自警団長 アーヴァイン
ふむ……まだ集まっていないようだな。 今のうちに、もう一度見回りに行ってくるとしよう。
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美術商 ヒューバート やあやあ。ようこそ、いんげんおいしいよね村に。 ところで… 素晴らしいと思わんかね。 ふふ、何が?そうか、君はこの村は始めてか…。 いやなに、誰もが初めは知らないものだ。 そう、私も知らなかった。君は何かを知らぬ事を後悔したことはあるかな?…そう、この村にはその知らなかった事を後悔するものがあるんだ。 …それが何か? まあまあ、焦るな。…立ち話もなんだからね、そこのソファーにかけてくれたまえ。 うむ、好奇心があることはとても良い事だ。 だが、好奇心、猫を殺すとも言うだろう。 …君は猫は好きかね?私はあの猫のヒゲが生えている鼻の下の部分が好きでね…。 とある偉大なる書物にて、そこを「鼻たぶ」と名づけようと言う動きがあった。 …ふふふ、私もそれを広めようと思ってしまっているほどに、鼻たぶのことが好きなのだよ。君もどうかね、鼻たぶと呼んでみては。 おっと、話が逸れてしまったな。 …この、何時の間にか話が逸れてしまうのは私の悪い癖だな。もっとも、治す気は無いが…。さて、そろそろ……。 これを、食べてみてくれたまえ。 うむ。君の前に置かれている、その豆のことだ。 なに、遺伝子改良をしたものだとか、豆の形をしたケーキとか言うわけではない。何の変哲も無い、ただの【いんげん】だよ。…ふふふ、しかし。 しかしだ。この豆には【】がついてしまう。 そう、【いんげん】だ。この【】は重要な発言や単語、人に強調したい発言などを囲む時に使う事が多い。そう、この【いんげん】もその意味で【】に覆われている。 食べてみたかな? …どうだ、その味に驚いてくれただろうか。 私はその【いんげん】に出会うまで、さまざまな出会いと別れを繰り返してきた。…友と一緒に山を越え谷を超え、強敵と幾度もの戦いを繰り広げ、悪の組織の陰謀を妨げ、妨げられ、時には世界を救い、時にはドラゴンを退治し、時には王様を助け、時にはその王様を倒し、攻防一進一退、悪戦苦闘、暗中模索、愛別離苦……そう、それはそれは壮大な旅の末に手に入れた特別な物などでは、決して……無いのだよ。 そう、そのいんげんは農夫から買ったものだ。 驚いたかね。 私もこの【いんげん】を食べた時は驚いたものだ……まさか、こんな食べ物があったとは…。 信じられるかね、この文明に溢れた時代にも関わらず、未だに土を食べる人がいるという。 そう、原因は貧困によって、だ……。食べる物がないから、もう土を食べるしか無いのだよ。 よく、食べ物を残した時に教師や親などに言われたことはないかね。 「食べ物を残してはいけません、この世の中には餓死する人が何人も…」と言うやつだね。 そして児童がこう言うのだ。 「食べたからといって、その人達が救われるわけではないでしょ」と。ははは、まさに子供の言う通りではある。そう、それとこれとは話が別と言う事だ。 それは今の話とは全く関係ない話なんだが、実はこの【いんげん】はな……。 いいかい、これはここだけの話だ。 他の誰にも言ってはいけない。君と私だけの秘密だよ?いいね、誰にもこの秘密を漏らしてはいけない。 よし、君を信じよう。 私はこう見えても、人を見る目があるのでね……。 君になら話をしても大丈夫だろう。 そう、この【いんげん】は……。 とても、不味いんだ。 ……素晴らしいとは思わんかね。 人とは、生きる上で食事が必要不可欠だ。 生きるためなら、不味い豆も美味しいと嘘をついてでも、生きていける唯一の生き物だ。自然の生物なら、合わない食べ物を食べていく事は殆ど無い。 …改めて、君を歓迎しよう。 ようこそ、いんげんおいしいよね村へ。 