吟遊詩人 コーネリアス [コーネリアスは薄れる意識の中”赤い夢”を見ていた。 ”領主”には”妻”がいた。 いわゆる政略結婚であったが、”領主”は”妻”を愛していた。 しかし”妻”はその気持ちに応えてはくれなかった。 ”領主”は”妻”のためにどんなこともやった。 ”妻”のために豪華な装飾品を買い与えた。 ”妻”のために様々な施設を設けた。 ”妻”のために法までも捻じ曲げた・・・。 それでも”妻”は”領主”を愛しはしなかった。 ”領主”は悩んだ・・・どうして愛を手に入れられないのだろう? 美しかった黒髪は、いつしか銀髪に変わってしまった。 悩んで悩んで悩みぬいた末・・・”領主”は ”妻”を浮気相手共々殺してしまった。 そして、”領主”の中で獣の血が覚醒した。 ・・・そんな”赤い夢”を・・・。] | |
(216)2006/01/24 21:50:38 |
牧師 ルーサー [自らに攻撃を加えた者が、他の誰でもないコーネリアスだと気付いて、一瞬呆然とするが] !?コーネリアスさん!? ……ほう、そうですか……なるほど、確かに貴方はそういう御方だ。自らより高みに在る者……主に嫉妬為されましたか?! ははっ……これは面白いことを仰る。 領民の痛みが貴方の痛みでしたら、貴方ほどに痛みのお好きな方はいらっしゃいますまい? 主への嫉妬は七つの大罪の一、世迷い言を仰らないで下さい、暴君殿。 ……さて、目の前にトリムルティの一柱が居るというのに滅ぼせないこの悲しさ。此処は危険ですから、お下がりになられては? [そういうと、笑顔でセシリアに一礼してアリーナ上へと飛び退った] | |
(249)2006/01/24 22:30:45 |
吟遊詩人 コーネリアス [コーネリアスの眼から溢れ出す”赤い罪”は さらに赤さを増し、留まるところを知らないようだ] だから・・・私も・・・貴様も・・・同じ・・・同類なんだよ。 自己満足の”欠乏”を満たすために・・・ 我が”血肉”を傷つけた・・・・・・・・・。 我が眼から流れ出ているものは私のものではない。 私が自己満足のために奪ってしまったものが・・・ 私に”痛み”を与えながら・・・流れ出ているのだ。 ”間違い”は正さねばならぬ・・・その”間違い”とは 私・・・貴様・・・我らは修正されねばならぬのだ! [コーネリアスの体を”投石機”が包み、 アリーナめがけて銀幕の”弾丸”が打ち出された] | |
(267)2006/01/24 22:55:37 |