。その懐かしい光景に涙しながらも、校庭の中央に立つ異物を発見し、ゆっくりと車から降りて歩いていく] なんでこんな事をするんだ!? 憎しみが憎しみしか生まないって、何で分からないんだ!! [既に猿の一部となった侍は、不適に笑みを浮かべながらその瞳を赤く光らせる] ・・・・・・ また、僕は戦わなくちゃいけないのか!! [心の中で叫ぶ。”ギルゲイン”と。 次の瞬間だった。高校の校舎のガラスに白銀のロボットの姿が映り、光速で飛行しながら次第にこちらへ近づいてくる。 だがその姿は空にはない。そう、まるでそのロボットは鏡の世界からこの現世へ飛び出そうとしているようだった] | |
(165)2006/05/12 00:46:56 |
村長 アーノルド [侍だったそれは、すさまじいスピードでギルゲインに殴りかかる。ブランクがある刹那はそれをまともに喰らい、校舎へと激突する。ガラガラとその建物は崩れていく] くそっ、動け!! [体勢をを建て直し、両足のブースターを吹かしながら地面をすべるように侍へと突進し、左拳を突き出す。侍を殴った鈍い感触が手に残るが、全力で振り切り侍を地面へと叩きつける] 時間をかければ僕のほうが不利か!! 仕方が無い、一気に決めるぞ!! [右腕を空に突き出す] バーニングアーム!! [空から炎が降り注ぎ、その炎は右腕に宿る。いつの間にかその右手には燃えるような赤の手甲が装着されていた。 だが、それを見るや否や侍が学校の校庭から飛び出す。その先にあるのは、駅] ・・・・・・ しまった!! | |
(184)2006/05/12 01:05:11 |