君たちは今日から【いんげん】しか食べる事が出来ない。 しかし、この村に集まってもらった者の中には、3名の例外がいる。…そう、人狼だ。奴らは人肉を喰べる。……我々が【いんげん】しか食べる事が出来ないのに、君は奴らを許せるかい? 古来より食べ物の恨みは恐ろしいと聞く。 うむ、私も37年生きてきた身だがね……それについてはそう思うよ。食べ物の恨みは、本当に恐ろしい。 何故【いんげん】しか食べる事が出来なくなってしまったか。この原因を解き明かすのは君なのだよ。 そして、例外を倒す為に必要な人材も君であり、【いんげん】以外の豆を食べる事が出来るようなエンディングにすることが出来るのも、君なのかもしれないね。 私?私はこの村に住んでいる、一介の美術商……だった者だよ。今はただのお兄さんに過ぎない。お兄さんだよ。 …最初の話の続きだがね。 人は誰しも知らぬ事を知ってから後悔する事がある。 何故知らなかったんだ……と。 …この話を聞いて、村から出ていきたいと思った者も、いるかもしれんが……。 この村にはな、どうやら出口はない。 自爆するか、餓死するか、食べられるか、吊られるかでしか、出る事が出来ないのだよ……。 ……素晴らしいと思わんかね。 人間とは諦める事も出来るのだよ。自爆とは人間だけの特権らしい。 尚、【入る者は誰もが歓迎】だそうだ。 具体的に言うとこんなところらしい。 1、決定権(占い決定権・吊り決定権・CO法決定権等の全ての決定に拘わるもの)は、 全て話し合いか決定権者の提案で灰が同意すれば所持できる。 2、プレイヤー自身の全力を尽くす。(ようにする) 3、RPはもちろん自由。 4、その他ルール違反ではないものは全て駆使してよい。 ※要するに普通のルールです。 何の事だか私には分からないが…。 なに、人狼もそう昼間から襲いにくるわけではないだろう。ゆっくりとしていってほしい。 それと、【いんげんをいくらでも食べていい】とのことだ。いんげんが嫌いな者もいるだろうが、それしか食べ物が無いのだから仕方が無い。 では、君の健闘を祈る。 何か困った事があれば、私は隣の部屋でいんげんから酒を作る方法を実験しているので、訪ねてきて欲しい。 | |
(0)2006/03/15 13:12:57 |
美術商 ヒューバート ああ、しかし一体何故こんな事に……。 過去の事例でもこういった村があったらしいが、原因が分からないな。 この村の記録から何かしらの原因を見つけてくる者がいるかもしれんな……。ここに置いておこう。 いんげんおいしいよね村wiki http://calorie.axisz.jp/cgi/pukiwiki/index.php?B1%2F%A4%A4%A4%F3%A4%B2%A4%F3%A4%AA%A4%A4%A4%B7%A4%A4%A4%E8%A4%CD%C2%BC%A5%B7%A5%EA%A1%BC%A5%BA いんげんおいしいよね村 ../1172/index.html | |
(2)2006/03/15 13:17:31 |
美術商 ヒューバート うむ、いんげんおいしいよね。 コーラだって最初は不味いと思っていたから不味かったのだ……。そう、味なんてものは舌や精神の感じ方次第で美味しくなるものだろうな。 いんげん炒め、貰おうか。 どうも私は夜型のようでね。昼よりもアイデアは夜のほうが出やすいようなんだ。 それに、この炒めてあると言う事が非常に嬉しい。 ただの生いんげんならば夜食に食べようなどと言う気になれなかったが、炒めてある事で温かく、そしてこのように人の手を加えられたと言う事が重要なのだよ。 ……分かるかね?人の手によって加工されたことによる、温かみと言うものが。…うむ、生で食べるいんげんよりは美味いな。 ああ、それと後片付けのほうは私がやっておこう。 ありがとう、君は料理が美味いね。良い嫁になれるだろう。 それでは、研究に戻ろう。…ん?大豆と同じ方法で油をとる、か。大豆酒のレポートがあったが……。 | |
