修道女 ステラ [あまりにも突然な因縁の終焉にただ呆然とルーサーが消えていくのを見ている。 瞬きする間にそれは消えていき―― 後にはルーサーがそこにいたという痕跡は何も残っていなかった] な、にが……楽園、だ…… そんなもの……どこにも、ありは…… [悪態をつこうとして聞く相手もいない現実に小さく首を振り。 ナサニエルの爪が掠ったのかいつの間にか血が滴りだしている右手でルーサーのいた場所に血文字で"Requiescat In Pace"と書き] …………お前が消えても、姉さんは…… [戻らないのだ。 改めて現実を見たようで。 ルーサーにつけられた頬の十字架を消すように血塗れの右手で上塗りする。 溜息一つつくとみしり、とダメージを受けた後ろくに休息も取らぬまま動き続けたせいか、身体が軋む嫌な感覚が襲い。 とさっ、と軽い音を立てて白砂の上に*倒れた*] | |
(47)2006/01/25 03:00:18 |
吟遊詩人 コーネリアス [コーネリアスの体はルーサーとともに貫かれた。 やっと・・・やっと自分の過ちに気付いた。 しかし、あまりにも多くの”罪”を犯し過ぎた。 自分の”欠乏”への代替手段としてはあまりにも 多くの臣民を・・・手にかけ、死神となってからも・・・同様だ。 人間の一生とはある種の”茶番劇”だと思ってきた。 そこには栄枯盛衰という抗えない法則が存在する。 ・・・何の事はない、コーネリアス自身がその茶番を 体現している・・・ただそれから目を背けてきただけ。 自分の愛に応えてもらえず暴走し、 最期は重臣と息子の手で命を失った・・・”茶番らしい茶番” 彼は起き上がることができない。 深手のせいではなく、気付いた”罪”があまりに重く コーネリアスの体に圧し掛かってくるためだ。 どこかでチェスをやっているようだ・・・ だが、彼の耳には何も聞こえない] | |
(104)2006/01/25 22:15:05 |