(19)2006/03/16 01:44:05 |
学生 メイ >>41下act 村から出られないから、今は学校行けないんだ…。 伝書鳩で学校に連絡したら、 『3学期末試験は、村の騒動が終ったら、特別に準備しておく。』 だってさ。 生きてられるのかどうかもわかんないのに、先生は、試験の心配しかしてなかったんだ。 のん気っていうか、おおらか過ぎだよね。 | |
(45)2006/03/17 23:24:24 |
学生 メイ そうそうレベッカさん、 >>19でヒューバートさんがいんげんからお酒を造るんだって言ってるんだけど、なんか良い案無い? | |
(50)2006/03/18 00:20:16 |
雑貨屋 レベッカ >>50 どうかしら? 豆からお酒やお茶を造るっていうのは分かるけどね。 いんげんはどちらかと言えばおつまみのイメージで 飲むって感じはしないわ。 いんげんは薄味だからまず品種改良して酒造りに適した 風味の品種を生み出すのが先じゃないかしら。 美味しいお酒が出来るのを期待してるわ、試飲させてね。 | |
(51)2006/03/18 00:30:35 |
学生 ラッセル 『近頃、結社権限によりいんげんの売買が制限されている。 報告によると、いんげんの産地である村が人狼に襲われた例が多発しているという事だ。これを受けた結社は、いんげんと人狼の因果関係について、目下調査中との事だ。 つい先日、「いんげんおいしいよね」と言うにんげんおいしいよね、と囁いている人狼の存在が確認された事を受け、今後いんげんの売買、栽培について一層監視の目が光ると予想される。 しかし、結社の監視が行き届かない、小さな村が数多く存在するのも事実である。 これらの村では、表現できないほど美味ないんげんが栽培されているが、これらの事情により、村外への流出が不可能になってきている。 実に哀しい出来事である。 私は、いんげんおいしいよねと言いながら育った一村人として、微力ながら人狼からいんげんを護る事に人生を捧げたいと思う。 遠くない未来に、いんげんが人狼に勝利することを信じている。 ――あとがきに代えて 著者 』 | |
(52)2006/03/18 00:37:37 |
見習い看護婦 ニーナ >>132 おっけー。ゲンゾーさんだね。 ゲンゾーさん、ゲンゾーさんっ!うん覚えたよ(にこっ) あーん♪ってしたかったけど、このいんげんは食べられないのね(しゅん) あれ、くしゃみしてる…。風邪ですか?これお薬どうぞ。 […は、ゲンゾーさんに下痢止めを差し出した。] | |
(134)2006/03/19 00:56:54 |
見習い看護婦 ニーナ >>135 んーと、エサニナルさんね。エサニナル、エサニナル… あなたはどんどんエサニナル……(五円玉ぷらーり) 名前覚えられないからうん、エサ兄! よーし、これから【エサ兄】って呼ぶね?(上目遣い 私はニーナ。よろしくねーっ | |
(138)2006/03/19 01:06:24 |
冒険家 ナサニエル >>138 あぁ、よろしくな、ニーナ(上目遣いは・・・くそぅ、可愛い・・・。) グゥゥ・・・あ、ありがとうニーナ・・・ oO(どうする、どうするナサニエル!? に、ニーナ・・・・出来ればすこーーーーーーーーーし冷めたくらいのいんげんの方が俺は好きなんだが・・・ | |
(143)2006/03/19 01:17:09 |
見習い看護婦 ニーナ >>143 冷めたいんげんね。んー(指咥えて考え ぴこーん♪(ひらめいた) お薬塗れば少しは冷たくなるはずだっ!うんうん。 さっきの塗り薬をいんげんにうにょーんとつけて…… はい、あーん♪(茹でたていんげん薬あえ差し出し) | |
(151)2006/03/19 01:25:36 |